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ハサミ男
ハサミ男
殊能将之/講談社
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総合評価

1351件)
3.9
358
531
339
40
12
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    ハサミを使って美少女を殺害する猟奇殺人犯が3人目の標的を決め、殺害のチャンスをずっと探していた。しかし公園でハサミが使われた彼女の死体を発見してしまう。いったい誰が何のためにハサミ男の手口を使って主人公の標的を狙ったのか・・・ ミステリーですがストーリー性が強く、ミステリーを読まない人でも十分に楽しめると思います。 自殺願望があり毎週土曜に自殺をしようとする主人公、2重人格、猟奇殺人と精神的な話もありますが、なぜか重く感じずサラっと読めてしまうユーモアさがあります。 最後のほうにどんでん返しがあり私は見事に騙されてしまいました。思わず2度読みたくなるような本です。

    1
    投稿日: 2013.02.22
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    こういう伏線をはって、どんでん返しは好きではない。 ミステリの内容をたのしむより、最後のびっくりを期待したい人向き。

    0
    投稿日: 2013.02.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    絶対読み返したくなるから、とおすすめされて読みました。 結末を想像しながら読みましたが、だまし絵の絵巻を見ていたようで、まんまとはまりました。面白かったー。

    1
    投稿日: 2013.02.07
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    世間を騒がす猟奇的連続殺人犯、ハサミ男。 少女の死体にハサミを突き立てる残虐な手口を用いながらも その行動は常に冷静、知的、かつ慎重。 第三の犠牲者になるはずだった少女。自分以外の手で、しかし自分とまったく同じ手口で殺された彼女の第一発見者は…ハサミ男自身だった。 ハサミ男しか知り得ない 模倣犯の存在。 自分以外に、一体誰が一一? 犯人視点で展開するサイコミステリー。 *** 小説って読み手の想像力に任せて構築されていくものなんだなあと改めて感じる作品でした。面白かったです。 予想を裏切る展開やどんでん返しが好きだという人、読んでみてください。きっと巧妙な仕掛けに引っかけられてしまうはずです。

    1
    投稿日: 2013.02.06
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    ★★★☆☆ 叙述トリックにやられました。 【内容】 「ハサミ男」と呼ばれる殺人犯により、女子高生2人が同様の手口で殺害された。 そして、ハサミ男は3人目の犠牲者を選び出し、入念な調査を行っていた。しかしその最中に、3人目が殺されてしまう。犠牲者を発見したのは、ハサミ男本人であった。 【感想】 くっそー。きたねぇぞー。すっかり嵌ったじゃないか!? ハサミ男の正体と偽ハサミ男の正体の2重トリック。見事です。 映像化不可能だろうなぁって思ったのに、トヨエツ主演で映画化されているそうだ。 私は無理だと思うのです。だって、私のイメージでは主演は内山君ですから。残念。

    0
    投稿日: 2013.02.05
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    叙述ミステリの傑作。 おそらくこの手のものを読み慣れた人ならいくつか散りばめられたトリックに気づいてしまうでしょう。すべて把握してしまうかもしれません、読者に推測ができるようにうまく描写してあります。 実際に途中で完全にオチがわかっていたとしても、途中で読むのを止めてしまわないでください。最後の最後までテンポよく読めて結構な爽快感が得られると思います。

    1
    投稿日: 2013.01.29
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    シリアルキラー「ハサミ男」は3番目のターゲットを見つけた。 ターゲットを綿密に調べ上げ、チャンスをうかがう。 しかし自分が殺す前にターゲットが 自分と全く同じ手口で殺されているのを発見してしまう。 一体誰が!? 「ハサミ男」は真犯人を探し始める。 というストーリー。 何を話してもネタバレになるので何も言えないけど、噂に違わず素晴らしく面白かった!!

    1
    投稿日: 2013.01.29
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    容姿端麗な女子高生の首を絞め、その喉にハサミを突き立てる残忍な連続殺人犯、通称「ハサミ男」。 3人目の獲物の身辺調査を進めるハサミ男は、自分とそっくりな手口の模倣犯に獲物を横取りされてしまう。 愛しの獲物を横取りした模倣犯は誰なのか、ハサミ男は調査を開始する。

    0
    投稿日: 2013.01.09
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    読み始めてすぐ、ある事に気づいた。 これがそのままこの本の 核心的なトリックだったら 最悪だなと思い、 読むの止めようかとまで考えたが、 我慢して読み続けた。 方々で名作との評価を得る 作品だけあって、 実際、気づいてしまった点は そのまんまだったのだが、 その後ろにも更に仕掛けが 待ち構えていて、 非常に楽しませてくれた。 読み終えてみれば、 私が気づいた部分は 作者が計算的に読み手に気づかせて 真のラストの衝撃を高めるための 意図的な落とし穴だったように思えた。

    1
    投稿日: 2013.01.03
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    サスペンス小説?かな。主人公は少女2人を猟奇的に殺している「ハサミ男」。そして3人目を手にかけようとしていたのだが、何者かに先を越され、遺体の第一発見者になってしまう。一体誰が自分のマネをしたのか? ハサミ男は犯人を追うことに…。 ーーーーー 実は「どんでん返しのある本」として有名だったらしいのだけれど、それを知らずに読んで、見事に引っかかった。久しぶりにきれいなトリックにハマり、感心。タネ明かしの部分がちょっとわかりづらかったけれど、読み終えてすぐに再読したいと思う本はなかなかない。上手いです。 主人公の静かなサイコ・キラーぶりが興味深い。淡々と自殺未遂を繰り返すところや、別人格とどちらが主人格か?と話し合うところ。リアリティがあるのかないのかはわからないけれど、本当に怖いのはこういう人なんだろうなと思わされた。

    1
    投稿日: 2013.01.01
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    他人の心なんて分かりっこないという小説の感想にこう言うのは変ですが、 犯罪者の狂気と言って良いのか、その心理を描くのが上手い。 チープな表現ですけど、心の闇に訴えかけてくるものがあると思います。 くどくない心理戦、ニュートラルな文体。読みやすい。 個人的には適度な暗さを持った小説かと。 第13回メフィスト賞を受賞したこの作品、皆さんもお試しになってはいかがでしょうか。 展開も素晴らしいです。何とも皮肉的ですね…

    1
    投稿日: 2012.12.31
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    叙述トリックということで,ちょうど直前に読んでいた我孫子武丸『殺戮にいたる病』とどうしても比べてしまう. シンプルな叙述トリックの『殺戮にいたる病』に対して,これは仕掛けが多くてもっと巧妙なんだけど,タネ明かしの段階になると伏線をいちいち丁寧に回収するもんだからちょっとゴチャゴチャしてる. でも文章が知的で硬派で断然好き.巻末に挙げられていた参考文献や他の殊能作品を読みたくなった.

    1
    投稿日: 2012.12.31
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    久しぶりに「やられた!」と思ったミステリー 細かい描写や丁寧なストーリの運びで読みやすい。 ただ、オチが若干弱い感じもするかな。 しかし、買って損はないです! これを読んでミートパイが無性に食べたくなったのは私だけだろうか。

    1
    投稿日: 2012.12.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    うーん」、やられたあ。 なんの違和感もなく読みすすめていって最後で「えー!!」となりました。題名からしてやられたんだな・・・ 読み終わってからもう一度読み直して納得してしまった。 うまい・・・・ 一回目は☆4つだけども再読してそのうまさに☆5つです

    1
    投稿日: 2012.12.18
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    日頃ミステリーは読まないんだけども、このハサミ男の展開には興奮を覚えます。一度読み終わってから、すぐに読み直したくなるぐらい素晴らしい。

    1
    投稿日: 2012.12.13
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    この手の先入観どんでん返し系は好きじゃない。 読み終えて、こういうの映像化は出来ないんだろうなあって思ったんだけど既に映像化されてたのね。観ないけど。

    0
    投稿日: 2012.12.10
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    難解なところがなく読みやすいんですが、文章に違和感があって正体バレた時にやっぱりな…と思いました。 あと正体がバレるときの文章がちょっとわかりにくいかな。 一度読めば十分な気がします。

    0
    投稿日: 2012.12.09
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    なるほどねぇ、とは思ったけどそこにたどり着くまでがやや冗長で長かった。まあ全体的にとても上手だったし、ミステリとして評判なのも理解出来る。

    0
    投稿日: 2012.12.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    物語終盤にかけて、ところどころ違和感があるなぁと思っていたら・・・ もう一回最初から読みたい作品です。

    1
    投稿日: 2012.12.01
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    あいまいな「わたし」と「医者」が当初から気になったが、最後に来て別人が急に出てくるのはどうか? それから「会っていた男」の正体もいくらなんでもどうかと思う。

    0
    投稿日: 2012.11.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いろんな人の感想を読むと、みんながまんまと騙された。と言ってるの。 で、私もその中の一人。 じつは、最初の方を読んだときに、「この『自分』って言うのは女だ。」と思った箇所があったんだよね。でも、その後、あーやっぱり気のせいで男だったのね。と訂正してしまった。 だからね、ハサミ男が女だって分かったときは、そんなに驚かなかったんだ。 あ~~~、なんで自分のあの直感を信じ続けてなかったんだ。って思った。 やっぱり騙されてしまったんだね。 これは、ミステリーのトリックというより、小説のトリックで、それが面白いと思う。 長編なのにすらすら読めたし、これからもこの作家さんは要チェックだね。

    1
    投稿日: 2012.11.28
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    最後に騙されるという評判で読んだのだが、普通だった。という感想 確かに騙されはしたが、そこでドキドキしたり興奮を味わったりはしなかった。 作品の雰囲気や序盤で魅かれたため、過度な期待を抱いてしまったかもしれない。

    1
    投稿日: 2012.11.26
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    きっと読む順番が悪かった。 その前にドンデン返しの本を読んでいて、そちらの方が驚いた分 読んでいてラストに到着する前にオチが読めた。 でも、こういう騙せる文章を書ける方って本当に尊敬します!

    1
    投稿日: 2012.11.24
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    さくさく読める。そしてミートパイが食べたくなる小説。 叙述トリックはすごく分かりやすい。というか普通は警察もその可能性は検討すると思う。 しかし外見に関しては騙された。 磯部の反応でもしかしたらと思ったけど… 「体重に不自由しない」ってのはちょっとそぐわないんじゃ。 どなたかのレビューで読んだけど、普段が男性的なのに、そこの感覚だけ妙に女性的過ぎるっていうのに頷けた。 医師のキャラはすごくよかった。こんなおっさん近所にいてほしい。

    0
    投稿日: 2012.11.19
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    最後のどんでん返しが凄いと言う事前情報を聞いていたため、最初から構えて読んでしまいトリックに驚けなかった。もったいないことをした。

    0
    投稿日: 2012.11.05
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    大手全国チェーンの本屋に山積みになっていたので購入したが、評判ほどではない。自分の嗅覚を信じた方がいいな。

    3
    投稿日: 2012.11.04
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    母から紹介されて読む。 おもしろいー・・・ っていうよりかわいい。医師がね。 見事にだまされました! こういうのがあるから本読みはやめられんのです(*^^*) どうして殺すのか、分析はできるもののするのは野暮というか無駄というか、とかく、いろんな意味でのどの奥がしまるような感覚を受けました。しゅのうさん、いいなぁ。他のも読んでみたい。

    1
    投稿日: 2012.11.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんとなく最初から違和感があり叙述トリックはそれほど衝撃的でもなかった。 また模倣犯の正体も想定の範囲内で、特段驚きもしなかった。 模倣犯に至る過程もとってつけた感じがあってあまり好きになれなかった。 しかしラストの終わり方はよかったと思う。

    0
    投稿日: 2012.10.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    長編の上に、物語も複雑だったので理解するのが難しかったです。 最終的にハサミ男が女のひとだったことは分かったんだけど 他にももっと伏線やネタがあったとは思うけどあまりわからなかった… もう一度読みたいと思う小説です★ 次はちゃんと全部理解しながら・・・

    0
    投稿日: 2012.10.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どんでん返し本の特集などでよく見る本作。 気になったので借りてみた。 確かにトリックというか、どんでん返しはあった。 ただそこまでインパクトがあったかというと、そうでもない。 最後のシーンは、内容の割に爽やかさがあって良い。

    0
    投稿日: 2012.10.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公と博士との様々な分野の知識についての対話が楽しかった。また、主人公の(博士?)のハサミ男についての妄想にもクスっときた。いわゆるどんでん返し系の話だったが、サクサクテンポよく読めた。

    1
    投稿日: 2012.10.04
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    うーん… 犯人の性別についてはなんとなくわかりながらも、「太っている」というキーワードで間違った答えにミスリードされてた。ありゃないわあ。 叙述トリックとしては満足できない感じ。 最後に謎解きが語られるんだけど、なんとか間に合わせましたー! みたいな取ってつけた感がなあ。ものすごいどんでん返しという評判については、その手のを読み慣れてる人なら「うーん」て思うかも。 なんかしっくりこない…なんだろうなこの不快感。もやもや感というか。

    0
    投稿日: 2012.09.30
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    なぜか読み始めてすぐに違和感に気付いてしまった… 最近、叙述トリックものばかり読んでいたからでしょう。 非常に面白かったので、まんまと騙されていたらこの10倍は面白かっただろうに! 悔しい。 これから読まれる方は予備知識の無いまっしろな状態で是非読んでほしい!

    0
    投稿日: 2012.09.29
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    見事な仕掛けに驚かされましたが、少しインパクトに欠けるかなと。 キャラクターの造形やラストの終わり方はとても好きです。

    1
    投稿日: 2012.09.29
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    “ハサミ男”と呼ばれる連続殺人鬼が自分の犯行を真似たニセ“ハサミ男”の正体を暴こうとする話。歌野晶午『葉桜の季節に~』の読後感で本作が叙述トリックを駆使したミステリということは知っていた。P58の『●●のフリーター(わたし)は日ごろの運動不足がたたって…』の一文を読んで大体の構図が読めた。実は作者の仕掛けた罠はもう少し前にもある。偽者の方も“犯人は登場人物の中にいる”というミステリの鉄則から早い時点で目星が付いた。真犯人が今際の際に残した悪意に満ちた復讐の一言が怖い。今後の磯部の人生に幸あることを…^^; ハルキの初期作を二作連読し終え、プチ積読であったハサミ男に復帰する。同じハ始まりでも作風はかなり異なる。^^;2012年09月30日 『葉桜の季節に君を想うということ』の読後コメントに何度も出て来た作品。そういう系統か。今度は騙されないぞ!^^ 2012年09月27日

    1
    投稿日: 2012.09.27
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    猟奇殺人犯が主人公のサイコチックな物語なのに、なぜかクスっと笑えてしまうところがいっぱい。何度も自殺を試みる時の医者のセリフが面白すぎ。そして最後は・・・・・やられた。あまりの衝撃になかなか理解できなくて何度も読み返してしまった。ハサミ男、もう殺さないで!

    1
    投稿日: 2012.09.25
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    見事にはめられた。何か変だなと感じてはいたけど、そういうことだったのか。気づいてない伏線もありそうだし、再読したい。 文章も読みやすいし、久しぶりの当たりに出会った。

    1
    投稿日: 2012.09.25
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    「わたしは樽宮由紀子を殺していない。しかし、樽宮由紀子はハサミ男に殺されている。これはいったい、どういうことだろうか。」 前代未聞、殺人犯が殺人犯を探す。 どこかドグラ・マグラの要素を持つ、名作と名高いミステリー。

    1
    投稿日: 2012.09.22
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    某サイトで面白いと紹介されていたので読んでみたが、ラストはやられたー!という感じ。そういわれればそうも読めるよなぁ、と叙述に感心した。 スリリングで一気に最後まで読んでしまった。面白かった♪

    1
    投稿日: 2012.09.15
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    「ハサミ男」と「ハサミ男模倣犯」 基本は「ハサミ男」の視点でストーリーは進んでいきます。 「ハサミ男」を追う警察。「ハサミ男模倣犯」を追う「ハサミ男」。 最後までドキドキしながら読むことが出来ました。 ドンデン返しと言われるトリックについては、かなり早い段階で「もしかしたら…」と思っていましたが、そう考えながら読んでも確信を持たせない絶妙な文章でしたので、明かされるまで楽しめま しかし色々感くぐって読んでしまうクセがついてしまっているのは、良くないですね。 読み終わって、一度目では気がつけなかった伏線がないかを楽しみながら、もう一度読んでみたいそんな作品でした。

    1
    投稿日: 2012.09.11
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    目のつけどころは良かったのに、すっかり騙されてしまった…。論理的に考えれば分かりそうだったのに。文体も読みやすく、それぞれのキャラも悪く無い。でもラストがあまり好みでは無かった。

    1
    投稿日: 2012.09.11
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    読んでる途中で「あれ、おかしいな…」という感覚に陥る。 今まで読んだ部分を頭で修正しながら再構築して「なるほど」となる感覚が楽しい。 面白かった。

    1
    投稿日: 2012.09.09
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    精神が不安定なときに読むとよろしくないですが、ミステリーとしては上質です。人間がいかに「ラベル」や「レッテル」を貼りまくることで世界を単純化し、漠然と理解してることが分かります。省エネで思考することは重要ですが、仕事が流れ作業のようになって大事なヒントを見逃すこともあるのでは、という警鐘ととらえるのも本書の一側面かと思いました。

    0
    投稿日: 2012.09.01
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    騙されるまいと身構えながら読んでたせいで前半は中弛み(全体で約500ページ)。 ラストは、よくよく考えると強引な理由付けだけど、固定観念にとらわれてうまく騙された感じ。 同じような構成だと辻村深月のSFや乾くるみのイニシエーションラブの方が好きだけど、刑事物ということもあり新鮮だった。

    0
    投稿日: 2012.08.21
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    昨晩読了。「問題作」とも「傑作」とも言われているミステリーだけに、一度読んでみようと前々から思いつつ、なかなか時間が回らないでいた作品。 なるほど、よく出来ています。 ただ、ミステリー慣れした読者(私レベルでも)には、作者が何を狙っているのか(読者をどうミスリードしようとしているのか)と、「こいつ、あやしい…」という登場人物は読めていまうかと…(私がそうだったように) ただ、それでも完全には読みきれませんでしたし、この構築力は見事。なかなかの佳作であることは間違いないですね。 連休中の時間のあるときだけに、楽しめました。

    0
    投稿日: 2012.08.17
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    最後の謎解き部分、何が起こっているのか?になるくらいまんまとやられました!これは映像化が難しいけど面白かったです。

    1
    投稿日: 2012.08.16
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    どんでん返しがあるという予備知識のもと、読んだためかあまり面白みは感じなかった。 結末のために話を作ったような印象。 読み返そうかと思ったけどダルイ。

    0
    投稿日: 2012.08.15
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    自分が高校生の時に一度読んでびっくりして, 今読み返してまたびっくりした本です。 数年後読んだとき,またびっくりするのかもしれない。

    1
    投稿日: 2012.08.13
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    確かに古典! だが、上手に散らしてると思う。 しかしながらミステリ好きには物足りないと感じさせてしまうかも。 個人的には好きな感じ。 結末を知った上でもう一回読みたくなる感じ。

    1
    投稿日: 2012.08.09
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    連続殺人犯「ハサミ男」の次のターゲットが手口を真似て殺された。 死体発見者になった「ハサミ男」は、自ら真犯人を追う。 「ハサミ男」と警察、二つの視点からストーリーは進みます。 これが、上手い具合に絡まりあって、飽きることなく一気にいけます。 特に終盤からラストに掛けての流れには目が離せない。 ラスト2行がまた効いてます。 色んな要素を詰め込んだ、やられた感満載の面白い本でした。 映像化しても面白いかも、と思ったりして。 …、ってしてたんですね、映画化。そりゃそうか。 久々に誰かに勧めたくなった本です。

    1
    投稿日: 2012.07.24
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    その人は登場シーンから疑ってもなかったー! あの密会してた男ってそういうふうに繋がるのね... 医者は現実の医者じゃなくて人格だったのね...気づくの遅すぎたなと今になって思います。 長編ミステリ面白かったです!

    1
    投稿日: 2012.07.21
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    …え?えー?!えええええええええ! ってなりたい方にオススメです。 まさか「アレ」までがトリックの一部だったとは! 読み終えた後にもう一度読み返したくなる作品。 普段それほどミステリは読まないのですが、 こういう作品に出会うともっともっと読みたくなります。

    1
    投稿日: 2012.07.14
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    タイトル通りサイコスリラーかと思ってたけど、なんだか軽妙なんだよね。文体だけじゃなくて内容も。 それはハサミ男に感情がなくて、文中にも出てきたけど「なぜ」じゃなくて「どうやって」に徹しているからかも。 ラストはホントに「えっ?」だった。

    1
    投稿日: 2012.07.08
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    確かに評判通りのドンデン返し、うまく騙された。でも何かスッキリしないんだなぁ。根本的に解決してないやん!っていう。 正常と異常の境界にいる人はこわい。見た目で判断を鈍らされてるけど、実は…って人も世の中には多いのかもしれん。

    0
    投稿日: 2012.07.03
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    連続殺人犯「ハサミ男」が狙っていた次の標的は、その目の前で、しかも同じ手口によって殺害された。いったい誰によって何故?好奇心と惰性で犯人を追うハサミ男視点と、事件を捜査する警察視点が並行して進む。とにかくハサミ男が個性的で面白い。シリアルキラーの上に自殺願望と多重人格(の衒学趣味)…。そしてイロモノ設定だけで終わらず、読者に適度にヒントを出しつつ、最後に綺麗にひっくり返す手腕はさすが。正直変なところには気づいたけど、最後まで楽しく読めた。ただまあ、ハサミ男以外のキャラはちょっとステレオタイプ多めかな…。

    1
    投稿日: 2012.07.03
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    いやあ面白かった! しっかりとした本格ミステリで大満足。「えええ!」と思わず叫んでしまった。 物語の構成も言う事無いし、なにより「ハサミ男」のイメージと文章の雰囲気がぴったりで、独特なサイコな色合いを醸し出しているところが見事。あの何とも言えないユーモラスな感じなんて、本当にマッチしていて、読む楽しさもあった。 あらすじ; 少女たちの喉をハサミで裂き殺すことからメディアにより「ハサミ男」と命名されたわたしの次の獲物が殺されていた。しかもわたしと同じようにハサミを喉に突き刺す格好で。これは「ハサミ男」――わたしの犯行ではない。獲物を横取りされたわたしは憤慨し「偽ハサミ男」の割り出しを始めた。 「ハサミ男」が探偵役になるなんて、そこからしてユーモラスで、つい「ハサミ男」を応援してしまう。そして警察の視点と交互に述べられるストーリーによって、騙されてしまった。うん、面白かった。

    1
    投稿日: 2012.07.02
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    ひっかけられまい、と思って読み進めたが、 しっかりひっかかった。 そうくるか〜と思わせながらも、 余韻のある終わり方で、なかなかだと思う。

    1
    投稿日: 2012.06.29
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    ハサミ男の正体:ひさしぶりに、引き込まれるようにして読んだ作品でした。特に、中盤から終盤にかけてのハサミ男についての大ドンデン返しにはビックリです。犯人については、ミステリ好きでよく読んでいる人は、途中で分かってしまうかも知れないです。 また、文体がハサミ男の語りと警察の捜査と交互に入れ替わるので、飽きずに読めました。

    1
    投稿日: 2012.06.21
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    主人公が連続殺人鬼のくせに探偵役、という推理もの(?) かつて「この主人公にそっくりだね」と言われたことがある

    1
    投稿日: 2012.06.19
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    『古典にして、大傑作!私《ハサミ男》の真似をしたのは誰だ?』 どんでん返しの代表作としても有名な作品で、そうと知ってたのにやっぱり騙されたー!そこか! なにしろ冒頭から殺人鬼の日常だったり趣味は自殺だったりもう1人いたり。 《医師》の言うもっともらしい屁理屈がいい感じにいらっときてツボです。 結局いくつかの消化不良点もあるけどあれはあれで。 ラストの前向きな諦めに、ぞっとしない結末はむしろ納得です。

    2
    投稿日: 2012.06.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    たしかにダイドンデン返しだった。 でも、展開(設定?)がちょっと雑。 とくに、樽宮由紀子の真犯人がザツ。 たぶんそこが今回のどんでん返しの最大の山場なんだろうけれど、私にはハサミ男の正体のほうがビックリした。 こっちは多重人格トリック+叙述トリック。真犯人は見抜いた警察が、最後までハサミ男の正体を見抜けないまま、次のターゲットが‥という結末。 いやー、パンチ力ありました。 この作家、総合力たかい。

    1
    投稿日: 2012.06.17
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    4+ 読み進めていくと、割と早い段階で敢えてあることについての言及を避けている節が見受けられ、作中のある仕掛けについて容易に予測することは可能なのだが(実際その予測はあたっていたのだが)、それでも整合感があり説得力も十分でなかなか面白い。騙されなかったのに面白いのだから拍手するしかない。

    1
    投稿日: 2012.05.23
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    視点切りかえ構造の盲点をつかれたというか、すっかり騙されてしまいました。古典もいいけどこういうミステリもいい!

    1
    投稿日: 2012.05.19
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     連続少女殺人鬼が、なんと模倣犯の犯行現場に居合わせる。殺人鬼と模倣犯という二人の犯人はいったい誰なのか。そしてその動機は何かってミステリー。  上手な話術で一気にだまされた。解決が近くなったところで読み手が混乱し、なんやこれ? とよく読みなおしてみると、最初から先入観に自分が支配されていたことに気づく。確かにおもしろい作品だ。  しかしながら、たまたま一致する被害者とか、無理矢理くっつけたような読者への落とし穴とか、あまりに重なってしまう偶然とか、ちょっと不自然な感じというか違和感が残るのも事実。  題材が少女殺人だし、(おきまりの)美人被害者も癖ありすぎだし、ちょっと非現実な感じが鼻につくなぁ。総じて登場人物の作り込みが薄い感じがする。ま、傑作といえば傑作だが、人物描写とかだまされ方でいうなら「慟哭(貫井作品)」が一枚上かな。

    0
    投稿日: 2012.05.19
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    文体、テンポ、ストーリー、メッセージ。。。おもしろかった! 殺人という事実の見方、ジャーナリズム、心理、人の主観など随所にふと立ち止まるべきテーマがあって、楽しいというよりおもしろい。 人は何かと理由を見つけて納得したがるけど、それは自己満足に過ぎない。それに善悪があるわけではないけど、その自己満足を無為に押しつけるエゴは好きじゃない。ただ、あるのは事実だけで、真実なんて人によって違うものだし、それでいいと思う。

    1
    投稿日: 2012.05.16
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    最後のどんでん返しにつぐどんでん返しは読み応えあり。知能の高い異常者には誰もかなわないということか!こいつ上手くやったなあという思いと、この作品のその後を思うとすっきりしないものが残る作品

    0
    投稿日: 2012.05.15
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    3番目の犠牲者を決めて いざ殺害しようと向かったハサミ男は 自分の犯行を真似た手口で殺された ある女の死体の第一発見者になってしまう。 ぐるぐるぐるぐる。 騙されてしまいました。 ああ悔しい。

    0
    投稿日: 2012.05.11
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     最高のミステリー小説。  とても美しく、感動すら覚える。  ミステリー好きなら、絶対に一度は読んでおくべき一冊。  可能であれば、こんなレビューなど読まず、なんの先入観も持たずに。

    1
    投稿日: 2012.05.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どんでん返しの名作だと知ってて、構えて入ったせいか先が見えてしまいそれ程驚きませんでしたが、面白かった。 こういう本は本当に伏線の書き方が素晴らしいです。 真犯人はちょっと予想外で驚きましたが。 とにかく終わり方が一番背筋が凍った。殺人鬼健在。

    1
    投稿日: 2012.05.06
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    どんでん返しがスゴイという評判なので読んでみた。 伏線がしっかり張られているけれど、期待以上のどんでん返しではなかったかな。悪くないけど期待が大きかっただけに残念。 オチへの期待感から読み進めたけど、そうでなければ冗長に感じてしまったかもしれない。オチの後のトリック説明も、お笑いでなんで面白いのかを説明するみたいな感じで読んでいてちょっと恥ずかしい。

    0
    投稿日: 2012.05.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった。叙述ミステリだって知ってたのに騙されたー(´・ω・`) 読み返してみればそこかしこに伏線はあったんだけど、怪しげな男が女子高生尾行して、怪しまれないんだろうか…としか思わなかった。 このひとの他の作品も読んでみたい。

    1
    投稿日: 2012.05.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ところどころ疑問に感じるところはありましたが、やはり先入観がつきまとい警察と同じくまんまと騙されました。しっかりと伏線も張り巡らされており、なるほどそうだったのかと気持ちよく納得できました。言い回しや、視点の切り替えなど非常に巧みであり、特に後半は深夜にも関わらず一気に読んでしまうほど引き込まれました。

    1
    投稿日: 2012.05.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    サークルの先輩に勧められて、じゃあ読んでみよう、と思い立ち、 借りて数日ほど寝かせたのちにようやく手に取って読み始めました。 初めは、ふーん、猟奇殺人ねえ、などとくに食い入りもしないで流して読もうかと思っていましたが、樽宮を殺したのがハサミ男でない、という描写に入ったところから次第に盛り上がってきました。これは面白い、と。 それで、ですよ。俺もなんだかんだで考えながら読むので犯人は誰かある程度検討してみようと読みながら思考をめぐらせてみました。 最初は、樽宮に会った男は関係ないんじゃないか、と思ってましたがどうにも出てこない。体育教師は違う人物だったし、やっぱりそいつなのか、と。 それで、じゃあこれは実は警察側にいたりするんじゃないのか…?と疑い始めました。しかし、それでも「イニシャルがK」の人物なんて見当たらない。じゃあ違うのか、と思い直してしましたね。まさかフェイクだとは思わなかった。そんな回収の仕方の伏線があるとはね… 最終的に度肝を抜かれましたね。これはひどい。いや、すごい。 かつてこんなミステリには出会ったことはなかったと思う。最初から騙す、なんてそんな大かがりなミステリは巧妙すぎて無理だろ、なんて思ってましたが、見事その固定観念を蹴破ってくれました。先輩に感謝です。 何も知らない人が読んで、ミステリが好きになりそうな本ですよ、これは。 こういうのを、叙述トリックというんですねえ。ちょっと学習。

    1
    投稿日: 2012.05.03
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    2012.4.12読了。 女子高生が殺され、死後に喉にハサミを突き立てられている連続殺人事件が発生。登場人物の一人は実はその殺人犯なのだが、最新の事件は目当てにしていた対象を、そっくりな方法で先に殺されてしまった。その死体を発見した自分に容疑が向かないか調べて行くと…という話。

    0
    投稿日: 2012.04.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    殊能 将之「ハサミ男」を読了。 某掲示板で面白いと書いてあったと記憶の片隅にあったので、発見した時に買っておいたのだけども、☆3.5くらいかな。 こういうミステリーものはいくら発刊から10年経っていようと、ネタバレが書きにくいのが難しいところなんだけども、結論から言えば、割とオチの8割くらいに早い段階で気づいてしまった・・・・・。まぁ最後まで読んだら少しだけ予想と違ってたんだけど。 犯人の持ち得る属性は、割と気づきやすい記述になっているので、きっと最後にもう一回、どんでん返しがあるんだろうと思ったら、特になかったのが少し残念。 こういうジャンルを読み慣れてると、物語を構造から推測するようになっちゃうから、読者としては良くないよなぁと思ってしまったり。ミステリ慣れしてなければ、「えー、マジで??」となったに違いないと思うと、この業界、なかなか難しいと思う訳です。

    1
    投稿日: 2012.04.09
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    猟奇殺人犯「ハサミ男」が、計画していた次の犠牲者を自らの模倣犯に殺されてしまうところから始まるミステリー。 とても読みやすいです。読者と警察が同じ目線で騙されているので、叙述ミステリーにありがちな「え?え?」という混乱もありません。ラストは目が覚める思いで、何度も読み返しました。 医師の台詞回しがいちいち憎たらしくて面白い。終わり方もすっと寒いです。猟奇殺人者に相応しい最後に大満足。

    1
    投稿日: 2012.04.07
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    2人の少女を殺したハサミ男が3人目の少女を殺そうと計画していたが、その前に別の誰かによってその少女が殺されていた。真犯人はいったい誰なのか...。この作品は主に主人公の「わたし」と警察官たちの視点で進行していきます。真相解決まで徐々に狭まっていく両者の距離にドキドキしながら読みました。ただ、ラストが僕が予想していたものとは違って、少し煮え切らない分星4つでした。1回読んだだけですが、アイデンティティがテーマの一つなのかなと感じました。再読してみようと思わせてくれる一作です。

    1
    投稿日: 2012.04.05
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    騙された…としか形容のしようがありません。ずっしり重みのあるお話でした。なるほど、一昔前に一世を風靡しただけの事、あります。

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    投稿日: 2012.04.04
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    殺人犯を主人公にしたミステリー小説。 情景を頭に浮かべやすい書き方だから話もスッと入ってくる。 はじめは読みやすい文章を書く人だなぁという印象しかもってませんでした。 淡々と進むストーリー。何か物足りないなぁと思い始めていたらまさかこんな展開になるとは・・・ 物語は本書の8割を過ぎたあたりから急展開で進みます。 今まで思い描いていた情景が実は間違っていたことに気付かされ、後半は「えっ?!こいつが?」、「うそっ!」と独り言ばかりでした笑。 小説は久しぶりでしたがこんなに読むのが楽しいものだったとは・・・ ミステリー小説ハマってしまいそうです。

    1
    投稿日: 2012.03.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    驚きのどんでん返しで、思わず前の部分を見返しました。騙された、悔しい! でも。ハサミ男の正体を知って愕然とするイソベ刑事を期待していたので終わり方が残念だな。逮捕される彼女と、その時の「医師」の反応が見たかったのに。 発見者の男の名前が中盤で初めて登場したのに気付いた、時点でミスリードに気づけなかったのが悔しい。 模倣犯の正体は最後の最後まで分からなかった。ちょっとこの結末には不満。伏線の精緻な張り巡らせ方は凄いけど。磯部視点のせいだ。というのも、あんまりにも馬鹿すぎる。堀之内の高校のあたりを一周しろと言う指令なぜ、磯部が疑問に思わないから同時に他の指令も隠されてるんだとか深読みしてしまったじゃないか! 叙述トリックを無視しても、どこか「普通」に見えてならないシリアルキラー「ハサミ男」の心情推移も興味深かった。 あらすじ 少女の首を絞め、その首にハサミを突き立てて殺すシリアスキラー「ハサミ男」はマスコミの騒ぎが静まった頃3人目の犠牲者を定め、機会を伺いながら彼女を観察していた。 ハサミ男は自殺志願者で毎週のように様々な自殺方法を試みるが、いつも失敗に終わっており、いつも自殺未遂後にはもう一つの人格「医師」と面談するはめになっている。 観察を続けていたところ、ハサミ男は彼女の死体発見者となってしまう。 彼女は「ハサミ男」模倣犯によって殺されたのだ。犯行がハサミ男でなく模倣犯によるものと知っているのはハサミ男自身だけ。ハサミ男は独自に捜査を進める。 そのこり捜査本部には堀之内(警視庁科学捜査研究所の犯罪心理分析官)が送り込まれ彼のパートナーとして抜擢された所轄の刑事・磯部が捜査を進めていた。 結論としては、第三の犠牲者の遺体発見者は男(日高)と女(知夏)がいてハサミ男が日高であるかのように中盤までミスリードされるが、日高は単なる発見者に過ぎずハサミ男は知夏。模倣犯は堀之内であり、磯部を仲間はずれにしていた所轄刑事達の推理によってそれは明らかにされる。だが知夏が日高を殺した現場に堀之内が拳銃を持って現れたところに知夏に懸想している磯部が現れ、堀之内の持つ拳銃の引き金を知夏が腹に向かって引いたことで堀之内が日高を殺し知夏を殺そうとしたということになる。 結局、堀之内は模倣犯、ハサミ男は日高、知夏は美しい犠牲者ということに落ち着く。

    1
    投稿日: 2012.03.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    題名でみごとに先入観を持たせられていた。素直に「やられた!」といえる作品。 猟奇的殺人が話の中心ではあるが、文章がとてもユーモラスで読みやすくじめじめした印象はまったくなかった。人が殺される、または殺されている場面でも怖くない。それは、この作品が無動機殺人を犯す人間の深層心理を深く追及し社会にその問題を提起するというようなことは一切なく、ただ物語の設定として猟奇的殺人者を選択しているからだと思う。さらに言えば、この作品はトリックがすべてでありストーリーにテーマ性を読み取ることができなかった。 ただ登場人物それぞれの個性が際立ってて、愛着がもてるキャラクターが多かった。

    1
    投稿日: 2012.03.25
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    なるほど、面白い。 伏線の張りかたと回収。 無駄がなく、後半の驚きも大きい。 個人的に終わりかたも好き。

    1
    投稿日: 2012.03.22
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    本全体が文章の書き方のせいか軽い印象を受けます。 最後がなんかごちゃごちゃした感が・・・。 おすすめかどうかと聞かれるとそうではないかな。

    1
    投稿日: 2012.03.19
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    いろんな人からの評判を聞いて読んでみました。 いやー、面白かったです!ネタバレになるからあまり詳しくは 言いませんが、人の思い込みってスゴイなぁと感じました。

    1
    投稿日: 2012.03.18
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    大どんでん返しの小説を求めてたら 「ハサミ男」にたどり着いたわけだが、 叙述トリック・・・おもしろい。 騙されまいと思って読み進んでいたのに すっかり騙されてた。というより思い込んでた。 いやぁ、気持ちのよい裏切りに満足。

    1
    投稿日: 2012.03.18
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    数十ページでオチがわかってしまい、楽しみが半減してしまいました・・・。王道的な叙述トリックなんですが、あれこれ考えずに読み続ければ十分楽しめると思います。 今度ミートパイを食べてみたい。

    0
    投稿日: 2012.03.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

      読む前にどんでん返しがあってだまされるとは聞いていた   ので、結構慎重に読んだのに見事にだまされた。     ストーリーはまさかの殺人犯が真犯人を探す(?といったもの。   殺人犯であるハサミ男サイド側と、警察側の視点で進行して   いきます。      この事件で読者は真犯人を考えようとはするけど、ハサミ男   が何なのかを考える必要性に迫られることがない。   そこがとても綺麗に隠されていて、真実が明らかになった時   今まで読んだページを読み返したくなるはず。      最後の〆もハサミ男の余韻たっぷりで、満足できるもの   でした。   

    1
    投稿日: 2012.03.14
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    やられました。 叙述ものはたくさん読んできたし、どんでん返しがあることはわかって読んでたのに騙されました。 悔しい!! 思えばこの本と出会った瞬間から騙されてたんですよね。

    1
    投稿日: 2012.03.12
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    タイトル買いしたが、当たり。思いっきりだまされた。 殺人犯が3人目を殺そうとしたとき、模倣されてしまったので犯人を捜すという変わったストーリーだけど、秀逸。

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    投稿日: 2012.03.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    叙述ものと知った上で読んでいましたが、どんでん返しにびっくり。 見事に騙されました。 ですが、すっきりしない気分。 主人公に“もう一人の人格”があり、その人格が主人公と対話したりストーリーに絡んでくるという展開は好きではありません。 ですからこの小説も多々読みづらい部分があり、私にとっては小説としての面白さが半減してしまいました。

    0
    投稿日: 2012.03.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    よく構成されているんだけど、ちょっと納得しがたいストーリー。 どうしてハサミ男が選んだ彼女が...ってところがずっと違和感。 個人的にはちょっといまひとつかな。

    0
    投稿日: 2012.03.04
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    文章が冗長な割りに細部がぼやけたままという難点はあれど、本筋に関しては言うことなく見事だと思います。

    1
    投稿日: 2012.02.29
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    お、面白かった!今3回目読んでる所。クライマックスだけなら5回読んだよ。 最初の読了後は「いやぁ、後ろから頭殴られたなこりゃ!」とびっくりしただけなのだけど、読み返すと綿密に罠が張られてあって感服した。特に最初の方に結末への決定的な布石が打ってあって、それを完全に見過ごしていたのが何度読んでも悔しい。 「ええ〜そんなんズルいじゃん!」と思っていた些細な事も実はきっちり書いてあったりして、全く裏表紙の「精緻にして大胆な」というアオリ文句が嘘ではなかったことを実感する。 なんだろこの面白さは。ただ仕掛けが面白かっただけではない何かがあるような気がする。最初に二階堂黎人を読んだ時のような、「これは!」という強い何かにものすごく惹かれた。 構成もよくできているし文章も上手だし淡々とした文章だからこそ猟奇殺人の恐ろしさが滲み出てる。これは必読だな。他の作品も読まなくては。 それにしても読了後すぐにまた読み返すなんて、久しぶりだ。嬉しい、嬉しいよ。

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    投稿日: 2012.02.18
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    面白かったな、と率直に言える作品。世界観がかなり特異で、また描写が細かすぎるくらいだというのが読み始めの感触だったが、手を止めることなくぐいぐいと引き込まれていった。ストーリーを複数の側面から描くやり方も私は好きだし、仕掛けも非常にうまく練り込まれていたと思う。

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    投稿日: 2012.02.14
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    別に騙されたから評価を下げたりはしないけど…(^_^;)。どちらかというとサイコミステリー(そんなジャンルがあるのかどうかは知らないけど)として期待していただけに、ちょっと物足りない。全体に少し表現というか言いまわしというか、要するに筆力が足りない感じが、読んでいて気になってしまった。「謎解き」ものとしては面白いのかなぁ。「謎解き」を中心に据えたいわゆる「本格」系のミステリーはもともと苦手なジャンルであんまり読んでないんで、お薦め度は低めです(^^)

    0
    投稿日: 2012.02.12
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    こういうのは叙述トリックというのでしょうか? 葉桜の〜やロートレック荘〜と同じ系統のトリックだと思いますが、その中ではテンポ良く、あっと言う間に読み終えて一番楽しめました。

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    投稿日: 2012.02.08
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    騙されるべくして、騙される本。そんな本だ。そんな本なので、騙されたーっという悔しさはないのだが、純粋に面白かったと思う。 冒頭の方は、映像が目の前に浮かぶようなこと細やかな文章。ここで目の前がカラー映像となった形で、物語に引き込まれた。 途中からは、主人公の心情がこと細やかに表現されながら、物語は進んでいく。 終盤を読みながら、騙すにしても、もう少し違和感を与えてくれていればもっと楽しめたのに、とも思ったのだが、最後に、この物語の続きなどを幾通りのパターンで空想できるようにしてくれた結末に、満足した。 そして、この作者の違う本が読みたい!と思ったので、近いうち、「美濃牛」あたりを読もうかと思う。

    1
    投稿日: 2012.02.04
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    正直なところ、ちょっと斜め読みしてしまいしたが、最後はやられました。そうかあ。はなから騙されてた。非常にうまいです。しかもおもしろい。評判通りですね。これ以上いえない。。。。

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    投稿日: 2012.02.04
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    薦められて読んだのだけど、テンポが合わず、なかなか入り込めずに苦労した。1日1~2編という感じで、遅々として進まず・・・犯罪心理分析官が出て来てから、ちょっと面白くなってきたかも?と思ったけど、相変わらずテンポ合わず・・・。よし、ここからか?というのは、残り100頁。そこからは、なんとか2日で(遅っ!)読み終えましたw好みの問題かもしれませんが「あー、そうですかはいはい。え~、しかもこの終わり方!?」という感じ。喫茶店店主ご自慢の自家製ミートパイが食べたくなりました♪

    0
    投稿日: 2012.02.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前評判を聞いてから読んだため、展開が読めてしまった。 そういう意識がなくても、明らかにある事を隠したまま話が進んでいくので、イヤでも気付いてしまう。 上の評価、ものすごく分かりにくい言い方をしてるけど、端的に言うと作者がやろうとしている『どんでん返し』がミエミエだって事。 話の三分の一ぐらい読んで気付いて、タイトルを思い出して確信。 ただ、話の内容、犯人の正体、模倣した動機の妥当性とかは納得いったので良いかなと。 どんでん返しなら『殺戮に~』が一番かな。

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    投稿日: 2012.02.04