
コロロギ岳から木星トロヤへ
小川一水
ハヤカワ文庫JA
きっと映像化には向かない・・・と思います。
派手な戦闘やメカ、魔法がバンバン、っていうようなSFばかりではないのです。やさしい感じを受ける当作。 過去と未来のシーンの転換などは、”文章”で読むのが一番なのではと思います。 映像だとわからないのだろうな・・・と私は思うわけです(それを超えていく映像こそがすごいのですが^^;)。 余談:「天冥~」を読んでいる方向けの話ですが、プロローブでの「カイアク」の件は「ノルルスカインの事かぁ?」とつい思ってしまいました。
4投稿日: 2013.11.24氷の闇を越えて〔新版〕
スティーブ・ハミルトン,越前敏弥
ハヤカワ・ミステリ文庫
バーボンの飲み方でいうと??
最近、北方謙三様のハードボイルドばかり読んでいたら、主人公が(基本能力?が)すごく強い展開にに慣れてしまいました。それはそれで大変面白く読んで知るのですが、当作の主人公、マクナイトは肉体的にも、精神的にも決してタフではなく、ずっと苦しんでいる人です。派手さがなくてちょっと読みにくかったけど、いやいやどうして、後半にかけてハードボイルドの味わいが十二分に味わえます。 バーボンをロックで、てほどでもないですが、ロックス(氷を複数いれるのみ方?<-北方ハードボイルドで仕入れた知識^^;)で一杯あおった。って感じです・・・なんのこっちゃ??
0投稿日: 2013.11.20神様のカルテ
夏川草介
小学館文庫
悲劇ではない死を扱う物語とは?
否定するわけではないですが、ひたすら悲劇に向けて突き進む”死”にまつわるお話が多い中、このお話は違います。もちろん”死”ですから悲しくないことはないのですが・・・、涙の前にやさしい想いが溢れ出ます。
4投稿日: 2013.10.27第二次世界大戦 2
W・S・チャーチル,佐藤亮一
河出文庫
第二次世界大戦ってどの程度しっている?
2巻目ですが、ボリュームたっぷり。主に独仏戦とそれに対応する英の巻。 実は第二次世界大戦の詳細って授業で習った程度と昔の戦争映画(ナバロンの要塞とか嵐とか)レベルの認識しかなかったです。 さすがのチャーチルさま、重厚な内容です。 多少文章はきついし、知らない名前がいっぱいなのでつらいかもしれませんが、読みだすと引き込まれます。
1投稿日: 2013.10.25福家警部補の再訪
大倉崇裕
創元推理文庫
いや、なにね。うちのカミさんがいうには、コロンボをみてからだと・・・
各所で書かれている通り、コロンボ愛に満ち満ちています。このまま読んでも面白いですが、コロンボを1本でも見てから読むと、面白さ倍増と思われます。 ・・・それともう一ついいですか?(コロンボ風に^^;)563ページ5行目「+行頭t+」とあるのは誤植・・・電子書籍は誤植というのでしょうか?
2投稿日: 2013.10.25ペンギン・ハイウェイ
森見登美彦
角川文庫
許容できるなら
森見さま初めての方>普通の生活のお話を、SFとして許容できるあなたなら面白く読めるはず。でも「え?なんで??」なんて思い出したらちょっとツライかもしれません・・・。 ちなみに私は許容するどころか、好きなので面白いです。非日常ってこんな感じで訪れるといいなぁ
0投稿日: 2013.10.20マルドゥック・スクランブル The 1st Compression─圧縮 〔完全版〕
冲方丁
早川書房
トトロともののけ姫が違うように・・・
作者様の本領発揮なのでしょうが・・・。他の方も書いていましたが、天地明察で冲方様に入った人はご注意。トトロ*もののけ姫ぐらい違います。でもどちらもよくできているでしょ^^
5投稿日: 2013.10.20解錠師
スティーヴ・ハミルトン,越前敏弥
早川書房
1200ページにビビるなよ^^
翻訳本はなんとなく言い回しが難しいし・・・読みきれるかなぁと思っている人! これはいけますよ。 犯罪小説なんだろうけど、決して沈み込んでいってしまうことはありません。希望って素敵だなぁ。
2投稿日: 2013.10.20