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楽園のカンヴァス(新潮文庫)
楽園のカンヴァス(新潮文庫)
原田マハ/新潮社
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総合評価

1731件)
4.4
894
553
155
21
6
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大好きな小説です 小説の世界に誘ってくれ 一緒にドキドキハラハラして 胸苦しく、切ない気持ちになる 再読なので、物語に出てくる絵画や人物のことは ああ、また会いましたねという気持ちで 心の機微にだけ沿って読み勧められました やはり、今回も楽しい旅ができました

    0
    投稿日: 2014.07.15
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    美術品を扱った小説は、隠された暗号や真贋など事件性が強いものが多いイメージがあったのですが、それらとは違った視点の面白い作品でした。 物語の主軸は、アンリ・ルソーが晩年描いた「夢」。 「夢」を中心に交錯し巡る想いと謎に、”物語”を読んでいく内にどんどん引き込まれていき、最後まで一気に読んでしまいました。 特に、ルソーと「夢」のモデルとされる女性、そして、ピカソの関係はかなり面白く興味深かかったです。 主要登場人物である若きルソー研究者が愛してやまないその絵画には何が隠されているのか。 時間を超えて、二重三重にも隠された謎と想いに答えが見えてくると、せつなさや、さみしさ、暖かさなどなどが入り混じったため息が出てしまいました。 美術(館)好きはもちろん、そうでない人も面白く読める本だと思います。読んだ後、美術館に行くと、観賞の視点が変わりそうな気がします。

    0
    投稿日: 2014.07.14
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    絵画モノを読むたびに、何故こんなにも自分は絵画に無頓着であり、無知なのだろうと思う。 この楽園のカンヴァスも読み始めて、作中に出てくる作品名をネットで検索しながら読んだのだが、本の表紙がルソーの『夢』であることに気づいたのは、かなりたってからだった。愕然とした。 ダ・ヴィンチコードの時に、もっと絵画をみようとあれほど思ったはずなのに。 ともあれ、楽園のカンヴァスは、そんな絵画知識ゼロの私にもとても面白かった。

    1
    投稿日: 2014.07.14
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    倉敷の大原美術館、マンハッタンのMoMA、今すぐ再訪してルソーを感じたくなりました。絵の持つパワーとアーティストの情熱を再認識させてくれる、美術好きにお薦めの一冊。久々に美術館に行こうと思います。

    0
    投稿日: 2014.07.13
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    一つの絵が持つ物語、その謎にワクワクして読みました。 ラストの展開に驚かされたり、良かったなぁと思わされたり。 絵画の作者のこと、その中に隠された物語のこと、そして残された謎の真相を想像しながら鑑賞するのって、とってもワクワクするなぁと思いました。 作品にどんどん引き込まれていって、とにかくワクワクするステキな本でした!!

    0
    投稿日: 2014.07.13
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    作者のアートへの愛情が詰め込まれた作品。 過去を生きたピカソ、ヤドヴィガ。 現在を生きる織絵、ティム。 現在と過去を繋ぐバイラー。 さまざまな人間関係がルソーを中心に描かれ、皆がルソーへと気持ちを向ける。 ルソーの素朴さ、哀愁。 彼の魅力に溢れた本でした。

    0
    投稿日: 2014.07.12
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    過去に一度も表舞台に登場していないルソー最晩年の作品の真贋を見極めることとなった2人のルソー研究者。 周囲の欲望と自身の将来の処遇に翻弄されながらも、改めてルソーの不遇な人生と画家活動に寄り添うことで、ルソーの友人として作品を守ることを選択する2人。 プロフェッショナルとは、真の友人とはかくあるべき。 そんなことを学びました。 文庫化を待ち望んでいた作品のひとつです、割と早く出してくれてありがたい。 原田さんと言えば「カフーを待ちわびて」の柔らかくてぬくもり溢れた文章を思い出しますが、本作はうって変わって確かなリサーチに裏付けられた読み応えのある作品です。 印象が変わりました、他の作品も読んでみよう。

    0
    投稿日: 2014.07.09
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    待ちに待った文庫化!久しぶりの一気読みでした!現在とその17年前の出来事と作中作が絡み合い、先が気になって中断できずでした!ルソーとピカソとヤドヴィガの関係もティムと織絵の関係も良かった!フィクションでなければいいのにと思ったくらいです!

    0
    投稿日: 2014.07.06
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    読み始めてすぐに、この本の世界に引き込まれました。 作中の主人公が、ルソーの絵に引き込まれ夢を見るように、この本の雰囲気に引き込まれてしまった。 とにかく読んでみて と勧めたくなる本です。

    0
    投稿日: 2014.07.05
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    現代の物語、過去の物語それぞれに惹きつけられる。これを読んでからあの絵を見ると感慨深い。絵を観るのが好きな人にはおすすめ。ロマンが詰まってる。

    0
    投稿日: 2014.07.05
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    この本を読んで、絵を見に行きたくなった。 ルソーの絵は、稚拙だが、何か惹きつけられるものがある。私の好きな画家の一人だ。 この本は、新しいミステリーのジャンルを開拓していく画期的な作品だ。

    0
    投稿日: 2014.07.05
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    謎の古書と共に姿を現したのは世界から秘密裡にされていたルソーの絵画.真贋判定に呼ばれたのはニューヨーク近代美術館のキュレータ,ティム・ブラウンと日本人研究者の早川織江.期限は7日間.二人の天才はカンヴァスに籠められた謎と想いを探る.山本周五郎賞受賞作,数々のメディアに取り上げられた話題作で,待望の文庫化にドキドキしながら読みました.絵画について無知なので作品で名画の名前が出るたびに,ネットで現物を見ながら読み進めました.とても素敵な一冊,おススメします.

    0
    投稿日: 2014.06.29
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    世に蔓延る名画の全ての『下』にこんなラブストーリーが眠っていたらいいのに、と思ってしまった。ルソーの作品を見る眼が変わりそうです。

    0
    投稿日: 2014.06.28
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    2014/6/28 Amazonより届く。 2014/10/17〜10/24 第25回山本周五郎賞受賞作。 初の原田マハ作品。発表当時から気になっていたが、文庫化されたので、購入。 美術とミステリの相性は良いのだが、この作品も極上。もっと早く読めば良かった。ルソーの絵観たくなるなあ。

    0
    投稿日: 2014.06.27
  • 真作か、贋作か、名画の隠された真実とは?

    名画の真贋を見極めるために集められた二人。 読むよう指示された物語は名画を巡る真実か?フィクションか? 評判が高くて気になっていましたが、確かに面白いです。 絵がうまいとはなんなのか?画家たちはお互いをどう見ているのか? 絵を愛するとはどういうことか? 絵画に詳しくなくても楽しめます。先が気になって止まりません。

    2
    投稿日: 2014.05.29
  • 餅は餅や、著者の昔の仕事ぶりがかなりのものだったに違いないと感じさせる奥行きのある小説。

    初めて著者の作品にふれたのがこちら。 深い上質の水墨画のような、でもけっして単色ではなくゆったりとまったりとした空気に包まれて話が進みます。 気がついたら話にひきこまれ、ラスト数ページで現実に戻りました。 もとはキュレーターの方なんですね。 私の感想のタイトル通り、「餅は餅や」 著者の当時の仕事が・・・・・。 この後、いくつか作品を読みましたが、この小説と初期の頃の代表作が一番お気に入りです。 お兄さんが宗典さんだということもこの本を読んだ後、知りました。 だから文章もお上手なのかなと想像しましたが、きっと関係はありませんね。 今は著者は小説が本業なんでしょうか? 美術展を見てみたいのにもう見られないから、電子書籍の「ジヴェルニーの食卓」狙っています。

    2
    投稿日: 2014.05.17
  • キュレーターの本領発揮

    未発見のルソーの絵画の真偽に関わるものですが,贋作を見破るというような美術推理ものとは一線を画し,ルソーが生きた時代の物語と鑑定を依頼された二人を取り巻く物語がリンクして進んで行きます.そして最後には予想外のつながりが・・・. 文面から場面場面の美しさが匂い立つ,良い作品だと思います.お薦めです. 経歴をみると作者は著作活動に入る前はずっと美術に関わる仕事をし,キュレーターとしての活動も行っていたようです.キュレーターの世界の詳細な描写にはきっと思い入れがあるのでしょう.最近では同作者による「まぐだらやのマリア」に続いて5星評価です.

    1
    投稿日: 2014.01.07
  • 画家の情熱、狂気、幻想

    ルソー、ピカソ、ヤドヴィカ、ジョセフ、作中の物語で語られる人物達の強い想いに感化され、目頭が熱くなりました。 この小説はあくまで創作ですが、大なり小なり私達が目にする芸術作品にはこのような想いが込められている可能性があると考えると、胸が熱くなります。 作中でも語られていますが「画家を知るには、その作品を見ること。何十時間も何百時間もかけて、その作品と向き合うこと」が必要で、これは以前読んだ詩集の本にも似たようなことが書いてありました。絵画だけに限らず、全ての芸術作品について言えることなのでしょう。なかなか実行するのは難しいところですが、これからは少なくとも琴線に引っかかった作品ぐらいはもっと頑張って見て、画家に向き合った結果として書かれた解説についても真剣に読んでみようかなという気にさせてくれました。

    47
    投稿日: 2013.12.31
  • この没入感、すごい!

    ひさびさに本の世界にどっぷりとハマる体験をしました。 本の中で、もう一つの本を読ませるというストーリー展開も面白い。 そしてなにより画家と絵画への尊敬と愛情あふれる物語は原田さんならではですね。「ジヴェルニーの食卓」もオススメです。

    1
    投稿日: 2013.12.06
  • 絵を見ながら読むと

    絵を見ながら読むと、更に情景が浮かんで素晴らしい。 ミステリーとしても、ひきこまれます。

    1
    投稿日: 2013.11.23
  • 美術をテーマにしたミステリー小説

    冒頭は、地方美術館の監視員をする普通の主婦の視点で話が進む。それが途中から、名の知れたアンリ・ルソーの研究者であったという経歴が明らかとなり、その辺りから、何かただならぬ予感を感じた。そのうち視点が変わり、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のキューレーターに移り、ミステリアスな展開となる。当時のルソーを取り巻く状況や人間関係、晩年の不遇な生活等もあぶり出しながら、ズンズンと読者を美術の世界に誘っていく。

    14
    投稿日: 2013.11.10
  • ルソーと美術に対する深い愛情と敬意が溢れ出すような緊迫感が漂う作品

    美術をテーマとしたミステリですが、美術の知識はなくても大丈夫 話題作を次々に出している作家さんであり、プロのキュレーターでもある原田さんが ルソーと美術をテーマとした奥深い世界に愛情を込めて導いてくれます 約300ページの良い夢をどうぞ

    6
    投稿日: 2013.11.02
  • 少女漫画版「ギャラリーフェイク」

    MoMA美術館のキュレーター、ティム・ブラウンと、若き日本の研究者、オリエ・ハヤカワが、アンリ・ルソー作と言われる名画「夢をみた」の真贋を巡って競い合う。 与えられた期日は7日間。毎日の課題として与えられた文書を紐解きながら、見えてきた真実とは!? なんとなく先は読めてしまうのですが、ドラマチックで素敵な展開は、少女漫画版「ギャラリーフェイク」のようでした。

    5
    投稿日: 2013.10.18
  • 夢のような7日間 小説内の物語の全七章が始まると一気に最後まで読み進みます

    アンリルソーの絵画を手元に、物語を読み進めるとより没頭できます。 伏線が前半に張り巡らされており冒頭は少し退屈だが、二人のキュレーターの掛け合いと絵にかける思いが渦巻き、最後にバトラーの正体が判明するところで全身がしびれました。 是非とも読んでいただきたい一級小説です。

    1
    投稿日: 2013.10.09
  • 世評ほどの傑作とは...

    20世紀初頭の画家、アンリ・ルソーに焦点をあてた絵画ミステリー。 作中作と現実が少しずつリンクしてくるストーリー展開はなかなか面白かったが、キャラクター設定が類型的で深みに欠けたため、主人公やヒロインに感情移入出来なかったのが個人的には少し残念。 「鍵のない夢をみる」と最後まで直木賞を競ったようだが、もう少し作者に筆力があれば、名作になったのではないかと思う。

    1
    投稿日: 2013.10.05
  • 独特な雰囲気のミステリー

    ジャンル的にはミステリー。 でも趣は、まるでカンバスに綴られるような幻想的,神秘的な空間。 キュレーターの経験をもつ作者だからこそ書き綴ることが出来た小説。 「カフーを・・」とは全く異なる世界観。 絵画に興味がある方はもちろん。 興味のない方でもハマさんの淡々と進む幻想ワールドに引き込まれてしまうかも。

    1
    投稿日: 2013.10.01
  • 爽快

    読みはじめの第1章は、なかなか気分がのらず、数週間ほど、読み始めては止めてを 繰り返していたのですが、そこを乗り越えたらあっという間に最後まで一気という感じ。 最後に少しホロッとさせてくれて、「良かった」という思いで読み終わることができた。

    1
    投稿日: 2013.09.27
  • 専門性が強い

    原田マハさんの作品は「カフーを待ちわびて」から好きで愛読しています。地域や文化などをしっかりと書き込む作風が特徴だと思いますが本作はそれに輪をかけて深い内容です。原田さんのあまり高ぶら過ぎない恋愛感情の表現が好きなのですが、少し今回はそこが霞んでしまっている感が物足りない感じがありました。

    0
    投稿日: 2013.09.26
  • 面白い!

    ラジオで「読め~!」と言われていて、気になって読みました。はっきり言って面白い。ルソーも気になるようになってしまい、スマホの壁紙がルソーになってしまいました。 おすすめだと思います。

    0
    投稿日: 2013.09.25
  • 虚実が入り混じるアートミステリー

    知人の薦めで読みました。サスペンス、もしくはミステリーなんだけど、アンリ・ルソーの「夢」を軸にその謎に迫っていく今までにはない手法でストーリーが展開されていきます。史実も織り交ぜながら、素人でもアートの世界を楽しめる、そんな作品です。 正直言えば、作家としての力量がもう少し足りない(個人的見解)。アンリ・ルソーにはとても興味をいただいたけど、登場人物にはあまり魅力を感じなかった。しかしながら、キュレーター経験者としての美術に関する着眼点は見事です。 原田マハさんの次回作のモチーフは今年六本木で公開されていた「貴婦人と一角獣」でしょうか。今後が楽しみな作家です。

    2
    投稿日: 2013.09.25
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    良いですね。 キュレーター経験のある原田さんだから書けた作品なのでしょう。 アンリ・ルソーの作品の謎、それを取り巻く美術界の暗躍、ライバルの男女キュレーターの恋。色々なものが上手く混ざりあっています。 これまで私が読んだ原田作品に比べ、ミステリー色が濃く、恋愛要素は軽めで、何処と無く重厚です。 初・電子書籍。 慣れの問題もあるのでしょうが、何処と無く入り込めない感じです。 多分に物理的な印象で、表面で反射される感覚とか、曲がらない硬さとか。でも、思ったよりは読み易く、「これも有りか」という感じ。とは言え、何か理由がない限り敢えて電子書籍を選ばないとは思いますが。。。

    1
    投稿日: 2013.08.17