
総合評価
(773件)| 306 | ||
| 272 | ||
| 122 | ||
| 9 | ||
| 1 |
powered by ブクログ「夜は短し乙女よ歩け」が面白かったため、続いて本作を読んでみた。 森見登美彦の作風がよく出ていて、読むたびにはまっていく。 本作では特に蛙の家族や天狗の師匠のキャラクターの描き方が絶妙だと思う。 それぞれに個性があり、その個性を変えようとせず、ただ面白く生きようとしている無邪気な姿が面白く、人間との違いだと思った。 「面白きことは良きことなり」 自分もこうありたいと思い、朗らかな気持ちになった。 http://honyalalan.hatenablog.com/entry/2017/04/27/190430
0投稿日: 2017.04.22
powered by ブクログ解説に上田さん。仲良しめ! 単行本、電子書籍と経て三度目にしてようやく捉えられてきたような。 如何せん、ふわふわと。アニメ観た方がええの。
0投稿日: 2017.04.15
powered by ブクログ面白きことは良きことなり! 森見さんは夜は短し〜がどうしても最後まで読み切れなくて敬遠していたのですが、有頂天家族のアニメがとても面白くて、もうすぐ二期も文庫化ということなので再挑戦してみることに。 アニメを観てたおかげかあっという間に読み切れてとても面白かったです! ほとんどアニメ通りで、頭の中で矢三郎たちが走り回っていました。 シリーズ二作目も買います!
0投稿日: 2017.03.31
powered by ブクログ阿呆の血を引く、騒がしく楽しくも、それぞれが必死に生きる、熱く温かく、それでいて笑みの溢れるような家族の物語。 そう狸の。 読んでいて気持ちのいい作品。 狸と天狗と人間の化かし合い。 父、総一郎の話は、残酷で、(自分も人間でありながら)人間たちに反感を覚えてしまうものの、基本的には楽しく驚きに満ちた作品でした。 なんとなく、子供の頃見たジブリの「平成狸合戦ぽんぽこ」を思い出してしまいます。 しかし、こんな物語はなんだか元気がでます。 フィクションですし!!
0投稿日: 2017.03.21
powered by ブクログ何気なくアニメをみて、森見作品かーと知り、その後本を読んだというちょっとイレギュラーな作品。森見作品としては、キャラクターのぶっ飛び度は抑えめ。まぁ狸とか天狗とかが主人公であるという段階で振り切れているとも言えなくはないが、それまでの作品が非常に良くしゃべる連中ばっかりだったことを思うと、というところ。と書きつつ、主人公の語り口はやはり森見節なのかなとも思う。なんにせよ、彼らしさがやはりあふれた愛すべき作品だと思う。
0投稿日: 2017.03.15
powered by ブクログ最高。 森見さん作品で一番面白い本。 たぬき、京都。 この題材だけで心が動く。 平成狸合戦ぽんぽこの京都版。
0投稿日: 2017.03.04
powered by ブクログ狸が主役ということでぽんぽこを彷彿させられました。 毛玉と称される狸を想像していると可愛いでしかないですね。もふもふしたいです。 阿呆の血のしからしむるところだ。 面白きことは良きことなり! いい台詞です。 聖なる怠け者といい、いい台詞といい思考が出て来るので森見さんのお話は大好きです。
0投稿日: 2017.02.21
powered by ブクログ弁天様の天狗じみた自由さと人間らしい葛藤がなんだかとても好きでした。狸の一家のかわいく面白いことといったらなくて、お母さんがほんと好き…宝塚に罹患して王子様になって玉突きをし雷を怖がる狸…キュート…という気持ちでした。淀川さんの気持ちといったら!そして兄弟たちも本当にかわいくて面白くて本当によかったです。お父さんは亡くなっているのに欠けない家族がすごくよかったです。
0投稿日: 2017.02.18
powered by ブクログ森見ワールド全開=アホさ全開の小説 笑 まだ、アホな振る舞いをする主人公が貧乏学生ではなく狸という点で他よりも取っ付き易いか。 大いに好き嫌いが別れそうな小説です。 私は今回も楽しませてもらいましたが。 ハチャメチャな展開の中にも、狸の人間模様(狸模様か?)や家族愛が丁寧に描かれているところが良いなと。
0投稿日: 2017.01.17
powered by ブクログなんとも突拍子がない設定の小説だが、とても楽しめた。主人公はタヌキ一家の4人兄弟の3男。その家族を取り巻く他の狸一族と、天狗、そして人間も加わり、京都を舞台に様々な騒動が繰り広げられる。 たくさん登場人物がいるが、それぞれにキャラクターが立っていて、読みやすい。読んでいると、情けなく憎めない狸に愛着が湧いてくる。森見登美彦の小説では一番好きだ。設定が特殊なのに妙にリアリティがあったり、場所が京都だったりというところが、万城目学の小説に似ている気がした。
0投稿日: 2017.01.15
powered by ブクログ本当に狸に考えがあるとしたら、こんな感じかも、と思わせてくれる。 人間ほど、どっぷり感情的でなく、事実を淡々を追っている感じがある。 やはり森見さんの世界観には感服。 映像化もされていて、子どもとところどころ見たのも面白かった。
0投稿日: 2017.01.11
powered by ブクログ京都の町でたぬきが人間に紛れて暮らしている話なんだけど、おもしろかった 天狗も出てくるし、主人公の狸がいろんなことに巻き込まれながら、父親を食った人間たちと仲良くなったり、叔父たちと対決したり。
0投稿日: 2016.12.25
powered by ブクログ京都を舞台に、狸と人間と天狗の三つ巴のお話。森見さん独特のリズム感ある文調で、ぐるぐると慌ただしくストーリーが展開していきます。完全にファンタジーなのに、もしかしたら京都の人口の何割かは狸なんじゃないかと思うほど妙にリアルだったり。 この物語の中で何よりも大好きなところは、主人公の狸・矢三郎の家族「下鴨一家」の絆の強さと温かさ。それぞれがマイペースに過ごしながらも、誰かのピンチには必ず集結する。色々な場面から、家族を想い合う様子が感じられます。私もいつかこんな家族を築きたいなと思ってしまうほどです。 そして、そんな下鴨一家を繋ぐ一つの大きな出来事である、父とのサヨナラ。このエピソードを描いた「父の発つ日」は、涙が溢れて止まりません。父・総一郎がどれほど立派で皆に慕われていたか。まわりの者が抱える総一郎への想い。切なさや悲しみの中にも、たしかな温かさもあります。 まさに駆け抜けるような迫力満点のクライマックス、個性の強すぎるキャラクターたち、何故か不可思議に感じてしまう京都の街並み。やっぱり森見ワールド大好きだなと思える作品でした。
0投稿日: 2016.10.23
powered by ブクログ人間味あふれる狸ファンタジー。最後はドタバタ大騒動でしめくくり、おおらかさにほっこり ○京都を舞台に、狸が弁天が駆け巡る! 狸の三男・下鴨矢三郎と、その師匠・天狗の如意ヶ獄薬師坊こと赤玉先生(赤玉ポートワインを頻繁になめていることからこの名がついている)、そして赤玉先生に連れ去られた後天狗として覚醒した人間の鈴木聡美こと弁天の3人(1匹と1人と…天狗は1羽?)を中心とした傑作・毛玉ファンタジー。 赤玉先生のアパート、「金曜倶楽部」、酒で動く納涼船など、我々人間では考えられないような情景の中でうごめく狸たちは、自らの目的を達成するために戦う! そんなに激しい戦いではないけれど。 ある日、納涼船の代わりに赤玉先生から弁天へプレゼントした「奥座敷」を借りた弥三郎たちだったが、夷川家の攻撃によりあえなく撃沈する。弁天の復讐を恐れた矢三郎は京都から大阪へ逃げ隠れするが見つかってしまい約束通り金曜倶楽部で芸をすることになってしまうが・・・ 矢三郎の父のおおらかさ。「阿呆の血のなからしむるところさ」 そして矢三郎の「面白きことはよきことなあり!」 狸とは思えぬ、人間らしい思考に人間らしい感情。 ちょいちょい挟まれる弁天への恋愛光線は、赤玉先生からはわかりやすいほどにあからさまに、矢三郎はつかず離れずの距離で。 そんなドタバタ劇が最後まで続きクライマックスを迎えるとその規模も大きくなる。よくこんな世界観で不思議な物語を書けるもんだな、と何度読んでも作者には感心するところである。
0投稿日: 2016.10.18
powered by ブクログ読んでいる途中、何度狸になりたいと思ったことか。 序盤、中盤の要素が最後スーッとまとまっていくのが心地よかった。
0投稿日: 2016.10.10
powered by ブクログ最初から最後までとにかく笑わせていただきました。 この独特な雰囲気は「森見ワールド」と言えばしっくりくるのでしょうか、自分の語彙力の無さが悔やまれますが、とにかく面白いのです。面白ければよいのです。 「面白きことは良きことなり!」
0投稿日: 2016.10.06
powered by ブクログ面白かった!! 森見作品初だったので、最初読み進めるのに時間がかかったが、後半どんどんハマってスイスイ読めた。 毛玉かわいいいいいい~ 四兄弟みんなかわいい! 長男はめっちゃ気持ちわかるし、次男一番できるの人(狸)なのに切ない感じが最高!モテるだろう!だし、三男は阿呆と言いつつ優しいし行動力あるし面白いし、いや、一番モテるのはこの人(狸)だな、だし、四男はもうとにかくかわいい。なでくりまわしたい。 偉大な父、肝の座った母も素敵です。 荒唐無稽でにぎやかな話なのに、要所要所で入る父の話が切なく、泣ける。 人生は面白おかしく生きねば、と思った。あと弁天さん、怖い。
0投稿日: 2016.10.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2016/10/4 超人気やな。わからへん。 私は森見さんとどうも相性悪いみたいだ。 狸かわいかったな~とは思うし阿呆の血とか面白きことは良きことなり!っていうのは好きだけど、父狸を食べちゃった弁天他七福神や嵌めた叔父やらはどうにも受け入れがたい。 なんかそういうのもすべておおらかに自然のままにみたいな泰然自若とした境地を楽しむものなのだろうか。 でもムカついちゃうんだもの。
0投稿日: 2016.10.04
powered by ブクログ狸。出身地に近いこともあり、地名が出る度に情景が浮かんだ。 本当にこんな世界があったらいいのにと思う。
0投稿日: 2016.09.26
powered by ブクログ京都の街で化けた狸と天狗と人間の物語。 途中、『暢気』と言う漢字が読めず辞書を引く。 ノンキと読む、呑気は当て字で本来は暖気だったらしい。 でもPCでの変換では暖気はでない。 ユーモラスで可愛らしいお話。とても好きな感じです。 表紙の狸もよい。 狸が主人公というのがぐっときた。 狸を毛玉と表現するのも好き。 でも、最後の最後にもうひとつどんでん返しがあるのではと思っていた。 寿老人正体が気になる。 どうやら続編があるようなので期待。
0投稿日: 2016.09.19
powered by ブクログ家族愛と「おもしろきことは良きことなり」という言葉が胸に残った話しだった。森見さんの本は森見節とも言える言い回しが面白い。この本もそこが結局一番の魅力なのかもしれない。
0投稿日: 2016.09.19
powered by ブクログ人から勧められて、「家族ものは疲れそうだなぁ」と思ったのですが、1頁目を見て、「?!?!?!」表紙をよく見たら、あっ、ほんとだたぬきっっっ( ゚Д゚)!!!何これ?かわゆいんだけど( ;∀;)と、久しぶりに小説読んで「ハハハ…」と笑いました。のほほんとしてるのだけどきちんとドラマ在りサスペンス?ありででも終始あほらしくて。おかげで荒んでいた心がほぐれました。森実登美彦さんは『ペンギン・ハイウェイ』に次いで2作目でしたが、他の話も読んでみたくなりました。面白きことはよきことかな(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
1投稿日: 2016.09.13
powered by ブクログ4 京都を舞台にした狸と天狗と人の話。狸が化けて人の社会で共生してる世界で、下鴨矢三郎を中心にその家族を描いたほのぼの小説。 生きていく上で色々ある中で、結局は、面白く生きていくのが大事な事だと思わせる話でなかなか面白い。 下鴨一家はみんなキャラが際立って感情移入できるし、赤玉先生と矢三郎の先刻ご承知のやり取りも面白い。 阿呆に面白く生きていくのはとても大事なことだと感じた。
0投稿日: 2016.08.28
powered by ブクログ狸と天狗と人間の物語です。 『阿呆の血』が流れている狸の名門下鴨家の四兄弟をはじめとして、登場人物みんな独特でおもしろいです。 下鴨家の三男矢三郎を含む四兄弟の優しい母、ライバル狸夷川家の早雲とその子である金閣と銀閣と海星、転落して天狗的能力のほとんどを失った天狗の赤玉先生、天狗的才能を開花させた人間の弁天こと鈴木聡美、なんだかんだみんな大好きです。 ファンタジーなのですが、読んでいると、本当に京都の街にはこんな狸たちがいるのかもしれないと感じ、無理なく想像して楽しめました。矢三郎は狸は如何に生くべきかという問いに、「面白く生きるほかに、何もすべきことはない(p416)」と答えています。私も同じような気持ちになれる作品でした。
0投稿日: 2016.08.23
powered by ブクログ面白きことは良きことなり。 まるで役に立たないことにしか役に立たない。人生(狸生?)そんなもんです。だからこそ面白く、美しく、愛に満ち溢れている。 愛すべき毛玉ファンタジー。
0投稿日: 2016.08.18
powered by ブクログ狸や天狗の化かし合い。。 内容が内容だけに どうも苦手な分野だった。 特に弁天のたちふるまいには嫌悪感。 ドタバタ喜劇と称するには あまりにもお粗末すぎかと。
0投稿日: 2016.08.12
powered by ブクログ買ってから読み終わるまでだいぶ時間がかかりました…狸の家族たちの物語ですが、天狗や人間たちとの関わりや京都の風景(森美登美彦お得意の)が描かれていて面白かったです。3年前にアニメ化されているので、今度DVDorBDでも買おうかなと思います。
0投稿日: 2016.08.10
powered by ブクログ■面白きことは良きことなり 糺ノ森に住む狸の名門・下鴨家の父・総一郎はある日、鍋にされ、あっけなくこの世を去ってしまった。遺されたのは母と頼りない四兄弟。長兄・矢一郎は生真面目だが土壇場に弱く、次兄・矢二郎は蛙になって井戸暮らし。三男・矢三郎は面白主義がいきすぎて周囲を困らせ、末弟・矢四郎は化けてもつい尻尾を出す未熟者。この四兄弟が一族の誇りを取り戻すべく、ある時は「腐れ大学生」ある時は「虎」に化けて京都の街を駆け回るも、そこにはいつも邪魔者が!かねてより犬猿の仲の狸、宿敵・夷川家の阿呆兄弟・金閣&銀閣、人間に恋をして能力を奪われ落ちぶれた天狗・赤玉先生、天狗を袖にし空を自在に飛び回る美女・弁天―。狸と天狗と人間が入り乱れて巻き起こす三つ巴の化かし合いが今日も始まった。
0投稿日: 2016.07.28
powered by ブクログ森美版「平成狸合戦」みたいな内容。いつもの貧乏学生から狸たちに登場人物が変わっても森美節は変わらず。痛快で面白く読むことができた。「偽電気ブラン」「京都」「四畳半」などが出てくるのもいつもの森美ワールド。残念なのは京都の街並みをよく知らないので場所がピンと来ない点。今度京都の小説を読むときには京都の地図を手元に置いて読んでみようかと思う。アニメ版もあるので機会があれば鑑賞したい。感想はこんなところです。
0投稿日: 2016.07.07面白きことは良きことなり!
天狗、人間、狸・・・がこの物語に登場してくるのですが、最初はなんのことかさっぱりわからず???と思いながらも何故か読み進んでしまうという不思議な感覚でした。知らない間に森見ワールドにはまってしまいます。 作中、「悩みごと」は2種類ある。「一つはどうでもよいこと。もう一つはどうにもならぬこと」とあります。 これが自分の中にスッと入ってきてずっと残ってます。 でも一番残ってるのはタイトルにも書いた「面白きことは良きことなり!」なんですけどね。・・・名言。 物語としてはヘナチョコ狸家族を中心に描いたファンタジーなんですが、読後「あぁ~面白かった」だけではなく、いくつか心に残るものがありました。これが森見ワールドなのかな!? 森見作品をいくつか読んてから本作を読んだほうが、より楽しめると思います。
11投稿日: 2016.06.15
powered by ブクログいつもどおり! 七文字で終わってしまった… 赤くて丸いものから脱却を図ったかと思いきや、赤玉ポートワインが幅をきかし、相変わらずかわゆいもので埋め尽くされる京都市中。狸とかえるちゃんと美貌の天狗様。空飛ぶ茶室にマボロシの叡山電車。らぶりー。 あほ学生の友情のようななんやらなあ、から、もう少し湿っぽくてもいい家族愛やら兄弟愛へシフトしたのですこうしだけ泣かしに来た感はあるが、何せアホの血がなすことなのでアッケラカンとアホであった。そしてかわゆいのだった。
1投稿日: 2016.06.07
powered by ブクログ森見さんの小説はこの有頂天家族で3冊しか読んでおりませんが、毎度面白くてページを捲るたびにその世界観に惹きこまれます。 素敵な文才がもりもり盛り込まれてますね…うらやましい… そして狸家族の愛の深さに感動しました アニメ版も楽しみだな~!
0投稿日: 2016.05.21
powered by ブクログ狸たちがうごうごしている。あの通、河原、俯瞰の中にある京都という都市の中で、毛玉と天狗が飛び交い騒ぎ立てる情景がありありと目に浮かぶ。 森見さんの文体は堅苦しくなく軽やかにステップを刻むように読ませるから、全く苦にならない。多少小難しいような言い回しを矢三郎と赤玉先生が交わしもするが、それはお祭り騒ぎのストーリーの中ではちょっとしたアクセントのように自然で、むしろ滑稽で、面白味を増している。 それでいてふと匂わせる悲しさや寂しさを、次の場面ではまたケロリと顔を変えて馬鹿騒ぎをするものだから、これだから面白い、と思わせる。 面白いことは良きことなり。 この本を読み終えると心に染みて、本当にそうだよなあ、と応えたくなる。 だから好きだなあ、と続けて思う。
0投稿日: 2016.05.17
powered by ブクログ序盤は狸が人間に姿を変えて助平な天狗との愉快な日常を描いていて実に平和的で阿保らしい! 中盤は因縁の夷川家との御競り合いなどもあり、しかし愉快な化かしあいで面白い! 後半は鍋の危機が迫り、この阿保らしい描写からうってかわって命懸けの森見登美彦版平成狸合戦が始まる。とはいえ最終的には愉快な阿呆らしいごちゃ混ぜの展開になり、無事最後は正月参りをしてちゃんちゃんときちんと収まる愉快な狸と人間と天狗のお話。
0投稿日: 2016.04.22
powered by ブクログ京都を舞台に狸や天狗がハチャメチャな活躍をするお話。主人公である狸の兄弟がかわいい。でも「きつねのはなし」の世界観の方が好きだなー。
0投稿日: 2016.04.19
powered by ブクログ2016.4.13読了。 言い回しが古風なせいか、読み進めるのに時間がかかった。 アニメも気になる...
0投稿日: 2016.04.13
powered by ブクログ森見先生の世界観がメルヘンチックですき。 文の一つ一つの映像が頭に浮かんで、その世界へ連れてってくれる。
0投稿日: 2016.04.06
powered by ブクログああおもしろかった、 と読み終えることができる本(^-^) 憎めない、愛すべきキャラクターがたくさん登場して楽しい◎ 面白きことは良きことなり!
3投稿日: 2016.02.28
powered by ブクログ狸を主役に、天狗と人間が、京都を舞台に繰り広げるドタバタ劇。 人間ドラマならぬ狸ドラマ。人間に食われて死んでしまった、偉大な父を持つ4匹の子狸たちが、家族の絆を深めていく。 ダラダラしていて、クドクドしているストーリーだけれど、クライマックスである金閣銀閣との闘いや夷川をギャフンと言わせるまでの展開はわくわく楽しめた。
0投稿日: 2016.02.16
powered by ブクログ狸の家族の話。狸界の頂点に立つ偽右衛門、そして主人公の父、総一郎。その4人の子がそれぞれ面白いキャラクターでした。わけがわからなくて面白いという笑(否定しているわけではないけれど) 森見さんの本はまだこれで2冊目だしあんまり森見さんらしいとかはわからないけど、書き方の…なんだろう…古めかしい感じというのか…がいいです。でもこんなに狸と天狗がたくさんいたら絶対面白い。
0投稿日: 2016.02.11
powered by ブクログ森見先生の作品で人間にとっての京都が描かれている本は多いが、狸にとっての京都が描かれているのはこの本だけ。アニメ版もおもしろかった。
0投稿日: 2016.02.03
powered by ブクログうん、やっぱり面白い! 実はこの作品はアニメで見ていた。 その時、実に面白くって楽しかったのだけど、今回原作を読んでみて、やっぱりとても面白かった。 そのちょっと古風な語り口と雰囲気がなんとも愉しい。 森見さんのお話としては主人公がいつもの自意識過剰ダメ男ではなく、いい意味で阿呆でやんちゃな三男坊なところがちょっと新鮮。 いつもの主人公は矢一郎や赤玉先生に割り振られている感じかな。 それにしても弁天さんが魅力的。 なんというか圧倒的な存在感。 矢三郎に対する彼女のほのかな想いが感じられて、それはそれで切なかったり。 だって私は人間だものね。 狸と天狗と人間のいつも以上に奇想天外で、てんやわんやの展開と、家族の絆の強さが胸に沁みて、いや、ほんとにいいお話だよ。 それから、アニメの方は実に原作に忠実に、その面白さを余すところなく映像化されていたことに、いまさらながら感心する。 もう一度アニメも見返そうと思う。 ちなみに続刊が出たようだけど、二代目って赤玉先生の二代目のことかな?
0投稿日: 2016.02.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
よくよく考えると、人生の致命傷なのでは?と思ってしまうことを彼らは自然に諦観し仕方ないものと受け入れて面白おかしく生きている。それが、現実の人生と同じだよな、と。 長いサヨナラ、短いサヨナラ、そして、生涯にただ一度のサヨナラ このくだりに、グッと溢れるものがあって 何気ない、近いうちに会えるだろうと思って軽く口にした「またね」が生涯のサヨナラだったりするのだから、人生とは切なくて奥が深い 「面白く生きる他に、何もするべきことはない」「面白きことは良きことなり」 ふと辛い時に唱えたくなる言葉たちが溢れていました
0投稿日: 2015.12.31
powered by ブクログなんだぁー、どうやらずっとタヌキかぁ。 って我慢しながらページ進めてたら 徐々に面白くなったのでした。 ぜんぶ、愛だね。 家族って面倒くさいけど 仕方ないよね。
0投稿日: 2015.12.13
powered by ブクログ有頂天家族読了。とにかく前半の流れが遅いわりにあんまりおもしろくもないんで(文章はきれいなんですが)読み進めるのが非常に苦痛だったんですが、半分すぎたあたりから徐々に加速しはじめ後半の加速はすごい。一気に読みました。前半を短編仕立てにするならもうちょっとポイントがほしかった
0投稿日: 2015.11.06
powered by ブクログ森見氏が描いた平成狸合戦ですかね。 感想と言っても何を書けばわからない。ストーリー、人物や描写などどれをとっても一言では語れないし、どれを抜かしても不十分となってしまう・・・・ それほどまでに様々なものが凝縮された作品です。 個人的には蛙の矢二郎が良い味をだしてますね。
0投稿日: 2015.11.04
powered by ブクログ昔連載の時にちらっと読んだことがあるのですがそこまでヒットせず、今読むと面白さがわかって、まためったにない自分の成長を感じられる一コマ。 いや京都をこんな感じで狸やらが跋扈していると思うと愉快。アニメも見てみようっと。 狸のしぐさがかわいくって。この作者がちょっと好きになりました。 女子高生に化けた姿での、弁天とのやり取りが可愛かったので、もっとあっても良かったのに、と。
1投稿日: 2015.10.26
powered by ブクログ課題ほっぽらかし、狸たちの化かし合いを夢中で読んで土日を過ごした。それもしょうがないのであります。なぜならすべては阿呆の血のしからしむるところであるから!
0投稿日: 2015.10.05
powered by ブクログ動物モノということで読まず嫌いしていたが 森見登美彦さんの作品の中で 一番バランスのとれた傑作だったと思う
0投稿日: 2015.09.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白い!とにかくおもしろい!! 人間も、狸たちのようになれればいいのに。 矢三郎の最後のお願い。あれが、ずんっと心に響きました。ほどほど、です。
0投稿日: 2015.09.12爽快に読める
いきなり狸がしゃべっていたりテングが出てきたりかとおもえば普通に人間世界に入り込んでいてはじめ世界観をつかむまではあまりしっくりこなかったのですが、しばらく読み進めていくうちにそんなこと気にならなくなり一気に読んでしまいました。 文章がうまいなという印象です。
0投稿日: 2015.08.30
powered by ブクログアニメ版を観た後だったので、読みながらその映像が脳内再放送。 主人公の化け姿はもっともさいはずだとか、夷川は何だかぴったりだな~、とか。 それはそれで面白かったけれど、できれば先に読みたかったものです。
0投稿日: 2015.08.20
powered by ブクログ森見登美彦作品は、恋文の技術に続いて2冊目。 知り合いに勧められて読んだ。 軽いタッチ。 最近、純文学および歴史ものにはまっている私としては、軽い、軽すぎるとやや興味に合わないのではないかと思いながら読みだしたが、それなりにテンポがよく、おもしろかった。 そして、主役にタヌキを持ってきたのがいいかも。 平成タヌキ合戦でも、たぬきってなんだかかわいくて憎めないし、少し物悲しい話にオブラートをかけてくれる。 文章のそこかしこに、蘊蓄?(悪い意味でとってほしくない)が散りばめられていて、京大卒の面目躍如である。本が好きだったり、雑学が多い方が読むほうが、そういった小さい楽しみを見つけられるのではないかと思う。 また、恋文~と全然タッチも文体も、雰囲気も何もかもかなり違い、作家さんの実力を見た。
0投稿日: 2015.08.17
powered by ブクログ先に記しておくと、私は森美登美彦氏が書いた作品が大好きである。例えるならば、森美氏が書いた、という触れ込みだけで満点をあげたくなっちゃう程であるが、できる限り客観的な視点でネタバレなくレビューできたらと思う。 今回のこの「有頂天家族」という作品。森美作品毎度おなじみの京都が舞台となり、「狸、天狗、人」という三種の生き物が織りなす、時にコメディーだったり時にシリアスだったりする忙しい物語を、森美氏の雄弁で、それであってどこか軽妙猥褻な文章が紡ぎだしている。その点に関しては、森美ワールド全開というところであろう。 文章表現も巧みで、赤玉ポートワインや偽電気ブラン、薬師坊の奥座敷など、読み終えた後はとにかく見てみたい!触れてみたい!飲んでみたい!となること請け合いである。それに加え、物語後半も尻すぼみすることなく寧ろ引き込まれていく展開であり、大いに楽しめた。 ただ、ネタバレになるため内容について深くは語れないが、主人公である矢三郎が、あんな行為をした金曜倶楽部や弁天などの面々と簡単に打ち解け、矢三郎もまたそれを良しとしている点については少し納得がいかなかった。 それは、弁天の妖艶さや悪女的でミステリアスな部分も含めて、矢三郎が心底惚れこんでいたせいでもあるだろう、しかし、一番大きな点としては読み手である私自身が人間だから違和感を感じるのであって、狸界では「面白きことは良きことなり。」であり、さらに下鴨家においては「阿呆の血のしからしむるところ」なのであるから、本人達にとっては別段問題ないことなのであろう。
0投稿日: 2015.08.11
powered by ブクログ後生だから京都に帰らせておくれよォォ~~~ 父のように生きたい 最後の最後の大騒ぎの場面べト7の4楽章を鳴らしながら読むと大変楽しい
0投稿日: 2015.08.07天狗と人間と狸が京都にて
狸が語り手となり、天狗と人間と狸が京都を舞台に活躍するお話。 楽しく読み終わった。化ける狸が主人公と言うとジブリの映画「平成狸合戦ぽんぽこ」などを思い出す。あちらに比べると説教臭さはない。 森見登美彦の本をはじめて読んだのがこの本なのだが、とにかく読みやすかった。 気にいったので「四畳半神話大系」「ペンギン・ハイウェイ」などを続いて読んでいる。
0投稿日: 2015.07.19
powered by ブクログ狸と天狗と人間。目的はないけど、とにかく楽しければ良い。みたいな話。ホッコリ ・阿呆の血のしからしむるところだ ・食べちゃいたいほど好きなのだもの ・おもしろきことはよきことなり。
0投稿日: 2015.07.19偽右衛門と金曜倶楽部
狸は化けて、天狗は空を飛び、人間は狸鍋。 そんなお話でした。狸の頭領偽右衛門、下鴨総一郎の貴重な犠牲のもと金曜倶楽部の伝統ある狸鍋は振る舞われます。そして時代はめぐり偽右衛門に立候補した狸の長兄下鴨矢一郎が同様に狸鍋になろうとするとき下鴨一家の阿呆の血は見事団結し、ばかばかしい化かし合いと大混乱の内に幕が下ります。 いや、しかしこの著者の作品は読みやすいです。文章が生きているようですね。 続巻があるようですが、主役の狸、下鴨矢三郎をめぐる狸と天狗と人間をめぐるお話は面白く読めましたから、続きも期待できるでしょう。 星5つ。
1投稿日: 2015.07.15
powered by ブクログおもしろきことはよきことなり、をテーマに話が進んでいきます。 笑いあり、家族愛あり、たまに涙あり。涙のシーンは思わず鼻の奥がツーンと来てしまいました。 ボリュームたっぷりだけど、森見登美彦が好きな人ならスイスイ行けると思います。第2弾も文庫が出たら読もうと思います。
0投稿日: 2015.06.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
友人に「二男が好きだと思う」と言われて読みました。その通りでした。しかし四男もかわいい。というか毛玉みんな可愛い...。海星はカイセイなのかそれともそのままヒトデでいいのかしら。
0投稿日: 2015.06.25
powered by ブクログ毛玉と天狗と人間の話 第二作がでたので再読 やはり、面白い 京都に行きたくなる 独特の言い回しが癖になる
0投稿日: 2015.05.30
powered by ブクログ古風な文体とコミカルかつシリアスなストーリーに、笑ったり悲しんだり腹を立てたりしながら読みました。森見さんは綺麗な女性の描写が素敵ですね。綺麗というのはただそこにいるだけで綺麗というタイプではなく、言動が美しくちょっと小悪魔な感じ。あと末っ子タヌキが可愛くて仕方なかったです。家族愛について考えさせられる作品。
0投稿日: 2015.05.24
powered by ブクログ偉大なる父の血をうけついだ狸の兄弟。 京都を舞台に狸、人間、天狗が繰り広げるひっちゃかめっちゃかの大騒動! やはり、阿呆の血のしからしむところなんだろう。愛らしい阿呆たちがいとおしくなります。 面白きことは良きことなり!
0投稿日: 2015.05.20
powered by ブクログ森見作品で一番好き。 鼻をくんくんするという表現がなんだか言い表せないけれども好き。 ちっぽけな狸たちの家族愛がとても大きすぎて偉大。 ほっこり笑いたいときにまた読みたい。
0投稿日: 2015.05.12
powered by ブクログ正直、最初の1/4くらいは退屈でつまらなかったです。 下鴨家と夷川家の対立、確執ご明確になってきたところから、物語のスピード感が上がって、グイグイ読み進められました。 京都に行きたくなります。 通りと通りをつなぐ路地をぶらぶらしたくなります。 ブラタモリのように、エキスパートと一緒に巡ることはできないでしょうから、まつわるお話しをあらかじめ読んでいったりしたいですね。
0投稿日: 2015.05.10
powered by ブクログ軽快で痛快で、愛すべき阿呆が出てきて、笑いありほっこりあり、人と天狗と狸が織りなす、これぞもりみーワールド! 序盤から中盤にかけてはわりとのほほんと読めましたが、6章からのどきどきはらはら感がたまらないです。 話の結末的にはちょっと残念だったけど、それはわたしの期待が叶わなかったからなので、問題なし。 森見さんの本で一番好きかもです。
0投稿日: 2015.04.22
powered by ブクログ4匹の子狸+母狸の家族を軸に、京都の街中で狸と人間と天狗が巻き起こす数々の騒動を描いた物語です。 本作も遊び心溢れる文章と京都の小ネタ満載の作品となっています。 ある意味ベタな展開なので、振り回され感は少ないものの、登場人(?)物がしっかりキャラ立ちしているので飽きさせません。 我欲丸出しの天狗もいいですが、窮地にあっても楽しんでしまう狸たちの阿呆ぶりが何とも羨ましく思えます。 彼らのように素直な心で読めば、家族の絆にほろりとしたり、人生の面白さと哀しさに思いを馳せたりと楽しい時間が過ごせるでしょう。 面白いことは、本当によいことです。
0投稿日: 2015.04.22
powered by ブクログ面白きことは良きことなり! 狸が主人公ということでなんとなく敬遠していたのだが、手にとってみるとあらびっくり、おもちろいではないか。 登場人物?は個性豊かな面々。のんびり楽しくやっているようだけど、後半にいくにつれて盛り上がっていく。 なんでもない場面なのに何度か思わず涙ぐんでしまった。 終わりもとても綺麗でまさに気分は有頂天。 次の巻も読みたいな。その前に四畳半とこれのアニメも見てみたい。
1投稿日: 2015.04.19
powered by ブクログこの世界感好きだなぁ。 面白、おかしく生きると決めた狸物語。 ユーモラスな文体が元気を与えてくれる。 「面白きことは良きことなり!」 2014.4.19
0投稿日: 2015.04.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
1年以上前、学生だった頃、アニメを見てからというもの、どうしても本で読みたくて中古で購入。ちょびちょび読み続け、職場の昼休みに読み終えた。 まず、森見さんの世界観が大好き。ファンタジーでありながらも、実際の京都を舞台に、狸やら天狗やら人間やらがワラワラしている。そのワラワラがものすごく楽しい。愛おしいくらい! 時には涙、時には笑い、最後には「ほどほどの栄光あれ」と唱えて幸せな気分になる。 ぜひぜひ、私と、私のまわりに、ほどほどの栄光あれ!
0投稿日: 2015.04.16
powered by ブクログ京都の長期出張のお供に。 森見節炸裂のおもちろき小説なり。 そういえば狸って民話にもたくさん出てくるし不思議な力があるのかな。昔の日本と狸、調べたら面白そう。
0投稿日: 2015.04.15すらすらと読み進めて楽しめました
すらすらと軽快に読み進めて楽しむことが出来ました。 とてもテンポが良くて楽しい空気に浸ることができました。
0投稿日: 2015.04.06
powered by ブクログいや~、楽しかった! 赤玉ポートワインを燃料に飛ぶ茶室とか、冬の夜の都大路を爆走する偽叡電電車とか。 ファンタジーにしても奇想天外。 でも、主人公が狸なら、なぜか納得。 敵役でさえ、どこかキュート。 春の休日に読むのには、うってつけの一冊だった。
0投稿日: 2015.04.04
powered by ブクログ愛すべきけだまたちの和ファンタジー。 のほほんとした中に細々と散りばめられた伏線を後半のドタバタ展開で急速に回収していく様はなかなか爽快で好き。 矢三郎とにかくかわいい。アニメ版も良かった。
0投稿日: 2015.04.03
powered by ブクログ愛すべきもふもふ毛玉のお話。森見登美彦ワールド全開な和風ファンタジー。導入から細かく散りばめられた伏線をラストで一気に回収しながらのドタバタはとても爽快で面白かった。 矢三郎のお茶目さがともかくかわいい。
0投稿日: 2015.03.29
powered by ブクログ最初は狸が主人公だし化けるし天狗まで出てくるし、ヘンテコすぎてもう読むのやめようかなと何度も思ったけど、最後まで読んでよかった。 最後のいろいろな人(狸?)やエピソードが混ざりこんだ中でのクライマックスのまとまり方が、とても面白く愉快ですっきりした! 今までにないタイプの小説で(私にとって)、広がりをくれました。 ちょうど京都旅行に行く直前に読んで、しかも京都にいるときに読んだ京都新聞でちょうどその日森見さんの記事があって(続編の刊行について)、なんかタイムリーでした! 続編も読むと思う。
0投稿日: 2015.03.25
powered by ブクログ後半のテンポはよかった。どの登場人物も個性的で憎めないキャラで、狸と天狗、人間の世界観が絶妙で読んでいて楽しかった。
0投稿日: 2015.03.22
powered by ブクログ言い回しの滑稽さはつねに森見作品の魅力であるけれど、本作の芝居がかったやり取りは面白きことこの上ない。大きなサヨナラに繋がれた鴨川一家に温まり、涙をにじませ、手に汗握る。矢三郎の清々しいまでの阿呆ぶりはさらさらと頁をめくらせ心地が良いし、かと思えば、単純でない各々の気持ちに手を止めて考えさせられる。どうして矢三郎は父を鍋にして喰うてしまった弁天様に惚れたりするのだろう。なぜ弁天様は淋しい淋しいと泣くのだろう。愛すべき毛玉達に微笑み、弁天と赤玉先生という圧倒的存在になぜか惹かれ、淀川教授に親しみ、金閣銀閣にあかんべえする。とても綺麗な幕の閉じ方をしたから、三部作としてどのような結末を見せるのか今から楽しみである。
0投稿日: 2015.03.07
powered by ブクログ実際の京都の街を思いだしながら読むと頭の中で自分の見知った道を魅力的な登場人物たちが駆け回りはじめてとても面白い ラストのジェットコースターのように畳み掛ける展開と大団円が読んでいてとても痛快でした。 続編もまた読みたい
0投稿日: 2015.03.03
powered by ブクログ狸と天狗がもたらす何とも不思議な世界の話である。てんでばらばらな狸4兄弟から目が離せなかった。所々にぐふふとお腹の底で笑えるような表現があって終始楽しかった。最後には狸と共に「阿呆万歳」と宣言したくなるような本当に面白い作品だった。
0投稿日: 2015.02.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2015.1.30読了。文庫版を読破。アニメ版を先に視聴したのだが、後から本作を読むとかなりアニメ版が原作に忠実に描かれているのが分かる。弁天様が黒髪でないのは残念だがどのキャラも良いデフォルメがされたなと思う。 喰われる心配のない人間だから真に矢三郎達の心情は理解できないだろうけど、淀川教授の「食べることは愛だ」に救われる気がする。最後その自論も自身によって覆されるところも人臭くて愛おしい。そして解説の丸投げ感がいっそ清々しい。
0投稿日: 2015.01.30
powered by ブクログ天狗と人間と狸が豪快に闊歩する。 続刊がそろそろ出そうなので楽しみ。 ずっと森見作品を追っているのだが、この話は文章がかなり読みやすい気がする。
0投稿日: 2015.01.18
powered by ブクログラストの畳み掛け方が気持ちよく、爽やかな気持ちになりました。 たぬきや天狗が人間社会に溶け込んで生活しているという様子は、「本当にそうだったら面白いなぁ」と思わせてくれます。 一時は命がけの争いをしていても、後日再会したときには憎まれ口を叩くだけで済ませてしまうたぬき達の寛容さは見習うべきところがあるなぁ
0投稿日: 2014.12.31
powered by ブクログ身近すぎる京都描写の繊細さと、ゆったり流れる空気感、地に足の着いた大人たちと、いつまでたっても大人になりきれない大人たちと、背伸びしたりのんびりしたりしてるこどもたち。 絶妙。
0投稿日: 2014.12.31
powered by ブクログ森見作品3作目。非常に軽快で面白い。この人の作目の特徴であるヒロインの描写の美しさが今作でも際立っていたように感じる。ここが万城目作目との違いかも。
0投稿日: 2014.11.28
powered by ブクログ京の都に巣食う狸の家族の大団欒ならぬ大団円。痛快無比。面白きことは良きことなり!まことに阿呆の血のしからしむるところだ。
0投稿日: 2014.11.15
powered by ブクログ京都の街が、景色が浮かんでくる。その中にへんてこな物も混ざっているのに違和感なく溶け込む。森見さんの中でも好きなやつ。
0投稿日: 2014.11.02
powered by ブクログ狸一家が可愛いのなんのって…フカフカだよ!中々考えさせられる所もあるし、ホロリとする所もあるし、みんな魅力的。
0投稿日: 2014.11.01
powered by ブクログ面白きことはよきことなり。 狸と人間と天狗と、三者が交わる世界が面白おかしく描かれていて楽しかったです。 ふざけているようで、支えあって生きる家族の強さがきちんと伝わってきたのがよかった。弁天は恐ろしい女よのーと思いました。笑 森見節全開ですね。楽しかったです。
0投稿日: 2014.10.23
powered by ブクログ読み始めからぐぐぐいっと引き込まれ引き戻せなくなるすごい本がある一方、しばらくの間、どうしようかな、引き戻そうかなと逡巡した後でもう一歩踏み込んで見たらすっかり抜け出せなくなる奥手の魔の本もあるんだとよくわかった。 天狗と狸の本をなんでまた読まなくちゃいけないのよと、グズグズしていたけれど、森見登美彦初めてだし、一回捕まってみるかと入り込んだら、流れに流されるのではなく、用意周到の言葉やキャラや設定全てのしつらいがお見事で、予想もつかぬ、シビアな方向に向かっていく、この巻き込まれ感は随分と味わっていなかったか、もしくは初めてか、心地よくニヤケてしまった。 あぁ、それにしても京都には荒唐無稽のなんと似合うことか。万城目ワールド然り、好きだなぁ。
6投稿日: 2014.10.23
powered by ブクログ森見先生の作品は初めて読んだが独特の文章で新鮮で最後まで楽しく読めた。 「面白く生きるほかに、何もすべきではない。一切の高望みを捨てよ。」この言葉が心にしみました。
0投稿日: 2014.10.06
powered by ブクログ再読。はー!おもしろかった!しかもハートフルだった!矢次郎君の「捲土重来!」で感動が頂点に達して、下り坂を転げる勢いで怒濤のハートフルなラスト…。大騒ぎでオモチロイだけで終わらないのね!おもしろかった〜。「これもまた、阿呆の血のしからしむるところで」「面白きことは良きことなり!」ほんとに、いいお言葉です。
1投稿日: 2014.09.30面白くない( ̄0 ̄)
アニメでも好評で、レビューや、売れてるカウントで上位なので、期待して購入しました。 頑張って読んでいますが、なかなか読み進めません。 話が同じようなところを、グルグル回っている感じで、遅々として、進んだ感じがしない。読んでいても、ワクワク感もなければ、次の展開への期待感も、湧いて来ない。我慢出来なくて、途中飛ばしで、ラストを読んだが、盛り上がりに欠けて、やっぱり期待外れ。 ごめんなさい。この本の面白さが、私には、理解できませんでした。
0投稿日: 2014.09.28人間と狸と天狗が京都を駆け巡る
森見登美彦ゆかりの京都を舞台に四人兄弟の狸が活躍する、ちょっぴりミステリー風味のファンタジー。 亡き父の跡を継ぎ、一家を支える大黒柱たらんとする真面目な長男、蛙の姿になったまま井戸に引きこもっている次男、いつも面白おかしく社交性の高い三男、化けてもすぐに尻尾を出してしまう四男、そして宝塚が大好きでカミナリの苦手な母。 次期頭領「偽右衛門」の選挙出馬を巡ってライバルと争ううち、父の死の真相が浮かび上がってきて・・・ 難しい漢字を多用するのに読みやすく、面白く、流れるような名調子が楽しい一冊です。
13投稿日: 2014.09.20
powered by ブクログ独特の文体の中で、飄々と生き生きと動くキャラクターたちに夢中になりました。狸と天狗のいとおしいこと。面白きことは良きことなり!
0投稿日: 2014.07.29
powered by ブクログ2008年本屋大賞3位 タヌキと天狗と人間の話。 何も考えず、ただただ「森見ワールド」に妄想を預けると気分が楽になるw それも「阿呆の血のしからしむるところ」w アニメにもなってるんだね。 http://uchoten-anime.com/
0投稿日: 2014.07.19
powered by ブクログ日本昔話に出てきそうな、人や物に化ける狸、天狗などが登場します。 内容があるようでないような。。読み終えたらどんな話だったのかスッキリ忘れちゃいました(笑) 何も考えず楽しく読めます。
0投稿日: 2014.06.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
森見さんの作品では、終わり方がスッキリ蹴りがついた作品。寿老人は、あの人だろうなあ。元いいなづけが最後まで姿を現さないとは思わなかった(笑)。
0投稿日: 2014.06.22
powered by ブクログ悟りを開いた若い狸の饒舌な語りによる狸、人、天狗を巻き込んだ一大騒動の物語。アニメを見てからの読書。軽妙な言葉遣いと表現に、少し生意気な狸目線で見る人間界とは斯くあるものか…と思わされる。「阿呆の血のしからしむるところ」「面白き事は良きことなり」「捲土重来!」「面白く生きるより他に、何もすべきことはない」印象的だった台詞を少し。
0投稿日: 2014.06.21
powered by ブクログ面白きことが沢山詰め込まれていた作品。お馴染みの森見節で笑えるだけでなく、ほろりと涙する場面もある。おすすめです。
0投稿日: 2014.06.06
