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MM9
MM9
山本弘/東京創元社
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総合評価

79件)
3.9
20
29
19
4
0
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    シン・ゴジラよりはるか前にこれを書いた山本弘先生へ敬意を かといって僕は別に核保有賛同者とかではないですが 日本の良くない所、をエンタメにしたって意味でこの作品は大いに持ち上げるべきです ト学会も大好きです 僕がもし天国へ行けたなら握手させてください

    6
    投稿日: 2025.08.07
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    ずっと読みたいと思っていた怪獣小説。とても面白かった!科学も物理学も数学も民俗学も宗教も使って怪獣を研究、特定、対策を練る気象庁特異生物対策部の活躍はカッコ良かった!

    0
    投稿日: 2024.02.17
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    85:「怪獣による災害」が起こる世界で、怪獣対策のスペシャリストたちが怪獣相手に大活躍……と書くと、どこがSFなのか、って感じですが、「多重人間原理」のあたりからぐっとSFぽくなってきます。そしてラストの大オチ! これにはしてやられました。怪獣対策の担当が気象庁だったりするのが独特ですが、すごく好きでした。

    0
    投稿日: 2018.10.08
  • リアリティのある怪獣小説

    科学的な考証を加えた本格的な怪獣小説です。ヒーローが活躍するわけではなく、一般の人間が自然災害のような怪獣に孤軍奮闘する様子が非常に楽しめます。あくまでファンタジーではありますが、日常生活の中に描かれる怪獣災害が妙にリアリティがあり、自然破壊がこのまま進んだら、そのうち怪獣が出現するかもなあと思ってしまいます。

    0
    投稿日: 2018.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    予想していたより面白かった。 さくらのキャラクターいいですね。 難しい理論もあったけど純粋に楽しく読みました。シリーズがあるようなのでまた読みたいです。

    0
    投稿日: 2018.02.12
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    思ったよりSFで思ったより怪獣小説だった。 登場人物たちが微妙に苦手なタイプであることが多いけど、なかなか続きが気になる。

    0
    投稿日: 2016.09.03
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    これは趣味の世界だねえ… さすがはと学会会長で、展開するとんでも理論がとんでも理論への愛で成り立っているという二重構造。怪獣も特撮も理科もお約束も好きなんだなあ〜。 mm9、って打つと指さされてる気分になるがこれも故意だな。

    0
    投稿日: 2016.08.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ウルトラマンに出てくる怪獣ものの小説版かと期待値半分。 頭の隅にウルトラ怪獣の映像をチラつかせながら本を開いて絶句! なんと古代から伝承される神話と宇宙をつなぐ壮大な物語が展開していくではないか! 怪獣が地球上に出現することの矛盾。 「あんな大きなものがそんなスピードで動くかいっ!あり得ない~」と言ってしまうようなことまで子供だましや安易な発想でなくキチンと理論的に説明されていく。 読んでる方は納得するしかないじゃないですか、山本先生♪ いや~面白かった! おかげで怪獣や神話の見方が変わりましたよ♪ 非現実の世界に飛び込む勇気のある方にお薦めです☆彡

    0
    投稿日: 2016.07.16
  • 怪獣対策も大変

    非常にすらすらと読んでいける分かりやすいSFです。 判りにくい科学的、数学的な説明はなく、この世界だけに通用する科学が分かりやすく説明されています。 最初は戦隊もののドンパチばかりかと思っていたけど、ここに出てくる主要キャラクターたちは一切銃器をもって戦わない、戦闘機に乗らないただどこに現れるかわからない出現した怪獣の行動を解析し被害を最小に食い止めるだけなので、戦闘を期待して読むと面白くないかもしれません。 ただし、怪獣との戦闘だけが怪獣SFじゃないと思わせてくれました。

    0
    投稿日: 2016.04.22
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    ウルトラマンの出ない怪獣小説、というよりはウルトラQみたいな感じかな。もし現実世界に怪獣がいたらこんな感じなのかもな、と感じせるリアル感。それでもあまり小難しくしないで簡潔にストーリが展開するので読みやすい。面白かったです。

    0
    投稿日: 2015.07.22
  • MM9シリーズにハマりました(≧∇≦)

    ゴジラをかなり好んで観ていた私ですが、怪獣小説というジャンルを読んだことはありませんでした。 表紙の絵が気になったのと、評価も高かったので読んでみると、分かるパロディネタがいくつかあって、楽しみながら読めました。 一気に読めてしまい、続編も買ってしまうほどハマりました。怪獣映画好きな方にはオススメです!

    1
    投稿日: 2015.04.13
  • 宇宙創成を解釈した伝奇SF。単なる怪獣災害バトルではありません。

    表紙からは、ゴジラやウルトラマン的な単純な怪獣vs戦隊モノを想像したが、全く違ってすごく良い方に裏切られた。自分が好きな、SFと伝奇がミックスした極上のエンタテインメントでした。宇宙創世や次元の謎。さらに世界の神話や伝承の独自の解釈。個人的にはエヴァンゲリオンのような匂いもちょっと感じました(雰囲気が明るいエヴァ)。他のレビュワーの方の評価が高いのがすごくよく分かりました。

    5
    投稿日: 2015.01.19
  • 怪獣なのです

    設定が面白い。 妖怪も怪獣も存在する。 なんだかわからないけど存在する。 科学的に説明つけようとすると大きな矛盾があり、だから説明つかないのはそんな世界の産物だから。 納得です。 かつそれが発生した時からどう対応するかを考えガイドするチームがいるのが気象庁?! 奇想天外ながら読み進めるごとにイロイロな伏線が… 主人公は武器を持てないのも面白いです。 仕立てが弛いようでなんだか作者にからめとられているようなそんな気がする作品です。

    0
    投稿日: 2014.12.16
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    ウルトラマン!! って読んでて頭に出てくるように書かれたような作品。 でも、今風なんで若干萌え要素とか入れてますよ♪ そんな感じ。

    0
    投稿日: 2014.11.02
  • リアルな異世界のリアルな怪獣小説

    台風や大地震などの自然災害がない代わりに怪獣(通称M)による災害がちょくちょくある世界。現世界で台風の通路上に日本の国土があるように、(なぜかという説明はないものの)M災害が多発する日本。M災害を予報し、発生した場合の進路・被害予想などを研究・広報する気象庁(決して自衛隊ではない)のセクションの職員たちが主人公のこの物語。びっくりするほどハードで、きわめて慎重とすら言えるほど超技術や超自然的能力などを持ち出してこない、と学会会長の著者らしい一編。テレビドラマ化されているが、それとは別物と思った方が良いです。話の筋書き上、超人を一人、話の中で出してしまったが、かつての東宝・円谷の特撮映画のように生き生きと動いていて、これもまた楽しい。内容的に子供向け、もしくはジュブナイルとは思えないが、子供の頃ウルトラQやウルトラマンにはまった世代なら、絶対に興味深く読めるはず。

    2
    投稿日: 2014.06.28
  • 想像以上の面白さ。

    もっと読みにくいものかと勝手に想像していましたが、そんなことはなく、むしろ読み終えるのが惜しいと思わせる作品でした。怪獣がいる世界なら、きっとこういうこともありえると思います。この点、作者は上手いなあ~と感心しました。続編も早く文庫になって欲しいものです。

    1
    投稿日: 2014.04.13
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    怪獣系のSF(?)。地震や台風と同じように、自然災害の一つとして「怪獣災害」が存在するパラレルな日本で、怪獣対策に携わる気象庁の人達の話。科学的には存在できないはずの怪獣が何故存在できているのか、という理由付けがある理論として提示されるのですが、その理論を用いて「怪獣と人間が同時に生きる世界」観がしっかりと作られていて、なるほどそれならこういうこともあり得るかも、とちょっと思ってしまいます。特に始めの方は有川浩の自衛隊三部作を思い起こさせますが、長編と短編、自衛隊と気象庁、何より人々の心理描写よりも怪獣対策や怪獣の存在そのものに焦点が当てられているなど、似て非なる作品でした。

    0
    投稿日: 2014.02.26
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    プロットそのものはハチャメチャで奇想天外であるにも関わらず、登場人物自体が常識的な範囲なので、実際にあってもそうなるのではないかと言う感じで現実感がある。特殊能力を持つ特定のヒーローが登場するわけでもないのに、ストーリーが展開していく面白さが印象的。さりげなく散りばめられた人間としての存在意義と自然との関わり合いとの間の矛盾点に考えさせられる。シリーズ物のようなので、次にも期待。

    0
    投稿日: 2013.12.20
  • 怪獣が台風のように襲来する世界で

    本作の舞台は地球によく似た架空の世界ですが、地球と違って、そこには当たり前のように怪獣が存在しています。怪獣の襲来は自然災害の一種とされているため、それらと戦うのもウルトラマンではなく、気象庁の対策チーム(+自衛隊)です。 感想としては……正直、読み終わるのが惜しいくらいに面白かったです。怪獣モノでこんなにハマるとは思いませんでした。対策チーム(気特対)のメンバーも愛すべきキャラばかりで、特に藤澤(女)は読み進むほど好きになりました。 怪獣の存在原理の説明などは少々分かりにくく感じましたが、それを吹っ飛ばすほどの魅力が本作にはあります。この怪獣エンタメなら、性別に関係なく楽しめるはずです。

    4
    投稿日: 2013.11.09
  • もしも世界に怪獣がいたら…?

    非常にライトで読みやすい。人物描写もキャラが立っているというか、ライトノベル風味。 地震に使われる指標M(マグニチュード)を応用してMM(モンスター・マグニチュード)としたり、「怪獣がいない世界では怪獣による被害が自然災害による被害になっていたりするかもね」という多重人間原理などを出してきたり、既存の理論を組み合わせて独自の世界観を作り上げている。 ゆえに、ひょっとしたらこんなパラレルワールドがあるかもしれないと考えさせられた。 この「法則が生み出す世界」というのがまさしくSFだなあと思う。

    6
    投稿日: 2013.10.19
  • 世界有数の怪獣大国日本で日々戦う公務員のドラマ

    怪獣に有効な必殺技を持つわけでもなく、ヒーロー的な華々しい活躍をするわけでもなく、愛と勇気だけで人類が救えるわけでもなく。マスコミからの批難にさらされながらも、懸命に仕事をこなす命がけの現場、責任という重圧に耐える対策本部。SF的理屈付けに人間ドラマをおり混ぜたリアリティあふれる怪獣モノ。己らの力の限界を知りつつも、人を助けるため困難に立ち向かう隊員たちの姿には、胸が熱くなる。ヒーローに憧れ夢想し、だけどヒーローになれなかった大人におすすめしてみたい。

    7
    投稿日: 2013.10.04
  • これぞ、エンターテイメントの代表作!

    山本弘さんは『詩羽のいる街』 を読んでファンになりました。 『怪獣もの』と聞くと、なんか子供向けという印象を受ける人もいるかと思いますが、先入観を捨てて読み始めると、内容に無理が無くてすんなり入り込めます。 そして知らぬ間にのめり込んでいます。 考えずに気楽に本を読みたい方にはオススメです。

    1
    投稿日: 2013.10.04
  • パシフィック リムよりはこちらの方が読みやすくて無理がない。

    怪獣対策は気象庁の管轄。→自然災害だから。・・・なるほどw 怪獣の存在について、人間原理を持ち出されるとは思わなかった。さすが会長。デル・トロは山本弘をスーパーバイザーとして招くべきだった。 怪獣周りの描写と(シリーズ後半の)高校生主人公周辺の書き方の温度差がおもしろい。絶対怪獣側に本気出してる。

    1
    投稿日: 2013.09.28
  • みごとなリアリティ!

    台風〇号って感じで、怪獣が次々に日本に上陸する。突拍子もない設定だが、山本弘さんの筆力でみごとなリアリティが与えられている。特に放射能を発する飛行怪獣が日本に飛来するストーリーは原発事故を予見していたかのよう。

    1
    投稿日: 2013.09.28
  • 山本弘が描く本格怪獣小説

    作者も書いているが世の中、真正面から怪獣を取り上げた小説が意外と少ない。しかも科学的というか合理的に説明している小説はほとんど皆無といっていい。今回、感心したのが怪獣の存在を「多重人間原理」を使って説明している。これを細かく説明するとこの小説の面白さが半減するのでここでは言いませんが、物理学の理論だそうです。興味がある方は、読んでみてください。 「怪獣災害は、自然災害と同じ」と某防衛長官も言っていましたが、現実世界でも怪獣災害は、やはり気象庁の管轄になるのですかね。基本、「気特対」は怪獣の分析や避難警報、命名などを行い、武力行使はもっぱら自衛隊にやってもらうのですが、怪獣の進路予測や避難勧告の間違いで世間からは予報が外れると非難されるというには、笑ってしまった。天気と同じ次元で語られているので・・・。 あと怪獣といえば街を破壊するのがお約束ですが、最終話以外はあまり大暴れしないので大規模な破壊や戦いを期待して読むと肩透かし食らうかもしれません。まあ逆にかなり強力な大怪獣が登場し「気特対」や自衛隊では対処できなくなり、そこはお約束のものが登場し戦いが展開します。ああ、これもこれ以上言うと面白くないので書けない。。。とにかく随所に「ウルトラ」シリーズへのオマージュが多々見られ、登場人物しかり、過去に倒された怪獣の事例しかり、まあ「気特対」の呼称事態が既にそうですからね。

    3
    投稿日: 2013.09.26
  • この著者のファンだが、今回もおもしろい。

    「アイの物語」を読んで以来、山本弘先生のファンだが、 今回の小説も面白く読ませていただきました。 怪獣が現れるという非日常的なストーリー展開だが 主人公の心理や思いなどが良く書かれていて、頭の中で怪獣がイメージされました。 どんどんこのSEの世界に引き込まれるでしょう。

    2
    投稿日: 2013.09.25
  • 世界観がおもしろい

    もしかしたら、過去の大きな地震災害も、本当は怪獣災害だったのかもしれない。ウルトラマンは、空想の話じゃなくて、本当にあった出来事である「怪獣災害」のおぼろげな記憶なのかもしれない・・・なんてことを思わせられる、変わった切り口の世界観(一種のパラレルワールド?)。 科学あり、怪獣あり、妖怪あり、緊急事態に対処するとても人間臭いドラマありの極上のエンターテイメント。シリーズ通して一気に読んでしまいました!

    2
    投稿日: 2013.09.24
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    軽めの文体だったのであまり期待せずに読み始めましたが、最終話が終わる頃には「怪獣大国」という設定にも馴染み、続編のチェックまでしてしまうほどに。 エンタメ性とSF的な理屈付けのバランスが良いです。読後、NOVA1で月面ミステリを書いていた著者だと知り、妙に納得しました。 “人間原理”という言葉は初めて目にしたたのですが、最新のSFを読むなら物理学も勉強しなければいけないなあと思いました。

    0
    投稿日: 2013.02.14
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    怪獣のいる風景。現実世界と怪獣世界を組み合わせただけじゃなく、更に神話や妖怪なんかの民俗学を合わせてきてるのが面白かった。翻訳されて海外でも読まれているもよう。

    1
    投稿日: 2012.12.09
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    自然発生する怪獣に立ち向かうのは気象庁所属の気特対。宇宙物理学者が理論的な肉付けをする。二体目の怪獣が...。こんなのもありか。シリーズ化されてるようなので後の話もたのしみ。

    0
    投稿日: 2012.11.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    山本 弘 『MM9』 (2007年11月・東京創元社) 地震、台風などと同じく自然災害の一種として“怪獣災害”が存在する現代。 有数の怪獣大国である日本では、怪獣対策のスペシャリスト集団「気象庁特異生物対策部」 略して「気特対」が日夜を問わず日本の防衛に駆け回っていた。 多種多様な怪獣たちの出現予測に正体の特定、そして自衛隊と連携するべく直接現場で作戦行動を執る。 世論の非難を浴びることも度々で、誰かがやらなければならないこととはいえ、苛酷で割に合わない任務だ。 それぞれの職能を活かして、相次ぐ難局に立ち向かう気特対部員たちの活躍を描く、本格SF+怪獣小説! ●収録作品 「緊急!怪獣警報発令」「危険!少女逃亡中」「脅威!飛行怪獣襲来」 「密着!気特対24時」「出現!黙示録大怪獣」          (東京創元社HPより) 一読して、やられた!と思わせる作品である。 マニアックな方面からは、やれパクリだのオマージュだの、SF的な設定がどうだの、批判的な声もあるだろう。 でも、でも、でもでもでも・・・、まさにそんなの関係ねぇ!であります。 怪獣は自然災害です。だから気象庁の管轄なんです。 台風と一緒なんです。だから怪獣5号なんです。 さらにはカッコイイ名前つけたり、進路予測だってやっちゃいます。 ・・・このアイデアだけでもう当選確定であります。 この後、多少ネタバレ。 ただ、「怪獣」と「妖怪」を同じ扱いにするのはどうなん? 西洋の世界で怪獣も妖怪も、モンスター、のカテゴリーに入るのはわかるわいな。 でも日本じゃ怪獣と妖怪は違うんじゃね? 怪物くんの後ろにフランケンじゃなくてガメラがおったらおかしいやん。 京極夏彦の次作が『エレキングの悩み』やったらおかしいやん。 仮面ライダーの敵の総大将がぬらりひょんやったらおかしいやん。 日本人ならば誰もが常識のように持ってるはずのその枠組みを、ごちゃまぜにしたことによる違和感。 作者が盛り込みたかったところも着地点もわかるけど、これじゃ最終話だけ梅原克文の『カムナビ』やん。 せっかく傑作になりそうなところだったのに、そのへんのズレがちょっともったいなかったなぁ・・・。 75点(100点満点)。

    0
    投稿日: 2012.09.25
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    最終章に登場する「クトウリュウ」が古典怪奇小説ラヴクラフトの「クトゥルフ」に見えて、気になって仕方なかった。 巻末の参考資料で発見して、、、納得。

    0
    投稿日: 2012.08.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「怪獣」が自然災害として位置づけられる「if」の世界のお話。SFの旗手らしく、荒唐無稽な設定もうまく消化させられているように思いました。 この手の話っていかにその設定にリアリティを持たせられるかが肝だと思うんですがそのあたりはさすがですね。 まあ内容はお気楽な連作短編な感じですが、「24時」のようにバカっぽくまとめてある話もあれば、最後の「トンデモ」系の話もあれば・・・ 最終的な落とし所がトンデモ系になってしまったのが自分の好みからははずれてしまっていてちょっと残念。

    0
    投稿日: 2012.04.02
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    幼少期、円谷プロの作品をみて育った私には たまらない作品であった。 妙にリアルに感じられるくらい体験感がある怪獣話に、 わくわく。 ドキドキ、時には涙しながら、ウルトラマンシリーズを見ていた 幼いころの記憶がよみがえります。

    0
    投稿日: 2012.03.22
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    これは僕のツボでした。 ウルトラQやウルトラマンで子供時代を過ごした身としては、怪獣ものSFはたまりませんね。 しかも、物理学的、生物学的に「怪獣」の存在はありえないと、「空想科学読本」などで指摘されていることを、「多重人間原理」という非常にSF的な仕掛けでうまく(?)説明し、単にファンタジーとしてだけではなく、SFとしても成り立たせていることも気に入りました。 さらに、怪獣をやっつける存在が、「科学特捜隊」(科特隊)ではなく、気象庁(!)の「特異生物対策部」(気特対)だっていうのも、しゃれが効いていていいですね。しかも、「怪獣災害」への対応が、現実の自然災害への対応手法とパラレルになっていて、いい感じでリアリティを出しています。 2009年頃に結構はやった本だそうで、ドラマ化もされているとか。僕はロンドンにいた間だったためか、今まで全く知りませんでしたが、心から楽しめました。

    0
    投稿日: 2012.03.15
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    SF+怪獣小説。怪獣対策のスペシャリスト集団「気特対(気象庁特異性物対策本部)」が、日本を襲う怪獣に立ち向かう。 たしか、有川浩さんの「海の底」の解説から知ったのかな、この作品。「海の底」と「空の中」に似たとこもあるけど、本書は完全SF。ラブコメもなく、5体の怪獣と対する。

    0
    投稿日: 2012.03.10
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    タイトルからはギャグなのかシリアスなものか分からずになんとなく買ってしまいましたが、これがシリアス過ぎるものでした。 MM=モンスターマグニチュード。世界中に自然災害と同じように怪獣が出現する日本。 様々な怪獣が登場するモンスター小説でした。

    0
    投稿日: 2012.02.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    MMとはモンスターマグニチュードのこと 怪獣による被害規模を災害と同じように数値化したもの 怪獣は「気象庁特異生物対策部」にて命名、予報や警報が出され、退治するのは自衛隊である 1海老の群生体シークラウド 2巨大少女ヒメ…このヒメはテロ組織CCIによって飼われていた 3アフリカのセネガルから卵を取り返しに飛んできたグロウバット 4気特対の後方宣伝のVTR撮り最中に現れた奇声を発する植物怪獣メガドレイク 5長い眠りから目覚めた古代の禍つ神クトウリュウ…これもCCIの伊豆野(妖怪)が絡んでいる。ヒメに退治される

    0
    投稿日: 2012.02.12
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    本格怪獣小説^^所謂マニア本。但し、日本には『ゴジラ』、『ウルトラQ』以来、脈々と息づく怪獣モノの伝統があり、解説子によると「日本人の人口の半分以上が子供のころから怪獣に親しんできた世代」だそうである。日本人の半分は怪獣ファンか?ハードSFは科学事実の上にたったひとつの大ウソをついてみせるが、この小説は台風の如く定期的に怪獣が襲来するというありえない舞台設定の中で気象庁の職員が大真面目に怪獣に立ち向かう姿を描いた好連作集である。毎週日本に現れる怪獣に手に汗握った幼き日を思い出させてくれる。続刊熱烈希望。

    0
    投稿日: 2012.02.08
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    “怪獣災害”が地震や台風と同じような自然災害として起こる世界。 自然災害だから、対策のための“特異生物対策部”は気象庁の管轄。 怪獣注意報の『怪獣3号は午後7時現在、小笠原沖、北緯26度、東経139度の海中を時速40キロで北上しており…』に大笑い。 三崎亜記の『鼓笛隊の襲来』に似たテイストの怪獣パロディかと思ったら、意外とシリアスな展開になっていきました。 妖怪や怪獣が人間と同時に存在する世界、怪獣の上陸は迷惑だけど、ちょっと興味があります。 DVD化もされているようなので、今度レンタルしてこなくては。

    0
    投稿日: 2012.01.08
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    江坂図書館でこの本、借りましたw と「w」が付いているのは、本作品で、その図書館が登場するから。 読んでいて、ついニヤニヤニヤ。 後書きには現実世界に登場する~と同一のものではないことを 強くお断りしておきます。 とあるのだけれど、それでもニヤニヤニヤ。 実写化してほしいなぁ。 ウチの部屋の窓からいい具合に撮影できまっせw     ↑ と思ったら、なんとテレビ放映済みだった。 民放見ないから、まったく気がつきませんでした。 話題になったのかなぁ? SFと怪獣小説の合体。 「と学会」の人だから、こまかなディテールもかっちり。 神話宇宙(ミス・ユニバース)からビッグバン宇宙にやってくるのが怪獣。 水換算の質量でMM(モンスター・マグニチュード)を分ける。 2007年末の本なのだが 「1時間に8ミリシーベルトの被曝」 それがどれぐらいの危険度か判断できる一般人など 100人に1人もいまい、と出てくる ああ、3.11以降、時代は変わったなぁ 高速で、体をくねらせずに泳ぐ怪獣? 光る怪獣(明滅して見えるわけ)、などなど。 ふむふむ、という感じ。 続編も読む予定 ----------------------------------- 地震、台風などと同じく自然災害の一種として“怪獣災害”が存在する現代。有数の怪獣大国である日本では気象庁内に設置された怪獣対策のスペシャリスト集団“特異生物対策部”略して“気特対”が、昼夜を問わず駆けまわっている。多種多様な怪獣たちの出現予測に、正体の特定、自衛隊と連携しての作戦行動……。相次ぐ難局に立ち向かう気特対の活躍を描く本格SF+怪獣小説!  *第2位『SFが読みたい!2009年版』ベストSF2008国内篇 目次 「緊急!怪獣警報発令」 「危険!少女逃亡中」 「脅威!飛行怪獣襲来」 「密着!気特対24時」 「出現!黙示録大怪獣」 hefurere、へふれれ、ヘフレレ、ヘフレレ←自分識別用簡易タグ

    0
    投稿日: 2011.11.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    MM=モンスターマグニチュード。本格SFとあるけれど、本格特撮小説な雰囲気。ウルトラへのオマージュとして軽く楽しむ分にはいいかも。しかし放射能のくだり(p117『胃のX線1回につき約4ミリシーベルト被曝する』…今使われているのは0.6ミリじゃないかな…機械が違うのか?刊行古い?)や世界観、定義など納得出来ない部分も多く、気になったらいまひとつ入り込めなかった。

    0
    投稿日: 2011.11.28
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    “怪獣”と戦う「気象庁特異生物対策部」と自衛隊のお話…?? やっぱり…、ゴジラとウルトラマンの国ですね…。 違和感なく…みょーにリアルに楽しめました…(笑) 久しぶりに、有川浩さんの自衛隊シリーズも、読んでみたくなりました…。

    0
    投稿日: 2011.10.26
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    おたくごころ満載、怪獣パロディ本格的SF小説。ウルトラマン世代の私には物凄く面白かったです。「ヒメ」のエピソードは最高!続編に期待!

    0
    投稿日: 2011.10.05
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    最近wowowでウルトラQを放送していて、親が喜んで観ていたので、一緒に観ていたが、まさにそんな感じの小説である。世界中で怪獣が頻発に登場し、それを防ぐための機関が気象庁の中に存在するというなんとも子どもゴコロをくすぐられるストーリー。 ドラマ版もたまに観ていたけど、あっちはほとんど怪獣が姿を表さなかったので、そういう話かと思っていたら原作はガンガン登場してきた。 これ、続編でてるので、是非読みたい。むしろそれを読むために、一巻目を買ったにすぎなかったりする。

    0
    投稿日: 2011.09.11
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     日常的に怪獣被害が多発する世界。このモンスター・マグニチュードってな概念で災害規模を表す世界でのSF。  面白い。とにかく面白い。なぜなんだろう? 怪獣の存在をシュレディンガーの猫まで使って量子的に仮想存在させるあたりのこだわりが面白いのである。  観察者である未来の人間が信じるからこそ、過去が存在するってセリフは、量子論の最もわかりやすい解説のように思える。 いやぁ、楽しいなぁ。続編に期待したいなぁ。

    0
    投稿日: 2011.09.01
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    台風や地震と同様に「怪獣」が我々の日常を脅かす「自然災害」ってそりゃこわいわ。MMはモンスターマグニチュードの略。「気象庁特異生物対策部」略して「気特対」は予報・予測をするだけで戦うのは自衛隊(+アルファ)というところがミソ。 終始明るめに読めて楽しい。 SF苦手な人でも大丈夫。 妖怪や怪獣の存在する理由もわかりやすく説明されている。神話宇宙の残存、人間多重原理ーなるほどねぇ。 最終話、そう来たかって感じで、最後まで笑える。 次作でもヒメが活躍するんだろうなぁ。楽しみ~♪ 映像化されたらおもしろいだろうなぁと思って調べたら、既に去年MBSでドラマ化されてるんだ! 見てみたかったなぁ…

    1
    投稿日: 2011.08.28
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    奇想天外な設定にどうやってリアリティを持たせるか。SFと言う分野ではその課題を全く放棄することが許される。もちろん作品のテイストにもよるが、この作品ではその部分を深く追求することによって魅力を引き出している。成功しているかどうかは別としてその丁寧さは読んでいて決して不快ではない。いままで読んだことのない魅力があったのは事実である。明らかに科特隊を意識したネーミングはお約束としてもそれ以外は新機軸の試みであり、最後の作品の怪獣が暴れる描写にはリアリティを超えた迫力があった。

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    投稿日: 2011.08.13
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     地震や台風と同じように怪獣災害が存在する日本。世界有数の怪獣大国である日本では、怪獣災害対策を「気象庁特異生物対策部」、通称「気特対」が担っていた。  怪獣災害の規模は「MM(モンスター・マグニチュード)」で表され、気特対は日々その予測から対応まで駆けずり回っている。そんな過酷な任務に立ち向かう気特対の前に、ついにMM9という未曾有の規模の怪獣が出現。果たして気特対は日本を守ることができるのか。  怪獣映画を愛する山本弘による怪獣SF。作者は自然災害の1つとして怪獣を位置づけ、そこから思考を展開していく。  自然災害だとしたら所轄官庁はどこなのか。どう作戦を立てるのか。怪獣という一種荒唐無稽な生物を扱っていながら、あくまで論理的に物語を構築していく。  作者は特撮好きの友人と「そういえば、怪獣の名前は誰がつけているのだ?」という話題になり、それをヒントにこの小説を書いたそうだ。  恐らくこの疑問、怪獣映画好きなら誰もが一度は考えたことがあるに違いない。最近では金子修介監督の「平成ガメラシリーズ」において、怪獣に命名されるまでがキチンと描写されていて、逆にちょっと驚いた憶えがある。  しかし実際、科学的に怪獣の存在が有り得ないことは明らかだ。あのような巨大な生物がいた場合、自分の重さを支えることができないからだ。だからこそ、映像として見栄えのする怪獣映画はたくさん製作されてきたが、SF小説として怪獣がテーマに選ばれることは少なかった。  そこで山本弘は作中で「人間原理」という理論を導入。見事に怪獣を現実に存在させてしまった。その手があったか!と日本中のSF作家が驚いたであろう理論である。  そんな訳でこの小説は日本SFの歴史において重要な作品となった。これをきっかけに「怪獣小説」という分野がジャンルとして確立するかも知れない。  本書には様々なタイプの怪獣が登場するが、その中に巨大幼女がいたりするのがこの作者らしい。しかもこの巨大幼女が最後まで重要な役割を担っていたりするので油断できない。  ちなみに好きな人は「気特対」という名前でピンとくると思うが、これはウルトラマンの「科特隊」を意識したものだ。つまり全体がウルトラマンのパロディになっている。ウルトラマンを21世紀に甦らせたSF小説といえば小林泰三の「ΑΩ(アルファ・オメガ)」があるが、アプローチの仕方はまったく違うのでこちらも必読。  実は本書、結末にある驚愕の「オチ」があるのだが、それは現実に大災害の衝撃が続く現在読むとちょっと辛すぎる部分かも知れない。しかし、災害に対し真っ向から立ち向かうプロたちの姿は、今だからこそ胸を打つのではないか。作中、ある人物が叫ぶ「気象庁を舐めるなあ!」「一人でも多くの人間を災害から救うのが、気象庁職員の務めだ!」のセリフが泣かせる。日本が真に立ち直った時、改めて読み直したい。  2010年には毎日放送でTVドラマ版が制作された。主演は次期NHK朝の連続テレビ小説「カーネーション」のヒロインを務める事が決まっている尾野真千子他。

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    投稿日: 2011.08.05
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    「「私たち、ヒーローじゃありませんから。びしっと決めるなんてできないんですよ。かっこ悪いこともいっぱいあります。それが真実なんです。物語の中のヒーローだったら、必ず成功するんだろうけど。力が足りなくて、人を死なせちゃうことだって――」こぼれかけた涙を素早く手でぬぐって、「・・・・・・でも、やるしかないんですよね」」 愉快痛快☆とっても楽しい~~!!! やはり、私はこの著者さんの書く物語と相性がいいのかしら。 どれもこれも楽しい!面白い!夢中になる!!! 今回はまさかの怪獣災害。 あぁ、なるほどなるほど、と、思いつつも物凄く理にかなっていることばかり。 無理がないから、本当にこういう災害あるんじゃないかしら。って思ってしまう。 そして、あったとしても、全然不思議じゃない! なんて思ってしまうところがありました。 続編がサイト連載中なんだよね? 本になって出るなら、そっちを読みたいなぁ。 だってまだまだ戦いは続く!って感じな流れだったんだもん。 こういう物語、なんてカテゴリに分類していいのか分からないのだけれど、 すごぉーーく、昔にテレビでやっていた地球防衛組とか、 そういうのを思い出したりしてにんまり。好きだったなぁ。 【5/31読了・初読・市立図書館】

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    投稿日: 2011.06.20
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    怪獣特撮ものなんだけど、風評被害とかについても書かれていて大震災後に読むと、感慨深い。隅々までちゃんと設定がされて面白かった。

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    投稿日: 2011.06.09
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    ドラマを見てから読んだ。 全く別物としてうまくできたドラマだったんだなぁと感じた。 ザ・SFという感じで良かった。

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    投稿日: 2011.04.12
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    怪獣による自然災害を描いたトンデモ本(?)。 エンターテインメント作品として楽しめる。 TV ドラマ化されていたのか。 http://mmmmmmmmm.jp/

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    投稿日: 2011.02.24
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    平成ガメラ好きだったら、怪獣が存在する世界で怪獣対策(ただし調査・対策検討のみ)に従事る公務員の話はすんなり入っていけるかもしれない。そんなわけで、僕はわりとこういう世界観が好きなので、そこそこ楽しめた。ちなみにこれは特撮テレビ番組のノベライズ本みたいだけど、超深夜放送だって話だからツタヤにあるかどうか微妙だな~

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    投稿日: 2010.12.08
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    爬虫類型、魚型、鳥型、芋虫型、牛型、人型、そして竜型と多種多様な怪獣が日本を襲う世界。対怪獣災害用に設けられた気象庁特異生物対策部、通称「気特対」の活躍を描いた作品。怪獣小説という滅多に出会えないジャンルに思わず食指が反応した。あいかわらず小説としての完成度はそこまで高くはないものの、山本弘さんの創造する独自世界にはやっぱり惹きこまれる。「なるほど、そう落としますか」というオチもまた好き。

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    投稿日: 2010.10.11
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    自然災害の一種として怪獣が存在する世界での「気象庁特異生物対策部」、通称「気特対」の活躍を描いた怪獣愛にあふれたSF連作短編集。怪獣の“科学的根拠”として設けられた多重人間原理が秀逸。ぜひとも週イチでの実写映像化を。

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    投稿日: 2010.08.03
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    ありそうでなかった「怪獣」を真正面から捉えた「SF」作品です。 それこそウルトラマンなどに出てくるような怪獣たちが、台風のような災害として普通に襲来してくる世界。しかしウルトラマンのような子供向け(悪い意味ではないです)にとどまらず、きちんと怪獣という存在を科学的に分析・評価している点が独特です。 とはいえ、怪獣というのは物理法則では考えられない存在であるだけに、あくまでも「科学らしきもの」ではあります。ですが、そのような視点がこの小説をSF小説として成立させています。 語り口は良くも悪くも軽く、さらっと読むことができる一方、がちっとしたSFを求めている人には向いていないと思います。 それでも怪獣SFという稀な小説。童心に返って楽しめました。

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    投稿日: 2010.07.04
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    TVドラマ化されるとの、情報で読み始めた本としての出来はいまいちであるが。ドラマの脚本として読むと面白いウルトラマンの出ない怪獣ドラマ。 TVが楽しみだ。

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    投稿日: 2010.06.27
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    面白かったなぁ。 ウルトラマンに出てくる怪獣たちが 実際に日本に出現したら!? 怪獣による災害を自然災害になぞられている時点で 不思議でしたが、読んで見ると面白い! SF分類らしいですが とても読みやすかったです。

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    投稿日: 2010.05.30
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    ドラマ化にあたり、気になったので読んでみた 怪獣が当たり前の世界 自然災害の一つとして考えている 職業意識があって当然 面白かった

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    投稿日: 2010.05.29
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    何気なく手にとったのだが、すごくおもしろかった!怪獣サイズではそもそも生物の骨格では体を支えられないという解説本はいくつかあるようですが、この本では、多重人間原理で筋を通してしまう。コミカルな文書なので、なんとなく設定の妙だなぁと丸め込まれた感じがするのですが、シリアスなSF話や、ファンタジー漫画ともその前提の置き方は変わらない。ちゃんと一見理屈が通るように書き込んでいるだけに、よりその世界観で楽しむことができるという。5話中の最終話は神話も登場し、すばらしいスペクタクルの展開です。映像化はむり

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    投稿日: 2010.05.06
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    あまりにも現実離れしている割にはリアルなので、 時々違和感を感じることはあったけれど 妖怪とかいう類が好きな私は純粋に楽しめた。ここぞ!という盛り上がりがあったわけでもないけれど、こういうテンションは嫌いじゃない^^

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    投稿日: 2010.04.28
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    自然災害の一種として『怪獣災害』が存在する現代。有数の怪獣災害国である日本においてその対策にあたっているのが『気象庁特異生物対策部』略して『気特対』である。彼らの任務は多種多様な怪獣の生態を調査し、警報を出したり対策を練ることであるが、たびたび予測を外し非難を浴びることもある。責任は重大でありながら、過酷で割に合わない仕事だ。 怪獣の規模は『MM』で表わされ、これまで確認された最大の怪獣は『MM8.9』である。兵器の殺傷力の増大と堅牢なビルの増加により、以前に比べ被害は減少しているものの対応を間違えれば大惨事になりかねない。そして今、怪獣をテロに利用しようとする謎の組織が現れ『MM9』クラスの怪獣が目覚めさせられようとしていた。 地震や台風被害の多い日本ですが、怪獣ですか!面白いのは怪獣がそれらの自然災害の一種となっていることです。なので管轄は『気象庁』、武器は持ちません。怪獣映画のように戦闘機で銃撃したりましてや隊員が変身したりなんてことは一切なく、彼らは予測と対策を立てるのがお仕事です(実際に戦うのは自衛隊)。なんだか突拍子もない設定なのにそこらへんが妙にリアルで微笑ましく思えました。 設定は現在、といっても微妙に前、20世紀終ぐらいでしょうか。なぜなら 未来の観測者によって過去は決定される。人の価値観が変われば、宇宙の過去も変化するということ。神が世界を作ったと信じられていた時代から、今では科学の発展によりビックバンが宇宙の始まりとされていますよね。そうなると神話はもはや物語でしかなく・・この怪獣災害もしだいに姿を消し、それが過去の自然災害と同化しているのが現在ということなんだと。昔話や伝承の中には災害を擬人化したとされるものも多数ありますので。逆を返せば、「一昔前は怪獣災害が本当にもあったかも」というロマンあふれるお話です。 そして、消えゆく存在として妖怪が「自分が存在したという事実を完璧に否定されるのは、最大の恐怖であり屈辱だ」と仰っています。確かに人は、この場合彼は人間ではありませんが同じ知性を持つ種としていえば、何か生きた証というか自分に存在意義を求めるものでしょうから。それに対する答えが「自分のいる世界だけではなく、いずれ完成するはずの世界にも影響を与えるなら、こうしてやっていることも決して無意味でも無駄でもない」ということ。確かに宇宙から見たら平凡で取り立てて才能のない自分なんかほんとにちっさな細胞、いや原子かもしれないけど、その原子だってなければ遠い未来に大きな影響があるかもしれないですもんね。まあそう思って生きていきたいです。 内容は、とても面白かったです。TV取材風にした「密着!気特対24時」とか、最後は怪獣大戦になったりだとか。巨大な少女の『ヒメ』ちゃんも可愛い。しいていえば最初に出てきた『灰田涼』、名前もかっこよかったのでもっと活躍してくれるのかと思ってたのが違ってた。まあ彼は戦闘員ではないしね。そんな彼らの活躍が現実世界で『ウルトラマン』的な特撮に繋がっていると感じさせるラストがgoodでした。

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    投稿日: 2010.04.26
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    怪獣が自然に存在する世界で、怪獣に立ち向かう人たちのお話。 色々とSF関係だったり、軍事関係だったり、架空の理論だったり、少し難しい事が出てきたり、 とっつきにくいイメージはありますが、概ね、面白いです。 ただ、消化不良の部分が残ってたりするので、爽快感には少し欠けてしまうかもしれません。 続編が現在、連載中だというので、そちらも含めないと楽しみきれないのかもしれません。

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    投稿日: 2010.04.10
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    【地震、台風などと同じく自然災害の一種として“怪獣災害”が存在する現代。有数の怪獣大国である日本では、怪獣対策のスペシャリスト集団「気象庁特異生物対策部」、略して「気特対」が日夜を問わず日本の防衛に駆け回っていた。多種多様な怪獣たちの出現予測に正体の特定、そして自衛隊と連携するべく直接現場で作戦行動を執る。世論の非難を浴びることも度々で、誰かがやらなければならないこととはいえ、苛酷で割に合わない任務だ。それぞれの職能を活かして、相次ぐ難局に立ち向かう気特対部員たちの活躍を描く、本格SF+怪獣小説】 「MM」とは「モンスター・マグニチュード」の略。 人間界にモンスターが出現し、人間と戦う姿は現実味を帯びていないけど、 昔からウルトラマン等の特撮ものを見てた日本人には容易に想像できて楽しめるのではないかと思います。 ちょっと難しい話もできてくるので、大人向けの怪獣小説という感じ。 人間とモンスターの間に芽生えた友情みたいなものにも注目です! 2010年7月、ドラマ化決定。 http://www.mbs.jp/mm9/

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    投稿日: 2010.01.30
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    MM9はモンスター・マグニチュード9。 地震、台風などと同じく自然災害の一種として”怪獣災害”が存在する世界。その怪獣災害の対策にあたるのが、気象庁特異生物対策部、通称「気特対」。怪獣災害対応が気象庁の管轄とういうのが面白い。(実際怪獣を攻撃するのは自衛隊だが) よくある特撮ものと違うのは、なぜ怪獣が存在するのかということを科学的に説明されているハードSF作品というところ。 その説明はこうだ。 ・多重人間原理:量子力学の観測問題と同じく、人間が今ここにいるという事実によって、物理法則や宇宙の過去状態が決定される。 ・物理学者が解明してきた"ビックバン宇宙"のほかに、物理法則の異なるもう一つの"神話宇宙"が存在しえうる。 ・人間が宇宙を認識する意識が無かった時代は、ビックバン宇宙と神話宇宙が共存していた。 ・しかし人間に意識が芽生えるにつれ、二つの宇宙が同時存在する状態は不安定となり、神話宇宙が衰退し、ビックバン宇宙へと収束する”パラダイム・シフト」が起こった。 ・かつて栄華を誇った超自然的現象はほぼ消滅しているが、巨大な実体を有し、大災害を起こし人々に恐れられることによって、その存在を認識されている怪獣は、例外として消滅しなかった。 なるほど、説得力がある。 この理論を聞いたあとだと、最後の気特対メンバーの会話が、妙にリアリティーがある。もしかしてあの作品も・・

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    投稿日: 2010.01.17
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    「アイ~」からのファンです。 これもすごいSF。 ありえないことなのにありそう!って思ってしまう。 SF小説、もっと読みたい。

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    投稿日: 2009.12.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    地震や台風などの自然災害に加え、怪獣災害というものがある世界(っていう設定を見た段階でシムシティ2000を思い出した)。世界有数の怪獣大国日本。だが甚大な被害をもたらす可能性がある怪獣に立ち向かうのは、アメコミ的ヒーローでもなく、宇宙から来た正義の使者でもなく、カラフルな五人組戦隊でもなく、怪獣対策のスペシャリスト「気象庁特異生物対策部」通称「気特対」、つまりは国家公務員である。怪獣の早期発見、データ収集・観測、被害規模の予測、警報の発令、そしてその撃退方法のアドバイスが主な任務である。気特対は怪獣を迎撃する攻撃手段を持ち合わせていないので、直接怪獣と戦うのは自衛隊ではあるが。 " 怪獣はその規模にあわせてMM0からMM9までで評価される。MMはモンスター・マグニチュードの略だ。 「怪獣の体積が2.5倍になれば、人口密集地に及ぼす最大の被害は四倍になる」とガスリーは唱えた。怪獣の皮膚の厚さは体積の立方根に比例し、厚くなるほど弾丸は貫通しにくくなる。怪獣を殺すのに必要な累積ダメージは体積に比例する。単位断面積あたりの骨や筋肉の強度は体積の三分の二乗に比例し、地上での移動速度は体積の六分の一乗に比例する。建造物に加えられるダメージの大きさは体積の四分の一乗に関係する……といった要素すべて加味すると、怪獣が人口密集地に侵入した場合、軍に倒されるまでに最大どれだけの破壊を繰り広げるかが求められるというのだ。 (中略)現在は同体積の水の重量に換算したトン数を基準にMMが算出されている。MM0は1トンの水に等しい体積の小型怪獣で、MMが1上がるごとに体積は2.5倍になる。 兵器の殺傷能力が100年前よりも増大したこと、堅牢な高層ビルが増えたことなどにより、現在ではガスリーの法則は成り立たなくなっている。それでもMMは怪獣の脅威を予測する目安として使われ続けている。 " 数字が一つ上がるにつれ、被害規模は格段に大きくなる、というところは地震のマグニチュードと同じ。怪獣の予想進路等発表しながら警報を出していく様はさながら台風。 数百トンを超える体重の巨大生物は、科学に照らし合わせると己の体重を支えきれないはず。それなのにMM5を超える怪獣達は地上に現れ、二本足で闊歩したりする。怪獣には人類が知っている物理学は通用しない。というのも、怪獣は人間が属する「ビックバン宇宙」とは異なる「神話宇宙」の法則に支配される存在だからである。 そんな人知の及ばない怪獣相手に日々奮戦する気特対。彼らの前に、一糸まとわぬ少女の姿をした怪獣(テレビ中継はモザイク付き)が現れたり、怪獣を使ったテロを企てる組織の存在が明らかになっていったり……。そして観測史上最大、伝説級のMM9怪獣が日本で目覚めてしまう。 怪獣に有効な必殺技を持つわけでもなく、ヒーローのような華々しい活躍をするわけでもなく、愛と勇気だけで人類が救えるわけでもなく。マスコミからの批難にさらされながらも、懸命に仕事をこなす命がけの現場、責任という重圧に耐える本部。SF的理屈付けに人間ドラマをおり混ぜたリアリティあふれる怪獣モノ。災害を扱った作品をエンターテイメント小説と称するのにいささか抵抗はあるが、己らの力の限界を知りつつも、人を助けるため困難に立ち向かう隊員たちの姿には励まされるものがある。そしてラストに示唆されるこの世界のひとつの可能性。なんかもうわくわくが止まらない。

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    投稿日: 2009.11.24
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    「アイの物語」はとても良かったけれど、これはちょっと…。懐かしいSFの匂いがするし、お茶目なところもあって悪くないはずなのに、楽しくない。「人間原理」の持ち込み方にも納得がいかない。やっぱり自分は「SFというジャンルが好き」ではないのかなとあらためて思う。とても好きな作品のなかにSFもあるっていうだけなのかなあ。

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    投稿日: 2009.11.24
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    「怪獣災害」のある世界。 「日本は密集しているので被害も大きい」というのに納得。トクサツの世界が本当にあるなら、こうなるんだよなあ、と妙に感心しながら読みました。面白かったです。 だけど民俗学は難しい…。

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    投稿日: 2009.08.27
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    日本を襲う多種多様な怪獣に立ち向かう気象庁特異生物対策部の話。 UMA(イエティとか) 妖怪 伝説の生き物 キメラ 神話に出てくる神。 みんな「怪獣」。幅広すぎるやろ笑。 登場人物・怪獣のキャラ立ちが激しいから、SFが苦手でも楽しめる。 最後まで、勢いとストーリー性を失わず、 ラストの壮大なテーマまで駆け抜けたと思う。 UMA好きな私は「神話宇宙の物理原則」に従いたい。 きっと現代はパラダイム・シフトしちゃっただけなんだと信じたい。 特にUMAが好きな人には、たまらない一品です。

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    投稿日: 2009.03.08
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    はじめは「怪獣大国日本」、「モンスター・マグニチュード」、「怪獣学者」といった単語に「笑」と思っていたのですが、隙がありそうで隙がない!第三話目あたりからのめりこみました。最終話で、な、なるほどー!と、こうきたかー!が一度にきて気持ちよかった。「これより怪獣5号はメガドレイクと呼称する!」宣言にときめきました久里浜部長ー!

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    投稿日: 2008.10.12
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    怪獣SF神話小説。 帯にもあるけれど、MMとはモンスター・マグニチュードのこと。 9が最高値。 迫りくる怪獣の脅威から地球の平和を守れ!! ってな感じの小説です。 SFと言っても難しすぎることはなく、さらっと読めます。 なんだか続きができそうな小説なので、ぜひつくって欲しいところ。

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    投稿日: 2008.06.21
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    怪獣小説の分類になると言う。MM=モンスター・マグニチュードと表記され自然災害扱いとなっている。おもしろい!着眼点がおもしろい!戦うのは自衛隊で、防御戦略のみの設定が地味で良い。B級のテレビドラマ化したら、マイナーな者にはたまらない作品になりそうだ。

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    投稿日: 2008.03.23
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    設定としては面白いのだが、ビッグバンだ宇宙の物理法則だと説明がわかりづらいし、しつこい。もっと軽いエンタメ小説に徹した方がよかったのではないか!?

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    投稿日: 2008.03.15
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    070130 人間原理によるせかい。ヒトの世界観によって過去は支配される。世界に存在自体が否定されることが恐怖であり、屈辱。

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    投稿日: 2008.01.31
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    最初読んだときは「なんとぶっ飛んだ設定だ」と思ったけど、読んでみるとハマる。 SFとして肩肘張って読むよりも、娯楽小説として楽しんだほうがいいかな。 最終話の最後のあたりの趣向にはニヤリとさせられる。 ……ずーっと、何で管轄が気象庁なんだと思ってたけど、科特隊のパロディにしたかったんだねw

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    投稿日: 2008.01.26
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    間抜けな設定も、ここまでディテイルにこだわると芸術になります。理屈抜きで楽しめる超一流の娯楽作品です。最後のパラグラフに、きっと「ニヤリ」とさせられるでしょう。

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    投稿日: 2008.01.09
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    すごい、正真正銘ガチガチのSF怪獣モノだ。しまいには、巨大な「正義の味方」みたいなのまで…。  迫真の戦いに熱くなる。余計な事を忘れて楽しめるエンターテインメントの傑作だ。 素直に楽しい。

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    投稿日: 2007.12.20