
総合評価
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powered by ブクログ作者が意図して描いている「嫌な女性」が本当に嫌で読んでて辛くなる。 受賞作であることは納得できる1冊。
1投稿日: 2020.10.28
powered by ブクログ作品としてはよくできてるが、女性特有の内容が好きではない。 読み終わった感じが、悪い意味でもやもやする。 ただ、出張の新幹線の中で1日で読み切ったので、惹きつける何かはあるのかとも思う。
2投稿日: 2020.10.22
powered by ブクログ短編集になっており、比較的若い女性の視点から描かれているものからなっている。 特に印象に残ったのが、最後のお話で、子育てに追い込まれていく姿とそれでも尚子供を大切に思っている気持ちが滲み出ていた。本当に子育ては戦いであると認識させられる。
1投稿日: 2020.10.17
powered by ブクログどの短編も、世間的にどうなんでしょう?って人達が出てくる。 その どうなんでしょう?って人に、なんとなく重なる部分、心当たりがある場面がある。 ん〜そうか…私は世間的にどうなんでしょう?っていう部類に片足突っ込んでるんだな。 一線を超えないように…後戻り出来る所まで。心を強く持とうと思った。
21投稿日: 2020.09.30
powered by ブクログスロウハイツの神様っていうあんな爽やか小説を書いた辻村深月から生まれたと思えないほどのダーク作品だけどすんごい刺さった。短編だけど直木賞とったのわかるなぁ! 5人の違う境遇のヤバい女たち。でも彼女たちにとっても共感出来る。女の人ならみんなわかるんじゃないかな。 こんな人たちに絶対ならないようにしようって思うんだけど、周りが見えなくなっちゃうことってあるよね。そういう時って周りの意見も、顔色も、わかんないんだよね。5人の女たち、全員が全員共通してたの、こういうところだよね。 短編ってのもあってどんどん読み進めてあっという間に終わっちゃった。読書大好きだなぁって改めて思った。辻村深月のダークな面、ホワイトな面の切り替えすごい!!!!
3投稿日: 2020.09.29
powered by ブクログ消防団員に言い寄られて勘違いする自意識過剰さがめっちゃリアル。 あと夢追いくんのやばい感じと何故かそれを許容する若い女も生々しい。 高い文章力で心情をリアルに書いたり敢えてそれを省いて表現したりどれも個性があって面白かった。母親のやつは立場が近すぎて普通にホラーがすぎる
0投稿日: 2020.09.09
powered by ブクログ辻村深月読了4作目。【白辻村】と【黒辻村】があると。これは【黒辻村】で直木賞受賞作。心温まる白辻村に油断をしていたら、冷水を浴びてしまいました。5話短編集、『石蕗南地区の放火』が私の一推し。本編後の林真理子×辻村深月 同郷対談 楽しめました。
5投稿日: 2020.08.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
誰かに相談が出来る、本音を話せる誰かが1人でもいる。それが幸せで、人生を豊かにするのかもしれない。夢を描き、追い続ける。そして、その夢を誰かに応援してもらう。夢の実現可能性に気が付き、納得して、また違う夢を追いかける。幸せだ。
0投稿日: 2020.08.29
powered by ブクログどの主人公も何だかズレているというか 違和感があった でもそれが人間らしくもあるなと思った 2020/8/29 ★3.4
0投稿日: 2020.08.28
powered by ブクログ直木賞受賞作。 5篇の短編集。 あれ?この話、なんか知ってる、、と思ったらドラマ化されてました!! それを以前、見た事があると思う。 でももう細かい所はすっかり忘れてたので、原作は原作で楽しめました♡ どの話もざわざわです。後味悪いです笑 これは黒辻村でした。 辻村さんはほんとに女性の細かい心理を描くのが上手い!! それぞれに出てくる女性は、どこかズレてる。 でも一歩間違えたら 自分だってそうなりかねないな〜という怖さがあった。 全くの別次元の話ではなく、結構日常に潜んでるお話かも、、。 個人的に面白かったのは、「君本家の誘拐」。 こういう育児ノイローゼってリアルな気がしました。 短編集なのにどの話も内容濃くて面白かったです!
13投稿日: 2020.08.27
powered by ブクログ怖い話だったわー The、ホラー的な話より、こういう救いのない、ズレていく登場人物の話が、ドキドキさせられますな
1投稿日: 2020.08.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「仁志野町の泥棒」★★★★ 「石蕗南地区の放火」★★★★ 「美弥谷団地の逃亡者」★★★ 「芹葉大学の夢と殺人」★★★ 「君本家の誘拐」★★★★
0投稿日: 2020.08.04
powered by ブクログ辻村作品、3作目。いわゆる黒辻村の一冊。 最近評価パされた作品ということでは、映画の「ジョーカー」「「ラサイト 半地下の家族」」に通じるものを感じます。 辻村作品の中では、よく登場する、ストーカーのような、精神的な危うさについてを一つ一つテーマにした短編作品です。 従来は、このような危うさを持った人を「特殊」な人として、「普通」の人が、問題解決したり、社会から切り離そうと考えるのが一般的だったように思いますが、最近は、その危うさは、多くの「普通」の人が持っている要素としなんだという考え方に移っているように思います。そのような、背景から、共通の問題として、ある意味、自分の醜い部分を直視することを強いる作品を評価する傾向があるのかもしれないなと思っています。 小説や映画をエンターテイメントとして読んだり見たりする人にとっては、自分の内面についての「気づき」はあるが後味が悪く対象とすべきではない分野です。 一方、このような問題であったり、自分の内面についての「気づき」に関心がある人としては、興味深い一冊かもしれません。ただ、多様な例を対象としてはいますが、目線の深さ、角度が、どれも同じように感じてしまいました。むしろ、主人公は、すべて同じ人と考えても良いと思います。その意味で、どの作品を読んでも読後の印象はあまり変わりませんでした。精神的な危うさについての例示をしながら、小説のかたちで分かりやすく解説した本のような印象です。 個人的には、そのようなことが知りたければ専門書を読むでしょうし、映画や小説には期待していない分野です。 もう読むことはないし、他人に紹介することもないでしょう。 私の読者としての力不足かもしれませんが、辻村さんの作家としての力量については、相変わらず感心するところです。しっかり、最期まで読ませていただきました。
0投稿日: 2020.07.24
powered by ブクログテーマは自分のことしか考えていない女たちと言う所でしょうか。 意外と周りが見えてないというか……。そういうの登場人物が多かったと思います。 登場人物に、ちょっと考えすぎじゃない?と、思ったりしました。
9投稿日: 2020.07.03
powered by ブクログ2020.6.30 みんなどこかが欠落してるけど、それが決定的に表に出る瞬間のおはなしたち。 面白かったけどもこれで直木賞…?って感じ。 辻村様のはもっともっと面白いのあるよー
1投稿日: 2020.07.01
powered by ブクログ心がざわざわするような内容のものばかり。だけど早く先が知りたい。 何かにとりつかれたように、一気読みしてしまった。 とにかく読ませる力が凄かったです。 「君本家の誘拐」は、妊娠出産をテーマに書かれたものだったが、現実感たっぷりで、怖いくらいにその頃のことを思い出してしまった。
20投稿日: 2020.06.27
powered by ブクログ続きが気になってどんどん読んでしまいました(^^; でも一話一話がなかなかツラい内容で、読み終わってへこんでしまいました。
1投稿日: 2020.06.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
題名がお見事ですねえ。「鍵のない夢を見る」とは。その意味する、意図するところは。 現状が不安だ。不満だ。抜け出したい。あの扉から。解決したい。あの箱を開けて。でも。扉を開ける、箱を開ける鍵がない。どこへも行けないし、どうしようもない。そんな悪夢。でも、それは、、、悪夢ではなく、現実なのでは? そんなイメージを、漠然と。想像しました。個人的に。 まあ、ビターですね。ビタースイートではなく。ほろにが、ではなく。苦いなあ、、、この現実は。という感じ。いやあ、苦い。何故にここまで、思い通りにいかないのか?辛い。辛いです。 仁志野町の泥棒 うーむ。怖い。怖い。小さく怖い、って感じ。律子の母親、みたいなん、同じ町内にいたらマジ困る。でも、この、小さな共同体のなかで、家々に鍵が掛かってない戸締りしない感じ、1980年代までの、地方都市、というか田舎、の感じ。わかる。わかるなあ。これ、どうなんやろ。2020年の今は、あまり、ありえない風景、なのかなあ?でも、こんな時代も、絶対にありましたもんねえ。 律子、ミチルの名前、忘れたるなよ、って思いました。いやあ、こう、残酷、って感じ。バスツアーのガイドも、上手いことしている感じも、残酷、って感じ。うーむ。残酷、って感じ。何と言いますか、あんなに辛い子供時代を送ったであろう律子が、高校以降はなんとなく幸せそうになって、逆に主人公目線のミチルは、なんとなく幸せそうになっていないっぽい?というような描き方も、なんだかこう、、、うわあ、って思いました。 石蕗南地区の放火 石蕗、で、つわぶき、って読むそうです。植物の事みたいですね。で、石蕗町、って実在するの?架空の地名? この話が、個人的には一番好きでした。笙子も大林(バックドラフトさん)も、抜群に魅力的でないのが、凄い。魅力的でない二人を軸に展開される、魅力的でないところが魅力的な物語、という見事に不思議な短編。笙子と、その同僚の朋絵も、表面上は上手いこと職場で一緒に仕事してるっぽいけど、実際のところは絶対、仲悪いんちゃう?って感じましたが、どうなんでしょうね?いやあ、ビターだなあ。 美弥谷団地の逃亡者 これは、なんだか、よおわからんが、怖い。美衣は、陽次が、狂っているということを知っているからそれに合わせて演技していた、ってこと?ですよね?自分を騙すために。そうしないと、この現状を乗り切ることができない、と判断して。陽次を騙し(というか陽次に合わせ)、自分を騙し、そして読者も騙す、という体裁の文章?みたいな。そうなのかな、と思いました。 芹葉大学の夢と殺人 雄大のキャラに、全然、魅力を感じることが、できなかった、、、すまん。なんだコイツ?って思っちゃいまして。面白い、とは、思うことができなかったなあ、、、すまんです。 君本家の誘拐 良枝が、咲良を家に置き忘れて「誘拐された!誘拐された!」と騒いでしまったのを、誤魔化そうと細工する、と決心した場面。あの、一線を越えてしまった場面。うむう。容赦ないな、って感じですね。 全体的には、個人的には、そこまでは、ハマれませんでした。「どないもならんなあ、、、」という身につまされるようないたたまれなさ、グッとくる感じでしたら、角田光代の方が好みですし、人間の嫌な側面を描く!という容赦のなさでいうならば、桐野夏生の方が好みですし、うーむ、もしかしたら、俺、そこまで、辻村深月の作品と、相性、良くないのかも?と、色々読み進めるにあたって、思ってきましたね。 「本日は大安なり」が、初めて読んだ辻村さんの作品で、アレがあまりに自分にとっては抜群に面白くて、「辻村深月、スゲえ!!」って思って、どんどん読み始めたのですが、、、「ツナグ」は結構好きだったけど、「盲目的な恋と友情」「太陽の坐る場所」が、ちょっとピンと来なくて、この作品も、ピンとこなかった。うーむ。「本日は大安なり」は、ホンマに抜群に好きなんですが、、、すみません辻村さん。ちょっと、相性、悪いかも、、、という気が、してまいりました。 この作品も、読み終えた後に、直木賞受賞作なのだ!という事を知ったのですが。ホンマに申し訳ない。超すみません、なのですが「直木賞を獲るまでの作品かなあ、、、?」という、ホンマに生意気な感想を、思ってしまいました。マジですみません。うーむ、、、好み、って、難しい。難しいなあ。すみません、、、
6投稿日: 2020.05.31
powered by ブクログ期待していましたが、確かに一気に読めるくらいハラハラして面白かったですが、世代と内容が自分には合わないと感じました。
1投稿日: 2020.05.30
powered by ブクログみんな都合の良い夢を見ている 好きか嫌いかと聞かれたら、好きではない小説です(笑) この小説を読んだ人はみんな胸やけするんじゃないかと思います。 でも、この胸やけを文章で見事に伝えてくる、そういう意味で物凄く評価されている小説なんだというのは読んだ方なら分かるはず…… 短編集で、ひとつひとつはモヤッとが詰まっているだけなのですが、読んでる途中から、これが1冊になっているということに破壊力を感じてしまいます。あぁ、また胸やけするんだろうな、と思いつつ読むのをやめられない。 子供の頃に見た夢と違う、夢だけが先走りしている感じ、これは社会人になってから読むと気分が悪くなるんだと思います。 でも、こういう夢みがちな人たちっているんですよ、、、違和感なく読めるのがまた怖い。 大人になっても夢は捨てたくないけど、夢の持ち方は考えなければなあ、と思う1冊でした。
2投稿日: 2020.05.14
powered by ブクログ面白さとか好みとかは別として。 各話それぞれ読み終わった後に、ちょっとずれてる主人公に対して少しの苛立ちと憐憫の情を抱かされる感じは、作者の狙い通りに感情を誘導されているようで、一貫したコンセプトとその文章力が魅力的な作品でした。
2投稿日: 2020.05.09
powered by ブクログ女性のシビアな悩みを描いた短編集。 直木賞受賞作ですが、自分としては辻村さんに期待するのはこんなダークなものではなく、もつと繊細でかつ意外性のある展開の作品なので、期待していたものとは違いました。
0投稿日: 2020.05.02
powered by ブクログ【非日常のような現代日常のような…】人の弱さ、哀れ、闇、読後感はダーク。5短編。日常に起きてたらゾッとする。なかには現実にある話。男女とも、人は魔が刺してしまうような心理に陥ることが、ないとも言えない。共感できる部分あり理解できない部分あり。女性の心理描写、上手いなぁ。男性は、どう感じてくれるのか男女だからこそ、感じる感覚も違うんだろうなぁ。ズレって、ある意味深いなぁ。背中がゾクゾクする場面あり。相田みつおさんの言葉はいいなぁ。新幹線に飛び乗って抱かれに…。愛じゃなくても構わない、女の最後の希望は儚い。
1投稿日: 2020.04.21
powered by ブクログ辻村深月さんの直木賞受賞作。今までいくつか読んだ作品と印象が違って、大人の女性のいろいろを描いた短編集でした。
0投稿日: 2020.04.19
powered by ブクログ噂の辻村深月を読みましたよ、噂に違わずおもしろかったですよ。さすが直木賞受賞作! どの短編が一番おもしろかったかなー、うーん。 甲乙つけがたいけど、芹葉大学かなー。 今さら恋愛にいいも悪いもないだけれど、私はこの年頃にこんな恋愛したことなかったからなーってしみじみした。 そして、巻末の林真理子氏との対談に痺れた。 作家同士の対談って結構痺れる。 こんな会話ある?って聞かせてよーーーって思う。
0投稿日: 2020.04.14
powered by ブクログ第147回直木三十五賞受賞の短編集 アンソロジー以外でちゃんと読むのは初の辻村深月 地方都市で暮らす女性が日常の中に見るささやかな夢と、その後の暗転を5つのエピソードで紡いでいます。 救われない話も、比較的光明が見える話も・・・上手いです。短編集なのに一気読みで(^_^;) ドラマ化されてるようなので、記憶が新しいうちに観たいと思います。
0投稿日: 2020.04.11
powered by ブクログどこか壊れたような(壊れかけたような)人達が関わる事件の話が5つ。 短編集って物足りなく思う事も多いけど、この本はそんな事はない。
1投稿日: 2020.03.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
直木賞受賞作短編集 身近に起こった犯罪と それまでの背景が書かれている 出てくる主人公は、 恋愛、結婚、出産などで どこか痛々しい思いを抱いている。 でもそれは多かれ少なかれ 共感できる部分もあり それが余計にこわい。 最後の誘拐の話は 小さい子供を持つ自分としては 共感できる部分もあり それがとてもこわかった。 読後感はいいものではなく、 星は3つ 辻村さんは人の闇を書くのがうまいなあ
6投稿日: 2020.03.04
powered by ブクログ最後のストーリーは心の中にいる悪魔の話で、こっち来るんかい!と思った。表面化した悪魔も怖いけど、自分もそうなり得るんやで?と気づかされた。
0投稿日: 2020.02.22
powered by ブクログごく普通の女性達が主人公。 しかし心の中の嫌な部分が、さらりと嫌みなく書かれていて、あーあるあるとか、あーこの男とは不幸になるわーと楽しんで読めた。
6投稿日: 2020.02.15
powered by ブクログこの小説がどうこうというわけではないが、最近読んだ賞獲得の作品の多くが、性描写、暴力、ダメ人間を話の根幹に置いている。人間には色々な感情や闇があるから、ある程度理解できるのだが、各賞の選考のお偉いさん達は何かおかしくなっているんじゃないか。暗い世情なら前を向ける小説に賞をあげるべきなのでは?最近の芥川・直木賞はすぐに読む気にならない。 ちなみに「鍵のない夢を見る」は、彼女の長編の驚きのようなものはなく、無難な一冊だった。
10投稿日: 2020.02.01
powered by ブクログ読み始めてすぐに覚えた既視感ならぬ既読感、読んだのは文庫化3年前の単行本だったけど。その時スゴいと思った記憶がまたよみがえったほど5編の短編で語られる女性たちの各心理描写がやっぱり尖っている。小説だから誇張されている とも言い切れない訴求力がある。再読だったけど、ちゃんと又 読んでしまった(笑)
6投稿日: 2019.11.24
powered by ブクログ女性が主人公の短編集。 人間の嫌な部分が見えてしまって後味が悪い。 再読はしたくない 「仁志野町の泥棒」が一番おもしろかったけれど、子育てをする母親としては「君本家の誘拐」が読んでいて辛かった。
1投稿日: 2019.11.17
powered by ブクログ地方都市に住む一見ごくごく普通の女性たちに潜む 暗闇 たぶん誰の中にもあるであろう、そんなドロリとしたものに焦点を当てた短編5作 どれも救われない
0投稿日: 2019.11.04
powered by ブクログすごいなあ、辻村深月! 全編主人公のキャラクターは全然違うのに、一つ一つの物語の中で、こんなにも個性が際立っている。そして何より、そのキャラクターそれぞれが、本当に生きているかのような、大きなエネルギーを感じた。こういうのを「宿る」っていうんだろうな。 解説の林真理子さんの言葉。 「主人公の一人称小説の場合、ちょっと変な考えのキャラクターであっても、正当性を持ってしまうものなんですけど、この作品では読んでる人にひたひたと違和感を感じさせ、実はちょっと軸が曲がってるんだということが伝わる。これはすごくテクニックがいることです」と。 特に笙子と未玖には、共感しつつも「いやいやいや」と、彼女たちの気持ちにのみこまれる直前に、ぐぐぐ、と自分の気持ちに戻ってくる。最後までは共感させない。この描き方はすごい。でもどこか、昔の自分と重なる主人公の心理状態。だからこそ、共感しながらもゾクゾクして、最終的には自分の気持ちを取り戻す。この、あやうさ。読者との絶妙な距離感。辻村さんは、この絶妙なバランスを描くのに大変長けた作家さんだ。このあやうさに取り憑かれてしまうと、中毒のように求めてしまう。もっともっとと、求めてしまう。きっとすでにわたしは取り憑かれていて、しばらくこの世界から戻れそうにない。
62投稿日: 2019.10.30
powered by ブクログ登場人物がとにかく狂ってる。 辻村さん作品の狂気的な面だけを切り取ったような、世にも奇妙な物語のような短編集だった。 辻村さんって、人の突かれたくない黒い深層心理(無自覚なところまで)を洗い出して表現するのが本当にうまいなと改めて思った。それで毎度読後放心状態になるのがお決まりだ。
4投稿日: 2019.09.30
powered by ブクログ最初、主人公が身近にいるアレな人に振り回される話かと思って読んでいたら、主人公自体の思考がちょっとおかしいということに気付きます。人物描写が絶妙。
1投稿日: 2019.08.31
powered by ブクログ辻村深月さんの短編集。直木賞受賞作。 五つの作品はすべて女性が主人公で、女性目線の作品 それぞれの物語に関連はないけど、普通に幸せで順風満帆な生活から少しズレて拗れているところが、共通項になっている。 それでも、ぐいぐい読まされてしまうのは、辻村深月さんならではですが、読後感はあまり楽しくない。 でも、一気に読まされてしまった。
3投稿日: 2019.08.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
5人の女性が主人公で、それぞれが日常に潜む闇の部分に付きあたるダークな短編小説集。闇側辻村深月の物語が楽しめる。辻村深月やねんから、面白さは間違いない。長編と違うので掘り下げ方は浅いが、その浅さも味にするあたり、さすが辻村の筆は冴えていると思う。 が、これで直木賞?いいのか?もっとオモロくて王道な辻村作品がたくさんあるやんか。この作品は辻村深月の魅力の支流だと思ったんだけど?何もわざわざ支流で受賞させなくとも良いのでは? 解説代わりの林真理子との対談が一番くだらなかった。林真理子って、なんでいちいち気に障ることばっかり言うのだろう?合わない人は避けているのだが、こんなところに出てくるとは…
0投稿日: 2019.08.21
powered by ブクログ5つの物語で構成された短編集。どれも主人公は女性。同性だからなのか分かるところも少しあるけれど、感覚とか価値観が異なって引いてしまった(笑)だからこそ、客観的な目で事物に忠実に読み進められたかな。 優越感、背伸び、衝動、葛藤、妬み、羨望、期待、執着。色んな感情が膨らんだり絡み合ったりして、本能のままに行動、そして気付けば泥沼状態。思いの丈ほど行動も大きくなるものだけど、反面教師的なものをひしひしと感じる一冊。読後感はねっとり。 . 女性特有の感覚なのか。それとも男性も共感できるものなのか。むう、気になる。
1投稿日: 2019.08.21
powered by ブクログ直木賞&ドラマ化されただけある。 短編だけど、どの作品も読み応えがあった。 作者は女のエグいところ、触れて欲しくないところをうまいこと掘り出す。 男女共、全て計算された読後感の悪さを味わうだろうな。
1投稿日: 2019.08.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
5たの短編からなる作品。どれも辻村さんらしさを感じました。自分が気に入ったのは一つ目と五つ目の作品。 一つ目は、最後の終わり方が衝撃すぎて驚きでにやけが止まりませんでした! 五つ目は、すごく勉強になる話でした。自分はまだ学生なので、どれだけ赤ちゃんを持つお母さんが大変なのか知りませんでした。この短編を読んで、疑似体験をすることができて良かったです。赤ちゃんとお出かけしているお母さんに優しくしようと思います。
0投稿日: 2019.07.30
powered by ブクログ普通の幸せがほしい。ただそれだけなのに… どんどんおかしな方へズレていく人生。こんなはずじゃなかったのに。 逃れたい。でも、手放したくもない。 一見不幸とも思える人生、でも私は不幸じゃない。 5人の女性の苦悩や自尊心を描くザワつく短編集。 辻村さんっぽくないかなぁ。 私的にはうーん、って感じだったけど、ドラマはちょっと見てみたいですね笑 男が気持ち悪かった笑
1投稿日: 2019.06.22
powered by ブクログこの方の著書を初めて読んだけど、好き嫌いがはっきり分かれそうだな〜と思った。 各話の女性陣にはイライラしてあんまり好きになれなかった…。
1投稿日: 2019.05.22
powered by ブクログなんとも後味の悪さだけが残る感じ。 この中では石蕗南地区の放火が好み。 こーゆー人いるなあ、みたいな。 辻村先生の作品は私の中で合う作品と合わない作品があるなとつくづく感じた。
0投稿日: 2019.05.18
powered by ブクログ直木賞受賞作。女性の本性が、一瞬、垣間見えてくる瞬間が、どの短編にもあって、そこが怖かった。嫌な、好きになれない人物を配置することで、そういう普段は隠されているような裏の部分に光が当たるというのか、そういう風に描いているのかなと思った。石蕗南地区の放火の主人公の女が典型的で、あのウザい消防団の男を配置することで、この女の本性とか自意識がむき出しになって、その勘違いがすごく滑稽で、ああ、これが中年女の内面なのかと思わされた。さすが、直木賞。全作品深く満足。 http://kafuka.doorblog.jp/
4投稿日: 2019.05.15
powered by ブクログ直木賞受賞してすぐに読んだはずが、内容をすっかり忘れていたため再読した。 他の方の感想にある通り、読後感はあまり良くない。プライドをこじらせたような女性や、幼いころ友人に優しく出来なかった人など。 自分に重ねる部分も多く、読後感に心地悪さを感じるのであれば作者の思惑通りなのかもしれない。数年経ってからまた読みたい一冊ではある。
2投稿日: 2019.05.08
powered by ブクログ自分もいろんな恋愛を経験して、いろんなこわい思いをしたり、悲しい思いをしたので、共感できる部分が多かった…が好みは分かれると思う。あまり幸せなときに読む小説ではない。
1投稿日: 2019.05.01
powered by ブクログ読後はどの話も何ともいえないモヤモヤとした気持ちになった。 言い表しにくいような居心地の悪い気持ちがどの話にもあって、とても現実的で、まるで自分や自分の周りの話のような感じがした。 特に最後の話はどこか気持ちが分かるだけに、不安すら感じた。 こういうモヤモヤとした気持ちをみんな抱えながら生きてるのかな…。 読みやすく、入り込みやすい作品だったけど、読後感のモヤモヤが苦手で★3に。
3投稿日: 2019.03.30
powered by ブクログ読みやすくてわかりやすい 触れられたくないけど 触れられないのは悔しい みたいな複雑な女心 周りの目やプライドが邪魔して 無難な態度をとってはいるが お腹の中では様々な思考を巡らせている というような女性が 赤裸々に描かれている
2投稿日: 2019.03.20
powered by ブクログ地方に住む女性に焦点をあてた、嫌な気持ちになる短編集。 私自身も持ち合わせている嫌な部分や、地元の閉塞感や、色んなことを目の前に突きつけられる。「石蕗南地区の放火」が一番苦しい気持ちになった。 自分の人生もこうなる可能性があったのだと思い知らされて息苦しくなる。そして、息苦しいと感じることに、うっすらと罪悪感をおぼえる。
3投稿日: 2019.03.10
powered by ブクログ初めて読む作家、直木賞受賞作。女性が主人公で日常にありそうなストーリーの中で、感情描写が細やかで、鈍感な僕は、女性ってこういう風に考えるのか?と気づかされる、異性の感性を知ることができる。いずれの話もドキドキしたり、次はどうなるの?といった高揚する場面もないので淡々と話が進んでいく。短編集はやはり読んだ気になれない、これが直木賞?って思ってしまった。
2投稿日: 2019.01.08
powered by ブクログ女性のもつ、細やかな心理状況を極致まで追求したストーリーの数々。恐ろしく、ときに滑稽でもあり、読み応えがありました。私のように鈍感な男どもに読んでもらいたいですね。
0投稿日: 2018.11.25
powered by ブクログ短編集。 辻村深月の繊細な心の描写とじっとりとした違和感を与える描写がすごい。 いやーな気持ちにさせる天才。
1投稿日: 2018.11.18
powered by ブクログ読みやすい短編集、 だがストーリーのおもしろさには欠ける印象。 ハラハラドキドキ!続きが気になる!っていう感じはあまりない。 ちょっと変わった人のただの日常を描いた、 っていう感じ。 短編集だし暇つぶしに読む程度が良いと思う。l
0投稿日: 2018.11.17
powered by ブクログ2018年113冊目。狭い世界での小さな話だけに、共感を狙って書いているとは思うが、リアリティーがありすぎて物語性に欠けているように感じた。
0投稿日: 2018.10.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この気持ち、あなたにはわからない。 直木賞受賞作ということで。今までに読んだことのある辻村作品より、大人向けに感じた。巻末の林真理子氏との対談でも指摘されていたが、「自分より人生経験が豊富な読み手に読んでもらうには何が必要なのかを探りながら」書かれていて、「いままでのサークル的な目線と違い、若い目線だけど大人になろうとしている姿勢」が反映されている作品だった。直木賞という大きな賞、歴史と権威のある賞を受ける意味を考えた。辻村作品が好きで、この作品も嫌いではないけれど、今までに読んだものと比べると、しっくりこないところがある。今までの「わかる!」ではないところ。きっとサークルの仲間内で、狭いけれどぴったりくる感覚を共有していたところと、別人ではないけれど大人な一面を見せつけられたところみたいなものだろう。それは少し寂しいけれど、この作品も辻村作品のひとつであり、面白かったことに間違いはない。 「仁志野町の泥棒」小学校時代の転校生に偶然再会したミチル。律子は母の泥棒癖のため、転校を繰り返していた。何もなかったことにできなかった自分を忘れた律子と、今でも割り切れない気持ち。 「石蕗南地区の放火」彼は私のために放火したに違いない――。笙子のズレが気持ち悪いけれど、わからなくもない。自分が主人公、世界を回しているように、思うこともある。それはとても気持ちがいい。でも、現実は、ちっぽけで何でもない自分が放っておかれているだけ。焦る。 「美弥谷団地の逃亡者」DV男に引っかかる女って云々。そう言ってしまうことは簡単だけれど、どこかちゃんとしていなくて、警戒の前にプライドや情が来てしまう。美衣のような人は、意外と多いだろう。 「芹葉大学の夢と殺人」雄大のような男はいそう。夢とは何か。あまりにも自分勝手で現実が見えていない。現実的に夢を見る、決心しないといけないタイミングはいつが正しいのだろう。雄大はあまりにも綺麗で、現実には生きられない。大学生ならともかく、社会人になればその価値観のズレが見えてしまうので、普通は縁が切れるか縁を切る。でも、未玖は夢を諦めきれなかったし、その象徴である雄大に執着した。未玖が本当につかみたかったのは、何だったのだろう。絵本作家か、雄大という素敵な男に愛されることか。 「君本家の誘拐」今時ありがちな育児ノイローゼの話かと思いきや、最後には少し希望、いや恐怖。母の愛というか、執着か。心が壊れそうになるほど、子を想うと言えば、美しいだろうか。もっと気楽に、とも言い難く。
3投稿日: 2018.08.19
powered by ブクログ非常によく書けていて、読みやすいが、やはり女目線で書かれている気がする。女子には共感できる面が多いのだろうが、残念ながら男子には完全には理解できないのかもしれない。
3投稿日: 2018.08.15
powered by ブクログ読み進めるのが怖いような、人の見てはいけないような普段隠している心情を的確に書かれている。 後味は良くないが、それでももっとこの人の文章を読んでみたいと思った。納得の直木賞。
0投稿日: 2018.08.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
直木賞受賞作品。 「仁志野町の泥棒」「石蕗南地区の放火」「美弥谷団地の逃亡者」「芹葉大学の夢と殺人」「君本家の誘拐」の5つの短編集。 心の地下に潜む、本人も意識していない感情が表に出た作品。 俯瞰するとイタイ主人公たちだけど、人の心には多かれ少なかれ、ダークな色を持った利己的な感情があるんじゃないかと思う。 そういった感情を理性が鎮めるのか、表に出ちゃうのか・・・ 好みの物語ではなかったけれど、読書後の後味が悪いということもなく、ある意味面白かったのかも。
0投稿日: 2018.07.08
powered by ブクログ辻村深月の直木賞受賞作品。短編集ということもあり、ずっと敬遠してたけどついに手に取ってみた。 辻村作品はスロウハイツとか本日は大安なりとかのエンタメ色が強いやつのほうが好きだからかもしれないけど、この本はちょっと物足りない気がしてしまった、、 ただ女の人のプライドとかどろどろした感情を描くのが上手すぎて、共感してしまうところが多々あった。
2投稿日: 2018.07.05女性作者から見た、文学的世界
男性の夢追い人は哀れに失敗します。そして、女性は常に現実を見て感覚が鋭いです。 しかし、現代は楊貴妃の時代であって、欲しがるなら女性というわけで、日本の男はあまり必要とされていないわけです。作者が描く奇妙に鬱屈した男と同様に、男は夢でも見るしかしょうがないのかもしれませんね。 作者は結局成功者で、死屍累々の投稿レースと若いうちにクリアしている文壇エリートなわけですが、どうなんでしょう。創造性というものを考える時、文学は大江健三郎が食い残した後の残骸をリユースしている以上の評価を得ることができるのでしょうか? その点を除けば、女性に焦点を当てた作品としては賞に値する出来だと誰もが認めるものでしょう。 それにしてもフィクションの中の心理描写もそうですが、人間の心は分からないものです…。 星5つ。
0投稿日: 2018.07.04
powered by ブクログリアリティがある話が多くて面白かった。でも、大学の体育の授業でサッカーやってるだけで日本代表になる夢を真面目に語ってる頭おかしい男とは付き合えないと思う。普通は。
1投稿日: 2018.06.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
うーん……これが直木賞受賞作? という印象。 私は多分、初期の、SF色がどこかにあって、10代ならではの息苦しい人間関係が描かれた作風の方が好きだったのだろうな。
0投稿日: 2018.06.13
powered by ブクログ辻村深月 著 「鍵のない夢を見る」ってタイトルが随分前から気になっていて…読みたかった作品 これまた 直木賞受賞作品だったんですね そうとは知らず かなり遅まきながら この間 本屋に行った時に 「あ、見たかったタイトルの本があった!」と思わず手にして読みました 辻村深月さんの作品は まだ「つなぐ」しか読んでなかったから 内容に戸惑い驚いた。この作品では 女性をターゲットにした かなりリアリティある短編作品集だった。 短編集であるにもかかわらず、どの作品もしっかり練ってあり 何だか 背筋がゾワッとする作品ばかりだった 事件性がある内容が多くて 自分には ないような出来事だなぁと思う反面 何だか 実は とても身近な問題で起こり得た事かもしれないような…ちょっとリアリティあり過ぎて怖い感じがしました。(しかし、何を書いても 流石に上手いですね〜)と感心しながら…次々と飽きずに読んでしまえる作品だった どの短編も面白かった 他人事のように思いつつも 始まりの短編「仁志野町の泥棒」読みだした時は 内容違えど、何処か遠い記憶の中に そんなような出来事があったような…自分の記憶の鍵を開けられた気分になりました。やはり すごい作家さんですね 他の作品も 是非 読みたい
11投稿日: 2018.06.13
powered by ブクログ辻村さん直木賞受賞作。 読後感はいたって悪い。 「芹葉大学の夢と殺人」 「君本家の誘拐」 は、いやすぎるのにページをめくる手が止められなかった。 それだけうまいということ。 星3つは、「イヤ感」に対する評価。
0投稿日: 2018.06.12
powered by ブクログ女性の内面が丁寧に描かれています。人の心の中は案外きれいじゃないものです。どこか「ずれてる」人たちで世の中はできているのかもしれない。
0投稿日: 2018.06.08
powered by ブクログ日常の何気ない生活の一部を女性の視点で描いた短編集でしたが、 タイトルで「夢を見る」とあったので晴れ晴れとした気分で 終える内容かと思っていたら特に何か解決するものでもなく、 もやもやだったり、時には後から背筋がぞっとするようなものだったりと 様々な思いのする作品でした。 女性が女性を陥れるタイプの人、 今期を逃している女性の焦りと いい歳をしてある事に遣り甲斐を感じて見栄を張る男性。 そう言えばこのように似ている人がいるなと思えてしまい、 似顔絵も特にないのに顔が想像できてしまう感じのリアルさでした。 どちらにしても人としては心が狭く、醜さが見え隠れしていて あまり近づきたくない人物でした。 「美祢谷団地の逃亡者」からの三篇はまるでニュースにでも なるような事件といってもいいようなストーリーで 読んでいて展開が気になりぐっと引き込まれました。 ご近所出会い系サイトで知り合った男性と付き合い出したのは良いですが、 どこととなく会話と行動を読み取ってみても心が無くて、 本当にこの人は何を考えているのだろと思ってしまいました。 そして徐々にその本性が表れて気が付いた時には とんでもない事をしでかしていて、下手していたらこの女性も どうにかなってしまったのかと思うとこれは現実的にもありそうで ぞっとするような怖さでした。 そして「芹場大学の夢と殺人」に登場する男性もある意味怖い人物でした。 いつまでも自分の夢を追い続ける男性。 夢を持ち続けることは大切ですが、 この男性の場合は夢を追い続けているのではなく、 自分の世界を崩したくない、思い通りにならないことはしないなどと 筋の通らないことがこじつけられているので、 こんな人と付き合っていたら頭がどうかなりそうな気がします。 それに嵌ってしまった女性が最後には自分を犠牲にして 知らせることになったラストには驚愕でした。 この主人公の彼女はこうなることが希望だったのか・・・ ちょっと無念のように思えてなりませんでした。 ラストの「君本家の誘拐」は子供を生んだことのある人ならば 同じような思いをする人が多いと思いますが、 未経験の自分でもこの閉鎖的な空間の中でのドキドキ感が 伝わり読んでいても緊迫感がたまりませんでした。 こんなに子育てというのは普遍的で孤独感が多いのかと思うと 世の中の子育てをしている人達は本当に凄いと思ってしまい、 これからはより社会で温かい目と温かい手を差し伸べて あげなければいけないと思えました。 どの作品もドキドキ感は味わえるので、 日常のスリル感を味わってみたい方にはお勧めかと思います。 辻村さんは描写が細かく描かれているので、 読んでいてもまるで目の前にその人がいるかのように見えたり、 心理描写も細かいのでリアル感が伝わるので 読んでいて面白くてページをめくる手が止まらなくなります。 辻村さんの作品はまだ数えるほどしか読んでいないので、 このようなタイプは初めてだったのでとても新鮮でした。 これをきっかけに色々な作品に触れてみたいと思います。
0投稿日: 2018.06.02
powered by ブクログ初めて著者の本を読みました。 さらさらと読め、細い表現が分かりやすく好きになりました。 身につまされる箇所もあったり、でもまぁそれはみんなある程度は想像したり冗談で言ったりするけどそういうのとは違うんだろうなと思うようにした。 (火事の話)
0投稿日: 2018.05.29
powered by ブクログ微妙。いろんな意味で。はっきりしたなにかではなく、もやもやした感じを表現したかったのかも。こんな作品もよし。 「仁志野町の泥棒」、「石蕗南地区の放火」、「美弥団地の逃亡者」、「芹葉大学の夢と殺人」、「君本君の誘拐」
1投稿日: 2018.05.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
共通点は主人公が女性であることの一点、ってくらい様々な人生が詰め込まれていた。 嘘をつく大人への違和感と、コレは私じゃないとばかりに過去を捨てて行くさま。プライドが高く現実との整合性が取れなくなった哀れさ。どこか実感がないわりに混在する、冷静さと諦めと荒んだ気持ちが使い分ける別の顔。現実から逃避し続けてこじれにこじれ、切れなくなった悪縁。理想が強迫観念に変わる瞬間。 彼女たちを見ていると現実味があって、深くため息をつきたくなるような、答え・正解の無さがあった。完全な他人事とは言い切れない。
0投稿日: 2018.04.28
powered by ブクログ辻村深月の直木賞受賞作ということで期待して読んだが、微妙な作品だった。 短編集なので各作品それぞれに良し悪しはあるが、どの作品も辻村深月の作品にしてはストーリーが煮えきらずに終わっている。 意図して書いたのだろうけど、ラストを描ききらずにその後のストーリーを読者に投げており、作品にもよるけれどもこういう終わり方は個人的にはあまり好きではない。 短編集ということで展開が早く面白い部分はあったものの、ストーリー的にはこれまで読んだ彼女の作品の中で最も面白みに欠けており、この作品を最初に読んだなら辻村深月の他の作品は読まなかっただろうと思う出来だった。
1投稿日: 2018.03.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
育児に疲れた女性を描く「君本家の誘拐」が傑作。一見ヒステリックに見え、理解できない存在に思えるこの主人公が、ほんとうに現実にこういうことが当たり前に起こりうるってこと、リアルに伝わってくる。女の人はね、こういうことがあるの。仁志野町の泥棒のお話の中での一文だが、そういう瞬間瞬間が、それぞれの短編に散りばめられてあって、女って大変だなと思うけど、でも人間くさくってなんか愛おしいなって思うから不思議。
1投稿日: 2018.03.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
直木賞受賞作。 辻村深月は短編のほうがいいのかもしれない。 長編を2作読んだことがあるが、冗長で途中飽きてしまっていたけど、本作は中編に近いちょうどよいボリュームの作品集で、読みごたえがあった。人物描写が丁寧。人の裏側の重箱の隅みたいなところを上手く描いてる気がする。後味のスッキリしない終わり方ばかりだけど、嫌いじゃないな。
1投稿日: 2018.03.07
powered by ブクログ最初の2話ぐらいは、引き込まれた。 ダメ男を好きになる女ってことで、後半、話のスジが似通っている気がしたところが、ちょっと残念。
2投稿日: 2018.01.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「久しぶりに辻村先生の作品を読んでみよう!」と思い、長編を読む時間をとれそうになかったので短編をチョイスしました。 …短編集の全ての作品、読後感モヤモヤって…! 特に読んでいて苦しかったのは『美弥谷団地の逃亡者』でした。読み終わって暫く「お母さん…!」と固まってしまいました。 でも『君本家の誘拐』が、乳幼児を育てている身としては一番印象に残りました。 学生時代の友人との身を置いている環境の違いから出来るズレや、子供の生活リズムを必死に守ろうとする姿勢など… なんでこんなにリアルなのか?と思ったら、辻村先生ご自身も2011年にご出産なさっていたのですね。子育て中に起きることを、しっかりと心の中にとめてらっしゃるのだなと感じました。
0投稿日: 2018.01.15
powered by ブクログもやもやと生きる女性たちを描いた短編集です。重暗い心根を持つ主人公たちがもやもやと抗い生きる様子を描いています。男性でも女性に感情移入できることもあると思いますが、本作ではできませんでした。
2投稿日: 2018.01.09
powered by ブクログ内容(「BOOK」データベースより) 第147回直木賞受賞作! ! わたしたちの心にさしこむ影と、ひと筋の希望の光を描く傑作短編集。5編収録。 「仁志野町の泥棒」誰も家に鍵をかけないような平和で閉鎖的な町にやって来た転校生の母親には千円、二千円をかすめる盗癖があり……。 「石蕗南地区の放火」田舎で婚期を逃した女の焦りと、いい年をして青年団のやり甲斐にしがみ付く男の見栄が交錯する。 「美弥谷団地の逃亡者」ご近所出会い系サイトで出会った彼氏とのリゾート地への逃避行の末に待つ、取り返しのつかないある事実。 「芹葉大学の夢と殺人」【推理作家協会賞短編部門候補作】大学で出会い、霞のような夢ばかり語る男。でも別れる決定的な理由もないから一緒にいる。そんな関係を成就するために彼女が選んだ唯一の手段とは。 「君本家の誘拐」念願の赤ちゃんだけど、どうして私ばかり大変なの? 一瞬の心の隙をついてベビーカーは消えた。 陰鬱な短編集です。読んでいるうちにだんだん足元が沈み込んでいくようであります。自意識や見栄、収まりのつかない衝動というものが渦巻いています。読んでいるうちに救いを探している自分がいます。重い内容ではありますが最後にはすっと手を差し出す優しさのようなものがあります。 直木賞受賞作なんですね、知らずに読んでいましたが、もっといいやつで賞を上げて欲しかった。これを代表作だと思って読まないことを願うばかりです。
0投稿日: 2018.01.03
powered by ブクログ短編集。 全編でなんらかの犯罪に関わる人物が登場する。 それを語る各編の主人公もまたそれぞれ歪んだ/外れた感性をもっているのだが、本人はそれを自覚しておらず、狂言的なエンディングを迎える。 ダーク。
0投稿日: 2017.12.27
powered by ブクログ小さな町の中でありそうな事件簿集。 人が「一対一」として付き合ってみないと分からないような、それぞれの個性や考え方、または魅力。または盲目な部分。 「こういう人、いる!」 事件とまでいかなくても、どこにでも身近にいそうな人物像。 とてもうまく書かれているけれど、全ての短編において、とても後味が悪い。 友だちのお母さんが泥棒だった。「仁志野町の泥棒」 自分に言い寄った男が放火犯だった。「石蕗南地区の放火」 DV男に母親を殺されて連れ去られた。「美弥谷団地の逃亡者」 純真無垢で無謀な夢見がち男と付き合った結果。「芹葉大学の夢と殺人」 子育てに疲れ果て大きな勘違いをして大騒ぎ。「君本家の誘拐」
0投稿日: 2017.10.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
女性が感じる閉塞感的なものというのが、正直よくわからない。そんなにいろいろ息が詰まる思いをしながら生きているのだろうか?と考えてしまう。男性社会に安穏と生きる自分の無神経さからそう思ってしまうのだろうか?
1投稿日: 2017.10.07
powered by ブクログ林真理子さんとの対談にあった 辻村深月さんの作品のサークル的な目線とあったけれど それがまさに大好きで期待して読んだのが大誤算だったのか。 登場人物がみんなずれていてひいてしまうほど。どこかよその出来事としてあんまり共感できなかったのが残念。 犯罪に手を染めてしまう人とそのそばにいるひと。様々な人間模様が切なくも悲しくもあった。読後感が悪いなぁ。
0投稿日: 2017.08.17
powered by ブクログタイトルに魅かれてずっと読んでみたかった本。 だけど、思っていたのと全然ちがった。 女性のリアルな闇を描いた短編集。 うん。めっちゃ苦手な女のドロドロだった(-_-;) 小さな事件を引き起こしたり、巻き込まれたりする女性たち。その起因は、他人からみたらどうでもよいようなプライドであったり、引け目であったり、卑屈な考えであったり・・・。ただこれって誰にでも大なり小なりあるもので、一歩間違えれば、明日は我が身的なお話し。 更にラストがどうも救われない。 そのため、読了後のもやっと感が半端ない。 面白かったか?と聞かれたら面白くなかったと答える。 でも、読んでよかったか?と聞かれたらよかったと答える。 そんな作品でした。 なので、ぜひあなたも、一度は読んでみてください。(笑)
0投稿日: 2017.08.12
powered by ブクログザラザラして、なまぐさい、 目をそらしたいけど見ちゃいたい、 苛立つのに、ページをめくってしまう それにしても、ここは退屈〜 でもそうだったけど 閉塞感のある物語を読んだあと 現実に戻った時の ほっと感は なんなんだろう、 この感情を直視すると、 これもまた、6つ目の物語になるかのようで ヤな感じだね
0投稿日: 2017.07.25お気に入りが増えたかも
ここ何年か、新聞の書評でやたら辻村深月の評判が良かったので、一度作品を読んでみたいと思っていて、文庫なので値段も手ごろだし、直木賞受賞作なので外すこともないかなと思って購入した。 で、読んでみたら、期待以上に面白くて、惹き込まれてしまった。 非常に緊張感があって、好み。緊張感を感じるのは、自分が作品の世界に入り込んでいるということだし。 5編の短編集になっていて、どの作品も日常からちょっと踏み外した事件が描かれていて、ハッピーエンドではないけど、作品の持つ力なのか、読後感は悪くなかった。 あとがきの対談で著者も言っているように、それまでの辻村深月の作品とは随分感じが違うものみたいだけど、少なくともこの作品は非常に好み。 もう一作、もっと最近の作品を読んでみて、それも面白かったら、僕のお気に入りの作家に加わると思う。
0投稿日: 2017.07.12
powered by ブクログこの方はミステリ出身だから(京極、森博嗣、舞城王太郎、西尾維新など錚々たるメンツを輩出したメフィスト賞受賞者)名前だけは知っていたけど読む(聴く)のは初。 これはかなりすごい作品です。キレイな幕切れの話は全くないけど、地方に住む女性たちが感じているだろうと思われる閉じ込められてる感?みたいなものが、なんかすごく伝わってきた。5つの短編を集めた一冊なんだけど、それぞれの主人公はかなりキツい場面に立たされているんですよね。だけどそのキツさのもとになるトラブルや厄災というのは本当にどこにでも転がっている話だったりして。母親が重度の盗み癖を持っている娘の話とか、出会い系サイトで出会った男がDVでついに自分の母親で・・・・、などの暗い、だけどリアルにある話をもとに見事な心理描写で書いてくれている。救いのない話ばかりだけど忘れられない一冊となってしまいました。紙版で読み直したいとも思う。 2017/02/12 22:57
0投稿日: 2017.07.04
powered by ブクログ女性の苦難を凝縮したような短編集。 だから読んでいて少し苦しい。 世の中にはこんな思いの人いっぱいいるよなと言うリアリティ。
0投稿日: 2017.06.09
powered by ブクログ中年が共感し易いものを…と作者紹介があったけど、本人はこれを読み返して何を思うのか…見栄張り、共依存、自分本位など自らの物差しがない人が次々に登場。痛々しさに叫びたくなる。むしろ共感するわけにはいかない!と拒絶したくなりますが本自体は中毒性があって嫌いになれない。
0投稿日: 2017.05.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【あらすじ】 狭く閉じられた人間関係の中で生きる女たちが、何かを変えたくて起こした行動に、自らを貶めていく物語を5編収録。顔見知りばかりの町で窃盗を繰り返す友人の母・結婚を急かす田舎の人々に辟易している女と、何故かその周りで頻発するボヤ・インターネットで知り合ったDV男とともに逃亡する女…彼女たちが見るささやかな夢と、それを叶えるための鍵を求めながら必死にもがく様を描いた、心を揺らす短編集。 【感想】
0投稿日: 2017.05.13
powered by ブクログ直木賞受賞作。 取り上げているのはそれぞれまぁまぁ物騒なことばかりだけど、焦点を当てているのは内面や人間模様。 仁志野町の泥棒と君本家の誘拐が好みだった。どちらも切実に泥のような重苦しい気持ちにさせられた。
0投稿日: 2017.04.17
powered by ブクログ地方(や地方出身の人)をテーマに、ちょっと共感できるけど基本ずれた主人公の短編物語。 最後の誘拐の話は、世代的にどストライクの話なので、なんとなくハラハラさせられた。
0投稿日: 2017.04.15
powered by ブクログ心の隙間と依存に対して、微秒な人間関係を上手に描けるなと感心しました。短編という事を忘れてしまう程の作品です。
0投稿日: 2017.04.12
powered by ブクログ短編集。 女は自分の中に得体の知れない何物かを飼っている。 それは時々に名前を変え、ときに妬みになり、ときには憎しみになる。 主であるはずの女は、ともすると得体の知れない何物かに逆に支配されそうになってしまう。 それが女という生き物なのかもしれない。 友だちや同僚、知り合いに訪れた幸せを耳にすると、「おめでとう」という言葉が自然と出てくる。 当たり前のように祝いの言葉を受け取るその笑顔を見ていると、眠っていた何物かが起き出してきて囁くのだ。 「私はこいつよりも幸せになって当然なのに・・・」 「優越感に浸るのは私のはずなのに・・・」 そんな複雑な感情をコントロール出来なくなった女たちの物語である。 「芹葉大学の夢と殺人」が一番印象に残った。 未玖の感情がいまひとつ捉え切れなかったせいだと思う。 あんな結末を選ばなくてはならないほどに、未玖が雄大に求めたものは何だったのだろう。 自分だけを見てほしい、自分をしっかりと受け止めてほしい。 それは誰でも覚えがある思いだろうけれど・・・。 未玖は雄大の性格を理解していたはずだ。 そして、雄大の中での自分の位置もわかっていたと思う。 だからこそ別れを言い出されたときも同意したのだろうから。 どんな結末を選ぼうと、雄大の中で未玖の占める位置が変わることはないだろうに。 それとも、自分のものにならないのなら道連れにと考えたのだろうか。 複雑すぎて、どうしても未玖という人間が最後までわからなかった。 辻村さんのどこかあたたかな物語が好きだ。 読み終わったあとに残る、苦さと切なさと、そしてあたたかさ。 この短編集にはそれがないような気がした。
3投稿日: 2017.04.04
powered by ブクログ短編集。「泥棒」「誘拐」や「放火」、「殺人」、などの少し物騒な事件を扱った物語が数編収録されている。 辻村さんの小説は、何冊か読んだことがあるが、トラウマになるほど破滅的に暗い作品に出会い、読後感最悪で何日か暗い気分が引きずったことがある。 今回は、まあトーンは暗いのだが、短編で起承転結も完結だったため読みやすかった。個人的に、は最初の2編がワクワク読み進められたかな。 しかし、辻村さんの作品では「ツナグ」の世界観が圧倒的に好きだな。
0投稿日: 2017.03.27
powered by ブクログ地方に住む女性たちが、泥棒や放火、殺人などの事件に巻き込まれていく姿を描いた短編集。直木賞を受賞している。 事件を扱ってはいるが、いずれもミステリー要素が中心なのではなく、女性の内面にある暗部にスポットを当てている。 一見まともに思えるが、少しずつ軸がずれている様子が怖い。個々の事例に共感できるできないは別として、こういうタイプの人って、極々普通にいると思う。 自分の中に見たくない部分というものは誰もがもっているはずで、その嫌な面を巧みに切り取って、わかりやすく読者に見せつけている。それまでの、良い意味での作者の青臭い魅力から、一歩大人の作品に深まったという感じがした。 巻末の林真理子との対談は、山梨県出身同士だそうだが、内輪で持ち上げすぎている感があり、やや鼻白んだ。
0投稿日: 2017.03.27
powered by ブクログふとした日常に、僅かに生まれた歪み。 ほんの些細なことで狂った歯車。 それは運命、宿命なのだろうか。 ひとの奥底に潜む邪な心に、 ひとは自分自身を守るため、 嘘をつき、嘘に惑う。
2投稿日: 2017.03.12
powered by ブクログ読了感は良くないものの、女性なら誰しもが感じたことがあるような感情を、鋭い表現でえぐられた感じがしました。作者の着眼点、感情の汲み取り方が素晴らしいと思いました。
1投稿日: 2017.03.11
powered by ブクログ辻村深月さんの最初に読んだ作品。 直木賞受賞作。 ごく普通の女性5人がふと魔が差して起こしてしまった窃盗や放火といった犯罪をテーマとし[3]、新聞やテレビのニュースで大きく取り上げられることのない町の事件を扱った短編集。(Wikiより) ■仁志野町(にしのちょう)の泥棒 ■石蕗(つわぶき)南地区の放火 ■美弥谷(みやたに)団地の逃亡者 ■芹葉(せりば)大学の夢と殺人 ■君本家の誘拐 全てちょっとした犯罪とのことだけど、逃亡者の話はニュースになるような犯罪かと… と思って読み返したら、ああクレジットカードのとこね、と納得。うまいなー!と思った。 もしかして自分は犯罪に関与してしまったのか、受動的だったけど加担したことになるんだろう。 自分から首突っ込んでるなら自業自得だけど、こういうのは怖い…。 その場ではNOと言えない空気ね。 誰にでも起こり得る突発的な犯行って恐ろしいわ。 読後感はすっきりしないけど、だらだらしていないし、ちょっと背筋がぞくっとして通勤途中楽しめました。
1投稿日: 2017.02.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
”仁志野町の泥棒”であたまをかかえるくらいに後味悪くて困ってます。 主人公の奥に秘めた潔癖すぎるくらいな正義感とか、本来褒めて当然な心情や行いは、どういうわけか、読み終わると、なんにも言わないでずっと友達として付き合える優美子より劣って感じてきます。非常に、後味悪いです。友達でいられなくなる日々も気持ち悪いし、なにか盗む子だと知っているのに友達やって過ごすのも気持ち悪いし。私はどっちもいやで、そういうことを考えてしまい、喉がつまった気分でいます。 腑に落ちないという思いで、先を読み始めると、不思議にスルスルと進み、あっという間に引き込まれて読み終わってしまいました。 リピートが多いのは、逃亡者の話。 最初でつまづいたから、読みたくない気持ちがふくらんでいたのですが、なんともこ気味良い不快感というか、複雑な魅力にとりつかれてしまいましたね。 こういう作品にも惹かれるなんて意外です。 和風ホラーというと、場違いかもしれないけれど、日本人の人情のしつこさとか、救いようのない人が”我”を貫き通した結果とかが、気味悪く納得してきます。 こういう人いるよね的に。 私は最初の話だけ、つまづいただけで、ほとんど楽しめました。 モヤモヤするところも、魅力ですね。 ドラマを見てるみたい。 捨てられない1冊になりました。
0投稿日: 2017.02.19暗い
良く言えばリアリティもあるのですが、読むと暗い気持ちになります。 私は小説に現実逃避を求めるので好きじゃありません。 ただし、ちゃんと暗い気持ちになれるのでそういう用途で読むならなかなかの作品だと思います。
1投稿日: 2017.01.29
