
総合評価
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powered by ブクログ中学生の時初めて読んだ恋愛小説。 こんな切ない大人の恋物語に戸惑った。 これを読んでから小説にハマりました。
0投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログ事前にあった足跡を辿って歩く本 相変わらずスルスルと脳みそに注がれる村山由佳の文章は、私の副交感神経を刺激する。 気づかないうちに水に浸り皮膚がふやけるように、私を保つ細胞と漂う空気の境目が曖昧になる。 時折り、二回目に入れた緑茶の様な飽きないけれど変哲もない。ただ馴染むものが喉を通る。 身体中の細胞ひとつひとつに水分が行き渡って膨らむ様な気がする。 ふとした表現や雨や季節について艶っぽく書く人。歯切れを悪くするのでなく、ある程度の空白を残して届けてくれる。それがとても心地良く、手を止めることなんて考えられない。 待つということは、想像していたよりずっとつらいこと。終わりが分からない待つという我慢比べ。みんなはこれを経験して愛を育んでいるのかな。 恋は実らなくても力になるのか。誰かを強く思うことは、人にエネルギーを生む。歪んだ歪なものばかり目にしてきたから、こんなにも温かく柔らかいものもあるのだなと考えさせられる。 これだから嫌だ。時間をかけて築き上げてきたものを最も簡単に崩してくる。その時にやっとのめり込みすぎている自分の姿が写る。これが繰り返されることで繋がっていくのかな。
2投稿日: 2025.07.09
powered by ブクログ最後の追い上げがまるでロミオとジュリエットのようで、こんなにも清々しい王道作品は久しぶりに読みました。
0投稿日: 2025.05.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
途中から最後まで一気読み。 歩太から春妃への想いや行動に、「あぁ、若いってこういうことだな」と思わされた。言葉の選び方が綺麗でありながらも場面がリアルに思い浮かぶ文章で、賞を受賞するのもさもありなん、という感じ。 ただ、そうであるがゆえに物語としては後半に向け「え?」と思ってしまう箇所が多かった。 年末に男が乗り込んでくる場面は、その後の2人の関係性の進展を描くのに必要だったとはいえ、春妃が病院の同僚に家を教えているのは不自然ではないか。(性格上教えていてもおかしくはないかもしれないし、名簿とかで見ていたのかもしれないが…) 春妃が亡くなった時は妊娠していた状態で、結果として2回も赤ん坊を殺すことになってしまう演出は正直人の親の立場としてはしんどいし、夏姫との鉢合わせからの流れと合わせて展開が駆け足で一気に作り物感が増してしまった印象。 実際働きながら母になった身としては、赤ちゃん用の靴下を編む時間なんて正直なかったし、考えたこともなかった…(個人差あるとは思うけど、精神科医って忙しそうだし余裕あるんだろうかと思ってしまう) とはいえ、リアルさを物語に求めるのも違うのかもしれないけれど… 個人的にはなんとかハッピーエンドになって欲しかったがゆえに結末は辛かったけど、続編があるようなのでまた読みたいと思った。
0投稿日: 2025.03.28
powered by ブクログちょっと悲しい恋愛小説、といった感じでした。 個人的には元カノに対して酷すぎないか?と思ってしまい主人公を好きになれませんでした。 恋を応援できずあまり没頭できなかったです。 ただ、話は読みやすくサクサクと進みました。 そして、精神科領域の患者さんがいかに脆いかということを感じました。周りにそういった病を患っている人がいないので学びになりました。
0投稿日: 2025.03.22
powered by ブクログ哀しい過去を持つ2人の純愛物語。 主人公が美大志望、マメな性格、繊細な年上女性(未亡人)に恋ということで、何か既視感があるなと思ったら、ハチクロの真山くんだった。 ただ個人的には、春妃のような儚げな女性をあまり好きになれない、妹の夏姫があまりにも不憫、歩太は後半になるにつれて少し傲慢になってはいまいか。。など小言が頭に浮かんできてしまい、純粋に切ない、という感情は持てなかった。結末はあまりに全員が不幸で胸が痛い。 ただ文章に嫌な癖がなく、とても綺麗で読みやすかった。
0投稿日: 2025.03.09
powered by ブクログ透明感のある恋愛小説、描写が美しい。 身内の自殺というショッキングなイベントがないといけないのかなと不満が残る内容。
1投稿日: 2025.02.15
powered by ブクログ切ない恋のありがちっぽいストーリーだけど、ラノベ感は全く感じなくて、すごく好み。切なさやかなしさや愛おしさがしっかり伝わってきて、ページを捲る手が止まらず、あっという間に読み終えてしまった。
1投稿日: 2025.02.13
powered by ブクログ衝撃作「ダブルファンタジー」以来、村山由佳作品を読むのは二作目。 巻末の解説中の、賞レース選者の評価には、「筋書が凡庸」の言葉が並ぶが、それでもなお本作が受賞している、ということは、読者が望む恋愛小説の要素が詰まっている、ということなのだろう。 電撃的な一目惚れ、とか、運命的な再会とか、健気な姿の裏の深いトラウマとか、それがもうひと抉りされてしまうこととか、惚れた相手が今付き合っているひと(夏姫)の姉貴とか、やっとうまく行き始めたのに悲劇的な結末が待っている、とか、「純愛」に浸りたいと思う凡人が想像の及ぶ限り劇的な展開を小説にするとこうなる、という印象で、ストーリー自体はAIが書きそうな内容に思えた。 でも一気に読み終えてしまうくらい、引き込まれた。そして切ない。ラストは違う形で良かったのではないかと思う。医者が医療過誤に会う、という設定は、筋を劇的にするためとはいえ、医療従事者に失礼な気がするし。。 8歳歳上の女医さんに予備校生が一目惚れ、という設定に、「上手くいくはずがない」と思うものの、表紙に映画化の際のキャスティングである、市原隼人と小西真奈美が載っているので、「あり?」 とも思えてしまう。 もしもラストの事故が起こらなかった場合、二人の恋愛は上手く続いただろうか? 一目惚れして突っ走るような人間は、またいつかは「ビビッときた」とかなんとか言って、違う人を突然好きになったりするのではなかろうか、と余計な心配をしてしまった。
33投稿日: 2025.02.09
powered by ブクログどうすればいいかわからない。助けてほしい。 高画質すぎるグラフィックと、若くて太い感情がこの短い2時間の間で流れ込んできて、脳が誤作動を起こしてる。 歩太は、まさに、魂の線が細くて、お湯で薄めすぎてしまったコーヒーの味(読んでる間に思いついた)がするんだと最初は思ってたけど、読み終わった後味は、本当に濃くて濃くて濃くて胸焼けしそうなものだった。 疲れた。 村山由佳のエネルギーには恐れ入る。このくらいの胆力がないと還暦を過ぎてあの生命力に満ちた品のある美しさは出せないのかな。お目にかかったとき(1/11)すごくしなやかで綺麗な人だ!ってメロメロになっちゃったけど、今(1/15深夜27時)現在、なんかもう怖い。これを書いた時村山由佳は29歳らしい。どんな青春時代を送ってきたのか、おそらくゆりこの5億倍もの力で世界を駆けずり回ってたに違いない。 すぐに続きを読まなきゃ!って思ったけど、読みたくない!とも思うから不思議。こんな気持ちになるのは初めて。 だってこんな世界を知ってしまったらさ、自分は全てを持っていて、逆にいうと全てを持っていないという気持ちになっちゃうじゃん。 誰か今の私に細い線画をつけてほしい。 私を導いてくれる、納得が欲しい。 何かに納得してないわけじゃない、いま私は戸惑っている
0投稿日: 2025.01.16
powered by ブクログ主人公と春妃さんの出逢った状況が状況なだけに、深く共感することはなかったけど、でもわかるなぁと思う文章もあった。 どんなたらればを考えたとしても“今の”その人だから好きになる、苦楽問わずその人生を歩んで存在するその人がいいんだよね。 あと喪う時は一瞬だから大事にしないとね。
0投稿日: 2025.01.15
powered by ブクログ切ない、恋。一目惚れの恋。大切なものを失ってしまうのは人生でよくあることで、だからこそ人の命は儚いと思い知らされた。死は人間の人生の終わりであり始まりでもある。
2投稿日: 2025.01.05
powered by ブクログ恋心の中に主人公のような冷静さが存在したならば私の恋愛はもっと上手く行っていたはずだ。だから主人公は28の女を落とせたんだもの。 まあ、純愛ってやつですね。(?) セックスはもっと官能に描いてもいいですよ。(十分官能でした)
0投稿日: 2024.11.25
powered by ブクログ次々に起こる喪失が、空っぽさや悲しさだけでなく愛おしさを残していってくれるような作品だった。はるきのするりとした雰囲気がわたしもすき。
1投稿日: 2024.09.26
powered by ブクログ第6回小説すばる新人賞受賞作品ということで読みました。比較的薄めな本であったし、純文学な語りに惹き込まれ、あっという間に読み終えました。作者、村山由佳さんのデビュー作品のようですね。 19歳の予備校生が8歳上の精神科医の女性に一目惚れをする、という彼らの純愛物語。もうあらすじから、この恋、波乱万丈は目に見えてるなと察っしてしまう。 胸がトキメク瞬間も、キュンキュンといった可愛さの恋ではない、村山さんの表現にかかればこんな感情に書けるんだと驚いたもの。19歳の予備校生が歳上の女性に惹かれていくさまはとても臨場感があって、ドラマティックでありました。彼女だけを見つめる視線は、危険を含むような危うさが描かれていたりと惹きつけられましたね。彼の、若さゆえの荒々しく情熱的感情がむき出しになる場面にも驚かされました。 ただ、ラストの展開によっては読了後の意見も2つに別れそうではあるなぁと、個人的に思いました。しかしながら彼らの結びつきをより強く浮かび上がせたものでもあります。 いやぁ……デビュー作でこれほどのものを書けるんだと感嘆すると同時に、これほどの熱量のものを書けなければ受賞には至らなないのだなぁと嘆きましたが。それでも読んでよかったと思いました。
18投稿日: 2024.09.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
粉々にくだけた硝子みたいなお話。 綺麗で切なくて誰も幸せになってない 読み終わった後、止めたってくれってなった。
1投稿日: 2024.07.16
powered by ブクログキュウっとくるような恋愛小説。苦しい苦しい恋愛小説。最後は誰もハッピーじゃない。苦しいまま終わる。でも、それはみんながその場では真剣で一生懸命で、その結果。 著者は違うが、原田マハさんのゴッホを描いた作品を思い出してしまいました。
13投稿日: 2024.01.20
powered by ブクログ瑞々しい恋愛小説。電車内一目惚から始まった,精神科女性医師への直向きな恋。死別の悲しみと後悔,残されたクロッキー帳に,愛がぎっしりと詰まっていて切ない。
12投稿日: 2023.11.25
powered by ブクログ主人公は恵まれない家庭に産まれる。 そんな彼は電車で美人に一目惚れ。美人は実は彼女の姉! なんやかんやで種付けセックス。最後に彼女が居なくなる。 平成の色んなエモい系恋愛小説をまぜこぜにした本。 ベタだけど、読みやすいし言葉も綺麗。前半はこんな恋愛いいなあって感じで好きだった。 だけど後半の展開がいかにも過ぎて、読んでて苦痛。 ありきたりの悪人が出てきて、ありきたりな展開と終わり方。 いかにもな悪人医師に怒られる受け身の美人。 たまたま家に行ったら、また別のありきたり悪人が家にやってくる。主人公がぶん殴って助ける。 そんな彼と情熱的子作りセックス。 スカッとジャパンの脚本家がシコシコとオナニーするために作った本
1投稿日: 2023.11.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
歩太が春妃先生へ向ける恋心の瑞々しさがひしひしと伝わって来たかと思いきや、春妃を喪うこととなってしまった時の胸を締め付けられるような切なさも伝わって来ました。不思議な透明感のある作品ですが、どこか心に残るような切なさが忘れられないです。
0投稿日: 2023.11.02
powered by ブクログ純愛小説ですね。よくある題材だけど、文章が好きな感じで、引き込まれ読了。ただやはり結末が切なすぎました。
1投稿日: 2023.09.27
powered by ブクログ個人的に、読んだタイミングが良かった。 人との繋がりが絶たれたタイミングで読んだ。 人との繋がりが絶たれるという事実が描かれていた。 胸が痛くなるような、ただただ俯瞰で眺めてしまうような、そんな話だった。
1投稿日: 2023.09.08
powered by ブクログ受験に失敗し、予備校に通いながら画家を目指す歩太の前に春妃という女性が現れた。歩太の前に春妃に一目惚れしてしまい、次第に彼女の過去を知るようになる。 これより前に、この作品の続編として書かれた『天使の梯子』を読んでいたので、また読みたくなった。 歩太と春妃の妹である夏妃の辛さがどれほどのものであったのか、この作品を読んでさらに強く感じられた。 愛する人の死ほど辛く苦しいものはない。
2投稿日: 2023.08.04
powered by ブクログ初作家さん。厚くなくて読みやすかったので1日で読めました。 物語は淡々と進んでいき、甘い恋愛小説になるのかと思いきや、、、!!!! 切なくも悲しいラストに少し涙しました。
10投稿日: 2023.07.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
罪悪感とどうにも出来ない悔しさ歯がゆさ、初めて彼女に出会った時感じた、壊れやすそう、は思っていたより呆気なくって。 でもわたしもこのぐらい純粋で、でも自分たち以外のことを大切にしようとする恋愛がしたい。
1投稿日: 2023.07.17
powered by ブクログこんな恋愛したことないのに、何故か懐かしく、甘酸っぱい。 ストーリー展開も登場人物も、ラストシーンもある意味『ベタ』です。しかし、だからこそ、いろんな人の中にある恋愛に関する記憶に刺さるのだと思います。 純愛小説を読みたくなった時にはオススメです。
5投稿日: 2023.06.27
powered by ブクログ直木賞作家、村山由佳が1993年にすばる新人賞を受賞した恋愛小説。作者が凡庸とも言える物語を敢えて選んだうえで、恋愛の普遍性を描こうとしたのだと感じたのは深読みしすぎか?
8投稿日: 2023.04.09
powered by ブクログ感想 春の空気の匂い。命が芽吹く季節には心も揺れ動く。引きずってる過去はあるかもしれない。それでも目の前のときめきを大事にする。みんなそう。
2投稿日: 2023.03.23
powered by ブクログ人にオススメされて読みました。いい意味でとってもベタな恋愛小説でした。春の静けさを表すような文章が素敵でした。こんな恋してみたいね
2投稿日: 2023.02.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
愛し愛されることは奇跡でもあり、罪なことなんだと。時には、支えてくれるけど、とても恐く逃げ出したくなる。でも、逃げた分の時間は戻ってくれない。だから、互いに大事に思っていないと取り返しのつかないことになる。人を愛し、愛されることはとても儚く繊細なんだなと。それを目の当たりにした気がします。
4投稿日: 2022.11.20
powered by ブクログ久しぶりに恋愛小説読んだし 内容もつらくて切なかった その人を思う気持ち をわかりやすく丁寧に描かれとって 感情移入して読むことができた あんな真っ直ぐに人を愛して求めたことがあるやろうか。 20歳の彼はこれからどんな人生を歩んでいくんやろうか
1投稿日: 2022.09.16
powered by ブクログ久しぶりに映画の方を見たので小説も。ストーリーはありきたりだと思うけど、所々美しさが感じられます。映画の方の小西さんの印象が強すぎて、あっちの原作という捉え方になってしまった。
1投稿日: 2022.08.11
powered by ブクログ一目惚れも、身を切られるような嫉妬も、まるでこの瞬間のために生まれてきたと思うほどの喜びも、全部が甘くで痛くて素敵。誰かを好きになるってすごく難しくて、苦しい。でもとっても楽しい。 P175「二人だけで過ごすとき、時間は目で見ることができるほどゆっくり流れていき、僕らはまるで卵の中の双生児のように、二人だけの宇宙を創り上げることができた。」
1投稿日: 2022.05.28
powered by ブクログ結局、誰も幸せじゃなく、不幸になった話。 純愛小説だと思ってたので、終わり方が残念。どうして、ここまで、最悪なシナリオにしたのか、、、やりすぎ。
0投稿日: 2022.05.25
powered by ブクログ合う、合わないがはっきり分かれるんだろうなぁ…私は正直合わなかった。 何から何までよくありがちなシチュエーションも、精神科医である年上彼女の口調のふるくささも、高校の先生がなぜあえてそこで不自然で下手な関西弁で出てくるのか?なども、ひとつひとつ引っかかって、世界に入り込めなかった。 そして最後、人ってそんな簡単にそうなる?って言う… ただ、これ別視点からの続編があるから、今抱いている違和感もうまくそこに繋がるのかな?と期待している(笑)
0投稿日: 2022.04.28
powered by ブクログまだ小説慣れしてない時に、 知人からもらって途中で投げ出した本。笑 著者は描写がすごく上手だなと感じました。 切ない小説を、というところから入った本作。 でも、これ以外の結末は無かったのかなと ハッピーエンド好きの私は思ってしまいました。笑
15投稿日: 2022.04.08
powered by ブクログほんと村山由佳さんいいなって思ってる。 エンジェルスエッグ、ちゃんと順番に読めば良かったってすごい思った…
1投稿日: 2022.03.26
powered by ブクログ高校時代に出会った本。大人になって冷静に読み返すと、結末が少々短絡的のようにも思えるけれど、それでも涙が出てしまうんだなぁ。。。
1投稿日: 2022.03.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんか、ラノベ・漫画みたいだなぁと思った。 文学的な表現は心地よいけど。 この前に読んだ2作より、なんというか、テーマ性?問題?みたいなものが少なかったからかな? しかし、なんというか、絶望的なストーリーだよ...。苦労と挫折を乗り越えたかと思った矢先、また大挫折(苦労)。。人生にこう何度も苦難はあってほしくないね...。 そして、この作者は、ご本人が芸術思考の強い方なのかな?(まぁ作家ってそういうものかしら)2作前に読んだものと共通して、芸術肌とは、という感性の炙り出しがある気がする。いろいろ苦しみがあって、結局、それが芸術には生きるかも、的な何かが。。
1投稿日: 2022.03.16
powered by ブクログ綺麗だし読みやすかった。中でも最初のあたりの文章は春を感じて気持ちいい。 この本の中で世界が一つスパッと完結している感じ。
1投稿日: 2022.02.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まっすぐで清い空気感。その中のリアルな死や葛藤が印象的だった。最後の展開はあっという間で、こんなバッドエンドにする必要があったのか?とも思う。
0投稿日: 2022.01.27
powered by ブクログどうして死ぬのだろう。傷つけられて愚弄されそれでも死にたくないと叫ぶ者が死ぬのはあまりにも辛い。残された人が辛い、それよりも本人が辛い。延々の闇の向こうには何もない。希望も光も何もない。なのに生者はそこへ向かって歩かないといけない。それはなんて辛いことなんだろう。生きたいのに死ぬ。死にたいのに生きる。矛盾だらけの問題をどうやって愛せばいいかなんてわからない。わからなくても生きないといけない。こんな問題知りたくなかった。課されたくなかった。
1投稿日: 2021.11.14
powered by ブクログメルカリ見てたら、懐かしい本を見つけ衝動買いしました。 高校生の頃に読んだ気がします。大人っぽい話だと感じた記憶がありますが、今読むと若い子の話だなぁと冷静に読み過ぎてしまいました。 当然スマホは出てこず、家の電話でのやりとりが良かったです。
1投稿日: 2021.11.04
powered by ブクログ王道なストーリーにどこまでもリアルがつきまとう。人を愛すことの意味に1歩近づいた。ただひたすら切ない。恋愛って半分以上は悩みだよね。もし自分の身に降りかかったらと考えることすらしたくない。リアルだから余計につらくなる。
1投稿日: 2021.08.14
powered by ブクログ面白かったけど、最後が悲しい。 ハッピーエンドではダメなのかな~ 「君の膵臓ーー」と終わり方が同じようで
1投稿日: 2021.08.08
powered by ブクログデビュー時の村山由佳先生は20代らしい描写がお得意。いい意味で気持ちの移ろいに奥行きがないというか。どこか暗さや苦しさがあるのはずっと変わらずですね。青かった。狭い世界での息苦しさがありました。盛り上がりには欠ける。
1投稿日: 2021.06.07
powered by ブクログあなたは人を愛したことがあるだろうか? その答えがYESだとしたら、次はどうだろう。 あなたは真っ直ぐ人を愛したことがあるだろうか? 人を真っ直ぐ愛する。言葉では簡単に言えたとしても、何をもって、どのように愛すれば、それは真っ直ぐ人を愛すると言えるのだろうか? それは無心な愛、無垢な愛、そして一途な愛なのかもしれない。大切な人を守りたい。ただただ、守りたい…という強い気持ち。『もう誰にも彼女を傷つけさせはしない』と誓い、『自分が心から愛するものを、この手で守れるだけの強さを持った男にならなければならない』と強く思う気持ち。それは『あなたがそこにいてくれることで、少なくとも僕はこんなに救われてる』という安らぎの感情から生じるものなのかもしれない。 時に大切なものを失い、時にボロボロに傷ついて、でも、それでも立ち止まらずに生きていく、前へ前へと歩いていく。 そんな歩みの先に見る”純愛”の物語。 この作品は、そんな”純愛”の世界を『清冽』に描く村山由佳さんのデビュー作です。 『はじめてそのひとに出会ったのは、春もまだ浅いころ…池袋へと向かう西武線の中だった』と振り返るのは、受験した『美大を二校と、普通の大学を一校』落ちて予備校の入学手続きに行く途中だった主人公の一本槍歩太(いっぽんやり あゆた)。その日『大泉学園駅のプラットホームにすべり込んできた電車』に乗り込んだ歩太は『僕は十九歳になる。もし、来年もう一度美大を受験して、たとえ受かったとしても…そのあとはどうなる』と自らの人生のその先に不安を抱えます。そして過去を振り返る歩太。『オレかてアブラやりたい一心で東京まで出てはきたものの、結局ごらんのとおり、教師が関の山やったしな』と言った高校の美術の教師。『ほんで、来年はどっちゃに絞んねん。ええかげんに決め』と言われ進路に悩む歩太。そして『十年ばかり前まではこの中の一員だった』と電車内を見渡して『親父のことを思うと、胸のうちが暗く沈むのを感じた。親父はいま…』と考えこむ歩太。そんな時『もたれていたドアが開いた』と駅に着いた電車。『そのときだった。なおもホームにあふれている無彩色の集団の中で、淡い桜色の何かが僕の眼をひいた』と『ひとりの若い女の人のカーディガン』が目に入ります。『うつむきかげんのその横顔を見たとき』に『はっと胸を突かれた』という歩太。『発車のベルがけたたましく鳴り響く』も、満員電車に乗り込むのを躊躇する女性を見て『背中でぐっとほかの乗客を押して』一人乗れるスペースを確保した歩太。どうにか乗り込めた彼女の横に立ち『ほころびかけた桜のつぼみのような、さっぱりとした香り』を彼女から感じとる歩太。『見れば見るほど、きれいな横顔だった。端整で清潔』と『視線をはずすように』彼女を見る歩太は、『彼女の左のてのひらに真っ白な包帯』が巻かれているのに気づきます。そんな時『電車はまもなく急なカーブにさしかか』り、『歯を食いしばって』、『彼女の細いからだを、押し寄せる圧力から守ろうと必死』になった歩太。そのことに気づいて『驚いたように僕を見あげた』彼女の『品のよい口もとがひらいて、少し迷ったあと、こんなことばをかたちづく』ります。『A・RI・GA・TO』。『とたんに…何とも始末に悪い感情が、きりきりとした痛みと共に胸の奥から突き上げてきた』という歩太。『この時間がずっと終わらなければいいのに』と願うも池袋駅に着いた電車。『彼女もろとも転がり出るようにホームに吐き出されたとたん』、『あとも見ずに急いで階段をおり』た歩太。『目の端に彼女が何か言いかけるのが映ったが、立ち止まりはしなかった』という歩太は、『生まれてはじめて経験する激しい感情の揺れを、立ち止まって直視するのが怖かった』と思い返します。しかし同時に『あとでそのことをどれほど後悔したかわからない』という歩太に、まさかの場所で彼女と再会する機会が訪れます。そして、そんな歩太と、彼女=精神科医の五堂春妃(ごどう はるひ)の運命の物語が描かれていきます。 村山由佳さんの実質的なデビュー作として1993年に刊行されたこの作品。『美大を二校と、普通の大学を一校』受験したものの不合格となった歩太が、予備校の入学手続きに向かう電車内で偶然出会った女性に『生まれてはじめて経験する激しい感情の揺れ』を感じたところから物語は動き出します。そんな出会いの場面の描写はまるで夢を見るように儚く、かつ流れるように描かれていきます。『ホームにあふれている無彩色の集団の中で、淡い桜色の何かが僕の眼をひいた』という運命の瞬間。それが彼女のカーディガン。『白い開襟ブラウスの上に春にふさわしい色のロングカーディガンをはおって、オフホワイトのすとんとしたスカートをはいている』という彼女の描写。そんな彼女の『うつむきかげんのその横顔』を『あまりにも清冽で、あたりをはらうような凛としたたたずまいに満ちていた』と感じる歩太。『清冽』とは、”水が清く澄んで冷たいこと”を指す言葉です。人を形容するのにあまり用いないこんな言葉を使って歩太が感じた彼女の印象を描いていく村山さんは、次に彼女の印象を嗅覚に訴えていきます。『向かい合わせに立った彼女の髪が僕の鼻先で揺れた。ほころびかけた桜のつぼみのような、さっぱりとした香りがした』というその表現。そんな彼女の描写で気付くのは『遠く、近く、桜の枝が風に揺れている』という三月のイメージに見事に溶け込む世界観です。まさしく早春のまだキリッとした空気に包まれた淡い桜色の情景。桜のほのかな香りをそんな空気の中に感じる早春の美しい、あまりに美しい夢の中の情景にも似た世界が彼女に重ねて描かれていきます。そんな中に唐突に登場するのが『彼女の左のてのひらには真っ白な包帯がきっちりと巻きつけられていた』という生々しい描写。それを『見るからに痛々しい』と感じた歩太は、『彼女の細いからだを、押し寄せる圧力から守ろうと必死になった』と夢の中のような大切な光景を守ろうと行動を起こします。そんな歩太の優しさを知って『A・RI・GA・TO』と口を動かす彼女という、歩太でなくともキュンとなりそうなこの描写。『この時間がずっと終わらなければいいのにと願』う歩太の気持ちが何ともいじらしくストレートに伝わってきます。そして『生まれてはじめて経験する激しい感情の揺れ』と表現される歩太のその感情。”ひと目惚れ”というような安っぽい言い方で表すのは気が引けるくらいにピュアで読者の心まで鷲掴みにするように描かれていく歩太と春妃のこの出会いの場面は、もう絶品!としか言いようのないあまりに印象的なシーンでした。 そんな夢の中のような運命の出会いの後、父親が入院する病院で、今度は担当医と患者の家族という形で『こんなところで会えるなんて』と偶然にも再開する二人。あなたは、数日前の電車の中の出来事を覚えていたりするでしょうか?他人として通り過ぎていくその瞬間の人間関係を記憶に留めるほど記憶力抜群という方はそうはいらっしゃらないと思います。しかし、それが『生まれてはじめて経験する激しい感情の揺れ』を湧き起こしたものなら別でしょう。そんな瞬間の記憶は記憶というより、頭の中に一枚の絵として残り続けるものなのかもしれません。その一方で、春妃もまたあの時のことを覚えていたという事実は、歩太とは異なる何らかの感情を抱いていたのだと思います。そう、やはりあれは運命の出会い。一方向などではなく、お互いが惹かれ合ったその先に、偶然ではなく必然として訪れたのがこの再会なのだと思います。そんな二人の関係に、春妃を歩太の八歳上という何とも絶妙な設定をされた村山さん。世の中にはもっと年齢の離れたカップルも普通にいらっしゃいますが、この作品はこの時点で歩太が未成年の19歳であるとしたところに、年齢差以上の絶妙な線引きを感じます。それを『僕らの年頃にありがちな憧れだとか、そんなふうには思ってほしくないんです』と意識しながらも、その感情を肯定してもらいたい歩太。そんな歩太は『僕はすでに彼女のことをどうにも忘れられなくなってしまっていた』とその感情を燃え上がらせていきます。そんな感情の中心にあるのは『あの電車の中でそうしたように、僕は彼女を傷つけようとするものすべてから、この腕で守ってやりたいと思った』という、『あの電車の中』の記憶へと再び繋がってもいきます。一方で、『あなたのことを子供だなんて思ってないわ』と言うものの複雑な感情も見せていた春妃は、『あなたって、ひとを素直にさせてしまうの。まるで、子供のころみたいに』という感情を経て『私、もうちょっと遅く生まれればよかったな。八年も早く生まれちゃって…』と素直な気持ちを吐露するまでに至っていきます。そして、そんな歩太は19歳という年齢だからこそ、『彼女と釣り合うだけの人間になるように、すべてのことに対して積極的に、真摯に取り組むようになる、そんな種類の恋だった』という言葉のピュアさがとても自然に感じられ、ますます二人の関係を応援したくもなってきます。この辺り、男性、女性という読者の性別によって感じるところも違ってくるかもしれませんが、私にとっては、これはまさしく完璧なまでの”純愛物語”。もう、すっかり魅せられてしまうしかない”純愛物語”でした。 しかし、そんな”純愛物語”は、言葉を失うほどの衝撃的な結末へとゆっくりと、それでいて着実に歩みを進めていきます。あまりに儚い、まるで冒頭の早春の光景、淡い桜色の風景はやはり夢だったのかもしれないと感じるあまりにも切なすぎるその結末に一筋の涙が頬を伝いました。 『あれは…正直言って、電撃的なひと目惚れだった。運命的と言いかえてもいい。あのときの想いは今でも消えてはいなかった。いや、ますますせつなさがつのっているくらいだった』という主人公・歩太の”ひと目惚れ”のその先を見る物語は、まさしく”純愛”のなんたるかを見る物語でした。”純愛小説”と呼ばれるものは昨今多々生まれています。そういった数多の作品を読まれてこられた方からすると、”またか”、という思いをこの作品に感じるのもわからないではありません。そういう意味では、読書を始めてまだ一年ちょっと、”純愛小説”はまさかの初めて!という私が、この作品とここに巡り会えたのはとても幸せな出会い、まさしく運命の出会いだったのかもしれません。 『清冽』な川の流れのように美しく澄んだ情景描写の数々と、主人公・歩太と春妃の丁寧な内面の描写にすっかり魅せられたこの作品。あまりにも、あまりにも、あまりにも切なさを極めるその結末にしばらく言葉を失ってしまったこの作品。 ああ、なんて儚いんだろう。 ああ、なんて切ないんだろう。 そして、ああ、なんて美しいんだろう。 冒頭と結末に心の違う部分を強く鷲掴みにされた絶品!でした。
93投稿日: 2021.05.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
著者デビュー作。高校の時に読んだ記憶があるものの、内容を全く覚えていなかった。読みながら、春妃と夏姫という姉妹の名前が可愛いと当時思ったことだけ思い出した。笑 歩太のお父さんが退院してから終わりまでの展開が急すぎてびっくりした。 春妃が色々背負い込んで、最期もあんな形でっていうのが可哀想。辛い、切ない、やりきれない、、、歩太の今後が心配。 今「おいコー」シリーズを読み進めているため、すごく共通点があるなと思ったのが第一印象。年下彼氏・年上彼女、料理上手な男子、それぞれの性格など・・・自然と勝利とかれんを重ね合わせてしまった。 村山由佳さんは、本当に読んでいてキュンとするような照れるような純愛を書く方だなあ。若い人のみずみずしくも切ない気持ちを、こんなにも鮮やかに描写できるのがすごい。
7投稿日: 2021.05.06
powered by ブクログ読むたびに、切ない気持ちにさせてくれる。 19歳の歩太くんと、8歳年上の春妃さんの話。 文章能力のない私は、上手い言葉で残せないが、 単なる恋愛小説ではないなー。 昔、映画で見てから、小説を読んだけど、 私は小説の方が好き。 歩太くんの春妃に対する思いだけじゃなく、 浪人生という自分の、もどかしい思い、 将来に対する悲観など、 十代がたまぁーに考えたりすることを、 この一冊に盛りだくさんに書かれていることが、 スゴいと思う。 「そこには、春妃がいた。 どのページにも、どのページにも、春妃があふれていた。」 という最後の文から、 その時の歩太くんの顔が想像できるなー、って思う。 それぐらいに、この本の言葉のセンスが好き!!
3投稿日: 2021.05.02
powered by ブクログ純粋でみずみずしい恋愛小説。 壊れそうなほど綺麗で、壊れてほしくなかった。 凡庸なストーリーと解説されているが、シンプルだからこそすっと入ってきて読みやすかった。 残念ながら心が荒んでいる時に読んでしまったから、泣くことはできなかった。
1投稿日: 2021.04.13
powered by ブクログ凡庸、だって。 平凡な純愛、そして悲劇。 やめてくれよ……夏姫の存在も死も、 フィクションの中の悲劇であってくれと願うばかり。 しんどかった。 物語って、何で読むのだろう。 まだ、本の良さを分かりきっていない。 今はただ、現実から離れたいからとか、 自分と違う人生を覗きたいからとか、 映像を見る気力もないとき、 言葉に溺れたいときに、 麻薬のように手に取るくらい。 それでいいのか……? でも、そんなときに読む本ではなかった。 しんどかった。
0投稿日: 2021.04.07
powered by ブクログ非常に良かった。解説で構造自体はシンプルと言っていたけれど、たしかにそれはそう。 でも起承転結がある物語でエンタメ性はちゃんとあるし、面白かったと思う。 ……いや、面白いっていうのが難しい定義ではあるんだけれど。 人物造形が丁寧だったし、主人公が素敵だったな。 正直最初のシーンはかなり少女漫画チックで萎えてたんだけど、フィクションのなかでうまく主人公とヒロインの関係性を古典的ながらもちゃんと描いていたのはいい。 ここを雑に描かれるとすごい萎えちゃうんだよね。 続編が早く読みたいところ。
0投稿日: 2021.03.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
多分これ中学生とかのときに買ってそのまま積まれてた本。ナツイチかなんかに載ってたのかしら、よく覚えてないんですが、その当時綺麗な装丁でタイトルにもなんとなく惹かれた「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズの作者ってことで買ったのかな? そんなに分厚い本でもないし読みやすいので1時間弱くらいで読めました。みずみずしい文章と素直な文体、技巧を凝らしたお話というよりは本当に純粋な恋愛小説。春の名を冠した女性が出てくるのですが、その通り春みたいな話。でもね、正直その終わり方はどうなの?ってすごく納得がいかないし、その終わり方のせいで私の中では本当に薄っぺらい小説になってしまった。途中までの心を洗われるような瑞々しさは何だったのか? ネタバレないように語るのでは曖昧になりますが、そういう結末を迎える小説は他にもたくさんあるし、そのもの自体を取り扱った小説も多いけれど、その「必要がある」からそうなるわけで、この小説がその結末を迎える必要性が全く感じられない。 合う合わないあるんだろうなー、確かに上記の「おいしいコーヒーのいれ方シリーズ」も途中までは読んだけど、合わないかもって思って読むのやめた記憶が……もしくはそれこそ中学生のときに読んでたら感動できてたのかしら。小説すばる新人賞受賞作品らしいですが、小説すばる新人賞ってこんなもんか、と感じてしまいました!!!以上!!!
0投稿日: 2021.02.03
powered by ブクログ甘々なラブストーリーで甘いものが苦手な人私は手をつけられないレベルの甘さ。甘いもの好きには最高だと思う。
1投稿日: 2021.01.19
powered by ブクログ真っ直ぐな恋愛小説だった。 ラストは急展開で驚いたが、このあともシリーズで続いていくようなので、続編も読んでみたいと思った。
0投稿日: 2021.01.06
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久々の再読。 初めて読んでから15年以上たったかな? こんなに清々しくまっすぐで、 こんなに悲しい話だったっけ… こんな愛に出会ってみたい
0投稿日: 2020.11.29
powered by ブクログ透明感あって、清々しかった、という印象ばかり。 年上で、聡明で、美しい女性は男子(男性)のいつも憧れか。
12投稿日: 2020.09.21
powered by ブクログ天使の卵エンジェルス・エッグ 著作者:村山由佳 発行者:集英社文庫 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
0投稿日: 2020.08.31
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文章が綺麗だと思った。 まっすぐで瑞々しい恋愛小説。 ただ、結末は、悲しく切ない。 シリーズ化されているが、どのようにこれからの生を描いているのか気になる。
0投稿日: 2020.08.29
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旦那さんの本棚から拝借。有名作品ですが、初めて読んだ村山さんの作品でした。 村上さんがあとがきに書かれていますが、登場人物達の抱える傷や物語の流れは実に凡庸でした。 ただ、「恋に落ちた時のときめき、大切な人を失った時の悲しみ、それは大昔から変わってないのではないか」、とあとがきにあるように、誰しもが共感しやすく、これを読んだ人は形に出来ないモヤモヤをこの本が抽象化してくれることで、浄化され癒されたのではないでしょうか。 恋人が亡くなった時、一緒に過ごした部屋を守りたいと思った主人公の気持ち、痛いほど胸に響きました。 主人公は恋人を書いたクロッキー帳を手に、恋人のいない未来を生きていくようなラストで終わりますが、私が同じ立場だったら、そうやって前に進むことは出きるかなぁ。
0投稿日: 2020.06.26
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元恋人で妹の夏姫には後ろめたい気持ちで、やっと付き合い始めたふたり。そのあとの急な死にこの本は人の死の多い暗い物語だった。でも文章が綺麗で上品。 春妃のお腹には赤ちゃんもいたのに、それでも2人はただの恋人同士であり、夫婦でなければ家族より決定権は弱いことを目の当たりにするシーンには号泣した。 大切な人を早く大切にしないとと思える作品だった。
0投稿日: 2020.04.16
powered by ブクログ20年前に初めて読んだ小説。ストーリーよりも文章が綺麗で、大好きで読むたびに感動してる。村山由佳さんの本はそれから出たら必ず買います。
0投稿日: 2020.01.31
powered by ブクログ村山由佳さんのデビュー作を初めて読んで、ここから村山由佳さんの作品読み漁りました 村山さんの比喩表現がすごく好きで… いつもキレイだなぁと思う
0投稿日: 2020.01.01
powered by ブクログ美大浪人生の男の子の切ない恋愛ストーリー 村山由佳のデビュー作 解説でも凡庸だの何だのとボロクソ言われていて笑える 確かに設定としてはよくある恋愛ストーリーなんだけど、だからこそ心に響くものがあるよね これ読んだの何年ぶりだ? 20年くらい?少なくともここ15年は読んでない 確かに泣けるけど、以前ほどではない 色々と本を読んできたから感動のハードルが上がってる? その割に最近は涙腺がゆるくなってる気がするけどね なんか、思い出補正入ってるのかも? 最後のシーンで部屋を出ていくとこがあった気がしたけど、その手前までだったか… まぁ、この後の天使の梯子とかヘブンリー・ブルーとか天使の柩も含めての話だからねぇ 歩大くんの救済、夏姫の救済それぞれまでがワンセット なので今度はシリーズ全部通して読んでみようかね 最初に読んだのは大学生の頃で、天使の梯子、天使の柩と歩太くんと共に実年齢も重ねていったシリーズなのでかなり感慨深いんだよね~
0投稿日: 2019.11.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
天使シリーズ1巻目 恋人同士だった夏姫と歩太、大学に合格した夏姫と美大の予備校に通う歩太。 電車の中である女性に一目惚れする。その女性は父親の心の病の主治医で夏姫の姉の春妃だった。 春妃にどんどん惹かれていく歩太。 夏姫とは別れたが春妃の家にいるところを夏姫に見られてしまい、罵声を浴びる。 しかしその日のうちに春妃は亡くなってしまう。 春妃が死んだのは自分だと責める夏姫と歩太、、、。
0投稿日: 2019.08.27
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村上龍さんの「解説」にも似たようなニュアンスで触れられていたと思うが、非常にオーソドックスな恋愛の物語といった印象。ただ、それぞれのエピソードやセリフが非常にリアルというか、ドキッとするシーンが多く、一気に読んでしまった。 --p.26 「あんたまさか、これで美大をあきらめるつもりじゃないだろうね」 -- 受験に落っこちたばかりの親のかっこいいセリフ。千住さんの親もたしか東京芸大に子供を入れるときに似たようなセリフで発破をかけたみたいなエピソードをどこかで読んだ記憶があるが、非常に男前というか、堂々としていていいと思う。 --p.67 正直言って、僕の中には夏姫への嫉妬がはっきりとあった。夏姫自信への嫉妬というより、それは、いまだに受験生である僕から見れば遊んでいるとしか思えない大学生活への嫉妬であり、金銭的なことで悩まなくてもいい夏姫の境遇への嫉妬であり、そして、会うたびにびっくりするほど大人っぽく、女らしくなっていく夏姫を、いつも取り巻いているであろう男どもに対する嫉妬であった。 -- もし自分が同じ立場だったら、全く同じ感情を持つと思う。なんというか、恋愛における嫉妬というのは、同性(にどのように思われるか)を意識したものであるので、そのあたりがうまく表現されていてドキッとした。 --p.70 「ねえねえ、どっちがきれいだと思った?」 夏姫はふざけたような調子で訊いた。その中に潜んでいるかすかな真剣さに気づかないふりをして、僕はとぼけた。 --
1投稿日: 2019.06.16
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何故これを借りようとしたのか(しかも予約までして)自分でもよくわからない。ただ読み終わったあと、自分の目に狂いがなかったことを快く思った。 わたしが小説で書きたかったことなんてとっくにここで描かれている。狂おしいほどの恋心、突然の死と別れ。解説の村上龍や審査員も指摘の通りあまりにもベタだが、ここまで振り切れてベタな作品ってなかなかなくて、下手な細工を散りばめた小賢しい作品よりもぜんぜん素敵だと感じた。 「ひとりの人間が死ぬたびごとに、ひとつの世界が滅んでゆく」ショペンハウアー この言葉が目に入った瞬間、わたしはどうしようもなく泣きそうになった。死は死んだ本人にだけ降り積もる不幸ではない。人は一人で生きているわけではないのだ。周りの人間、それも愛し合っていた者同士なら哀しむに決まっている。自殺がいけないのは誰かを世界に取り残してしまうからだ。滅びゆくのは死者本人の世界だけでなく、周囲の人々の世界もなのである。 わたしが死んだら君の世界も滅びるのだろうか。 解説の「小説はテキストのない翻訳」という持論が興味深かった。言葉にできない言葉を表すことが小説の試みだ。孤独を表現できる人が真に文章の上手い人なのだとわたしは思っているのだが、それは孤独というものが表現し難い、言葉を失うものだからなのだろう。 むっちゃどうでもいいけど、『O嬢の物語』って会話の中に出てきて意外だった。 人間は圧力釜。
3投稿日: 2019.02.12
powered by ブクログ約20年振りの再読。 シンプルでありきたりのストーリー(ほぼ古典)だが、捏ね繰り回すことなく切ない気持ちにさせてくれる...。お酒を飲んだ後のシメのお茶漬けのように自然にそこに存在している感じかな。 また、何年後かに読みたくなるだろう。
4投稿日: 2019.01.27
powered by ブクログちゅう太さんリコメンド なんだか切ないけど、ちょっとこそばゆい、、、かな。 読む時期を選ぶ作品だと思う。
0投稿日: 2019.01.20
powered by ブクログそのひとの横顔はあまりにも清洌で、凛としたたたずまいに満ちていた。19歳の予備校生の“僕”は、8歳年上の精神科医にひと目惚れ。高校時代のガールフレンド夏姫に後ろめたい気持はあったが、“僕”の心はもう誰にも止められない―。第6回「小説すばる」新人賞受賞作品。みずみずしい感性で描かれた純愛小説として選考委員も絶賛した大型新人のデビュー作。
0投稿日: 2019.01.14
powered by ブクログ読後感が悪かった。生きる力が萎んでしまうような救いのなさ。読んだことを後悔した。 本書を読んで呆然としている私とって解説(村上龍)は、この生命力を吸い取る魔術の極意、あるいは先ほどまで上演されていた舞台の裏方を覗かせてくれたような印象で気を紛らわせてくれた。
1投稿日: 2018.11.18
powered by ブクログ偶然、19歳の予備校生、歩太は電車で乗り合わせた年上の女性に一目惚れする。 名前も住んでいる場所もわからない彼女。 その女性が偶然、精神的病を抱える父親の担当医でしかも偶然、ぼくの恋人の姉だということがわかる。 非常に読みやすい、情景描写も浮かんでくる文体にのめりこみました。 著者の本を知った1冊で、この後、著者の作品はすべて読んで切る。
1投稿日: 2018.10.28
powered by ブクログ「作家は相違点から出発して、共通点を獲得しようとする。なまなましい現実的なディテールを、翻訳して、抽象性を手に入れようとするのである。翻訳の際にはさまざまな形の物語の構造を利用する。だめな小説は翻訳の自覚と技術が足りずに物語の構造のどれになり、良い小説は正確なディテールの組み合わせにより物語の構造からほんの僅かの自由を得て、それが読者に快感をもたらす。」 と解説されるブンガクのことは脇においてやりきった恋愛小説 ここまでされればわかりましたお好きにどうぞの境地 ただ書かれた1993年を持ってしても 本当にこの作品が「みずみずしい感性」なのか疑問 いつでも古くありきたりで凡庸に感じられる作品だと思う
1投稿日: 2018.10.26ともかくぐっとくる
「天使の・・」シリーズはともかくぐっときます。非常にお勧めです。「天使の柩」の後書きにはこれ単独でも読めると評されていますが,やはり「天使の・・」シリーズを順番に読んでたどり着いて欲しいと思います. あまりのストレートな感情表現とその結末に衝撃を受けた「天使の卵」から 13年,歩太が偶然関わることになる14歳の少女が今回の主人公です.不 遇な環境で育ちながらも,純粋な心を秘めた少女の心を解き放つと同時に,止まった時が動き出して行きます. ネタバレはしたくありませんが,最後の柩という不穏なタイトルから感じる最悪な事態は起こりません(私も心配でしたから.でも,大丈夫です).歩太も これまでさんざんな苦難を超えてきましたからね,
0投稿日: 2018.09.12
powered by ブクログ主人公にとって春妃はすごい魅力的な女性なんだろうな。 女からしても素敵だと思うし、実際にいたら嫉妬してしまいそう(笑) 1人の人から愛される幸せ、それが当たり前じゃないという事を感じました。
0投稿日: 2018.05.03
powered by ブクログドラマティックな展開で続いていくストーリー。そんなばかなと思う内容でも、ページをめくる手を止まらせない文章校正。すばらしい。 著者には、愛する人たちがあなたにいるのなら、明日もあるさと思うなと言われた気がする。
1投稿日: 2018.02.25
powered by ブクログ途中まで読んで、あれこれ前に読んだことあったなってなった。あんまり覚えてなかったし、印象に残ってないからそれほどだったのかな。
0投稿日: 2018.02.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんともストレートな恋物語。 解説に新人賞を決めた時の審査員方の評価が載っていて、その中に「凡庸」という言葉が沢山あってこれが面白かった。 最もオーソドックスな恋愛小説ってこういう感じなんだなと思えます。
1投稿日: 2018.01.07
powered by ブクログあまりにも普通の話過ぎて、拍子抜けした。 こんなにも喪失感を味わった青年が、その後どうやって生きていったのかが気になるところ。
0投稿日: 2017.12.31
powered by ブクログで? 3部作の1巻目だからかな。エピソード0なんだろうな。さらっと読み終わり。まだ何も始まってはいない。主人公のバックボーンが描かれている。
0投稿日: 2017.12.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
年上の女性相手に電撃的な恋に落ちた青年を描いた恋愛小説。登場人物それぞれが傷を抱えている、典型的な恋愛小説なのですが、やはりラスト30ページの急展開が心に残っています。 伏線などもなく、本当にただの医療ミスで世を去った春妃。最後に優しくできなかったことと、そして春妃から妊娠を告げられなかった自身の若さ、頼りなさを悔やむ歩太。 姉を力の限り傷つけ死に追いやってしまった自責にかられ、歩太との関係性も変化してしまった夏姫。 皆が皆、悲しくて辛いラストですね。最後の一文、クロッキー張に春妃を発見した歩太の、「春妃があふれていた」という表現が今でも心に残っています。
0投稿日: 2017.10.23
powered by ブクログ10年以上前に読んで以来、久々に読んでみました。当時は自分の年齢と歩太の年齢が一緒だったので、また違う視点で読むことができたかな、と思っています。しかし、なぜ筆者はあのような春妃の死を描いたのだろう??続編に何かエピソードがあったかな??また続編も再読してみようと思います。
0投稿日: 2017.09.24
powered by ブクログ久しぶりに恋愛小説を読んだ気がする(笑) ずいぶん前に購入したにもかかわらず、積本となっていた一冊。初読みの作家さん。 二日間で一気読み。読みやすかった。 青春時代の甘酸っぱい恋愛に、大人のどろっと感を乗せた様な感じかな? 後味は決して良くない。 けれど悪くはない。 恋愛って幸福感もあるけれど、切なくて、必ず誰かを傷つける。そこに厚みを加えて大きくしたのだと思う。 誰も救われない。 ただ、僕の未来に希望を託すしかないのかな・・・。
0投稿日: 2017.08.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
適当に東京の丸善で5冊買ったやつのうちの1冊 友達におすすめされたので 本読むの遅いはずなんだけどもんのすごいさくっと読めてしまった… 末尾の解説見てみると、凡庸性がウリってとこあるみたいなんだけどそこがだめだったかもしれない
0投稿日: 2017.07.18
powered by ブクログ<まだ読んでません> 「青春と読書」集英社文庫創刊40周年記念号に紹介されていたので読もうと思って買ってきた。 3.11で被災した青年が、避難所での生活の中でつらいことを忘れさせてくれる時間を手にすることができたとのことだった。
0投稿日: 2017.07.17
powered by ブクログ「こんなにもまっすぐで切ない恋の話があっただろうか」「いやぁ、無いんじゃないのかい?」なんて自問自答。とにかくストレートな恋の話なので、好みは分かれるところだと思いますが、これはイイですよ。
1投稿日: 2017.02.01
powered by ブクログとても純粋な恋愛小説。 あまり恋愛小説に良い印象は持ってなかったが、本作は少し違った。 解説にもある通り、あまり物語に大きな仕掛けなどせず、凡庸さに徹したことが理由なのかなと思った。 物語としてはバッドエンドで、切ない読後感だったが解説を読んで、著者が伝えたかったであろう希望を感じ取ることができ、良かった。 シリーズの他の作品も読んでみようと思う。
2投稿日: 2017.01.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
内容は軽くないが、文体は短め、軽めの短編恋愛小説。主人公が浪人生→大学生なので、生活感というか、生きていくことのリアリティーは薄め。 あとは好き嫌いのレベルかなぁ〜。 辛口に見れば、思春期後期の男性に特有な性欲の毒々しさが希薄。隠そうと、昇華しようとするも、その荒々しさは隠しきれないその感じ。清廉とした文体が却って似つかわしくないかなと。 また、女流らしさか、春妃が歩太に惹かれた過程が見辛く、亡き夫の代償対象ではないのか、という穿ちが最後まで拭い去れなかった。
1投稿日: 2017.01.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
少女漫画みたいなストーリー。 読んでいてあまり感情移入が出来ず、父やヒロインの死の場面も、唐突だなあぐらいの感想で、どこか冷めた目で読んでしまった。 映像作品は一切見ていませんが、小説よりも映像で見た方が感情移入しやすそうな内容だと思いました。
1投稿日: 2017.01.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
再読2~3回目ぐらい。(少なくても映画公開前に一度は読んでいると思う。)村山由佳さんの著作は久し振りに読む。自分にとって本当に大切な人を失うという感覚は、この本の歩太君に降りかかった事と同じような気がすると本を読んで感じた。歩太君の今後がどうなるか気になる。続編「天使の梯子」「天使の柩」も機会を見つけて必ず読んでみるつもり。感想はこんなところです。
0投稿日: 2017.01.20
powered by ブクログ芸大を目指す浪人生・歩太は、満員電車の中で恋に落ちた——。 8歳年上の精神科医・春妃との激しくも切ない純愛を描いく。
0投稿日: 2016.12.30
powered by ブクログ年上の女性に一目惚れする浪人生の話。 新刊を読むにあたって いつぶりだかに再読。 登場人物たちが若いな。
0投稿日: 2016.12.07
powered by ブクログベタ甘な恋愛小説。 恋愛だけで小説が書けるのがすごい。 というか、恋愛だけの小説?はじめて読んだかも…
0投稿日: 2016.11.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ストーリーの大まかな流れは確かに凡庸で、斬新さはあまり感じられないけれど、高校を卒業したばかりの青年の純粋な恋模様がとてもみずみずしかった。お父さんもそうだけれど、ラストであまりにも春妃があっけなく死んでしまって、少し置きてけぼりにされた気分になった。大切なものが目の前であっけなく失われていってしまうこと、儚さに胸つかまれて始まった恋が儚く散ってゆくことに、作者さんは一種の美意識を持っているのかなと思ってみた。
0投稿日: 2016.10.09
powered by ブクログ内容紹介 芸大を目指す浪人生・歩太は、満員電車の中で恋に落ちた——。8歳年上の精神科医・春妃との激しくも切ない純愛を描いた、直木賞作家・村山由佳のベストセラーを完全漫画化!! 内容(「BOOK」データベースより) そのひとの横顔はあまりにも清洌で、凛としたたたずまいに満ちていた。19歳の予備校生の“僕”は、8歳年上の精神科医にひと目惚れ。高校時代のガールフレンド夏姫に後ろめたい気持はあったが、“僕”の心はもう誰にも止められない―。第6回「小説すばる」新人賞受賞作品。みずみずしい感性で描かれた純愛小説として選考委員も絶賛した大型新人のデビュー作。 内容(「MARC」データベースより) 19歳の画家志望の予備校生、歩太と8歳年上の精神科医、春妃。二人は春もまだ浅いラッシュアワーの電車の中で、その"恋"に出会った。止まらない、もう誰にも止められない、この激しく貫く純愛。
1投稿日: 2016.09.18
powered by ブクログ天使の棺から読み始めて、歩太の過去が気になり本作を読んだ。 自分に正直になることは大事。本当に好きな人といれることってどれだけ大切で幸せなのかはよくわかる。 だけど、やっぱり夏姫が可哀相。 棺を読んで歩太の優しさにすごく心惹かれたけど、この話ではなんだか自分勝手に思えちゃった。恋愛は人それぞれだし、しょうがないのにな。
2投稿日: 2016.08.14
powered by ブクログ王道の恋愛小説。切ない展開、結末だが、それでも生きていかなければ、という意思を感じさせるあたりに時代を感じる。
1投稿日: 2016.07.27
powered by ブクログシリーズものとの予断で、結末は衝撃的でした。発表から30年も経過して、いまなお瑞々しい純愛小説は、王道の展開を書ききっていて、大変良かったです。 ―― http://bookmeter.com/cmt/57513559
0投稿日: 2016.07.14
powered by ブクログ高校生くらいの時に読んだ時はむちゃくちゃせつなく感じたようだ。 しかし、15年以上経った今読んだら話の流れ的に春妃が亡くなる理由がどうしても納得できなかった。事故で急に亡くなるという設定は納得いかない。こちらの感情の持って行き場がない
0投稿日: 2016.05.03
powered by ブクログ好きじゃない。何しろヒロインぶっ殺して放り出して終わりってラストがいや。春妃がなんで歩太に惹かれたのかもすっきりしない(死の影引きずってるとことか?情熱とか?)し、やっぱり好きじゃない。
0投稿日: 2016.03.17
