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楽園のカンヴァス(新潮文庫)
楽園のカンヴァス(新潮文庫)
原田マハ/新潮社
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総合評価

1731件)
4.4
894
553
155
21
6
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    今年の小説のベスト。いや、イニシエーションラブとは違う意味で。 美術に興味のない自分でもルソーにピカソに興味を持てる。ティムとオリエはどうなったのかな。

    0
    投稿日: 2014.12.15
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    祖母がハマっている原田マハ。MOMAの元学芸員という異色の経歴で、専門知識を活用してます。貴重な作家さんなんだろうなあ。 どこまで本当なのだろう?どうなるんだろう?と最後までわくわく。 読後感もいい感じ。

    0
    投稿日: 2014.12.14
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    MoMAのキュレーター、ティム・ブラウンは、巨匠ルソーの名画に酷似した1枚の絵の真贋判定を依頼される・・・。 三つの時代を行き来しながら、カンヴァスに秘められた謎が明らかにされていく構成が面白い。

    0
    投稿日: 2014.12.14
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    面白かったんだけど、一番の見せ場である二人のプレゼンテーションがイマイチだった気がする。もう少し、予想外というか意外性のある展開にして欲しかったです。 あと、ハーフ=美少女という設定がどうにも切なかったのと、主人公が「自分は他人に心を開けない」って語ってるんですが、それはただのコミュニケーション障害ですね?な感じだったので☆3つです。 全体的にこの作者さんは、美術作品についての描写は抜群に素晴らしいですが人物がイマイチな印象でした。

    0
    投稿日: 2014.12.11
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    アートとは無縁なのでだいじょうぶかなぁと読み始めたのですが… わー、なんかすごいですね! 作品に引き込まれました。 経歴みるとマハさん自身も、美術館、キュレーターなどアート関連の仕事をしてたのことで、あーそうなのかと納得です。

    0
    投稿日: 2014.12.10
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    評判どおりの面白さ。慣れ親しんだ大原美術館がスタート地点なのもいい。美術とミステリは相性がいい、まさしくその通りだ。

    1
    投稿日: 2014.12.07
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    画家ルソーの未発表作品らしきものの真贋判定をめぐって、ルソーに精通した二人が争うというアートミステリー。 ルソーやピカソ、美術館や名作の裏側などいろいろ知識欲が満たされただけでなく、ミステリーとしても素晴らしい。判定材料となる劇中劇のような物語も興味深く、はじめから終わりまですっかり魅了された。これは傑作!

    1
    投稿日: 2014.12.01
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    面白かった! 美術とミステリーが混ざって、ルソーを知る面白さと、物語の面白さとダブルでした! —2018/2/18再読したので追記— ルソーの夢に関連する作品として、「夢をみた」という作品が真作か贋作かを2人のキュレーターが見極める話。審議方法としてルソーの晩年の話が書かれた一冊の本を読み、結論を出すというもの。 本の中身はルソーの史実をベースにしており、税関だったルソーが晩年絵描きとして活動するも独特なタッチが評価されず、ピカソとその周りにだけ才能が認められた。 史実に基づいた過去の話と現代を混ぜる展開は原田マハさん作品でよくあるが、ここにミステリー的な伏線が入っていることが何度読んでも面白い。

    1
    投稿日: 2014.11.30
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    第12回大四次之会課題本(R選出)。 絵画の真贋にまつわるミステリィ。有名な絵画作品の名が出て来るたびに、想像も働かせずにiPhoneで画像検索した。今まで絵画にはあまり興味はなく、ましてや画家の創造背景なんてこれっぽっちも考えたことはなかった。ちょうど読書中、六本木の国立新美術館でチューリヒ美術館展が開催していたのは偶然だ(2014.9.25〜12.15)。この小説のメイン画家であるアンリ・ルソーの作品も展示されていたので、どれどれと鑑賞しに行った。読了してから思う。その一枚一枚の作品に、既成の価値観を叩き壊して新しい何かを創造しようとする、画家の情熱が込められているとすると、サラリと一瞥してはもったいないな、と。作中作が印象的。小説のあらすじとはそれほど関わりがないが、いろんな箇所で出てくる、"情熱"というword。新時代を切り拓いていくのは、人一倍好きなことにかける情熱の強い人。そしてそれを支える、最初は数人かも知れない貴重なファンが必要なのだ。 山本周五郎賞受賞作。2014年新潮文庫の100冊。

    0
    投稿日: 2014.11.30
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    ニューヨーク近代美術館(MoMA)のアシスタントキュレータ、ティム・ブラウンが一枚の封筒を受け取る。自分宛てだが、一文字違いのボス、トム・ブラウン宛のような手紙。そこには、キュレーターとして真贋してもらいたい絵があると書かれていた。バカンスを利用して誰にも言わず、スイスの指定された豪邸にいくと、自分と同じくキュレーターとして日本から早川織絵が呼ばれていた。そして目にしたのは、MoMAが所有しているアンリ・ルソーの「夢」にとても似ている、「夢をみていた」という絵。この真贋を二人には見極めてほしいと。そして正しく真贋したものにその絵の所有権を譲るとの申し出。二人は7日間かけてある本を一章ずつ読んでその真贋のヒントを得ることとなった。その本とは?その著者とは?そして、この絵の秘密とは・・・?? っていうお話です。 ミステリーと紹介されていたので、殺人事件でも起こるのかなぁ?そういうミステリーは好きじゃないなぁ・・って思ったら全然そうではなく、ティムと、織絵それぞれの物語を匂わせつつ、著者(と言われる)アンリ・ルソーとピカソと「夢」にも描かれたヤドヴィカたちのお話・・と、3つが交差していて、ただのミステリーではないといった感じですね。 絵のことがよく分からないので難しいかと思いましたが、 ネットでそれぞれの絵を調べて見ながら読んだのもあって、このあたりはすんなりクリアー。 面白くて、寝食削って1日で読破しました。

    0
    投稿日: 2014.11.22
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    こういう史実を元にした、実際にありえそうな小説がとても好きです。 島田荘司の写楽ー閉じた国の幻ーとかそういうの。 単純に絵画関連の小説が好きなだけかもしれないですがw なんとなく教養が身についた気がしますしw 単純な学術的な本だと読みづらいですが、 それを小説という形に落とし込まれると非常に理解しやすい。 もちろん、その分著者のバイアスは入りますが。 スマホで逐一作品を確認しながら、 こういう見方が出来るのかと感心していました。 また、そういう理解を頭に叩き込んだ上で作品を見ると、 見え方が全く変わってしまうのが絵画の面白いところですね。

    0
    投稿日: 2014.11.16
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    読後がさわやかだという感想が多いのが分かった気がした。物語としてはけっこう発想や構造が面白く出来ているが、私的にはやや薄めで味わい深さが足りない印象だ。とは言え中盤は20世紀初頭のパリと現代のバーゼルの光景にかなり盛り上がって楽しめた。本の中で古書を読む事になるとは予想外(笑)殺人なしでもかなりテンションが上がると思う。どちらかと言うと普段アートに興味の少ない人や絵画に遠い人に向いてるように感じた。清々しいという言葉が何度か繰り返し使われている(笑)

    0
    投稿日: 2014.11.07
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    アートについては素人同然で、美術館になんぞ大昔の学校行事くらいしか足を運んだことがなかったため、読む前は不安だったが、結果からいうと予備知識抜きで大変面白く読めた。さすが数々の文学賞の候補・そして受賞の栄冠を勝ち取っただけのことはある。 主な舞台は1983年のスイス。キュレーターのティム・ブラウンは著名なコレクターであるバイラーからルソー「夢」と同じ構成をした未知の作品「夢をみた」の真贋判定をせよと告げられる。ライバルはルソー研究家の日本人、早川織絵。 対決の勝者に「夢をみた」の取り扱い権利が与えられるとか、作品自体の調査ではなく7章からなる物語を読み進めることで真贋を鑑定するとか、偶然〇〇が登場するとか、よくよく考えるとご都合主義的な部分もあるが、元々がスケールの大きな設定であるからだろう、そのあたりはあまり気にならない。 ティムと織絵の対決の裏で蠢く美術界の闇、作中作で明らかになるルソーとピカソの秘密、そして最終判定の驚くべき結果等、魅力的な謎が散りばめられておりミステリーとしても一級品。著者の原田マハさんはこの分野に非常に詳しく、なおかつMoMAの勤務経験もあるそうで、作中に登場する一つ一つの絵画に対する熱い思いが行間から伝わってくる。この作品を読んで初めてアートに興味を持った人も多いのではないだろうか。私もその一人である。

    1
    投稿日: 2014.11.03
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    大変楽しく読めた。 都度出てくる絵をスマホでチェックしながら読めたのでいっそう楽しめた。 NYの描写もうまく描けている。 ただ、ティムとトムだけは、、、 TimothyとThomas 財団オーナーから愛称で手紙は出さないよね。 細かなことですが。 

    0
    投稿日: 2014.11.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「あんたが、おれたちの時代の芸術家を名乗るつもりなら。いいか、せめてそれくらいのことをやり遂げてから死んでくれ。」 この物語の中で、まるで絵の世界にとりつかれたアンリ・ルソーに、パブロ・ピカソが放った言葉である。私は、この言葉にどきっとした。なんて男前なんだ、ピカソよ。 ルソーは画家として、世間から評価を受けられないまま晩年を過ごす。絵を描く道具を買うお金にも困る生活を強いられる毎日である。 そんな中、ルソーの描く絵こそが「新しい絵」であると、価値を認めていたのがピカソである。同じ時代を生きる芸術家として、情熱を持って言い切られるピカソの言葉からは、その時代の芸術家の苦しさ、力強さ、そして気負いがこれでもかと言うほど感じられる。 ピカソの、同志への溢れる熱い思い、そして、それに応えるルソー。 目の前に、その情景がありありと浮かんでくる。 現実が自分の絵の世界に浸食されてく程の、強い思いを伴って、画家が絵を描いている。そんな風に考えたこともなかった私は、この物語の世界に強く引き込まれた。 また、この物語には、謎解きという、もう一つの側面がある。手のひらに握られた文字。絵の中にあるもう一つの絵。時代を超え、永遠に紡がれる人々の思いをのせた秘密は、美術を知らないものをもワクワクさせる。 この物語の主人公のように、「友達のうちに行ってくる。呼ばれたの。」 そんな風に私も美術を楽しんでみたい。この本は、美術作品、そして遠い国の芸術家を前よりも近く感じることのできる一冊である。

    0
    投稿日: 2014.11.02
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    ルソーの絵は何となく好きだったと言うことに気がついた。そういえば、拙宅の玄関窓に付けているロールスクリーンは、クウォリティーのレベルは全く異なるが、ジャングル柄だ。 ルソーという人がどういう人で、どういう生活背景があったのか、ピカソなどの近代芸術家に如何に影響を与えたのかなんて全く知らなかった。 これを知ることが出来るこの本はおすすめ。来年2月のパリ旅行は是非、ルソーを見に行きたい。

    1
    投稿日: 2014.10.31
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    ミステリーなのかは、わからないけれど、ストーリーが、そして作品の中のストーリーがどう進むのかということが気になって、あっという間に、そして楽しく読める作品だった。こんなにも上手いお話はないって思う部分もあったけど、この作者のご愛嬌なのかな??

    0
    投稿日: 2014.10.30
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    文句なしにおもしろかった。「税関吏」「日曜画家」と揶揄されるアンリ・ルソーが晩年に遺した大作の真贋をめぐる、ミステリ仕立ての物語。ヤドヴィカ、ジョセフ、織絵、ティム、そしてジュリエット。ルソーの作品を愛してやまない人々の手によって、はたしてその絵は「助けられる」のか? さまざまな「謎」は提起されるが、最後まで明かされることはなく、読者の想像力に委ねられる。こうして、読者もいっしょに「夢」をみる。

    2
    投稿日: 2014.10.29
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    ルソー、改めて画集をみてみようと思わされた。ルソーについて詳しく記述されてるとこが魅力。読みやすい文章。 キュレーターいいなー。

    0
    投稿日: 2014.10.28
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    アンリ・ルソーの絵を見たいと思いました、出来れば美術館で。 2000年倉敷から、1983年バーゼル、1906年あたり、1983年、2000年。 ティム・ブラウンとオリエ・ハヤカワ。 ピカソとルソー。 ヤドヴィガとジョゼフ。 バイラー。

    0
    投稿日: 2014.10.28
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    作中にでてくる絵については全然わからないものの、惹きこまれてしまいました。最後の大文字は「C」か「N」か読者の想像におまかせという感じでしょうか。「永遠を生きる」その通りですね。

    0
    投稿日: 2014.10.26
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    読後さわやか。読みながら私も夢を見た。 アンリ・ルソーの『夢』。その名作とほぼ同じ構図、同じタッチの作『夢を見た』がある。課題は、七日間でその絵の真贋をさぐること。手がかりは謎の古書。 早川織絵(現大原美術館の監視員) ティム・ブラウン(現MoMAのキュレータ) コンラート・バイラー(コレクター) ジュリエット(インターポール) 1908年 ルソー・ヤドヴィガ・ヤドヴィガの夫であ...

    0
    投稿日: 2014.10.18
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    MOMAに行きたくなった。 アンリ・ルソー作品をめぐる思惑、興味や希望やそのほかの雑多な欲望すべてが巡り巡ってラストへ突入するさまが、面白かった。最終章まで重くなりすぎず、すっきりした読後感で読了。美術館と、そのなかの人たちは私にとって静かで透明な存在に過ぎなかったのだけれど、中から見るドラマは恐ろしく色鮮やかだ。 積読にしていたのはもったいなかったな。

    1
    投稿日: 2014.10.16
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    1枚の絵の真贋をめぐってなされるミステリー。 自分はアートに興味は無かったが、美術界の醜い現実とルソーにまつわる物語との間を行き来する展開、二人の若き学者とキュレーターのルソーに注ぐ情熱に引き込まれた。 関連する美術品をみに、美術館に行くのも楽しいかもしれない。

    1
    投稿日: 2014.10.16
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    いやー面白かった。伏線が多くて、そこもそこも繋がってるのか!?と驚くことしきり。史実を元にしたフィクションの最高傑作。

    0
    投稿日: 2014.10.16
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    台風の日の家こもりのお供に。面白くて一気読みでした。ルソーの絵画を巡って大原美術館や、MoMAが舞台として出てきますが、訪れたことがあるので、思い出しながら読みすすめました。読後感も良い軽快な作品です。史実や美術が交錯する作品が好きな方にオススメです。

    0
    投稿日: 2014.10.14
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    昔、近代美術と揶揄されていた絵は、今でも理解できない人からは揶揄される。同時も今も変わらない評価が多く存在するのは事実。ニューアートと呼ばれる理解できない作品も偉大なアーティストの評価とキュレーターの努力によっては、歴史に残る名作となり得る。ミステリー小説から、アンリルソーを知り得たことに感謝。

    2
    投稿日: 2014.10.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「ダ・ヴィンチ」の2012年Book of the yearを獲得するなど話題になった本。文庫版が出たので手に取ってみた。  作者が専門にしている美術史の知識が垣間見れる。この本ではルソーがテーマで、近代美術の背景などが分かってためになった。絵の感じ方を言葉で表現するのは難しいが、この本では色々な表現が使われていて勉強になった。史実とフィクションの混ぜ具合はうまいのか…判断が分かれそう。  ストーリーは、ふつうといえばふつうという感じ。ロマンスが絡むけど、もう一つ先の展開が見たかった。

    0
    投稿日: 2014.10.12
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    芸術の秋にぴったりのステキな作品。 ルソーとピカソの関係など知ることができて、以前とは違った目で絵画を楽しめそう。一番その絵を愛し、所有するのにふさわしい人に、渡って良かった。 そして、二人の新しい門出を祈ります。

    0
    投稿日: 2014.10.11
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    なんとも美しく心が洗われ、温まる物語なんだろう。物語の構成、登場人物の心の内、スイスバーゼルの街並み、そして、ルソー、全てが魅力的だった。自分の中にある芸術センスにバシバシ響いた作品

    0
    投稿日: 2014.10.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    アンリ・ルソーの「夢」に似た名作「夢をみた」を巡り真作か贋作か、「夢をみた」と同名の「一冊の本」を手がかりにその真相に迫るアートミステリー。 原田マハ作品は「キネマの神様」に続き2冊目だがこれはキネマ以上に面白かった。 ルソーも知らなかったし絵画も知らなかったが、全く問題なし、ぐいぐい絵の世界に、ルソー自身の事が描かれる一冊の本の世界に引き込まれる。 そしてキーワードとなる「情熱」という言葉、ルソーのヤドヴィガのピカソの、真贋を巡る登場人物達の、そしてもちろん作者の情熱がもの凄くダイレクトに伝わってくる作品。 作者は元々美術館勤務経験者だけあって、先ほどの美術に対する情熱はもちろん、知識、歴史、等々造詣が深く、だからこそ知識が無い者が読んでも知らぬ間に世界観に入り込めたのだろう。 読み終わってすぐに頭によぎったことは、「MOMAに行きたい!」

    0
    投稿日: 2014.10.07
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    とても面白かったです。 絵のことはよく知らなかったけど、ルソー見てみたくなった。 最後のまとめ方もよかったと思う。

    0
    投稿日: 2014.10.04
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    表紙はルソーの「夢」。 美術の世界が舞台。 知的好奇心を大いに刺激する。 生き方は不器用でありながら、ルソーの専門家としてのプロフェッショナルな仕事っぷりを発揮してくれる登場人物。 設定が実に好みである。 そして、ルソーに纏わる、なんと夢のある話しだろう。フィクションと分かっていながら、こんな現実があってもおかしくないと読者に思わせる作者の力量。素晴らしい。 最後に判明する事実が、またこちらの期待以上でとても楽しい。 あらゆる面で文句ない一冊。

    1
    投稿日: 2014.10.03
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    最高におもしろかったです! 美術史のミステリーというと難しいイメージがあり敬遠してましたが、絵の真相に迫っていくストーリーで、色々なドキドキ感が楽しめました。 作品の中で登場人物が物語を読み進めるので、ふたつの物語が楽しめました。 Best 5に入るかもー

    1
    投稿日: 2014.10.02
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    原田作品は何冊も読んでいるにもかかわらず、文庫化したのを見てそう言えばこれはまだだったと気付いた。 ルソーの作品の真贋を巡るミステリー色の盛り込まれた本作は、キュレーターの経験を生かした、作者のお得意分野の作品だけあって、なかなか興味深く読めた。物語の核となるルソーは、美術展でいくつか作品を見ているが、確かに独特の魅力がある。現代の部分で主人公となる女性をもっと丁寧に描けば、深みのある作品になるのにと、少し残念。

    0
    投稿日: 2014.09.29
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    なんとも爽やかな読後感。 余計なことばかり考えてしまって、考えなきゃいいのに考えてしまって、本当は煩わしいことはなにひとつ考えたくない、できることならそうしたい、っていう心理状態で読んだらなんだかよかった。救われました。

    0
    投稿日: 2014.09.27
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    久々に痺れるミステリーを読んだ。キューレーターをしてたという作者だからこそここまで緻密に美術を 題材にミステリーと人間の心情を描けたのだろう。話の構成にひきこまれ、美術の奥深さ面白さを感じた。

    1
    投稿日: 2014.09.24
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    極上のミステリー小説を読んでいる時のようなトキメキに、ほんの数行で魅了されました。 ミステリーではありませんが、まったく知らない世界で起こる出来事だけに、先が読めずどうなるの、どうなるの、とミステリー小説を読んでいるかのような気分でした。 周囲を固める一癖、二癖あるキャラクターに、やや影が薄くどこかトムに対して卑屈なティム・ブラウンが霞むこともなく進んでいく物語は裏のありそうな人物ばかりが登場するので、ハラハラせずにはいられない。 幻の名画なのか、ただの贋作なのかティム・ブラウンと早川織絵の両者と共に物語りを読み進めていきながら考えていくのは楽しかったですし、最後の最後に出てきたサインには驚かずにはいられません。 なんという仕掛けを……。

    1
    投稿日: 2014.09.23
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    あまり内容を分からないで読んだがかなり面白かった。 構成も上手く絵画の真贋を七章からなる一冊の物語を一章ずつ読み、七日後に講評するという決まりで各章が1983年と物語の1906年がクロスし書かれている。 また読み進んでいく場面や時間において主人公が変わっていく所や、メインのストーリーの前後の話も味わい深い。登場人物も人間味あふれ愛すべき人々と、どこか腹黒い欲に塗れた輩がいて、それぞれの駆け引きがちょっとスリリングだ。 フィクションではあるが、史実に基づいているので面白みが深い。

    1
    投稿日: 2014.09.23
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    ルソー?ルター?そんなレベルの私でも分かりやすく、丁寧な文章で進められていくお話。仕事終わりの疲れた体を、じんわり温めてくれたお話。今年、いちばん感動したお話。

    0
    投稿日: 2014.09.23
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    林修先生の番組で、原田マハさんを初めて拝見しました。 ピカソ愛を語っている彼女が素敵で、著書を読んでみようと思いました。 多少説明が回りくどかったり、その登場人物都合よすぎでしょ!?という場面が あったりするものの、引き込まれるアート・ミステリーでした。 久しぶりに、美術館に行きたくなりました。

    0
    投稿日: 2014.09.22
  • 絵画のミステリー

    面白い。絵画はよくわかりませんが、一つの絵からミステリーを作り出すとは驚きです。絵画に興味があろうが無かろうが問題なし。楽しめます。 読み終わると早速、美術館に行ってみよう。と思いつつ美術館じゃ瞑想して居眠りしちゃうだろうなぁという心配が生まれて、どうしたものかと悩んでしまう一冊です。

    1
    投稿日: 2014.09.22
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    ≪あらすじ≫ 物語の始まりは、2000年倉敷。 とある美術館の監視員職を務める早川織絵は、母、そしてなぜか西洋人の面影を残す娘と、静かででもどこか満たされない生活を送る。 そこに、1人の珍客があらわれ、彼の口からMoMAのチーフ・キュレーター、ティムブラウンの名が紡がれたとき、物語は大きく展開する。。 ≪感想≫ とにかく面白かったです。それは、物語ともノンフィクションともつかない、本を元に謎に満ちたアンリ・ルソーが読み解かれていくこと。そこには、新しい世紀への人々の興奮があり情熱があり、熱狂があった。。ルソーは、その渦のなかに自分自身が存していることは、もしかすると、一生涯のうちでこれっぽっちも意識していなかったかもしれない。それほどまでに、彼はただ絵に愚直に生真面目に向き合っていた。史実がどうであれ、創作の部分があれ、そのように生きたかもしれない人物の存在は、一言、心を揺さぶる何かがある。尋常の人では得難い、物狂いのように何かに執着し続けること、それはまさに才能。モーパッサンも言っているけど。

    0
    投稿日: 2014.09.21
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    冒頭から否応無しに引き込まれました、構成力、圧倒的な情報量、目に浮かべされる文章での描写力、美術への愛情、文章より本作りの熱意を感じさせます。 今日まで読んでいなかったことを自分を恥ずかしく感じさせるせる作品です。

    0
    投稿日: 2014.09.21
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    よくできたエンターテイメント小説、という感じ。ページをぐいぐい捲ってしまった。 細かいツッコミ所はたくさんあったけど、読み終えた後、すげーーーー美術館に行きたくなったし、そう思わせるってことは、やっぱいい本だなんだと思う。

    0
    投稿日: 2014.09.19
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    面白いです。一気に読み進めました。MoMA行ったのに、ルソーの絵を全然覚えてない自分が悔やまれます!ショック!もう一度、見に行きたいです。 ルソーに関しては、フィクションなのか、ノンフィクションなのか。フィクションだと思うけど、ノンフィクションかも!?と読んでいる内に、現実と物語を行ったり来たり、歴史をひもといているような不思議な気分になりました。誰も死なないし、事件も起きませんが(美術業界では世紀の事件ですが)、ミステリーでした。主人公達の今後も気になります。

    1
    投稿日: 2014.09.16
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    2014.09.13(日) 読み応えたっぷり。 ところで「夢をみた」は、実際存在するものなの? 未知というより、無知の、美術ワールドなのにすいすい読める。ダンブラウンみたいなかんじかな?と、予想してよみはじめたけど、すこしちがった。ロマンチック。

    0
    投稿日: 2014.09.13
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    やはり原口マハの作品は本当に面白い。 ニューヨークまで行ったのにMOMAに行かなかったのが最高に悔やまれる…あの短い滞在時間では足りなかったなぁ… 小説なのでどこまでが史実かわからないけど、ギリギリのところがまたドキドキする。 人生には時間がいくらあっても足りないんだなぁとつくづく思います。

    1
    投稿日: 2014.09.13
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    ミステリーだけど素敵なお話だった。美術の素晴らしさや惹きこまれる作品とはどんなものかを改めて振り返る事ができた。話のテンポがよく場面転換も程よいスピードでした。

    0
    投稿日: 2014.09.12
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    アンリルソーの絵画を巡った、ミステリー。と銘打っているけど、ミステリー要素は薄い。でも読ませる文章で引き込まれた。

    0
    投稿日: 2014.09.08
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    普段興味のない美術の話で、ある意味刺激的。自分の知らない分野なので全体的に新鮮で、絵画の楽しみ方が分かった気がする。ストーリーの締めくくり方が若干納得いかなかったが、全体的に良作だといえると思う。

    0
    投稿日: 2014.09.08
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    美術史ミステリーとでもいうのか、アンリ・ルソーの絵画をめぐるお話。キュレーター、カンヴァス、真贋、と使い慣れない洒落た言葉が並ぶのだけれど、そこがまた美しいミステリー小説でした。土台がしっかりしている感じを受けたのは、作者が作中にも出てくる有名美術館での勤務経験があるからとのこと。自分の専門分野の小説を書くってなると、全部詰め込みたくなっちゃいそうだけど、すごくスッキリしてて、素晴らしかったです。人に勧めたくなる小説です!

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    投稿日: 2014.09.08
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    とてもさらさら読めました。 美術作品をテーマにしている本はたくさんあるが、ここまで詳細で正確な説明がある小説は初めて。 美術好きなのであまり期待はしていなかったが、けっこういい。 これからもこういった作品を書いて欲しいと願うのだった。

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    投稿日: 2014.09.07
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    (レビュー・感想というより、読むに至った経緯) 単行本が出版された時から、卑しくも文庫になるまで待とうと決意した作品を、よくやく手にする事ができた。 (ジヴェルニーの食卓はまだかなぁ)oo(´-`)

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    投稿日: 2014.09.05
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    これは予想以上にエキサイティングで幻想風味の逸品 ルソー、結構好きですが客観的には確かに好き嫌いありそうな感じしますね。 キネマの神様で気に入っていたので、買ってみましたが予想以上によかったので、他の著作も読んでいこうとおもいます。

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    投稿日: 2014.09.05
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    美術館の静謐な雰囲気、夏のスイスの情景。まるでその場にいたかのようにはっきりと想像できる。美術館がもっと好きになった。人生がちょっと豊かになった。

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    投稿日: 2014.09.04
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    アンリ・ルソーの絵を題材にした美術ミステリーです。 最近、割と美術館で絵や彫刻などを眺めているのが好きで、旅行に行くとよく近くの美術館に立ち寄ったりします。 かと言って、芸術について深い造詣があったり、豊かな感受性があったり、そういうわけでは全くなく、ただなんとなく好きなだけです(^_^;) そんなわけで前からちょっと興味があった作家原田マハ。 絵に関わることがらはなかなか興味深いのですが、小説としては、もう少し頑張っていただきたい感じです(^_^;)

    1
    投稿日: 2014.09.04
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    アンリ ルソーという画家をめぐるお話し。 ルソーが生きたパリ、ひとりの日本人女性の過去と現在。そしてMoMAのキュレターやコレクターの過去と現在。勿論フィクションだろうけれど、原田マハさんご自身、MoMAに勤務していた経歴があるだけに、絵画を巡る謎解きにドキドキさせられる。 読んだ後はアンリ ルソーを、絵画鑑賞をしたくなる素敵な一冊。

    0
    投稿日: 2014.09.03
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    久しぶりに引き込まれる作品に巡り合えました。日曜画家と言われるアンリ・ルソーの絵画を巡るミステリー。まあ、細かい所々にうならせる仕掛けがされています。この作品でルソーに対する価値観が変わりました。原田マハさんの他の作品も是非読んでみたくなりました。

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    投稿日: 2014.08.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    待ちに待った文庫化!装丁も単行本と同じで嬉しいな。 絵画の世界感がとても心地いい。以前訪れたルーブル美術館をふと思い出し、芸術作品に囲まれた中で読んでいるような感覚に陥る。海外文学のようですね。 まったく絵の知識はないけど十分に楽しめ、一気読み。美術館に行きたくなった。そうか、絵は生きてるんだな。

    1
    投稿日: 2014.08.29
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    ネタバレあり ルソーの絵の話。夢と夢を見た。 夢を見たという作品が本物かどうかティムと早川に鑑定させ競わせ、買った方にこの絵の権利を渡す。ルソーの物語を1日1章読むことが条件。 ルソーはヤドヴィガを愛し、ヤドヴィガは永遠に生きることを決意。 ルソーの最期の作品がこの夢を見た。 ティムが勝ち、ヤドヴィガとルソーの子孫である孫娘に権利を渡す。絵の所有者は、ヤドヴィガの夫。 物足りなさを感じた作品。 ルソーの絵をすぐに見に行きたくなる本。

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    投稿日: 2014.08.27
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    絵画を元に、その画家がどのようにそれを仕上げていったのか、その作風にどのように命を吹き込んでいったのか、画家と取り巻く出来事を読むことで、解き明かしていくミステリーです。他の絵画ミステリーでは、画家とその周囲の環境に焦点が当たっていますが、ここではそれは薄く、作品そのものに当たっています。純粋にこの画家が好きでないと書けない小説だと思います。 アンリ=ルソーという画家とその作品への愛情がたっぷり感じられます。「美術館に行きたくなる」そのコピー頷けます。

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    投稿日: 2014.08.25
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    うーーんひとこと、おもしろい! 美術は嫌いじゃなくて、それでこんなお話読んだらもう、ルソーに興味しか沸かない!! このあとどうなるのか続きが読みたいな〜

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    投稿日: 2014.08.24
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    2013年本屋大賞3位。 美術の知識は皆無。その上収集癖もなくコレクターの気持ちもよくわからない。 そんな自分にとっては本屋大賞といった冠がないと絶対に手にしなかった一冊。 さらにタイトルが『楽園のカンヴァス』だって。『キャンバス』でなくて『カンヴァス』! 「カッコつけやがってぇ」と勝手に自分には合わないという烙印を押して読み始めたが… 面白い!!! ルソー、ピカソの本物の絵が見てみたくなって仕方なくなる。 美術史実がもとになっているそうだが、美術史を知っている人にはどう映るのかなぁ?

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    投稿日: 2014.08.24
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    ルソーを題材にした小説。 貧乏画家ルソーとピカソの関係だけでなく、近代西洋美術の歴史も知ることができた。 MoMA収蔵のルソー作「夢」と酷似した「夢をみた」を巡ってのブラウン・ティムと早川織絵の対決。最後には、伝説のコレクター・バイラー氏の秘密が明かされる。面白かった。 近いうちにまた大原美術館に行こうと思った。

    1
    投稿日: 2014.08.23
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    修士をとった私にとって織絵の設定がリアルにイメージできて面白いし、予想を裏切られる展開が次々に起こるし、何と言っても美術史に基づいたストーリーの構成、ルソーの再評価に挑む人々の情熱がいい! でも、ティムが織絵に少しずつ想いを寄せていく瞬間もたまらなくいい。

    0
    投稿日: 2014.08.22
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    今年読んだ中でNo.1か2に入る。物語の展開がうまい。美術を通して過去と現在の主人公たちがリンクしているような感覚、伏線が全て明らかになる終盤は痺れた。3つの時代が上手く混ざっているのは本当にすごい。

    0
    投稿日: 2014.08.22
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    誰のレビューも読まずに読むことをお勧めします。 何度も鳥肌が立ちました。 読了後も、最終2ページぐらい後に、たった一行書いてあった「この・・・・」に感動しました。(ここはうる覚えです。 彼女たちのその後がとても気になりました。 また時間に余裕がある時にゆっくり読みたい作品です。

    0
    投稿日: 2014.08.22
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    おもしろかった。 美術、絵画の知識があるわけではないが、引き込まれた。知識がなくても充分楽しめる。 アンリ・ルソー展があったら行ってみたいな。 満足。

    0
    投稿日: 2014.08.21
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    山本周五郎賞を受賞した原田マハさんの作品。以前から文庫化されるのをずっと待っていました。 結論から言えば、期待していた通り元キュレーターの原田さんが編み出す作品世界にどっぷり浸からせて頂きました。絵画には全くと言っていいほど見識の乏しい私でも、読了後には美術館に行ってみたいと思ってしまいました。この本の登場人物たちのように、私にも美術館に”友人”がいればいいですが。 一点不満を述べるとすれば、「この本の主人公は誰だったのか?」と思えてしまった点。ルソーやヤドヴィガ、ピカソと言われればそこまでですが、やはりルソーを愛し、その謎に直面する二人のキュレーターだと思うんです。ルソー研究をリードする二人の葛藤、丁丁発止、協調、心境の変化等をもう少し前面に描いてほしかったです。特に織絵の印象が薄い。 とはいえ、読了後にこんな不満を打ち消すに十分な満足感を得られたのは、原田さんが創りだした、この気宇壮大な物語に心酔していたからだと心から思います。これからも原田さんの作品を読みたいと思います。

    0
    投稿日: 2014.08.19
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    今年、読んだ本の中でピカイチに面白かった。ミステリー小説でもあり、冒険小説でもあり、恋愛小説でもある。本当に日本人作家が書いたのかと疑うほどの海外翻訳作品のようなダイナミックさと日本人作家特有の繊細さを併せ持つ傑作。ラストでは鳥肌が立った。 恐らく物語の核となるアンリ・ルソーの『夢を見た』というタイトルの絵画は作者の創作だろうが、絵画の下にもう一つの絵画が隠されている例は良く耳にする。それだけに設定に十分な説得力があるのだ。また、程良いテンポで物語が展開し、章を追うごとに少しづつミステリーが解き明かされて行くという構成も良い。 読んでいて、これほど最終章が待ち遠しくなる作品はなかなか無い。 表紙の装画の雰囲気にどこかで見た絵だと思っていたのだが、お気に入りのギル・ゴールドスタインのアルバム『Under Rousseau's Moon 』のジャケット装画『眠れるジプシー女』を描いていたのがアンリ・ルソーだった。

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    投稿日: 2014.08.18
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    読みやすい文体で、作品の情景が目の前に浮かんで来ます。 ドンドン先が気になる、美術館に絵画を観に行きたくなりました。

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    投稿日: 2014.08.17
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    これは面白かった‼︎ ルソー研究の第一人者の訳ありな2人が対決。1人が日本人女性、ルソーやピカソが生きていた時代を舞台にした謎解き!久々に面白い本でした!2014/8 読了。

    0
    投稿日: 2014.08.16
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    美術館に行きたくなって、行っちゃいました! ルソーとピカソを感じられる。 とても読み応えがあり、すぐ読めちゃうやつ(^^)

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    投稿日: 2014.08.14
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    アンリ・ルソーの絵を偏愛するコレクター、コンラート・バイラーにバーゼルに招かれ、ルソーの『夢』に酷似した作品『夢をみた』の真贋判定をし、講評をたたかわせることになったルソーの研究者2人の物語。途中からいろんな人が関わってきて、ミステリーっぽい展開になります。 作品の謎解きの参考にするようにとバイラーが研究者2人に差し出したのは一冊の本。ここから読者は本編の物語とこの本の中の物語、二つの物語を同時進行で読むことに。この仕掛けはとても面白いと思いました。 バイラーが差し出した物語の登場人物はルソーと、彼が年老いてから横恋慕した若い人妻で『夢』に描かれているヤドヴィガとその夫のジョゼフ、そしてルソーの才能をいち早く見出したピカソとその友人で詩人のギョーム・アポリネール。この物語もとても面白かった。特に、貧しい洗濯婦で芸術に全く興味がなくてルソーのことも変な老人としか思っていなかったヤドヴィガが、ルソーの絵に魅了されていく瞬間瞬間の描写はとても素晴らしいと思いました。ピカソもとても魅力的に描かれています。 ハッピーエンディングが好きな私にとっては、出来過ぎなエピソードが重なる大団円な展開も魅力的でした。エンタテインメントとしてとても素晴らしい小説。とても楽しい読書ができました。 巻末に、小説の中に出てきた作品リストが掲載されているのもうれしい。

    4
    投稿日: 2014.08.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いやぁ面白かった!冒頭の早川織江のうまくいかない娘との関係や、岡山に馴染みきれない様子に、どう物語が展開されるのか全くわからなかったんだけど、過去パートに入ってから俄然面白くなってほぼ一気読み。すべての謎が明らかにされた瞬間に、ぞわわわわっと鳥肌がたちました。絵画ってこうやって楽しむものなんだということも改めて教えてもらった気もします。とにかくアンリ・ルソーとピカソの絵を生で見たくなること間違いなし!あーもー本当に面白かった!!

    0
    投稿日: 2014.08.12
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    前からずっと気になっていて、文庫版が出ているのを一か月ほど指をくわえて見ていて、やっと買えました。 こういうのは「美術ミステリー」というジャンルだそうです。 美術館にはあまり行きません。 でも、この絵は小学校や中学校で美術資料集に載っているのを見て、可愛い絵だなって当時思っていました。 物語「夢をみた」は、作中でも言われているとおり 稚拙な文体で綴られていますが それがかえって胸を打つんです。 「夢」の作品から、不思議な鳥の音が聞こえたり、甘ーーーーい香りが本当にしてきそうです。 もちろん、ジャングルだけれどもそこは暑くなくて。 絵のひも解き、読み解きにとどまらず、 並行してティムの危うい立場にヒヤヒヤしながら読まなければならないので 退屈しない時間を過ごせます。 とても好きな作品になりました。

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    投稿日: 2014.08.11
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    山本周五郎賞受賞作。 簡単に言うと、人生を諦めはじめた女性が、あることをきっかけに昔を思い出し、もう一度自分を取り戻して夢を見出だす話。 その中でさらに画家ルソーの絵や人生に触れ、ルソー以外にもピカソ等たくさんの美術作品が出てくるので、何重にも楽しめます。 読後の率直な感想は、面白かった!!

    1
    投稿日: 2014.08.09
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    絵画が好きって、こういう人のことだなー、と思う。技巧じゃなく、どんな背景があって描かれたか。それこそが絵画なんだなと思う。

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    投稿日: 2014.08.09
  • 絵画の魅力溢れるミステリー

    美術館には数えるほどしか行ったことのない自分でもアンリ・ルソーの世界に引き込まれ、読了後もその余韻がずっと残る非常に印象的な作品でした。どこまでが史実でどこまでが創作なのか分からないのですが、100年以上前の画家たちの熱意や息吹が感じとれるような気がして、読みながらとても熱い気持ちになりました。絵画に残された謎が少しずつ解明していく過程も素晴らしく、美術の世界と高いレベルで融合した傑作ミステリーと言えるのではないでしょうか。余談ですが、本作を読み終わったあとルソーの作品集をみたのですが、どれも不思議な魅力を持つ作品ばかり。これがルソーの世界なんですね。余韻を楽しんでいます。

    1
    投稿日: 2014.08.09
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    アンリ・ルソーの絵について少し詳しくなった また絵の見方に対しても少し変わった気がする ただ、ミステリーと言えるのかどうかは微妙である ルソーの取り巻く物語を1日1章、1週間かけて読みその物語より伝説のコレクターが提示したルソーの絵「夢を見た」の真贋を見極めると言うもの

    0
    投稿日: 2014.08.09
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    2014.08.07読了。 今年24冊目。 原田マハさんの作品は初めてだったけど、すごく良かった。 ルソーと、その作品「夢」に酷似した「夢をみた」という絵画をめぐる美術ミステリー。 はじめは絵に詳しくないため読みづらいかなーと思ってたけど、予想を裏切る面白さ! ティムと一緒になって謎の物語にのめり込み、一気に読み切ってしまった。 こんな風に世に出ていない作品を見つけ出し真贋を見極めていく人たちが実際にいるんだよねー。 と当たり前のことだけど感心してしまった笑 私は絵に詳しくないし、美術館にはたまに行くけれどこんな風に絵を見たことがなかったのでとても新鮮だった。 まさに絵に寄り添ってきた人の言葉という表現がぴったりだと思う。 著者の絵に対する愛情がとても伝わってきた。 ルソーという画家を知っていくにつれて興味が湧いてきて実際に作品を見たいなと思ったし、彼や他の画家について調べてみようと思った。 その人の歴史も踏まえて見て行くとまた違った見方ができるのかもしれないなと。

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    投稿日: 2014.08.08
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    一気に引き込まれ、短時間で読み切ってしまった。ハッキリとした答えが出る問題ではないので、仕方ないとは思うが、やや最後は期待していた程の結末への驚きが少なく、そこが残念。 私もルソーの作品は大好き。 久しぶりにワクワクしながら最後まで読めて、幸せな時間を過ごせた。

    2
    投稿日: 2014.08.06
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    ルソーの「夢」とピカソをめぐるミステリー。謎のコレクターであるバイラーが所有するもう一枚の作品「夢をみた」は贋作なのか真作なのかを鑑定することになったティムと織絵。鑑定するにあたり不思議な古書を1日1章ずつ読まされる。その古書の文章にもすっかり引き込まれてあっという間に読み終えた。 知らない作品はググりながら読んで、知的好奇心も刺激され、ちょっと賢くなった気がした。 でも、ティムの織絵に対する感情は恋愛めいたものよりも、あくまで好敵手、或いは同士のようなものであって欲しかったかな。 作者さんが恋愛小説を多く手掛けているから、それであのラストなのかもしれないなと思った。

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    投稿日: 2014.08.04
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    これは面白かった!! 知らない絵が出てきたら、ひとつひとつネットで調べながら読みました。 有名な一枚の絵画に込められた思いを解き明かしていく美術小説。 作家自身の並々ならぬ絵画への愛情を感じられます!

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    投稿日: 2014.08.03
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    美術に興味はないけど、オモシロイ。 神の雫のような展開。 後半は前半に比べ駆け足で進んだ感はあるものの、筑前煮を食べてるあたりでウルッときたり。

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    投稿日: 2014.08.01
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    絵画に隠された過去を巡る物語。それを取り巻く人間模様が見所です。 →http://bukupe.com/summary/12477

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    投稿日: 2014.07.29
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    読んでいて思い出したのだけど、モマ、行ったことあるんだった。なんで忘れてたんだろう? ホストファミリーと行ったのだけど、わけわかんない絵が多すぎて感想を求められたとき、「アート分かんない」と言った覚えがある。夢もみたのかな、忘れた。もったいない。 で、小説の方。専門外のことをこんなに興味もたせられるのは、力あるなぁと思った。 ただ、たった一文なのだけど、要らないだろー!!と萎えてしまったところが。

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    投稿日: 2014.07.26
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    ルソーの描いた夢を生で見てみたくなりました。 本当に時々ジャングルにいるんじゃないか、ルソーが生きている時代にいるんじゃないか、という気分になりました。 最後晴れやかな気持ちになりました!面白かったです。

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    投稿日: 2014.07.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

     早川織絵は美術館の監視員。故郷で母と娘と三人で暮らすシングルマザー。四十三歳。  ある日新聞社の担当者が来館。アンリ・ルソー展の企画を持ち込まれ、突然MOMAのチーフキュレーター、ティム・ブラウンから作品貸出の窓口に指名されたことを知る。  十数年前、ティム・ブラウンとはある作品をめぐって対峙したことがあるがその直後、織絵はあることで絵画の研究者を辞めて故郷に戻っていた……。  最初読んだときはスリル満点のサスペンス?! と期待をしたけれど、ちょっと方向性が違っていました。  絵画の謎には迫ったけれど。  ルソーの絵の謎の迫る部分は本当に面白くて一気読み。ただ途中でバイラー氏が誰か予想がついてしまい面白さがそがれてしまったかな。  バイラー夫妻がルソーに心酔していくあたりがもっと読みたかった気がします。  私は素人なのでどの辺りが史実などに沿っていて、どの辺りが創作なのか少し気になります。    そして最大の驚きは……ラスト。  え?! 突然こんな?! まるでハーレクインロマンスを彷彿とさせる感じで、意外性にビックリです。 嫌いじゃないけれど。  面白い(特に絵の謎について)し、ルソーの絵に対する愛情が深く伝わってくるけれど、ちょっとさっぱりテイストで、肩すかしな部分があったかも。   星は3つにしたけれど、本当は3.7って感じでしょうか。 

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    投稿日: 2014.07.23
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    最後の真実が分かったとき、鳥肌が立ちました。絵の中で永遠を生きる。これから絵を見る目が変わりそうです。

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    投稿日: 2014.07.21
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    テレ東の「美の巨人たち」が好きなら、ハマると思います。 あの不思議な世界観は引きつけられます。 ルソーを見に大原美術館に行きたくなりました。

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    投稿日: 2014.07.20
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    期待したほどではなかった。物語はルソーの第一人者織絵の話と、同じくティムの話、そしてルソー本人の話から成り、特にルソーの話はティムが読んでいる物語ということなので、パッと切り替えないといけない。最後はちょっとした驚きもあったけど、結局どうだったんだ?という感じ。

    0
    投稿日: 2014.07.20
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    アンリ・ルソーの『夢』に酷似した絵『夢を見た』の真贋を判定する2人。絵に詳しくなくてもその世界に引き込まれてしまった。描いたルソーの情熱もすごいが、ルソーの絵に魅せられた人間たちの情熱も負けていない。自分もそんな魔力を持つ絵を観たくなる。

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    投稿日: 2014.07.20
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    ぜんぜん興味がないはずの美術ネタなのに、 たいした話ではない序盤から、なぜかひきつけられる。 文章がきれいで、クセがないからだと思う。 正直最後の講評のシーンでは、理解しきれない部分もあった。 だけど、埋め込まれる謎の古書のストーリーだったり、 「夢を見た」や謎の古書に埋め込まれた想いだったり、 それらをめぐる登場人物の思惑だったり、 納得いかない部分が残っても、 十分に楽しめる緻密なアンサンブルだった。 最後の2ページの言葉たちが本当に素敵。

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    投稿日: 2014.07.19
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    ルソーの絵に魅せられる話。 芸術はあんまりわからないし 外国人の話は苦手だけど 面白く読み終われました。 単行本が話題になってたから手に取ってみたけど 初めての作家さんもいろいろ読んでみるべきですね。

    0
    投稿日: 2014.07.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「だから、あやまる必要なんてありません。・・・とっくにバレてたんですから」 初作家さん。同じ画家を溺愛する2人が惹かれ合うお話し。言葉なしでも絵画を通して通じ合ってしまう人たちのお話し。 どこまでが事実なのか、絵画知識の無い自分には全く分かりませんが、2枚の絵画も物語もブルーピカソも全部、実在しててほしいなぁ(゜ー゜*) そしてルソーはかわいい。ヤドヴィガはツンデレ。パブロは男前。・・・ジョゼフもたぶんツンデレ。

    0
    投稿日: 2014.07.18
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    原田マハのことは前から気になっていたけど、読むのは初めて。文庫になってるものがまだ少ないみたいなので、文庫しか買わない私とは多少縁がつながりにくかったな。 さてこの本、美術館のひんやりとした静謐な空間が描かれ、なかなか魅力的な冒頭から、一介の監視員と思っていたヒロインにまつわる事柄が明らかになるに連れ、一気に物語に惹き込まれる。 更には時代が遡り、バーゼルでのある絵画の鑑定を巡り語られる史実と創作が綯い交ぜになった物語には、その底流に作者のルソーや美術に対する愛情を感じ、また次々と現れる思いも掛けない登場人物と展開はどうなることかと飽きさせない。 ルソーはもとよりピカソの絵についても殆ど知識が無いので、絵画が登場する度にひとつひとつPCで検索して、その絵を眺めながら物語を追うのも得がたい経験。 冒頭開けられた“パンドラの匣”がどのように仕舞われたのかは知る由もなく物語は幕を閉じたが、終章の余韻は織絵と真絵の母娘がその後どのようになったのかまで思いを馳せさせる。

    2
    投稿日: 2014.07.18
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    おもしろかった。展開とか絵画の背景とかがダ・ヴィンチ・コードに似ているけれどもそれでも気にせず読めたのは知的好奇心の刺激の仕方が絶妙だから。 美術館はもちろんだけれども私はこれを読んでバーゼル動物園にものすごく行きたい

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    投稿日: 2014.07.18
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    ストーリーがしっかりしている本を読めてよかった。 最近は、それこそ絵画を見ているような気分になる本を多く読んでいたので、目が、頭が、気持ちが、ストーリーを追っていく時間を楽しめる読書から刺激を受けることができた。 早川織絵もオリエハヤカワもそれはそれは素敵な女性だなと思って読んでいた。 こういう女性に会いたいな・・と。 こういう女性になりたいな…と。 それと同時に、仕事の場ではやはり女は利用される立場になることが多いのかなとも。 特に、優秀な女性ほど…。 やりきれないなぁと思いながら読んでいた。そうでないことを祈りたいけれど、実際そうだもんなぁ…って。 ティムとの再会後、二人はどんな話をしたんだろう。  友情とは、ティムとオリエのことだとしたら、この二人は恋愛の領域には行かないのかな。 最近、10年ぶりくらいで再会した友人が複数いるけれども、あう前にはあれを話そう、これも話したい・・と気持ちが膨らむものの、いざ会ってしまうとまるで昨日もじゃあね!と声をかけあったかのような会話で時間が過ぎていった。 それでいて話は尽きない。 絵画の「物語」と、本小説の部分との織り込まれ方が絶妙。ブルーピカソを見たいと思いつつ、まずは夢を見たを見たい・・・と絵画をよく知らない私でも思うことができた。 読書がまるでちょっとしたスポーツみたいに感じられたいい作品だった。

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    投稿日: 2014.07.15