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鍵のない夢を見る
鍵のない夢を見る
辻村深月/文藝春秋
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総合評価

509件)
3.5
52
189
192
34
5
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    "ただ幸せになりたい"だけなのに、それを手に入れるのが実は何よりも難しかったりする。 30/2024

    3
    投稿日: 2024.10.26
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    起こる出来事はどれも非日常な事件だけど、それが起こるまでの女性の心理は、完全にとはいかないけれど共感できるところが多い、というか経験がある。 こういう考え方をする自分は周りとはちょっと変わってる、周りとは違うと思ってた部分があったけど、この本が直木賞を取るってことは私は他の人となんら変わらないんだなあと思い知らされてだいぶ恥ずかしい気持ちになった。辻村深月の本は毎回そう。

    1
    投稿日: 2024.10.21
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    人間の暗いところ、思ったことはあるけど表には出せない気持ちを行動に移してしまったりしそうになってしまった人たちのお話。 夢はほどほどに、人への気持ちもほどほどに。 妊娠出産って本当に大変なんだな。

    0
    投稿日: 2024.10.13
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    直木賞受賞作。 それぞれの屈折した女性の話 火事を起こして昔振られた女性に会おうとする消防団 女性が実はプライド高い 海辺に来るカップル 男が罪を犯し逃げる ラブホテルで最後女の人が転げ落ちる 男は助けない 最後子育てに疲れ本当は家にいるのにスーパーで娘を探し回る母親の話 自分を見られるのが怖かったという辻村深月さんの発言が印象的

    0
    投稿日: 2024.10.10
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    短編集のそれぞれの話は主人公の思考回路が決して特別ではなく、わかるんだけどなぁ、でも、そっちに転がるんだなぁとか、自分もそうしたかもなぁとか、理解できない人達の話ではないんですよね。 多分、作者の細々とした話の持っていき方が、人物像を具体化させてくれたからでしょうね。 すごい文章力と感性だなって思ってしまいました。

    0
    投稿日: 2024.10.05
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    どの主人公も何なんだ?みたいな、起こっていることは相当悲惨なことなのだけど、同情できない人たちです。 心の闇?いや、独りよがりが過ぎる? どの話も一体どうなるのか結末を早く知りたくてページをめくるのももどかしい感じでした。 特に最後の君本家の誘拐は母親の不安定な心に揺さぶられました。

    0
    投稿日: 2024.10.01
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    女性であれば、どこかでうっすら感じたり聞いたりしたことがあるようななんとも言えない感情が散りばめられていて、読んでいて少し恥ずかしくなる話が多かった(別に登場人物たちに感情移入するわけでも過去同じような経験をしたわけでもないのに...)。

    6
    投稿日: 2024.09.23
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    変な感想だけど、読んでみてホッとした。こういう感情になるのは私だけじゃないんだって。 「この感覚知ってる」という場面が何度もあって、なんとも言えない気分になる。 この頃は年齢のせいか、そういう周期なのかはわからないけれど、他人を羨んだり、どうして自分だけと悲観したり惨めになることはほぼない。 だけど4~5年前に読んでいたら、頭掻きむしってズーンと凹んだと思う。 このご時世だし、男だから女だからとはあまり言いたくないけれど、女性特有のいやぁな感じやどうしようもなさみたいなのってあるよね。 それがズブズブ刺さってくる一冊。

    1
    投稿日: 2024.09.22
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    ズレてる考えにぞっとした。 違和感を感じながらも、最後まで読む手が止まらず、物語に迫力があった。 自分よりも年上の主人公たちの夢と転落の物語を読むことができて良かった。

    0
    投稿日: 2024.09.06
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    とても普通です。読みやすいです。 女性は共感できる内容が多いと思う。 出版された当時に読んでいたら 感じ方が違うのかもしれない。 それぞれの主人公が悩み苦しみ、それでも幸せだったり楽しさ、或いは愛情を見つける物語。

    0
    投稿日: 2024.08.29
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    辻村さんの直木賞受賞作品ということで気になり閲読。 全体的に暗い話が多く、途中で読むのをやめようかと思ったが、結局最後までするすると読んでしまった。 特に最後の育児中の母の短編が、子供をまもなく持つ身としては他人事ではないなと思い、印象に残った。

    0
    投稿日: 2024.08.26
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     人のこころの奥深いところがわかるような話だった。  全体的に暗い雰囲気の話でした。人の考えている悪い気持ちやだんだん変わっていってしまう様子を違和感無しでかいている辻村さんはさすがだと思いました。

    74
    投稿日: 2024.08.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    辻村深月の書く連作短編集。 なんか珍しいですね。 「仁志野町の泥棒」では子供のころ、万引き癖のあった友人律子とその母を思い出す話。 「石蕗(つわぶき)南地区の放火」は、プライドの高い笙子の話。あまりにもプライドが高く、神経質な笙子は交際する相手が見つからない。以前デートを一度した大林を意識するが蛇蝎のように嫌ってもいる。放火犯でもあった大林は、公務員である自分に会いたいがために放火したのだと思い込む。ただし、大林はその動機(と笙子が信じているもの)を警察に語らなかったため、注目を浴びれずがっかりする。そして同時に激怒する。そんな身勝手な女の話し。 「美弥谷団地の逃亡者」は、殺人犯とそれに連れさられた美衣の話し。母を交際相手に殺された美衣は、着の身着のまま九十九里まで拉致される。そして、拉致される間、その半生を思い出す… 「芹葉大学の夢と殺人」は大学生同士の恋愛を描いた話。ミクは大学に入り、羽根木くんと付き合う。ただし、羽根木は大学生になって医学部に入りたい、プロサッカー選手になりたいと言う、どうしようもない子供であった。卒業もできず、感不満のあまり指導教官を殺してしまう。そんな身勝手な羽根木と付き合い、彼を死刑にさせるため自分も飛び降りて彼に罪を重ねさせようとするミク。 「君元家の誘拐」は、育児で疲れた良枝の話。睡眠不足でふらふらになり、娘を家においたまま買い物に出る。ただし、出先でそのことを忘れ、ベビーカーごと誘拐されたと思い込んでしまう。家に帰り、娘が無事であることに気づく。ただし、ショッピングモールでそのことを報告することに恥を感じ、まるでモールの男子トイレに置き去りにされていたように偽装しようとする…。 どの作品も、なんとなく身勝手であったり、幼稚であったりする女性を描こうとしています。直木賞受賞作は、その話のストーリー的な面白さではなく、「あーこういう女性いるわ」という人間像のリアリティに対する評価なのではないでしょうか。 話はとても読みやすく、読み始めたら止まらない感じでした。 『鍵のない夢を見る』 タイトルの解釈は難しいです。出てくる女性たちはみんな周囲の人たちと一見普通に会話をしているのですが、その人たちのちょっとした表情の変化や会話の機微には気がついていません。いわば、閉じこもった世界に生きていて、周りの人、中には親切な人や本当に気遣ってくれる人もいるのですが、そういった人たちときちんとした会話ができていない感じがします。 いわば、他の人の入れない、夢の世界にいます。そこを辻村さんは「鍵のない夢を見る」と表現されているのではないでしょうか。

    1
    投稿日: 2024.08.23
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    ・「美弥谷団地の逃亡者」は実際にありそうな話でゾッとした。 ・「君本家誘拐」はこどもと2人家にいた頃を思い出した。あの頃はクヨクヨしてばかりだった。 ・どの話もなんとなく暗いのになんとなく共感してしまいそうな内容。自分だったらどうしようの連続。

    1
    投稿日: 2024.08.17
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    20240812 直木賞受賞ということで読み始めたが、読み進めるうちに恐怖が強くなっていった作品。。

    0
    投稿日: 2024.08.12
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    辻村美月さんの作品はやっぱりどんどん読めてしまう。読みたくなってしまう。 同年代の女性のちょっと怖い思想の短編集。 共感できることもけっこうあった。だけど、決して表には出してはいけない感情だと思って口にした事はない、妄想だけで終わってた気持ちを久しぶりに思い出した感じがした。 幼少期の友達関係、男性に好かれたい、思い描いていたものとは違う子育て、恥を隠そうと大罪を犯してしまいそうになる心の弱さ、ドキドキした。

    1
    投稿日: 2024.08.06
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    先の読めない読みやすい物語が5編 お得感満載、読み応え満載、大満足の短編集 言い回しや心情の言葉のチョイス、例えが あーうんうん。はいはい。 って感じで、自分じゃ上手く言葉にできない気持ちが見事に文字にされてて嬉しくなる。

    2
    投稿日: 2024.07.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「芹葉大学の夢と殺人」が心に残った。現実を見るのが怖いんじゃなくて、夢しか見れない人もいるんだなと。主人公目線だから、雄大の良いところや普通なところも垣間見えて、一概に「頭のおかしい人」とは言い切れない部分がもどかしかった。どれだけ周りが説得しても、本人が気づいて成長しなければ人の幼さは正せないと思う。

    0
    投稿日: 2024.06.30
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    5つの物語で、ハッピーエンドではない。なんていうんだろ、、もやもやを抱えたまま終わっていく感じ。 特に美弥谷団地の逃亡者が印象的。出会い系でできた彼氏がやばいやつだった話。クレジットの支払いシーンでサイン書かさせるシーンを最初に持ってきてえ?だれ??って思わせてからの主人公の苗字発覚って流れがめちゃくちゃ怖く感じた。 小学生の時キョンシー役ばかりやらされていた記憶とか、泥棒に入られた記憶とか、幼いときの記憶って意外と長く残るよね、。 君本家の誘拐では読んでるこちらが子育てノイローゼになりそうな表現だった。友達とうまくいかない感じとか、徐々に感覚がおかしくなってくのが本当にグラデーション上手すぎて不自然じゃないのが凄いと思った。 でも個人的に1番好きなのは放火の話のラスト!モヤモヤしたままどうしようもなく終わるのが好きだった!

    1
    投稿日: 2024.06.25
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    もし、ドラマをするならこの役をあの俳優さんにやってほしいなどと考えながら読み進めた 特に芹葉大学の夢と殺人は見応えのあるドラマになりそうだなーと感じた 君本家の誘拐は昨今、ショッピングモールで本当にありそうな身近な出来事が想像できてドキドキしながら読み進め、お母さんを責められない状況ってあるし、結果が最悪な結果じゃなかったことに真底ホッとしました

    4
    投稿日: 2024.06.24
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    5つの短編の作品。 辻村深月さんの作品が大好きで直木賞受賞作ということで手に取りました。 それぞれの章に関連性はないですが、全て少し変わった人物が登場して物語が進行します。「少し変わった」という点が見事です。 サイコパスではなくて身の回りに居そうな人。 彼らの心情も分からなくはないという絶妙なラインが素晴らしかったです。

    1
    投稿日: 2024.06.14
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    初辻村さん 自己愛強い大学生は若かりし頃の岡田将生でイメージして読みました。中身のない大学生役が似合いそうで笑 赤ちゃん誘拐の話はとにかく切迫感がすごかった。読んでて息苦しいほどでした 他の作品も楽しみ!

    2
    投稿日: 2024.05.20
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    辻村深月さんの小説は、登場人物の感情や倫理観の解像度が高い。この小説も例に漏れず、社会で犯罪とされること、でも日常に潜んでいるようなことに対して、主人公や周りがそれらをどう捉えるのかという点において、正悪が付けられない感情が絶妙に表現されていた。女性の心理を描いているとわかって読むと、すごく精密に描かれていると感じるけど、日常に潜む様々な犯罪をテーマにしていると聞いて読むと、物足りなく感じるので、最初の心づもりでだいぶ印象が違うと思う。 他の方のレビューに、自分と人との距離感を、自分が思っているように相手も自分のことを思っている訳では無いと知ることの必要性を感じたとあり、たしかに主人公たちのそこの距離感の把握がずれていることが、読者から見る主人公に対する違和感=「変な人」感に繋がっているのだと思った 1章のりっちゃんが主人公を覚えていないのには、すごく胸がざらっとした 2章は、主人公の世間や身近な人に対する見栄と、迷惑がっているようで実は自分が注目を浴びるのが嬉しいっていう、中学生のときだったら誰しもが持っているような感情を、36歳の主人公が持っていることに、共感性羞恥を感じた 3章もめちゃくちゃリアルの女性の自意識が入り交じった視点で語られていた。陽次こわい。 4章は、こういう男いるよね〜って感じ。「夢というのはある種の信仰なのかもしれない」自分と彼氏との関係性を考え直させられた 5章は、主人公が自分と重なって自分を客観視することができた。先々のことばかり考えて、階段を上がることばかり考えて、今の踊り場部分を楽しめてない。主人公はシンプルに自己中すぎ。って思ったけど自分にも同じようなところがあるから、自分を文章で表すとこんな女になるのか。自分の尺度でしか物を見れてないし、子供が欲しいってのも結局毎日の仕事から解放されたい気持ちが強そう。その気持ちはわかるけど。あと過ちややらかしを犯してしまった後に、それを隠そうとするところも自分に似てて、うわーってなった。夫はやっぱり危機感と理解力が足りない、世の中に沢山いる夫って感じ。でも主人公が子供を産むことで、自分の子供が自分の両親に愛されているのを見て、自分もこういう風に愛を受けてきたんだろうって感じられたところには感動した。

    5
    投稿日: 2024.05.17
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    スピード感溢れる作品。ぐいぐい引き込まれる。 共感という意味で、心に残ったのは、『芹葉大学の夢と殺人』と『君本家の誘拐』。 夢を持つこと。自分を信じて、諦めないことは素晴らしいことだけれど、周りのアドバイスに耳を傾ける心の余裕も必要。主人公の母親の「現実的に夢を見なさい」という言葉が刺さる。 現実と理想。仕事も恋愛も思うようにいかない歯痒さややり切れなさ。愛するって何だろうと考えさせられる。 育児ノイローゼは、初めて母親になった女性には共感できることが多いと思う。 寝不足が引き起こす心身の不調。たかが夜泣き、されど夜泣き。心理的に追い詰められる苦しさと良い母親でありたいと思う気持ち。必死で育児を頑張っている女性をそっと包み込むような作品。 #辻村深月さん #育児 #心の支え

    1
    投稿日: 2024.05.06
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    2012年 第147回直木賞受賞作。 女性の心理をつく短編集。 短編でないと、、これは長編だとあまりに、、共感するには辛いし、できれば共感したくないし、、と見事に女性の黒い部分を描き出している。 「君本家の誘拐」は、 1人目の夜泣きで、一緒に泣くしかなかった事を思い出し、 そこは共感しつつも、、 友達の結婚式での自分本位の振る舞いなど、ここまで周りが見えなくなるのは、、怖いなと感じながら、 ラストの誘拐偽装?はハラハラして、 どうか思いとどまって、無事に日常に戻って、、と祈りながら読み終えた、、疲れた。 その位、育児に追い詰められた時の女性心理の描き方が見事ということかと。。

    1
    投稿日: 2024.05.04
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    『鍵のない夢を見る』辻村深月 今まで感じた辻村深月さんの爽やかさはない。 どの短編も人の中に潜んでいる感情が細やかに描き出されている。見たくないのに、、こんな展開にしなくていいのに、、と思いながら最後まで読まされてしまった。衝撃は『芹葉大学の夢と殺人』のラスト。『君本家の誘拐』は育児ノイローゼに陥る母の錯乱。これが一番リアリティがあった。目を離せない、逃れられないと思えば思うほど、人は逆の行動をとってしまうことがある。言ってはいけないことが無意識に口から出てしまうように。そんな危うさは誰にもあるし、共感できる。救いがあってよかった。

    73
    投稿日: 2024.04.29
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    どうしてこんな名前のついていないような感情を描けるんだろう。めちゃくちゃ面白かった。どの話も自分が経験したことがあるようなないような気がした。「芹葉大学の夢と殺人」が圧倒的に凄かった。何がすごいのか言語化できないけど、体の細胞がぶぉーってなった。最初読んだ時は、雄大みたな人いるよなーって思ったけど、2回目読んだら、実は未玖がかなりヤバめ。最高のラストだった

    3
    投稿日: 2024.04.26
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    決して後味がいいお話ではなかったが、素人では言語化が難しい、周りにいそうな絶妙にズレた、違和感を漂わせてくる人物像がとてもリアルに描かれています。これまで私も感じてきた、なんとも言えないもやもやした感覚が、そうそう!そうなんだよ!そういう気持ち!となるくらい、丁寧に描かれています。 気づいたらどんどん読み進めていました。 最後の女性の妊娠から子育てにかけてのお話は、経験のない私でも、その悩みや葛藤が自分ごとのように感じられました。 最後の対談にでおっしゃっていた、「立場の違う人たちにも広く分かるようにしていく」まさにその言葉どおりの作品だと思いました。

    2
    投稿日: 2024.04.09
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    どれも後味が良いものでは無いが、登場人物の気持ち悪さだったり、この発言を聞いてこの人がどう思っているかということを表現するのが上手い。

    1
    投稿日: 2024.04.08
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    女性の心情が良く書かれていて、男性は読んでいてへこむことが多いと思う。 5編の短編集ではあるが、何となくつながっている作品でした。 内容(「BOOK」データベースより) 第147回直木賞受賞作! ! わたしたちの心にさしこむ影と、ひと筋の希望の光を描く傑作短編集。5編収録。 「仁志野町の泥棒」誰も家に鍵をかけないような平和で閉鎖的な町にやって来た転校生の母親には千円、二千円をかすめる盗癖があり……。 「石蕗南地区の放火」田舎で婚期を逃した女の焦りと、いい年をして青年団のやり甲斐にしがみ付く男の見栄が交錯する。 「美弥谷団地の逃亡者」ご近所出会い系サイトで出会った彼氏とのリゾート地への逃避行の末に待つ、取り返しのつかないある事実。 「芹葉大学の夢と殺人」【推理作家協会賞短編部門候補作】大学で出会い、霞のような夢ばかり語る男。でも別れる決定的な理由もないから一緒にいる。そんな関係を成就するために彼女が選んだ唯一の手段とは。 「君本家の誘拐」念願の赤ちゃんだけど、どうして私ばかり大変なの? 一瞬の心の隙をついてベビーカーは消えた。

    15
    投稿日: 2024.04.07
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    妙にリアルさがありました。このリアルがなんなのか。初出が10年以上まえですが、昔と比べて貧しくなっていると言われる現代においては身近にある内容だったのかな、自分も同じ立場になっていたかもしれないと思わされる内容でした。他の作品も読んでみたいです。

    1
    投稿日: 2024.03.25
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    後味は正直かなり悪い(苦笑) 表に出さないように努めている奥底の弱みに土足で入り込み、気持ち良く言語化してくれる作品だ。 個人的に読んだことのある辻村深月さんの作品の中では希望を一切感じなかったので新鮮。 反面教師的に人に依存しすぎてはいけないとわかるのに‥主人公の目線に入り込んで目を逸らしたくなるんだけれど、また読みたくなる不思議な魅力を持っている。

    4
    投稿日: 2024.03.23
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    『仁志野町の泥棒』 『石蕗南地区の放火』 『美弥谷団地の逃亡者』 『芹葉大学の夢と殺人』 『君本家の誘拐』 どの話にも日常にありふれていそうな感情がちりばめられていて、それが更にイヤな結末を迎えさせるのがウマイ。 物語だからこそ、こんな風になると思いつつも もしかしたら1つ何か違えば巻き込まれるか、当事者になっていたかもしれないという怖気、 そして多分ちょっとだけ安心感のような笑みが溢れる

    2
    投稿日: 2024.03.07
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    罪のすぐそばには、日常が横たわっている。けっして特別なことではなく、ちょっとしたボタンの掛け違いのように起こってしまう、そんなものなのかもしれない。短編集。仁志野町の泥棒が良かった。

    0
    投稿日: 2024.03.07
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    辻村さんってこんな作品も書くんですね 抽斗多いな どの作品も終盤に思わぬ展開になるところが好き 特に良枝の終盤の判断は、え??っとなり数秒固まった

    2
    投稿日: 2024.02.29
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    サッカー選手になりたい人が「週1回の体育でサッカーやってる!」って、、。 たまにいるよな何もやってないのに夢だけ持って周りを批判する人。って思いました。 一章の万引きした子。久しぶりに会って「じゅりちゃんと仲良かったよね?」はダウトです。 仲良かった子を忘れて脇役のじゅりちゃんを覚えてるのは不自然。 恥ずかしくて気まずくて、忘れたムーブしちゃったと考察します。こういうことありますよね。恥ずかしい。。

    5
    投稿日: 2024.02.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編小説 色々な犯罪に巻き込まれた女性たちの話 放火のしょうこさんはちょっと自意識過剰ではないかなあ 最後の話は子どもを持つことへの憧れが揺らぐきっかけになった。 子どもってどこまで一緒にいなきゃいけないんかねえ、付きっきりって本当にしんどそう、、

    3
    投稿日: 2024.02.18
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    読んだ事あったのに また借りてきてた(汗) 紹介文で2度も手に取る本。 何だか、どの章も衝撃的な結末っぽかった様な気がする

    1
    投稿日: 2024.02.17
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    こういう小説を読むことで、また自分の理解が広がる気がする。周りの女友達との何気ない将来の話とか愚痴とかが、より一層愛しく、色濃く感じ取れる気がした

    4
    投稿日: 2024.02.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人間の愚かさ、痛さ、恐ろしさに溢れる作品集。文章が巧い。 『芹葉大学の夢と殺人』の「現実的に夢を見なさい」という未玖の母の言葉がなんか好き。雄大と未玖の夢は対極的かと思いきや、未玖も大学時代の夢の中に置き去りだ。愛した男の死刑を願うラストが印象的でスピード感に引き込まれた。愛と憎しみは表裏一体。

    4
    投稿日: 2024.02.12
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    今でも『君本家の誘拐』を思い出しては恐ろしくて震えている…大人になったらもう一度読み返したい。 (2022.5.)

    1
    投稿日: 2024.02.11
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    地方の町で夢や希望をもつ女性の短編物語全5篇。 著者の直木賞受賞作であり、この時期までに数多く出版されている「ザ・地方都市の閉塞感」シリーズ (勝手に命名)の1つ。読んでて「ぐにゃあ〜」となるので、できれば体調が悪くない時に読みたい本。 「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」から始まり、「太陽の坐る場所」、「オーダーメイド殺人クラブ」や「水底フェスタ」ら過去作品の要素がより洗練されて結集したような話が多い印象で、濃度が高い限りです。 ※個人的には、もっと好きな作品が沢山あるので、 とりあえず、この評価としてます。 オムニバス形式のドラマも観ましたが、再現度は高めで、毎回の主演女優さんらも美しく豪華でした。

    14
    投稿日: 2024.02.10
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    とても読みやすく、いやーな気持ちになれます。 泥棒の話は、なんだか教科書や現代文の試験に出てきそうな話でした。「おしまいにしてもいいと思った」のは何故ですか? みたいな感じで。 私は物語に登場する女性たちより少し年上の男性です。その目線では、なんて自分勝手な女性たちなんだと思います。例えば、「バカみたいな夢が本当にバカみたいだなんて、酷い」とか。はやくそんな男とは別れなさいよと思いますが、惚れた弱みとはこういうものなのでしょう。 勝手な考えで殺人を犯した後に「愛している」と言って女性を呼び出しながらラブホテルでオナニーしかできない場面は、自己愛の強いその男を象徴しているようで、特に印象深く感じました。 主人公達には「自分は悪くない。よくやっているし、他人より優れている。なのに、報われない」という一種の被害者意識も感じます。いじめ被害者の中学生とかなら分かりますが、いい歳の大人であれば、妥協や諦めを経て、自分が報われないという事実を受け入れることも必要です。いや、その至らない部分や本音を言語化されてしまうのが小説の残酷さなのかも。 必ずしも共感されない人を主人公に据えながら、それでも読ませるのは高い実力故だと思います。

    8
    投稿日: 2024.02.08
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    再読! 「仁志野町の泥棒」 泥棒は犯罪なのに、いたたまれない気持ちが。 「石蕗南地区の放火」 勘違い女の恐怖… 「美弥谷団地の逃亡者」 「芹葉大学の夢と殺人」 現実が見れずに謎な夢をみてる男子っていたよねww 「君本家の誘拐」 ほぼ当事者としてこの心境が痛いほど分かる この話、全く立場が異なる人にはどう映るんだろうかと興味がある

    4
    投稿日: 2024.02.04
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    泥棒癖のある親子、婚期を逃した36歳のOL、DV彼氏と海に行く女子、元彼が犯人の女子、子育てに苦悩する母親のお話ですが、なんなんでしょ?全てしんどい。 「スロウハイツ」が素敵で「島とぼくらと」は素晴らしくて、「嘘つきジェンガ」でえっ?ってなり「傲慢と善良」ではっ?、今回で好みじゃない!ってなりました。

    27
    投稿日: 2024.02.02
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    女性の恋愛の悩みや拗らせのあるある短編かと思って軽い気持ちで読んだら、かなり怖かった~。笑 共感できるような部分はあまりなかったけれど、女性ならではの闇を垣間見た感覚だったし、なぜかページをめくらずにはいられない物語と表現の数々は、さすが辻村さんでした。

    4
    投稿日: 2024.01.30
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    あまり得意ではないタイプの短篇集だった でもそれは辻村さんの言葉選びや表現方法が上手だからなんだなとも思う 対人関係でのそれぞれの微妙な考えの違いやズレみたいなものが徐々に露呈していく感じがリアルだった

    2
    投稿日: 2024.01.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    Audibleで聴いた。 短編集。 「石蕗南地区の放火」は、痛い男が面白かったけど、主人公の見栄っ張りは、ちょっと共感できなくて、同じくらい痛いと思った。 「芹葉大学の夢と殺人」は、顔は良いけど、大きな夢ばかり語る痛い彼氏と離れられない主人公に、なんでそうなる?と共感できなかった。 「君本家の誘拐」は、今現在私も0歳児育児をしているところなので、「自分の時間が欲しい」と思うのはわかると思った。これを妊娠中や、もしくは妊娠前に読まなくて(聴かなくて)良かったと思った。子どもを持つことが怖くなりそう。 少しリアルなところがあるけれど、これはすでに子育て中か子育てしたことがある人が読んだ方が良いと思う。

    1
    投稿日: 2024.01.14
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    どれも面白かったです。 子育て終えた私としては、最後の君本家の誘拐、が一番印象に残りました。 書かれたのが、10年くらい前のようで今とは少し時代背景も違いますが、ママの気持ちは変わらないものがあるでしょう。 そう、子育ては回りのフォローが必要なんです!こんな気持ちにママをさせてはいけませんね。

    2
    投稿日: 2024.01.11
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    2023年の最後も2024年の最初も辻村深月さん! 5つのお話どれもそれぞれ面白かったです。 怖いくらいにリアルでした

    2
    投稿日: 2024.01.11
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    完全に地続きの連作という感じではないです。 地方や田舎という人間関係の狭い環境で、相手に対して優越感や支配的な関係を維持しようと様々な行動をとる人、それに巻き込まれる人、結果起きてしまう出来事が描かれています。 ネット情報や周りの友人の状況と比較したときの今の自分の生き方への後悔や不安、恥ずかしさみたいな感情を思い起こすような小説でした。 情報過多な時代で自分を認めること、受け入れていくことの難しさを感じました。

    3
    投稿日: 2024.01.08
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    面白くなかったー 最初の1話しか読んでないけれどあまりいい気はしなくて読み進めることができなかった。 泥棒の娘と仲良くしようとするところまではいいけどあとはなぁー あまり刺さりませんでした

    2
    投稿日: 2024.01.02
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    人間関係でありがちなザラッとした人の嫌な部分がこれでもかと執拗に描かれているのが面白くてすいすい読み進めることができた。 放火の話で主人公の36歳の女性のヤバさが浮き彫りになるラスト、ヒャッとなった。

    2
    投稿日: 2023.12.31
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    誰が悪い・変とかじゃなくて、誰もがみんな絶妙に気持ち悪い感じ、価値観がズレている感じ、でもどこか共感できてしまうところもある感じがリアルだった。

    2
    投稿日: 2023.12.29
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    ふとした事がきっかけで、思いもよらない悲劇に襲われ「こんなはずじゃなかったのに」って思う、そんな5人の女性の短編。 「芹葉大学の夢と殺人」が好みだけど「美弥谷団地の逃亡者」が1番ゾワっとしたな。 イヤな違和感がいつも付きまとう、そんな作品。共感はできないけど、少しわかる部分もあり、それがまたイヤな感じを残すみたいな。

    8
    投稿日: 2023.12.20
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    5つの短編で、5つの場所で暮らすそれぞれの主人公が出てくるが、どの人も少しズレてる感じ。辻村さんのいつもの読後の爽快感がなかったなあ

    5
    投稿日: 2023.12.06
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    それぞれの主人公は、それぞれが女の嫌な部分を煮詰めたようなところを持ち合わせていて、まったく同感、共感はできないけど「なんとなくわかる」部分もあって、それに気づいてイヤ〜な気持ちが心に残る、そんな作品でした。

    1
    投稿日: 2023.12.06
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    私自身の話かと(笑)背筋が凍った。特に1冊目。常に自分を主人公と思いがちだけど、他人から見たらそうではないかもと。作者は客観的な物語展開な上手だと感じる。

    2
    投稿日: 2023.12.02
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    最後の誘拐のお話を読んでいるとき、カフェでひとり「え」って思わず声が出てしまいました… 辻村さんは、とんでもなく文章がうまい。

    2
    投稿日: 2023.11.13
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    続きが気になってサクサク読み進められました。 どのお話もグッと引き込まれて、特に最後の育児のお話、、今も小さいけど、もっと小さかった時の育児のことを思い出した。子供を家に置いた事はないけど、記憶がなくなるっていうのは、本当に共感できる。

    2
    投稿日: 2023.11.09
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    直木賞受賞作・・・。題名にある「鍵」は物理的なモノというより心の鍵だろうかと、いつものように題名から当たりをつける。 5人の女性が起こす行動にどんな心の動きがあるのだろう。それぞれの物語から誰しも持っているだろう心の奥底を描いた作品だ。 泥棒、放火、逃亡、殺人、誘拐の事件に接した主人公たちの気持ちが上手く表現されている。そしてそれぞれの事件を起こした当事者の気持ちも。心情表現の巧さは確かだと感じた。

    22
    投稿日: 2023.11.08
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    待って、これ直木賞なの?!とビックリ。辻村深月、もっと直木賞っぽい作品あるのにこれなのか!と悔しくなるほど、いい意味で後味が悪すぎた。すごく嫌な気持ちにしてくれる。ありがとうだよ… ひりひりする。自分のこと客観的に見れない時あるよね。羞恥心とか、自分のこと責めたりとか、思い出して恥ずかしくなって死にたくなったりとか、他人のことが羨ましくなったりとか。 地方の街でささやかな夢を見る女たちの暗転を描いたと書かれているけど、本当にその通り。 泥棒の母を持つ友達に忘れられてる女 放火犯の動機が自分だと思い込む女 母親を殺されても自分が無く着いていってしまう女 殺人犯を、夢を見続ける男を愛しく思う女 育児ノイローゼで謝り続ける女 こんな経験したことないし、年齢だって状況だって全然違うはずなのに、悲しいほど共感できる。なぜ。苦しい。 放火犯のやつが好きだな。主人公の女はずっと勘違いをしていて、自分の価値を信じ続けていて、周りから自分がどう評価されているのかだけをひたすら気にしている。歪んだまま戻れなそう。 あまりにも夢追い人な彼氏の、でもビジュアルが好きで、変な方向に愛してしまう女も痛かった。苦しい。はたからみたら別れた方がいいって分かってても、なぜか別れられない。好きなところがあるから、自分のことを好きでいてくれるから。この2人はもう取り返しのつかないところまで来てしまって、もう本当にどうしようもなかった、悲しい結末だなと思った。 どの話もとにかく読みやすく、面白い。短編なのにちゃんとどんでん返しやミステリー要素もあって、ページを捲る手が止まらなかった。敬愛。 巻末の対談で知ったけど、道尾秀介と辻村深月って同世代なんだね。いつもお世話になってます。

    1
    投稿日: 2023.11.05
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    直木賞受賞作を生まれ年まで遡る計画で最初の作品。ブックオフで気になって購入しました。 彼女の作品は初めてで、今度は長編を読んでみたいと強く思いました。感想は読んだ直後に書かなきゃならないね。

    1
    投稿日: 2023.11.05
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    女性主観の短編集。 思い込みから話がどんどんややこしくなるって話。主人公に対して理解出来ない行動が多々あるがその立場になれば自分もそうなるのかな。女性じゃないと分からないのかな。 先の展開が読めそうなのだが、主人公の思い込み?願望?見栄?で展開が思わぬ方向に行きそうになるので、飽きずに読めた。 文章も読みやすく、他の作品も見てみたい。

    1
    投稿日: 2023.11.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    普通とは言えない、でも、理解できなくもない心情、行動の主人公たち 転校生が万引きをしてしまう瞬間を見てしまった小学生 人にどう思われているかを常に考えてしまう30代未婚女性 DVの彼氏に溺れている女性 現実逃避し夢を追いかけ続ける彼氏を忘れられない女性 産後鬱の症状に近い不安定な女性 どの短編も展開が気になり、次々と読めてしまう 辻村深月は私にとって中毒性のある作家 上辺ではない人の細かな心理を巧みに描き、話を構成していく 人には薦めないが間違いなく面白い一冊でした

    1
    投稿日: 2023.11.04
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    生きてたら誰だって光を求めるだろう。でもあまりにも、自分は光を浴びてしかるべきだと考えられ過ぎてるのではないだろうか。それを馬鹿じゃないの?と一刀両断はできない。私も鍵を持たずに夢を見ている最中だから。私が小説にならないことを願う。

    0
    投稿日: 2023.10.27
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    感情表現がグロい。読むほどにストーリーに引き込まれて、つい主人公達に感情移入をしてしまう。特に好きだったのは「芦葉大学の夢と殺人」「美弥谷団地の逃亡者」。

    1
    投稿日: 2023.10.22
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    なんともモヤっと、いや〜な気持ちが残る作品でした。内容は先が気になるのでどんどん読み進められます。だけど、最後まで読んでも、んむむ〜となってしまうのです。 細かい心理描写は痛いほど同感できるところもありました。

    6
    投稿日: 2023.10.20
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    決定的じゃないけど、何かイヤだなと違和感を感じさせられました、その違和感がたまらず面白い。不思議な作品でした!

    3
    投稿日: 2023.10.20
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    人気作家・辻村深月さんの直木賞受賞作品。5つの短編からなる作品です。 まず、初めの「仁志野町の泥棒」。子どもの目線から見える、田舎町での白黒つけない世間が上手に描かれています。本短編において、白黒つけないでいたことが良かったのか悪かったのかは、本当にわからないんです。盗癖の罪を責め、罪を起こさせないための田舎町の人々の行いすら、それがいいのかどうかわからなくなりました。どうにもならない何かがあって、一面的な薄っぺらい正義感でそれに意味づけをしていいのかどうか、疑問が湧いてくるのです。 でも、少なくとも、律子とその家族はその地区で三年間暮らし、引っ越さなかった。他の地区では一年ごとに引っ越していたのに。つまり、包摂されていたのです。排除ではなく。包摂とは、こういった割り切れなさを内包するものなのだな、と本短編から知ることになりました。包摂は、優しさだとか甘い感じだとか親愛の情だとか、そういったものだけでできているわけではなくて、苦味や自制や受容や心の痛みや吐き気や嫌悪感や、ともすればそういったもののほうが多いものなのかもしれない。この作品って、「包摂する」ということがどういうことだと思うか、という問いかけをしているともとれる作品なのではないでしょうか(そしてそのデリケートな面も描かれています)。「包摂とはこういうものだけれども、それでも包摂するだけの度量や力量があなたたちにはあるだろうか?」という問いかけでありながら、包摂していくための想像力のタネでもあると思いました。包摂をする側、される側の両面の立ち位置に、読み手が立てるつくりになっていたのではないでしょうか。 二編目、「石蕗南地区の放火」。文体のトーンは落ち着いているんです。物語を語る主人公の女性の堅い性質がよく出ている。だから本来は笑えないはずなのに、彼女に気を持っている大林という男の描き方のそのブラックユーモアの度合いがえぐすぎてもう、読んでいて可笑しくてお手上げでした。最後のあたりまでくると、そこでなんとなしに明かされる大林の下の名前にすら爆笑です。こんな作品書いちゃうのやばいよなあ。八百屋お七の名前が出てくるあたり、本作品のモチーフにもなっているのだろうけれど、作者のトータルでの技量がすごいんだと思う。とにかく僕は、この短編では、主人公の女性目線を超えて、相手役の男性に注意を持っていかれました。 三編目、「美弥谷団地の逃亡者」。地方の若者の話を見事に書いているなあ、とため息交じりに思いました。人生は上手くいかないし、教養もないしという層です。とくに男、へんに礼儀にうるさかったり出会い系を使っていたり芸能界に上から目線で一家言あったり、なんかよくわかるのです。そしてそこにDV(暴力)の逃れようのない事実があったように、粗暴な傾向がありながら、相田みつを愛好していて、彼女の方もそれを「詩人だ、すごいものだ」と思いもしている。相田みつをが悪いのではないし、愛好するのはいいことだと思うのだけれど、そのポジションはわかっていない、という感じがあります。 これはフィクションなのだけれども、彼らは現実に厳然と存在しているそういう層であって、現実を言語化したもののようにヒリヒリと感じられる。こういう話を読むと、もっとモノを知ろうとしようよ、と思うのだけど、実際に地方のこういった人たちにそう言ってみてもまず届かない。そういう難しさがあることを痛感させられる。自己肯定感が、無いようであるし、あるようで無い、というか。いや、あってほしい部分には無いし、無くていい部分にある、というか。著者はよくぞこういった層の話を言葉にして物語にして提示してれた、と思います。こういったレイヤーにある人ではない著者が、このレイヤー層の目線を得て、書いている。すごいことです。 「芹葉大学の夢と殺人」。主人公は夢を持っているし、彼氏も夢を持っている。その彼氏なんかは甘やかされたような世界から夢を見ているところがあります。これが、小説でなんとかなりたいと考えているような僕には痛い。僕と重なる部分がある。僕にも甘いところがある。でも、この小説で描かれているものに僕は自動的に引き寄せられて、無理に当てはめられて糾弾されているような気がしてくるのでした。それは、思い込みと決めつけであり、無理やり判断され批評や批判をされることと似ていると思います。この小説の彼氏とは違うのに、重なっている部分から独自にわかりやすく類推されたものへと決めつけられ、確定されて、その確定されてできあがった枠組みに当てはめられてしまうみたいなものです。わかりやすく感じられる物語に無理やり収斂させられてしまう。それは僕ではないのだけど、わかりやすく言語化され、イメージ化されてしまっているので、そこに引き寄せられてしまうのです。そういう意味で、創作物にはそういった種類の罪もあるのだな、と知ることになりました。別に、著者や作品が悪いというわけではまったくないです。これはしょうがない範囲の、フィクションのメカニズム。 「君本家の誘拐」。読んでいくと、主人公である母親の神経質さと視野の狭さがよくわかってくる。また、夫の無神経さがその対比になって感じられる。妊娠から出産、赤ん坊の子育てまで、細かい描写が僕には新世界でした。 読んでいると、著者はおそらく、小さいころから世の中にしっかりコミットする、あるいはしっかりコミットする気持ちを忘れることはなく生きてきたんじゃないか、と思えてきました。そして、そうであるがゆえの彼女の観察や洞察からは、誰も逃れられないのだ、と。そう考えるに至った僕も、辻村さんの本作に宿った卓越した才能に、観念しました。 ほんと、藤子不二雄A先生による『笑ゥせぇるすまん』の主人公・喪黒福造の決めアクション「ドーン!」みたいなのを実際にやれちゃうくらい、人の内面の深くを見通すことができそうな感じがあります。レアスキルですよね。 主人公の女性たち、彼女たちの思考や言動はいちいちもっともなのだけど、実は相手役の男たちのようにズレた部分が、わかりにくいのだけど、ある。巻末の林真理子さんとの対談でもそこに林さんは触れられていて、「すごくテニクニックがいること」と、辻村さんの力を評価されていました。また林さんは、言葉の優れた的確性についても触れられていて、僕も本書を読んでいて辻村さんの言葉の旨さに舌を巻きましたが、的確性という言葉はまさにぴったりなのでした。 辻村さんの作品は、『サクラ咲く』『朝が来た』に続いて三つ目になりました。今作によって、作家の幅の広さを痛感しました。そう、幅の広さについては、一人の人としても、かくありたいものですね。

    19
    投稿日: 2023.10.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    辻村深月の直木賞作品、「島はぼくらと」からの「鍵のない夢を見る」を読みました。裏のストーリーのあらすじは毎度の事ながらチラッと一瞬しか見ないようにしてるので、直木賞、短編集とだけ頭に入れて。 5作品とも女性が主人公、嫌な部分や内面を書いた暗い重い感じ。自分には少し合わなかった「傲慢と善良」と同じような感じかと思っていると、「芹葉大学の殺人」「君本家の誘拐」で一転して食い入るように読んだ。 短編集で終わらせるのがもったいないくらい人物像や描写が細かい。あぁこういう人っているよね〜って浅い印象だけでなくて、考え方や行動と周りとの関わり方までリアルで深い。 最後の林真理子との対談も面白くて、山梨県の繋がりや辻村深月の過去についても知る事が出来た。林真理子は知らなかったので、検索してみると最近よく見る方でした。辻村深月が影響を受けたという「葡萄が目にしみる」をぜひ読んでみたい。「最終便に間に合えば」のこれでモトが取れたとのセリフも作品から直接読みたいと思いました。

    44
    投稿日: 2023.09.18
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    芹葉大学の夢と殺人が気に入った。主人公にリンクして読める。交際相手の悪気のない言動が受け手にとっては凄くショッキングなものだったりすることが伝わってくる文章や、そうする意外にはもうなかったんだと感じさせるラストがよかった。あとは、君本家の誘拐が好き。◯◯に限って…と思える人でも、孤独や過労や張り詰めのピークで精神的に参って”やってしまった”が起こり得るのだと。そこに至るまでの流れが、主人公に自分を重ねて、一緒に疲弊しながら理解できてしまう文章だった。

    4
    投稿日: 2023.09.15
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    直木賞なので手を出したが、苦手な短編集… 全5篇女性主人公で、それぞれ異なる環境や性格を描写できる作者に感服 想像で書いたと綴っているが、只々感性に驚きつつ面白い! 題名「鍵のない夢を見る」は作中にはでてこない。 ネット徘徊すると、 閉塞感の現状から出ていきたい、ささやかな希望を込めた題名とのこと なるほどすべての話は少なからず当てはまり読後に納得 「出口」とか「希望」のような安直な単語でなく ドアの「鍵」としたとこが、おしゃれで日本語って良いなと感じた

    65
    投稿日: 2023.09.12
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    自意識の強い人、大袈裟に考えがちな人、無神経な人 戒めになる短編集 人に気を遣いつつ、シンプルに生きようと思える でもちょっとわざとらしいところもあるかなあ

    7
    投稿日: 2023.09.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    登場人物それぞれが少しぞっとするような面を持っていながらも、身近にいそうなリアリティもあってぞくっとしました。 ぞっとするような面が自分自身の奥にある一面とも重なるようで考えさせられます。 特に「芹葉大学の夢と殺人」が印象的でした。絶対に無理だと分かるはずのことなのに現実を見ようとしない雄大にある種のサイコパスっぷりを感じながらも、この現実が見えていない痛々しさには自分1人では気づくことが出来なかったのかと思うと怖くなりました。

    2
    投稿日: 2023.08.29
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    自分が思っていなかった事が起きたり、相手の考えが読めなかったり、そんな時に、何かの点と点が結びついたとき、人間は「思い込みの勘違い」をするのだと思う。 複数の収められている作品の中に共通するメッセージを拾いあげるとこんな感じ、 自分の思い込みや自分の中での正義感や常識が相手への見方を偏らせたり、差別を生んだりするんだと思う。 完全にフラットな人間になることは出来ないし、その必要も無いんだろうけど、その小さな違和感を辻村さんは表現するのがとても上手いです。 ミステリーは相手や物事の現象にあるのではなく、自分自身の心の中が起こすんだな、、と読み進めながら感じることができます。 「自分自身に効く」こんな一冊ですね。

    24
    投稿日: 2023.08.27
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    辻村深月さんは、女性の秘められた内面を映し出す様な心理描写が巧みな作家さんだと思う。 本作は特にその特徴が顕著で、その分読むのにパワーが必要だった。直木賞受賞作ということで、期待大で読んだが、疲れている時にはお勧め出来ないし、読後何か学んだり前向きになれるお話ではなかったので、作品の善し悪しはさておき、そこだけは要注意かも。 仁志野町の泥棒 石蕗南地区の放火 美弥谷団地の逃亡者 芹葉大学の夢と殺人 君本家の誘拐 短編5作の作品だが、共通しているのは女性の心の闇… 各章の主人公が放つ強烈な個性は、きっと私達誰もが多かれ少なかれ持っている部分だったりするのかもしれない。ただ、共感出来る部分もあるけど、共感したくない気持ちになる。 個人的に、『芹葉大学の夢と殺人』は、後に書かれた『傲慢と善良』を想起させるものがあり、辻村さんお得意とする年頃の女性の心理描写に共通するものを感じた。 それにしても、この独特の世界観… ゾワゾワする感じ… あぁ…やっぱり辻村深月さんだなぁと余韻に浸った。読後は、エネルギーを吸い取られたようだった笑

    17
    投稿日: 2023.08.19
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    ハラハラしながら読むも読後はあまり良くない。 面白いんだけど人を蔑みながらも友達付き合いしていく描写があんまり好みでない。

    9
    投稿日: 2023.08.16
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    自分の心に余裕がある時に読むのがオススメです。 辻村さんは観察眼が凄い方なんだろうなと思いました。それゆえ、疲れてたり落ち込んでいる時には自分の中の嫌な一面を見せられている気持ちになるので、休みの前日にのんびりしながら読めば良かったです。

    1
    投稿日: 2023.08.15
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    全部面白かった!特に火事の話。 「自分もこう思ってしまうかも」とヒヤッとした。 でも、この女の人の考え方が微妙にズレていて、それが最後に大きくずれてきて…

    1
    投稿日: 2023.08.14
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    辻村深月の文章やストーリーは、自分にはあまり合わないのかもしれない。 良くもないけど、悪くもない。読後感が独特の、普通の小説。

    1
    投稿日: 2023.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    辻村深月さんは人間の描写が深くて巧い。淀んだ感情をくっきり描くから、自分と主人公の醜い感情がリンクして本の世界に引き込まれそうになる。他人からよく思われたい、そんな人たちの短編集。

    1
    投稿日: 2023.08.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どの作品も感じたことのあるシチュエーション且つ後味の悪さが絶妙でした。 【石蕗南地区の放火】が個人的には1番気持ち悪さの残る話でした。最初は大林の痛々しさに目が行きますが、そんな男しかもう寄って来ない事をついてないと言いきってしまう笙子の自覚の無さが見ていられないです。「自分は常識人だ」「年齢は重ねてもそれなりの女性なのだ」という傲りが徐々に露呈していき、痛々しくなっていく表現が見事です。 朋絵の社交辞令を真に受けたり、大林を見下しながらも好かれている事をにおわせたり…周りの反応でやっとそれが恥だと自覚するのも、全て他人軸で生きてきたからだろうなと感じました。 また、笙子とそんなに年齢の離れていない私は、こうはなるまいとは思っているけど果たして大丈夫だろうか?と一瞬でも思ったところも怖い部分でした。自分の生き方、振る舞い方を大丈夫だと思い込んではいないだろうか?と思ってしまう力がある作品でした。

    2
    投稿日: 2023.08.12
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    5話全部主人公が自分であってもおかしくないような何処にでもいそうな女性で心がざわつきました。1話目はちょっと違うけど他はみんな自分本意な女性で読んでいてこんな結果になったのは自分が悪いんだろと思ったし怖いと思った。みんな自分の事ばかりで周りが見えなくなってしまうんだよね 人の気持ちがわかる人間になりたいですね。

    1
    投稿日: 2023.08.08
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    読んでて何回もハラハラ&イライラした 濁った感情の書き方本当に上手、、、 胸糞まではいかないけど心にズーンと残る話ばかり。

    2
    投稿日: 2023.08.04
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    仁志野町の泥棒 石蕗南地区の放火 美弥谷団地の逃亡者 芹葉大学の夢と殺人 君本家の誘拐 面白く読めました。が、謎めいたタイトルの意味は分からないまま。 「鍵のない夢」とは? 再読が必要なのかもしれません。

    0
    投稿日: 2023.07.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2012年上期直木賞受賞作 ・仁志野町の泥棒 ・石蕗南地区の放火 ・美弥谷団地の逃亡者 ・芹葉大学の夢と殺人 ・君本家の誘拐 以上5編の短編集です。 ぞくっとするような…う~ん、大人ってそういう感じなのか…とか、そういう感想です。 こういう系は、苦手かな。 ■仁志野町の泥棒 母親とバスツアーに参加して、出会ったバスガイドさんが、小学3年生の頃、転校してきて仲が良かった律子であった。何か微妙な過去を彷彿されるオープニング。 律子が転校してきたところから場面は始まり、クラスの人気者・優美子と3人で仲が良かった。 クラスの他の子から、律子の母親が、近所の家に空き巣に入り、2千円~数万円の泥棒を繰り返しているとことを聞かされる。そのことが原因で、毎年、転校を繰り返していると。どうしてよいかわからずにいたが、優美子は、そのことを知っていたがごく普通に接していることに、驚く。優美子の母には、女性が生理の時に情緒不安定になるのが原因で、律子の母がそうした行動にでるのではと聞かされる。その後、噂は下火になる。 小学6年の夏休み、ミチルが母と出かけて帰宅すると、律子の母が、空き巣に入っていたのに遭遇。母が、色々話をして返す。母も、知っていたし、今まで通り律子と仲良くしても良いと言う。 警察に突き出すでもなく、あいまいな大人たちの対応にわだかまりを持つ。 優美子と律子と3人で買い物へ行った際に、律子が万引きをしそうになるのに、遭遇。母親だけでなく、律子もということを許せなくて、そこからは、避けるように暮らす。律子は、6年生卒業まで、同じ学校にいるが、中学からは毎年、転校していたみたいだ。高校は、近くの商業高校に通う。同じ中学出身の級友を待つ律子に、校門の前で遭遇したが、律子は、ミチルのことは覚えていないようで、明るく暮らす彼女に、モヤモヤ…。 自分にとって、すごく嫌な思い出の人は、ずーっと覚えているけれど、相手は、そんなことを全く覚えていない。そんな経験はあるかな。自分はそのことを思い出しては、ずーっと思い悩んでいるのに、罪の意識はないんかい!ないんだろうな~ ■石蕗南地区の放火 実家の側にある消防団の事務所が火事になった。笙子は、職場で公共施設の保険業務を行っておるので、調査のため上司と現場へ。現場で、以前、合コンで出会った消防団の大林を見かけ、以前、デートしたことを思い出す。 笙子ちゃん、面倒くさい。色々人目を気にしすぎ。行きたくなければ合コン行かなきゃいいし、今後仕事で会うかもしれないからって、良い顔するのもどうかな。相手のメールがウザいなら、無視するなり、断わるなりすればいい。横浜までデートに行くかな。 なのか、何でも楽しみを見つけるのが下手な人なのか…こういう人が増えているから、未婚率が高いのか…。 大林さんも、悪い人じゃないけど、暑苦しい…。でも、昔は、こういう人も結婚できたけど、今は受け入れられないのかな。 と、私の個人的な感想。 ■美弥団地の逃亡者 これは、サスペンスですね。最後に、解決されるので、ミステリーかも。 出会い系ご近所サイトで出会った陽次は、 「あいあわせはいつもじぶんのこころがきめる」 と、当時高校を卒業して、ふらふらしていた美衣にとって、自分の存在を認めてくれる人だった。 しかし、陽次の束縛が激しくなり、暴力も振るうようになる。友達にも交際をやめるように言われ、母に相談。母と一緒に、警察に行き、ストーカーとしてとして被害届を出す。 結末は、読んで下さい。 陽次は、典型的なDV男。美衣みたいな女の子も増えているのかな。大丈夫か?小説ですけど… 最近、出会い系サイトで知り合って付き合う子が多いといいますし、知合いの中には、それで結婚した人もいます。でも…そんなんで良いのかな?と思うのは、おばちゃんだからかな。 ■芹葉大学の夢と殺人 なんか切ないです。 羽根木雄大の夢、医者になって、サッカー選手になる。 これ、良そうで怖い。美しい男の子。小さい時から、可愛い可愛いで育ってしまったのかな。少子化で、男の子を猫っ可愛がりして、ボンクラに育てる母親が多い気がします。 二木美玖、逃げろ。アホな夢を聞いた時点で、こいつヤバいと思って、逃げろ。でも、彼女は、自分で死を選んでいましたから…なんでしょうね…自分にはこの男しかいないと思ってしまったのでしょうか…。 ■君本家の誘拐 本当?そこまで、頭飛ぶ?と言うのが、正直な感想。 でも、育児の辛さはわかります。 旦那が非協力的だと、辛いのもわかります。 意識が遠のきそうなのもわかります。 今って、そんなにしんどいのかな。私もしんどかったけど…。回りに友達作るって大事。 私も育児がしんどくて、義母に面倒見て欲しいから、近所に引越して来ましたから…実家は遠いので。義母さん、ありがとうございました。 でも、でも、自分の世間体を気にして、赤ちゃんを置き去りにしようとするかな?反省したのに? まあ、無事でよかった。 小説読了194冊。ブクログ内で。

    1
    投稿日: 2023.07.27
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    Kindleにて読了。 短編集となります↓ ・仁志野町の泥棒 ・ 石蕗南地区の放火 ・美弥谷団地の逃亡者 ・ 芹葉大学の夢と殺人 ・君本家の誘拐 対談 どこでもない〝ここ〟で生きる 林真理子×村深月 こりゃおもしろい! それぞれの主人公が少し『ズレ』てるんだけど…何だか共感できてしまう。 ん?私もズレているんだろうか? …というか、ズレてる本人にはズレてることが分からないんだ。 現在・過去と行き来して、未来を早く読みたい!で読む手が止まらない。 とても楽しめました♪

    0
    投稿日: 2023.07.25
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    これ多分他のアンソロジーで読んだなと思う作品がいくつかあった。 放火とベビーカーの話を覚えていた。 この二つは身近に居そうな怖さがある。 怖いと言うか、切ないと言うか。 それにしてもベビーカーの話の旦那は友人の旦那にそっくりだったわ。

    9
    投稿日: 2023.07.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    5つの物語からなる短編集。 人間の奥底にある、どろどろした感情があるということを認識させられる。 仁志野町の泥棒は自分はあんなに気にしてたのに、意外と相手って過去を気にしていないものなんだな、あるある。笑 美弥谷団地の逃亡者は、なかなか彼氏ができない時に陥りやすい感情ではないかと。 君本家の誘拐は同じ初産で0歳児を育てる母として ハラハラ、ドキドキしながらページを巡った。 自分も含め同じ月齢でもその子の個性や親の考えによって全然違う生活になる。 どのお話も主人公が歪んでいて日常でない視点で見れて面白い。

    2
    投稿日: 2023.07.19
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    辻村深月さんのダークな雰囲気を集めた短編集。学園ものが読んでて清々しくて面白い印象のある辻村深月さんの作品でしたが、本作はテイストが全然違うように感じました。 全体的にネガティブな考え方でまとまってる作品で、見栄とか嘘とか痴情とか、嫌な感情てんこ盛りみたいな印象を受けました。個人的には、「石蕗南地区の放火」が好みで、いわゆる女性のマウンティングというのがこの頃から上手く表現されててグッドでした。

    25
    投稿日: 2023.07.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    たまたま読んだ雑誌にこの本が紹介されていたので借りてみました。 短編集でどれも思ったより印象に残らなかったがラストの誘拐の話だけは面白かった。 育児の大変さを考えると共感できる部分はたくさんあるが、実は家に子供がいたとわかったときその後にとった行動は理解し難い。それ程までに追い詰められてたんだろうけど、、

    0
    投稿日: 2023.07.06
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    なんとも自分勝手な人たちの話なんだ。。 全く共感もできないし、救いもなくて疲れた。 自分には合わなかった。

    2
    投稿日: 2023.07.06
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    面白い、というよりも違和感で終始歯痒かったです。 主人公はみんな普通の女性、のようでいて少し狂っていて、 その違和感を的確に表現されている辻村さんの文章力と、それを物語に落とし込める能力がただただ凄いなと思いました。 まさに、転落。 普通の人は少しずつ少しずつ転落していく。 読みやすく、リズムよくさくさくと読み終わることができました。 この作品に出てくる男性は皆ろくでもないなと思う反面、こういう人を選んでしまう女性の気持ちも分かる現実が少し怖かったです。

    1
    投稿日: 2023.07.01
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    読んでる時は先が気になる、 読み終わったらじわじわ心が押しやられる。 自分の語彙では言葉にできない 濁った感情が心に溜まる、 そんなお話集。 過剰な自意識 あまりにブレない軸や夢 夢を見る才能 それでもやっぱり、鍵は見つからない。

    9
    投稿日: 2023.06.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あまりにも面白すぎて、あっという間に読み終えてしまいました。 流石直木賞受賞作品ですね。 短編集となっていますが、どの話に出てくる女性も「うわ〜いるいる〜」と顔を顰めてしまうほどリアルです。 特に第二章の自意識が肥大化してしまった女性! 昨今流行りのマッチングアプリや婚活市場にわんさかいるなぁと、感慨深さすら覚えました。 ここまで30代独身女性の嫌な部分を煮詰めて書けるのは、辻村深月さんだけなのではないでしょうか。 私には非常に刺さりました。

    0
    投稿日: 2023.05.24
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    世界って本当に、交わらないで存在するのかも。だから、そうではない世界も、もしかしたらあるのかも。この世界からわたしが頑なに出なかった所為で、わたしが知らないだけなのかも。 今仕事しながら聞いてる本が、普通の人たち(普通に見える人たち)が小さく奈落に落ちる幾つかのショートストーリーで、それももう4つめなので、気分が落ち込んでる気がする。そして、あまりにも話が通じない彼が、得体の知れない、すぐにでも、またはこの機会を逃さず離れておくべきもののような気がしてくる。怖くなってくる。気持ちってほんと、いい加減だとおもう。 チャプター4やばい! やばい男だ! ここまでわかりやすかったら、よかったのにー! 彼女は最後に、死ぬことを選んだ。これ、この話、意外と危険だった。結構いるんじゃないかしら、実感できるひとたち。少なくとも、わたしはこの話を読んでる間、悪寒が止まらなかったよ。こんなふうに自分を納得させて、生きることから逃げるのもありなのかな、て思っちゃったよ。揺れ動く自分自身の姿を、右斜め上から見下ろしているみたいに。 彼女は機会を逃したのだ。だから死んだのだ。

    2
    投稿日: 2023.05.21
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    うわ、見たくない闇を見ちゃった。読んでて何度も湊かなえ作品かと錯覚してしまう薄暗さ。 人を「普通」と呼ぶときは常軌を逸していない正常な人、のようないい意味で使う時と、特に面白味もなくこれといった特徴のない人、のような悪い意味で使う時があると思うのだけど、この作品には後者の意味での「普通」な女性がたくさん出てくる。よくもこんなに既視感のある「普通」な女性を描けるなあと感心しちゃいました。 普通なんだけど、「普通」に隠れたそれぞれの複雑な心境や奥深い闇がうまいこと淡々と表現されてる。見たくない触れたくない闇がわざとらしくなく無駄なく語られていてなんかゾッとしちゃう怖さがある。 浅はかで歪んだ普通の女子たちの闇。私は違うもんって言いたいけどそんなこともないのかな。嫌だわ考えたくなーい 救われる話でも深く考えさせれる話でもないけどドスっと重くしばらく頭のどこかに棲みつくような話だったな。

    2
    投稿日: 2023.05.21
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    うーん!ゾワゾワする! ちょっとズレた考えを持つ女性たちにモヤモヤザワザワするんだけど、どんどん読み進められるんだよね!辻村深月さんはやっぱり凄い。

    4
    投稿日: 2023.05.18
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    ・短編集 ・女性の複雑な心境を汲み取って描かれていて面白い。男性目線からすると少し違和感のあるところがあるが。

    2
    投稿日: 2023.05.11