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総合評価

977件)
4.0
252
420
208
24
2
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人間の宝物は言葉だ。一瞬にして人を立ち直らせてくれるのが、言葉だ。その言葉を扱う仕事に就いたことを、自分は誇りに思おう。神様に感謝しよう。

    0
    投稿日: 2016.07.12
  • 漫画チックなのりのよさと、見事な心理描写

    軽く読める楽しい作品です。 そして、にも関わらず、全編「人が素直な心や初心に戻る過程」を見事に描いています。これは立派な文学だと思います。 登場人物(患者)は、どれも仕事に行き詰まった人たち。 少し前に買ったのですが、仕事に追われ読む暇もなく、ふと移動中に読んだのですが、すがすがしくて泣けてくるというか、仕事に対しても生活に対しても、なにか勇気がわいて来たような読後感です! 各話につながりはありませんので、出だしを少し読んで面白そうな話から読んでも大丈夫です。 伊良部のこのシリーズは他にもあるそうで、また購入して楽しもうと思っています。 内容については、読むほうが早いです。お勧めです!

    0
    投稿日: 2016.07.03
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    インザプールが面白かったので続けて読んだ やはり面白い 「ハリネズミ」 「義父のヅラ」 最高でした 「女流作家」 最後の方、看護師マユミさんの口調の変化には驚いた

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    投稿日: 2016.07.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ドクター伊良部もの、第二弾。 悩める人々、今回はサーカスの空中ブランコのり・極道・プロ野球選手・医者・女流作家が登場する。 いづれの人々も一見順風満帆の生活を送っており、神経科とは縁がなさそうな者たちである。 しかし、そんな者たちの心に巣くうのは当人も意識しない人間関係の不満だったり、本当にやりたいことをするのが怖いという思いだったり、冗談の一つも言えない環境に身を置いているという窮屈さだったりする。 誰でもぐっと我慢して ”気づかない” ふりをして心に蓋をしている事ってあるはず。そしてそれがストレスになる、病気になる。 伊良部は特にカウンセリングするわけでもないのだが天性の神経科医なのか、患者が少しづつ治癒にむかう。 もちろん伊良部は奇人であるので、その行いはまともでは無いのだが、それがまた一般人から見ると何か ”気づかされる” のである。 決して尊敬できない医師だけれど、相談ごとを持掛けたい人ではある。

    0
    投稿日: 2016.06.09
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    イン・ザ・プールに続く第二弾。 いや〜相変わらずいいです(^-^)/ 2作目やから、少し落ちるかなと思ったけど、タイトルの1話目から飛ばしてます(笑) ほんまに笑えるわーー(^-^)/ 伊良部先生!あなたは私のツボです!(笑)

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    投稿日: 2016.05.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    テレビドラマDr.伊良部一郎を見た後、原作を読んだが、軽快な文章で楽しくあっという間に読破。 訪れた患者と無邪気に図太く関わる伊良部の姿が微笑ましい。 「空中ブランコ」では、果敢に空中ブランコに挑戦するも、リターンの際、体はそのままで、ひょいと首だけ回す様子が滑稽で、愛らしく、和む。 「義父のヅラ」では歩道橋の文字にいたづらし、ヅラを引っぺがしとやりたい放題で、そんな天真爛漫ぶりがまぶしくすら感じる。 「ホットコーナー」では患者と無邪気に野球を楽しみ、「女流作家」では支離滅裂な原稿が本になると信じて目を輝かせる。 自分の悩みなんて気にする事ない、ちっちゃな事だと思わせてくれる。 伊良部特製のビタミン注射はなかなか効果があるようだ!

    0
    投稿日: 2016.05.07
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    勧められて読んだ本。 伊良部先生を見ていると悩みなんてどうでも良くなってくる。 疲れた時に読むと元気が出てくる。

    0
    投稿日: 2016.04.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読みやすいし何ら難しいことは書いてないのだけれど、読んでいると心の中のモヤモヤが解消されていく感じ。 実際に伊良部先生のような医者がいたら大変だけど、必要以上に難しく考えすぎてしまうことが、自分を苦しめてしまうということを教えてくれる小説。

    0
    投稿日: 2016.03.13
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    伊良部先生の強烈なキャラがとても面白い。 こんな医者ありえない、と思いつつも引き込まれる。 患者はみんな快方へ向かって終わるという清々しい短編集第2弾。第3弾にも期待!

    0
    投稿日: 2016.03.02
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     伊良部シリーズ第2巻。  収載の「女流作家」では、恋愛小説を得意とする流行作家が、エリート商社マンとキュレーターの恋を書きながら、以前キュレーターを登場させたことがあったかと気になって自分の著作をすべて見返さざるを得なくなる。これ、作者の自分に対するツッコミである。およそこの伊良部シリーズは強迫症状や不安症状を持ってしまった人が、「まあいいや」という気になってこだわりから解放されるという話ばかりで、ディテールを代えて同じ作品を何本も書いているこの「女流作家」に等しいのである。  こだわるのをやめて楽になりましょうよというメッセージ性が現代人に受けているのかも知れないが、そこに注目すると毎回お説教は同じ。だいたい患者の症状は強迫の周辺。心理療法の定石として、治療者は中立的な立場をとらねばならないが、伊良部医師は積極的に介入・関与・暴走していく。これも毎回同じ。だいたい原因があって症状があるなんてそんなに簡単なものではない。いやいや、心理療法の症例報告集じゃないのだから、野暮を言ってはいけない。本文中でも触れられているが、『水戸黄門』と同様、どうせ最後は菊の御紋などと言わず、ディテールを楽しむべきなのであろう。  この「女流作家」、実は「魂を震わせるような大傑作」を一度書いているのだが、売れなかった。それで売れる恋愛小説を拡大再生産しているのである。オチはだいたい見えましたね。作品中で奥田某なる売れない作家に言及があるが、この「女流作家」は毎回職業を変えて同じ話を書いている奥田英朗のことである。では奥田の畢生の大傑作は何だ? って、私は伊良部シリーズ以外読んだことがないのです(奥田英朗ファンの皆様ごめんなさい)。

    0
    投稿日: 2016.02.09
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    短編で区切られていて、内容も面白く、気分転換にもってこいだと思います。また医療従事者として、精神疾患のこともわかって勉強になります。ただ、内容のパターンは結局似通っているものが多く、途中で少し飽きてしまいました;^_^A feb. 3, 2016

    0
    投稿日: 2016.02.06
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    直木賞受賞作品! イン・ザ・プールにハマってつい買ってしまった本。 患者さんが非凡な職業に就いてるのはちょっとえーって思ったけど結構面白かった◎

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    投稿日: 2016.01.22
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    『イン・ザ・プール』に続くシリーズ第二弾。直木賞受賞作。 伊良部先生よ、あなた本当に自由だな。 登場する患者たちのような症状は幸いにも出ていないけれど、どっぷりと世界に入り込み、彼らに同調してともに伊良部先生に救われる。読み終わると何故かすっきりするシリーズ。

    0
    投稿日: 2016.01.20
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    神経科医 「伊良部一郎」のもとに治療に訪れた患者達が伊良部の変人ぶりに振り回されながらも癒されていくという物語。患者の職業も「サーカス団員」「ヤクザ」「医師」「プロ野球選手」「小説家」とバラエティーに富んでいてどの話もおもしろかったです。伊良部が名医なのか?ただの天然なのか?そんな事は何の関係もなく癒されていく。読後感も最高に良かったので、他の伊良部シリーズも読んでみようと思いました。これ直木賞なんですよね。直木賞って感じはしませんけど面白いのは間違いないです。

    0
    投稿日: 2016.01.11
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     精神科医伊良部先生シリーズ第二作。楽しい本が読みたいと思って選んだけど、大正解だった。神経を患って仕事に支障をきたしている人々が伊良部先生に会うことで気持ちが楽になるのは、その仕事に関して無知である伊良部先生の意見が最もシンプルなものの考え方、その仕事に従事していると逆に思い付かないシンプルな意見だから、患者は小難しく考えるのをやめてリセットすることができるのかなぁと思う。特に「女流作家」は、読んでいてとても元気が出た。

    0
    投稿日: 2015.12.20
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    破天荒な医者伊良部がこころが悩める患者を救う 本人は人生のどん底!ってぐらいに深刻に悩んでいるけど実は考え方次第。 発想の転換で解決してしまったりとか。 お馬鹿は世界を救う、、 いや、お馬鹿というのはこころを頭ではなくこころで受け止めるから天才なのかも、しれない。。 仕事が上手くいかなかった日とかに読みたい1冊

    0
    投稿日: 2015.12.02
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    太っている体格に似合わず、運動神経が良いという伊良部の特性にはびっくりした。尖端恐怖症のやくざが今回のお話で一番好きだった。 伊良部と患者のやり取りが良い。

    0
    投稿日: 2015.11.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    イップスを始め、精神的に参ってしまった人々が訪れる心療内科の話。解決策が余りにもライトすぎて、ついていけなかった。これは今この瞬間参ってる人が読んだらイラつくかもしれない。特に主人公の精神科医がバカバカしくて邪魔。

    0
    投稿日: 2015.11.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    空中ブランコ サーカスの空中ブランコ乗り、山下公平が、体調が悪くないのにブランコに成功することがなくなる。周りは心因的なものと自分はレシーブ方の内田のせいだと思うのだが、周囲の勧めから伊良部総合病院へと通う。 そしていつもの通り、伊良部先生が暴走しだし、空中ブランコに乗り始める。 恐怖というものを知らない伊良部先生は見事、ブランコを乗りこなし、感心する公平。 責任転嫁に気づき、徐々にリハビリに努めることを誓い、伊良部のブランコを眺める。 ハリネズミ ヤクザの猪野誠司は先端恐怖症で刃物が怖いのだが、それを知られるのも怖くてたまらない。 いろいろと理由をつけては逃げるのだが、ある時別の島のヤクザと自分の女の事でもめてしまう。 しかし、そのヤクザも実は…な話になり、腹を割って話して手打ちにする。 義父のヅラ 池山達郎は大学病院講師であり、義父は達郎が務める大学病院の学部長になる。その父がヅラなのだが、それを外したくてたまらない。嫁も姑もヅラ話には一切ふれようとしないので、どうしていいかわからなくなる。 伊良部に相談に行くと、伊良部は大学病院までヅラを外しにふざけに来る。伊良部はまんまと成功するのだが、達郎や達郎の同期は冷や汗ものだった。 だが、伊良部の『親の七光り』パワーの方が気になり、全く気付かなかったのだ。 結局は達郎の息子の一言で、ふっきれるのだった。 ホットコーナー スローイング・イップスになった坂東真一。伊良部総合病院の神経科を訪ねる。 伊良部にキャッチボールをねだられたり、ライバルの鈴木を嵌めようとするのだが自分の良心と正義感でどうにかとどまる。 伊良部たちのただ何も考えていない、楽しいだけの草野球を見て、はたと我に帰る。 女流作家 自分が書いたものが、前に一度書いたものではないか?と不安になり、何度も全作品をチェックしなおす女流作家星山愛子。伊良部総合病院神経科へ行くと、いつものごとくの伊良部先生が作家になる!と言い始め、担当に直談判に行く。愛子も出版社へ行くのだが、そこに親友の中島さくらを見つけ、彼女から映画監督の話を聞き、今までの自分を反省してゆく。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 伊良部総合病院地下の神経科には、跳べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り、先端恐怖症のやくざなど、今日も悩める患者たちが訪れる。だが色白でデブの担当医・伊良部一郎には妙な性癖が……。この男、泣く子も黙るトンデモ精神科医か、はたまた病める者は癒させる名医か!?直木賞受賞、絶好調の大人気シリーズ第2弾!

    0
    投稿日: 2015.11.10
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    精神科医・伊良部一郎シリーズの第二作。様々な心因性の不調に苦しむ患者たちが、伊良部と出会い、次第に健康になっていくという短編が収録されている。 精神的(そしてそれが派生した身体の)不調は、だいたいの場合、自分が周りに打ち明けずに心の奥底に押しとどめている感情が原因となっていることが多く、一時的に視野が狭まっている。それをちっぽけなものだと意識、納得することが症状の改善につながるのではないか。 不思議な魅力を持つ伊良部の描写は、読者のこちらまで元気にしてくれる。非常に面白く、読みやすい。

    0
    投稿日: 2015.10.29
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    2015/10/22 いいんだよねぇ 2019/05/08 また読んでしまった。 最後の話が何度目かなのにまた泣けてしまう。

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    投稿日: 2015.10.22
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    前作よりも伊良部がパワーアップしている。しかし読む進むうちに伊良部がなんだかかわいく感じてしまう。 今回もまたハチャメチャな治療をするのだけど全員無事完治する。「空中ブランコ」だけは自分を客観的に見て悟ったが、他の作品では自分でない誰かを知る事で症状が治っていく。ライバルと思っていた相手の意外な面を知ったり、症状は違うが同じように神経を患ってる事を知ると不思議と心が軽くなる。人間の心を直すのは人間だけなのかもしれない。 「ハリネズミ」が一番面白かった。ヤクザと伊良部の掛け合いは抱腹絶倒。

    1
    投稿日: 2015.10.06
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    DR.伊良部シリーズ第二弾。こんな事言ったら怒られるかもしれないが最高の箸休め本。親父は日本医師会の有力者。医師免許の国家試験に通ったのもフリーメーソン関与説まで出て、『だって面白いじゃん』が口グセの変態医師。”義父のヅラ”の同級生3人によるヅラ取りドタバタ劇はもはやコント。毎回、問診時に患者が伊良部と対面した時に思う心の声が爆笑を誘う。 今回ラストの『女流作家』でFカップ露出看護婦マユミの”ある一言”でグッと心熱くなったのはヤラれたーって感じ。

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    投稿日: 2015.09.21
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    肩肘張らず気楽が一番にしたい。 この巻、マユミさんの出番が少ないじゃないか!と思ったら、最後に爽やかにやってくれました。

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    投稿日: 2015.08.14
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    伊良部先生続編も面白かったです。 特に「義父のヅラ」が面白すぎて、また声に出して笑ってしまいました。 神経科ってあまり馴染みがないけど、色々な症状があるんだなぁって思いました。

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    投稿日: 2015.08.08
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    直木賞受賞作、精神科医伊良部シリーズの第二弾。伊良部先生のハチャメチャ振りが、心を軽くしてくれる。こんなに適当でいいんだ、と。そしてたまにいいことを言う。一話ごとの設定も凝っていて面白いが、連続性のない短篇は元々好みでないので、それ程没頭しなかった。

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    投稿日: 2015.07.30
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    伊良部先生の面白さにぶっ飛びます。思春期に悩んだ時にぜひ読んで欲しい作品。読みやすさ満点、悩んでいることがアホらしくなるような伊良部先生のすっとこどっこいなあたりにすくわれます。

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    投稿日: 2015.07.18
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    直木賞は「女流作家」が効いたのかなと思う。もちろん私も好きだけど。疲れたら読み直すシリーズにしようと思う。

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    投稿日: 2015.06.30
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    直木賞受賞作。伊良部先生のキャラが医者らしからぬ?言動など頻発で患者がどうなるのか不安な気持ちがあったが、かえってそのキャラクターが功を奏したのか、患者の精神面などが好転する様子はすっきりとした気持ちになって良かった。患者の症状も自分にも起こりゆるだろうと思ったので、患者側に立って読み進められた。訪れる患者も他の人には話しづらいことも伊良部先生になら話せるといった面は、医者の威厳さを感じさせない部分が肩の力を抜いて話せるのもあるだろう、案外名医かもと感じる。読みやすく、他の伊良部シリーズも読んでみたい。

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    投稿日: 2015.06.21
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    これも新しく読む本が無い時に読み返してみた。 子供のまんま大人になったまんまの変人と言われるような精神科医。 みんな何、この医者‼︎と驚き、怒り、呆れするんだけどついペースに巻き込まれて何回も訪れてしまう。 その内それぞれちゃんと解決の方向に向かってるのは流石と言うのか… 無愛想だけど美人でお色気たっぷりの看護婦、マユミちゃんがいい味だしてる! 奥田英朗初心者に、ぜひ読んでもらいたい一冊。 面白いから!

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    投稿日: 2015.06.01
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    患者の症例は前作の患者の方が面白かった反面、今作は前作以上に伊良部が暴走しているので、治療よりそちらが楽しめた。 「空中ブランコ」「義父のヅラ」「女流作家」が特に良い。 「ホットコーナー」は、残念ながら自分は野球が好きではないため、まるまる飛ばしてしまってこれだけ未読。 次は「町長選挙」にも手を出してみようかなぁ。

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    投稿日: 2015.05.20
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    爆笑してしまうほど面白かった。 そして私も伊良部先生のように生きたいと思った。 しがらみがなくて痛快でとてもすてきだ。 目に見えない無駄なものを全て失くしたような生き方、とても軽くて良い。 そしてそれが一番強い人なんだ。 最後の女性作家は泣きそうになった。 林真理子さんが頭に浮かんだ。 看護婦のマユミ、私は結構好きだ。 他にもいろいろな職業の人がでてきて、いろんな世界を見れたような気もしてとても楽しい読書ができた。 空中ブランコはアニメにもなってるらしいのでちょっと見てみたい。

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    投稿日: 2015.05.18
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    誰でも何かしらのプレッシャーや世間の目に縛られて生きていると思うから、どの話も身近に感じられると思う。 それにしても、なんだかなぁこの脱力感。 肩肘張って頑張ってるのが馬鹿らしくなってくる。 イライラギスギスするのも無駄だなぁって思っちゃう。 知らず知らずのうちに癒されている自分がいる。 あースッキリ。

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    投稿日: 2015.05.09
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    かなり面白い地下鉄。地下鉄の中でも声を出して笑っちゃう。伊良部が何だかかわいくてとてもいいキャラをしてる。

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    投稿日: 2015.05.08
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    第二部になって、伊良部医師がどういった人間なのか、大体わかってくる。この巻に登場する主人公5人のうち約4人は根本的な悩みを解決したとは言い難いのだが、それでも、彼らなりに、少しでも前向きに再スタートを切れたのではないかと。相変わらず「悩んでいることが馬鹿らしい」と思わせてくれる本。

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    投稿日: 2015.04.16
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    これはやばい。読んでる途中あははとバカ笑いしてしまう。地下鉄や電車で読んでたらきっと気持ち悪い人に映るだろう。特に『ハリネズミ』と『義父のヅラ』は思い出しても可笑しい。最後の話はちょっぴり涙。私は「恋愛検定」のアル中の神様よりカバのような伊良部ドクターが好き。配役にすると西田敏行あたりかななんて

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    投稿日: 2015.04.15
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    心の病を抱えた各編の主人公達は、みな深刻な精神の病を抱えて伊良部総合病院神経科に通院する。そこに登場するのは主人公と対の概念をなす伊良部と、ヘンテコな看護師まゆみちゃんである。持前の楽天さと行動力を持つ伊良部とその愉快な仲間は、ヘンテコな治療の元で、病に苦しんだ結果偏狭な視野で世界を見つづけている彼ら患者達に全く別の価値観を提示する。その結果、患者達は精神の病自体がさほど癒えていないのにも関わらず、前向きに世界を見つめていこうと努力をし始める。 彼ら患者の尊厳を犯すことなく、そこにユーモアと希望を添えることに成功しているのは、奥田英朗の優れた配慮と文才の賜物だろうか。 日本は神経症で苦しむ人々が大勢いる国だ。彼らの魂が少しでも癒されるように、この本をより多くの人が手に取ってくれるように願う。

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    投稿日: 2015.03.08
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    軽快に話は進む。すべての話で問題は解決される。希望が見える。最後の『女流作家』は主人公の相棒看護師の言葉がばっちりである。

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    投稿日: 2015.03.07
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    表題作も強烈だったが、異常を来たす様々な患者に彼なりの純粋、真面目な治療を施す伊良部先生。「総合病院の地下室に棲みついた子供の妖怪」との表現は秀逸。『女流作家』は文壇の裏側を描いた短編で、これまでの作品とは少し雰囲気が違う。笑いと感動を味わえる直木賞受賞作品。

    0
    投稿日: 2015.03.03
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    見た目は大人、中身は子供、な伊良部先生と愉快な患者たちの織りなす楽しい短編集。 何かにつまづいたとき、悩んだ時、私に元気をくれたそんなシリーズ三部作の一冊目。 人生の一大転機になるような衝撃はなかったけれどそれでもちょっとだけ前向きな気分にさせてくれる今でも大好きなシリーズです。 元気がなくなったら何かに躓いたら今でも手に取る一冊。

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    投稿日: 2015.02.19
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    読んで思い出しました「Dr.伊良部一郎」、原作はこんなに面白かったんですね!変態と正義の混ざり合ったとても楽しいミステリーでした。 …できればキャストを変えてもう一回ドラマシリーズ作って欲しい。キャストは一般公募でどうですか。 個人的に伊良部は古田新太がいいでーす!

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    投稿日: 2015.02.16
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    前回のイン・ザ・プールに続いて面白い。 ヅラを外したいという強迫症が好きかな。 短篇集だし読みやすいしオススメ。

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    投稿日: 2015.02.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

     さて、大阪・名古屋間の生き返りにパソコンしながら本を読んでました。  母親には、よくそんな器用なことが出来るね……と呆れられましたが、別に器用なわけではなく、パソコンが次の画面に移る、リロードしてる時間すらもったいないだけです。  何せ、おんぼろパソコンなので。  というわけで、伊良部総合病院編・第2弾。  この間、友人の家にお邪魔させていただいたときに、たまたま本棚見てたら、同じ本があってちょっと笑いました。  やっぱり私の友達は、私の友達だって思いました。  でまあ、今回の病気を持った患者さんたちは空中ブランコを成功させることができなくなったサーカス団の古株リーダー。伊良部の同期の意思でもあり教授の娘と結婚した医師。  彼らがいろんな理由で悩み、いろんな目的で伊良部の元を訪れるのだけれど、相変わらず伊良部は子供みたいな自由奔放さで、患者さんを呆れさせ、怒らせ……いろいろ。  でも、みんながみんな、伊良部という人間のやることに人間の本質を思い出してまた元の生活に戻っていく。  まあ、精神科ってそんなに簡単なものじゃないのだけれど、こっちの受け取り方が変われば、見え方も変わってくるというのの典型が伊良部だったりするのかな、とちょっと納得しつつはあります。  でも、毎回思うんですが。 「神経科」と「精神科」は違うんだよー!!  っていうところだけは、医学を学んだものとしては主張しておきたいです。

    0
    投稿日: 2015.01.28
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    伊良部先生第2弾。今回もいつもの調子で治療しています。ただ伊良部先生のというよりは、患者側が中心だったような気がします。もっと先生の活躍が読みたかった。また、治療が済んだのか曖昧なまま終わる事が多く、余韻を残すような、読者側に想像してもらうような終わり方がうーんと思う。面白かったが、1作目の方がインパクトが強く面白かった。

    0
    投稿日: 2015.01.18
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    伊良部シリーズ第2弾。 イン・ザ・プールを読んで伊良部先生がシリーズ化されればいいなぁと感想を書いたが、もうあったのね! 今回も面白く読めました。 患者がバラエティーに富んでいていいですね。 サーカス団員、ヤクザや同業の医者にプロ野球選手に人気女流作家まで。 第3弾もすぐに読みたい。

    0
    投稿日: 2014.12.16
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    聞き分けのない子供のような、わがまま全開の精神科医が主人公のお話。跳べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り、尖端恐怖症のやくざ等、個性豊かな患者とのテンポ良い掛け合いが気持ちよくて面白い。 東芝日曜劇場あたりで放映したらいいのにと思ったらフジがやってた。伊良部が阿部ちゃんはないだろ。 第1弾のインザブルーを読んでいないけど十分楽しめる作品。

    1
    投稿日: 2014.12.11
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    面白いんだけど、少しワンパターンになってきた? って言いながら、一気読みしてるから不満はないんだけど

    1
    投稿日: 2014.12.10
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    登場人物の話し方や全体の文体が特徴的な作品。自分にはちょっと受けを狙い過ぎと思えてしまった。でもストーリーは面白くて、最後まで飽きなかった。

    1
    投稿日: 2014.12.06
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    伊良部先生のシリーズ とんでもひっちゃかめっちゃかな精神科医、伊良部と強迫症患者の短編小説。 先端恐怖症のヤクザ、送球出来なくなるプロ三塁手。 どの主人公も責任感があって、自分という役割を必死でこなそうとする。プロ意識とプレッシャーは紙一重なのだ。 きっかけは他人だったり、本当の自分自身だったり。特に意外なオチの話はなかったけど、伊良部先生がかき回すから、物語がどんどん加速していく。 義父のズラは、本当ドキドキしながらも笑いが止まらなかった。 マユミさんの最後の照れた感じが好き。 どんなにカッコいい人でも、自分の役割に疑問を持ちながら生きているのだと実感した作品でした。

    1
    投稿日: 2014.12.04
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    2009年に直木賞を受賞した作品。一見、かなりおチャラケているが、現代人にありがちな心の病を扱っていて、実は深い。 お気楽で変わり者で好奇心のある奇妙な精神科医、伊良部がさまざまな患者と向き合う。ばかばかしいやりとりも実は意義深くて、患者は疑いつつも医者に会い、症状が治っていく。 プレッシャーの多い職業の患者が多く、ド素人の伊良部が真似してみたりする。気負いがない分、以外にうまくいってしまったり。正反対の姿勢を見せることで、患者を治す。 非常にエンターテイニングだが、個人的には「インザプール」も読んだので、このシリーズはそろそろお腹いっぱい。

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    投稿日: 2014.11.21
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    精神科医、伊良部さんの所に来た、患者さんも何だかユニークだが、伊良部さんが1番ユニーク。 患者さんがユニークって、なんだか失礼かもしれないが、深刻すぎない感じで、読み終わると温かい気持ちになる。 スゴイ面白かったのに、読んだ事を忘れて再読した。笑

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    投稿日: 2014.11.12
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    インザプールに続く伊良部先生のシリーズ第二段。 先端恐怖症のヤクザ等、今回も特徴的な悩みを持った患者が伊良部精神科の門を叩く。悩みを持つ患者は滑稽に見えるが、何故か共感してしまうのは自分も多かれ少なかれ持っている悩みだからなのだろう。 患者より特徴的な伊良部先生が今回も意図してか意図せずにか、分からないが患者の悩みを解決していく。

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    投稿日: 2014.11.08
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    【精神科医伊良部シリーズ2】伊良部シリーズ2作目。空中ブランコ・ハリネズミ・義父のヅラ・ホットコーヒー・女流作家の5話短編。なぜかみんな悩みを話してしまう。なぜでしょう(笑)1よりも好きです。 「地上十三メートルのジャンプ台に爪先立ちし、山下公平は軽く目を閉じ、深呼吸した。」

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    投稿日: 2014.11.02
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    短編のシリーズものですが、伊良部先生が強烈で!どの話も思わず笑ってしまう…!描写が上手いんだな~と思います。最後は何となく納得してしまうという伊良部ワールド。女流作家の「あした」のような奥田作品も読んでみたいと思いました。

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    投稿日: 2014.10.28
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    はちゃめちゃ精神科医の伊良部が、いろいろなキャラクターの精神病を特段の治療もなく治してしまうという5つの短編集です。 私は野球をやっているので、ノーコン病にかかった有名プロ野球選手の話が一番面白かったですが、伊良部とマユミというトンデモコンビが無理に病を治そうとするのではなく、なるようになるさと風まかせに自然体で患者と向き合っていくところが面白いです。 最後には皆、愚かな自分という姿に気付き、自分自身で治癒していくところがいいですね! 私も、あまり深く考えず、自分に過信することなく、自分らしく生きていこうという気持ちになりました。

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    投稿日: 2014.10.23
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    イン・ザ・プールのが良かったけど,面白さは相変わらず.伊良部のキャラには,読み手としても励まされる.

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    投稿日: 2014.10.11
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    「人間の宝物は言葉だ。一瞬にして人を立ち直らせてくれるのが、言葉だ。」 伊良部ワールド。 "義父のヅラ"に登場する達郎の衝動は、とても共感した。ひょうきんな人間は、誰しも抱く感情ではないかと思う。 "女流作家"は展開が少し読めたけれど、言葉の力は想像以上に影響力があると感じた。それは良いものも、悪いものも。

    0
    投稿日: 2014.09.29
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    一昨目と全く同じ印象。 ふと思ったのが、昔あった『お元気クリニック』ってエロマンガと設定が似てるな、と。 パクったな?とは言わないけれども、奥田英朗は絶対おげクリ(エロマンガ)読んでるなクスクス、と。 だから乾はるか(おげクリ作者)にも直木賞あげて欲しい。

    0
    投稿日: 2014.09.11
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    伊良部先生楽しい〜その行動は計算?って思いながらも伊良部ワールドにひきこまれて行く患者さんたち。楽しい〜伊良部先生に会ってみたい!

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    投稿日: 2014.09.08
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    この医者、その名は伊良部一郎。ハッキリ言ってハチャメチャです。けど、大好きです♪助手のまゆみちゃんのツンツンぷりも最高です!

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    投稿日: 2014.09.02
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    伊良部総合病院の地下一階の神経科。 妙な癖のある、おデブで色白の伊良部先生の第2弾。 とんでもない事をやっちゃったり、とっても医者とは思えないのだが。。。 今を生きる誰にも起こりえるかもしれない悩みを、さらっと明るい未来にかえてくれる。。。 私は伊良部先生を名医と信じる一人なのです!

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    投稿日: 2014.08.16
  • 謎は、謎のまま

    やはり、名医か迷医かは謎のまま 困るな~ますます寝れない 先生、薬くださ~い

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    投稿日: 2014.08.13
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    デブ精神科医を狂言回し役として、跳べないサーカス団員、先端恐怖症のヤーさん、イップスのプロ野球選手、義父のヅラを剥ぎたい医者、などが登場。軽く読めて面白い。ランチタイム読書に最適。 【同僚Kさんから借りた】

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    投稿日: 2014.08.12
  • 「イン・ザ・プール」以上に笑わしてもらいました

    あの伊良部先生が患者のためにとヤクザの島争いの話し合いの場に同席してるんですよ。サングラスをかけて同業者のフリまでして。 そしたらですよ、ボディチェックをされたときに内ポケットから注射器が出てきたんですよ(笑)

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    投稿日: 2014.07.27
  • 名(迷)医、伊良部医師シリーズ第2弾

    ご存じ無敵の名(迷)医、伊良部医師シリーズ第2弾 いや~笑わせてもらいました 前回に引き続き伊良部の破天荒な行為の数々はもちろん 今回は小ネタも抜群! 天丼には爆笑させられました また今回は伊良部の学生時代の話題もあり興味が尽きず 「インザプール」を楽しんだ方はこちらも必見です

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    投稿日: 2014.07.17
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    肩の力抜いて、気張らず、タテマエとか 他人の目とかプライドとかぜーんぶ 取っ払って気楽に生きればイイじゃーん! でも人生って、そうは出来ないから緊張感が あるし、そうなりたいと思うから楽しいこと 求める歯痒さにモンモン出来る。うーん。 ライトなようで意外と奥深かったり? マユミちゃん可愛い。

    0
    投稿日: 2014.07.07
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    訪れる患者一人一人の精神的な症状を今度はどうやって治しちゃうんだろうと、考えながら読むのが楽しい。伊良部は天才なのか天然なのか、やっぱりわからない!!お気に入りは「女流作家」と「義父のヅラ」かなあ

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    投稿日: 2014.07.05
  • 笑っちゃう

    精神科医・伊良部を主人公とした連作短編小説。 伊良部はカウンセリングを受けようと思って来た患者に、「話をしただけで治るわけない」と言ってしまうのだから、まともな医者ではない。注射が好きで、患者にはとりあえず注射するのだが、看護師マユミが注射するのを興奮しながらじっと見ているのである。子どもがそのまま大きくなったような人間で、空中ブランコ乗りが患者としてやってくれば、自分も空中ブランコをやりたいと言って実際にやってしまったり・・・ まったく笑っちゃうような話ばかりで、おもしろい。 第131回直木賞受賞作というのも驚き。直木賞は大衆小説を対象とした文学賞だからいいのか。

    1
    投稿日: 2014.07.04
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    毒にも薬にもならない話…あ、いい意味で!!!笑 劇中で伊良部先生の駆使する「ビタミン注射」の如く… ただただホッコリして、ホロリとして、ニヤリとして…読後にホンワカできる、元気の出る小説。 人間離れした伊良部先生に振り回される、人間くさーい悩みを抱える人たちの短編集です。 人生って捨てたもんじゃないかも、と思える作品。

    0
    投稿日: 2014.06.23
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    やっぱり奥田さんは面白い。くすっと笑えて心が軽くなる文章を書く人だとつくづく思える作品だった。 一つ一つの物語の最後はいつもほっこり。だけど、最後の話の最後は泣けるほどの感動をプラスしたほっこり。本一冊の締めくくりにこの話をもってきたことが素晴らしいと思う。感動といっても、新しい発見のそれとは少し違っていて、共感からくる、自分の足下から見直して、あぁそういえばそうだよなぁと気づかせてくれる静かな感動というか。 世の中のひとたち一人一人に後悔や絶望や挫折がある。皆物事にぶつかってはいろいろな思いを経験している。そのことを忘れずどんなときも誠実に生きようと強く思う。それができればあとはたぶん、運に任せるしかないんだとも思う。それにそう思うからこそ軽くなれる気がする。

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    投稿日: 2014.06.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    精神科医伊良部が患者の悩みに首を突っ込んでいく話。小編ごとに登場人物が異なり、彼らが精神科を訪れる形で伊良部との接点を持つ。伊良部との交流によって患者は、自分が抱えている問題の本質に気が付く。正確には自分でも気が付いていた問題の原因に向き合えるようになる。そして、その問題が実は自分で考えているほど大きなものではないことにも気が付く。そういった構成の小編5話からなる。無神経で常識はずれな伊良部が物事の本質をゆるくえぐっていくさまは、どこか痛快でほっこりする。現実のしがらみを断ち切って、患者が向き合いたくなかった真実に向き合うときの覚悟にこの本の良さがあると感じた。

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    投稿日: 2014.06.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前作「イン・ザ・プール」同様、おかしな病気の患者とそれ以上におかしな精神科医の短編集。 おもしろかった。今作もやっぱり、病気のきっかけは些細な出来事。 あまりにも些細な出来事なので、いつかわたしもこの病気になるんじゃないかと背筋がヒヤリとしてしまった。 伊良部医師の治療法は、一種の原因療法なのかなと思う。 患者の心配の種を意図してか無意識にかくすぐり、吹っ切れる方向へ持っていく。 彼のような治療ができる人が現実にいるのかな。 2作目を読んでも、やっぱり、伊良部医師に会いたい気持ちはなくならない。

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    投稿日: 2014.06.02
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    前々から気になっていた作品。 個人的には、先端恐怖症のヤクザの話が面白かったです。 アニメ化もされたそうですね。

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    投稿日: 2014.05.27
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    ずいぶん前にこんなアニメやってたよなあ、と思って読んでみました。 イン・ザ・プールが伊良部シリーズの1作目と思わず、本作から読んでしまった…。 かなり変わり者であり精神科医の伊良部と、その看護師(?)マユミちゃんと、患者さんのドタバタ劇。オムニバスになっているので読みやすいです。 自分も精神医学や心理学を学んでいます。 問題を解決するには原因を解決すること、つまり、問題を問題で無くすることです。その前には患者さんが問題に向き合う必要があります。 伊良部は素っ頓狂でとんでもないことを言っているように見えて(実際とんでもないのですが)、患者さんに問題と向き合うように仕向けているのだと感じました。計算ではなく、おそらく本能で。 現実世界では少し無理のある話ではありますが、読んでいて、自分の悩みとの付き合い方を考えさせられました。 ちなみに、「義父のヅラ」は人前では読まない方がいいです。わたしは「よっ、ツルピカ大王!」で噴き出しました。 少しクヨクヨしている時、悩んでいるとき、気分をスッキリさせたいとき、そんな時に読むことをおすすめします。

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    投稿日: 2014.05.24
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    イン・ザ・プールが面白かったので読んでみましたが、空中ブランコもゲラの僕には電車で笑いをこらえるのに苦労した作品でした笑 最後の女流作家の章は奥田さんの日本の出版、映画、広告事業に対する思いをさくらのセリフにしたのかなーと僕は思いました。

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    投稿日: 2014.05.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    精神科医・伊良部による破天荒(或いは無邪気)な振る舞いにより、患者の悩みがいつの間にか解決されている。患者の周りの人間までを巻き込み自分のペースに持ち込んでしまう。これはある意味才能。 彼にかかれば、ヤクザもプロ野球選手も流行作家も子供みたいになってしまうのが面白い。カツラの話が一番笑った!

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    投稿日: 2014.04.30
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    「インザプール」を読んでハマり、その後に読みました。伊良部シリーズのテンポと展開に多少慣れてしまったせいか、患者の心のつっかえ棒のようなものが外れる瞬間に、イマイチ共感しきれませんでした。患者の病気の描写は、自分が不安症気味なこともあって非常に共感できるのに、読んでいくうちに患者の方が先に治療されてしまって、自分だけ置いていかれた感が否めませんでした。ちと残念。

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    投稿日: 2014.04.29
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    本人にとっては深刻な悩みも、他人から見るとちょっと愉快…? ヤブ医者スレスレ?!の精神科コミカル小説。 肩のチカラを抜きたい時に。

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    投稿日: 2014.04.28
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    このシリーズ好きです。 どうせどんな悩みも解決しちゃうんでしょ、と思いつつも続きがどんどん読みたくなる不思議。

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    投稿日: 2014.04.17
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    面白い。 共感できる話も多く感動もできる。 ただ、注射が嫌いなので、注射シーンだけは気分が悪くなる。それさえなければ何度も読みたいのに。

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    投稿日: 2014.04.13
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    どこか生きづらいところは誰しも抱えてるもの。それをそっと気づかせてくれるような作品でした。 わたしも先生にあってみたいな〜。

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    投稿日: 2014.04.04
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    軽いタッチで書かれているが、心の病って身近な問題なんだろうなぁとちょっと考えさせられる良い本だと思う。

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    投稿日: 2014.03.26
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     患者に注射を打ち興奮する性癖を持つ変人精神科医伊良部と、露出の激しいナース服を着た無愛想な看護婦マユミちゃん。そんな彼らのもとに訪れる患者たちの姿を描いた連作短編。  伊良部の変人っぷり、めちゃくちゃっぷりが楽しいこのシリーズですが、それは今回も健在! 患者であるサーカスの空中ブランコ乗りの職場に押し掛けては空中ブランコに挑戦したり、同僚の精神科医に公共物の落書きをそそのかし挙句の果てに一緒に書いちゃったり、患者が小説家なら自分も小説を書き始め出版社に持ち込んだりとやりたい放題(笑)。そんな彼の姿を読んでいて羨ましくもあり、また笑えます。  そしてそれが患者たちにとって不思議といい方に転がるのも相変わらず(伊良部がそれを見越してやってるのかも相変わらず分かりませんが)。伊良部の言動は笑わせてくれるのはもちろんなのですが、それで患者たちが気づくことっていうのは結構大事なことが多いです。だからこそ伊良部シリーズは人気があるのだろうな、と思います。  他の作家さんの作品で臨床心理士が主人公の小説を読んだことがあります。彼は精神科にカウンセリングに行ったり、薬をもらうことは普通の人が風邪をひいて病院に行くことと同じだ、と言っていた記憶があります。だから精神科に相談に行くことは特別なことではなく普通のことなんだ、と。  ここに出てくる患者たちも読み始めは変わった職業の人で、変わった神経症の人だな、と思うことが多いのですが、読んでいくとその根本の悩みというものは読者と共通していることは多いと思います。あくまで普通の人の普通の悩みを描いていることも、この小説のいいな、と思うところです。  もう一遍彼の言葉を借りると(もしかすると別キャラだったかもしれませんが)、カウンセラーは病気を治さない、治すのは患者であるあなた自身だ、と言っていました。   この作品の患者たちも伊良部の手助け(?)を借りつつ、あくまで自力で自分の問題に気付きそれを乗り越えていきます。その姿はどこか勇気づけてくれるものがあると思います。全編患者を主人公にし、あくまで伊良部目線で話を描かないこともこの小説では大事なことなんだと思いました。患者自身に問題を悟らせる、という点では伊良部はやはり名医なのかもしれません。  と言いつつも伊良部の治療を受けたいか、と聞かれたら尻込みしてしまいそうですが(笑)  でもマユミちゃんとは会ってみたいからやっぱり悩むかな(苦笑)彼女の最終話の行動はとても心に響きました。これを読んでマユミちゃんに惚れた、惚れ直した、という人はおおいはず! 第131回直木賞

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    投稿日: 2014.03.13
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    おぉっ!! 【イン・ザ・プール】より数段おもしろーい!(^^)! 神経科医伊良部シリーズ第二弾 五編からなる短編集 第131回直木賞受賞作品であります 注射大好き 色白デブちゃん 常識などくそくらえ 精神科医・伊良部一郎 と 胸元露わ 太もも丸出しミニスカートで お色気ムンムン 看護師・マユミ の痛快コンビが今回も現代の悩める患者さんたちを治療していきます 本来の自分ってなんなの?ってのが主題であります 社会的地位を気にするあまり、本来、自分自身が求めている価値を忘れてしまった登場人物たちが、常識を逸脱した方法から大事なものを取り戻すまでを描いたコメディー とっても共感できたんですけどー 嫌な事が続いてまーす 落ち込んでまーす そんな方におすすめです(^◇^) 笑いだけじゃないよ ちょっと ジーンとくる作品になってます!!

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    投稿日: 2014.03.05
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    短編集ながら1作もハズレのない秀作です。「素直になれ。人に対してうがった見方をするな。もっと自由になれ。」なんて作者のメッセージが伝わってきた気がします。

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    投稿日: 2014.03.02
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    インザプールの続編。 描写・行動・セリフとにかく一つ一つが面白い。 残りのページが少なくなるにつれ、もう終わってしまうのねって悲しくなりました。 伊良部先生の楽観的でぶっとんだ思想に対面すると 自分の悩みなんか どうでもいいような気もしてくる。 元気が出る1冊です。 悩める現代っ子に是非。

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    投稿日: 2014.03.01
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    前作同様面白かった〜 伊良部の相棒(?)の看護婦のキャラがすごく好き ずっと短編なので長編も出してほしいが、話がもたなそう

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    投稿日: 2014.02.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ベタな感想だけど・・・ 伊良部先生、いいキャラしてる! シリーズだけど飽きない。むしろ前作より面白さもパワーアップしてたような気がする。どれも笑える上に、最後はほっこり。 野球好きとしては、ホットコーナー好きだった。 あと、小ネタ?奥山英太郎さんにウケた。 次は、町長選挙が楽しみです♪

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    投稿日: 2014.02.19
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    260217読了。 安定の面白さ。一気に読み終わった。相変わらず子供(笑)自分も少しだけ鎧を脱ごう。

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    投稿日: 2014.02.18
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    莫迦と天才は紙一重というが、主人公である伊良部一郎はまさにそうだろう。注射が好きで歯茎をむき出しにして笑う太っちょ医師。 患者を場違いな明るい声で迎え入れる人間をだれが名医だと思えるだろうか。 少なくとも現実にいたら敬遠されそうな医者だなのだが、状態を見て言動からふさわしい治療を行うのだから驚き。 治療もそうとは気づけない軽薄というのか、緊張感のない言葉の羅列で患者から力を抜かせ解決へと導いていく。 ああ、良かったとホッとできるエンディングなのでリラックスして読める。 シリーズ作なのだが、同作しか置いておらず話について行けるかと悩んだものの連作短編なので気にならなかった。

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    投稿日: 2014.02.17
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    インザプールの第二弾と知らずに読んだが、コミカルで楽しい。 最近重い本が多かったので、いい息抜きができた。

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    投稿日: 2014.02.13
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    傑作『イン・ザ・プール』から二年。伊良部ふたたび! ジャンプがうまくいかないサーカス団の団員、先端恐怖症のヤクザ……。精神科医伊良部のもとには今日もおかしな患者たちが訪れる 相変わらず伊良部先生おもろい。 患者さんも意外に現実に居そうだから困る。 ほんの少しのかけ違いやひっかかりが取れるだけでも人は楽になるし、ほんの少しの行動や言葉で人は変わるってことを感じれる一冊。 人間関係って複雑で大変だけど案外シンプルなのかもしれない。

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    投稿日: 2014.02.11
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    なにこれ?この病院どこにあるの! 行きたいっ!! 笑えたなー。バカだなーっていう笑い。 たぶん今の人はいろいろ気にしすぎで考えすぎだから、動きずらくなってるんだろうなあ。 バカになれるっていいなあ。 ここまでとは言わないけど、笑

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    投稿日: 2014.02.02
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    本を読んであんなに笑ったのは漫画も含め初めてだ。特に義父のヅラは最高。看護婦のマユミと共にインザプールよりパワーアップしていると思う。唯一、最後の話の『女流作家』は微妙だった。伊良部の出番が少なく主人公の作家とも関わりが少なく出版業界の話なのに映画が最後をかっさらうのも、微妙だ。

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    投稿日: 2014.01.27
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    とある精神科医のもとを、心に悩みを抱えた患者たちが助けを求めにやってくる。全体は、まるで1話完結のコメディードラマを観ているような読みやすさ。患者はというと、肥大化した自意識の重さに耐えきれずSOSを発しているような典型的な現代人たち。いっぽう医者はかなりエキセントリックな、でもどこか憎めない不思議な男。そしてそんな「伊良部先生」の存在そのものが、じつはなによりものクスリになっている。ただしかなりの、劇薬。

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    投稿日: 2014.01.22
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    直木賞受賞作品。面白かった。 インザプールの続編だったのか。 読まなきゃ。 伊良部さん良いキャラしてんな。 伊良部さんの精神科に通う人達を描いた短編集。 ストーリー 伊良部総合病院地下の神経科には、跳べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り、尖端恐怖症のやくざなど、今日も悩める患者たちが訪れる。だが色白でデブの担当医・伊良部一郎には妙な性癖が…。この男、泣く子も黙るトンデモ精神科医か、はたまた病める者は癒やされる名医か!?直木賞受賞、絶好調の大人気シリーズ第2弾。

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    投稿日: 2014.01.22
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    面白かった。 短編集だが、みんな誰でも持っているような心の悩みを伊良部先生のキャラで程よく緩和されてて、全く重たく感じない。 どれも面白い内容だった。

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    投稿日: 2014.01.04
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    2012.8.28 推薦者:みるく(http://ayatsumugi.blog52.fc2.com/blog-entry-167.html)

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    投稿日: 2014.01.04
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    インザプールに続き読んでみたが、前回以上に伊良部先生に癒された。読み終わり、ホッコリした気分になった。私は特にハリネズミが好きだったなぁ。

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    投稿日: 2013.12.18
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    ほぼ1年ぶりに再会した伊良部先生。 相変わらず生理的にちょっと無理でぶっ飛んでて、でも前作のように話数を重ねていくうちに親しみすらわいてくる不思議な精神科医。 訪れる患者はその奇妙な存在に落胆し、しかし引き寄せられ、最終的には癒しも得てしまい、なんだかんだで精神のおりから解放されていく。 あー、わたしもこの先生のお世話になりたい(笑) 今回もサクサク読めて、最後の一作「女流作家」ではまさかの… これは伏せておこう。 まさかこの作品でこんな?っていう、そんな自分にびっくりして欲しいので。 しかし、このシリーズに出てくるほとんどの患者は強迫性障害なんですよね。 周りに実際2人ほどいたので、できるものなら伊良部先生のとこに送りつけてやりたいなあ。

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    投稿日: 2013.12.06