Reader Store
ハサミ男
ハサミ男
殊能将之/講談社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

1351件)
3.9
358
531
339
40
12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ミステリ小説にはめったに満点は付けんけど、これは面白かった。系統としては“イニシエーションラブ”あたりが思い浮かぶけど、内容が似てるって訳ではなく、どんでん返し系ってことで。一人称と三人称の使い分けで完全に騙されました。仕掛けが分かった上で、もう一度読み返したくなるような作品。

    2
    投稿日: 2014.06.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自殺願望がある主人公の生理的に気持ち悪い(誉め言葉)語りで話は進んでいきます。 感想を書こうとするとネタバレに必ずなってしまうのであまり書けない…そんな内容でした。 一つ言えることは、刑事さんたちのわちゃわちゃがかわいいなぁってことです! そして、最後は後引くかんじに終わってました。

    2
    投稿日: 2014.06.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    前々から気になっていた一冊。POPに「あなたもきっと騙される」とあって、注意して読んだら「しかけ」が分かってしまった。んー。 いらない勘繰りがなければ、素直に楽しめた気がする。 真犯人が分かってから後は、説明的過ぎて助長に感じた。

    0
    投稿日: 2014.06.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この文庫本の帯に『このミステリーがすごい』と書いてあり、評価がすごかったので購入しました。 ん~~・・・・。 私は もう一度読まなくてはなりません。 しかし・・・読む気力がありません。 ごめんなさいぃぃ~~ ゲ っと驚きはしましたが「ちょっと待って~~」状態でした。 読解力がなくて、ほんとすんません。 読み返す事があるのかないのか、わかりませんが私には読み返さなくてはならない本だった のは事実です。 でも最後は「ぅゎ、警察しっかりしろよぉ~」と思いましたが面白かったです。

    0
    投稿日: 2014.06.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    図書館。 実にシンプルなトリックに騙されました。被害女性の人物像にどうにもシンパシーがわかないというか、なんというか。

    0
    投稿日: 2014.06.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2014.6.2 ネタバレ? やっぱり、ミステリーの二重人格落ちは定番か?まあでもはさみ男というタイトルには完全にはめられましたね!結局真相は本人のみぞ知る、という形で終わったのは良かったのか悪かったのか…まだはさみ男の犯行は続きそうな終わり方でした。随所に出てくる文学作品やその引用文など、全く知らないものばかりで、もっと読書しなきゃなーと反省しました。とりあえずホームズ全巻読んでみようかなー。

    0
    投稿日: 2014.06.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最後のどんでん返しがとっても面白くて、パラパラ読み返した!もう一度読み返したくなるー。 ちょっと序章で思ってた疑問がどんでん返しのトリックだったのはちょっと残念。というか自分が勘がいいのか??ラストもいい。ぞくっとした。 ハサミ男と医師のところ、刑事のやりとりは中盤ちょっと読みにくいところがあったから、二回目はそこをじっくり読みたい。

    2
    投稿日: 2014.05.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    どんでん返し系ミステリーのオススメだったので読んでみた。 気持ちよく騙されてラストもよかったけどスピード感がもうちょっと欲しかったなぁ。 映画化されてるみたいだけどどうやって映画化すんだろ。って描写が多かった。

    2
    投稿日: 2014.05.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ミスリードに引っ掛かりまくった。 ラストの種明かしで「!?」ってなった。 これはすごい。面白い。 多重人格が軸になる話はどうしてこうも面白いのか。 文体もすごく好みだったから他の本も追いかけてみたい。

    2
    投稿日: 2014.05.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    見事!じわじわと、気づいた時にはもう騙されてます。最後のぞくっとする終わり方も好き。登場人物が多いので、よーく読んでないとあとで分からなくなるかも。後半からはページを捲る手が止まらず一気に読破。見事!!

    2
    投稿日: 2014.05.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ちゃぶ台返し並みのどんでん返しを期待していたけど、 じわっと黒から白に変わる感じの小説ですね。 如何に、言葉の印象や雰囲気で、イメージを先入観として縛っているのかを感じた一冊。 タイトルがずるい。 少しぬめっとした文。

    1
    投稿日: 2014.05.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    騙されないように気を付けて読んでいたが最初から騙され続けていた。違和感をまったく感じなかった叙述トリック、かなり緻密につくられており感動。

    2
    投稿日: 2014.05.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    どこか普通です。しっかりしたどんでん返しもあったはずなのだけれどもそこまで引き込まれない。かといってつまらなくもない。 本当に普通のミステリーです。

    0
    投稿日: 2014.04.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    既に本書は古典の部類らしいが、実に鮮やかに騙された。「ハサミ男」とマスコミから騒がれる連続猟奇殺人者が次の犯行を行うその直前に、自分とそっくりな手口で既に被害者が殺されてしまい自分がその遺体の第一発見者となってしまった・・・という所から物語がスタートする。一体この偽ハサミ男の正体は??という感じで筋を追っていくと何ともびっくりの形で後半ひっくり返されてしまう。読者が抱くであろう先入観を見事に逆手に取った叙述トリックである。未読の方は是非手に取って読んでみてほしい。

    2
    投稿日: 2014.04.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    まさかハサミ男が.....だったとは.... 途中で登場人物が複雑になったので読み進めるのがちょっと不安だったけどそこもうまく回収されているので理解できた。 前評判が高すぎて予想を超えななかったので星四つ。 内容としては満足できました。

    2
    投稿日: 2014.03.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この本の評判は聞いていたから、気をつけて読んでいたつもりだったが普通に騙されていた。 この手の叙述トリックは以前にも経験があると思うが、なんて学習のない脳みそだろう笑 騙されると分かっていても面白かった。 というか終盤は何を信じていいのか分からなくなっていた。そこを回収していくれる筆者の優しさがありがたかった。 難しい表現も少なくさらりと読めるのも魅力だろう。

    2
    投稿日: 2014.03.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    これからこれを読もうと思ってる方には人の感想は読まずにとにかく買ってくることをおすすめしたいです。 すごく面白かったのですが、私がネタバレ感想ではないにしろ感想を見てるうちにかなり身構えて読み始めてしまったので、読みながら気づいてしまったことが多く、衝撃度がだいぶ減ったと思います。 何も知らない状態で読むのが何より一番楽しめます。 シリアルキラーが主人公ということでグロイのだろうかと思っていましたが、そんなにグロイシーンはなく、犯人探しのミステリとして楽しめました。 ハサミ男と『医師』の会話や、ハサミ男の行動や考え方は興味深いものがありました。 ストーリー展開と文章が巧みで、ぐいぐいと読ませるものがあり面白かったです。 終わり方も人によっては後味が悪く感じる人もいるかもしれませんが、私はつい『にやり』としてしまいました。

    2
    投稿日: 2014.03.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かった! ストーリーは薄暗く後味も悪いけれど、ミステリーとしては気持ちよくやられた! 作中にウルフとアーチーのことがでてきてニヤリ。 きっと読み返しても楽しい。

    2
    投稿日: 2014.03.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    やられました。 一読後、ポイントとなる部分を読み返して納得。 個性的な刑事達も良かったので、この刑事達が別の事件に挑む物語も読んでみたい。。。

    2
    投稿日: 2014.03.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    痛快なまでの叙述トリック。途中途中で、「ん?」となる記述があるにも拘らず、文を追う目は止まらない。それほどまでに卓越した構成と内容編成。特にハサミ男の倒錯した心理描写はぐいぐいと引き込まれるほどまでに奇怪で、医師のロジカルで飄々とした発言も心地よい。しかし、伏線回収において若干の違和感があるのも否めない。 ハサミ男の思い込みや主観、また一般社会においてあまり見られることのないハサミ男の性癖(口調)など、こじつけ感漂うのも事実。しかし、それを補って余りある叙述トリックの卓越性に脱帽の作品。

    2
    投稿日: 2014.03.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    まさかのどんでん返しはミステリファンでも騙された でもこの本の真髄はそこじゃない トリックを見破るが勝ちというところで終わらない、珠玉の一作 発刊から時が経っても色褪せないところもまた秀逸 ※解離性同一性障害についても非常に現実的 ネタバレというかミスリードさせていたたくと、解離性同一性障害は人格が2つってのはほぼないそうです そこがわかって読むとミスリードになりますが、これも終盤の一節で一気に解消

    3
    投稿日: 2014.02.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今まで読んだ推理小説の中で読んでて一番混乱した。推理を組み立てては崩して一回読んだだけではすっきりできないけど久々に最後まで結末が読めなくてドキドキが止まらなかった。

    0
    投稿日: 2014.02.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2014/02/03読了。 これは・・・すごい。昔のミステリーだと侮っていたが、衝撃を受けた。大胆かつ緻密なプロット。 あらすじは、ハサミ男として少女をチョキチョキしてたけど、次のターゲットを先に殺されちゃって、しゃーなし犯人を捜すというもの。これだけでも結構ひきつけられる。ハサミ男の一人称で進むストーリーの部分は鬱屈した考えが読みやすく書かれており、引き込まれる。 若干、その辺に作者の罠をしかけてるなーという予想はつくものの、かなり緻密に練り上げられている伏線は鳥肌もの。 もちろんラストにこれでいいのかなという考えもあるけど、十分お話として面白いのでもう何も言うまい。

    2
    投稿日: 2014.02.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    思いっきり騙されました! こんなにも表現を変えるだけで、読みての意思をコントロールできるのかと驚きました! 記述トリックにまんまと騙された感じです! トリックもさることながらストーリーも読み応えありました。

    2
    投稿日: 2014.01.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    騙された! というヤラレタ感よりも、うまく書いたなあ、という感心が先にたつ作品。 かなり身構えながら読んだので、ミスリード部分にはちょっと違和感があった。でも真犯人の推理まではできなかった。 終盤、色んな視点からの真相がごちゃごちゃと一気に明かされるので、うわわわとなりながらアクション映画のように怒涛の解決(?) 同じ言葉が、違う意味になる快感を味わうのが叙述トリック醍醐味よね。 しかし終わり方を見るとすごくバッドエンドだ…。 そういう部分も含めて楽しむ作品なのかな。 結局、他人を理解することなんてできないという暗い達観が一本の線のようにして通っている。 文体が過不足なく、さらりと読ませてくれるので、こういう系統の本にしては理想的だと思う。

    3
    投稿日: 2014.01.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    刑事たちのやり取りがとてもおもしろい! 怪しい人物にはアタリがつけられていたけれど、全く予想外の場所で足を引っかけられて転んだみたいな結末だった。 所轄の刑事たちのチームワークも抜群で、こういう形式の作品においては珍しく刑事を応援したくなった。

    2
    投稿日: 2014.01.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2014.1.13読み終わり。固定観念というものは恐いと最近読んできた本で何度も痛感させていただきました。真剣に信じてきたものが違うって本当に驚くものです。この本でもそれを感じさせていただきました。そのように、自分の思考を破壊し続けてよい変化をし続けられる柔軟な頭をもちたいと思えました。

    1
    投稿日: 2014.01.13
  • アイデアはいいが…

    殺人犯の観点から物語が進む。 こういうジャンルは今まであまり なかったので、斬新だとは思う。 途中、どういうこと?と、内容の 人間関係を確認し直す部分が あったのは、僕の読解力不足かな。 最後がもう少し…ひとくせ、ふたくせ ひねりがほしかった。

    3
    投稿日: 2013.12.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    叙述トリックは面白いですね。 もう一度最初から読み直してどこで騙されたか確認したい気持ちになります。 本当のハサミ男の真相と現実が異なることについて、結末はこれで良いのだろうかと考えてしまう作品でもあります。 余韻は結構ある作品だと思います。

    2
    投稿日: 2013.12.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    叙述トリックには見事にハマった。しかしそのトリックが事件に関係ないので真犯人は誰でも良かったのではなかろうか、という気分。叙述トリックのみを楽しむ本。

    1
    投稿日: 2013.12.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    叙述トリック作品として有名のようだったので購入。 読んでいて、トリックの根幹の部分に薄々気付いてしまったので、種明かしされた時の衝撃があまり…という感じでした。 それと、物語が進んでいくのも少し遅いなあと。 ネット上で傑作だという声もちらほらあったため、読む前の期待値が高かったのかもしれません。。

    0
    投稿日: 2013.12.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この本の魅力はやはり、後半のあのどんでん返しです。 あれだけ煽られてて実際どうなんだと思ってましたが、巧妙です。実に。 若干グロ注意かもしれませんが、暗めな世界観が好きな人は気に入ると思います。

    2
    投稿日: 2013.12.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    前々から気になっていた作品。ハサミ男について途中でも疑問を感じても、人物はわからず。読み終わっても、違和感が残ってる… 2013/12/10

    0
    投稿日: 2013.12.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    騙された…。 「騙された系のオススメだよ」って言われてたのに騙された。改めて読み返すとヒントあるのになぁ。

    2
    投稿日: 2013.12.09
  • なるほど

    どんでん返しミステリと言う事で読んでみましたが、なるほどと思わされました。 レビューによってはネタバレに近いことを書いている人もいますので、あまり事前情報なしに読まれることをオススメします。

    3
    投稿日: 2013.12.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これ程の本はそう何度も何度も 出会えるものではない 映画は、読み飽きたときに見ると よろしいかと存じます。 オススメしたい一冊

    2
    投稿日: 2013.11.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    前半は読み進めるのが辛いほど退屈でした。 なんども途中で挫折しましたが、後半に入って若干持ち直しました。 トリックがトリックなのでもう1回読み返せば違った一面が見れて楽しいのかもしれませんが、あの前半を思うともう読み返そうとは思いません。 私にはとにかく主人公が不快だし、死にたいなら殺人なんてしてないでさっさと一人で死んでくれ〜と思っていました。 それから登場人物の背景をもう少ししっかり描いてほしかったです。 主人公は当然ながら、どの登場人物にも感情移入が出来ませんでした。

    0
    投稿日: 2013.11.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    叙述トリックでググってたら出てきたから読んでみました。 内容としては、ハサミ男と呼ばれるシリアルキラーの主人公が、今日も今日とて新しい標的をストーキングしていたら、模倣犯に標的を横取りされちゃって、、、、って話です。 感想としては随分と力技のトリックだなぁ、、、ってところでした。 だけど、「もしかしたら、、、なのではないか?」と予想はしながらも、結局トリックを見抜けず、まんまと術中にハマってしまっていたので、叙述トリックの醍醐味である、マジかよ!って驚きたい。って欲求は満たされたかな。と思います。

    0
    投稿日: 2013.11.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    色んな方々のレビューでとても評価の高かった本作。 期待して読みました。 ただ、「期待してたほどではない」 というのが正直な感想でした。 多分、一番驚くべきところでそれを予想できて しまっていたのが一番の原因でしょうか;; でも作者の他の作品も評価が高いので 見つけたら読んでみようかなー?

    0
    投稿日: 2013.11.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読んでいる読者をもだます叙述トリック。 読み進めていくと違和感のある文章も、トリックが あかされると納得させられる。 テンポもよくておもしろかった。 当初は映像化不可能といわれていたが、映画にもなっている。

    1
    投稿日: 2013.11.12
  • 著者のデビュー作

    読んでいる読者をもだます叙述トリック。 読み進めていくと違和感のある文章も、トリックが あかされると納得させられる。 テンポもよくておもしろかった。 当初は映像化不可能といわれていたが、映画にもなっている。

    2
    投稿日: 2013.11.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ミステリー、推理ものはあまり好きじゃないけど、何故か追悼殊能将之の帯にひかれ、読了。すごく面白かったけど、ちょっとストーリー展開についていけない所があった。今まで作者の名前すら知らなかった。

    2
    投稿日: 2013.11.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    トリックだけでなく、ストーリーも面白い。 「ハサミ男」のキャラクターも丁寧に描かれていて、作品に入り込むことが出来た。 前半は展開がゆっくりで、少しじれったく感じたので星4つ。

    2
    投稿日: 2013.11.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    友人に勧められて予備知識無しで読んだ。読み終わって何度も読み返した。 素直に読み進めたらきっと驚く結末だと思う。 オススメの一冊。

    2
    投稿日: 2013.11.04
  • 再読しても面白い

    いい感じでだまされた。 注意深く再読しても「よくできてるなぁ」「うまいなぁ」と、うなってしまう面白さがあった。初読ではただただうまく騙されて驚き、再読するとそのていねいで慎重なところそのものがトリックだったことに気づいて驚かされました。 固定観念にしばられてはいけないということに気づかされる一冊。

    2
    投稿日: 2013.11.02
  • 再読必至のサイコミステリー

    ターゲットの情報を収集し、いつでも実行に移せるように用意していた犯行が、模倣犯のせいで無駄になってしまう。偽物は誰なのか、私は真犯人を突き止めるために動き出す。 自殺癖のある多重人格者というキャラクター造形から、主人公の只者でない雰囲気が伝わってくるけれども、本当にびっくりするのは物語が核心に迫る終盤から。 トリックが明かされることで、逆に読者は混乱し、何度も前のページを見返すことになります。 ぜひ新鮮な気持ちでこの作品を味わって下さい。

    12
    投稿日: 2013.10.30
  • 出会い方次第では絶対絶品の名作ミステリ

    この作品に出合ったのはミステリ初心者の頃で正直読んでかなり大きな衝撃を受けました。 トリックとういうかストーリーの全体的な構成に感動しました。 内容は少しでも書くとネタバレになりそうなので書けませんがとりあえず特殊なミステリー作品です。 この作品を読むときは詮索なしで素直に読んで騙されてください あらゆるものから・・・

    4
    投稿日: 2013.10.20
  • いまは亡き殊能センセーのデビュー作

    追悼の意味をこめて、13年ぶりの再読。 いちばん大きな●●誤認トリックだけを記憶していたけれど、その他の部分はほとんど忘れており、新鮮な読書体験をしました。 デビュー作で、この完成度。すごい人だったんだな、としみじみ思う。 スタイリッシュで、洗練されていて、いま読んでも色あせていない。

    2
    投稿日: 2013.10.15
  • 殺人犯の手記

    話は猟奇殺人犯視点でほとんど進んでいき、それに刑事視点が時々加わるという進み方をしていきます。猟奇殺人もので多い、詳細な惨殺シーンや性的描写もなく、こういうシーンが苦手な方でも平気だと思います。(ただし殺害するシーンがないわけではありません) 登場人物としてプロファイラーが出てきますが、あまりプロファイリングに重点を置かずに、地道に捜査をしていくというところが日本の推理小説らしさが出ているなぁと思いました。よく海外の猟奇殺人ものを読んでいる人間なので逆に新鮮でした。 日本人の小説で猟奇殺人を扱った本を読みたい人には、打ってつけだと思います。もちろん初心者の方にもオススメです。

    4
    投稿日: 2013.10.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一つの殺人事件が文脈を変えるとこんなに天地逆さまに見える、という実験的境地が売りの殊野作品第一弾。メフィスト作品の中では異端なのではないでしょうか。探偵役=殺人犯であり、その殺人犯=???という到底結び付けられない構図で読者をからかって遊ぶ殊野たんの茶目っ気が、一部のミステリマニアから愛されているらしいのですが、私もその茶目っ気にやられそうです(笑)後は人格破綻の心理とか、多重人格描写がすごい。もしや殊野たんこそが心理分析官?名探偵?あるいは殺人犯?と思わせる肉薄ぶり。やはりミステリ作家ってやつは覆面作家でなければね。「黒い仏」や「樒/榁」も読んでみたいな。

    2
    投稿日: 2013.10.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    見事にやられました。え? どこで? どこから騙されていたのだろう? ってもう一度最初からじっくり読みたくなる話です。うまい! 既にタイトルから騙されていたことになるのかな^^;  

    3
    投稿日: 2013.09.27
  • 殺人犯が主人公

    最初から最後まで面白く読めました。殺人犯が主人公という設定も新鮮で、キャラクター設定も良かった。終盤のトリックには気持ちよーくだまされ、映画で麻生久美子が出演していたのにも納得。映画化はどうやったのかが気になる。

    2
    投稿日: 2013.09.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    警戒しながら読んだのに、見事に騙されたっ。私に謎解きは無理だということを改めて痛感した・・・ クライマックスの怒涛の急展開は、本当に一気読みだった。面白かった。楽しんだけど、疲れた。。

    2
    投稿日: 2013.09.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    叙述トリックのお手本の様な本。 見事に騙された。 作者の手のひらで転がされた感じ。 作中の医師がうまくミスリードを誘い且つ、「わたし」のキャラに深みを出している。 猟奇殺人を扱いながらも描写は意外に綺麗だった。 新たに興味を持った著者の一人。

    1
    投稿日: 2013.09.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    殺人犯が探偵役という珍しいパターン。 警察視点とハサミ男視点、交互に進んでいく調査でハサミ男と真犯人の正体が徐々に見えてくるか・・・? と思いきや、ラストでまさかのどんでん返しが。

    1
    投稿日: 2013.09.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ハサミ男という殺人犯が次のターゲットを先に殺されてしまい、その犯人探しをする話。 ここからはネタバレになるが… まさか主人公が男性ではなく女性だとは、まずビックリ。すっかりこの女性が日高だと思い、作者の思うがままに騙されて、気持ちいい感じ。真犯人も最後まで気づかなかったし… 他の作品も読んでみよう!

    1
    投稿日: 2013.09.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ミステリ小説の中で面白いと有名なこの作品。 だから、十分慎重に警戒して読んでいるつもりが騙された。 映画にもなっているらしいのだけれど、こういう叙述トリックの作品を映像化するのはどうやっているのだろう。

    1
    投稿日: 2013.09.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    古本で購入。 少女を絞殺し、その首にハサミを突き立てる殺人鬼「ハサミ男」。 3人目の標的に選んだ少女を付け狙う中、無惨にも殺害された彼女の死体を発見してしまう。 しかもその殺害方法は自分の手口とまったく同じものだった― いわゆる「叙述トリック」と言われる手法を用いたミステリー。 ハサミ男の一人称視点の段と警察サイドの三人称視点の段が入り交じる中で、まんまと騙された。 明かされた瞬間 「あっ…え?」 とページを遡ること暫し、 「やられた!」 とその見事なまでの騙しっぷりが心地よくなる。 シリーズ作品も持つ作家だそうなので、そちらも読んでみたくなった。

    1
    投稿日: 2013.08.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    やられたーッ! 「きみがハサミ男だったんだね」から一気に世界がひっくり返る! 叙述トリックだって聞いてたから、「だまされない!」と思いながら読んだけど、ありゃ無理だわ。 ちょっとずるいなーって思うところもあるけど、あのすべてがひっくり返るところからの終盤戦は目が離せない。 面白かったわ

    1
    投稿日: 2013.08.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    よかった。 ストーリーの展開が面白くぐいぐい読み進んだ。 叙述トリックのネタはありきたりなものだったが、それでも最後まで騙されてしまった。 主人公の凶行の動機が最後まで明かされなかったのが少し残念だったが、それでも星5つのおもしろさ。

    1
    投稿日: 2013.08.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    わりと最初のほうからぐいぐい引き込まれる本だった。 女の子を殺した動機が弱いなあと思ったけど、主人公には言われたくないっていうのは本当にそうだ、と思った。 なぜ主人公は成績優秀な子を狙うのだろう。それが気になる。 叙述トリックは見事に騙された。

    1
    投稿日: 2013.08.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日常を冒険ととらえられる条件はなにか?知らないことを圧倒的な密度と速度で体内に流し込むことか。物語の主人公はいつも冒険を生きている。だからこそ、読書は主体なしには存在しえない行為だ。

    1
    投稿日: 2013.08.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    見事にやられた。これは予想できない。 話の構成が素晴らしい。完全にミスリードさせられた。 が、途中で、ん?ってなるところはあったので、 ところどころヒントは散りばめられているのだろう。 各所で絶賛されている通り、予想は裏切らない内容。 ミステリーと呼べるかはさておき、お話は面白い。

    0
    投稿日: 2013.08.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ネタバレ:まさかまさかのそっちかよ!犯人そっちじゃないよ!これはおもしろい…!だがしかし最後はなんだったのか?二重人格どころか三重なのか?

    1
    投稿日: 2013.08.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    叙述トリックもの。とても面白かった。トリックにはすっかり嵌まってしまった。でも騙し方がいやらしくなく素直に受け入れられた。 猟奇殺人鬼「ハサミ男」が第3のターゲットを調べあげるところから物語が始まる。しかしその人物は、自分とそっくりの方法で別の何者かに殺され、自分は第一発見者になり、偽ハサミ男の正体を調べるという展開。 偽ハサミ男の正体、本物のハサミ男の正体、の二重トリックが痛快。

    2
    投稿日: 2013.08.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いやあ有名なだけある、超面白い。最後の方で、今までの価値観ががらりと覆される瞬間がたまらない。また1から読んだら絶対面白い。読みやすいし、人物も魅力があるので友達にも薦めたくなる作品。

    0
    投稿日: 2013.08.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    先入観なしで読んでいただきたい作品です。 トリック自体はさほど大したものではありませんが、殺人鬼の描き方が実に巧妙です。週末の「恒例行事」も衝撃的でしたし、読み物としてとても面白かったです。蘊蓄が冗長だったので、ちょっと余計かなと思いました。

    1
    投稿日: 2013.07.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    構成は上手だし、ストーリィを読ませる力量はあるんだろうとは思う。が、いかんせん文章力が低すぎて。。。オチとかどんでん返しなんかはある程度本を読んでる人間ならすぐにわかってしまうが、それでも面白い本というのは文章で読ませてしまって、楽しかったと思わせる。残念。

    0
    投稿日: 2013.07.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    おもしろかった。非常に読みやすかった。 が、納得はいかない。美人美人繰り返すことで無理やり通そうとしている所がどうにもつっかかる。でぶだけど美人ってなんだよわかんねえよ。けどすげえ可愛いと思ってしまった。 「でぶ」という表記も可愛らしく見えてくるし謙遜というか自分が美人だと自覚してないところもそうだし内面からくる美しさとかいうわけ分からん表現にも惹かれてしまうしあげく医師のほうも魅力的に見えるしせこいの一言。でぶだけど美人。この矛盾した表現のせいで混乱して何回読み返したか分からん。でも可愛いと思ってしまった。ちくしょう。

    1
    投稿日: 2013.07.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    やっぱり小説の主人公はこうでなくちゃ!はじめは読み通せるか心配したほどだったけれど、最後のイメージのギャップには驚かされた!さすが、殊能センセー。こんなに、読み終わってすぐ再読したくなる本ってなかなかない。

    1
    投稿日: 2013.07.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    なるほどなるほど。 騙された。けど そうかそうか。 で納得するくらいだった。 警察が謎をあばく系の話が あまり得意じゃないのも あるかもしれないが。 おもしろかったけど 物足りない感じ。

    0
    投稿日: 2013.07.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    はさみ男と偽はさみ男がいてはさみ男と思っていたのは実ははさみ男ではなくてはさみ男に偽はさみ男と一緒に殺されてしまうのだが、はさみ男も死を意識しながら銃で撃たれるのだからはさみ男は悪くないように勘違いしそうにもなるのだけれども、やっぱりはさみ男だから死刑になってしかるべしと言っても本人は死にたがっており……などと書くと混乱するかもしれないが、そーゆーことなのだ。 ネタバレっ! ということで、ネタバレしてしまうのだが、この叙述トリックは人称の切り替えというわざとらしさが残るものの良い叙述トリックだと思える。少なくとも葉桜に見られる厭らしい騙し方ではない。どちらかと言えば納得させられる騙され方で、この感じ方の違いは多分複線とかの量によるものなのだろう。 ただ、、個人的にはラストが好きになれない。本物はさみ男がどうしてこうなってしまうのか。納得ができないのである。どうしてこうなってしまうんだよ。という意味で。

    1
    投稿日: 2013.07.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初めは自殺を試みるわたしと医師の会話が面白かった。 ハサミ男の真似をした犯人は誰だろう、と読み進めたが、まさかのどんでん返し。 設定が少し古かった。現在ではこんなに易々と他人を家に上げないと思った。 少しずつハサミ男に迫っていく警察が凄かった。

    0
    投稿日: 2013.07.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白い。全く予想外の展開でえーってなった。2回読むといいかも。引用されてる絵画や推理小説も気になる。

    1
    投稿日: 2013.07.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    傑作と呼べる小説には二種類あって、『不思議の国のアリス』や『銀河鉄道の夜』のように、手を変え品を変えさまざまな形でオマージュが生まれるものが一つ。 もう一つは、後日談も映像化もスピンオフも必要ない、それだけで完結している、それ以上の形にはなりようがない、というもの。 で、本作は後者に当たる(映画化されてるけど…)。 また、ミステリとして上等な褒め言葉に、「トリックがわかっても、もう一度読みたい」というのがあるが、この作品はその上を行く、「三度目も読みたい」作品。 とくに、中盤からラストにかけての芝居がかった対話は何度読み返しても飽きない。

    0
    投稿日: 2013.07.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ミステリをあまり読まないのは、謎解きまでの時間がどうしても我慢できないから。 「ハサミ男」なんて私向きじゃないと思ったのは、何を隠そう主人公のハサミ男が事件を起こすまで、すごく慎重すぎてこれいつ殺すのよ。 ていうか、犯人が主人公ってもう大々的にばれてるじゃんよ。 という気持ちになってしまったから、だけど、そんなのどうでもよくなった。 ハサミ男が殺す予定だった女の子が他の誰かに全く同じ手口で殺されてしまったからだ。 そこから、まったく先が読めない状況で、悶々としたまま読み、ラストがわかると同時にここまで潔く正しくだましてくれるならもうどうでもいいや!となってしまう。 それぐらい面白かったということです。

    1
    投稿日: 2013.06.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ネタバレにならないように、感想は控えます。 叙述トリックは「だまされてナンボ」と言うが、 ガバッと爽やかに騙されてしまい、読後感は満足でした♪

    1
    投稿日: 2013.06.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ネタバレ、どんでん返し系。色々なところにトリックが埋め込まれている。2度読みたくなる作品。面白かったが一つあの偶然だけは許せないなと思うところがあった。

    1
    投稿日: 2013.06.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これはやられた。読み進める途中で感じる違和感は正しかったが、それ以上にひっくり返された。一気読み推奨

    1
    投稿日: 2013.06.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    叙述トリックの金字塔ということで読了。 叙述作品が好きでいろいろ読み漁ってから読んだため、慣れてしまったのか期待していたほどではなかったのが正直なところ。読者へのヒントが少ないのかなとも思う。 「犯人が探偵」というような面白いかたちで進んでいく。なにより、この題名がいい意味でずるい。お気に入りは「医者」。彼の論調が面白かったし、読者としても為になったような気がします。

    1
    投稿日: 2013.06.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    典型騙しテクだけれど、巧妙に文章が紡がれているため全く気付かないうちに先入観を植え付けられていた。 犯人については、何と無くの直感的な部分でこの人かなという当たりはつけられたが、自分の論理詰めが出来ていない事実を突きつけられたような気分。 最終的にミートパイ食べたくなります。

    1
    投稿日: 2013.06.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    二つのミステリーの同時進行。最後の何章かで一気に引き込まれた作品。真犯人を断定するには読者側に与えられたヒントが少なく、少し不親切な感じはあるけれど、もうひとつのトリックはお見事。無理がある設定と言われても、私は爽快に思えて良かった!人物トリックは葉桜〜、イニシエーションラブに引き続き3作目でした。

    1
    投稿日: 2013.05.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    久しぶりに面白い作品に出会った感じ。 全体のストーリー展開、トリックが絶妙。スキがない感じで全く犯人像がみえなかった。 犯人が語り手の状態でも雰囲気が判りづらい。 それが伏線と判っていて、想像して読んでいても完全に騙された。 良い本に出会えた。 他の作品も読んでみたくなった。

    1
    投稿日: 2013.05.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    題からもっとこうスプラッタなのを想像してたけど違くて、バカにもやさしいミステリでした。ミートパイ食べたい。

    1
    投稿日: 2013.05.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    少女を殺害し、鋭く研いたハサミを首に突き刺す殺人犯『ハサミ男』 ハサミ男が次の殺人を実行に移そうとした時、自分の手口を真似て殺された少女の死体を発見してしまう。 一体誰がどんな理由で彼女を殺したのか?ハサミ男は“ニセハサミ男”探しをはじめるのだった! ドンデン返し系ミステリとしてわりと有名な作品。 勘の良い人なら、途中で真相に気付いてしまうかも。けれど、ドンデン返しを抜きにしても面白いと思う。 まず設定がすごい(笑)殺人犯がある種の探偵役なのだから驚きである。 あと、個人的には刑事たちにも魅力を感じた。作中はハサミ男の視点と刑事たちの視点で進行するのだけど、刑事たちの何ともいえない人間臭さが良い。 ハサミ男がクールなイメージゆえに、刑事たちのちょっとした行動が尚更微笑ましく感じるのかな。 今回改めて感じたことは、やはりドンデン返し系はドンデン返しと知らずに読むのが一番だということ。もし知っていたとしても、出来るだけ素直な気持ちで読むべきだと反省。 あと、ひとつ気掛かりなことがある。ハサミ男が何故ハサミにこだわるのかは、結局最後まで明かされないままなのだ。とても興味があっただけに、これは非常に残念。 評価は3.5つ星です☆

    0
    投稿日: 2013.05.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    どんでん返しのある小説を探していて出会った本なので、いろいろ考えながら読んでみてもやっぱり騙されました。 全体的に読みやすい文章なのでサクサク読めます。特に終盤はどんでん返しに次ぐどんでん返しにページをめくる手が止まりません。タイトルまで巻き込んだトリックは本当に見事。全然見抜けませんでした。 個人的に物語の途中で生まれる恋心(と言っていいのか…)がかわいかったので応援したかったのですが、ゾッとさせる幕切れにそんな希望も打ち砕かれます。 あとこれ読んでると無性にミートパイが食べたくなる(笑)

    2
    投稿日: 2013.05.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ちょっと反則気味なところもあるが、プロットの巧みさでグイグイ引き込まれた。ラストは好みが分かれそう。

    0
    投稿日: 2013.05.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    トリックが初期段階でよめました。 とは言えストーリーは良かったです。 レビュー見ずに読んだ方が絶対楽しめます。

    1
    投稿日: 2013.04.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かった このオチは読めなかったなー 目黒警察署刑事課?の面々がキャラが立っててとても面白かった。 このキャラクター達でシリーズを、と思うも、作者の方がもういらっしゃらないのか…残念

    0
    投稿日: 2013.04.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    お名前や色々な文章は拝見していたものの、これが初の殊能作品。 最初から真相には気付いてしまったので、全く驚けず残念。どこかでネタバレを知った覚えもないので、単純に、最初から主人公のイメージが固まってしまった為だと思う。大抵の小説は、頭の中で映像にしながら読むけど、印象は全くブレなかったなー  主人公の行動の大半は、○ならハードルがかなり低くなるものばかりな所や、バイト先の部長が怒った理由もヒントなんだろうなと思いながら読んでた。 面白いんだけど、ちょっともやもやしてしまった… 最後のホラーっぽい終わり方や、主人公の精神的な葛藤、ラストの対決の部分は好き。

    1
    投稿日: 2013.04.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    先入観がどれほど無意識に働いているのか思い知った本。 友人からあらすじを聞いた時は犯人って…と考えついたけれど、話として読むとわからない。 特に後半のスピード感は深く考えずに入ってくるため、最後にとてもやられたと感じた。

    1
    投稿日: 2013.04.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

     文庫版で再読。追悼の意を込めて。  もともと作品自体が少ないひとだけどね、殊能は。とりあえず二番目に好きな「子どもの王様」と一番好きな「ハサミ男」を数年ぶりに読みました。  なんだろうね、やっぱりこう、初読時の衝撃というのはないわけですけれども。そもそも再再読? くらいなわけですけれども。すげぇな、と思う。なんかね、一言で言い表すとすごく陳腐になるけれども、きれい、って思うね。ミステリ的トリック、物語的トリック、加えて狂気性。どれもがきれいに組み込まれて、きれいにまとまってる。そんで最後の一行で、きれいにぶっ壊れた、そんな印象。秩序ある狂気、秩序ある破壊が好きです。  世間からシリアル・キラーと思われているハサミ男が、自分の犯行を模したであろう死体を発見してしまうところから始まる物語。本物が模倣犯を探そうとするという形式も面白い。間違いなく名作。  抜粋。「医師」のセリフより。 「ひどい本棚だな。漫画と実用書ばっかり。しかも、整理のしかたがめちゃくちゃだ。コンピュータ・マニアってのは、ペーパーメディアはどうでもいいと思ってるのかね。こういう本棚の持ち主は、惨殺されてもしかたがないな」

    5
    投稿日: 2013.04.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    再読。この人は一貫して普通とは何か、ということを問いかけ続けていたんだなあと気付く。先入観、「こう考えるのが自然」、「勘はあてにならない」--「事実だけが大事」。キレがあり読みやすい文章で構築される密度のある世界観、とりあえずジェイムズ・ティプトリー・ジュニアを読みたくなったよ。

    1
    投稿日: 2013.04.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    先日亡くなった殊能さんの代表作ハサミ男。 クローゼットの奥から引っ張り出して再読。 読み易い上に、中盤からラストに掛けてのスピード感が実に気持ちいい。

    1
    投稿日: 2013.04.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ミステリは好きじゃなかったんだけど、これはものすごく面白かった。 そもそもミステリが好きじゃない理由が、犯人が分かっても「へぇ…」くらいにしか思えないというところにある。もちろんそれだけでは終わらない作品もたくさんあるんだろうけど、どうも食わず嫌い。 その点この作品は、最終的には真犯人とかどうでもいい。というか、読者のほとんどが終盤それどころじゃない事態に陥ると思う。 登場人物も魅力的だし、文章も堅苦しくなく適度なユーモアもあって読みやすかった。猛烈に他人にお勧めしたい。 これはミステリ嫌いだからとか言って読まないと損する本だと思う。 あと猛烈にミートパイ食べたい。

    2
    投稿日: 2013.04.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ハサミ男が誰なのか、初めから予想がついていたので驚きはなかった。殺人犯は予想外。 話がややこしい部分が多々ある。 どんでん返しものとしては、もう一歩という感じ。

    0
    投稿日: 2013.03.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。三番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作。

    0
    投稿日: 2013.03.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    犯人はだいたい分かっていたけど、トリックが分かる所で????って頭が?だらけになりました。普通にダラダラ読んでいたので何が起きたのか分からなかった…積読がなければすぐにでも再読したい一冊です。

    0
    投稿日: 2013.03.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「殺人犯が探偵役」という奇想天外な設定や、 叙述トリックによるどんでん返しに胸の踊る感覚が素晴らしい作品でした。 また、自分はこの作品を読む度に医師のスノビッシュな語りに魅了されます。 彼のように世界を見ることができたら、 世界が連想で包まれたらどんなにか楽しいだろう。 しかし、気になる点も少々。 「堀之内が日高に自供させるのは簡単だ」といった部分は少し無理を感じる。 また、人物の背景をもっと掘り下げてもよかったのではないかとも思う。 それでも話の流れがスムーズで一気のさくさく読めてしまった。 「ハサミ男」がなぜ育ちのよい(よさそうな)女子ばかりを狙うのか… そこが気になったけど、 そこはサイコな殺人犯ということで 特に何も考えなく殺しているという解釈にとどめることにしました。 この小説は本当に面白いです。

    1
    投稿日: 2013.03.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最後まで「?!」が続く作品でした これぞミステリとかんじました おもしろかったー 先入観にとらわれ続けるお話 結局とらわれたまま終わるのだけど 序盤は私もとらわれていました これはもう一度読むと、新しい切り口で読めるんだろうなー 時間を空けてまたよもう 本好き君からのオススメ作品でした

    1
    投稿日: 2013.03.06
1
...
91011
...
14