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有頂天家族
有頂天家族
森見登美彦/幻冬舎
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総合評価

773件)
4.2
306
272
122
9
1
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    このレビューはネタバレを含みます。

    思ったより森見作品の中ではイマイチな方かな〜と思ってしまった ゆるゆるフワフワほんわりキュートな雰囲気の部分を抽出した系の作品 自分が気になった違和感の一つにリアル感のなさ、人間味のなさみたいなところがある。例えば父の死があっさり受け入れられてたり(あっさりな脚本になっていたり)、やられた時の敵のリアクションだったりとかだろうか。もっとも狸のお話であるからして人間味を持てという方が無理難題ではあるのだが。 とはいえそれがこの作品の妙味の一つでもあろう。 アニメで観る方が楽しいのかもなと思った。変身とかあるし。主人公が最初の話だけ女の子になったのに後は腐れ大学生に化けてたってことなのかな? 他のキャラ含めてイマイチ想像仕切れない部分が多かった。(これは私の問題) あと書き下ろしというより、月刊連載?みたいな雰囲気だった。一つの通った行動原理とかストーリーがある訳じゃなくて、ぽんぽこ一族の日常を描くみたいな。読む上でもうちょっとストーリーがほしい。そういう訳で後半はドラマ的展開があって面白く読めた。 寺町通がいやにたくさん出てきた。春に三嶋亭遠征にいったかいもあり、その辺りが頭にありありと描けたのは面白かった。 弁天はNを思い出して読んでたけどそんな感じなんだろうな〜〜〜 2が出るのはよく分からない、アニメ化での人気か。

    0
    投稿日: 2022.05.01
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    狸の世界をこんなにおもちろ可笑しく書ける森見先生はやはり天才では? アニメも面白い 2代目の帰庁も楽しみです

    0
    投稿日: 2022.04.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    audibleにて。 京都を舞台にタヌキと天狗と人間が巻き起こすヒューマン?ドラマ。次々起こる事件、陰謀、タヌキ鍋…でも矢三郎のアホの血のおかげか、何が起こっても面白い。 狸生を見習って、人生を面白がって生きるのもアリだなーと明るい気持ちになった。 カエルになりタヌキに戻れなくなった矢二郎が活躍する場面は爽快なのに泣かせる。 読み初めは世界観が掴めずしばらく戸惑ったけど、タヌキの世界で話が進むことを理解してから面白くなった。最初で諦めて読むのをやめなくてよかった。

    0
    投稿日: 2022.04.19
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    京都を舞台にした、狸家族の話。 森見登美彦さんの作品は世界観が独特すぎて、途中でついていけなくなることが多いけど これは最後まで楽しめた。 主人公が狸だから成り立つ。すごい。 そしてなにより不器用で阿呆なたぬき達が愛おしい。

    0
    投稿日: 2022.04.09
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    最後のシーンは劇場版ドラえもんを見ているような、はちゃめちゃファンタジーだった。舞台設定や一部文章表現にも森見ワールドがかい見えたが、自分が知っている森見さんの作品とはまた違うタイプの作品だと感じた。面白きことは良きことなりのようなワードにメッセージ性が見てとれるものの、四畳半神話大系のような自分の心に響く強烈なものではなかった。とりあえずアニメ版を早く見てみたい。

    0
    投稿日: 2022.03.05
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    狸可愛い。 面白くて面白くて、トントン読み進めてしまうけれど、所々しんみりする部分や考えさせられる表現があって飽きない。

    0
    投稿日: 2022.02.25
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    狸がどうしようもなくかわいい。クスッと笑えるシーンが多く、また、切なくもあたたかい家族に感動した。京都の風景が想像できてとても楽しく読むことができた。

    0
    投稿日: 2022.02.22
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    現代?に生きる狸と天狗のお家騒動や師弟の話。色々な狸が色々なものに次々化けるので、中盤なんとなく読んでいて?となってしまった。終盤からは話が流れて面白くなった。 「夜は短し恋せよ乙女」同様、少しノスタルジックな物語だった。

    0
    投稿日: 2022.01.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    不思議森見先生ワールド。狸一家が叡山電車に化けたり商店街に化けたり、どういう状況!?と思うけど、京都ならそれもありそうな気がしてしまう。

    1
    投稿日: 2022.01.01
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    人生で読んだ本のなかで1番面白かったです。中盤まではのろのろ読んでいましたが、話が加速していくにつれ隙間時間があれば、少しでも読み進めたいと思うようになりました。終盤の次兄の登場は大好きなシーンです。少年漫画的な熱い展開が好きな私にはたまらない一冊です。また、森見登美彦さんならではの言葉の言い回しがやはり素敵で、狸に関する描写はいつもにやっとしてしまいます。

    0
    投稿日: 2021.12.31
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    森見登美彦先生の作品の中でも、一番好きかもしれない。 これもまた、「阿呆の血のしからしむるところ」なのだろう。

    0
    投稿日: 2021.12.25
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    アニメを見ていたので事前に世界観が分かっていて読みやすかった。 私はタヌキではないので、事前にアニメを見ていなかったら「父親を食べた相手に恋!?」となかなか理解できないままに読み進めることになってたと思う。 これから2作目を読むので楽しみです。

    0
    投稿日: 2021.12.24
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    予想できた伏線も、わかりやすいのに種明かしまで気付けなかった伏線も、すべてこの先を早く読みたいという感情に呑み込まれて最後まで走り切りました。これが小説だよなあ。久々に楽しかったです。

    0
    投稿日: 2021.12.19
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    今まで読んだことのある森見さん作品とは少しテイストが違い、最初はとっつきにくさもあった。しかし、読み進めていくと伏線が一気に回収されていき、謎が解けていく後半の爽快感が心地良い。 「面白きことは良きなり!」をスローガンに、なんでも阿呆の血のせいにして、明るく楽観的な狸たちはかわいくて、愛着がわいた。全体的にコミカルで、言い回しもユーモアがあり笑える作品だが、家族が一致団結するところは感動的だった。 四兄弟、それぞれ性格もバラバラで個性豊かなところが私の兄弟たちと重なって愛おしいと思った。私ももっと自分の家族を大切にしなくては。

    0
    投稿日: 2021.12.18
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    最初は世界観が掴めず読み進めるのが少ししんどかったが、読み進めていくうちに各キャラクターの魅力がわかってきて途中から一気に読み進められた! 「阿呆の血のしからしむるところだ。」 「面白きことは良きことなり」 ってフレーズは覚えておこうと思う。

    1
    投稿日: 2021.11.18
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    森見登美彦さんの本は、どれも面白いですねー。 登場人物のキャラやストーリー展開、表現方法や言い回しなど、とても面白く、グイグイ読んでしまいました❕ ぜひぜひ読んでみてください

    12
    投稿日: 2021.10.29
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    京都の狸たちが愛らしくも憎たらしくも。京都の風景が浮かび、酔いしれる。森見登美彦作品はやはり良き。おもしろい。

    1
    投稿日: 2021.10.22
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    森見さんの小説でも長年手に取らなかったものがこれ。 初めのうちはなんだかよくわからなくてページを捲る手がなかなか進まない。やはり失敗か?と思いながらも続きは気になるので読み続ける。 しばらくすると面白くなってきて、読後は「これ、1番好きかも」と思っていた。 狸と天狗と人間とが入り混じった話なのだけど、とにかく言葉選びが上手い。狸を毛玉と呼んでいるのを見ると胸のあたりがこそばゆくなる。 狸には狸の、天狗には天狗の、様々な登場人物の思いに触れるとふいにウルっとしてしまうこともある。 面白きことは良きことなり。 まさにその一言に尽きる1冊だった。

    0
    投稿日: 2021.10.12
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    狸と天狗とちょっぴり人間のお話 「阿呆の血のしからしむるところ」 このフレーズがたまらない 出てくるキャラクターがみんな愛おしくて アホでアホでなのにみんな憎めない 本当に私たちの周りには化けた狸が暮らしているのかもしれない

    0
    投稿日: 2021.09.15
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    結論としては、面白かった。おもしろおかしく読み終えた。しかしながら、たぬき、人間、天狗という登場人物とその世界観に馴染めず、物語の3分の1あたりまで読むのがしんどかった。他の方のレビューに、途中から面白くなるという言葉を信じて読み進め、途中からは一気読みできた。 しかし、まあ、好き嫌いの別れる作品かな。 森見さんファンの方ならよいだろうけど、森見さん作品を始めて読む人には、多少読み初めがしんどいかもしれない。

    0
    投稿日: 2021.09.12
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    エンタメ小説としてとても面白かった。 読後にアニメも観たが、矢三郎を始めとする愛らしい登場人物たちが動き回っているさまが見られてより作品が楽しめたように思う。 森見登美彦さんはどの作品を読んでも言葉選びが秀逸で感動。そして読んだ後には必ず京都に行きたくなる作品ばかりだ。 ちなみに家族にも薦めてみたが、ハイテンションすぎてちょっと…とのことだったので人は選ぶようだ。

    1
    投稿日: 2021.08.01
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    有頂天家族、相変わらずクスクスとなった。「阿呆の血のしからしむところ」「おもしろきことは良きことなり」そんな風に日々過ごしていきたいと感じた。

    0
    投稿日: 2021.06.26
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    狸の話、という知識だけで読んだ本。 狸と京都、どんな話になるのかと思っていたが、そうか。狸は化けられるんだった。 狸かわいいなぁという話。

    0
    投稿日: 2021.05.07
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    友人の薦めで手に取った一冊。 最初は微妙って思ったけど、慣れてくると面白い! アニメ見てからは、読み返すたび脳内でアニメーションが元気に動くので尚楽しいという一冊です。

    0
    投稿日: 2021.04.28
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    狸の話だったのでやめようかと思ったが、不思議な世界観に引き込まれて続編も読み始めてしまった。それぞれのキャラクターが最高で、言葉選びもかわいらしい。阿呆と言われながらも何事も要領よく、調子良くこなす主人公の矢三郎を応援したくなるし、天狗の赤玉先生を上手く転がすところや美女の弁天にいつも一本取られるところがかわいすぎる。

    0
    投稿日: 2021.04.17
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    エンタメ小説として文句なし。狸が毛玉のようにふわふわころころとしてかわいらしい。盛り上がりもすばらしい。

    0
    投稿日: 2021.04.15
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    面白かった。狸の家族の色々なエピソードからメインの流れまでの繋ぎ方が最高だった。アニメも観てみようかと思う。

    0
    投稿日: 2021.04.14
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    「面白きことは良きことなり!」 娯楽性が最高で、かつ、節々に人生を楽しむエッセンスが散りばめられてる素敵な言葉に出会えます。 読み終わったあと、心がすっと軽くなるよ。

    0
    投稿日: 2021.02.20
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    阿呆の血のしからしむところ 普通の家族系ストーリーとは一癖二癖違う視点や展開がオモチロイ ほんでもて京都 面白いこと以外は何もすべきではないのが狸か、よいねえ

    0
    投稿日: 2021.02.16
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    『阿保嵩じて崇高となる。我らはそれを誇りとする』 『面白きことは良きことなり!』 『阿保の血のしからしむるところさ』 森見登美彦作品を貫く核が、またとなく詰まった作品でした。訳の分からないあらすじ、そして設定なのに、どうしてこうも楽しく面白可笑しいのか。それはまさに著者の森見登美彦さんが、奇想天外な発想を崇高になるほどに極め、「面白きことは良きこと」と、徹底的に真面目に阿保を極めているからだと思います。 狸、天狗、人間が入り乱れ、京都の街を舞台に繰り広げられる大立ち回り。狂言回しとなるのは、狸の名門・下鴨家三男で「阿保」で名高い(?)矢三郎。 下鴨家長男矢一郎は、亡き父の後を継ぎ、狸界の頭領を目指すが、急なピンチにはめっぽう弱く、次男は蛙に変身し、井戸の底に潜ったまま上がってこない。四男はちょっとしたことで変身が解けそうになる未熟者。そしてそんな息子たちを優しく包む母。 そんな下鴨家に加え、弥三郎たちの先生である、天狗の赤玉先生は、今や神通力を失い態度ばかりが偉そうで、色恋にうつつを抜かす始末。赤玉先生が連れこんだ人間の女の子は、本家の天狗以上の力を持ち、弁天様と呼ばれるように。さらにこの弁天は、年に一度狸鍋を喰らう「金曜俱楽部」に所属していて…… そして下鴨家と狸界の頭領を争う夷川家も、個性豊かな狸たちがそろっています。 狸たちを毛玉風情と表現する、そうした文体やワードセンスはもちろん、ハチャメチャなストーリーの展開、どことなく古風だけど個性豊かなキャラクター達と、どこをとっても森見節にあふれています。真面目に感想を書こうと思っても、何をどう書いていいのかよく分からない。 キャラクターや文体にのめりこんでいくうちに、いつの間にか笑い、いつの間にかハラハラし、いつの間にか切なくなり、いつの間にか興奮し、そしていつの間にか終わっていたような気がする。まさにお祭りのような一冊。 とんでもないほら話なのに、物語がまったく息切れしないばかりか、最後まで盛り上がりを見せるのは、すごいの一言に尽きる。特に終盤の電車のシーンは圧巻でした。泣かせにきている場面でもないのに、なんだか訳の分からない感動まで押し寄せてくる始末。 話自体はよくよく考えると、結構えぐいことをやられている気もするのですが、それも全部『面白いことは良きことなり』の精神が飲み込んでいく。そして狸たちの家族の絆が、心にグッと迫ってくる。 時に可笑しい、時に切なく、でもやっぱり可笑しい、愛すべき毛玉風情(狸)たちの奇想天外、ハチャメチャなドタバタ劇。後にも先にもきっと生まれない、森見さんだからこその傑作でした。 第5回本屋大賞3位

    11
    投稿日: 2021.02.14
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    京都の狸たちのお話。 夜は短しが面白かったので、こちらも期待していたが、その期待を裏切らないおもしろい本だった。 狸のことを毛玉と呼ぶのがたまらなく可愛い。 描写も好きだしストーリーも好き。

    0
    投稿日: 2021.02.08
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    面白きことは良きことなり! 最後の「ほどほどの栄光あれ。」に矢三郎の人柄ならぬ狸柄が表れていて好き。 京都行きたいし、下鴨神社行きたい。出町ふたばで豆餅食べたい。

    1
    投稿日: 2021.01.28
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    昨年から森見作品にハマってしまい、何冊も読んでるけど、これは本当に楽しい一冊でした❗2作目も絶対に読みたい❗タヌキかわいいし、それぞれのキャラがたってて面白すぎる

    0
    投稿日: 2021.01.02
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    タイトルだけ知っていた本だけど、まさか主人公が狸だとは思わなかった。狸と人間と天狗が織りなすファンタジー小説。 森見登美彦さんの本はまだ二冊目だけど、どうも相性が合わないかもしれない。話自体には面白さを感じられても、なぜか文章が頭にうまく入ってこない。なぜだろう。 その中で、「世に蔓延する「悩みごと」は、大きく二つに分けることができる。一つはどうでもよいこと、もう一つはどうにもならぬことである。そして、両者は苦しむだけ損であるという点で変わりはない。」という言葉にはビビッときた。心に刻みたい。

    13
    投稿日: 2020.12.09
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    阿呆の血のしからしむところかな 阿呆とはやらねばならぬ四方山ごとをやらずに好きなことばかりしている、そのようなものに対して馬鹿にする意味で使われることがある。一方でバカげた誰もきにしないようなことを一生懸命に楽しんですることを親しみを持って阿呆と言うこともある。この物語で出てくるのは後者だ。 解説で上田誠が話しているように、この話のコアだけかいつまんでしまうと、狸と人間と天狗のいざこざ話でしかない。でもこの話の面白きところは、そのようなところではなく、やけに詳しく書かれる京都の情景だったり、その京都を舞台に"面白き"くだらないことを一生懸命にやりとりするところだ。

    0
    投稿日: 2020.10.14
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    狸、天狗、人間が小気味良いテンポでわちゃわちゃ交わるさまがとても面白く、狸が愛くるしい。比叡山電車が京都を爆走する情景がすごくリアルで京都人にはたまらないと思う。

    0
    投稿日: 2020.10.07
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    たぬき一家の物語。人間、天狗、たぬきがこの世に存在するという設定。敵対する夷川一族との権力争いが見どころ。 ハプニングに弱い長男、蛙になった次男、ハプニングをいつも起こす三男、化けるのが下手な四男、等、誰も完璧でない。阿呆の血のしからしむるところであるとか言って、欠点に納得しているようだ。 人間皆が持っている完璧でありたい願望とは裏腹に、この小説では完璧でないことが結構面白い。 そのメッセージを受けるにあたって、たぬきなのが良い。人間の一家の物語でこれを伝えようとするなら「やっぱり完璧でありたい」と思ってしまうだろうから。

    0
    投稿日: 2020.10.04
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    狸のことをこんなに生き生きと面白く書けるものなんだなぁ。 森見さん独特の言い回しやリズムが、京都を舞台に所狭しと駆け巡る。 面白きことは良きことなり!

    0
    投稿日: 2020.09.10
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    狸達が人間くさくて憎めない。憎たらしいのも出てくるけど、クスリとできる所も多く、読み終わった後にはさ〜今日も頑張るかな!と言うような気分になる。 狸母の愛情は深し。 面白きことをたくさんしたい。

    0
    投稿日: 2020.09.03
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    森見登美彦氏の真骨頂である、古都京都の街をわけのわからん有象無象がひたすら闊歩する活劇。 その中に家族愛やらヒューマンドラマやら(人間はちょっとしか出てこないが)、なんとなくいい感じのほろりとする物語に仕上げているところはさすが。

    0
    投稿日: 2020.09.02
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    面白くて一気に読んじゃった!久しぶりに物語の終盤に近づくにつれて、終わってしまうのが寂しくなるお話に出会えた

    0
    投稿日: 2020.08.08
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    人間ではなく狸が主人公。「阿呆」で「面白き」日々 ★本の感想  この本の主人公は狸である。他の狸や天狗や人間らと色々と騒動を巻き起こす物語である。狸を中心に据えているからこそ、より自由に場面やストーリーを展開させられる。人間のように学校や仕事に行く必要はない。狸なので、好きな時間に好きなところに行くだけである。そんな自由さ、阿呆さがこの本の魅力だ。森見先生の言葉遊びは相変わらず気持ちよく、子気味よい。「呉越同舟」と叫びながら意地悪を仕掛けてくるライバル狸の阿保っぷりに笑かされる。キャラクターが皆生き生きとしてやかましい。とてもアニメ向きの作品だなぁと思う。実際に、P.A.WORKSから作品化されている。森見監督は愛おしいキャラクター達を描くのがホントに上手だなぁ。 ※Auidbleで読了

    8
    投稿日: 2020.08.07
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    化けるのが上手い矢三郎と、家族の話という感じでしょうか。 四人兄弟なのですが、父親がタヌキ鍋で食べられてしまいます。 残された家族はほぼバラバラに過ごしてますが、雷がなると、雷嫌いな 母の所へ集まります。 そんな家族に、おじさんとその子供たちの嫌がらせが入ってきたりを、赤玉先生のちょっと人を困らせるわがままが入ってきたり、ちょっと怖い弁天とのやり取りがあり。 タヌキ鍋という物騒なことがなければ、楽しく暮らせるタヌキの家族の話

    5
    投稿日: 2020.07.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    偉大なる父の血を四つに分けたら、みんな残念な仕上がりに。でも、それらが合わさって最強になる。減らず口を叩きながらも、みんなみんな家族のことを想っている。ちょっぴり切ないながらも、「あっぱれ!」と言いたくなるような、そんなお話でした。 たぬきの姿を借りながら、これは人間の生き方について語っているのではないかな、と思いながら読みました。 先刻御承知を行き来し、狸芝居を続ける。 「阿呆の血のしからしむるところだ」 「面白きことは良きことなり!」 こんな気持ちで過ごせたらいいな、と思います。

    0
    投稿日: 2020.04.21
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    今日の街を舞台に狸と天狗の御伽噺.個人的に京都には土地勘があるので情景を思い浮かべながら楽しく読めました.

    0
    投稿日: 2020.03.08
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    京都を舞台に、狸、天狗、人が入り乱れた和風ファンタジー。 最後に盛り上がりを見せ、大団円を迎える。 破茶滅茶な展開の中に家族愛が描かれる。

    1
    投稿日: 2020.02.29
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    この作品を知るきっかけは、NHKのラジオドラマ「青春アドベンチャー」。 狸が人間に化けるといええば、あのジブリの作品を想像しますが、雰囲気は全然違っていました。 京都には住んだことはありませんが、実際に聞いたことのある地名が点在していて、もしかしたら知らないところで…と思うと、ワクワク感がありました。 ユーモアでありながらも家族の団結力・家族愛が堪能できて面白かったです。 ファンタジーでありながらも、程よい現実感があって奇想天外なストーリーで楽しめました。

    1
    投稿日: 2020.02.11
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    あーもうこれも最高 何度も何度も読み返す たぬきが京都が僕を待っているような気にさせる ドキドキワクワクしながら京都の街を歩ける最高の作品

    0
    投稿日: 2020.02.11
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    軽妙でくすっと笑える文体でワクワクしながら読めた。展開がはやいけど、その中で「家族」という部分はとても丁寧にあったかく読み取れる。大好きな作品。

    0
    投稿日: 2020.02.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    やっぱり森見登美彦氏の京都を舞台にした摩訶不思議な愉快なストーリーは面白い。 四畳半神話大系のような愉快さを感じた。 人間に化ける狸、空を翔ける天狗、そして人間。 この三つ巴の関係に更に拍車をかける、弁天という天狗らしさを持つ美女の妖しさが更に面白さを引き立てている。 そんな弁天にうつつを抜かす天狗の赤玉先生がただの腑抜けになってしまい、弟子で狸の下鴨矢三郎は我慢強いなぁと思った。 狸と交流しながら狸鍋を食べる弁天はやはり恐ろしい。 下鴨四兄弟の父親が狸鍋にされて食べられた件は、ピーターラビットを思い出した。 喋って家族がいて、生活を営んでいる狸がいると思わず狸たちに味方してしまう。 人間に食べられるな!と。 下鴨家と敵対している夷川家がとにかく嫌だった。 矢三郎の元許嫁・海星はまだ可愛げがあって、金閣銀閣兄弟もまだ子供らしさがあるけど、夷川早雲は嫌い。 兄であった下鴨兄弟の父ばかりだけではなく、その家族さえも狸鍋にしようとして、お前が食べられてしまえ!と思ってしまった。 でも、最後は狸鍋を食べる金曜倶楽部・狸たち・赤玉先生がわちゃわちゃして、矢三郎たちの機転と赤玉先生の天狗力で誰も食べられなくて良かった。 最後に初詣で願う矢三郎がとても良かった。

    0
    投稿日: 2020.01.29
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    面白きことはよきことなり。森見さんの作品は登場人物が人間臭く書かれているから好きです。そうそう、人って(狸って?)こんなものよね、っていう肩の力抜けた感じが不思議な世界観だけど没入できる要素かも。 みんなでふわふわの愛で包まれたらよいと思います笑

    1
    投稿日: 2019.12.25
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    狸と天狗と人、舞台は京都、それだけだと壮大なスケールのファンタジー、言い換えれば突飛な夢物語に思える設定(ライトノベルとかアニメにありがちな)です。ですが、ストーリーや登場キャラクター間の関係性はむしろシビアだったりシリアスで、そのギャップに引き込まれました。 かなりエグい描写もあるのに上手くシリアスにし過ぎないのはまさしく『面白き事は良きことなり』に従っていて、逆にスッキリしなかったり。面白いけど、好き嫌いも分かれる作品なんじゃないかなと思いました。

    0
    投稿日: 2019.09.17
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    クスッとする言い回しがたくさん。その中に切なくて泣きそうになる場面もたくさんでした。面白きことは良きことなり!

    1
    投稿日: 2019.09.03
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    アニメ版が好きで原作も読んでみたいと思い手に取りました。 アニメ版の感想は簡単に言えば「千と千尋とぽんぽこの現代版」という感じだったのですが、活字で読むとまた印象が変わりました。 自分自身関西出身ではないのですが友人が京都在住なこともあり何度か京都へは足を運んでいるので、出てくる場面が実在していて想像に容易く、それなのに巻き起こる(というより巻き起こしている)波風によって現実感が取り払われ、我々の知っている京都の裏側で実際にこんな出来事があったらとワクワクしてしまいました。 見知った土地でもコンクリートジャングルの東京や田園風景の田舎などではなく、京都だからこそ生み出せるノスタルジックで独特な雰囲気を感じました。 分かりやすい家族愛とユーモア、だけど考えているようで考えていないような高度の矢三郎や弁天の駆け引きなど、色々な要素が詰め込まれたまさに娯楽小説だなと思いました。 非常にテンポもよく読了後とてもすっきりしました。

    3
    投稿日: 2019.07.24
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    夜は短し歩けよ乙女に洗脳され、こちらを読んだがアニメで観たほうが楽しそう……わたしには余り合わなかった、夜は短し~が良すぎて期待しすぎた気がする。

    0
    投稿日: 2019.07.11
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    楽しく読了。多分90年代半ばくらいのお話で、出てくる芸能人やテレビドラマ、アニメ、お菓子などもちょっと懐かしいです。 最初はこれは面白い!と思ったんですが、徐々にトーンダウン。シンちゃんの探偵ぶりはわかるんですが、幼稚園内での活躍も見たかったかな。楽しいお話ではありますが。シンちゃんの両親がちょっとウザかった(笑)

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    投稿日: 2019.06.13
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    タヌキだってがんばってるんだよォ…あ、すみません。間違えました。でもざっくり言ってしまうとまさに「平成狸合戦in京都」なエンタメ小説です。 狸と天狗と人間が、てんやわんやなんやかやと大騒ぎする話。お馬鹿で、必死で、ときどきセンチメンタルで。ノンストップで語り倒される登場人物たちの奮闘が兎にも角にも面白く、ページをめくる手が止まりませんでした。 完全に悪役だけど金閣銀閣の間抜け兄弟が好き。いやだから樋口一葉は四文字熟語じゃないってば! アニメ版も見てみたい気がするけど、弁天様のビジュアルはちょっと違うような…ってキャラ原案久米田さんですか(驚)。

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    投稿日: 2019.05.17
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    備忘録 森見さんの作品は未来という不確実なものを見るより現在やを虚心坦懐に眺めてみよう、というような作品が多い気がするんですけども、この作品は父親の過去を見つめることで家族が一回り大きくなっていくというような感じで、「過去に固執する」という負の側面をプラスに捉えている作品なのかなと思いました。 面白かったです。

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    投稿日: 2019.04.14
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    京都で暮らす阿呆な狸達のお話。 登場人物というか、登場狸というか、出てくる者達皆が個性的。たくさん狸達は出てくるけど、それぞれの個性を発揮しているので、すぐに覚えられるし、名前とすぐに結びつく。 騙し合いはさすが狸というところ。 もし京都に行ったら六角堂でへそ石を見てみよう。 もしかしたら尻尾が出てるかもしれない。

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    投稿日: 2019.02.28
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    京都を舞台とした、狸と天狗と人間(そして半天狗と)の物語です。 大人物だった親父を亡くした四兄弟の狸。 かれらのうち一匹とて親父のような豪傑然とした狸はいない。 堅物で詰めの甘い長男、 やる気のない次男、 遊び人の阿呆者である三男。 まだまだ子どもの半人前、四男。 そんな彼らのうちの三男、矢三郎を主人公として、 天狗の赤玉先生やその弟子である弁天などとの関わりが すなわちそのまま物語になっています。 いやあ、面白いですよ。 愉快なエンターテイメントです。 こんなにおもしろいのってあるんだ!というくらいに想像を超えておもしろい。 そして、七章あるうちのひとつひとつがそれぞれでおもしろいのに、 全体として繋がっていくストーリー、伏線だとかの謎ときが うまく繋がるんですよね。 書き手としては、楽しくもなかなか大変だと思います。 でも、それが醍醐味なんでしょうね。 舞台も作者の育ちも京都ですけども、 登場人物たちが本心をみせずに会話を繰り拡げ、 でもそうやって本心を伝えあっている(わかりあっている)のが、 京都らしさなのだろうと思いました。 まさに秘すれば花なり、のありかたで、 それが根付いている土地なのかな、なんて。 住んだこともないので「そうとわかった」なんて 言えませんが。 どうやら続編があるようなので、 それもそのうちに読んでみようと思います。 すっごいよかったです。

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    投稿日: 2019.01.30
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    たぬきと天狗と人間が入り乱れる森見さんらしい楽しい作品。四畳半神話大系や夜は短し歩けよ乙女よりは読みやすい文章だったけれど、5章くらいまで読むのにすごく時間がかかってしまった。 ただ、6章からは一気に加速がついて読むことができた。 毎度森見さんの作品はその世界に入り込むまでが時間がかかる。 森見さんの作品は好きだけど苦手分野なのかも。 映像が浮かんでくるような描写で、入り込むとほんと面白い。 面白きことは良きことなり!

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    投稿日: 2018.12.12
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    いつものように京都を舞台にした青春ものだが 主人公一家を狸にして家族ものとしてのおかしみを出しているのが新機軸 狸や天狗と人間とのかかわりの点にはそれほど踏み込んでおらず 解消していないままの謎もある中途半端な出来で 続編があるらしいことむべなるかな 表現も同様高品質ではあるがあらたしみはない

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    投稿日: 2018.10.20
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    なにやらふわふわと心地よいファンタジー。京都の街のあやしさと人をくった雰囲気は行き交う人の半数が毛玉風情だからかw

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    投稿日: 2018.10.18
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    物語の疾走感は、さすが森見作品と言ったところ。 常に続きが読みたくなるのは、阿呆の血のしからしむるところかな…。

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    投稿日: 2018.10.12
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    他の人の感想にもあったけど、4章まで耐えた!第5章からストーリー展開が早くてスイスイ読めた。 設定は好きなんだけど、イメージしにくい風景、背景が多々あった。 これは、一般市民はタヌキや天狗の存在は認識して共存してる設定なの?それともタヌキや天狗は透明なの? って読みながら冷静に考えてしまったり…そこは冷静にならず、ストーリーを楽しめたら、もっとのめり込めたと思う。 最終的にはホッコリ。家族愛っていいな。って思った。 アニメ化になってるのが見たい!

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    投稿日: 2018.10.04
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    面白きことは良きことなり この言葉に尽きる物語。前半の伏線が後半に回収されて行く様子は怒涛であり、後半は一気に読み進めた。 個性豊かなキャラクターと言い回しは森見登美彦氏ならではであり、面白かった。

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    投稿日: 2018.09.17
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    解説の「森見先生の妄想の赴くままに、『物語の枝』が生き生きと縦横無尽に伸びている」「枝はあらゆる方向に伸び放題に伸び、その先々のいたるところで、狂い咲きのように物語の花を咲かせている」がしっくりとくる。 洛中の狸・天狗・人間たちのわちゃわちゃした一大騒乱物語、一気に読めた。前半の物語の枝が、後半の怒涛の展開に生きてくる。楽しきことは良きことなり!

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    投稿日: 2018.09.11
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    面白かった。熱烈な面白さはないけれど、全編に渡ってくすりと笑えるシーンも多く、のんびり読むのにうってつけ。とは言え、後半の疾走感は素晴らしく、読んでいてとても心地が良かった。四畳半神話体系よりも言い回しは優しく、こちらはこちらで味がある。

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    投稿日: 2018.09.02
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    何が起きても不思議じゃない京都の街には狸と天狗が賑々しく暮らしていた。 京都は面白きところ。 繰り広げられる騒動はこれもまた愉快な家族絵巻。 脈々と引き継がれてきた大きな流れの渦中で渦巻きながら ああ、僕らは生きる。 狸と天狗と一緒に生きる! 何かの役目を果たしている!

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    投稿日: 2018.08.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

     森見登美彦の書く時系列や世界観を共にしたワールドの中の一作。アニメ化などもされていて有名な作品だと思います。  京都で暮らすタヌキと、タヌキと人間の上に立つ天狗が織りなす日常系の小説で、アニメにもなるような魅力的な登場人物たちと、ものすごい起伏があるわけではないが喜怒哀楽があって、とても読んでいて落ち着けるようなのほほんとした内容だと思います。  そもそも狸が人に化けて人の中で遊んで暮らす、という突飛なアイディアの時点で面白く、それを暢気な文体で書ける森見登美彦の特徴が合っていて、彼の作品の中でも一番好きな作品です。

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    投稿日: 2018.08.11
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    第4章まで、あまりおもしろいと思えず、途中でやめようかな?と思ったが、頑張って読んでみたら、後半は面白かった。 なんだろう? 設定かな? 文章かな? なかなか乗るのに時間がかかった。。 自分も大好き下鴨神社さん。 狸に会いたくなった。 そして意外に、弁天さん、憎めない人だなーと、最後は思う。

    0
    投稿日: 2018.07.26
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    「たぬき一家の三男の主人公は、今日も師匠の元に通う。元は凄腕の天狗だったが、その力を失い独り暮らしの師匠から『弁天にこの恋文を渡してくれ』と頼まれる。だが彼女が所属する【金曜倶楽部】の人間は毎年忘年会でたぬき鍋を食べる事で有名なのだ。しぶしぶ恋文を預かった主人公は【金曜倶楽部】及び【弁天】と接触をはかる。そこから「たぬき」「天狗」「人間」との不思議な縁が出来ていき、、、?」 師匠の天狗が面倒くさい性格で、序盤は彼の言動にイライラした。ここで「私には合わない」と辞めてしまう人もいるかもしれない。中盤からは脇役が増えてきて師匠の出番は減っていきイライラも減っていったが、結局最後まで、主人公が師匠にこだわる理由が分からないまま だったなぁ。 他のキャラクターは良いところもあれば悪いところもあって、素直に応援しながら読んだ。 海星の「顔(姿)は主人公には秘密」の設定は何のためだったのか分からないままだったな。 弁天は好き嫌いではなく「よく分からない人だなぁ」ってまま終わってしまったのだが、こういった【強い力を持つ悪女】の考える事は凡人には理解できないものなのかしら。。。

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    投稿日: 2018.07.09
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    捲土重来のどんでん返しで、京都を狸が駆け巡る情景が目に浮かぶ日本的コメディ この世界を生み出せる森見さんがまた好きになった

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    投稿日: 2018.07.09
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    森見登美彦ファンなのに、なぜか避けていた有頂天家族。やっと読んでみたら面白かった!森見作品の中でも読みやすい方じゃないかと思う。それぞれのキャラクターがしっかりしていて面白いし、家族愛にジーンとくるところもあり、退屈しなかった!

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    投稿日: 2018.05.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    矢三郎が弁天の扇を射抜いたのは、始めとても驚いた。狸鍋を食う人たちなのによくやったなと。自分が食われるぞと。でもこういう矢三郎の阿保なところが面白おかしく、人間味ならぬ狸味に溢れたこのお話をうまく包んでいるんだなと思う。 空からの大文字、見たことないのに何故だか懐かしい気持ちになった。惜しみなく注がれた愛情が世代を超えてずっと繋がってきたのを感じた。 物語が一気に動き出す後半では、頭を働かせ家族を信じた矢四郎や、矢二郎の息を吹き返したような躍動感が胸を打つものがある。 全体を通して、家族の絆を感じられて良かった。

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    投稿日: 2018.05.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おもしろかった! 巻末の解説に「多幸感」とあったが、まさにそれ。 ふわふわとした不思議な世界観。 赤玉先生や弁天、金閣銀閣など、相当に嫌なヤツが出てきて、最初はイライラしたんだけど、当の狸が受け流してしまうもんだから、だんだん楽しくなってきた。 父狸が人間に鍋にされてしまっても(その経緯もかなり酷い)、まあそういうこともあるよね、的な。 辛いことも悲しいことも嫌なこともある。でもいちいち引きずらない。 狸の生きざまいいな。 面白きことは良きことなり! 大好きな「夜は短し歩けよ乙女」の登場人物も出てきたので、また夜は〜を読みたくなった!

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    投稿日: 2018.04.10
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    書いている間、ご本人もずいぶん楽しかったんじゃないだろうか。 狸の話である。天狗に半天狗(?)も登場する。 かなり人間臭く生きている。 恋もすれば蕎麦屋にも行く。選挙もあるし権謀術数あめあられ。怖いものは狸鍋。 にぎにぎしく絢爛でお間抜けな騒動が、目に浮かぶよう。 五山に送り火灯る日は、そのまま夜空を見上げてみるのもいいかもしれない。 「阿呆の血」に乾杯!

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    投稿日: 2018.03.27
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    狸にまつわるファンタジー??ぽい。狸四兄弟とその親戚、天狗を中心にストーリーは進んでいく。結局は権力争いなんですが。家族愛あり、兄弟愛、師弟愛ありの毛玉ラブコメ。

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    投稿日: 2018.03.18
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    森見登美彦さんの作品。難しい漢字が出てくるんだけど、なんか読めて想像できてしまう。日本語の使い方が凄く上手いと思う。 ふざけていながら家族愛みたいなのが感じられてほっこりする。雷に弱い母のために抱き合う狸を想像すると凄く可愛い。

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    投稿日: 2018.03.05
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    人間と天狗と狸が共存する京都。なんて魅力的な街だ。森見ワールド全開でニヤニヤしつつ読了。阿呆も悪くないと自分に言い聞かせた。赤玉先生最高!

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    投稿日: 2018.02.10
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    森見さんはやはりドタバタコメディタッチの作品がよいですね。作者持ち前のその表現力はコメディで活きる思いました。シリアスな作品はどうもいただけない。 展開するストーリーは全て最終章への布石のように上手く組み立てられており、しかしながら布石の部分も面白いし、4兄弟を始めキャラがとても立っています。末っ子がとてもかわいいです。 狸が人間に化けて人間臭い生活を営む描写もよいですね。氏の作品らしく、京都をよく知る人は更に楽しめそうな風情が描かれています。 アニメ化されてるんですね。機会があれば視聴します。

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    投稿日: 2018.01.04
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    矢一郎vs早雲の『偽右衛門』対決からは面白かったのですが、それまでがチョット.....。 アニメは見たことがないのですが、そちらの方がいいのではないかな~。 「読む」というより「見る」作品と感じました。 物語が動き出すまでが長いところが、万城目さんに似ているかも(笑) 『二代目の帰朝』も買ってしまっているので、続きも読んでみたいと思いますが、森見さん、私には合わないかもしれません。

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    投稿日: 2017.12.23
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    11月からチビチビ読み進めてやっと12月末に読み終わった。前半はだいぶゆっくり進むが後半の展開は勢いがあって面白かった。アニメの方は見てないので弁天は高橋留美子の絵でイメージして読んだ。

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    投稿日: 2017.12.22
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    「森見ワールド」が全開でありながら、しかしこれまでとは一味違った世界を感じさせる。 続編も出ているようだが、いろいろ魅力的な人(?)たちがいるので、シリーズ化にはとても向いているように思う。

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    投稿日: 2017.12.02
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    「面白きことは良きことなり!」 この一言に尽きますね~。 破天荒で極端な狸たち、天狗さま、 最後までよくわからんけど魅力的な弁天、 楽しいなあ~。 京都に住んでいる人には、地名・名物続出で、 もっと楽しいんだろうなぁ~。

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    投稿日: 2017.10.19
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    たぬきたち(毛玉たち)がかわいすぎる、特に矢四郎。 でも対立する夷川家はもう憎たらしくてたまらん。 毛玉たちには平和でいてほしいなぁ。 とりあえず矢四郎を一家に一匹希望。

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    投稿日: 2017.10.18
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    久しぶりのモリミーで、舞台は京都。アニメは見ていないものの、その展開が活動写真を見るように流れていく。台詞回しもどこか大時代で、平成狸合戦ぽんぽこを彷彿とさせる。下鴨家と夷川家の争いに見せるハチャメチャな展開と人情が良い。解説は蛇足の感が否めない。

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    投稿日: 2017.09.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ユーモアたっぷりでリズミカルな、独特の文章がとても面白くて読みやすかった。 京都を舞台にした、狸と天狗と人間の物語。 京都に住まう狸達から「立派な父の血を引き損ねた阿呆たち」と陰口を叩かれる狸4兄弟。 しかしこの兄弟、阿呆であることを誇りとしており、何かあると「これも阿呆の血のしからしむるところ」と言い放つ。 どんなことがあっても仲良く、阿呆なことを軽快にやってのける、この愛すべき兄弟達にまた逢いたい。 面白きことは良きことなり!

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    投稿日: 2017.08.18
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    東京にも、人間に隠れて狸が暮らしているに違いない(天狗はいないかもしれないけど、いそうな場所はいくつかある)。 アニメは見ていないけど、しっかりとした森見ワールドがそこにあった。 最後が好き。 何事も「ほどほど」が一番良いのです。 でも私は、「聖なる怠け者~」の方が森見ワールドがディープな感じがして好き。

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    投稿日: 2017.08.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    京都に住む狸と人間と天狗たちの、日常と騒動を描く喜劇。 言い回しがいちいち洒脱で軽妙。森見作品に珍しく、主人公・矢三郎が行動的で格好良いから余計に読みやすい。

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    投稿日: 2017.07.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白おかしく、そして感動した。森見さんの作品で個人的にベスト。 「世に蔓延する「悩みごと」は、大きく二つに分けることができる。一つはどうでもよいこと、もう一つはどうにもならぬことである。そして、両者は苦しむだけ損であるという点で変わりはない。努力すれば解決することであれば悩むより努力する方が得策であり、努力しても解決しないことであれば努力するだけ無駄なのだ。」

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    投稿日: 2017.07.24
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    京都を舞台に人間と狸と天狗が三つ巴で織りなす騒動を描いたファンタジー小説です。7年ぶりに本書を再読しましたが、笑える場面(すっかり忘れていた)がいっぱいあって、楽しく読み進めることができました。 『夜行』とは異なり、難しいことを考える必要もなく読めるので、分かりやすさという点では森見さんの作品の中で一番だと思います。アニメ化されたのも納得。 個人的にはある種お約束のようなラストに落とし込んだ点が若干不満でしたが、まあしょうがないところでしょうか。 二代目の帰朝も読んでみます。

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    投稿日: 2017.07.22
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    おお!、レビューが1000件近い! アニメの方を先に知ったが、原作の方が面白いか。アニメでイメージし易かったのも読み易かった一因かな。 "ペンギンハイウェイ"で同著者の名前を知り、"夜は短し歩けよ乙女"から同著作に読み至った。 個人的には、この中では本作が一番面白かった!

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    投稿日: 2017.07.18
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    小学生のときにアニメでぼやーっと見た記憶があるなぁと思って読んだけど、やっぱり面白かった。この作者さんの書く京都の世界は素敵だ。

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    投稿日: 2017.06.26
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    めちゃめちゃに面白かった。いままで読んだ森見登美彦作品の中で一番おもしろい。一事が万事、「これも皆、阿呆の血のしからしむるところで。」に落ち着く。なんだか、私も「狸なんだから仕方ないなあ」という気持ちで生きられるような気がしてきた。 面白いだけでなく、しんみりする場面も、胸に迫る場面も、ハラハラさせられる場面もある。なんと完成された小説だろうか。

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    投稿日: 2017.06.26
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    地図を片手に、記憶を引き出しつつ読了。一気読みにはならなかったが面白く楽しませてもらった。 下鴨神社は行ったかな?先斗町は行ったな!四条通りはよく歩いたな。…京都にまた行きたくなった。 阿保と言われる矢三郎が一番の策士だなと思いつつ、八坂神社に今度行ってみよう。ついでに清光寺まで足を延ばそうかななんて考えながら本を閉じる。

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    投稿日: 2017.06.21
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    アニメから先に見始め2期が始まったのを期に原作を読む。アニメは原作ままだったと分り、声優さんの節回しで読む。存分に愉しめた。 うむ、面白きことは良きことなり! 二代目の帰朝も読みたい。

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    投稿日: 2017.06.03
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    アニメが面白かったので原作も読んでみた次第。ところどころアニメより詳しく心情が説明されていたりするところもあったが、アニメは原作にほぼ忠実に再現されていたのがよくわかった。独特の世界観なので、アニメを観ずにいきなり原作を読んだらちょっととっつきにくかったかもしれないなぁ~と思ったりもした。愛すべき四兄弟、金閣銀閣までもかわいい。海星はなぜ矢三郎の前に姿を現さないのかなど、読者の想像力をかきたてるように答えを書きすぎないところも面白い(答え合わせはしたいけど)。続編もアニメと合わせて読んでみたい。

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    投稿日: 2017.05.18
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    次作を読むために読み返してみた。これでこの本を読んだの3回目。最初に読んだときは、その表現の巧みさというか面白さに感動し、特に畳みかけるような展開を描写したところなんかに衝撃を受けた。今回は最初に読んだ時ほどの衝撃はなかったかわりに、じっくりと情景を想像しながら読むことができた。 著者の表現テクニックは、ホントにすごいと思う。自分のお気に入りベスト3のひとつ。

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    投稿日: 2017.05.14
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    男くさーい男子大学生以外が主人公の森見さん作品は初体験でした。 森見節の効いた文章にぴったりの、ほのかに古さの香る世界観。 みんなが強欲にならずただ楽しさを追求して生きたら、平和な世の中になるのかも知れない・・・なんて幸せな空想を抱いてしまいました。 くすっと笑ってしまう展開・表現で進むのに、なぜか最後に泣けてしまう。森見さんの作品の、この温かさが大好きなのです。

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    投稿日: 2017.05.08