
総合評価
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powered by ブクログ映画を見た時の疑問、全部解消‼︎ 答えなんてどこにもないのに、とても爽快な気持ちになる作品だと思います。
0投稿日: 2014.10.09
powered by ブクログ人生には厄介な物がつきまとう。 そんな物が無ければもっと素晴らしい生き方が出来るだろうに、と誰もが思うだろう。 この作品は子育てに苦労したり、親の介護に疲れた事のある人には身体にしみ込んでくるような作品だ。 漢方薬剤師のリウ先生は言う。 「悪い出来事もなかなか手放せないのならずっとかかえていればいいんですそうすれば、オセロの駒がひっ繰り返るように反転するときがきますよ。いつかね。あなたの息子さんが抱えているものも」 私は今でも中島みゆきさんの「時代」を聞くと胸が熱くなる。 「あんな時代もあったねときっと笑って話せるわ」 リウ先生の言葉はまさにこれだ。
2投稿日: 2014.09.30
powered by ブクログタイトルの意味は本を読んで理解した。 いい本だとは思うけど、内容が内容だけに人に勧めにくい本かな。。。
0投稿日: 2014.09.30
powered by ブクログ以前、アンソロジーで読んだ作品が気に入って手に取った連作短編集。 最初の作品はR18文学賞の受賞作ということで、それらしい性描写があり、読み進めることに対して戸惑いを覚えましたが、中盤まで読み進めると、厄介なものを抱えながら生きている人たちの描写に引き込まれました。 女子高生、七菜ちゃんの純粋と無気力が混ざったような、少し投げやりなところも、セイタカというあだ名の良太くんの境遇も、そして助産院を営む斎藤君のお母さんの苦悩も。 台詞にぐっとくるものがあり、この作者さんはしばらく追いかけようと思った。
0投稿日: 2014.09.26
powered by ブクログのっけから官能小説!?というような描写で面食らった。連作の短編集という事でさくさく読めるが、読んでいるとエロさよりも、諦めや絶望感にも似た暗さが登場人物達にまとわりついて痛々しく、苦しかった。自分を傷つけるのは他人ばかりではないよな、自分で縛ってることもあるな、と感じる。みんなそれぞれに苦しんでいるけど、最後は前に進んで行こうとしているところに一筋の光が見えた気がして良かった。 最後のお母さんの話が一番好きかな。斉藤くんには幸せになってほしい。 読前は内容が気になるという意味で、読後は自分が感じた事をふまえて、タイトルがすごくいいと思った。
1投稿日: 2014.09.24
powered by ブクログ電車で読むのが憚れるほどの性描写に最初は嫌悪感もあったけど、最後はね、全然違う気持ちになる。 なんか、圧倒された。 登場人物がみんなカッコいい。 かっこ悪いんだけど、カッコいい。
0投稿日: 2014.09.19
powered by ブクログ生々しい性描写を通して生が命を通してつながっている。ネットにハメ撮りを晒された斎藤くんの周りの人々それぞれの生。セイタカも最後の斎藤君の母である助産師さんの話も良かった。
2投稿日: 2014.09.18
powered by ブクログエロ小説かよ!とおもうぐらいセックスについて詳しく書かれすぎてたけど、物語として意外に面白かった!暗い闇を誰もが持って生きている、その生き様楽しく読めた!この人の小説は今のところ全部好き!
0投稿日: 2014.09.07
powered by ブクログコスプレマニアの主婦、彼女と関係する男子高校生。彼のガールフレンド、徘徊癖をもつ祖母と暮らす彼の友人。いつも接している人たちにも、本当はこんな苦しみがあるのかもしれない。とてもリアルに感じさせる作品。わたしは祖母と暮らす高校生のエピソードにうるっときました。
0投稿日: 2014.08.24
powered by ブクログ前に映画を観たらすごく良くて、R18指定だったけどそういう指定つけてほしくないなって思う内容だった。 「性」と「生」、さらに突っ込んでいくと自分では望まない「性癖」、どうしようもない人間たちを描いた短編連作。 性欲によって身を滅ぼす人ってたまにいるけれど、人間は本当に「やっかいなもの」を抱えて生まれて、死ぬまで生きていく。命を創るための行為が快楽につながるという因果。神様は罪深い。 姑に無理やり不妊治療をさせられている歳上主婦とのコスプレセックスにはまる高校生、というのが主軸で、その高校生の母親が助産院を営んでいたり、「性」と「生」が絡まりあいながら物語は進んでいく。 その中で少し異色な「セイタカアワダチソウの空」っていう章が、痛々しくて苦しいけれど好き。 「やっかいなもの」を抱えたどこか欠落した人間たちに、物語はわかりやすく救いの手を差しのべたりはしないけれど、自力で少しずつ変わっていこうとする登場人物たちが、リアルで、いとおしくて、何度か涙が溢れそうになった。 「悪い出来事もなかなか手放せないのならずっと抱えていればいいんです。そうすれば、オセロの駒がひっくり返るように反転するときがきますよ」 とある脇役の言葉。 このくらいの温度の優しさが包む小説。
4投稿日: 2014.08.14
powered by ブクログ始めからエロかったけど、ただエロいだけじゃない何かがある作品。主人公たちの絶望。それは救われることもない。なのに、何故だろう。なぜかまだ未来が見える。やっかいなものを抱えた主人公たちをただただ認めるということに、救いはないのに柔らかくなる世界。あー、こうやって受け入れていければ、と思った。私も大丈夫だ、と思った。読んでみて損はない一作だった。ななちゃんの気持ちがとても響いた。あー、愚かなのに何故か素敵だなって。
0投稿日: 2014.08.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
愛してほしい、誰もがそうやって傷付いていく。 R-18文学賞大賞って難しい。それだけで色が付いてしまう感じ。確かに「子ども」に読ませるのは、控えたいかもね。でも、いつかは読んでほしい。 「性」と「生」が同じ音なのは、意味があると思う。助産師って強い職業だと思う。命をダイレクトに感じる仕事。卓巳くんは大丈夫だと思う。お母さんとみっちゃんがいるから。あと、七菜ちゃんと良太がいれば。 どうでもいいけど、みっちゃんのイメージが、某みっさまに固定されてどうしようもありません(笑)そういうたくましさありそうなんで。
0投稿日: 2014.08.10
powered by ブクログ初めから官能的な展開だったのでびっくりしたけど、1話1話しみるし、全体的にもまとまっててすごくよかった。 中でも最後のお母さんの話が一番ぐっときた。
0投稿日: 2014.08.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
生きる、ということ、命について、これでもかと訴えかけてくる本。 かなり良かった。 本屋で何度か見かけていたので、話題ということは知っていたものの、なんとなく敬遠していた。 べたべたの恋愛だったらどうしよう、とか。 知人が「良かったよ。」と言っていたので読んでみることに。 前半はひたすらやりまくるだけ…。「こりゃダメかな。笑」と思ったものの、辛抱強く読み続けた。 どの章でも、登場人物たちは大概ひどい目に遭う。 そして、最後まで読んでも、それぞれに劇的な救いがあるわけでもない。 それでも、彼らは死んでない。生きてる。 新しい命も生まれてくる。 二作目の「晴天の迷いクジラ」でもやっぱり、生きることがテーマ。 本作では助産師さんがメインの登場人物の一人で、妊娠や出産のエピソードもちょいちょい出てくる。その度に、子どもが生まれるって大変なことなんだ、ということが胸にささる。 そういった視点や話の展開は新鮮で、ぐいぐい読めた。
0投稿日: 2014.07.27
powered by ブクログストーリー展開がなんともいえぬ、斬新な流れに最初困惑したが、そののち各章における主人公が全体で主軸となるストーリーが並行して動いている感じが何ともいえぬ楽しさを与えてくれた本。 本屋大賞作品となった理由が分かる。窪さんが織りなす言葉の表現が、繊細でありながら今時の感覚でダイナミックで大胆な感じが非常に面白いものだった。 それぞれの人のもつ人生と、またその人の在り方など文章を通して、考えさせられた。刺激ある作品だと感じた。
0投稿日: 2014.07.26
powered by ブクログR-18文学賞大賞作。 ただ生きる、そのことに意味がある。 意味がきっとある。 時には歯を食いしばることがあっても、 でもただ生きる。 そのことが大事。 それが人生。
0投稿日: 2014.07.25
powered by ブクログ一つの出来事を様々な人間の視点から語る小説は大好物。性の問題と生の問題をうまい配分で書き分けている。たぶん最初の話は性の問題を高校生の立場から描いた挑戦的な作品なんだろう。でも、その後の物語は性の問題と生の問題、さらには家族の問題をからめている。しかも傷付ける側と傷つく側をうまく配分するうまさを感じる。他の作品も読みたくなる。
4投稿日: 2014.07.21
powered by ブクログレビューのいうように、そんなに考えさせられるような話だろうか。 私の読解力がまだ足りないのだろうか。 途中で読むのやめた。
0投稿日: 2014.07.16
powered by ブクログ視点を変えてストーリーが進んで行く。みんなどうしようもない思いを抱えている。変に慰めあったりしないとこがいい。タイトルにある、ふがいない、ってことばが、ぴったりくる。
0投稿日: 2014.07.07
powered by ブクログきちんと描く性描写は、行為そのものがもつ「人とは?」の問いかけに哲学を感じるものの、とても苦手。ただ、性とは?の問いよりも、生とは?の問いかけを感じられたので、あまり気持ち悪くならずに読めました。 読んだ感想は、ライトな重松清、といった感じ。
0投稿日: 2014.07.06
powered by ブクログ登場人物5人の視点から語られる物語。ただその内容は官能ものあり、青春モノあり、職業モノありと実にバラエティに富み刺激的だ。「セイタカアワダチソウの空」が一番心を揺さぶられた。許せるハズのない罪を許してしまいそうになるくらいにまでもっていってしまうその筆力は圧巻。著者のライター経験である性と生がしっかりとした事実を基に全体に流れ、現実感あふれる1冊。
0投稿日: 2014.06.22
powered by ブクログ出てくる登場人物のだれもが悩みや問題を抱えてる。だから、どうしても暗い印象だけど、人間ってそんなもんだなとも思う。 最初の短編は官能的な部分も多くて、多少抵抗はあるけど、最後はけっこういい結末な気がする。
0投稿日: 2014.06.21
powered by ブクログ最初はどうなることかと思ったけど、”セイタカ”以降は引き込まれた。女性でなければ書けない本かも。ここ3年くらい自分でも酷い時期が続いてるんだけど、悪いこともいつか反転する時が来るからこのまま抱えてていいんだよね…
0投稿日: 2014.05.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
文章はいやみがなくて受け入れやすくスッと読みやすいですが、わたしは全体を通してどうしようもなさばかりが堪えてしまってちょっと苦しかった。軽い気持ちで娯楽用に読めむべきものにしては暗すぎる印象。 解説を拝見したところ、このお話のすごいところは、ふがいない僕たちのどうしようもなさを庇うわけもなくただ在ることを許容している部分だそうで、そう言われれば確かにその通りでした。大変的確な解説のおかげで作品への好感も3割増しというかんじです。
0投稿日: 2014.05.21
powered by ブクログ〈やっかいな〉状況をただ受け止め、そこにあるものや状況を認めることが、実は一番難しいことだと思う。本書のなかでは、崇高な考え方や生き方が提示されているわけではなく、ただ「それでも生きていくしかないのよ」と淡々と事実を突きつけられている。 あまりにも淡々としている(わかりやすく誰かが救われたり解決策があるわけではないので)のでそれが少し引っかかったが、重松清さんの解説によってなるほど、と思わされた。 悪い出来事もなかなか手放せないのならずっと抱えていればいいんですそうすれば、という一文がとても素晴らしい。
0投稿日: 2014.05.18
powered by ブクログ深く考えず、本屋で目についたので買った本。 意外に良かった。 性の描写がストレートでちょっとドギマギしたけど。 人間の欲望や、仄暗い心の闇。 そういうものがうまく描かれてて、生きるってこういうことなんだよな、って思った。
0投稿日: 2014.05.17
powered by ブクログはじめに。 この本の解説、重松清さんの文章は秀逸で、大変わかりやすい解説ですが、決して先には読まないで。 本編を読んだ方がきっといいです。 僕としては初めましての作家さん。 窪さん。 恥ずかしながらこれまで知りませんでした。 書店につまれた文庫のカバーと、本のタイトルがとても興味深く、初めて目にした時からいつか読もう、いつか読もうと思っていた本をやっとのことで、読めた。 はっきりいうと、苦しい。 あー、とそれも、濁点をつけてあぁぁー、と声が出る気持ちになる。 それは人物の一人一人がどうしようもない「ふがいなさ」を抱えている点にある。 (解説では重松さんが「やっかいなもの」という作中の言葉を用いてこの感覚を解説しているけれど、僕はタイトルから入ったクチなので「ふがいなさ」としておく。) この物語の人物は、誰も、誰もヒーローではないし、ヒロインではない。 等身大のヒト。 胸になにかしらを抱えて、隠して、生きている。 人間だから持っていて当たり前のはずの「ふがいなさ」を、それでも人は内に秘めて生きている。 「やっかいな」、その「ふがいなさ」に折り合いをつけながら。 けれどもヒトが人である以上、うまいこと折り合いをつけて生きていくことなんて難しいにきまっているんだ。 作者の窪さんの視線は、だから、ある意味シビアだし、ある意味とてもあたたかいと思うのだ。 人間として生きるって、泥臭くて、苦しくて、それでも生きていかなくちゃいけない。 でも生きていくことそのものにこそ、人生の価値はある。きっと。 そんなことを考えた。 今後とも読者として追いかけていきたい作家さんです。
0投稿日: 2014.05.17
powered by ブクログ2014/05/16読了。連作短編集。R-18文学賞大賞の受賞作品ということで、1話めはちょっと激しめの描写にびっくりでしたが、どのお話もその人の抱える気持ちが切なくて、でも重たすぎず、すーっと受け入れられるような作品ばかりでした。「世界ヲ覆フ蜘蛛ノ糸」と「花粉・受粉」がとくに良かった。ここ最近、妊娠とか出産にかかわるいろんな人の考えとか悩みとかを目にする機会が増えたので、とても共感できました。
0投稿日: 2014.05.16
powered by ブクログうまいー 生きていることの真ん中のコアを力強く書いてる。逞しく生きて野に死ぬような、血のしたたる肉のような、野趣あふれた 業の深い作品だと思いました。性欲のおきどころしまい場所のわからない人がよむといいと思います。めちゃくちゃ力強い。
3投稿日: 2014.05.15
powered by ブクログ巻頭作のSEX描写はグロテスクで読むのをやめようか悩みレベルながら、徐々に面白くなっていった。賞を獲ったのは巻頭作とのことなので、女性の感性が分からないと再認識した。
0投稿日: 2014.05.15
powered by ブクログエロいなぁ〜♪と思いながら不埒な気持ちで読み始めた。読み進むうちに腹の中を掻き回されるような不快感に襲われたが、読むのを止められなかった。そして、最後に涙が溢れてきて…清々しい。 なんだか、腹の中を洗浄された感じ。 人を呪わば穴二つ。みんな懸命に生きている! めっちゃ!イイ小説♡ 読んでよかった〜 Mahalo
0投稿日: 2014.05.07
powered by ブクログそれぞれの人がいろんなものを抱えてて生きている。 R18なので、性的な描写が多いのだが、抱えているものも重い。 でも、すんなりと読める。
0投稿日: 2014.05.02
powered by ブクログ高校一年の斉藤くんは、年上の主婦と週に何度かセックスしている。やがて、彼女への気持ちが性欲だけではなくなってきたことに気づくのだが――。姑に不妊治療をせまられる女性。ぼけた祖母と二人で暮らす高校生。助産院を営みながら、女手一つで息子を育てる母親。それぞれが抱える生きることの痛みと喜びを鮮やかに写し取った連作長編。R-18文学賞大賞、山本周五郎賞W受賞作。 タイトルと山本周五郎賞受賞に目が留まって読みました。読み始めは斎藤君が不倫をし続ける話なのかなと思ったけども、違かった。 それぞれが抱える悩みや不満、過去のしがらみやら生活環境を見事に描いていると思う。 それでも松永や田岡のその後も気になる。 それぞれのキャラクターの個性が際立っていて素晴らしいと思う。 文体も読みやすく相性が良かったように思えます。
0投稿日: 2014.04.24
powered by ブクログまずタイトルに心奪われた。買ってから何度タイトルをつぶやいたことか。 表紙も素敵。 最初と次の章は、ここまで行為の描写をする意味あるのかなと受け入れづらかったが、最終章を読み終えると納得できた。 "斉藤君"が高校生であり彼女が子供もいないアニメオタクな主婦である以上、細かくて一見必要ない描写は必須なのだ。すべて読後に腑に落ちた。 素晴らしい小説。
0投稿日: 2014.04.17
powered by ブクログ泣いた。なんだろう、どう頑張ってもやっぱり人生ってどうにもなんないんだなぁと。でも頑張るしかないんだなぁって。出てくる人たちがみんな心のきれいな人だった。
1投稿日: 2014.04.17
powered by ブクログとても読みやすく、 マンガを読んでる感じだった。 短編というパーツが、分かりやすく 絡んでいるのが良かった。
0投稿日: 2014.04.17
powered by ブクログこれは素晴らしい連作短編集。女のためのR-18文学賞受賞作らしいけど、おっさんが読んでも楽しめました。
0投稿日: 2014.03.31
powered by ブクログむーん。なんというか、生々しくて人には勧められないな。笑 他の方のレビューとかでは作者が女性だから生々しいシーンも読みやすかったってのが多かったから読んだんだが。私にはまだ早かったんだね!笑 ラストの話は良かったんだけどね...やっぱりそれまでの過程を私はあんまり受け入れられなかった。もう少し人生経験を積んでから再読しよう!
0投稿日: 2014.03.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
重い内容ではないけれど、高校生でここまで性に執着していることに結構驚いてしまった。個人差はあるだろうけど、私はスポーツに打ち込みすぎたのか笑、登場人物達のように過ごしている高校生もいたんだろうなーと過去を振り返りつつ読んでいました。 もう一回読もうかな、、、笑
0投稿日: 2014.03.06
powered by ブクログ高校1年生の斉藤君はアニメ好きの主婦とセックスする日々を送る。 そして、その主婦は姑に不妊治療するよう言われる中、最後に斉藤君としたセックスで全てを無敵に感じた一時を味わう。 また、斉藤君の彼女、松永さんは斉藤君とセックスしたくてもやもやしていた。 さらに、認知症のおばあちゃんと住んでいる高校1年生の福田君はお母さんに逃げられ、自分の置かれた境遇になげきながらも必死に生きようとしていた。 最後に、助産院を営む斉藤君の母親は昔、自分の行なってきた行為を息子と重ねながらも、みっちゃんと一緒に斉藤君が部屋から出れるように、高校に行けるように思案していた。 5人それぞれがいろんな思いがあって、その思いが交わることでいろんな出来事が起こるようになっていると感じた。 まるで、化学反応とでも言うような出来事が。 生と死について考えさせられた物語でした。 2014.2.27(1回目)
3投稿日: 2014.02.27
powered by ブクログR18文学賞の帯に惹かれて購入。 連作短編集で比較的評価も高いけれども、個人的には合わず。 読んでいるうちは先の期待でそれなりに楽しめたけど、終わり方が微妙だったのかも。 読み終えて少し経っているけどあまり内容を覚えていないし、もう一度読みたいと思えない。 そもそも短編集が苦手なのかも私… 映画は観てみたいです、映像の方がしっくりくるのかも。
0投稿日: 2014.02.27
powered by ブクログ彼女の本に始めて出会ったのがこの本だ。普段から本を読まなかった私にその世界へと誘ってくれた。とても感謝している。それくらい衝撃的でエロスを感じることができる。読み始めて3行でセックスの文字が出て来たときは、これは当たりだな!と当時学生だった私は思いました。また読み返したくなる本。
3投稿日: 2014.02.26
powered by ブクログやっかいなものをじぶんも持っているから共感出切るけど苦しかった。 でもその先に少し光を示してくれたことで、少なからず救われた。 自分と向き合うのは楽じゃないけど、必要なことだったんだと実感。
4投稿日: 2014.02.25
powered by ブクログタイトルが上手すぎる。「ふがいない」ってつくと気になるよね。。流行りものだから軽く読めるかな〜とお試し購入。 表題は、主人公を替えた5つの連作短編をまとめたもの。このパターンは読みやすくて好評なのだろうね。面白くないな…と思っても新たな気持ちで読めるし。 最初の『ミクマリ』が女による女のためのR-18文学賞大賞受賞だそう。大昔に読んだ『マゼンタ』とそんなに筆力は変わらないような…そんなイメージ。やっぱりタイトルがよかったんだと思う。へたではないけど話がいまいち。 しかし、助産師をやっているシングルマザーを主人公にした最後の『花粉・受粉』はよかったかなぁ。 でも心には残らなそう。 高校生が年上のブスデブ既婚女性とコスプレセックスとか(その母親が『花粉・受粉』の主人公の助産師なわけだが)、タイトルと設定的に映画が良作のパターンの作品かも。 (ex『桐島〜』『人セク〜』)
0投稿日: 2014.02.18
powered by ブクログ長編小説だと思って購入したのですが、それぞれ繋がっている作品ではあるのに、短編小説のように感じました。 長編好きな私にはそれが残念だっただけで、話の運び、文章表現はとても受け入れやすい感じがしました。 風景描写も自然で、頭の中に情景が浮かびやすく、登場人物それぞれの人生に感情移入しながら読むことができました(*^-^*)
7投稿日: 2014.02.16
powered by ブクログ「ふがいない僕たち」=私は たとえ「いま」がどうしようもないものでも 「いつか、きっと」を信じることができるなら 人生や世界は、そしてどうしようもないはずの「いま」もまた、肯定されるんだ。
4投稿日: 2014.02.15
powered by ブクログ本屋大賞で上位に入ってたので読んだのです。5編からなる連作短編集ですが、後味がすっきりしません。それが狙い通りだといわれてしまうと、致し方ないのですが。絶望というほどのカタルシスもなく、報われない感じはどう処理したらいいものでしょうか
0投稿日: 2014.02.14
powered by ブクログ久しぶりに本で泣きました。 沢山の事を感じました。 失って初めて気付く恋の事とか、どうしようもない力の差とか、1度壊れて深まる絆とか、自分の甘い考えとか、人との繋がり。 何よりも心に響いたのは、 「悪い出来事もなかなか手放せないのならずっと抱えていれば…」のリウ先生の言葉。 捨てられない悪い出来事だからこそ、やっかいなものになる。 でも、抱え続けていると、いつか反転するのかな、とか思ってしまいました。 とても心に残るフレーズです。
0投稿日: 2014.02.07
powered by ブクログ女による女のためのr-18文学賞大賞。 ことばや、言い表せないふんいきの暴力。 エロいけれど、 これもあたらしい境地ですかね。
0投稿日: 2014.02.06
powered by ブクログ映画を先に観て、タナダユキという監督にすっかり心酔してしまった。 でも、もしやこれは原作もいいのでは?と思い、本を後から読むという珍しいパターンに。それにしても、ここまで原作に忠実に描くとは…。 ミクマリより何より、セイタカの件があたしの中では秀逸。ここに窪田正孝をあてる配役の妙。さすがなんだよな〜。助産師のみっちゃんも最高! 脇役にやられる作品なのでした。 しかし、これ、電車の中では読めないな…
0投稿日: 2014.02.01
powered by ブクログ人間永遠のテーマ。生と性。久しぶりにじっくり見つめなおすことができた。人をかえ視点をかえながら物語は進み深まる。弱さ、愚かさ、貧窮、人はそれぞれの閉塞感に苛まれながらもそれと向き合い乗り越えていかねばならない。絶望的な状況にあってもしっかり現実を見据え生きていく姿が眩い。空を見上げ眦を決する力強さに崇高な感動を覚えた。
0投稿日: 2014.02.01
powered by ブクログ最初、気持ち悪い本を買ってしまったという感じ。読み進めていくうちに、気持ち悪い=やっかいな気持ちをもちながら、皆生きているという、それを評価したり、更正させたりするのでなく、そのまま受け入れ、でも生きていく強さを感じた。人間はやっかいなものをいくつも抱えて生きている。だから、人間らしいのかもと思える本。最後の重松清さんの書評に納得。
3投稿日: 2014.01.31
powered by ブクログ本屋で「女による女のためのR-18文学賞」をみて購入。 5つの章からなっているが、登場人物がそれぞれの章で主人公となり話は進んでいく。 本書の内容には入り込めなかった。本当に女性はこのような本をもとめているのだろうか。多分、現実離れしたことがおおく共感できなかったため?自分の読解力の浅さか? 映画化されているようである。その映画ではどのように解釈し表現しているか逆に観たくなった。
0投稿日: 2014.01.26
powered by ブクログ高校一年生と主婦の浮気、性欲から本当の愛であることに気がつく少年のストーリーから「ミクマリ」から始まる5つのストーリーでつなげる連作長編。R18文学賞だけあって、なかなかの内容だ。 個人的には「セイタカアワダチソウの空」が素敵だった。ホモの予備校講師が職を辞めて、田舎のコンビニでバイトしながら、やる気の無い高校生に勉強を教えていき、次第にやる気にさせてしまう。昔、自分が高校生だった頃、大人に対してどんな風に感じていたか。自分がすべてで、他人を思いやること、誰かに影響を与えることが素敵だなと思っていたのかな。多分、自分自身が何をなすのかにしか思いが至らなかったような気がする。今は、後輩がたくさんできてきて、しょうもない先輩も少なくなってきたような気がする。仕事では、まだまだだけど、社会の中でそれなりの位置にいるはずだ。だからこそ、しっかり立って、何かを与える存在にならなくてはいけない。
0投稿日: 2014.01.25
powered by ブクログ自分がふがいないと思っている人にはお薦め。 希望や指南が書いてあるわけではなく、やっぱり自分はふがいないと改めて気付かされること請け合い。 表面しか知らない他人と己を比較してみると、自分は生きる価値があるのだろうか?という気持ちに押しつぶされそうになってしまうけど、 実は誰もがそんな側面を持っていて、同じように感じているんじゃなかろうか・・・ そんなことを感じれる作品だった。 作者は「がんばれ」とか「希望を捨てるな」などとは決して言わない。 ただ 「悪い出来事もなかなか手放せないならずっと抱えていればいんです そうすれば・・・」と。 そう、 解決するでもなく、折り合いも付けられないやっかいなものを抱えたまま、それでも生きていくしかないのだ。
0投稿日: 2014.01.25
powered by ブクログ「この文庫がすごい!2013」で1位になっていたので存在を知って、購入しました。 読み終わった後は、 自分の全部を肯定された気持ちになれました。 私の普段の生活がたるんでることすら、全部。 そして、そこで開き直ったらダメなんで、今からでもここから頑張ろうよ、と思える。 よかった。 斉藤君はみんなに守られている。 福田君は、きっと大丈夫。松永も。 斉藤君のお母さんはこのまま頑張れ。 あんずの話が一番暗いけれども、 救いがないと思うのも余計なお世話なんだろう。 ぱちんと指を鳴らした、これくらいの出来事で、 それは花粉を抱えたミツバチが花に触れたくらいの。 良い言葉ですね。
0投稿日: 2014.01.24
powered by ブクログインパクトがすごかった。全ての登場人物が、ろくでもないものを抱えてて、どうしようもないんだけど、でもそれって普通のことなのかもしれない。完璧な人間なんていないわけで、一見仲良しでも、変な妬みとかもゼロではないわけで、それでも私たちは、互いに寄り添い合って、今を生きているんだろうな。まああんずとその旦那の生き方には全く共感できないけど。斎藤ママの力強さと愛情の深さは母親の鏡だなぁ。 2016/03/10 一部再読 人は誰しも一つはどうしようもないものを抱えて生きている。誰しも持っているのに、他人のどうしようもない部分を全力で批判する。そうすることで、自分が全うな人間であることを誇示する。本当に強い人は、自分の闇と共に生きていく覚悟を持っているから、他人を責めることはしない。包み込むような優しさで、その人の闇をも受け止める。相手を受け入れることは、自分を丸ごと受け止めることから始まるのかもしれない。
0投稿日: 2014.01.21
powered by ブクログ四冊目読了。 R18大賞という看板。冒頭からの結構過激な性描写に、これはたしかに、、、と思って読み進めていると、これは違う意味でR18なのだと思った。人間という愚かで脆くて弱い、だけど熱く、生々しい存在なのだと元気をもらった。 色々に疲れた時に読み直したい本。きっとそんなことはちっぽけなことだなぁ、笑い飛ばす気力を もらえそう。
0投稿日: 2014.01.15
powered by ブクログ五人の視点からなる五篇のストーリー。それぞれのキャラクターに合わせて語り口もかわる。主人公の母親が助産師で出産とセックスがテーマ。それぞれどうしようもない境遇と日常を過ごしていて、そこに過度な味付けや救いがあるわけでなく淡々と進んでいく。展開が早くてびっくりするくらい一気に読めた
0投稿日: 2014.01.14
powered by ブクログめちゃ良かった。。登場人物みんながどうしようもなくて、でもそこに対して作者が認めていて。 重松さんの最後の解説、登場人物の性を受け入れ、それを生へと昇華するための五篇の物語だ、と。。どう生きるか?なんて仰々しいことじゃなく、ただ生きるということ、その愚かさや愛しさみたいなものが、文章からグイグイ伝わってきた。 出てくる全員が幸せであってほしいとつい願ってしまうような温かさだったり醜さだったり、人間らしさって、こういうことなんだろうな。 壊れそうなくらいもろくて、でも読んだ後は心が楽になるようなお話でした
4投稿日: 2014.01.11
powered by ブクログやっかいなものが大切なものに思えた。 そして重松さんの解説がまたすごく良い。 今がどうしようもないものでも、 「いつかきっと」を信じられるなら、 人生や世界は、そしてどうしようもないはずの今もまた肯定される。 あーかっこいい。
3投稿日: 2014.01.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2011年本屋大賞2位。 最初は悩める青少年の恋愛模様なのか、と思っていたら、 主人公が章ごとに違って、違う視点で前主人公たちの背景やら周りやらが見えてきて文章追うのに夢中になった。 それぞれが抱えている事情や境遇は、どうしようもないものだからこそどうにかしたい、とあがくのだろう。 過去に起こしたことは消えず、ずっと自分に付きまとう。おそらく、自分が忘れるまで。嫌なことがあっても、自分が何かしても、それを認めて乗り越えていかなければいけない。 現実はつらいものだ。 でもいつかは乗り越えていける、そう思える終わりだったのですごく良かった。 福田くん家に斉藤君から差し入れが来ていた箇所で泣きそうになったのは内緒。
0投稿日: 2014.01.08
powered by ブクログヒットということは、分かりやすいということなんだろう、きっと。明快で分かりやすい物事と、ちょっとした、他とは違う、スパイス。それだけでいいんだ。そしたら、小説は、どこへゆくのか。
0投稿日: 2014.01.03
powered by ブクログ2014.1.1 一過性の好奇心と欲望でいち男子高校生の尊い人生が取り返しのつかないことになっていく様子があんまりにも恐ろしくて、読み切れなかった。とりあえず積ん読。 あと個人的にはアニオタや腐女子への偏見がすごくてカチンと来ました。アニオタ腐女子のなかにも里美みたいな人もいるかもしれないけど、すごく少数派だよ!ということを声を大にして言いたい。
0投稿日: 2014.01.01
powered by ブクログ腐女子による腐女子のための腐女子が描かれた小説かと思った。 物語はすべてちゃんと読まないとだめなんだ。
0投稿日: 2013.12.31
powered by ブクログ本屋大賞2位の帯にひかれて買ったのだがにゃ、けっこうエッチな本みたい... ちょっと人前で堂々と読むには、気を遅れして、そのまま棚に...
0投稿日: 2013.12.27
powered by ブクログ(レビュー・感想というよりは読むに至った経緯) とある人が読んでいるのをみて、気まぐれに読もうと思ったけれど、思いのほか今の自分には必要な本である事を痛感した。 自分の抱えた問題を解決するでもない、それをうまく飲み込んで、自分の一部として、連れ添って、生きて行く。題名通り、ふがいない人たちが描かれている。 それぞれの心情の描き方がうまかったのと、物語の構成がそれにあっていたのもあって、さっと読めた作品。
0投稿日: 2013.12.22
powered by ブクログ斉藤とあんずの物語だけではなく、その周辺の視点からも物語が進行していく。結局は何がどう解決したわけでもなく、もやもや感が残ったままではあるが、何となく納得してしまう筆力が作者にはある。何よりも、個々のストーリーのタイトル付けが秀逸。んで結局斉藤君やあんずや田岡さんはどうなったのだろう。
0投稿日: 2013.12.16
powered by ブクログ昨年よんで衝撃を受けた作品。内容的に友達に勧めるのは躊躇われるけど、新幹線の中でぼろ泣きした思い出あり。
0投稿日: 2013.12.14
powered by ブクログエロ小説かと思う位に情事シーンが多く、朝の通勤電車で読むには困る。女性がこういうの好きなんだろうね、とあまり入り込めずに読むが、後半はエロ度が下がって読みやすくなってくる。 コスプレでのセックスに励む、既婚女性と男子高校生の話から始まり、章ごとに主人公を変えてのヒューマンドラマ。各章共に厄介な性が絡んでる。 「貧しい暮らし」「自分でもどうしようもない性欲」「妊婦と生まれてくる子供達」が生きるってこうだよな感をかもち出しているところは良い。 改めて大切だよなと思ったトコ ・女の子は大切にする ・セックスをしたあと謝らない
0投稿日: 2013.12.13
powered by ブクログ主婦と不倫をしてしまう高校生。 彼をとりまく、友達、女子高生、母親など、それぞれの生活を描くオムニバス作品です。 母子家庭であったり、いじめらた経験があったり、貧しい生活であったりとそれぞれが抱えているとても重いものです。 なんだか、心が痛くなります。辛くて、やるせなくなります。 でも、ほんの少しだけ、光が最後にみえるような気がしました。 いつのまにか話にのめり込んでしまいます。 境遇や、自分の弱い部分、他人の目や噂話など、 目を背けたいことって生きていく上でたくさんあるけど、それでも人って生きていくんですね。 人のたくましさを感じる本でした。
0投稿日: 2013.11.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
官能的な描写は期待したほどではなかった・・・(´・ω・`) もっとエッチな感じかと思ったんに!! でもそれよりも、生きていくことの大変さとかを考えさせられるお話でした。 自分の性を背負ってというか、認めるというか、受け入れて生きていかないといけないんですよね。 でも時には逮捕されたり、取り返しのつかないものがネット上でさらされたりとかしちゃったり うーん、生きるって難しいと思いました
0投稿日: 2013.11.15
powered by ブクログすごく面白かった。生きることのしんどさと、それでもそれぞれの人生を生きていく人間の姿が描かれていた。性と生(死)を見事に描いている。 特に福田くんの話がすごくよかった。田岡さんは業が深いところが好きです。 私は生きることに一生懸命ではない、と思いました。
3投稿日: 2013.11.10
powered by ブクログ感想としては、好きじゃないの一言。 ほとんどの登場人物に対して、もっと上手くやれよって言いたくなる。 自分もそんな上から言える人間ではないけれど。 でも、こういう他人からみたら馬鹿じゃないのっていうところ、私にもあるんだろうなぁ。
0投稿日: 2013.11.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この物語に特別な人は出てこない。(でもみんなハッピーじゃない。) 特別な能力もない。性癖だってそう。 きっとこの世の中に居るんじゃないかって思うような登場人物たち。 でも皆暗くて皆もやもやしてる。みんながもやもやと「やっかいな」ものを抱えて生きてる。宿命というか性というか。 それは自分もそうだなって。漢方の先生の言葉に自分自身もちょっと前向きになれました。 オセロが反転する時を信じて待つこと。 悪いこともいい事も続かない。無常だということ。 作者の言葉づかいがとても柔らかくあったかくそれでいてリアルで生々しいような、、その表現力の豊かさに映像が自分の脳内で広がった。 映画化もされてたのを読んだ後知ってよかった。見てみよう R-18の謳い文句に釣られて読み始めたんだけど(笑)
0投稿日: 2013.11.01
powered by ブクログレビュー、解説読む前に書けばよかった。重松清の言葉に引きずられる。笑 まずほんとうに言葉上手。その上手さがが重松清に通ずる何かを持っているような気がする。 それから、それぞれの話がきちんと独立していて、むしろ他の短編を突き放すように攻撃力を光らせる。時には他人なのだから当たり前に噛み合わない苦痛がある。 生きることに絶望しながらも、生きていけるようになんとなくとにかく痛切に願って生きる人々の、あどけなさも汚さも、何もかも、ひたすら受け入れてしまった。 泣けることやR-18に対して期待をするよりも、それらはオプションだと思って楽しんでもらいたい。
3投稿日: 2013.10.27
powered by ブクログどの主人公もなかなか暗くて、詰みかけてる人生をいきてるんだけど、それでもまぁなんとか生きていこうとする姿に励まされる。
0投稿日: 2013.10.26
powered by ブクログこの本にいま、出会えてよかった。 たとえ『いま』がどうしようもないものでも、『いつか、きっと』を信じることができるのなら、人生や世界は、そしてどうしようもないはずの『いま』もまた、肯定される。 重松清さんの暖かいあとがきにも心打たれた。
4投稿日: 2013.10.25
powered by ブクログ同じ場所の、同じ時間の話だけど、主人公が次々と変わっていって短編集のような気分で読めた。前半はセックスの話ばっかりだけど、そんなにいやらしい感じではない。田岡さんの話は暖かくて面白かった。 斉藤くんとあんず(里美)の関係はなんだかスッキリしない。あの後あんずはどうなったんだろう?どうにもハッピーエンドになりそうもないあんずの人生を考えるとなんとなく後味が悪い。
0投稿日: 2013.10.25
powered by ブクログ泣ける18禁!という帯に惹かれて読みました。簡単に物語を説明すると、、 高校生と人妻の不倫が大枠。。 そのまわりの友人や母親、クラスメイトのお話が別れている。。 結論から言うと、私は泣けませんでした。。 切ないシーンもいくつかありましたが、あまり共感できず。。 映画版もあるので、映画版も見てみたいなーといった感じでした。
0投稿日: 2013.10.24
powered by ブクログきっかけ:arで犬山紙子さんが紹介していて気になった 購入:Book Off 350円 日数:1日 感想:最初は官能的な小説を買ってしまったと後悔した。しかし、読み進めていくうちに、やるせないことやどうしようもないことを抱えた登場人物たちにひきつけられて、あっという間に読んだ。セタカの話が1番印象に残った。田岡のどうしようもない趣向の表現や、福原とおばあちゃんとの生活が、普段見ることはできないけれども、世の中にはいるであろう人々の存在や生活を覗き見たような気持ちになったからだ。 著者の文体が主人公ごとによって変えられていたけど(当たり前なのかもしれはいけど)、どれもしっくりきて、今後も読んでみたいと思った。
0投稿日: 2013.10.21
powered by ブクログ一晩で一気読み。 なんだかフラストレーションでモンモンしてる時に、R18の文字と山本周五郎賞に惹かれて手に。 登場人物それぞれの物語が短編になってつながっていく。 主人公斎藤君の透明感のある若さ、それと相反するようなコスプレ不倫。 さらさらっと読めちゃったけどスッキリした。 みんないろんなオプション抱えてるのに何にもないフリしてるのね。
0投稿日: 2013.10.18
powered by ブクログ連作短編集。 けっして明るい話ではなく、どちらかと言うと暗い話なんだけど、登場人物達がそれぞれに一生懸命、生きている姿がとても良かった。 一人の高校生を中心に、同級生や母親等の視点からそれぞれの物語が語られている。 認知症の祖母と二人きりで暮らす高校生の物語、「セイタカアワダチソウの空」が特に良かった。 読んでいて重松清の匂いのする作品。(文庫の解説が重松清だった)
3投稿日: 2013.10.18
powered by ブクログ治安の悪い団地で生まれ育ち、色々を諦めてた少年の話がよかった バイト先の先輩に勉強を教わり、勉強ができないのは自分のせいだけじゃなく、まわりがダメだったというのは、結構あるんだと。そしてその優しい先輩が児童淫行で捕まるとか。いい人なのにってのが妙なリアリティがある。 何よりタイトルが良かった。 そしてサラリと書かれてあるけど、コスプレSEXが流出し嗚咽する主人公とか。まぁなまっちょろく描かれてあるが、なかなか楽しめた
0投稿日: 2013.10.15
powered by ブクログ2011年本屋大賞の2位の作品です。 何を読もうか迷っている時に、母に「名の知れた賞より、本屋大賞の作品の方がハズレが少ないよ」と言われ、古本屋でこの本を見つけました。 最初の1ページ目を読んで「やっちまった。官能小説だったか…」。 人生初だなぁっと思いつつ読み進めました。 しかしただの官能小説じゃなかった。 っていうか官能小説じゃない! 全5話で構成さていて、1話目は高校生の斉藤、2話は彼女、3話は不倫相手、4話は親友、5話は母親とそれぞれ主人公が違いますが、斉藤君が大きな軸です。 けっして爽やかではないけれど「青春」小説なんだろうな。 最初の1ページ目で面白半分に読み始めてしまうと痛い目をみます。 子供の気持ちも親の気持ちも、その中間の人の気持ちも。 お金のある人、無い人の気持ちも。 恋をしてる人も、恋に苦しんでる人も。 丸ごと入ってる本です。 確かに本屋大賞の2位を受賞するだけの内容でした。
0投稿日: 2013.10.15
powered by ブクログこの小説は、様々な人たちの性生活が取り上げられ、その人たちの生き方や生き様などが綴られている小説だと思います。 特に結論がある訳ではなく、読み手に問いかけているような小説でした。一つ一つの性生活は、ちょっと友達にいたらドン引きだなーと思いましたが、色んな人間が世の中にいて、様々な性生活があることがわかりました。その登場人物の生活から色々自分についても考えさせられました。色々反省もしました。色んな人がいていいんだと私はこの小説から感じました。
0投稿日: 2013.10.12
powered by ブクログ運命の人はきっと存在するのだろう。その出会いや関係性が正しくはなかったとしても。 その平凡な主婦と男子高校生は何度も情事を繰り返す。だけどもなぜかそこに淫靡さや嫌悪感を感じない。それはきっと、二人が両手いっぱいに抱えているふがいなさが手に取るように伝わってくるからだ。 生きるということは、もしかしたら傷つき続けることなのかもしれない。そしてこの二人はそのことに多分気がついているのだろう。 運命の人というのはやっぱり存在する。それが、例え誰にも理解されない関係であっても。例えそれが永遠に続くものではないとしても。
0投稿日: 2013.10.11
powered by ブクログ主婦とコスプレ不倫してる高校生、不妊治療を姑から強要される女性、新興宗教にハマった兄を持つ女子高生、ぼけた祖母と2人暮らしをする少年、助産院を営むシングルマザー。 今の世の中、人を生きにくくする要素はどこにでも転がっている。 解説の重松清が「やっかいなもの」というフレーズに焦点をあてていて、なんだか納得出来た。 すんごい脇役だけど、若林さんの旦那には“助産院で産ませたくなかったんならちゃんと奥さんと話あっとけよ…”と…
0投稿日: 2013.10.07
powered by ブクログ2013.09.30(月) うーん。。微妙。。 ふがいないねぇ。。 この本読んで、なにか学べたかしら。
0投稿日: 2013.09.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
R-18は初めから。何の予備知識もなく読み始めてしまったので、本当に驚いた。 でも性と生なんですよね。性と生は密接につながっていて、だけど性は男女どちらであっても「やっかいなもの」。 それぞれの主人公がいろいろなものを抱えているけれど、光は見えながら、答えはなく、いろいろ考えさせられる。 重松さんの解説にあるように「【いま】のやるせなさに寄り添っている」が、総括なのだろうな。 にしても、生き抜くためには相当なエネルギーが必要だというメッセージは強く感じた。
2投稿日: 2013.09.29
powered by ブクログ持て余したやっかいなものから逃げられず、抱えて、それでも生きていく…今の私にはなかなかやんわりズキズキくる本だったなぁ。
0投稿日: 2013.09.29
powered by ブクログつながっている短編といったところです。 映画の予告だけ見ていたので、てっきり不倫でコスプレで相手は高校生で、、、っていうのだと思ってましたが、 それは一部で、わたしは「セイタカアワダチソウの空」と「花粉・受粉」がよかったなと思いました。 2035年のオーガニズムの七菜ちゃんが人からでる液体はあたたかいっていってたが納得しました。
0投稿日: 2013.09.28
powered by ブクログ【102冊目】本を読むよりも前に映画の予告を観たので、セックスだらけの官能小説もどきだと思ってました。僕の大好きな山本周五郎賞を獲得していなくて、本屋大賞2位でもなかったらきっとこの本とは巡り会っていなかったでしょう。 久しぶりに本を読んで泣きました。喜びの涙でも、悲しみの涙でもない、ただただ心の奥の敏感なところにそっと触れられたときの感動でした。 こういう本のことを理解できない人もいると思うんです。オチもなく、ただただダメな人間が、日々の中でもがいている様子を描いている本。目の前に立ちはだかる問題が解決するわけでもないし、ヒーローが大活躍するわけでもない。 でも、やっぱり僕はこういう本大好きなんですよね。生まれ変わりたいって叫びながら、切ないぐらいに誰かのことを思いながら、ちょっとだけ・ほんのちょっとだけ素直なったり、背のびすることを決意したり。 世の中って簡単には変わってくれないって気づいたときの、人間の決意って悲しいくらいにかわいくて、胸の奥がズキズキしますよね?そういうことが書いてある本です。
0投稿日: 2013.09.18
powered by ブクログあーなんか、凄くよかった 出産のシーンとか涙が出た お母さん、辰巳のお母さん、ステキです。見守る事の難しさ、仕事と子育ての両立。色々な重さがはしばしから伝わった。セイタカアワダチソウも良かった。朝の5時まで寝ないで読んだ、そんなのは久しぶり(^O^)
0投稿日: 2013.09.16
powered by ブクログ2013.9.16 2011年本屋大賞2位 どうしようもない事もやっかいなものも、丸ごと生きていかなければならない切ないけど心に残る一冊でした
0投稿日: 2013.09.16
powered by ブクログ「ミクマリ」がハードで、世界観が独特だったので、 途中で読むのをやめようかと思ったけれど、 最後まで読んでよかった。 やめずに読めたのは、登場する人たちのリアルなぬるさというか、体温を感じることが出来たからだと思う。
0投稿日: 2013.09.08
powered by ブクログ皆さん書かれてるようにR-18てのが手に取るハードルあげてますよね。もったいない。痛いとこや嫌なとこもそのままなんだけど、ちゃんと前を向いている人達の力強さを感じる。これがデビュー作か、良いです。
0投稿日: 2013.09.08
powered by ブクログ本屋さんを彷徨っていると、ときどき、「これは読まなきゃ」と直感的に思ってしまう作品に出合うことがあります。タイトルだったり、表紙のデザインだったり、裏表紙のあらすじだったり、気になるポイントはさまざまですが、そうやって出合う作品って、不思議と今の自分の心に深く沁みるものだったりするんですよね。今作もまさにそんな出合いでした。 「初めて出会った作家の作品を読むときの楽しみは、ストーリー展開を追うことだけではない。その作家ならではの文章の息づかいを探ることもまた負けず劣らず、いや、しばしばそれ以上に心躍らせてくれるものである」(重松清さんの「解説」より) まさしく、そのとおり!ストーリーももちろん大事ですが、それ以上に、その作家さんにしか書けない言葉の世界観みたいなものを読み取れる作品が、私は好きです。窪美澄さんの作品は今回初めて読みましたが、登場人物の心理を丁寧に描き出す様に、一気に引き込まれていきました。 連作となっている5つのストーリーは、主人公を変えながら、それはつまり、同じ世界の出来事でも見る視点を変えながら、一人一人の想いに少しずつ光を当てるような作品でした。誰が良くて誰が悪い、という考え方ではなく、それぞれの心があるからこそ、人々は関わり合い、傷つけたり慰めたりしながら生きているんだなぁと、当たり前のことですが、そんなふうに感じさせられた次第です。 生きていれば、それなりの悩みや苦しみが生まれるもの。私にとっては今すぐ抜け出したいような暗闇でも、他人から見れば、幸福の光に見えたりする。同時に、他人の悩みを見て、そんなことで悩めるなんてこの人は幸せだなって私も思ったりするから、世界って不思議。もっとバランスよくやってくれればいいのにって思ったりもするけど、それぞれが抱えているものは、それぞれでうまくやるしかない。やっかいだなって思う、本当に。 「悪い出来事もなかなか手放せないのならずっと抱えていればいいんですそうすれば、オセロの駒がひっくり返るように反転するときがきますよ」 そんなときが、いつか来るだろうか。いや、きっと日々、表と裏をくるくるとひっくり返しながら進んでいくのが私たちの人生なんだと思います。そうであるなら、心に期待と不安が同居するのは当然のこと。この物語の主人公たちのように、日々葛藤しながら、自分に課せられたこの人生をまっとうしていきたい。この作品からそんなことを感じさせられました。
3投稿日: 2013.09.07
powered by ブクログ読むには読んだけど… 私は誰かがひどい目に遭うとか、悪意を向けられるとかいう話が全然ダメなんで、読んでて辛かったな。 てもまぁ少しずつでも前向きや上向き?な所もあったから良かったけど、やっぱり読んでてしんどくなるような話は嫌だな。 ふぅ。
0投稿日: 2013.09.04
powered by ブクログ『神様って、頼みもしないのにオプションつけてくるよなあ。』 最初はエロ小説かとおもったけど、 なんか、全てのものを肯定された気になる小説だったかな。
0投稿日: 2013.09.03
