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鍵のない夢を見る
鍵のない夢を見る
辻村深月/文藝春秋
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総合評価

515件)
3.5
52
192
194
34
6
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    このレビューはネタバレを含みます。

    共通点は主人公が女性であることの一点、ってくらい様々な人生が詰め込まれていた。 嘘をつく大人への違和感と、コレは私じゃないとばかりに過去を捨てて行くさま。プライドが高く現実との整合性が取れなくなった哀れさ。どこか実感がないわりに混在する、冷静さと諦めと荒んだ気持ちが使い分ける別の顔。現実から逃避し続けてこじれにこじれ、切れなくなった悪縁。理想が強迫観念に変わる瞬間。 彼女たちを見ていると現実味があって、深くため息をつきたくなるような、答え・正解の無さがあった。完全な他人事とは言い切れない。

    0
    投稿日: 2018.04.28
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    辻村深月の直木賞受賞作ということで期待して読んだが、微妙な作品だった。 短編集なので各作品それぞれに良し悪しはあるが、どの作品も辻村深月の作品にしてはストーリーが煮えきらずに終わっている。 意図して書いたのだろうけど、ラストを描ききらずにその後のストーリーを読者に投げており、作品にもよるけれどもこういう終わり方は個人的にはあまり好きではない。 短編集ということで展開が早く面白い部分はあったものの、ストーリー的にはこれまで読んだ彼女の作品の中で最も面白みに欠けており、この作品を最初に読んだなら辻村深月の他の作品は読まなかっただろうと思う出来だった。

    1
    投稿日: 2018.03.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    育児に疲れた女性を描く「君本家の誘拐」が傑作。一見ヒステリックに見え、理解できない存在に思えるこの主人公が、ほんとうに現実にこういうことが当たり前に起こりうるってこと、リアルに伝わってくる。女の人はね、こういうことがあるの。仁志野町の泥棒のお話の中での一文だが、そういう瞬間瞬間が、それぞれの短編に散りばめられてあって、女って大変だなと思うけど、でも人間くさくってなんか愛おしいなって思うから不思議。

    1
    投稿日: 2018.03.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    直木賞受賞作。 辻村深月は短編のほうがいいのかもしれない。 長編を2作読んだことがあるが、冗長で途中飽きてしまっていたけど、本作は中編に近いちょうどよいボリュームの作品集で、読みごたえがあった。人物描写が丁寧。人の裏側の重箱の隅みたいなところを上手く描いてる気がする。後味のスッキリしない終わり方ばかりだけど、嫌いじゃないな。

    1
    投稿日: 2018.03.07
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    最初の2話ぐらいは、引き込まれた。 ダメ男を好きになる女ってことで、後半、話のスジが似通っている気がしたところが、ちょっと残念。

    2
    投稿日: 2018.01.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「久しぶりに辻村先生の作品を読んでみよう!」と思い、長編を読む時間をとれそうになかったので短編をチョイスしました。 …短編集の全ての作品、読後感モヤモヤって…! 特に読んでいて苦しかったのは『美弥谷団地の逃亡者』でした。読み終わって暫く「お母さん…!」と固まってしまいました。 でも『君本家の誘拐』が、乳幼児を育てている身としては一番印象に残りました。 学生時代の友人との身を置いている環境の違いから出来るズレや、子供の生活リズムを必死に守ろうとする姿勢など… なんでこんなにリアルなのか?と思ったら、辻村先生ご自身も2011年にご出産なさっていたのですね。子育て中に起きることを、しっかりと心の中にとめてらっしゃるのだなと感じました。

    0
    投稿日: 2018.01.15
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    もやもやと生きる女性たちを描いた短編集です。重暗い心根を持つ主人公たちがもやもやと抗い生きる様子を描いています。男性でも女性に感情移入できることもあると思いますが、本作ではできませんでした。

    2
    投稿日: 2018.01.09
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    内容(「BOOK」データベースより) 第147回直木賞受賞作! ! わたしたちの心にさしこむ影と、ひと筋の希望の光を描く傑作短編集。5編収録。 「仁志野町の泥棒」誰も家に鍵をかけないような平和で閉鎖的な町にやって来た転校生の母親には千円、二千円をかすめる盗癖があり……。 「石蕗南地区の放火」田舎で婚期を逃した女の焦りと、いい年をして青年団のやり甲斐にしがみ付く男の見栄が交錯する。 「美弥谷団地の逃亡者」ご近所出会い系サイトで出会った彼氏とのリゾート地への逃避行の末に待つ、取り返しのつかないある事実。 「芹葉大学の夢と殺人」【推理作家協会賞短編部門候補作】大学で出会い、霞のような夢ばかり語る男。でも別れる決定的な理由もないから一緒にいる。そんな関係を成就するために彼女が選んだ唯一の手段とは。 「君本家の誘拐」念願の赤ちゃんだけど、どうして私ばかり大変なの? 一瞬の心の隙をついてベビーカーは消えた。 陰鬱な短編集です。読んでいるうちにだんだん足元が沈み込んでいくようであります。自意識や見栄、収まりのつかない衝動というものが渦巻いています。読んでいるうちに救いを探している自分がいます。重い内容ではありますが最後にはすっと手を差し出す優しさのようなものがあります。 直木賞受賞作なんですね、知らずに読んでいましたが、もっといいやつで賞を上げて欲しかった。これを代表作だと思って読まないことを願うばかりです。

    0
    投稿日: 2018.01.03
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    短編集。 全編でなんらかの犯罪に関わる人物が登場する。 それを語る各編の主人公もまたそれぞれ歪んだ/外れた感性をもっているのだが、本人はそれを自覚しておらず、狂言的なエンディングを迎える。 ダーク。

    0
    投稿日: 2017.12.27
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    小さな町の中でありそうな事件簿集。 人が「一対一」として付き合ってみないと分からないような、それぞれの個性や考え方、または魅力。または盲目な部分。 「こういう人、いる!」 事件とまでいかなくても、どこにでも身近にいそうな人物像。 とてもうまく書かれているけれど、全ての短編において、とても後味が悪い。 友だちのお母さんが泥棒だった。「仁志野町の泥棒」 自分に言い寄った男が放火犯だった。「石蕗南地区の放火」 DV男に母親を殺されて連れ去られた。「美弥谷団地の逃亡者」 純真無垢で無謀な夢見がち男と付き合った結果。「芹葉大学の夢と殺人」 子育てに疲れ果て大きな勘違いをして大騒ぎ。「君本家の誘拐」

    0
    投稿日: 2017.10.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    女性が感じる閉塞感的なものというのが、正直よくわからない。そんなにいろいろ息が詰まる思いをしながら生きているのだろうか?と考えてしまう。男性社会に安穏と生きる自分の無神経さからそう思ってしまうのだろうか?

    1
    投稿日: 2017.10.07
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    林真理子さんとの対談にあった 辻村深月さんの作品のサークル的な目線とあったけれど それがまさに大好きで期待して読んだのが大誤算だったのか。 登場人物がみんなずれていてひいてしまうほど。どこかよその出来事としてあんまり共感できなかったのが残念。 犯罪に手を染めてしまう人とそのそばにいるひと。様々な人間模様が切なくも悲しくもあった。読後感が悪いなぁ。

    0
    投稿日: 2017.08.17
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    タイトルに魅かれてずっと読んでみたかった本。 だけど、思っていたのと全然ちがった。 女性のリアルな闇を描いた短編集。 うん。めっちゃ苦手な女のドロドロだった(-_-;) 小さな事件を引き起こしたり、巻き込まれたりする女性たち。その起因は、他人からみたらどうでもよいようなプライドであったり、引け目であったり、卑屈な考えであったり・・・。ただこれって誰にでも大なり小なりあるもので、一歩間違えれば、明日は我が身的なお話し。 更にラストがどうも救われない。 そのため、読了後のもやっと感が半端ない。 面白かったか?と聞かれたら面白くなかったと答える。 でも、読んでよかったか?と聞かれたらよかったと答える。 そんな作品でした。 なので、ぜひあなたも、一度は読んでみてください。(笑)

    0
    投稿日: 2017.08.12
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    ザラザラして、なまぐさい、 目をそらしたいけど見ちゃいたい、 苛立つのに、ページをめくってしまう それにしても、ここは退屈〜 でもそうだったけど 閉塞感のある物語を読んだあと 現実に戻った時の ほっと感は なんなんだろう、 この感情を直視すると、 これもまた、6つ目の物語になるかのようで ヤな感じだね

    0
    投稿日: 2017.07.25
  • お気に入りが増えたかも

    ここ何年か、新聞の書評でやたら辻村深月の評判が良かったので、一度作品を読んでみたいと思っていて、文庫なので値段も手ごろだし、直木賞受賞作なので外すこともないかなと思って購入した。 で、読んでみたら、期待以上に面白くて、惹き込まれてしまった。 非常に緊張感があって、好み。緊張感を感じるのは、自分が作品の世界に入り込んでいるということだし。 5編の短編集になっていて、どの作品も日常からちょっと踏み外した事件が描かれていて、ハッピーエンドではないけど、作品の持つ力なのか、読後感は悪くなかった。 あとがきの対談で著者も言っているように、それまでの辻村深月の作品とは随分感じが違うものみたいだけど、少なくともこの作品は非常に好み。 もう一作、もっと最近の作品を読んでみて、それも面白かったら、僕のお気に入りの作家に加わると思う。

    0
    投稿日: 2017.07.12
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    この方はミステリ出身だから(京極、森博嗣、舞城王太郎、西尾維新など錚々たるメンツを輩出したメフィスト賞受賞者)名前だけは知っていたけど読む(聴く)のは初。 これはかなりすごい作品です。キレイな幕切れの話は全くないけど、地方に住む女性たちが感じているだろうと思われる閉じ込められてる感?みたいなものが、なんかすごく伝わってきた。5つの短編を集めた一冊なんだけど、それぞれの主人公はかなりキツい場面に立たされているんですよね。だけどそのキツさのもとになるトラブルや厄災というのは本当にどこにでも転がっている話だったりして。母親が重度の盗み癖を持っている娘の話とか、出会い系サイトで出会った男がDVでついに自分の母親で・・・・、などの暗い、だけどリアルにある話をもとに見事な心理描写で書いてくれている。救いのない話ばかりだけど忘れられない一冊となってしまいました。紙版で読み直したいとも思う。 2017/02/12 22:57

    0
    投稿日: 2017.07.04
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    女性の苦難を凝縮したような短編集。 だから読んでいて少し苦しい。 世の中にはこんな思いの人いっぱいいるよなと言うリアリティ。

    0
    投稿日: 2017.06.09
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    中年が共感し易いものを…と作者紹介があったけど、本人はこれを読み返して何を思うのか…見栄張り、共依存、自分本位など自らの物差しがない人が次々に登場。痛々しさに叫びたくなる。むしろ共感するわけにはいかない!と拒絶したくなりますが本自体は中毒性があって嫌いになれない。

    0
    投稿日: 2017.05.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【あらすじ】 狭く閉じられた人間関係の中で生きる女たちが、何かを変えたくて起こした行動に、自らを貶めていく物語を5編収録。顔見知りばかりの町で窃盗を繰り返す友人の母・結婚を急かす田舎の人々に辟易している女と、何故かその周りで頻発するボヤ・インターネットで知り合ったDV男とともに逃亡する女…彼女たちが見るささやかな夢と、それを叶えるための鍵を求めながら必死にもがく様を描いた、心を揺らす短編集。 【感想】

    0
    投稿日: 2017.05.13
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    直木賞受賞作。 取り上げているのはそれぞれまぁまぁ物騒なことばかりだけど、焦点を当てているのは内面や人間模様。 仁志野町の泥棒と君本家の誘拐が好みだった。どちらも切実に泥のような重苦しい気持ちにさせられた。

    0
    投稿日: 2017.04.17
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    地方(や地方出身の人)をテーマに、ちょっと共感できるけど基本ずれた主人公の短編物語。 最後の誘拐の話は、世代的にどストライクの話なので、なんとなくハラハラさせられた。

    0
    投稿日: 2017.04.15
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    心の隙間と依存に対して、微秒な人間関係を上手に描けるなと感心しました。短編という事を忘れてしまう程の作品です。

    0
    投稿日: 2017.04.12
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    短編集。 女は自分の中に得体の知れない何物かを飼っている。 それは時々に名前を変え、ときに妬みになり、ときには憎しみになる。 主であるはずの女は、ともすると得体の知れない何物かに逆に支配されそうになってしまう。 それが女という生き物なのかもしれない。 友だちや同僚、知り合いに訪れた幸せを耳にすると、「おめでとう」という言葉が自然と出てくる。 当たり前のように祝いの言葉を受け取るその笑顔を見ていると、眠っていた何物かが起き出してきて囁くのだ。 「私はこいつよりも幸せになって当然なのに・・・」 「優越感に浸るのは私のはずなのに・・・」 そんな複雑な感情をコントロール出来なくなった女たちの物語である。 「芹葉大学の夢と殺人」が一番印象に残った。 未玖の感情がいまひとつ捉え切れなかったせいだと思う。 あんな結末を選ばなくてはならないほどに、未玖が雄大に求めたものは何だったのだろう。 自分だけを見てほしい、自分をしっかりと受け止めてほしい。 それは誰でも覚えがある思いだろうけれど・・・。 未玖は雄大の性格を理解していたはずだ。 そして、雄大の中での自分の位置もわかっていたと思う。 だからこそ別れを言い出されたときも同意したのだろうから。 どんな結末を選ぼうと、雄大の中で未玖の占める位置が変わることはないだろうに。 それとも、自分のものにならないのなら道連れにと考えたのだろうか。 複雑すぎて、どうしても未玖という人間が最後までわからなかった。 辻村さんのどこかあたたかな物語が好きだ。 読み終わったあとに残る、苦さと切なさと、そしてあたたかさ。 この短編集にはそれがないような気がした。

    3
    投稿日: 2017.04.04
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    短編集。「泥棒」「誘拐」や「放火」、「殺人」、などの少し物騒な事件を扱った物語が数編収録されている。 辻村さんの小説は、何冊か読んだことがあるが、トラウマになるほど破滅的に暗い作品に出会い、読後感最悪で何日か暗い気分が引きずったことがある。 今回は、まあトーンは暗いのだが、短編で起承転結も完結だったため読みやすかった。個人的に、は最初の2編がワクワク読み進められたかな。 しかし、辻村さんの作品では「ツナグ」の世界観が圧倒的に好きだな。

    0
    投稿日: 2017.03.27
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    地方に住む女性たちが、泥棒や放火、殺人などの事件に巻き込まれていく姿を描いた短編集。直木賞を受賞している。 事件を扱ってはいるが、いずれもミステリー要素が中心なのではなく、女性の内面にある暗部にスポットを当てている。 一見まともに思えるが、少しずつ軸がずれている様子が怖い。個々の事例に共感できるできないは別として、こういうタイプの人って、極々普通にいると思う。 自分の中に見たくない部分というものは誰もがもっているはずで、その嫌な面を巧みに切り取って、わかりやすく読者に見せつけている。それまでの、良い意味での作者の青臭い魅力から、一歩大人の作品に深まったという感じがした。 巻末の林真理子との対談は、山梨県出身同士だそうだが、内輪で持ち上げすぎている感があり、やや鼻白んだ。

    0
    投稿日: 2017.03.27
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    ふとした日常に、僅かに生まれた歪み。 ほんの些細なことで狂った歯車。 それは運命、宿命なのだろうか。 ひとの奥底に潜む邪な心に、 ひとは自分自身を守るため、 嘘をつき、嘘に惑う。

    2
    投稿日: 2017.03.12
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    読了感は良くないものの、女性なら誰しもが感じたことがあるような感情を、鋭い表現でえぐられた感じがしました。作者の着眼点、感情の汲み取り方が素晴らしいと思いました。

    1
    投稿日: 2017.03.11
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    辻村深月さんの最初に読んだ作品。 直木賞受賞作。 ごく普通の女性5人がふと魔が差して起こしてしまった窃盗や放火といった犯罪をテーマとし[3]、新聞やテレビのニュースで大きく取り上げられることのない町の事件を扱った短編集。(Wikiより) ■仁志野町(にしのちょう)の泥棒 ■石蕗(つわぶき)南地区の放火 ■美弥谷(みやたに)団地の逃亡者 ■芹葉(せりば)大学の夢と殺人 ■君本家の誘拐 全てちょっとした犯罪とのことだけど、逃亡者の話はニュースになるような犯罪かと… と思って読み返したら、ああクレジットカードのとこね、と納得。うまいなー!と思った。 もしかして自分は犯罪に関与してしまったのか、受動的だったけど加担したことになるんだろう。 自分から首突っ込んでるなら自業自得だけど、こういうのは怖い…。 その場ではNOと言えない空気ね。 誰にでも起こり得る突発的な犯行って恐ろしいわ。 読後感はすっきりしないけど、だらだらしていないし、ちょっと背筋がぞくっとして通勤途中楽しめました。

    1
    投稿日: 2017.02.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ”仁志野町の泥棒”であたまをかかえるくらいに後味悪くて困ってます。 主人公の奥に秘めた潔癖すぎるくらいな正義感とか、本来褒めて当然な心情や行いは、どういうわけか、読み終わると、なんにも言わないでずっと友達として付き合える優美子より劣って感じてきます。非常に、後味悪いです。友達でいられなくなる日々も気持ち悪いし、なにか盗む子だと知っているのに友達やって過ごすのも気持ち悪いし。私はどっちもいやで、そういうことを考えてしまい、喉がつまった気分でいます。 腑に落ちないという思いで、先を読み始めると、不思議にスルスルと進み、あっという間に引き込まれて読み終わってしまいました。 リピートが多いのは、逃亡者の話。 最初でつまづいたから、読みたくない気持ちがふくらんでいたのですが、なんともこ気味良い不快感というか、複雑な魅力にとりつかれてしまいましたね。 こういう作品にも惹かれるなんて意外です。 和風ホラーというと、場違いかもしれないけれど、日本人の人情のしつこさとか、救いようのない人が”我”を貫き通した結果とかが、気味悪く納得してきます。 こういう人いるよね的に。 私は最初の話だけ、つまづいただけで、ほとんど楽しめました。 モヤモヤするところも、魅力ですね。 ドラマを見てるみたい。 捨てられない1冊になりました。

    0
    投稿日: 2017.02.19
  • 暗い

    良く言えばリアリティもあるのですが、読むと暗い気持ちになります。 私は小説に現実逃避を求めるので好きじゃありません。 ただし、ちゃんと暗い気持ちになれるのでそういう用途で読むならなかなかの作品だと思います。

    1
    投稿日: 2017.01.29
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    辻村さんっぽくはなかったけど、最後まで読み切ると意外とよかった。内容は重いし、好きな小説にはならないかもだけど。 完全に共感はできないけれど、見たくない女性の暗部を書き出されていて、いやだけどちょっわかるな~ってなる。 最後の話、友達との会話シーンはわかりすぎるほどリアル。 芹葉大学の夢と殺人が一番読み応えあった。 女ってホント色々難儀。

    4
    投稿日: 2017.01.19
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    地方の町でささやかな夢を見る女たちの魔が差す瞬間を鋭く描く直木賞受賞作。 地方紙の三面記事に載ってそうな事件。自分に関わりなければ、読んでも記憶にとどめることはなさそうな、だからこそ身近な出来事ともいえる。主人公の女性たちはちょっとズレてる感があるが、事件の渦中に嵌まれば人間ってそんなものかもしれない。普通の人なんて存在しないのかも。

    0
    投稿日: 2017.01.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    女性が主人公の5話からなる短編集。 5話中4話は、「自分は人より勝っている」と思っている、上から目線の女性が主人公。 内容に共感することは出来なかったが、心情描写が上手い作家さんだな~とは思った。 ここに登場する女性たちは、とてもリアルだ。 『君本家の誘拐』で主人公の良枝が 「育休3年取って、一人目の子を保育園に入れるため1年だけ復帰して、2人目の育休を取りたい」 と理彩に語っていたが、過去この状況と同じことが会社であったらしい我が友が、狂ったように愚痴っていたことが思い出された。 会社が人員を補填してくれず、育休の人の分の仕事を皆で振り分けてやっていたらしい。 やっと復帰してくれたと思った矢先、またも、産休+育休申請。 とどめに「子供3人は欲しいんで、あともう一回は育休とることになると思います」との一言にブチ切れたらしい。 人員の補填をしてくれない会社も、どうかと思うのだが、友の言い分も分からなくも無く・・・・ うーーん、なんと言えばいいのか。。。。と思ったのを覚えている。 読後感、あまりよくない作品です。

    0
    投稿日: 2016.12.02
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    女性と言ってしまっていいのかわからないが、人間の暗部をえぐり出すような作品。あるあると共感したくはないのだか、現実なのかもしれない。

    0
    投稿日: 2016.11.26
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     大都会ではない、地方でいきる女性を描いた5編。  女性の「狂気」や「歪み」といえばわかりやすいけれど、そんな言葉とも違う。人が行き着いてしまう確かな感情の果てを浮き彫りにして描いている。  この物語の中で綺麗な結末・救いといった展開は見受けられない。ただ、剥き出しに”女性”を見せつけてくる。そこがこわい。辻村作品の初期に見受けられた、読者への”優しさ”は感じられず、いまの読者がどこかで期待する予定調和から外れている。そこに、普通の物語以上に”人の世界”を感じることができる。  

    0
    投稿日: 2016.11.07
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    直木賞受賞作。 大好きな辻村さんの著書。なのに、って感じ。 どんなに重くて暗い話でも、最後はしっかりと希望の光が射して、爽やかな読後感で終わらせてくれる、そこを辻村さんにはどうしても期待してしまうだけに、読後感の悪さが目立ちあまりいい印象を持てなかった。

    0
    投稿日: 2016.10.20
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    後味の悪い五編。 ただ、後味の悪さを感じるということは、それだけ登場人物たちの気持ちが分かるというか、想像できてしまうからなんだろうな。。

    1
    投稿日: 2016.10.09
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    ほう……相当面白い。 旬な作家なだけに、どの作品も予約いっぱいで、ようやく読めた。 人気なわけがわかる。 リアルにやーな感じの女が出てきて、すごい分かる。 会話の微妙なズレとか、すごくうまい。

    0
    投稿日: 2016.10.03
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    はまらなかったー。有名な賞を取ったとかで期待して読んだけど、どの話にも共感できず、全くはまらなかった。辻村さん、好きなんだけどな。まぁ、こういうのもあるよね。次行きましょうっ♪

    1
    投稿日: 2016.10.01
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    作者代表作中1番評価の低い作品を読んでしまったからアレだけども、この世界観はいまいち好きにならなかった。私がこういう社会の見方をしたくない偽善者だからかもしれない。

    1
    投稿日: 2016.09.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    地獄のような女と男のカタログリスト。 個人的にはあまり後味の悪さは感じなかった。 脇役の心情も練られている感じがすごく良いと思った。良枝と理彩が会ったのは、もしかしたらこれが最後になったのかもしれないなぁ、とか。 最後の対談も良かった。 ただ、初辻村作品としてはあまり適切ではなかったような気がするので、早急に他の作品を読みたい気持ち。

    0
    投稿日: 2016.09.25
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    あんまりこの作家の作品を読み込んでいる訳ではないので、あくまで直感的感想に過ぎないけれども、ちょっとだけ違う世界に踏み出したのかな?という印象。自らの今に重なった題材・設定でもって生きることの悩みを描こうとしたのかな。 当方女性ではないので、この作品に皮膚感覚に訴えかけるジリジリした焦燥感が存するのか分からないというのが本当のところですが、うーん、ちょっと浅いのかな?何と言うか表面をなぞった感じを否定できない。だからかな、男性の描き方に甘さが、、、「そう見るのね、女性は」っていう驚きがありませんでした。

    0
    投稿日: 2016.09.17
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    ★3.8 直木賞受賞作。 女性が持つリアルな闇を描いた5つの短編集。 きっと、ほとんどの女性は 目を逸らしたい、 と思っている自分自身の闇があると思う。 そして5つの短編のどれかに当てはまるのでは? と思う。 私の主観でざっくり言うと… 1、打算 2、自信過剰 3、意志の弱さ 4、ダメンズ好き 5、プライドの高さ どの話にも共通するのが「焦燥感」 だから読んでいて引き込まれて、 自分にぴったり合うとしんどくて、 けど決して不幸なわけじゃない、 そんな女性たちが主人公だから 自分と当てはまらないと他人事でハラハラして読んでしまう。 そんな不思議な1冊。

    1
    投稿日: 2016.09.06
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    すくわれない筋書きの中にもユーモラスのかけらが至るところにひそんでいてけっこう笑ってしまった。巻末の同郷である林真理子との対談も面白い!!

    0
    投稿日: 2016.09.04
  • 辻村作品の印象が変わった作品

    今まで「僕のメジャースプーン」とか、「ツナグ」のようなどこか暖かみを感じる作品が多い印象だったけれど、こんな人間臭いのもいけるんだ、とかなり新鮮に感じた作品。辻村作品の印象がいい意味で変わった。 短編の主人公は皆女性で、女性視点でストーリーは進行している。各編のなかで人が日常の中で抱くであろう後悔、嫉妬、依存、執着、焦燥などのどちらかと言うと醜い、逆に言えばそれ故に人間臭い感情を細やかな表現力で描いている。女性のというよりは、女性を取り巻く環境(男性含む)が女性を追い詰め、弱い部分、醜い部分を暴露させている。かと思えば非日常なのにそれを感じさせない強かさも描かれていたり。 後半はミステリ色の強いストーリーになっていて、その内容にぐっと引き込まれて読み進めていた。面白い。ただスッキリとした読後感を狙った作品ではないと思うのでその点だけ注意。

    2
    投稿日: 2016.08.31
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    短編集。最後の話がよかった。 ほしくてほしくてたまらなかった赤ちゃんを手に入れて、可愛がりながらも追い込まれてしまう母親。 子供を産んだことも子育てしたこともないけれど、なんだかすごく、わかる。 20160813

    0
    投稿日: 2016.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    うーん、全体を眺めると、大したことがない。 女性作家なら誰でも一度や二度は書く感じの、女性””ならでは””のいろんなことに焦点を当てた短編集。 短編集にしたから余計浅くて平凡になっている。

    1
    投稿日: 2016.07.31
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    一気に読まされてしまった。 誘拐の話は、緊迫感がものすごくて、引き込まれてしまった。 色んな立場にある女の人のお話、共感できるところと、そういうものかーというところ、本を通じて体験できることが面白かった。 2016.7.18

    0
    投稿日: 2016.07.18
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    辻村深月の直木賞作品。ミステリより文学寄りの短編集。 女性たちの心理が生々しくてよい。淡々としているが、強弱ある展開と相まって起伏も出ている。 どの主人公も、自分が正しくないのでは、とどこかで疑問を持っているのにそうせざる、あるいは思わざるを得ないという複雑な感情をとても巧みに書く。結果、シックなストーリーの割に妙に興奮しながら読み込んでしまう魅力がある。 ただ、誰のせいでもないが好みとは少し違う。 ちなみに巻末の対談は林真理子だったが、どちらかといえば昔の江国香織のような印象があったな、と思った。 3+

    0
    投稿日: 2016.07.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    事件、犯罪にまつわる物語を集めた短編集。どの物語も、人間のどろっとした感情がリアルで読みふけってしまいました。 個人的に、夢見がちな駄目彼氏と縁を切れない教師の話と、子育てに悩む母の話、男女関係にコンプレックスを持つ女性が出てくる放火事件の話が印象に残りました。 こうした救いのない状況って、社会に実はたくさんあるのかもしれないなと感じてそわそわしてしまいました。

    0
    投稿日: 2016.07.03
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    つまらないのではなく、なんとも、嫌な感じのお話ばかり。 よく書けているけれど、ズレかたが気持ち悪い。

    4
    投稿日: 2016.07.01
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    単行本で読んで、後から文庫本も買ってしまいました。もちろん内容はまったく同じです。でもそのくらい気に入ってしまいました。 5つの物語がおさまっていて、それぞれがスリリングであり、相当なリアリティーのなかに根ざした、もの静かな恐怖が存在しています。年齢も場所も全然ちがう5人の主人公は、独立していながらもどこかで繋がっているような、不思議な感覚も起こさせます。 ドラマ化されていて、こちらも見応えがあります。小説とドラマとでは5つの物語の順番が逆になっているところも面白かったです。

    0
    投稿日: 2016.06.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    辻村さんの著作は「太陽の坐る場所」「ツナグ」「ハケンアニメ」を事前に読了済み。自分では「女性の気持ちには非常に疎い」と自覚しているので、本を通じて色々と勉強?というか、考え方に触れておこうと思ったのが動機。読んでみて、女性としての苦労、気持ち、考え方というものがほんの少しでもわかった気がした。特に人生上のパートナーができたときには、大切にしてあげないとなあということも。(予定は全くないけれど。)感想がまとまりませんがこんなところです。

    2
    投稿日: 2016.05.16
  • まあまあ

    5編の短編集。 誰にでも起こりうるような話ばかりで、 人間の些細な望みとか欲望が、 当事者も予想していなかった方向に向かってしまう。 主人公の心情や考えの描写が詳細で、リアリティがあったが、 2作ほど結末に「え?だから?」と言いたくなってしまった。 よく言えば余韻になるのかな。。。

    6
    投稿日: 2016.04.20
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    何だか入りきれずに読み終わってしまった。 女性が読めば違うのだろうか? 私には、この本の面白さが分からなかったです。

    2
    投稿日: 2016.04.07
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    女性が主人公の5つの短編。 私は最後の「君本家の誘拐」がトキドキして一番好き。 少し共感してしまいそうな自分が怖かった。 どの話も、なんかスッキリしない違和感を感じながら、読み進める。 それがまた、この小説の魅力かな。

    8
    投稿日: 2016.03.10
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    初・辻村深月の小説。短編集だったおかげで移動中にちょこちょこ読むのに良かった。同年代の女性の、軽薄な言い方をすると「イタイ」どころがみっしり詰まっていて読んでてきついけど面白かった。

    0
    投稿日: 2016.03.07
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    女性ならではの視点で紡がれる話が多いけど、嫌な雰囲気だけでもなく色々な物語が書ける人だという印象 4作目の話が胸にきた 夢を追う彼氏の透明な眩しさを愛しつつ、現実を見ないと生きていけないことも知っている 生活を考える大人な部分と純真さと雰囲気に憧れてしまう子供の部分 羨みと愛と見下しと怒りがないまぜな感情描写とあの結末にぐっときて、軽く鬱になった… 作品として面白いどうこうというよりは、刺さる人には的確に刺さる

    1
    投稿日: 2016.02.11
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    怖かったです。ずれをずれと感じるのか、共感してしまうのか。どこからがおかしいのか、わからなかったらどうしようという怖さが。

    0
    投稿日: 2016.02.07
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    直木賞受賞作。 5つの短編集なのだけど、 どの作品も見事に主人公が歪んでます(笑) 一見普通に見える人で明らかにおかしい部分というのはない。 内側の微妙な・・・正にズレ、 歪みという部分を上手に書いてあるところが 読み手にはなんだか気持ちの悪さを感じさせる本です。 おかしいのが相手側で主人公側がまともに思える設定なら こんなに後味悪くないんだろうけどね。 でも本としては読みやすいし、引き込まれますよ。 なにか胸がざわざわ落ち着かなくも、 それでも読ませるところは作者の力量でしょうか。 短編でこれはなかなかいいと思いました♪

    0
    投稿日: 2016.01.21
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    ふぅー やっと読み終わった 短編だけど、どの話も後味が悪い 最後のだけ 赤ちゃん、無事で良かった。 うーん 直木賞、ハズレもあるのだと教えてくれた本です。

    1
    投稿日: 2016.01.16
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    第147回直木賞受賞作。 私的にはずれがないと思っていた直木賞。 んー。。。はずれっぽい。 上手い。確かに上手いんだけど。。。 つまらない。 誰にも共感できない。 直木賞受賞作をぽいするのはどうかと思い いちおう再読へ入れておく。 再読時に感想が変わってたらおもしろいな。

    0
    投稿日: 2015.12.23
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    若さ故の弱さか、不幸な女性達の不幸な話の短編集。まさに「鍵の無い夢を見ている」様。鍵がない、鍵がないどうしよう?あっ夢か。こんな状況になってしまい、夢であってくれ的な。 面白いが、辻村深月氏ならもう一ひねり面白くできるのでは?と思ってしまう。 最後の赤ちゃんがいなくなってしまう女性の話は、自分の娘が小さい時のことを思い出し「妻はこの様に、心配したり、ストレスを抱えていたりしたのだなぁ」と心にくる。

    0
    投稿日: 2015.12.17
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    読みやすかった。 女性のありのままの姿を描いてる感じ、ずるい部分とか馬鹿な部分も含めて。女性自身のことにスポットをあててる林真理子と共通するところがあると思う。 ちょっと気に入られたぐらいで自意識過剰に私のこと好きだとか思い続けて、自分が相手よりちょっと上にたってることに満足して、周りからどう言われるか、どう見られるかばっかり気にしてる。自分はこんな落ちぶれたところにいないんだ、もっと釣り合う相手がいるって。 夢見がちな彼氏のために、自分を犠牲にしてまで付き合ってあげようとする無垢な感じ。 自分の問題に精一杯で周りを見ようとしないとお母さん。母親になりたいと願って、なったらなったでまた違う不満を相手にぶつける。 女の人って図太い部分もあるし繊細なところもある、そんな女性のありのままの姿が描かれてたら、

    0
    投稿日: 2015.12.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読んでいて胸が締め付けられる、っていうか痛い。 「石蕗南地区の放火」 20代後半になると、どんな所でもいい”片付きゃいい”という半田舎の親たちに圧迫され、自分の価値を見失う女性の心理と、その女性が自ら落とし穴をほって落ちてゆくような悲しさとくだらなさを感じた。 「芹葉大学の夢と殺人」 殺人がメインなのではない。そこにいたった経緯の男女関係のずるずるべったりさが厭わしい殺人に繋がるという話。 女が”きれいな顔”の幼稚な男に惚れ、男の夢にとことん付き合って自分を見失っていく様子。 サイコスリラーばり。 「君本家の誘拐」 どうしても欲しかった子供を授かり、新築マンションも買い(地方ながらもショッピングセンターの近所という立地)、いずれ仕事の復帰も考えている女性。 現実的なシチュエーションとロケーション。 しかし不満不足が胸の内に渦巻いている。 この女性の自己チューさは責められない。子供を持って煮詰まっている女性の心理が誘拐事件とからめて良く書けていると思う。 いろんな点に心当たりあり。

    1
    投稿日: 2015.12.05
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    地方の町で巻き起こる、犯罪にまつわる五編の短編集にして、直木賞受賞作。 語り部は全て女性で、登場するのは突出しておかしい人々ではなく、“ちょっと変わった人”ばかり。その“ちょっと変わった人”が、何かをきっかけに犯罪を起こす。 泥棒、放火、殺人、誘拐。起こしたのは皆、その辺にいそうな人たち。身近にありそうだからこそ恐ろしい。 辻村さんはきっと、人間観察力がものすごく高い人なのだな、と思う。 人間のちょっとした嫌な部分をあぶり出すのが巧いというか、「うわぁ、こういう人嫌だ。でも実際いる」と読んでて何度も思った。自意識過剰な女だったり、変な勘違いをする男だったり。 人と人のいろんな関係性における微妙な距離とか探り合う感じも、ふとした瞬間に垣間見える。 小学生時代の女の子同士のカーストだとか、いじめまではいかない陰口の叩き合いが秀逸すぎる「仁志野町の泥棒」は、こういうことあったなぁと複雑な懐かしさに包まれた。 「石蕗南地区の放火」の主人公・笙子の微妙に嫌な女っぷり、そして大林の勘違い男ぶり。 そんな中「芹葉大学の夢と殺人」が一番印象に残ったのは、この短編に出てくる雄大という男に似ている人を知っているせいかもしれない。本当は凡人なのにそれに気づかず、「俺には才能がある。だけど認めてくれるようなレベルの高い人間がいないだけ」と、心からそう信じている、ある意味純粋な人。そして何も変わらないまま歳ばかりを重ねてしまっている人を。 けっこうエグいし、どのお話も後味は良くない。ひとつ前に読んだ小説がほっこり&すっきり系だっただけに、尚のこと落差があった。 気分が落ちてる時には向かない小説。 それだけ人間の内側にあるドロドロしたものが的確に描かれている、ということ。

    1
    投稿日: 2015.12.05
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    どうして私にはこんな男しか寄ってこないのだろう? 放火現場で再会したのは合コンで知り合った冴えない男。 彼は私と再会するために火を? 夢ばかり追う恋人に心をすり減らす女性教師を待つ破滅。 他、地方の町でささやかな夢を見る女たちの暗転を描き絶賛を浴びた直木賞受賞作。

    0
    投稿日: 2015.11.27
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    5編からなる短編集。 それぞれ、放火や殺人など種々の犯罪に絡む相手と、 主人公の女性のお話。 どの作品読んでも、馬鹿な相手の対応に辟易する主人公ですが、一番馬鹿なのはその主人公という構図にしか考えられなかった。 巻末の林真理子との対談の方がよかったです。

    0
    投稿日: 2015.11.24
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    どこかの町で今この瞬間にも起きていそうな5つの物語。窃盗、放火、DV、殺人、育児ノイローゼ。主人公の女性たち、あるいは事件の当事者に、そのドロ沼から逃れる術はなかったのか。「芹葉大学の夢と殺人」の私(二木未玖)が語る「彼は夢を見ている。叶わないことなんて考えもしない。逃げているという自覚すらなく、自分の夢が実現すると信じて疑わないのだ」が端的に表している。そう語る未玖自身が彼の更正を夢見ていることに、気づかないのだ。どんなに夢を見ても、願っても、開くことのない、鍵のない夢を見ていることに。夢は一定期間を過ぎたら覚めねばならない。

    0
    投稿日: 2015.11.21
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    短編集はさっぱり読めちゃうから好き。そして、予想以上に面白くて、物語の中にどっぷり浸かってしまった。特に二つ目のエピソード。共感する部分がいっぱいあって、クスリとついつい笑ってしまった。女の気持ちって複雑でそれが愛らしい。

    0
    投稿日: 2015.11.11
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    気持ち悪い。辻村深月のこの自意識こじらせた女性のリアルさ。オーダーメイド殺人クラブも、盲目的な恋と友情も、どっちも子供(みたいな大人)の話だったから「うーわ」で終わったけど、これは大人だからもう気持ち悪さがやばい。うげえええ。 気持ち悪すぎてもう読みたくないけど、さすがですって感じ。辻村深月の本見たらまた買うと思う。

    0
    投稿日: 2015.11.08
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    感想はブログでどうぞ http://takotakora.at.webry.info/201510/article_8.html

    0
    投稿日: 2015.10.23
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     「犯罪」をテーマとした短編集。どれも女性が主人公となっている。彼女たちはどこかズレていて、でもその微妙なズレがいかにも身近にいる感じ。自分の中にもそういう部分あるかも、と思って怖くなる。ある意味ホラーかもしれない。  私も、「石蕗南地区の放火」の主人公の、自意識過剰で空回りしているところが自分にも当てはまりそうで、読んでて痛かった。

    0
    投稿日: 2015.10.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    基本的にダメ男とそれに振り回される女たちの話。 個人的には「芹葉大学の~」が印象的だった。 「君本家の~」は、自分も将来そうなってしまうかもしれないな、なんて少し不安になりながら読んだ。他人事ではない。 どの話も読み終わってから何とも言えない気分になった。いわゆるハッピーエンドではないものばかり。けどそれがむしろそれぞれの話を現実的に感じさせた。

    1
    投稿日: 2015.10.19
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    あまり抑揚のない物語。 評価が高いのは、内面の感情描写がリアル、ということなのですな。 最後の子供の話は分かるような、分からないような。 つまり。 面白いような、面白くないような。 というわけだ。

    0
    投稿日: 2015.10.14
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    もうやめて、もうやめて、それ以上わたしの内面をさらけ出してえぐりとるのはやめて リアルすぎて吐き気がする 女の人の、むしろ人間の、人には見せない汚い一面。 共感できる人は死にたくなるほど共感できるだろうし、共感できない人は死んでも共感できないんじゃないだろうか。 本当に共感できない人々がこの世界にいると仮定して。 「うっわあ、私だったら絶対嫌。恥だもん」 「え?」p88 私はキョンシーをやってた子たちから抜け出したかったし、栄美や敦子たちよりすごい世界を先に知りたかった。p125 私くらいの甘やかし方なんて、感謝すらされないわけだった。p170

    1
    投稿日: 2015.10.13
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    ・仁志野町の泥棒 ・石蕗南地区の放火 ・美弥谷団地の逃亡者 ・芹葉大学の夢と殺人 教授が殺された。容疑者は元恋人。 “見てよ!雄大。 みてて。ー あなたが私を殺すんだから” ・君本家の誘拐 ショピングセンターで赤ちゃんを乗せたベビーカーが行方不明。ちょっと育児ノイローゼ気味の母親。 “あなたのためならなんでもする。”

    2
    投稿日: 2015.10.12
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    健気という漢字は、ものすごくけなげ感が無いと思った。そして、あなたのためならなんでもする。という一言に心がキュっとなった。ただ、作品としては、そこまですごく面白いという印象は受けなかった。

    1
    投稿日: 2015.10.10
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    他の作品みたいにつながりがあることを期待しちゃったので、物足りなさが残りました。 一つ一つ違うけれど残念な女性達を描いており、後味がどれも微妙に悪かったです。

    1
    投稿日: 2015.10.07
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    直木賞受賞作の作品です。 内容は短編集ですが、全編に渡り女性の暗い感情にスポットを当てている作品なので、私はあまり好きな作品にはなりませんでした。

    2
    投稿日: 2015.10.04
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    なんかもうやめてくれってなった。私こうなる素質ありすぎるってなる。こわいけど一瞬で読み終わった。また読見直そう。

    0
    投稿日: 2015.10.04
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    辻村さんの本が好きでたくさん読んじゃったからなのか、この本に出てくる登場人物はたいてい、◯◯に出てきた◯◯みたいだぁ〜、という感じ。 まぁ短編集なので、しょうがないのかな? 昔のように、読後にほっこりする話書いてほしいなぁ。 今の私にこの本は重かった。

    1
    投稿日: 2015.10.01
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    短編小説。 どれも、どこかでこんなニュースあったような…って場面を舞台にしたお話。 引き込まれるお話。

    0
    投稿日: 2015.10.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ほんのりとミステリー臭のする5本の短編。 直木賞受賞作ということもあり期待していたのだが、思ったほどではない……? 辻村さんは長編の方が好み。 5人それぞれの女性の考え方が、時に恐ろしく、時に可哀想になるお話。

    2
    投稿日: 2015.09.28
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    ストーリーがほの暗くて、そして自分の痛いところを突かれまくって、秋の情緒不安定(なぜか毎年この季節は落ち込みやすくなる。笑)も相まって、最後の短編で読むのを中断したほど。笑 あ、もうだめだ辛い、とおもって。笑 それほど引き込まれるし、持っていかれる。

    0
    投稿日: 2015.09.27
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    各お話の主人公はみんなどこかに闇を抱えていて、どの部分の闇にも共感を得ることができた。 女の怖い部分が上手く綺麗に表現されている短編集だと感じる。

    0
    投稿日: 2015.09.24
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    期待していただけに物足りない気がしたけど、長編で好きな作家・辻村美月だから? ーーー どうして私にはこんな男しか寄ってこないのだろう? 放火現場で再会したのは合コンで知り合った冴えない男。彼は私と再会するために火を?(「石蕗南地区の放火」) 夢ばかり追う恋人に心をすり減らす女性教師を待つ破滅(「芹葉大学の夢と殺人」)他、地方の町でささやかな夢を見る女たちの暗転を描き絶賛を浴びた直木賞受賞作。

    2
    投稿日: 2015.09.23
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    危ういバランスを保っているというか すでにもう踏み外してるというか。 ギリギリと心に刺さるわけではなく じんわり染み込んでく毒のようだった。 少しずつ共感できるような気がして、 でも共感できてしまうことが危ういような気もして。 辻村さんの書くダメな男は本当にダメだ。 なんだか、自分も出会ったらハマッてしまいそうで読んでて怖くなる。

    0
    投稿日: 2015.09.21
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    短編集はあまり好きじゃないと思っていたけど、さすが辻村深月、さすが直木賞受賞作。 心の描写は天才すぎる。激しく心を揺さぶられました。

    0
    投稿日: 2015.09.16
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    どれも後味は良いものではない。ざわざわと心をかき乱すものがあり、女ならではの感覚なのだろうか。最後の話は出産後のこうじゃなかった感が読んでいて辛い。最悪の結末は避けられたのが救い。

    0
    投稿日: 2015.09.02
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    あらすじ(背表紙より) どうして私にはこんな男しか寄ってこないのだろう?放火現場で再会したのは合コンで知り合った冴えない男。彼は私と再会するために火を?(「石蕗南地区の放火」)。夢ばかり追う恋人に心をすり減らす女性教師を待つ破滅(「芹葉大学の夢と殺人」)他、地方の町でささやかな夢を見る女たちの暗転を描き絶賛を浴びた直木賞受賞作。

    0
    投稿日: 2015.09.01
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    短篇集。どれもワケありな女性が主人公。 どれも胸にチクチクとささる痛みがある。共感?なんだろうか。 現実、過去、事件、想像、感情などの構成がとてもよく、グイグイと物語に惹きつけられる。終わり方も余韻があって良かった。

    0
    投稿日: 2015.08.31
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    どれもバッドエンドの短編集は読んで気が滅入る。 最後の君本家の誘拐、同世代、同じ立場の母親として、怖くて怖くて仕方がなった。 元々、辻村先生が同世代という事もあってか、どの作品も身近に起こり得そうな親近感はあった。だから大好きな作家さんなのだ。 でも君本家の誘拐は、身近どころか、あるあるすぎて、とてもまともに読めないリアルさだった。

    0
    投稿日: 2015.08.29
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    感性鋭い大人女性目線から、いわゆる「子供っぽい鈍感男たち」を見た時の感情の揺れが面白かった。短編五話。いずれも、気持ちのズレと心の摩擦が傷を生んで、読み手側にどんどん迫ってくる。素晴らしい!

    0
    投稿日: 2015.08.23
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    あれ、辻村さんって、こんなに陰鬱なお話を書く人だったっけ?というのが一読した感想。著者の小説は何作か読んでいるが、本作では間口を広げたというか、展開や描写に関してこれまでの作品には無かったものを感じた。なるほどこういう攻め方もできる人なのだと認識を新たにしました。 内容について言及すると、本書は地方都市で暮らす5人の女性を主人公に据えた短編集で、どの作品も甲乙付け難く面白い。主人公視点でいうと「石蕗南地区の放火」の笙子の勘違いっぷり、「君本家の誘拐」で良枝が直面する育児ノイローゼの生々しさが印象に残った。あと「美弥谷団地の逃亡者」「芹葉大学の夢と殺人」に登場するダメ男の描写もうまいと思った。 でも直木賞は『オーダーメイド殺人クラブ』で獲って欲しかったなあというのが正直なところ。

    0
    投稿日: 2015.08.22
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    五編の独立した短編集であり、それぞれ冒頭に核となる事件が提示されてからそこに至るストーリーが語られていく。ラストはさらにひと工夫されており、いわゆる倒叙式とはまた一線を画した構成で予想を裏切る展開が緊張感に溢れている。

    2
    投稿日: 2015.08.22
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    2015-91 やはり閉塞感を掬いあげるのが上手な作家さんだと思う。 子どもを産んだいま、君本家の誘拐は共感はできないけど理解は出来る気がした。

    0
    投稿日: 2015.08.21
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    どれも希望がなくて、読んでいてシュンとしてしまった。今自分が読みたい本ではなかった。20150819読了

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    投稿日: 2015.08.19
  • 心を揺さぶる5つのストーリー

    5つの短編集からなる本作品は、さすが直木賞を受賞されただけあって読みごたえがありました。 子供目線、女性目線から書かれる内容は共感できる部分もありそして主人公のずれた主観に違和感を覚えながら最後まで一気に読ませる筆力を感じさせます。 読んで損なし!5つ星です!

    0
    投稿日: 2015.08.19
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    5人の女性が主人公の 後味ビターな短編集。 現実に追い詰められて 、 一線を 越える?越えない?? ギリギリの女性心理が 細やかに描かれてて。 最後2編は、うなりながら読みました。

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    投稿日: 2015.08.19