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有頂天家族
有頂天家族
森見登美彦/幻冬舎
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総合評価

773件)
4.2
306
272
122
9
1
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    この世の人口の三分の一は狸で、三分の一が天狗、残る三分の一が人間であるらしい。そう思って世の中を眺めてみると、そうかもしれぬと妙に納得できてしまうところが、この小説の設定の面白いところ。三者三様それぞれに苦労はあるけれども、「阿呆の血のしからしむるところ」に従い、「面白きことは良きことなり!」と楽しんでしまえば良い、狸に限らず、天狗も人間も。

    1
    投稿日: 2014.05.15
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    アニメで切れ切れに見てから、本を読む。 阿呆で良いね。深い意味があるようなないような。 面白きことは良きことなり。

    0
    投稿日: 2014.05.11
  • 家族の絆

    タヌキは愛情深い動物だと言う説がありますが、このお話しの中ではとても人間臭く、愛情だけでなく愛情から生まれた憎しみの部分についても描かれています。 これを人で描いてしまうと単なるサスペンスにしかならないでしょうがタヌキで描いたことによりファンタジーに変換され、それ故に最後まで謎とされていた事柄も含めて一気に読まされてスッキリと読み終えることができました。 とにかく描かれている家族の互いを思いやる姿がとても魅力的でした。 家族揃っての下鴨神社で主人公が何を願ったかの質問の答えに、温かさを感じます。

    10
    投稿日: 2014.05.10
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    なんで表紙がアニメちっくになってしまったのだか…(泣 阿呆な狸たち、いばりちらす天狗、慌てふためく人間などなど息もつかせぬ後半は、ハチャメチャながら愉快愉快。 痛快なドタバタ騒ぎと「兄弟最高」ってオチには、舞城王太郎『土か煙か食い物』に似たものを感じます。

    0
    投稿日: 2014.05.06
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    「面白きことは良きことなり!」が口癖の矢三郎は、狸の名門・下鴨家の三男。宿敵・夷川家が幅を利かせる京都の街を、一族の誇りをかけて、兄弟たちと駆け巡る。 偉大な亡き父・子供たちと宝塚大好き母・堅物のわりに土壇場に弱い長男矢一郎・蛙になってしまった引き籠り次男矢二郎・ビビりな四男矢四郎・勘違いな従兄弟たち金閣、銀閣・悪巧み越後屋(時代劇に出てくる)みたいな叔父夷川早雲等々… 登場人物ならぬ狸たちが、物凄く人間味溢れてる! どれもこれも、あっ!いるいるこんな奴って思えました。 愛すべき下鴨一家、今まで狸に抱いていたイメージを見事に変えてくれました。

    0
    投稿日: 2014.04.30
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    森見作品で、夜は短し〜に並んで大好きな作品です!! テンポが良くて森見節が身体の髄にまで感じることができます。 狸鍋にされてしまった偉大な父と過保護な母、堅苦しい矢一郎に蛙になってしまった矢二郎、勇敢だけど阿呆な矢三郎に怖がりな矢四郎。とても個性的な家族とそれを囲む愉快な登場人物。 ほんとーに飽きずに読めて面白いです!!! 「阿呆」っていう言葉が好きになりますヾ(@⌒ー⌒@)ノ

    0
    投稿日: 2014.04.29
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    好きな作家の一人、森見登美彦の本。 舞台はタヌキと天狗と人間が共存する世界(京都)。 主人公はタヌキの鴨川矢三郎。家族や敵対している狸一家、天狗の師匠や人間の女の子など、ユニークな登場人物達とで作り出す世界観はまさに森見ワールド。 詳細は割愛。

    0
    投稿日: 2014.04.12
  • どこか諦観めいた狸世界にうまく入り込めず。

    森見作品の最高傑作との呼び声高い本作を前に、これほど気持ちを昂らせて読書に取り組んだ事などあったでしょうか。 しかし過度な期待も良くありませんね。 外したとまでは言いませんが、少し肩透かしを食ったような読了感でした。 全体的には良く纏まっていて面白かったのですが、突き抜けたものも無かった気がします。 根底に流れるテーマが重いからか、文章に遊びが少なく主人公の享楽主義設定も宙に浮いた感じでしたが、さりとてどこか諦観めいた狸世界が結末に向かう緊張感も薄めてしまっていた様な。 とはいえ良作には変わらず。 これも愛しいが故。

    1
    投稿日: 2014.04.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

     アニメ観て、見事に嵌る。久しぶりにアニメにがっつり嵌り、流れで小説も読みたくなった。有頂天家族がパピルスという雑誌に連載していた小説であったことを、私は何故か覚えていて、実家の本棚を漁った。パピルスの創刊2号に掲載されていたのは、第一話の「納涼床の女神」だった。パピルス発売当時は読んだかどうか記憶が定かではない。きっと読んでいないと思う。恥ずかしながら。  いざ、本を買って読みだすと、止まらん止まらん。言葉選びの軽妙さと、キャラクターの立ち方、そしてスピード感があり、明るく面白いかと思えば何処かしっとりしている。そんな小説だ。 「阿呆の血のしからしむるところだ」 という言葉が大層気に入った。面白く生きるより他ない、という主人公矢三郎のように、私も「阿呆の血のしからしむるところだ」と心の中で唱えながら、面白く生きようという気になった。  魅力的なキャラクターたちの中でも、特に好きなのは、二男の矢次郎。あのやる気が無くて、ちょっと世捨て人な感じが溜まらん、とニヤニヤしながら読んでいた。   京都に居を構えているおかげで、知っている場所が山ほど出てくる。行ったことあるところや、行ってみたいところなど、様々に出てくる故に、余計に読んでいて楽しかったのだと思う。そして、好い季節になったら下鴨神社にでも散歩に行こうと企んでいるのである。

    0
    投稿日: 2014.04.07
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    2014.4.5読了。売り出し中(¥200)。なんだかんだで、森見さんの本は好きだ。気晴らしに良い。

    0
    投稿日: 2014.04.05
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    阿呆の血のしからしむるところだ 有頂天家族は矢三郎の面白ければよい的な生き方がものすごく魅力的で憧れる。しかし、そこは狸だから成せる技なのかなと思い、羨ましくなる。 父の発つ日が個人的には好きで、点でバラバラな兄弟だけど愛がある、そこに魅力を感じるなーと。 京都に行けば矢三郎みたいになれるのかなと思いながら今日も生きてます。

    0
    投稿日: 2014.04.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    アニメ化。それに耐えうる物語だと思った。 面白ければよいー痛快であるが、僕は「喰う喰われる」の本質のほうを考えてしまった。

    0
    投稿日: 2014.04.03
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    久々の森見! 相変わらずの言葉遊びにテンポの良さ。 今回は家族がテーマで今までの恋愛とは違った愛情が垣間見られた作品。 なんてったって弁天さんが麗しいのなんのって。映像なしでここまで色っぽさを出せるのはさすがの一言! かわゆいが故に食べちゃいたいってのは共感できそうでできない。 しかし、大の大人(しかも太った大学教授)がかわゆいとか言っちゃうあたりがステキなんだなー

    1
    投稿日: 2014.04.02
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    何というか...何とも登見彦氏らしい作品(^ ^; 解説者が悩む気持ちも良く分かる(^ ^; 最初のページの最初の段落の最初の一行、 書き出しがいきなり「桓武天皇」で始まる(^ ^; これだけで、ただ者ではない感が漂う(^ ^; 舞台は現代の京都、主人公は狸の一族。 狸の頭領の選挙に絡むどたばたに、 さらに天狗の一族が絡んでくると言う きっちり荒唐無稽なストーリー。 それでいて、ハラハラドキドキしたり、 思はずホロリとさせられてしまったりと、 気がつくとすっかり狸に感情移入している私(^ ^; この面白さを、感想文で綴るのは無理だ(^ ^; 読めば、分かる。そして、ハマる(^ ^; 読中および読後の多幸感は保証します!!(^o^

    1
    投稿日: 2014.03.31
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    先にアニメから入ってこちらを読んだので、アニメが原作に忠実に、丁寧に作られていたのが感じられました。なんて愛おしい毛玉たち!

    1
    投稿日: 2014.03.10
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    これを読んだ後に京都へ出向くと、ああもしかして今すれ違ったのは狸かもしれないなあなんて、想像してくすりとしてしまう。 最初読み始めた時はなんとなく読む気になれなくて積読本にしていたのだけど、最近改めて読み始めてみれば、ページを捲る手が止まらず、一気に読んでしまった。森見登美彦ワールド全開の、なんとも現実的で奇想天外なファンタジーとでもいうか、とにかく、面白い、この一言につきる。 狸が語り部なのに、妙に人情があってこちらの涙腺を突く場面もしばしば。

    3
    投稿日: 2014.03.05
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    現代のおとぎ話!! ファンタジー好きにはもちろん、ホームドラマ好き・京都好き・タヌキ好きにもおススメの一作です。

    1
    投稿日: 2014.02.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    狸たちが京都を駆け回るお話。天狗も登場する。これはもうどこからどう見てもほのぼのファンタジーが展開するのに違いあるまい。そんな風に想定しつつ読み始めた。 実際、序盤はそんな感じで物語が進む。ただ、気がついたら家族を救うために命をかけて宿敵と対決する少年ジャンプ的な緊迫感漂う場面のまっただ中にいた。あれ、ほのぼのじゃないの? でも、心配ない。どんなに死の恐怖に迫られても、阿呆の血が流れる狸たちは「面白きことは良きことなり!」などと言っているのである。これもまた、阿呆の血のしからしむるところだ。序盤はイマイチ気持ちが乗れなかったのだが、後半は冒険活劇にのめり込んで一気に読み終わってしまった。 色々な面で阿呆なところがある私としては、狸たちが他人事には感じられない。何か人生の糧となるものを狸たちからもらったような気もする。もらってないような気もする。何だか分からないけれども、ひとまず牛鍋を貪り食う妄想でもしながらこの感想文とも言えないようなものを終わろうと思う。

    3
    投稿日: 2014.02.18
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    兄弟4人ともかわいいし、誰が偉大って母上が偉大。楽しくてかわいくてちょっと切ない。アニメがとてもよかった。

    0
    投稿日: 2014.02.16
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    森見作品3作目。 その世界観に慣れてきたのか、文章に慣れてきたのか、この作品が一番面白かった。一番、すき。 小説の舞台とその世界観がいつも同じで、どこかでつながりがあるのは、やっぱりなんとなく嬉しくなってしまう。 狸が主人公、由緒ある狸一家の家族の物語。 圧倒的な哀しみをそれぞれが胸に抱いたまま、それでもおもしろおかしく生きる狸たち。 なんて軽快でくだらなくて、テンポのいい小説なんやろうなあ、と思う。 素直に面白い、と思った。 「面白きことは良きことなり!」

    0
    投稿日: 2014.02.07
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    家族愛や生きることについてのことなど、とても深い内容で楽しめました。 狸たちも可愛かったです。 『面白きことは良きことなり!』

    0
    投稿日: 2014.02.02
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    狸の4兄弟。長男は堅物、次男は無気力な蛙、三男はど阿呆、四男は、気弱。そんな、息子たちを大きな愛で包む母上。母上がピンチになれば一目散に息子たちは母のもとに駆けつける。愛くるしい毛玉のお話。

    0
    投稿日: 2014.01.26
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    読み助2014年1月25日(土)を参照のこと。http://yomisuke.tea-nifty.com/yomisuke/2014/01/post-7ad4.html

    0
    投稿日: 2014.01.25
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    「何の本読んでるの?」 「京都の狸と天狗と人間の話」 「・・・へっ?!」 っていう会話がきっと読者の数人が経験したことでしょう笑 なかなかの森見ワールドでした!面白かったぁー最後は一気読みです!(いつもの事ですが) 弁天様の小悪魔っぷりかわいいですねー♪きっとお美しいんでしょうね(^-^)毛玉たちのわらわらに入りたい! 最後は愛の力によって狸鍋が・・・!!!愛の形って難しいですね♪読み終わりもスッキリ、ほっこり☆

    3
    投稿日: 2014.01.20
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    ●あらすじ 京都で天狗と狸と人間が三つ巴する話。 ●感想 主人公と薬師坊先生のツーカーなやり取りがいい。 薬師坊先生のなんだか寂しい背中もいい。 弁天様のミステリアスな挙動もいい。 食べちゃいたいって弁天様にとってはほんとに好きって意味なんじゃ…!とか考えたりするのも楽しい。 巻末で広告されていた第2部も楽しみだけど、発表からちょっと年月が経っているのでほんとに出るのか不安。 友人に勧められてアニメを視聴したら素敵だったので原作も読むことに。アニメ1話目は平成たぬき合戦ぽんぽこをちょっと思い出した。 ■2013.9.30 アニメも観終わった。 原作の文章もよかったけど、アニメもまたよくて、毎週楽しみにしていた。 お母さんタヌキとED曲の弁天様が可愛い。 ◆2015.8.26 森見さんのお話はとても軽快で、酷い話(狸鍋)でも深刻になりすぎず読んでて嫌な気分にならないところがすごい。 悪党キャラの夷川家の狸達が単なる嫌な狸でなく、愛嬌のある憎めないキャラなので気持ち良く読める。 森見さんの日記の更新も楽しみ。今後も頑張ってください(^^)

    0
    投稿日: 2014.01.14
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    それぞれ兄弟が個性的かつ魅力的で楽しめました。言い回しもすごく好みで他の森見作品にも期待。しかし表紙はアニメ版でない方が良い。

    0
    投稿日: 2014.01.12
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    また素晴らしい小説と出会ってしまったという感じ。 狸と天狗と人間が共存する京都という設定がすごくユニークで文章もとても良かった。タイトルの『有頂天家族』からこのユニークな設定が伝わらないのはもったいないと思う。

    0
    投稿日: 2014.01.08
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    面白い!とにかくに。ページを捲る手が止まらない。 とはいうものの、どんな小説家と聞かれると非常に困る。愉快、オモチロサのごった煮なのだ。 まあ面白きことは良きことなりってことで。深く考えず、ユーモラスな狸と天狗と人間の織りなす珍闘に身を委ねては。

    0
    投稿日: 2013.12.31
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    電子書籍で読了。現代の京の街を舞台に、狸と天狗と人間のばかし合い?等を描いた娯楽小説。 設定からして馬鹿馬鹿しさ満点だし、おまけに主人公は阿呆さだけが取り柄の狸ときているので、序盤はこの作者の作品らしいドタバタ劇といった感じだったが、ストーリーが進むにしたがってそこに哀愁と家族愛が加わってくるのが面白く、ラストも意外な程感動的な終わり方。 登場キャラクター達もそれぞれユニークで楽しかったが、中でも誤った四字熟語を駆使する双子の狸、「金閣」と「銀閣」が敵役ながら間抜けキャラで印象的だった。

    0
    投稿日: 2013.12.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    森見ワールド×家族、という新境地。不毛な大学院生は出てこない☆笑 ペンギン・ハイウェイも「ぼく」と父親の関係というものがあったけど、今回は京都・下鴨神社に暮らす狸一家の三男坊を中心に家族愛を描いた、あったかアニマルファンタジー!!!(*´ω`*) 森見作品の中では、私的一番の作品かも!! 父親のいない狸一家とヘンクツな天狗と妖艶な半天狗人間を中心に、天狗と狸と人間がうごうご騒乱を巻き起こしつつ、ほっこり兄弟愛・家族愛でじんわり温かくなるステキな京都絵巻。 毛玉たる狸たちの絵を創造するだけで、もう可愛すぎてもきゅもきゅする。 それぞれがそれぞれを思い合う温かい狸一家の様子が笑いあり・涙ありで、途中何だかうるうるとしながら電車を乗り過ごしかけました。 森見カラーがしっかりしているのに、他の不毛大学生系作品と比較すると毒気がかなり薄いので、作品初心者にもとてもよい作品だと思う。 もちろん不毛大学生系も大好きなんだけど、是非ともこういうステキ極まりないファンタジーをたくさん生み出してほしいと切に願います。 そして、気になっているのがアニメ!キャラクター原案はあの久米田先生だと言うではありませんかー!!!すごい楽しみ。原作読み終わったから、さっそく見よっと♪ -- 著者が「今まで一番書きたかった作品」と語る渾身の作。偉大なる父の死、海よりも深い母の愛情、おちぶれた四兄弟……でも主人公は狸?! 時は現代。下鴨神社糺ノ森には平安時代から続く狸の一族が暮らしていた。今は亡き父の威光消えゆくなか、下鴨四兄弟はある時は「腐れ大学生」、ある時は「虎」にと様々に化け、京都の街を縦横無尽に駆けめぐり、一族の誇りを保とうとしている。敵対する夷川家、半人間・半天狗の「弁天」、すっかり落ちぶれて出町柳に逼塞している天狗「赤玉先生」――。多様なキャラクターたちも魅力の、奇想天外そして時に切ない壮大な青春ファンタジー。

    3
    投稿日: 2013.12.25
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     この本に出てくるのは、狸と天狗と人間で、京都を舞台に転げまわる。読んでいる私も笑い転げました。設定がまず奇抜で、どんな話になるのかと思えば、狸は阿保ぶりを発揮し、出てくる天狗は力尽きてなお威厳を保ち、通り過ぎてただのわがままじじいと化し、人間は狸を食うために奔走する、そんな話でした。とにかく面白かったです。  主人公の矢三郎は狸界のトップだった父親から血を受けた、おちぶれ四兄弟の三男坊、兄弟一番の阿保と皆からは一目を置かれる。彼はわがままじじい天狗の赤玉先生を、心の呵責から訪なうが、先生の対応のひどいこと。でも、力が枯渇した先生のあがきっぷりは、私としてはちょっぴり悲しくもうつりました。弁天への恋慕も、どうしても可哀そうなおじいさんの恋にしか見えず、切なく思っていましたが、最後には何とか二人の仲の良い所を見られてよかったです。  とまあ、それはおいておいて、核となるお話は、矢三郎の父親が具になった狸鍋事件と、狸界のトップである偽右衛門を巡る長男・矢一郎と、父親・総一郎の弟・早雲の泥試合で、狸鍋事件の真相が徐々に暴かれていきつつ、偽右衛門の座を巡る死闘の結果が明らかになる…。そんなシンプルな内容が、およそ分厚い文庫本になってしまうのはさすが脱線の多い森見さんです。所々で現れる時代錯誤な物言いを、風変わりな表現方法とテンポの良い文体でカバーし、私を狸事件の真相や二人の死闘の末を知りたい衝動に駆りたて、あっという間に読み終わらせてしまいました。果たしてでるのか?続編を楽しみにしております。 [ペンネーム・ringo]

    1
    投稿日: 2013.12.23
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    狸たちがほんとうにめちゃくちゃカワイイ!! 魅力的なキャラクターたちばかりで、私たちの知らないところで京都を満喫しているんじゃないかと妄想すると楽しくて仕方がない。 ところで森見さんの遣う擬態語(擬音語?)が素敵です。

    3
    投稿日: 2013.12.21
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    毛玉たちが愛くるしい!森見ファンタジーは古都として以外にも京都をなんとも魅惑的な街に思わせる。アニメ放送時に買ったものの読了は終章の季節の今頃になった。シーンの節々を思い返しながら読んだ。 狸であっても「尻から寒い」 「小さな毛玉ライフをエンジョイしている」

    0
    投稿日: 2013.12.14
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    最近また読書ペースが落ちてきている。 楽器を始めたからだ。 さて、久々のモリミー作品、面白かった! その世界観の濃さに脱帽。 次兄の矢二郎が活躍する姿には、涙がちょちょぎれそうだったほどである。 他作品から受け継がれているトミヒコ節は、今回も全開だ。 金曜倶楽部については謎残し。 アニメも話題になっているようだね。 機会があれば観てみよう。

    0
    投稿日: 2013.12.14
  • 楽しい

    いつもながらの京都の町が舞台ですが,ちょっと趣向が違っておもしろい.これまでも天狗はたくさんでてきているが,狸がフィーチャーされたこの作品は,「狸鍋になる恐怖に打ち勝って成長していく狸の兄弟の姿」が描かれています.まぁ堅苦しいことは抜きに楽しめば十分です.

    0
    投稿日: 2013.12.14
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    人間と天狗と狸のハートフルコメディのようで、深い哲学的要素もあり。のんびりのほほんと読んでいたら、最終章が近づくにつれ、矢継ぎ早に場面が変わるスピーディーな展開に。ドキドキのクライマックスの後はお約束の大団円。阿呆の兄弟金閣銀閣は、阿呆過ぎて憎みきれないなぁ。全て先刻御承知の、赤玉先生との狸芝居がほのぼのとして楽しかった。これから毛玉を見るたびに、愛くるしい狸達を思い出すでしょう。

    1
    投稿日: 2013.12.14
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    意表をついているようで、実は日常。 当たり前のようで非日常。 天狗のようで人間。 人間のようで狸。 でてくるキャラはいろいろだけど、 人の中にある いろんなものを表しているのか・・・ どれも、人間界にいそうなヤツばかり。 森見ワールドだ。 好きな感じだ。 面白かった。 楽しく生きるもイライラ生きるも 同じ生きること、そうそれなら、やっぱり 面白きことは、良きことなり。 あぁ、そんなことは先刻御承知ね

    0
    投稿日: 2013.12.10
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    狸が人間に化けてると思いきや、蛙になったり虎になったり大変な騒ぎになりました(笑) 人間や天狗と狸が繰り広げる攻防が面白かったです(*´ω`*) そして最後の解説にあるように、もりみーの小説はどこもかしこも愛おしくなり、愛の迷路に踏み込んでしまうのです。この話も本当に盛りだくさんで、もうほんとに大好きな一冊になりました*

    0
    投稿日: 2013.12.05
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    やはり今回も舞台は京都周辺。主人公も飄々とした感じ。 しかし今回は違った。登場するのがほぼ狸。一部人間と天狗。 狸の一家の仲良し具合が好きだ。父狸と母狸の深すぎる愛で育てられた四兄弟の三男が主人公。 妖艶な美女に翻弄されるわ、ツンデレの元許婚が居るわ、なかなか良い境遇な主人公。 そんな狸のどたばた物語がいつもの森見調で綴られる。やはり言葉遊びで話をすすめていくのがおもしろい。

    0
    投稿日: 2013.12.03
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    「夜は短し恋せよ乙女」や「四畳半神話大系」とは違う登場人物たちの話でありながら、偽電気ブランやら偽叡山電車やら明らかに、あのおなじみの「仮想京都」を舞台とする地続きの世界のお話。でも、今回の登場人物は狸と天狗と変な人間たち。 これだけアクの強い設定をしておきながら、一旦世界観がつかめて目がなれるとあら不思議。家族愛の話だし、師匠と弟子の話だし、ほのかな恋心の話だったり・・・いや狸の話なんですが。 ほんとに作者の筆の思うがままにどんどん引きずり込まれる不思議な世界。最後の数十ページは終わらないでもっと続けばいいのに・・・と登場人物たちとの別れを惜しんだり。狸なのにね。 少々奇妙な世界の話なので、森見作品を初めて読むひとは最初に「夜は短し恋せよ乙女」などで、この奇妙さに慣れてから読んだ方がいいかもしれない。 作者ブログによると、執筆には難航しているものの、この毛深い話には続編もあるそうなのですごく楽しみです。

    1
    投稿日: 2013.12.02
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    「面白きことは良きことなり」 狸が主人公の物語なんて初めてで、なのに全く違和感がないというかすんなり入ってくる。狸だ、ああ狸ねって。 それが森見さんの凄いところだなぁ。違和感こそが平凡、異空間こそリアルである、みたいに。 矢三郎は賢い阿呆。ただの阿呆じゃこんな展開にはならないし、かっこいい阿呆。楽天家、のほうがいいのかな。

    0
    投稿日: 2013.12.02
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    アニメが素晴らしかったので、原作も読んでみようかと。 アニメのほうが好きすぎてかつ原作をほぼ再現しているので、補足的な感じになってしまいましたが、それでもアニメにはない心理描写もあったし読んで良かった。 アニメより毛玉姿が多くて、それが割とキーなところだったりするから、映像だと人間の姿の方が視聴者が感情移入しやすいから人間にしたのかな? (ていうか毛玉だとわ~かわいい!になっちゃうからかな。私のことだけど。)

    0
    投稿日: 2013.11.28
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    久しぶりの森見さん作品.アニメ化されたのがなかなかおもしろいと聞いたので手にとってみた.狸と天狗が出てくる、というのでファンタジー色強めなのかなと思ったけれど、そこはやっぱり森見さんらしく、突飛な設定も実際の京都に上手に馴染ませてあるので全然違和感がない.この話を読んでいると、狸が人間に化けて京都の街中をうろうろしていても、老いぼれた天狗が商店街の中の古びたアパートに住んでいてもおかしくないような気がしてくる. いろんなエピソードがぎゅうぎゅうと詰められているので、どんな話・・とまとめにくいけれど、主人公は狸の男の子とその家族で、それを取り巻く天狗やら天狗になった人間やらライバル狸との大騒動みたいな感じ. 読んだ後もすっきりとした気持ちになれたので満足.

    0
    投稿日: 2013.11.25
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    なんて愉快な小説! 何だろう、この楽しさは。 この読み終わった後の幸せさは。 ああ、とにかくとても幸せ。

    0
    投稿日: 2013.11.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なるほど長兄が味わい深い。 アニメから入ったので、全体のストーリー展開も、長兄のダメっぷりもそれこそしっかりたっぷり知っていた。アニメではやはり矢三郎の機転や度胸や楽天さに目が行くし、比べて兄さんは頑固だし、説教くさいのにいざというときてんでダメ。小さい小さい言われていた器はどうにも最後まで小さいままだった。 それでも小説でじっくり見返してみると、うんうんがんばっている姿がなんとも言えない。こういうのをいじらしいというのかしら。矢三郎の兄考察が泣けてくる。もう少し俯瞰してみてみると、親世代の確執も重なって、いつの間にか中心にいるのは矢一郎だ。いや、もともと選挙がクライマックスだったっけ。 小説→アニメの知人はアニメで矢一郎が好きになったと言っていたので、メディアの違いというよりは2回目かどうかが重要なのかな。 ダメダメの役立たず兄さん、ダメに見せかけての切れ者兄さんもいいけれど、ダメでも頑固にがんばってる兄さんもなかなかいいものです。あれ、3匹そろってる・・・??

    5
    投稿日: 2013.11.20
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    したがって我が日常は目まぐるしく、退屈しているひまがない。 (森見登美彦/有頂天家族/p.10) 面白かった! 登場人物のそれぞれが個性的で、もっと彼らの日常を読んでいたいと思わせられる。

    0
    投稿日: 2013.11.17
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    京都、京都、京都!矢三郎と赤玉先生の関係が好き。弁天様も憎めない。金閣銀閣むかつくけど悪くない。阿呆の血のしからしむるところ。楽しいことは良きことかな。

    0
    投稿日: 2013.11.15
  • 狸と天狗のファンタジー

    京都の町を闊歩(?)する,狸と天狗。 日々,毛玉として楽しく暮らしていきたい狸たちにも,派閥があったり,諍いがあったり,狸鍋にされて,食べられてしまう危機があったり。 狸鍋となって食べられてしまった父親から「阿呆の血」を継いだ4匹のユーモラスな狸たちが描かれている。

    7
    投稿日: 2013.11.10
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    11/9 父と同じ偽右衛門の座を目指す責任感の矢太郎、かえるになって井戸に引きこもった呑気さの矢二郎、へそ石様をいぶした阿呆の矢三郎、修行との親の言いつけに従って偽電気ブラン工場で働き続ける純真さの矢四郎。敵ながらどこか憎めない金閣、銀閣。照れ屋で?口が悪いが優しく気がきく海星、完全な悪役夷川早雲。弁天に溺れて天狗的能力をすべてなくし汚い下宿にくらす赤玉先生、如意ヶ嶽薬子坊。鯨を引き上げる遊びをしながら、思い出の桜がさくビルの屋上で寂しいと言い続ける奔放で抜け目ないが寂しい弁天。狸鍋を食べる金曜クラブ。 とてつもない大狸であったが弟と仲違いし最後にはその弟に殺された父総一郎と残念な兄弟と呼ばれながら兄弟で助け合い父総一郎がかかった罠から抜け出した矢太郎兄弟を通して描く家族愛の物語。 楽しきことは良きことなり。 一切の高望みを捨てよ。我ら一族とその仲間たちに、ほどほどの栄光あれ。 如何に行くべきか、と問われれば、常に私は答えるー面白く生きるほかに、何もすべきことはない。

    0
    投稿日: 2013.11.09
  • 狸と天狗と人間と…カエル?

    森見節の効いた軽快で味のある京都活劇 とても読みやすいと思います。どこか不思議で自然で愉快で。 森見作品を読んでいると京都とは実はこんな街なのでは… と思えてしまうほど魅了的に書かれています。 勿論京都も舞台にされるだけの雰囲気をまとった街です。 京都に縁がある人もない人も是非これを読んで違った京都の裏側を楽しんでください。

    0
    投稿日: 2013.11.06
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    舞台化されるという告知が出た次の日に購入しました しかし、文体に慣れるのに時間がかかり他の小説と並行しながら読みました。 多少は苦戦しましたが、物語自体はとても面白く、最後の2章はページを捲る手が止まりませんでした。 アニメの方も借りて見てみようと思います。

    0
    投稿日: 2013.11.05
  • 「面白きことは良きことなり!」な本

    フフフ、↑の書籍説明を読んでみて下さい 「浅田次郎を愛読しています」な人には何が何だか訳解らないでしょう 狸に天狗に弁天にニセ電気ブラン…、まあ出るわ出るわ 難しい事は抜きにして「面白きことは良きことなり!」の精神で読んでみて下さい

    1
    投稿日: 2013.11.04
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    最初の印象はタヌキ?!でしたが、面白かったです。どきどきはらはらしますが、ハッピーエンドで良かったです。

    0
    投稿日: 2013.11.03
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    捲土重来!捲土重来!書籍では赤玉先生が、矢一郎、矢二郎、矢三郎、矢四郎全員に説教をしていたけれど、アニメでは矢三郎にだけは説教しなかったな。何故だろうと思っていたけれど、アニメの使い方のほうが良いな。大団円は良きことかな☆

    1
    投稿日: 2013.10.29
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    京都を舞台に狸と天狗と人間が活躍するお話、とまとめてしまうと非常に味気ない小説になってしまう(苦笑) 立派な親を持った子供の諦観ともあがきともいうようなものが、細やかな描写で表現された京都の街並みと作者特有の文体が作るムードにくるまれて、ゆったりとしたお話になってる。 京都でお酒を飲みたくなる一冊です。

    0
    投稿日: 2013.10.24
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    京都を舞台に、人間に混じって暮らしている狸と天狗と人間の話。 軽快に話が進んでいくので読みやすい。ファンタジーにしてはかしこまった口調に慣れない為なかなか進まなかったが、後半特にクライマックスあたりからは随分早いペースで読み進めることができた。 高杉晋作の辞世の句 面白きこともなき世を面白く が作中に挙げられているけれど、個人的にこの句が好きなので、面白楽しく生きようという主人公の性分がとても好き。

    0
    投稿日: 2013.10.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白きことは良きことなり! 京都の町に住む、狸と天狗と人間のお話。そうとしか言いようがない。 矢三郎っていったいいくつくらいなのかしら。アニメを先に見たせいで、矢三郎お気に入りの「腐れ大学生」のイメージが強いのだけど、きっともっと年上なんだろうな。でも、狸と人間の年齢が、イコールになんてならないか。 しかし、忘年会の鍋にされるというのは、なかなかにシュールというか、おどろおどろしい出来事です。お父さんが帰ってこなかったのは、鍋の具にされていたから。なんて恐ろしい! だけど、どことなく物悲しくも滑稽に感じてしまう。それって、自分だけは鍋にはならないだろうと根拠なく信じている狸たちのありよう(阿呆っぷり)にも重なる、暢気さに通じる滑稽さ。そして、それこそが毎日をそれなりに楽しく生きていくコツでもあるのでしょう。そう思っていたら、矢三郎も同じようなことを言っていた。 読みながら思っていたけれど、どうやら私にも、相当な「阿呆の血」が流れているようです。 京都の地理に疎い自分がなにより残念。地図を追いながらもう一度読んでみたい。

    0
    投稿日: 2013.10.20
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    「面白きことは、良きことなり。」 非常に読んでいて楽しい話。 森見さんの作品の、アイロニカルな主人公。 その癖のあるキャラクターが、他の作品に比べて一番ハマっている作品だと思う。 たぬきと、天狗と、時々人間。 あるときにはモウモウ鳴いて、 あるときにはコロコロ転がり、 あるときにはぴゅうぴゅう飛ばされて、 あるときにはポンッ、とお腹をたたいて。 そんな狸の生き様が、とてもうらやましかった。

    0
    投稿日: 2013.10.18
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    アニメを見てこっちも購入しましたが、面白かったです。 テンポもいいし、読みやすい。 結構金閣銀閣憎めないんだよなー。

    0
    投稿日: 2013.10.16
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    たぬきと天狗と人間の大車輪的話。森見さんの作品は京都を舞台にしたものが多いですが、今回は狸の視点からの京都なのかもしれません。森見ワールド全開でした。たぬきの中にも派閥があったり、お互いに化けてだましあう姿はかわいい反面、スケールが大きかったです。化かしあう狸同志、阿呆に見えるかもしれないけれど、案外人間んが一番阿呆なのかもしれない。狸鍋、食べたくないです。矢三郎、意外とモテるかも。

    0
    投稿日: 2013.10.15
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    【再読】 何年か前に一度読んでいたが、アニメを観た&有頂天家族2が出る(予定)ので再読。 森見節は、一見読みにくいかと思いきや心地よいリズム感があるのが良いのである。 それが更にアニメを観た後なので、それぞれのキャラが、それぞれのCVで脳内再生されるとは!なんと素晴らしきことなり! 森見登美彦作品には珍しく、家族についての物語で、ほんわかします。 ヨロ企・上田さんの解説も四畳半神話大系の裏話が少しありファンとして嬉しいもの。 面白きことは良きことなり!

    0
    投稿日: 2013.10.15
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    森見さんの文章、少し敬遠していたのですが、アニメが非常によかったので原作をと思い読んでみました。 ストーリー展開はほぼ同じ、ですが、文章のセリフへの落とし込みや、細かい構成組み換えなど、アニメが非常に細かい部分まで気を配ってつくられたことがよくわかりました。キャラクターもかわいかったし、音楽もよかった。時代がかった語りなので、音声にするとよく映えるお話だったのかもしれない。 ストーリーは少し荒唐無稽といいますか、洛中の狸や天狗や人間の暮らしぶりをユーモアを交えながら描きつつ、主人公狸・下鴨矢三郎の父の死の理由が少しずつ解き明かされていくというもの。 読み始めは少し戸惑うが、後半にさしかかるにつれ引き込まれ、最後には登場人物それぞれに思い入れがわいてくる。 「面白いことはよきことなり」と繰り返されるフレーズには、なんだかんだとせわしなく過ごしてしまってる自分を振り返り、なんでも楽しむっていうのが大事なのかもなー、と思ったりもしつつ。

    0
    投稿日: 2013.10.15
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    「有頂天家族」をアニメで知った。 アニメがとても良かったので原作を読んでみたいと手に取る。 原作をとても丁寧に、さらによくアニメ化していたことがわかる。 ならば原作を読む必要はないのか? 否である。 アニメと比較して原作の良い所は、次のようだった。 ・物語の面白さや情の核が原作のほうがストレートに伝わる  (アニメを観た後だから言えることですが) ・アニメでは気が付かなかった動作の意味や伏線を知ることができ、  物語をさらに美味しく味わえる ・弁天さんは原作のほうが妖艶であり哀しく深い 締めくくりはアニメも原作もどちらもいい。 謎のままなのは、総一朗はどうして海星と名づけたのかである。 ・ヒトデと読めるから愉快? ・海の星を意味して聖母マリアのように下鴨家と夷川家の母になってほしかったから? 「たぬきシリーズ」の第一部に惚れたので、第二部(パピルス連載中)、第三部を待つことにしよう。 「ケセラセラ」でも聴きながら http://www.youtube.com/watch?v=93HX1TFur6k 面白きことは誠に良きことなり。

    12
    投稿日: 2013.10.13
  • 下鴨家の台所事情

    ニセ電気ブラン製造販売という夷川家に対して下鴨家は何によって収入を得ているのだろう?というくだらん興味が残ったが、そこはそれ、不条理の中の日常をトロトロ描く森見文学の真骨頂なんだろう。 結末が気になって一気に読みきったのは何年ぶりだろうか。おすすめします!登場人物同様阿呆になった自分に会えるかも。

    0
    投稿日: 2013.10.12
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    アニメを見て初めて森見登美彦さんの本を購入。ちょっと苦手な文体かもと思いましたが、登場人物のやり取りが面白くて一気に読んでしまいました。今度はアニメのDVDを借りてこようかと思います。

    0
    投稿日: 2013.10.09
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    アニメを観てから原作を読んだが、とても面白かった。 原作では容姿に触れられていない海星の姿がアニメでは描かれていたのでイメージしやすかった。次回作も期待したい

    1
    投稿日: 2013.10.09
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    アニメが終わり非常に良かったので原作本に着手しました。森見先生の文体がずっとなんだか苦手で避けてきたのですが頭の中にある程度アニメのイメージがあったため、すらすら特に嫌悪感等もなく読むことができました(多分一人称「私」が語る形式が好きではないのかも)。 とりあえず下鴨一族がとてもいい家族だと思いました。特に母の愛がすばらしいです。大好きな作品になりました。 しかしなぜ画像表示されないのか?

    0
    投稿日: 2013.10.08
  • 愛すべき狸

    狸の一家が京都で楽しく日々を過ごす話 偉大な父を持つ兄弟4人がそれぞれの目標に向けてそれなりに頑張る 全力で日々を楽しもうとする姿勢を見習いたい 個人的には権力闘争に気合を入れ頑張る自分に陶酔する長兄が愛らしい 森見氏の文章はテンポが良く読み易い 文字数は多いはずなのにアニメや漫画より軽快に感じられる

    1
    投稿日: 2013.10.07
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    京都に住まう、”おかしき”狸の物語。 「平成狸合戦ポンポコ」を彷彿させる内容です。 相変わらずの森見ワールド全開です。 なんとも可愛ゆい毛玉哉。

    0
    投稿日: 2013.10.06
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    「狸界にはいけすかん狸もいるし、おまえはまた頭の固いところがあるから、喧嘩をすることも多いだろう。だが、一匹の敵を作るときには一匹の友を作らなくてはいかん。五匹の敵を作るときには五匹の友を作らなくてはいかん」  最近アニメも終わったが、小説もアニメも非常に素晴らしいものであった。まあそれはそれとして。  引用に関して、この逆は言うことができるだろうか。 つまり「1人の友を作るときには1人の敵を作らなくてはいかん。5人の友を作るときには5人の敵を作らなくてはいかん」というような。  さすがに味方の数と同数の敵をつくってしまうと、ネガティブな同調効果で結局のところ敵の数のほうが多くなるという現象が起きることは容易に想像がつくので、その最適の比率に関しては異論の余地があるだろうけれど、しかし敵を作ることの有用性みたいなことを忘れてしまう瞬間というのは案外多いような気もする。  敵というのはすなわちストレスということである。イライラさせるものということである。これを認めることは、以下のような効果を持つと想定される。 1)モチベーションになる  怒りだとか敵意というのは、メディアの印象操作により悪感情という側面しか取り上げられないことも多いが、使い方さえ間違えなければ有用な面もある。特にそれをモチベーションに繋げられたときはそうで、のほほんと暮らしているだけでは発揮できない力を出すことができるのは、多くの人の経験したところではないだろうか。のほほんと暮らしていけるだけの財力などがある人にとってはいらないかもしれないが。 2)健康になる  病的に敵を作ってしまうと寿命がマッハでやばそうなのは当然だが、しかし人生には張りがないといけないというのもまた然りである。これは1にも通じているかもしれないが、鬱にならずに怒り続けることができるようであれば、世にはばかる憎まれっ子のことを思いながら自分も世にはばかる人生を送ることができるかもしれない。 3)臆病にならずにすむ  個人的にはこれが一番大きい。他人に嫌われることを躊躇してしまったり、嫌われて心を病むぐらいだったら、思い切って「敵」と見なして怒りをぶつけてしまったほうが、自分の健康にはよほど良い。ただしあんまり「敵」「敵」言ってしまうと、いつの間にか自分の周りから「味方」がいなくなって孤立無援、みたいな事態も考えられるので、健康とソーシャルのバランスは計画的に。

    0
    投稿日: 2013.10.04
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    京都の化けだぬき一家の話。天狗先生、その才華妖艶な教え子、それに狸鍋パーティ倶楽部メンバーなど愛すべきキャラが続々登場する優良娯楽ファンタジー。おすすめ。内容は違うが『平成狸合戦ぽんぽこ』の世界観を頭の隅において読むと感情移入し易くなりベターだ。今後シリーズ化するとのことで続編が待ち遠しい。ところで『電気ブラン』という酒は実在するらしいのでこの酒と、『焼酎』を『赤玉ポートワイン』で割った”赤割り”を一度味わってみたいものだ。 収録)第1章 納涼床の女神/第2章 母と雷神様/第3章 大文字納涼船合戦/第4章 金曜倶楽部/第5章 父の発つ日/第6章 夷川早雲の暗躍/第7章 有頂天家族

    1
    投稿日: 2013.10.04
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    狸と天狗と人間のおはなし。 最初は難しいかなーと思ったけれど、ハマってからは早かった! 森見作品の独特な雰囲気、久しぶりに味わいました。 狸がかわいい!! 狸の4兄弟がいい感じでしたー 面白きことは良きことなり!

    1
    投稿日: 2013.10.03
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    10/03/2013 読了。 アニメが始まる前に読み始め、 アニメが終わってから読み終えた…。 アニメは途中まで視聴しました。 森見作品は苦手意識があって、久々に読んだのですが、 アニメの方が騒々しい感じが出て面白いかなぁ…と。 ミステリーばっか読んでるので、 こういうほのぼのしたのが、 耐えられなくなってきてるのかもしれない(汗) うん、やっぱり苦手かも。 設定は惹かれるんですけどね…不思議と。

    1
    投稿日: 2013.10.03
  • 森見作品が読みたくなります

    アニメの語り口のリズムの良さに惹かれて、購入しました。 書き出しから、気持ちいよいテンポで文章が飛び込んできて 楽しめました。 他の森見作品も機会、読みたくなります。

    1
    投稿日: 2013.10.02
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    飛翔し雷雨を呼び呵々と笑う天狗と、蔓延る人間と。そんな奇怪まか不思議な街、京都を舞台に駆け回るのは、はふはふころころ毛玉の狸達。狸の大統領たる偽右衛門の名を継ぐ大狸の総一郎が憎き金曜倶楽部の忘年会で狸鍋にされてから早数年。今年再び、偽右衛門を決める選挙が執り行われるのだが、総一郎が残した四兄弟は、阿呆極まる主人公の矢三郎に、真面目だがトラブルに弱い長兄矢一郎、次兄は世を儚んで蛙となり、四男は怯えるとすぐに化けの皮がはげる。こらダメかもしらん! という京都を奔走する狸家族のハートフルコメディー。 美女に絆されて落伍天狗となった赤玉先生に、先生を出し抜いた人間/半天狗の弁天など、相変わらず登場人物が生き生きと、文章が溌剌と、実に素晴らしい。読みやすい。盛り上がる。 アニメ化したそうですが、私の脳内では既にフルアニメーションで豪華絢爛、色鮮やかなアニメーションが8時間ほど繰り広げられたのでございました。 オモチロイこと至上主義、母親、兄弟、血、家族。

    1
    投稿日: 2013.09.30
  • 阿呆の血

    テレビアニメも無事終了しましたが、是非文章で読んでみることをお勧めします。難しいことは抜きにして阿呆の血を堪能して下さい。

    6
    投稿日: 2013.09.30
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    アニメ化される前に原作本を読みました。 主人公が狸なのでなかなか話に入り込みづらいところもありましたが、アニメでキャラクター達が人間の姿になって動いているところを見ると、すんなり話に入り込めて良かったです。 愉快なところも、しんみりするシーンも、舞台の京都によく合っていました。 原作だけを読んでいる方は、よければアニメも見てみるといいと思います。

    0
    投稿日: 2013.09.29
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    狸と天狗と人間の物語。 京都が舞台。 なんで狸なんだよ、と思ってたけど、 だんだん狸(まるで人間みたいなんだけど)が 可愛く思えてきちゃう。 狸の家族愛と、天狗との師弟愛が とっても人間臭くて素敵です。 もちろん、モリミーの世界ですから、 お笑いはもちろんだけど、 中盤からハチャメチャに拍車がかかって 盛り上がります。 愉快愉快♪

    5
    投稿日: 2013.09.29
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    狸になりたい...。 白皙の美青年に化けてうら若き乙女を拐かし、偽叡山電車で京の街を疾駆する。むくむくの毛玉になってころころところがり、「阿呆の血のしからしむこと」と呵々と笑ってすごしたい。 面白可笑しく生きていきたいものです。

    0
    投稿日: 2013.09.29
  • 毛玉と京都がすきになる本

    アニメ化によりこの作品を知りました。 ストーリーの面白さはもちろんですが、森見さんの言葉選びというか文体がとても綺麗で読みやすく、あっという間に読み終わりました。 主人公が狸だったり、天狗が出てきたり、ファンタジー要素はてんこもりなのですが、なぜか違和感を感じない。 もしかしたら、京都にはほんとにこんな出来事が溢れてるのでは?と思ってしまうようなお話でした。 ああ!京都に行きたい!!

    2
    投稿日: 2013.09.28
  • リズミカルで読みやすい文章

    話の内容もさることながら. 文章がリズミカルでテンポ良くすいすい読めました. アニメ化されてテレビで放送されているので(2013年9月現在)そちらも観ていますが,ナレーションの端々が耳に残っています. ちょっと日本語ってきれいだな,って思ってしまうほど. 「声に出して読みたい日本語」と言えるのではないでしょうか. 狸が人に化けてふつうに居酒屋で呑んでいたり,天狗が空を飛んでいたりしますが, なぜかまったく違和感を感じません(笑). 人に化けた狸と人間が同じ鍋を囲んだり,狸が天狗に弟子入りしていたりと, 3つの種族が入り乱れてふつうに人間っぽく生活しています. そんな中で私のいちばんのお気に入りは淀川先生(人間,大学教授,50歳くらい?). 「狸はかわゆいな」と言いながら「食べちゃいたいほど好きなのだ」から「狸鍋を喜んで食う」と言ってみたり, すき焼きの肉を大人げなく取り合ったり,鍋を食べたすぐ後で「腹が減ったね」とおにぎり(自作)を食べてたり. 淀川先生も「かわゆい」なあと思っちゃいました.

    31
    投稿日: 2013.09.25
  • そうだ、京都行こう

    主人公が狸とはどうよと思っていたが、「夜は短し歩けよ乙女」「宵山万華鏡」等でお馴染みの森見節しっかり。面白く読めた。「そうだ、京都行こう」と思ってしまった。狸汁が食いたくなったのは内緒です(笑)  アニメのキャラデザは久米田康治さんだったんですね。意外だったが、意外にハマってるかも。

    11
    投稿日: 2013.09.25
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    森見作品ふたつめ。 アニメみてるから面白かったけど、見てなかったらなにがなにやらわけわからんかったと思う。 特に人物像が思い浮かばんかっただろうな。 自分に想像力がないんだろうか… アニメのおかげで楽しく読めたよほんと。 この人は表現が(例えば怒った時をぷりぷりみたいな…)わざとらしいとこが合わない。。。

    1
    投稿日: 2013.09.21
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    2013.9読了。 単身赴任で一人暮らしになってから読書量が激減してしまい、久しぶりに読み切った一冊。幼馴染みからのオススメで手に取りました。 著者のこれまで経験のない描写方法と遅々として進まないストーリーに戸惑いましたが、後半物語が流れてきたあたりから入り込むことができました。 狸世界で繰り広げられる狸模様に人間と天狗の思惑も絡み合ってなんとも言えない世界観。最後は狸家族はハッピーエンドっていうのもサッパリしてて良かったかな。

    0
    投稿日: 2013.09.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    話題作やし…と思って図書館で借りてきた。がしかし、ごめんなさい。やっぱり私、森見登美彦苦手だ。合わない。文章が独特すぎて…。2011/060

    1
    投稿日: 2013.09.13
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    アニメの雰囲気がすっごく好みだったので原作も読んでみたいな、と思って手に取りました。 こういう家族や兄弟の話にめっぽう弱いです。読んでてずっと「かわいい…かわいい…」の嵐。 前半はほっこりするんですが、後半からの盛り上がりがすごい。 久しぶりに「読んでよかった!」と思える本に出会えた感じです。 今アニメが佳境なので、あのシーンとかあのシーンが映像で見れるのが楽しみですね…!

    0
    投稿日: 2013.09.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なにがどうおもしろいと言えないんだけど、いつのまにか読み終わってました。 一番は下鴨兄弟が好きだけど、海星ちゃんはもちろん、金閣銀閣も阿呆なところがにくめない。 ぶわっときたのは、矢二郎と矢三郎、矢四郎が「面白きことはよきことなり!」って叫ぶとこです。 そして、弁天様。 この人はほんとよくわからない。 けど、なんとなく感じる。 謎です。弁天様。 でも、この人は確かに一番人間らしいとも思いました。 もっと下鴨兄弟の何気ない日常を読みたいです。 短編とかいつかでてほしいなぁ。 終わり。

    0
    投稿日: 2013.09.12
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    アニメのPVを見たら気になっていたら、原作が出るというので購入。(アニメは見れていませんが) 第一印象は、ほのぼの系だなぁ~ 京都が好きで旅行によく行くので、知ってる地名が出てくるとにやっとしてしまいます。 本当に狸が化けて住んでいるといいのに。 矢三郎の芝居かかった言い回しがツボでページが進みました。 ひとつのことを説明するときに結構、回り道をするような表現が多いと感じたので、そういうのが苦手な人は、受け付けないかも。 著者の別の本も読んでみたくなりました。

    1
    投稿日: 2013.09.10
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    アニメを2〜3話観て何やら不思議な魅力に取り憑かれてしまい おもわず書店で原作本を購入してしまった。 勢いで最後まで読み切ってしまった本は久々。 人間だけれども阿呆の血のしからしむる人生を歩みたいものです。

    0
    投稿日: 2013.09.09
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    最高。 こんな家族になりたい。 兄弟がほしい。 おもしろきことはよきことかな。 だが待て、しばし。 一介の狸であることを潔しとせず。 回る車輪をみることが何より面白い。 我が日常は飽きることがない。 名言がありすぎる。 大好き。 ばらばらであった家族や親戚や師匠等が、後半まとまっていき いがみ合わなくなる過程が、上手い。 夢中で読んだ。

    0
    投稿日: 2013.09.04
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    2013.9.4読了。天気は雨。台風17号接近中。誘惑に負けて読んでしまった^_^;明日の簿記講座どうする 笑 以下、感想。 何とも言えない満足感。『夜は短し歩けよ乙女』を読了後に感じた感覚と似ている。すっきりとしたハッピーエンド。気持ちが軽くなる。狸たちのような生き方、悪くない。いいかも。肩の力をもう少し抜こう。自分の頭がカチコチになっていることに気づかされた。もっと気楽に生きてみよう。考えすぎは良くない。面白きことは良きことなり。 『夜は短し歩けよ乙女』や『四畳半〜』とリンクする部分もあり。これらを読んでいたらよりたのしめるのでは。偽電気ブランの製造元も判明。これは予想外! 表現が独特で面白かった。 ふはふはの毛玉ファンタジー、おすすめです。 以下、印象に残った言葉。 『ふはふは』p8 『狸であったらだめですか』『だって私は人間だもの』p35 『世に蔓延する「悩みごと」は大きく二つに分けることができる。一つはどうでもよいこと、もう一つはどうにもならぬことである。そして、両者は苦しむだけ損であるという点で変わりはない。』p72 『一つの大きなサヨナラが、遺された者たちをつなぐこともある』p203 『億劫なり、ああ億劫なり』p213 『分かっているから、つらいのです』p249 『面白く生きるほかに、何もすべきことはない』p416 『ただ愉しめばいい。面白く読むほかに何もすべきことはない』p423

    0
    投稿日: 2013.09.04
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    解説の人の言葉を借りるならば、傑作、毛玉ファンタジー。 確かにそんな感じです。 京都を舞台に繰り広げられる、狸、人間、天狗の三つ巴毛玉ファンタジー! 四畳半とか夜は短し~が好きな森見ファンならば、この作品も好きなんじゃねーかと思うわけですが、なんせ主人公が狸の家族ですからねぇ。 親父:狸界のカリスマ的リーダー 母:ほのぼの狸 長男:堅物、生真面目 次男:気まぐれカエル 三男:阿呆 四男:尻尾丸出し君 上記のような家族構成の狸の話なので、全体的には阿呆の血がしからしむりまくりのコメディで笑えるんですけど、ときどきちょっと仄悲しい。 何故かって考えると、親父がけっこう悲しい理由で死んでいるってとこなんですよね。 その親父の死、ってのが後のストーリーに絡んで来たり、主人公狸達の心理描写に巧みに織り込まれているあたりが素晴らしかったです。 頑固でさびしがり屋のワイン好きおちぶれ天狗、赤玉先生。 悪女を絵に描いたような美人天狗、弁天。など天狗達もナイスキャラでした。 主人公狸達とライバル関係にある狸達もとにかく阿呆で良かったですね。 森見作品はいつもキャラ立ちが素晴らしいです。 捲土重来!

    0
    投稿日: 2013.09.02
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    2010私的夏の文庫フェア第4弾。 森見作品6冊目。 糺の森に棲む狸界の名門・下鴨家。 今は亡き偉大な父から継いだ「阿呆の血のしからしむるところ」によって、三男・矢三郎は「面白く生きる」と高杉晋作イズムを掲げて狸ライフをエンジョイする。 凋落した恩師の天狗の赤玉先生に、その弟子でうっかり惚れかけた弁天、更にはいがみあう叔父の一族・夷川家、忘年会で狸鍋を食す金曜倶楽部まで交え、京都は天狗・人間・狸の三つ巴! ファンタジー小説にして森見作品初の家族小説。 父の偉大、母の慈愛。融通のきかない長男、蛙となって隠居中の二男、面白主義の阿呆三男、純真で弱虫の四男。 巻き起こされる底抜けの阿呆ぶりにニヤニヤしつつ、深い哀しみと家族の絆にほんのちょっとホロリと来る。不覚。 物語のクライマックスが本当にいい。そこからの大団円もまたいいのだ。 森見作品の楽しさは、ハイパーリンク(クロスオーバー?)手法による作品同士のつながりだ。 たとえば本作に登場する、偽電気ブランを愛飲し自家用電車を持つ高利貸の「寿老人」。 このキャラクター、明らかに『夜は短し恋せよ乙女』に出てくる李白翁だよなぁ。 そもそも「金曜倶楽部」「千歳屋」からして他作品とリンクしてる。 ということは『有頂天家族』と『夜は短し~』の舞台は同じ「京都」で、つまり『四畳半神話体系』も『新訳 走れメロス』も… 人語を解して変化する狸も空を飛行する天狗もありなら、「自称天狗」で宙に浮いちゃう樋口先輩はもしや… うーむ、オモチロイ。 愛すべき毛玉たちのドタバタホームドラマ。 物語のおもしろさではきっと森見作品NO.1。オススメ。 「面白きことは良きことなり!」

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    投稿日: 2013.08.31
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    『有頂天家族』読了。 我々人間も狸の下鴨一家に負けじと、阿呆の血のしからしむるところ、面白きことは良きことなり!を身上に、日々を生きていこう。 捲土重来!

    1
    投稿日: 2013.08.29
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    作者独特の世界が広がっていて、とても楽しめました。海星の姿が非常に気になるところです。最後はみんなでハッピーエンド(なのか?)を迎えられてよかったと思います。

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    投稿日: 2013.08.28
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    今クールでアニメ化されていて、さらにそれが面白いものだからとついつい先が気になってしまい、とうとう原作を買ってしまった小説。 作者の森見登美彦は言わずと知れた「夜は短し」や「四畳半」の著者である。その魅力は、これもまた言わずと知れた物だけれど、阿呆な人々(その多くは阿呆大学生、ただし本作は阿呆狸)の日常をユーモラスに、ファンタジックに描いているところである。 有頂天家族を読んで感じたことは、森見さんきっと凄い遅筆家だと思う。1ページ1ページが凄く凝っていて、多くの文献からの引用が隠されている。恐らくこれが次々と頭の中に出てくるわけはないから、それだけ丹念に調べ事をしながら書いているのだろうと想像できる。だからきっと過剰な連載で体調を崩してしまったのだろうなと夢想する。一時期の波に乗れば今頃直木賞位はとってしまっているのではないか。 そんな狸の家族の物語はこの言葉で括れるだろう。「面白きことは良きことなり!」

    0
    投稿日: 2013.08.28
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    おもしろいことはよきことなり! こんなに愛おしい毛玉たちの世界。 森見さんの物語は、なんだか皆愛しい。

    0
    投稿日: 2013.08.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    アニメから入って原作 おもしろいし泣ける 森見さんの作品を読むのははじめて 四畳半はアニメならみた、程度のものだったのですが、 有頂天アニメの言葉の言い回しがものすごく心地よく こりゃー小説でも読んでみたいわい ということで手を出す 独特の語り口はクセになるし、やっぱり心地よい 先にアニメをみて、ビジュアルを固めていたので 世界観にもすんなり入り込めたのはよかった 内容としてはやっぱり、題名の通り家族の話、 ひいてはその内の四兄弟の話で 見た目どおりいろいろ背負い込んでる矢一郎兄さんも 見た目からしてよくわからんが何か背負いこんでる矢二郎兄さんも 見た目は飄々としているが実は思うことがある語り手の矢三郎も 見た目そのまんまだが絶賛成長中の矢四郎も みんなみんな自分の生き方を模索し そうとは見えなくとも精一杯なにかに抗っている 偉大な父の思い出を、偉大な母の愛をかかえて前に進もうとしている 話の味付けとしては天狗だ狸だ人間だ三つ巴だと騒々しいが 底はとても静かでやるせなく切ない思いでいっぱいの話であった むしろ騒々しいからこそ読みやすくなっているのね そうでなかったら投げ出していたかもしれない 終盤から結末へ一気に読ませる勢いはさすが! とにかく家族を思いやる気持ちでいっぱいで 愉快でかつ心温まるお話でした うーん読めてよかった!

    0
    投稿日: 2013.08.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    森見登美彦先生による長編小説です。TVアニメを機に平棚になっていたので買いました。 狸・天狗・人間が三つ巴になって京都の街でくんずほぐれつするという、いつもの森見調のお話。 物語の語り手は狸家族の三男矢三郎。ですので、森見先生が創造する狸族の考え方に則って物語は進んでいきます。 この物語には様々な狸が登場しますが、彼らは根っこのところでは呑気で楽天的で「阿呆」であります。 親族同士の骨肉の争いになっても、どこかで楽しさを感じさせるやりとりを行い、「真剣味」というようなものは感じられません。 このあっけらかんとした狸たちのやりとりは、森見先生独特の冗舌な語りと相まって物語がリズムに乗って進めていきます。 この物語を読み進めていくうちに狸たちの考え方、その浮世を楽しみ切る様子になんとも羨ましく思われます。 どんな騒動であっても「阿呆」の血にしたがって、とにかくその場限りの大騒ぎに収めてしまう。そしてジメジメした後腐れとは無縁な鷹揚として前向きな生き方をしていくと、しがらみに囚われた人間の生き方のほうがむしろ「阿呆」なのではないかと思われます。 実際に本書に登場する人間たちは、どこか狸のような「阿呆」になりきれずに心の葛藤を抱えているように思われます。 淀川教授は狸を愛しているのに金曜クラブのために狸鍋を食べなければ行けないですし、あの唯我独尊のように思われる弁天であっても金曜クラブに入るために矢三郎の父を狸鍋にしなければいけなかったのです。(そもそも金曜クラブの元締めの寿老人が高利貸しであることも人間が自分の思いとは関係なくしがらみに囚われていることを表しているように思えてきます。) そもそも半天狗である弁天が、なぜ金曜クラブに入ることになったのかは語られていなかったと思います。ただ弁天の「だって私は人間だもの。」というセリフを物語が終わったあとに振り返ってみると、どこかで彼女が井戸で流した涙とつながるものがあるように感じられます。 そして、最終章のカタルシスが終わったあとに弁天が狸たちや赤玉先生とともに初詣に来ていることはどこか救いがあった日のようにも思えるのです。 狸羨ましさに妄想に近いことを書き散らしましたが、京都の街で起こるテンヤワンヤをテンポよく痛快に読むことができるので、「四畳半神話大系」などがお好みの方であれば、楽しく読めるのではないかなと思います。

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    投稿日: 2013.08.25
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    Top 3 novels of Morimi along with 夜は短し!! Scenery of Kyoto and now we have cute and fool racoon dogs. This story is all about being fool, it's quite easy to read off. Family relationship should give you warmness to your heart

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    投稿日: 2013.08.24