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mogaさんのレビュー
いいね!された数1371
  • 乾坤の児 千里伝

    乾坤の児 千里伝

    仁木英之

    講談社文庫

    唐代版スターウォーズ!神仙の帰還

     スターウォーズ エピソードⅥ(ジェダイの復讐/今は帰還か??)を思い起こさずにはいられない。しかしパクリ感があるわけではないのでご安心を。しかし仁木様は人の暗部を書くのがとてもうまい。それでいてドロドロ?、黒々?しないのだから不思議。読んでいて嫌な気持ちにはならないのはスバラシイと思います。  胸熱くなる大団円。しっかり1巻、千里伝から読みましょう。

    2
    投稿日: 2014.09.13
  • 阿弥陀堂だより

    阿弥陀堂だより

    南木佳士

    文春文庫

    おとぎばなし??? 少々自然礼賛・・・

     書籍説明には「大人のおとぎばなし」とありますが、私はそのような感触は受けませんでした。  難しい問題を抱えた二人の女性と、かって抱えていた(であろう)お婆様を、情けない(と自称する?)中年男性が語っていきます。 決してなめているわけではないのでしょうが、自然礼賛、自然がなんでも問題も解決!するように読めてしまうのは、ひねくれすぎかなぁ。  でも、ちょっと語りの男の俗っぽいところは、魅力あり。(これもひねてる!!)

    0
    投稿日: 2014.08.12
  • 旅行者の朝食

    旅行者の朝食

    米原万里

    文春文庫

    ホットケーキの威力とは?q

    食べものエッセイなのだけど、「舌の上でとろけるように」とか、「ジューシーでさわやかな香りがひろがり」「肉汁のナイアガラやぁ」といったたぐいのものではありません。 虎→バター→ホットケーキを連想させる、かの童話(今は問題があるらいしいあれ)の食欲に及ぼす威力?を語ります。 色々な表現で味を伝えるより、よほど食べたくなります。

    3
    投稿日: 2014.08.09
  • 本能寺六夜物語

    本能寺六夜物語

    岡田秀文

    双葉文庫

    本能寺とんでも説・・・ではありません。すばらしいストーリー。

    これぞ小説!と思わせる本能寺/信長にまつわる話が6編。”史実と違う!”などと野暮な事は言わず、読書の時間を堪能してください。  これを読むと戦国武将で明智押し??になってしまうかも・・・。

    2
    投稿日: 2014.07.24
  • ばいばい、アースII 懐疑者と鍵

    ばいばい、アースII 懐疑者と鍵

    冲方丁

    角川文庫

    苦しみの後には?

    主人公ヘベル(鍵)とアドニス(懐疑者)、二人二様の喪失と再生の巻。特にアドニスの再生への道のりが過酷。正直読んでいるのが辛い。 しかし、それを読み越えたあとのベルの物語がせつなく、胸にせまります。投げ出さないでよかった。 次巻以降への助走(複線?)としてはとても濃厚な回です。

    0
    投稿日: 2014.07.24
  • テンペスト 第二巻 夏雲

    テンペスト 第二巻 夏雲

    池上永一

    角川文庫

    沖縄宮廷昼メロ最高潮!

    主人公(寧温)のジェットコースター人生は、感情移入の前にページがめくれと急かされます。今回の敵は大国”清”のエロ宦官。迫りくる悪の手に、寧温の運命やいかに! 細かいことは気にしない!楽しく読みましょう。

    1
    投稿日: 2014.07.13
  • テンペスト 第一巻 春雷

    テンペスト 第一巻 春雷

    池上永一

    角川文庫

    首里城に行こう!

    初の沖縄旅行の前に読みました。同本で沖縄を知る!!・・・・訳にはいかないかな?? と思えるようなエンタメ小説。むしろ昼メロ。でも首里城をみれば、「あぁ、あのシーンの舞台はここだろう」と思える描写がここかしこに・・・ある気ががします。  断定できないのは、台風の影響で沖縄に行けなかったからですがTT。 次の機会まで、この小説を読んで行ったきになろう(なれるかな)。

    4
    投稿日: 2014.07.13
  • カササギたちの四季

    カササギたちの四季

    道尾秀介

    光文社文庫

    気が利く!小林少年?

    探偵小説の王道キャスティング???探偵役と助手と女性・・・。ホームズにワトスンあり、明智に小林少年あり。でも気が利く(ききすぎ?)小林少年がいたらどうなってしまうのでしょう。二十面相の予定も狂うのかなぁ。 でも最後はやっぱり女性にはかなわない、って感じです。 道尾様にしてはハートフルな一品です。

    2
    投稿日: 2014.06.29
  • 高原王記

    高原王記

    仁木英之

    幻冬舎

    理力の暗黒面はかくも強し

    仁木様の得意分野?得意の土地柄??モンゴル地区を思わせるおなじみの舞台設定。読む人を安心させるやさしい文体と軽い会話・・・・なのですが、実は人の暗黒面をこれでもかと書いています。基本的に登場人物全て暗黒面あります。・・・千里伝をお読みの方は「あぁ、あいつに似ているな」と思うのでは。

    2
    投稿日: 2014.06.23
  • 盤上の夜

    盤上の夜

    宮内悠介

    東京創元社

    ゲームの行く末にあるものは?

    登場するのは囲碁、将棋、麻雀などおなじみのゲーム。しかし、よくあるゲーム/ギャンブルの勝負モノのように”対決の緊迫感とか大逆転の爽快感”を求めるものではありません。 しっかり内容を”読まない”と本に敗けてしまうかもしれません。ゲームは何故できて、どこで終わるのか・・・。 冲方様の解説が頼りになります・・・。

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    投稿日: 2014.06.10
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