
総合評価
(666件)| 147 | ||
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powered by ブクログ「性」と「生」の作品。 最初は官能小説かと思わせる内容だったけど、 各章毎の主役がそれぞれの悩みに直面して、 人生を進めていく姿がよかった。 もっと、いい終わり方があるんじゃないかと思ったが、 悩みが晴れないままなのも人生かな。 人は誰も「やっかいなもの」を抱えて生まれてきたのですね。
0投稿日: 2012.12.02
powered by ブクログこういうストーリー、すごく好き。 読み始めはちょっと描写がエグいかなと思ったけど、 キャラクター一人一人の設定や心理描写が面白くて引き込まれた。
0投稿日: 2012.12.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
痛かった。自分的には読んだタイミングが悪かった。 受け止め方にもよるだろうけど 生きてくことに疲れちゃってる時期に読むには少々辛い話だな。 『下には下がいる』と優越感を持つことができる人には 相当気分いい話かもしれないけど。穿った見方をすれば。 つーかそんな感想を持ってしまう自分がつくづく嫌になるんだが。 最初の話、あんなにエロい表現はいらないんじゃないか、と若干思ったりもした。 あそこまで書き込まなくても充分伝わったんじゃないかと。 まぁこれは個人的な感想だけど。 何にせよ、生きてくことは厄介なのだな。
0投稿日: 2012.12.01
powered by ブクログ本当にふがいなく、残念な人がたくさん出てくる。R18な1話があっさり終わって、これ短編集なのか!と読み進めたら、残念な、ふがいない人達を違う角度から見ることができたらせつなかった。 どうしようもなくふがいなくて残念でもいいから、がんばりなよって応援したくなった。 人より厄介なものを抱えてもがいてるせつなさが詰まってるけど、映画で伝わるかなぁ。 ただのエロエロコスプレ不倫話じゃないよ。
5投稿日: 2012.11.30
powered by ブクログ『男も女も、やっかいなものを体に抱えて、死ぬまで生きなくちゃならないと思うと、なんか頭がしびれるようにだるくなった。』 『小さな体の割りにはでかく見えるちんこが見えた。おまえ、やっかいなものをくっつけて生まれてきたね。』 『こんな気持ちのいいセックスの果てに子どもが生まれるとしたら、それはなんてしあわせなことなんだろう。私の体は誤作動を起こして生めないけれど。』 『真っ暗闇の宇宙に浮かぶ地球が、ふわふわで透明な蜘蛛の糸に覆われていて、たくさんの文字や画像や音声が行き交うたびに、その細い糸がぴかぴかと光るのはとてもきれい。』 『私、ばかで、でぶで、ぶすで、不妊の変態主婦なのに、今までつきあってくれてほんとうにどうもありがとう。』 『どいつもこいつも、ほんとうにばかばっかりだ、とぼくは思った。』 『おれは、本当にとんでもないやつだから、それ以外のところでは、とんでもなくいいやつにならないとだめなんだ』 『本当に伝えたいことはいつだってほんの少し』 『ほんとのことを言って何が悪いの、戦時中でもあるまいし』
0投稿日: 2012.11.27
powered by ブクログ人間社会において、「生」を語り合うことはよくあるが、「性」の話はタブーだ。 誰しもが男女の行為がなければ誕生しないし、生涯にわたって重要なことにもかかわらず、他人と本気で議論することは稀だし、たくさんの時間を共有する夫婦間でも同様である。 この作品の登場人物は、読者である私たちを映した鏡である。だから応援したくなる。 斉藤くん、福田くん、松永さん、そして松永さんのお兄さん、田岡さんも。がんばれ!がんばれ!みんな「やっかいなもの」を抱えて生きているんだ。
3投稿日: 2012.11.27
powered by ブクログゆるく繋がりあった5人それぞれが主人公の連作短編集。 タイトルに惹かれて読んでみました。 5編の短編の目的(のようなもの)がそこまで絡んでおらず、感想の持ちにくい作品でした。 人それぞれ、性や仕事に翻弄されているそうです。
0投稿日: 2012.11.27
powered by ブクログ恋愛ものなのかなぁとも思って読み出したらそんなことは全然なくて、すごく切ない、家族や友達の話だった。 みんなどこか欠落してて、それでも必死にもがいてて、幸せになるために色々なことを考えるんだけど、やっぱり幸せになれなくて… 答えのないモヤモヤを抱えながらも生きて、周りを守って、業に縛られて、苦しくなるんだけど、読み終わったあとに嫌な感じがしない不思議な作品。 読めてよかった。 最初は斎藤くんが自分勝手な嫌な奴だったんだけど、周りからの語りで段々魅力がわかって、そこがよかった。
0投稿日: 2012.11.25
powered by ブクログこれだけ話題になっていた本が文庫になれば読まずにはいられない。 1つめの『ミクマリ』が一番良かった。 絶望的としか思えない状況をなぜか清々しく、青春の甘さも感じさせながら描く文章はレベルが高いと思った。でも読後に何かを得られたか、立ち止まって何かを考えたというとそういうわけでもない気がした。そういう評価の仕方をしてしまう自分的には、その点で★3つ。
0投稿日: 2012.11.24
powered by ブクログ初めて読む作家の作品。タイトルがあすなひろし的だったので惹かれた。ふがいない僕の一時の誤ちから物語は展開し登場人物のそれぞれの視点からふがいない僕のあやまちが語られる。さすがに母は強し。読後に清々しさを感じた。 内容は、R-18につき良い子は心して読むように。
6投稿日: 2012.11.21
powered by ブクログ山本周五郎賞受賞作と聞いて期待して読んでみました。 第一章の「ミクマリ」を読み終わった段階で「なんだ、ただのエロ小説か」と思ったけど違った。 ふがいない主人公たちのうまくいかない人生が淡々と描かれているんだけど、どこか爽やかさや温かさを感じる作品でした。 途中でくじけそうになっても最後まで読んでほしいです。
0投稿日: 2012.11.16
powered by ブクログ微妙だった。書き方としてはそれぞれの章で彼、彼女、母親と目線を変えたり、文調を変えてみたりと工夫はあるんですが物語そのものの深みがあんまり無いと言うか、読んでて「で?」って感じる部分がちらほらありました。もしかすると女性が読んだら違うのかもしれないけど。。。物語の最初と最後じゃ同じ小説と思えないくらい雰囲気が違います。後半を読むと、前半のしつこいくらいのあの描写は必要だったんだろうかと疑問に思います。あと、個人的なことかもしれませんが、登場人物の容姿を勝手に想像しながら読むことがあるんですが、ある程度読んでから「太ってる」なんて設定が来るもんだから想像の容姿を書き換えないといけないのが面倒でした。
0投稿日: 2012.11.16
powered by ブクログタイトルが何かカッコよかったので購入したが、朝の通勤時間には読みづらい表現が…というか内容というか、語句が多くて周りに見られてギョッとされてないか心配になった(笑) 作品はとても面白かった。 特別ハッピーでも、特別悲惨でもない。皆が多かれ少なかれ似たようなものを抱えて生きているということ。 決して解決策があるとか、劇的に変化するわけでは無い感じが、どうしようもなさや、高校生の持つ力の具合、大人も弱いということを浮き出させていたように思う。 リウ先生の“P296 悪い出来事もなかなか手放せないのならずっと抱えていればいいんです”の言葉になんだかホッとした自分は、やはり今厄介な物事を抱えてるんだなぁ〜と再確認したと同時に、そっか、別に手放せなくてもいいのか…という、安堵も感じた。 (手放せないから厄介なんだというあとがきにも納得。) 〔やっかいなもの/オプション〕
0投稿日: 2012.11.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ううううん… 斎藤くんの過ちを軸に、まわりの人たちの話が進みます。短編のお話が、最後に弱く収束していきます。 ふがいなさを抱えながらも、まわりに支えられて生きるのですね。 感想が難しい。R指定ということをわすれて朝の電車で読み出してしまい、刺激が強かった。
0投稿日: 2012.11.12
powered by ブクログ映画化するので読んでみた。 主人公の斉藤くんとオタクの不倫相手、彼女、母親、男友達が語り手になる。主に自分の性や考え方について。どの辺りがふがいないのか私には分からなかった。
0投稿日: 2012.11.12
powered by ブクログ最初の「ミクマリ」を読み終わった時、なんか安い青春小説を選んでしまったな〜という思いがした。 でもそれが読み続けていくうちに何か違うシッカリとした物に変わっていく感じがした。 「セイタカアワダチソウの空」は特に良い。「花粉・受粉」も良いし、これは表現の仕方にも味が出てる。 尻上がりに面白さが増した作品だった。
0投稿日: 2012.11.11
powered by ブクログ久しぶりに小説を読んだ 号泣 久しぶりに読んだからっていうのを抜きにしても すごく 好きな本 こんなに泣いたの初めてかも 今、私に必要だった本なんだと思う やっぱり 本が すきです
0投稿日: 2012.11.10
powered by ブクログどこか不完全な登場人物たちが、悩み、哀しみ、それでも生きていく姿が、鮮やかに描かれている。 自分も「明日は、もう少し頑張って生きてみよう」と、そんな気持ちにさせてくれる作品。
0投稿日: 2012.11.10
powered by ブクログ連作5篇。 なんか途中で力尽きそうになったけど、最後まで読み終えて本当によかったと思えた。 これから読む人は、つらくなってもどうか投げ出さないでください。 男の子が主人公のものもあるのだけど、すべてに通じて「女の欲望」が刻み込まれているのが印象的だった。 欲望とは男性イメージが強いワードだが、女だって当然、食欲だって性欲だって支配欲だってなんだって、けっこうある。 だから女の欲望に振り回されたり触発されたりする男だって、もちろんいる。 そういうところを包み隠さず書いてあるのを読むのが、しんどくもあり、小気味良くもあった。 状況はかなり深刻だ。 私だったらお手上げだ。 でもズタボロになっても命を簡単に捨てたりしない、できないこの人たちを、眩しく思った。 ズタボロになりながら、生き続けてくその姿が。 追記。 女性のためのR18文学賞(うろ覚え)という肩書きが、この作品の読み手をぐっと限定してしまっている気がする。 性を通して生について考えてほしいのは、多感な若い世代なのに。 もったいないな。 生徒諸君、本の帯の宣伝文句に負けないで、ぜひ制服姿でこの本をレジに持っていってほしい。
0投稿日: 2012.11.09
powered by ブクログこの本を読んだ嫁が「エロ小説じゃん」(笑) まあ確かにエロイ描写がいっぱい。 しかし、ただ「性」が書かれただけでなく、「生」という大きなテーマがあるのだ。 難しいけど。
1投稿日: 2012.11.09
powered by ブクログどの人生も、哀しかった。デビュー作でどうしてこんなにも様々な人の気持ちが分かるのだろう。すごい力量の作家さんが現れたなあ。
0投稿日: 2012.11.08
powered by ブクログ刺激的な冒頭部分に少し驚きつつ読み進めました。いろいろな登場人物の、どうしようもない苦しみや人間臭さが読んでて辛いんだけれども、希望的なラストにホッとしました。タイトルもとても秀逸。
0投稿日: 2012.11.05
powered by ブクログ高一の俺は友人に連れられて来たコミケで出会った主婦と初めてsexし、今もしている。特段、キレイではないが、何故だか気になる。 旦那との間にはお互いの問題もあって、子供は出来ないらしい。俺はアニメのキャラになって演じているだけのはずだった・・・。 が、それが旦那にばれたことで、見えない何かが壊れていった。 俺の友人、主婦、クラスメート、母親の感情・現状を絡めて語る。
0投稿日: 2012.11.04
powered by ブクログコスプレに、びっくり。 何これ・・・って思いながら読み続けたらリアルで真面目な話でした。 高校生も、いい歳した大人だって、みんなふがいない。でも悩んで苦しんで前向きになろうと頑張って生きてる。ヒューマンものになるのかな? 電車の中で読み始めるのはやめた方がいい作品。
0投稿日: 2012.11.04
powered by ブクログ本屋大賞2位の作品。 アニメ好きの主婦・里美と高校生の卓巳。コスプレ姿でsexする動画がネット上にばらまかれる。 卓巳、里美、卓巳を好きな七菜、友達の良太、卓巳の母で助産師の寿美子の5章で構成。 高校生、主婦、母親とそれぞれの視点での性と生が真っ向から純粋に描かれてた。 最後の卓巳の母の章が一番好きかな。母を主人公にもう一冊読みたいくらい登場人物も話の奥行きも良かった。 窪美澄、今後も注目してみよう。
1投稿日: 2012.11.03
powered by ブクログこの著書を読んで。性とは、生とは何か。と、考えました。 皆が皆、自分の中に息づく薄闇の渦と一緒に生きてる。 皆、自分なりにあがいて、祈って、必死に生きてる。 性も、生も温度だと思いました。
0投稿日: 2012.11.02
powered by ブクログ登場人物はふがいない人たちばかり。男も女も、大人も子どもも。自分もすでに良い年齢だけれど、やっぱり自分もふがいないことに気づかされる。気づいたときに、気づきたかったと思うのか、気づきたくなかったと思うのかで、感想は異なるのだろう。自分は後者です。
0投稿日: 2012.11.01
powered by ブクログ前評判で「性描写が濃い」って声を多々聞いていましたが、 男性向けエロマガジンのがもっとえぐいと思うのでしが。 この小説、読んでてなるほどリアルだなと感じたのが 人間のしがらみや黒い欲望を隠すことなく露にしている点。 男子高校生と不倫セックスを愉しむ不妊症の人妻 痴呆症のばあちゃんと暮らす貧乏な青年 真面目なのにショタコンな塾講師… 登場人物はごくふつーのありふれたパンピーたち。 だれもがひとつやふたつ、 葛藤やふがいなさや理不尽をかかえて生きているのだけど、 そんな「やっかい」たちを どうにもこうにも解消できないのなら、 いっそ、それをまるっと受け止めて持ち続けて生きればいいよ。 ってメッセイジがこの作品には込められている。 作者がテレビのインタビューで、これを読んで、 世の中、ちょっと生きづらいかもと思ってる人の 「視界がぱーっと開けなくてもいい」 「-100が100にならなくてもいい。-70が-50くらいになれば」 と話していたが、ほんとにそんな感じ。 読んだあと、 応援されるでもなく、カウンセリングされるでもなく、 ただただ、ゆるーく、そぅーっとちょっと背中を押された?かな? みたいな小さな光をもらったみたいな印象。 映画化もされているのでしが、 映画のコピーでは、 「僕たちは、僕たちの人生を本当に選んだか?」 という問いかけが投げられている。 この世にいるすべての人が、 誰かがセックスしたから生まれただけであって、 自分の人生を自分で選んだわけじゃない。 なのに、なぜだか生まれたときにくっついてくる 「やっかいなもの」に悩んだり、振り回されたり、苦しんだり。 それでも人は生きて行く。 さまざまな現実と折り合いをつけながら。 そこに闇や陰はあるけれど、 正論で片付かない話もいっぱいあるんだけど、 それも全部背負ったうえで生きてくのが人間なんだなー。と思ったり。 爽快にはならないけども、 ちょっと心が軽くなる作品でし。 性描写がただの性描写ではなく、 生命とむすびついて描かれているのは、女性作家ならではだなと思ふ。
0投稿日: 2012.10.31
powered by ブクログ2012.10.31読了。 最初から猛烈にエロ描写満載で読むの躊躇ったけど、最終的にはすごい良かったー。 はじめの斎藤の話、七菜の話は懐かしいというか。 自分の高校時代と重ねて読んだ。 あんずのはさすがにぶっ飛びすぎてて理解不能。 そして、セイタカと呼ばれてた良太の話。これが一番良かった。 純粋にがんばれー!ってなった。 最後が斎藤の母の話。 これも良かった。 助産師としての出産の話や、息子の話も絡まりつつ最後はスッキリ明るい方向へ。 誰もが経験する、ふがいない自分に落ち込んだり、幻滅したり、自分が嫌になったり、どうしようもできなくてバカなことをしてしまったり、逆にどうにもならない現実を恨んだりを、描いている本。 みんな少なからず同じような苦悩がある。 ばかな恋愛したことない人なんて、この世にいるんすかねー がすごい好きな台詞。
0投稿日: 2012.10.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
だいたいのあらすじは知ってたから、最初の描写には驚かなかったけど、このストーリーどういう風に展開するのか楽しみにしていた。5編の短編が結局ちゃんとくっついてそれぞれの主人公からの思いがよくわかる。結局何もちゃんと解決してないけど、それぞれの心の中にしまって明日を生きて行くんだろうな。
0投稿日: 2012.10.31
powered by ブクログ『ふがいない僕は空を見た』は前から評判高くて第24回山本周五郎賞受賞、第8回本屋大賞第2位だった作品。連作短編集で最初に収録されている『ミクマリ』がR-18文学賞を取っている。 ちなみ著者の窪さんは第二作『晴天の迷いクジラ』で第三回山田風太郎賞受賞。 R-18文学賞は、新潮社が主催する公募新人文学賞である。性について描かれた小説全般を対象とするが、応募者は女性に限られており、また選考委員の作家や下読みにあたる編集者も女性のみとし、女性のためのエロティックな小説の発掘を目指している。 そういう賞から出てきている作品なので基本的には性についての物語。性は生と死の間にあるもの、つなぐもの。逃れられないもの。 連作短編集なので章ごとに主人公が変わるが同じ世界というかフィールドの中で展開している。 第一章で人妻とコスプレしてセックスをする主人公を軸に、彼の母親は自然分娩の産婦人科をしていて、彼に恋している同級生の女の子に、彼らの同級生の団地育ちの男女、結婚しこどもが出来ないで義理の母から人工授精を迫られたりするその人妻など章ごとに主人公の目線が変わる事で一つに見える世界が各人の世界の見え方の総称でしかない、 見え方の違いや想いの行き先なんかが丁寧に書かれていてそこに性的な表現もあるが家族と環境を書いている。視線の優しさと実際の生活の苦しさが書かれている。それがとても上手く物語の登場人物の心に近寄ることができる。 映画化もするし文庫になったので手に取ってなかった人は読むといいと思う。そして窪さんのファンになればいいと思う。
0投稿日: 2012.10.31
powered by ブクログ前から噂は聞いてたんだけど、『映画化されるほどなの?』と思い、読んでみた。 陰日向に咲くを思い出した。 主人公らしき人を取り巻く、いろんな人のストーリーがあって。 様々な環境で、みんなそれでも何かを思い、頑張って生きてるんだなぁ、って思うような感じだったな。 大きなヤマはないんだけど、その割に楽しめました。 ★★★☆☆
0投稿日: 2012.10.30
powered by ブクログ石田衣良の『sex』と並行して読んだけどこちらの方が断然いい!セックスの周りにある切なさが詩情豊かに描かれてます…オススメ!
0投稿日: 2012.10.30
powered by ブクログセックス、コスプレプレイ、同性愛とかそんな言葉、描写が出てくる本作品で、これはこれは素晴らしい。 日常とは、自分と自分の大切な人が紡いで行く、大切なものだと思える良作品でした。 好き。
0投稿日: 2012.10.30
powered by ブクログ誰もが自分のことで精一杯で、他人の心を 慮る余裕もなくて、傷つけ傷つけあい、それでも 傷つけられた方は生きていかなくちゃいけなくて、 なんだかそれはとてもとても果てしないものに思えた。 そう、何だか果てしない話だった、ひとつひとつが。
0投稿日: 2012.10.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ふがいない僕は空を見た. R-18文学賞とか不倫セックスとか,あまり自分の好みじゃないと思ってたんだけど,そんな作品があたりだった時の快感ったらないもので. びっくりした.題材とかストーリーとかは別に誰も救われない,一つの出来事の中の波紋を切り取った連作群像劇で特に目新しさやカタルシスがある内容ではないんだけど. そんな中の描写力が圧倒的にきれいで.チープな言い回しを使うと,切り裂かれた登場人物の心の痛みが生々しさを持ったまま訴えかけてくるようで. ダメ人間たちがダメ人間であることを肯定して.受け入れて.それを認めながらもコンプレックスとして抱えて生きていってくれるのは,けっこう自分の好みにあってるストーリーなんだろう. 重松清の解説もなかなかいいものだ.えいがみようかなー
0投稿日: 2012.10.28
powered by ブクログ冒頭からハードにエロい場面が現れるけど驚かないね。既に皆さんのレビューで確認済み。 ナンパされた年上の主婦とアブノーマルな関係を続ける高校生と、その周りの同級生、母親、またその周りの人々。 どうしようもない境遇の中でそこから出ようとするでもなく絡め捕られて弄ばれる日常を描く。 巧く練られた話だと思うけど、それが即ち私たちの日常なのだというような共感はあまり無い。 ただ、最後のお母さんの話は、あれほど酸いも甘いも噛分けた様な人にでも、乗り越えてきた痛みは勿論、今でもああした苦しみがあって、それでも恬淡として生きている描写には少しシュンとした。 リウ先生が言うように『あなたの息子さんが抱えているものもこれくらいの出来事だと思いなさい。花粉を抱えたミツバチが花に触れたくらいの』という気持ちは、人生を生きる上では大切と思う。
0投稿日: 2012.10.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初の1章目を読んだときには、えっ何これと思って これは、村上龍さんのような。。。 読むのやめようかなとも思ったんだけど、ちゃんと読んでよかった 過激につらい現実が書かれてはいるのだけど 人間の強さ、明るさ、やさしさをいつの間にか感じて読んでいました 「本当に伝えたいことはいつだってほんの少しで、 しかも、大声でなくても、言葉でなくても伝わるのだ」 「ばかな恋愛したことない人なんて、この世にいるんですかね!」 「オセロの駒がひっくり返るように反転するときがきますよ」 人はちょっとしたことで躓いたりしてしまう ただただ幸せなときがずっと続かないように、 つらいこと、悲しいこともずっと続かないよ そういって、元気をもらったような気持ちで読み終わりました 映画化されるのですね いい本だものね
0投稿日: 2012.10.27
powered by ブクログどんなに苦しくても思い通りにならなくても、私たちは強く生きていかなければならない。 誰もがみんな、厄介なものを抱えながら生きていかなければならない。 前向きになれる作品。 性的描写が露骨だからきをつけてね!
0投稿日: 2012.10.27
powered by ブクログ連作中短編。スタートがわざわざ濃い性描写なので、電車内での読み始めは注意。 タイトルから単純に青臭い青少年が青春する「ふがいない」=未熟なガキの話かと思いきや、そんな爽やか展開とは大違い。与えられた泥沼のサガを必死でもがいて生きようとする人々の話。 特に、良太ガンバレ。十分がんばってるけど。 山本周五郎賞、本屋大賞。
0投稿日: 2012.10.26
powered by ブクログ最初はR18のそういう小説かと思ったが、ひとつの出来事を周囲の人の立場から描いて、少し切ない気持ちで読み終わりました。正直、面白かった。周りの人に薦めたいけれど、書き出しが強烈で最後まで読んでくれないと人格を疑われそう。でも日常の出来事は、色々な人が心の中で様々に捉えるから、正にこういった感じなんだろうなぁと妙に納得しました。
0投稿日: 2012.10.24
powered by ブクログ今年100冊目読了!! 文書の感じとか雰囲気はすごく好きだった。重くて優しい。ちょっと読みづらいところも多かったけど。あんなに刺激的にしなくても十分面白かったと思う。
0投稿日: 2012.10.22
powered by ブクログ家族、社会、愛情。。。。。 現代社会を上手く切取ったドラマ。 人間の性(サガ)。 頭では、判っていてもそうはならない。それが現実。 何処までも悲しく切ない中に、救いが有って良かった! それが作者の希望、願いだと思う。
0投稿日: 2012.10.21
powered by ブクログコミケで出会った年上の主婦とアブノーマルな性関係を続ける高校一年生の斉藤くんのひと夏を描いた『ミクマリ』。 『世界ヲ覆フ蜘蛛ノ糸』は、斉藤くんと不倫する主婦が主人公。 彼女自身もかなりズレた感覚の持ち主ながら、 それに輪をかけてすさまじい夫と姑が登場し、ズレたままに物語は進む。 ただ姑に強要されるまま不妊治療を続け、やがて斉藤くんと不倫に至る様は、状況としては異常だけど妙に腑に落ちるものがあった。 『2035年のオーガズム』 斉藤くんの彼女が主人公となり、家族の問題を中心に描かれる。 これはイマイチ面白さがわからなかった。 『セイタカアワダチソウの空』 ボケた祖母と二人で暮らす高校生(斉藤くんの同級生)が主人公。 一番苦しい物語でまったくもって救いがない。 主人公のバイトの先輩である田岡さんの役割が深い。 人も物事も、目に見える部分だけでできているわけではないのである。 『花粉・受粉』 助産院を営む斉藤くんのお母さんの話。 全体の〆としての役割も果たしている。 最後の二篇がよかった。 文章がかなりクドく密度が高いため読むのにエネルギーが必要である。 http://www.horizon-t.net/?p=711
3投稿日: 2012.10.21
powered by ブクログ★3.5 悩んでも苦しんでも、主人公が前向きに頑張り続けるような明るい小説もすきだけど、もやもやした黒い何かを抱えながら、諦めて苦しんで少し泣いて、そうやって生きているこの本の登場人物達もすごく好き。 ふがいないって言葉がすごくよく合うこの雰囲気がとてもいい。
0投稿日: 2012.10.21
powered by ブクログすごいおもしろい。そう来たかという感じ。こういう作品を読んでしまうと、なにくそって思う。俺だって書いてやるって思う。高校一年生の男の子と女の子達、三十代のぼんやりとした主婦、高校生の母親、すべての個性が際立っていて、人生がにじんでいて、本当に良かった。
0投稿日: 2012.10.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
クソエロかったよ! でも、最後の話はとっても良かった。 繋がりのある人物の短編集。 登場人物も好きになれるし、読みやすかったし、入り込めたけど、クソエロかった! あの部分の描写はいらない気がするー。 あれがなければもっと良い本になった気がするけど、「性」と「生」ってゆー点で外せなかったんかなぁ。 人間は不器用で愛おしく残酷。 助産院の話が良かった。 感動して泣いたってレビューもあったけど、泣けなかった。 でも、心には響いたー! みんな幸せになって欲しい。。。
0投稿日: 2012.10.19
powered by ブクログあまりの生々しさに、冒頭は正直ひいた。が、生きること、生きていくことは、誰にとってもラクなことなんかじゃないって再認識した作品。個人的には、福田君を応援したい。
0投稿日: 2012.10.18
powered by ブクログ前半はただぐろいだけの印象。中盤から、後半にかけて前半の布石が生かされてきて引き込まれて行く。 全体的には重く暗いが、人間臭さが感じれてよい。
0投稿日: 2012.10.18
powered by ブクログふがいない人たちの話を読んで、ふと自分のふがいなさに気づいて泣きたくなった。 R-18的な描写もあるけど、なんか心に響く感じ。
0投稿日: 2012.10.17
powered by ブクログ軽~くすると、辛くても、いいことはあるよー、ってかんじかな。 人間の悪意と好意が重かったけど、読んでよかったな。
0投稿日: 2012.10.17
powered by ブクログラスト、胸がつまる思いで泣けてしまった。 重松さんが解説で言っていたけど、登場人物みんな「欠落、喪失」を嘆くのではなく、それを前提に、それを抱えて生きている。それが何ともやるせないし、切ない。読んでて苦しかった。でも、それがリアルだったりする。 少しの救い、ほっとする瞬間が少しずつでも増えてったらいいな、と思う。 生きていくって、そういうことの積み重ねなのかな。
0投稿日: 2012.10.17
powered by ブクログハードカバーで読んでとても気に入っていた作品。文庫化を楽しみにしていた。 改めて読んでみて、「わたしはこの小説に安心をもらったのだな」とおもいあたる。肯定も優しさも支持もない物語(作者の視線とは別に)だが、じぶんが星の数ほどもいる人間のひとりなのに、そこら辺にいるちっぽけなひとりなのに苦しくて仕方のないあれこれを「あなたにとっての物語」として置き換えることを許してくれたような気がしたから。 この人物の向こうにわたしのあの部分がある、とおもえばガタガタなじぶんも少しは許せるかもしれない。 表紙の青空がうつくしい。
2投稿日: 2012.10.15
powered by ブクログこういう群像劇は好きだな。登場人物全員が強い個性を持っている。 性描写も多いけど、エロくは無く、人間の本能的な物が描かれている。 各編、読み終わった後に爽快感があり、一冊読了した後には清々しさがやって来た。 久しぶりに良い小説に出会えた感じがする。
1投稿日: 2012.10.14
powered by ブクログ重松清氏の解説に惹かれて購入。 不覚にもちょっと泣いてしまった。 特に、『花粉・受粉』に心揺さぶられる。 生きるってどうしようもなくやるせないし、生きる意味なんてきっと死ぬまで答えは見つからない。 共感できるわけでもなく、救いもないのに、心地良い読後感はどこからくるんだろう。 こういうジャンルの作品は、どうしてもセンセーショナルな扱いを受けてしまいがちだけど、読書がすきな人には変な先入観を持たずに是非一度読んでほしい作品。 映画も気になるけど、瑛太弟がものすごく苦手なので、だいぶ躊躇……。
3投稿日: 2012.10.13
powered by ブクログ「晴天の迷いクジラ」が読みたく文庫化されるのをまっていましたが、同作家の作品が文庫化されたようなので・・・。 前半はエロ過ぎて電車の中ではなかなk読みにくい作品でした。初めての経験ってその人のその後の人生・恋愛を左右するからこそ・・・だね。
0投稿日: 2012.10.13
powered by ブクログ重松清さん、激賞!という帯につられて読んだ。 斎藤くんとあんずの話より、福田くんと田岡さんの話が良かった。 やっかいなものを大なり小なり抱えている、きっとみんな。 好みかどうかという部分では微妙。 窪さんの他の作品を読むかはわからない。
0投稿日: 2012.10.12
powered by ブクログふがいないというか、どうしようもないというか、キラキラした人が出てこないゆえのなんとも虚しい雰囲気がたまらない。 一風変わったスポットの当て方だと思った。
0投稿日: 2012.10.11
powered by ブクログ後半になるにつれどんどん引き込まれていきました。 登場人物につきまとう虚しさが、読む人によっては苦痛かもしれません。 でもきっとこの虚しさは、生活をしている人たちはみんな経験したことのあるものだと思います。 それを抱えたまま生き続ける鬱屈さに共感できるものがありました。 美しい小説でした。 2012.10.11
0投稿日: 2012.10.11
powered by ブクログそれぞれの登場人物の視点で物語が絡まっていくのが面白いけど、あまり印象に残らない。日常の物語で人それぞれ小さな闇とドラマがあるんだと思った。
0投稿日: 2012.10.10
powered by ブクログ待ちに待った文庫化で、R-18と知らなく購入。 通勤電車の中で読んでて、朝からびっくりした(笑) なるほどのR-18。だけど、それだけじゃない。 なんだろう、このめちゃくちゃ人間臭い物語。 なんか、読み終えた後、いろんな意味で「はぁ~」ってなってしまった。 個人的にはあんずのその後がすっごく心配になった。
0投稿日: 2012.10.08
powered by ブクログ2012.10.6読了。 やるせない、救いも特にないのに読後感は清々しくてあったかい。ひとは皆、やっかいなものを抱えて生きていくしかない。
0投稿日: 2012.10.06
powered by ブクログ高校生男子と人妻のコスプレセックスとかエログロで売れているのかと思いきや、後半のエロのない部分にこそこの本の本質が詰まってた。前半で投げなくて良かった。
0投稿日: 2012.10.04
powered by ブクログジャケ買いしたらすげーハマってしまった。エロいんだけど、泣ける。切ない。まっすぐなんだよな、みんな。 ゆえに傷つく。
0投稿日: 2012.09.30
powered by ブクログ誕生日に頂いた本。若奥様がたが喜ぶ感じ?女性誌とかで読まれるようなエロさとかアンニュイさとかが感じれる作品。
0投稿日: 2012.09.30
powered by ブクログようやく文庫になったので既読作品だけど購入。 本当になんでこれが本屋大賞じゃなかったのかなー。 謎解きなんかよりずっと良い作品です。そしてとても“やっかいな”作品。
0投稿日: 2012.09.29
