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ほーじーさんのレビュー
いいね!された数137
  • 紙の月

    紙の月

    角田光代

    ハルキ文庫

    何を得るのか、何を失うのか

    角田さんの本は「八日目の蝉」に続いて2作目。 犯罪に手を染める女性を描くのが上手いですね。 墜ちる女。 ふとしたきっかけでどんどん戻れないところに突き進んでいく怖さ。 同級生や元彼などの視点も交えてうまく描かれている作品だと思います。

    4
    投稿日: 2014.11.08
  • かばん屋の相続

    かばん屋の相続

    池井戸潤

    文春文庫

    珠玉の短編集

    京都の帆布屋の相続を思い出させる表題作他、読み応えのある6編からなる短編集。 銀行家をベースにしながら家庭の問題、夫婦の問題、銀行内の問題などいろいろなタイプの話が楽しめます。 私的には「芥のごとく」と言う作品がオススメ。

    2
    投稿日: 2014.10.17
  • 株価暴落

    株価暴落

    池井戸潤

    文春文庫

    テロ

    企業に対する爆破テロを支援する銀行と警察からとの視点で描いた作品。 面白くはありましたが、結末が私的に納得いかないなあ。。。

    1
    投稿日: 2014.09.27
  • 燃えよ剣(上)

    燃えよ剣(上)

    司馬遼太郎

    文春文庫

    喧嘩屋

    新撰組副長の土方歳三を描いた作品です。 新撰組の知識が無いので、なぜ局長の近藤では無く、土方なのか?と思いましたが読んでなるほどねと思いました。 多摩の田舎者から京に上洛、新撰組として活躍して、その後の箱館まで波乱ではありながら、一本筋の通った生き方はそれはそれでありなのかなと。 幕末は薩長側、幕府側と色んな角度から見るのが勉強になります。

    5
    投稿日: 2014.08.15
  • 鉄の骨

    鉄の骨

    池井戸潤

    講談社文庫

    談合

    談合と言う言葉は聞いたことがありましたが、良くわかってませんでした。 この小説を読んでどういうものか勉強させていただきました。 弱肉強食の世の中ですが、共存共栄の考えもあり、色々考えさせられる面もありました。 血税が使われる公共事業、もう少し関心を持たないといけないですね。

    6
    投稿日: 2014.05.25
  • 空飛ぶタイヤ(上)

    空飛ぶタイヤ(上)

    池井戸潤

    講談社文庫

    町の運送屋を嘗めるな

    トレーラーの脱輪事故で人身事故を起こした町の運送会社。それをきっかけに色んな事が起こり転がり落ちていく。。。 そこを踏ん張り大手ホープ自動車に立ち向かう物語。 モチーフとなった事件を良くは知らないですが、読んでいて感情移入出来る作品。 現実は厳しいとは思いますが、先入観に捕らわれず、自分が正しいと思ったことはとことん闘った方が良いのではと思わせてくれる作品。

    7
    投稿日: 2014.04.19
  • ビブリア古書堂の事件手帖5 ~栞子さんと繋がりの時~

    ビブリア古書堂の事件手帖5 ~栞子さんと繋がりの時~

    三上延

    メディアワークス文庫

    シリーズ第5弾

    物語もいよいよ終盤? 2人の恋の行方や母親が絡んでいる古書にまつわる謎解きなどビブリオ節がこれでもかと。 話に出ていた新キャラが登場したり、またまたあの男の影がちらついたりとシリーズ通しての厚みが拡がってます。 作者も鋭意執筆中だとは思いますが、早めにお願いしますよという感じです。

    0
    投稿日: 2014.04.12
  • ルーズヴェルト・ゲーム

    ルーズヴェルト・ゲーム

    池井戸潤

    講談社文庫

    8対7

    急激な不景気で追い込まれる企業。 その渦に巻き込まれる野球部。 2つの事象が対峙しながらも展開されていきます。 崖っぷちを何とか乗り越えてやろうと思わせてくれる1冊です。

    4
    投稿日: 2014.04.05
  • 新装版 銀行総務特命

    新装版 銀行総務特命

    池井戸潤

    講談社文庫

    特命

    ドラマの原作と書かれていたので読んでみました。 他のシリーズと合わせ技で原作になっているみたい。 こちらも銀行内の不祥事を解決する特命部署の活躍のお話。 スカッとするというよりは任務遂行をハラハラドキドキ読むという感じでしょうか。 どのようにドラマ原作として使われるのかも興味津々ですね。

    6
    投稿日: 2014.03.29
  • 新装版 不祥事

    新装版 不祥事

    池井戸潤

    講談社文庫

    狂咲

    半沢直樹はブームに乗っかれなかったので、ドラマ化されるとしった本作は一足先に読みました。 同じ銀行内の表と裏、銀行内の問題を銀行員の花咲舞がビシバシと斬っていきます。 8編からなる連作短編集でサクサク読み進められ、スカッとします。 どこの世界にも裏表はあると思いますが、善を信じたいものですね。

    58
    投稿日: 2014.03.27