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海街diary 1 蝉時雨のやむ頃(1)
海街diary 1 蝉時雨のやむ頃(1)
吉田秋生/小学館
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総合評価

263件)
4.4
128
84
31
1
0
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画を見てとても良かったので読んでみた。 原作は漫画だとは把握していたが、 吉田先生作品だとは思っていなかった。 流石に人間の情感の繊細な描き方が素晴らしい。 自分も近い経験があるので、 お通夜に行って 知らないおじさんが死んでる という感覚、すごくよくわかる。 大人のすべき事を子供に肩代わりさせるなと シャチ姉がはっきり言ってくれてほっとした。 父を看取ってくれてありがとうと言えるのも大人だ。 4人で街を見渡せる場所で 写真を見ながら泣くシーンが好きだ。 こういうのが本当の弔いとすら思う。 すずちゃんが馴染むのが早いのも 三姉妹の温かさを感じる。 すずちゃんが高低差をものともせず近道を使っていたのは サッカーで日頃から鍛えられていたからなのか。 学校でもサッカーでもどんどん馴染んでいって 多分元の家にいたら出せなかった自然な姿で いられるのではないかと思うと 本当に良かったなと思う。 見学に行った時うまいなと思った子たちと共にプレイして 仲良くなって、一番うまいと言われていた裕也が病気になって 人生色々過ぎてしんどい。 すずが彼の気持ちにとても配慮している姿がしっかりしていると思う反面 そうならざるを得なかった環境のことも考えてしまう。

    0
    投稿日: 2025.04.27
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    再読。私の大好きな鎌倉が舞台になっていて、鎌倉の名所や風景がステキに描かれている。鎌倉の古い家で暮らす幸、佳乃、チカの三姉妹が、父の死によって腹違いの妹すずに出会い、四姉妹が一緒に暮らすようになることから始まる物語。四姉妹それぞれに事情があってドラマが展開されていくところが面白い。続きも再読したい。綾瀬はるかさん、長澤まさみさん、夏帆さん、広瀬すずさんで映画化された作品も観たことがあるがそれもよかった。 心に残った言葉 ・おとなのするべきことを子供に肩がわりさせてはいけないと思います (長女 香田幸) ・子供であることを奪われた子供ほど哀しいものはありません (長女 香田幸) ・あたりまえだと思っていたことは 案外あたりまえじゃないのかもしれない             (次女 佳乃) ・雪って不思議だね  いつもと同じ風景なのに  雪が降ってるだけで  なんだか違う世界みたい(浅野すず)

    18
    投稿日: 2025.03.16
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    「思春期の心理を見事に表現している」と、本学・福祉心理学部の元教授が絶賛し、授業でも紹介された漫画です。 ーーーーーーーーーーー 駅前キャンパス 配架場所コード:駅前コミック・絵本 分類記号:726.1 著者記号Y ーーーーーーーーーーー

    0
    投稿日: 2025.02.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    10/31(水) 1巻「蝉時雨のやむ頃」 kindle期間限定無料が今夜までだったので駆け込みで読んだ。 めっちゃ良かった…… やっぱり自分好みの漫画だった………… 基本設定としては「社会人の三姉妹が同居する鎌倉のデカい屋敷に、腹違いの中学生の妹が引っ越してくる話」で、そんな四姉妹を主人公としたオムニバス形式の連作短編集、といっていいだろう。 この1巻には表題作を含む3つの話が収録されており、最初の、父の葬式のために山形の温泉郷に出かける、四女すずとの出会いの話と、3つ目の、すずが鎌倉の中学校とサッカーチームに入り、難病で片足を切除することになったキャプテンに他の男子たちと寄り添う話がめちゃくちゃ良かった。ふつうに泣いた。 親の死とか、大人びた子どもがようやく見せる涙とか、難病とか、要素としてはかなーりベタに泣かせてくるものなんだけど…… なんていうのか、漫画の「雰囲気」がいいんだよな。かなりコメディ要素も強くてケラケラとしたトーンで進んでいるのとか、舞台となる鎌倉という土地の風土と文化と歴史に寄り添った描写がすばらしい。ふとしたコマで描かれる道端の風景がすごくいい。単行本ラストページに作中で出てきた鎌倉の舞台マップが付いていて、思わず「ずる~~~!」と言っちゃった。こんなの鎌倉に行きたくなるに決まってるだろ!! ひとつの田舎町を舞台にした理想の物語のひとつかもしれない。ちょっとエロゲっぽいというか…… 『フォークソング』とかに少し似ている。オムニバス形式だし。理想のエロゲ(エロ抜き)といってもいい。2006年連載開始ということで、確かにエロゲ全盛期と被ってはいる……。 すずちゃん、スペックだけ見てると俺TUEEE系主人公だな。両親が死んでいて腹違いの姉たちに引き取られた可哀想な境遇やら女子中学生ということやらで、そうしたイヤさはまったくないが。 これって少女漫画なのか?? あんまり「っぽさ」はないと思うが。でもたしかに、フキダシ外/コマ外で台詞やコメント(ツッコミ)を書き込むノリなんかは少女漫画の文脈なのか。女だけの園。実質『四つ子ぐらし』ともいえる。 改めて、第3話「二階堂の鬼」は傑作だと思う…… すごいのは、将志(マサ)の存在だ。転校してきて、仙台の名門サッカークラブから来たエリート少女すずのことが気になる風太をメインの視点でエピソードを構成しようとしたときに、風太の嫉妬対象としてもう1人の男子キャラを配置して三角関係にするのは王道だ。この作品でいえばキャプテンの多田がそれにあたる。そして、そんな多田に難病の運命を与えて、それによって風太の葛藤と、すずとの交流を作り出すプロットなので、実は将志はあんまり要らない。というか、将志ポジションのキャラをそのまま難病で入院させればよりコンパクトになるはずだ。つまり将志=多田にすればよい。しかし、この漫画ではそうはならずに、あくまで風太の嫉妬対象を将志にして、もっとサッカーが上手くてイケメンな多田には嫉妬しない。そして入院している多田に何度もお見舞いに行く将志と、行こうにも行けない風太とすず、という形で対比の構図を作り、終盤のクリスマスの見舞いには風太とすずの2人で行き、将志はいない(その前の紅葉ヶ谷のシーンには将志も「なぜか」付いてきている。ここの『ちはやふる』小学生編っぽさすごい。元ネタかもしれない)。 こうして、脚を失った多田の苦悩と実存を描きながらも、あくまで彼は「蚊帳の外」として、風太・将志・すずの甘酸っぱくほほえましい三者関係を立ち上がらせている。これがすごい。 見方によっては、風太の淡い恋の青春ストーリーのための都合の良い引き立て役として、別キャラに難病を与えて片足を失わせた、かなり残酷で嫌らしい話にも読めると思うんだけど、その中学生なりのシリアスさとほほえましさとが見事に同居した、かけがえのない傑作短編になっている。 クリスマス見舞いのシーンでの、コマの内にも外にも降り続ける雪の描写に、漫画ってすごいな、と思わせられた。 あと、すず自身は特にどの男子にもあんまり靡かずに孤高なヒロインとして屹立しているのがまた素晴らしい。まぁこれから異性愛に発展していくのかもしれないけど……。

    1
    投稿日: 2024.11.01
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    鎌倉で暮らす三姉妹、さち、佳乃、チカが腹違いの妹すずと同居を始める。それぞれの生き方がときにせつなく、ときにユーモラスに、鎌倉の風景の中で描かれる。 久しぶりの吉田秋生さんでした。女性が女性っぽく見えます。以前は骨格ががっしりしてる感じの女性の描き方でしたが。 蝉時雨のやむ頃、四女すずが鎌倉にやって来た。 佳乃と恋人の朋章。 すず、少年サッカーチームの湘南オクトパス入団。 風太の悩み、裕也の入院。 【浅野陽子】父の今の奥さん。父は再再婚ですずを連れ、陽子さんは再婚で男児二人を連れてきた。 【あづまや】父が働いていた旅館。河鹿沢温泉にある。 【アライ】さちを悩ませることが多い看護師。第一巻では登場はせず。 【飯田】陽子の叔父で司法書士。 【井上泰之/いのうえ・やすゆき】湘南オクトパス監督で市民病院リハビリ科勤務の理学療法士。この人のおかげで裕也の命が助かったという面が強い。 【カマドウマ】茶色っぽいコオロギのような昆虫。一部ではGとええ勝負なくらい嫌われている。佳乃の天敵。個人的には知人の別荘開きを手伝ったとき倉庫にビッシリいるのを見てゾッとしたことはあります。一匹一匹ではそんなに気になりません。 【佐助稲荷】ご近所の稲荷神社。 【さち】長女。佳乃は「シャチ姉」と呼ぶ。看護師。 【湘南オクトパス】地元の少年サッカーチーム。 【すず】浅野すず。腹違いの四女。父の不倫→再婚相手の娘。仙台にいた頃少年サッカーチームの強豪青葉JFCでレギュラーだった。出会ったときは健気さが前面に出ていたが、サッカーをやってるときは活発で強気な面が出ている。 【裕也】多田裕也。湘南オクトパスの選手。主将。 【父】不倫して離婚、その相手と結婚しすず誕生。その相手が亡くなった後陽子と結婚した。 【チカ】三女。香田千佳。葬式に出るにあたってなぜかパンチパーマにした。スポーツマックス藤沢店勤務。 【朋章/ともあき】佳乃の現在の恋人で大学生。稲村のマリンショップで夜だけバイトしている。ルックスは良い。いつもはガテン系の男とつきあうことが多かった。 【浜田】チカの勤めるスポーツマックス藤沢店店長。 【風太】尾崎風太。湘南オクトパスの選手。背番号十八番。 【将志/まさし】緒方将志。湘南オクトパスの選手。関西出身。 【佳乃/よしの】次女。香田佳乃。スタート時二十二歳。鎌倉八幡信用金庫勤務。父親は優しかったという印象が残っている。酒好き、男運なし。カマドウマが苦手。

    0
    投稿日: 2024.07.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今の年でやるべきことを 今の年でやれるか 周りが頼りないから その立場に立たなければいけないのか 大人と子供なんて 言葉ではわかれるけど 何ができれば大人、何ができなければ子供なんて分けるのも なんか悲しい気がするけど、 子供が子供のままでいられなくて 早く大人にならなければならない時間を 過ごさなければならなかったと思うと 泣きたかったことのすら気づけない関係の重たさ 一緒にいようと言ってもらえる 居場所がある 何ができるわけではないけど 居ていいよと言ってくれる関係に出会える ここは私の場所なんだって思えることが 全てのはじまり

    0
    投稿日: 2022.09.26
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    映画の雰囲気とはだいぶ違った印象。 最後の方はすずちゃんのサッカーの話が中心になっていて、ちょっと私の求めていたものとは違うけど、とりあえず2巻も読んでみます。

    0
    投稿日: 2022.08.24
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    友人から借用、映画を先に観た。 映画は作品の最初の一部を切り取ったもので 四姉妹の出逢いが中心になっているが 原作ではタイトル通り四姉妹の日々が綴られている。 サブタイトルがとても素敵。

    0
    投稿日: 2022.06.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「蝉時雨のやむ頃」 …家を出て15年たつ父が亡くなったとの連絡が3姉妹にはいった 父の葬式で、母の違う妹と出会う 〇父の優しさを思い出す 「佐助の狐」 …すずが引っ越してきた。チカとすずは、佳乃の彼氏を町中で見つけ後をつける 〇ウソがばれるとき。すずの酒豪の予感 「二階堂の鬼」 …すずはサッカーチームに入る チームメイトの入院 〇魂のゴール 〇ずーっと、読みそびれていた 読めて良かった

    7
    投稿日: 2022.04.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    父のお葬式のシーンでのさち姉の台詞が最高。 喪主の挨拶を妻が子供のすずにやらせようとした時の言葉。 「これはおとなの仕事です。おとなのするべき仕事を子どもに肩代わりさせてはいけないと思います。子どもであることを奪われた子どもほど哀しいものはありません。」 かっこよすぎる。

    3
    投稿日: 2022.02.20
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    3巻まで期間限定無料で提供されていたのを期に再読。そもそも最初に読んだのは、映画が先だったのか、原作が先だったのか。再読なので、よくわかった感じがした。映画版をもう1回見てもいいかなと思った。Amazonで見れるだろうか。

    0
    投稿日: 2021.08.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画をテレビで見て、原作を読んでみようと。 映画が原作のテイストをそのまま持っていたのだと感じた。時間の制約があるから端折らざるを得ないところもあったのだろうが。

    0
    投稿日: 2021.04.10
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    全巻読み終わりました。 自分の住む町をもっと知りたい、大事にしたいと思うようになりました。地元のお店を開拓するようになって、素敵なカフェや定食屋さんを見つけました。ここが私にとっての山猫亭や海猫食堂になったらいいなと思います。 これも、コロナ禍の今だから感じたことなんだろうと考えると、嫌なことばっかりじゃないなと救われた気持ちになりました。

    1
    投稿日: 2021.01.30
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    父が家を出て、母も再婚相手と家を出て、祖母と姉妹3人。その祖母も亡くなり、姉妹で暮らしていたところに父の訃報が。15年も離れていると亡くなった父ですら「知らない人」。昔の父の写真を見てようやく涙が出る。異母妹のすずの母親は父と再婚後亡くなり、すずはずっと強がって生きてきた。突然鎌倉に、異母姉妹と一緒に住むと決めたすずの強さにびっくり。これから年相応の生活ができるといいな。 多田の気持ちはきっと誰にも分らない。クラブチームの主将だった子に突然足を切れ、なんて。受け入れるしかない。。。

    1
    投稿日: 2020.11.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    以前、読んだのだけれど、改めて。 すずが、告別式の挨拶をすると言った時のさち姉の言葉。 映画でも見ているので、知っているのに泣ける。。

    0
    投稿日: 2020.09.12
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    3人姉妹と母親が違うすずの4姉妹のお話。 話の内容は重い内容であるけれど感じさせない明るさと展開が読了感を良いものにしてくれる。 正直期待せずに読んでたけどとても面白い。

    0
    投稿日: 2020.01.17
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    鎌倉で暮らす3人姉妹のもとに15年前に家を出ていった父の訃報が届き、葬儀のために赴いた山形で3姉妹は腹違いの妹に出会う。父と母を幼くして亡くした妹すずに、長女の幸は一緒に暮らさないか?と持ちかける。そしてすずも共に鎌倉の家で共に暮らすようになり4姉妹の生活が始まるのであった…。 鎌倉の由緒ある土地柄の中で生きていく彼女たちを、あたたかい人情や切ない感情がとりまいていく様が、深い人間味を感じさせてくれる。親がいないことは悲しいことなのだろうけど、姉妹たちだけでときには喧嘩しながらも仲良く暮らしている様子がほのぼのして癒される。今までダメな親達のために子供らしく甘えることも出来なかったすずが3人の姉たちの愛情を受けてだんだんのびのびしていく様子がとても良かった。

    1
    投稿日: 2019.05.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    我が家では吉田秋生については、うかつなことは書けない。読みたければ、いつでも読めるのだが、「ちょっと、それ、ページをぎゅーって開かんといてくれる。」とか言われちゃうので、読むのも、少々気を遣う。とはいいながら、映画「海街diary」を観て、ここは、どうしてもという気分で、原作の「海街diary1~8」(小学館)をトイレなんかに持ち込まずに読み終えた。 吉田秋生のマンガの特徴について、一般論というか、マンガとしてどうなのかということは、ここでは、あまり言う気はない。一つだけいえば、クローズアップの描線の鋭さ、それと、おそらくセットになっている登場人物の表情の厳しさ。その結果、傑作「バナナフィッシュ」なんて、登場人物が、男なのか女なのかよくわからないノンセクシャルな表情をしていて、漫画家のきつい性分のようなものを感じさせる。それが彼女のマンガの魅力なのだが、まあ、印象は人それぞれだろう。 ともあれ、読後の印象は映画を観た感想とは全く違っていた。映画は過ぎ去った時間や家族の死からの再生の物語、新しい出発のための助走の姿を映しているのだが、なんとなくの「暗さ」が漂っているように感じたのだが、原作のマンガの中で、娘たちは過去の時間に憑りつかれたりしていない。 父親や家族、知り合いの死や、娘たちだけで暮らす古い民家のたたずまいや、歴史に彩られた鎌倉の街の風景は、確かに、彼女たちの境遇を取り巻いているし、物語の主人公にふさわしい、独特な背景、あるいは舞台を作り出している。しかし、それが過去をクローズアップして、登場人物たちを縛り付けるような印象はない。 原作の中では、登場人物たちは生き生きと生きているのだ。 たとえば、第8巻の表紙絵の階段を駆け上っていく四女スズの後ろに広がるのは、父が捨てた街の風景ではなく、その街の上にひろがっている今日の青空だ。 ぼくが最も印象深く読んだ、第5巻「群青」にあるシーンだが、海猫食堂のおばさんの死に際して、四女スズのダイアリーであるだろうモノローグが、こんなふうに四角囲みで書き込まれている。 入院して 3週間後 山猫亭の福田さん 豪福寺の和尚さん 将志の一家に 見守られて 海猫食堂の おばさんは 亡くなりました 神様は 気まぐれで 時々ひどい 意地悪を するので でも 晴れた日は 空が青い どんな気持ちの時もそれはかわらない それだけは 神様に 感謝したいと 想います 海街の日々を生きる人々の上には、晴れた日の青い空が広がっている。時間は、さまざまな可能性をはぐくんで、過去から未来に向けてゆったりと流れている。四姉妹と彼女たちを取り巻く人々の生活や人柄は、重なり合う時間の厚みが丁寧に書き込まれて、明るく深い。コミカルなギャグと繊細な描画の組み合わせが、物語の展開を支えていて、読者にゆっくり読むことを促しているように思える。いまさらいうまでもないが、傑作だ。(S)

    3
    投稿日: 2019.01.29
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    "マンガ大賞を受賞したとのことで、一巻を買ってみた。最初は、少女マンガチックな絵についていけるか不安だったが、そんな心配はなくなるくらい物語に入っていけた。 良い作品だ。家族、友人、鎌倉での日常をほのぼのと描いている。 きっと、次の巻も購入して読むことになるでしょう。"

    0
    投稿日: 2018.10.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    静かな街の4姉妹。 作者らしいさらっとした描き方で、つられてこちらもさらっと読んでしまうのですが、振り返ると「えらいことになってた話だよね…?」となる。 感動とかそういうのとは別の、考えてみれば全然さらっとしてないよね、という。 特に目新しいところのある話でもないし、多分現実にごろごろあるような出来事の羅列なのだろうけれど、それでも「物語」としてきっちり成立しているところがこの作者の凄いところなんだろうなと思う。 あ、2巻買いました。

    1
    投稿日: 2018.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

     鎌倉で生活する三姉妹。父母に捨てられた3人は、父の葬儀で、母の違う妹と出会う。なぜか惹かれ合う4人。長姉はその末妹を鎌倉に誘う。  ドロドロ展開でもおかしくない話だが、今のところは日常が淡々と進むのみ。

    0
    投稿日: 2017.09.17
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    I think , this is a comic book written about family. The teacher of my scenario writing school recommended me several years ago. She said this comic reminds me the story by Kuniko Mukouda , the queen of scenario. I agree with her opinion. Volume 1 is perfect.(onikuさん)

    0
    投稿日: 2017.07.04
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    映画を先に観ていて、漫画も是非!と読みました。完結しているか、と思ったら、まだまだ続いているんですね。

    0
    投稿日: 2017.03.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この間映画を観たので、原作を読んでみる。 映画だと腹違いの妹のイメージが大きかったが 原作だと姉妹それぞれ、また周りの友人、友人の兄弟や親せきが繋がったりしていて (古くから住み続けている土地柄だろうか?他作品に登場するキャラクターが今作に登場しているようだ) 鎌倉に住む人達、という印象。 次女の失恋や四女の友人の病気による足切断など、四女の両親がいない設定がそこまで強烈に感じないくらい、人には色々な事が起こるのだなぁ、と思った。

    0
    投稿日: 2017.02.06
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    映画と意外と同じ内容だった。映画ではわからなかったいろいろな背景がわかる。 眼の表現が昔よりふつう?な漫画の感じになったと思った。

    0
    投稿日: 2016.06.12
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    またしても、良質なコミック発見です。 映画化されたことで、このコミックを知りました。 良い雰囲気。追いかけて読んでいきます。

    1
    投稿日: 2016.04.07
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    鎌倉に住む幸・佳乃・千佳たち三姉妹のもとに、幼い頃に別れた父の訃報が届く。父には、すずという娘があった。葬儀の帰り、幸はすずに、鎌倉で一緒に住まないかと告げる。☆映画をなぞるように読んだ。よくできた映画化だったと再認識。☆2007年5月初版刊行。Kindle期間限定無料お試し。

    0
    投稿日: 2016.03.05
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    映画化もされた鎌倉が舞台の4姉妹の日常をうまく描いた物語 父母共に蒸発して残された3姉妹 急に父が無くなった知らせとあわせて残された腹違いの妹を引き取り4姉妹の生活になるところから話が始まる。 4姉妹それぞれにストーリーがありまとめられないが映画化された漫画は面白い。映画は見てない。読むべき。

    0
    投稿日: 2015.09.06
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    またコミックです。 レンタル・コミックで借りて読んだ。 映画は観ていない。 そのほうが良いだろうと思う。 コミックとして楽しんで読む事ができる。 映画になったらどうゆう感じになるのだろうと想像するのも楽しい。 第1巻なんだけれど、つづきを読もうか迷っている。 読んでみたい気持ちもあるんだけれども、 どうしようかなぁ・・・

    0
    投稿日: 2015.09.03
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    1話が好きです。 子供らしく過ごしていない子供・・・。 その表現に胸がとても痛みました。 この物語みたいなことって現実では難しいかもしれないけど、すずには子供らしい時間を過ごしてほしいと思いました。

    0
    投稿日: 2015.08.24
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    ずいぶん前に試し読みした時に気に入ったのを映画化で思い出す。また鎌倉に行く用事もあったので購入。再読時登録。 幸田三姉妹が離別した父の葬儀をきっかけに出会った腹違いの妹すずと出会う所から話ははじまる。「話」と言うも、特に何かシナリオ上進行しなければならないことはなく、題の通りまさに「Diary(日記)」のように日常が描かれていく。1話目である葬儀の話のあと、2話目が次女・佳乃の彼氏の話、3話目はすずのサッカークラブの話と続き、すずを迎え入れてからの生活を中心化して描く回が設けられないのもその証拠である。とはいえ、しっかり前回の話で出てきた要素を使いながらそれぞれの話をつなげて時間の流れを表現することもしっかりしているので、すんなりと彼女たちの生活が読めていく。 1話目のきっかけが非常にいい話である。そこが気に入ったならばおそらく今後の展開にも期待できるのではないか、と思わされる作品だ。

    0
    投稿日: 2015.08.15
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    映画のCMを見て、漫画を全巻購入。読み始めた。父親の死によって一緒に暮らし始めることになった、三姉妹と中学生のすず。鎌倉にある三姉妹の祖母宅での四人の生活が始まる。

    0
    投稿日: 2015.08.13
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    映画を観て逆にマンガにやってくるというある意味最悪な読者の一人ではありますが、ご容赦をば。 綾瀬はるかだけはちょっとミスキャストかな?とか暢気に思ったりするのはご愛敬として、あれですな、『スラムダンク』の影響というのは凄まじい。『三月のライオン』然り、ちょっとした登場人物の心の声を吹き出し的に書くスタイル、あのマンガは一つの山なんだなと。

    0
    投稿日: 2015.08.02
  • 家族ってなんだろう

    以前から、表紙の色遣いがいいなーと思い、とても気になっていました。 映画の予告を見て、もっと暗ーい出だしを想像していたので、意表を突かれた感じです。 まだ物語は動き出したばかりですが、楽しめそうです。

    5
    投稿日: 2015.07.24
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    2015.6 誰だって悩んだりぶつかったりしながら、それでも生きていく。自分で考えて自分の足で生きていきたい。正直に。自分とまわりの人を大切に。 テレビで映画やってて。おもしろかったよねえ。出てくる人みんないい。そっか。私、鎌倉好きなんだな。

    0
    投稿日: 2015.07.11
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    『海街diary ①~⑥』(著:吉田秋生) 「映画を観る前に原作を読んで!」という先輩からのアドバイスを実行(笑) もう何十年振りに漫画を買いました(笑) 原作が先か、映画が先か・・・ 悩んでるいる方も多いと思います 私の感想も結果論なんだけど、原作先で良かったかなぁ~ 映画は原作に忠実に進むけど、やっぱり時間の制限があるからか はしょられてる部分が多い そこを知らずして観るのか、そこを知っていて観るのか まぁ、これもお好みってところよね(笑) 久々に漫画で「早く先が読みたい!」と思えた作品です もぉぉ4姉妹の心模様に感情移入して号泣しました! どちらが先かはお好みなのでお任せしますが 是非とも両方楽しんで欲しいなぁと思います!

    0
    投稿日: 2015.07.05
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    この先どうなるかは分からないけど、少なくとも1巻は良い雰囲気。全体に穏やかな空気が流れている。 それに鎌倉行ってみたくなる。

    0
    投稿日: 2015.06.23
  • やさしい気持ちになります。

    映画化もあり、何となく読んでみました。優しい気持ちになれる秀逸な作品です。 2巻行きます。一気読みになりそうです。

    2
    投稿日: 2015.06.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まだまだ序章という感じ。 各話のタイトルのつけ方がすごくいいよなー、と本屋で見かけてる時から思ってた。 映画のキャスティングはちょっと違うイメージ。 ちょっと見たかったけど、読んだら映画見る気なくなった……。

    0
    投稿日: 2015.06.06
  • 四姉妹の人間模様に心ひかれる物語

    幸・佳乃・千佳の三姉妹が、父の死をきっかけに異母妹である「すず」に出会い、そしてーという、鎌倉を舞台に描かれる人間ドラマ。 姉妹といっても仕事も性格も異なる彼女たちが、時に笑い、時に泣き、そして「家族」として、また一人の女性として生きていく。そんな人間模様がとても丁寧に描かれているな、という印象。三姉妹もすずも家庭環境はやや複雑ですが、そんな彼女たちが出会って心を通わせていく様が、心に静かに響きます。 そして読むたびに感じる、香田家の雰囲気。「四女」となったすずと三姉妹との会話・言葉遣いから、少しずつ変わっていく4人の距離感が伝わってきて、なんだかほっこり。派手な物語ではありませんが、登場人物たちの心情が読むものの心に染み入ってくる、そんな魅力を持ったマンガです。おすすめ。

    1
    投稿日: 2015.06.05
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    1話目は「持てそうもない荷物」2話目は「持ってあげられない荷物」3話目は「共有出来ない重い荷物」で構築された1巻。誰しもが何かを抱え、自分の内に内に詰め込んでしまう荷物(負担)。持ちきれなくなって落っことして溢れ出して...。「当たり前」に運んでいた荷物が案外当たり前じゃなく家族、恋人、友達がその荷物を時に分かち合って、時に軽くしてくれていて。そんな素敵な時の流れに対して、限界と諦めの苦さも描いていると同時に、捨てるという選択の強さにもふれる。面白い。

    0
    投稿日: 2015.06.01
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    幼いころ家をでていった父の葬儀に参列することになった3姉妹は父の妻と連れ子たちと対面。 その1人である義妹と暮らすことになる。 親のせいで複雑な家庭環境の中で生きる子供ってのは近年多いんだろうな~。 どうしょうもないことへの憤りと悲しみを笑顔の中におしこめて前を向く4人それぞれの姿が秀悦です。 映画も好評のようですね http://edoga.blog22.fc2.com/blog-category-17.html

    0
    投稿日: 2015.05.30
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    やっぱりこの人の漫画は面白いんだなぁと再確認させられました。 人生のヘビーな事を殊更大仰にせずさらっと描かれるその手腕。

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    投稿日: 2015.05.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読了:2015/4/29 「まんがキッチンおかわり」より。 読んでよかった。やさしい物語だった。こういうのでしんみりするような年になったのだな…。 「子どもであることを奪われた子どもほど哀しいものはありません」のところで泣いてしまった。これは幸お姉ちゃん自身のことでもあるよな…。すずが思い切り泣くところでもじんわり来た。お姉ちゃん達がいてくれてよかった。 実際に、こういう境遇にいる子が読んだら、こんなに恵まれた環境にいるやついねーよ、って思うのかも知れないけれど…。ファンタジーとして読むべきものなんだろうな…。

    0
    投稿日: 2015.05.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    去年末に電子書籍のクーポンがあったので、良質のマンガでも読もうと思い、候補にあげたのが2013年のマンガ大賞でもあるこれ。舞台も、母の実家でなじみの深い鎌倉、表紙も母の母校の鎌倉高校前だ。でも、結局電子書籍はウチのPC環境には対応しておらずスマホも持っておらず、ひとまず読むのを断念。 で、数か月後に転勤があり縁あって鎌倉に住むことに。さっそく地元の図書館で借りてみたよ。(前置きが長い。) 人間の描き方がうまいです。 印象的なのは陽子さん。ああいう人、いるわ~!

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    投稿日: 2015.04.16
  • 暖かな日常

    鎌倉を舞台にほのぼのとした日常が淡々と描かれていきます。 映画化されるとの事で試しに読んでみたんですが、すっかりはまってしまいました。 何気ない毎日をいろんな人が繋がって生きていく。 当たり前のことがとても幸せに思えてくるとても素晴らしい作品です。 癒しを求める方は是非。

    2
    投稿日: 2015.04.09
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    テレビを見ていて映画化されることを知った。 長澤まさみも夏帆も好きだけど、予告編をみる限りでは圧倒的に原作のこのマンガをお奨め。 吉田秋生のマンガを読んでいるとついつい鎌倉や江ノ島に住みたくなる。

    0
    投稿日: 2015.03.06
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    banana fishでファンになり、この作品も読みました。この作者の繊細なひとの心の捉え方が天才的です。読むと自分の日々の日常に対する視点も暖かくなる気がします。

    0
    投稿日: 2015.02.07
  • 鎌倉を舞台に紡がれる、家族のものがたり

    鎌倉に住む、香田幸、佳乃、千佳の三姉妹。 幼い頃に家を出て行った父の葬儀に出たことがきっかけで腹違いの妹、浅野すずに出会います。 「鎌倉にこない?」の一言がきっかけで、鎌倉での”四姉妹”の共同生活が始まることに。 一緒に住んではいるものの、4人にはそれぞれの学校や仕事、恋愛、人生がある。 物語は4姉妹の視点を移動しながら、ゆっくりと進んでいきます。 話が展開していくにつれ、これまでのエピソードが絡み合い点と点が繋がっていくことで、物語はより一層の深みを増していく。 何があっても、結局ひとつの家に戻ればそこに家族がいる。 美しき古都、鎌倉を舞台に紡がれていく家族の絆は、じんわり胸に染みていきます。

    3
    投稿日: 2015.02.05
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    鎌倉を舞台にして、4姉妹を軸に、 家族の絆を描いた作品。 長女 幸 次女 佳乃 三女 千佳 四女 すず それぞれの登場人物が、魅力的。 すごく切なくて、すごく優しい心理描写に、 一気に引き込まれた。 マンガではあるが、非常に字数が多くて、 読み応えがある。 登場人物みんなに、当然だけど葛藤があって、 心理描写が中心になっている。読み終わると、 前向きになれるところがポイント。 今後の家族の成長が楽しみで次が読みたくなり、 大人買い完了 鎌倉に行きたくなった。 マンガ大賞受賞作は、レベル高い。 吉田秋生は、BANANA FISH の作者でもある。 こっちの方が、有名かな。

    0
    投稿日: 2015.01.16
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    マンガ大賞に選ばれていなければ読まなかったでしょう……… でも、本当に読んで良かったと思います。 心理描写がとてもうまいです。 大人が大人として立派に描かれているときもあれば、 悩みにおしつぶされそうになっていたり。 本当にうまいです。 セリフにはっとさせられることがたくさんあります。 こうありたい、と思わせる登場人物の魅力があります。 そして、ちゃんと笑わしてくれる。 これを読んで、マンガ大賞ってすごいな、ちゃんと選んでるなと思いました笑

    1
    投稿日: 2015.01.12
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    鎌倉を舞台にした四姉妹の物語。 前半は次女メインで、後半は四女視点の話が展開されます。 こんなの読んでるとまた鎌倉に行きたくなっちゃうなー。 話とは関係ないですが、人物のアップになると瞳の光の入れ方が気になります。なんで両目が別々の方を向いてるように見えるライティングにしてしまってるんだろう…。そこだけどうしても気になって、気が散ってしまうのがマイナス。

    0
    投稿日: 2014.12.12
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    マンガに登場する見慣れない料理「しらすトースト」が食べたくなります。4姉妹のやりとりは家庭の匂いがして和みます。

    0
    投稿日: 2014.12.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これは「はみだしっ子」の女の子版だなぁ。 1番上が思慮深く、2番目が奔放、3番目が野生児、末っ子が素直、って言う。 そして子供時代に子供でいられず、子供だけで生き延びて行く、というテーマ。 でもカラっとしてる。 映画化も楽しみ。

    0
    投稿日: 2014.11.26
  • 複雑な家庭事情の姉妹の日常のお話

    幼いころに父が女を作って出ていき、その後母が再婚のためにどこかへいなくなり、祖母とずっと暮らしてきた三姉妹。出ていった父は女の人とは死別、だが娘が一人いて、その状態で二人子持ちの別の女性と再婚。そして父にガンが見つかり、他界する…ってとこから始まる。書き出すととずいぶんややこしいけれど、一言でいえばある日突然腹違いの妹ができましたという話。 日常系なのだけど、家族との死別とそれに対する想い(ずっと離れ離れだったから悲しめないってのはありそうでないシチュエーションだと思う)やサッカー選手を目指す少年が病気で足を失う話など割と重めのテーマが多い。 それらについて、それぞれ性格の違う姉妹が、それぞれの考えで動いていくのが見どころかな?真面目でしっかり者の長女、チャラ系だけど意外と色んな事考えて悩む次女(主人公?)、アフロでちょっとあほ系の三女、そこにまだ中学生だけどしっかりした考えを持った末女がいい感じに絡み合って動いてくれます。 全体的な雰囲気は大人向けの女性マンガなので好みが分かれるかもしれない。自分も昔はこういう話あまり好みはしなかったなぁ…。二十代の今は面白いなと思える。 色々あるけど、色々悩んで、色々動いてなんとか前に進みたい人に是非。

    4
    投稿日: 2014.11.09
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    来年公開の映画はキャスト的にあまり期待できない『海街diary』の1巻です。 鎌倉は好きな街なので、随所に鎌倉の街が出てきて嬉しいです。 かなりタイトな家庭だったにも関わらず、いろいろあっても楽しそうに暮らしている四姉妹がいいね!

    0
    投稿日: 2014.09.21
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    久々にこんな風にしみじみと漫画読んだなぁ。 疲れてしまった。 ・・・いや、漫画を読んでじゃなくて、自分を今取り巻く日常に。 4月から、中学校の教員になった。 日々の目まぐるしさに巻き込まれ、「自分」を見つめることなくここまでやってきた。 果たして自分は、こんな人間だったか、という疑念が頭をもたげては、 「はいはい、次行かなきゃ!立ち止まってたらすぐ置いてけぼり食らうよ!」 というように、日常が追いかけてくる。 今更、「これが大人になるということを受け入れるということなんだろうか」とか、柄にもないことを思わされる。 中学校。 小学校と高校に勤めることに、抵抗はなかったのだけど、中学は直感的に「ここは、違う。」と思って避けてきた感がある。 子供のひたむきさに救われることがある。 それは、小学校でも高校でも、変わらない。 ただ、いやな見方をすれば、中学校は、 「人間のいやな部分とダイレクトに向き合わなくてはならない場」な気がして、そこに今まで「違う」と思ってきた自分が重なる気がする。 小学校高学年くらいのころからだろうか、いや、もっと前からかもしれない。集団が苦手だと思う意識があった。 小学校の、中学年か、高学年のころだったと思う。近所に知的障害を抱えている子がいて、どうやら学校に行っていないか、特別支援学校だからだろうか、学校が早く終わっていたかで、学校の帰り道、たまにその子に出くわすことが会った。 わたしは、面識がまったくなかったから、挨拶もせず通り過ぎてた。今思うとそれもよくなかったのかもしれないけれど、一緒に帰ってた友達たちは違った。 口に出すのもはばかられる侮蔑の言葉を、その子に浴びせかけてた。 なんでそんなことを言うのかわからなかったから、家に帰ってお母さんに、 「友達がこういうことを言ってたの。でもそれは言っていいことなの?」と聴いた記憶がある。  母の言った言葉は覚えてないのだけど、私の疑問は、間違っていないということをいってくれた気がする。 ほかにも、「女の子」が苦手だった。正確に言うと、「群れを成して秘密を共有する女の子たち」が苦手だった。秘密はたいてい好きな人の話か人の悪口だ。ほんとにいやで、そういう人たちとはあまりかかわらないように生きてきた。正直今でもそうだと思う。 ただ、教員になり、今、そこにダイレクトに向き合わなくてはならなくなっている。 子がそういう価値観ならば、親もそういう価値観の人間が多いわけで、まず私が避けて通ってきた部分に、真正面から向き合うことからはじめなければ、何も意味がない。 それが苦痛で。 どうして、言わなくてもいい言葉を人に言うのか、 どうして、自分ばかり得するように立ち回るのか、 どうして、誰かが傷ついてしまうことに鈍感でいられるのか、 「それがわからないのが中学生なのだ」 本当に? 違うと思うんだよ。 「今の子はストレスを多大に抱え込んでいるから。」 本当に?それは、本当なの? 大人だって、たいした違いはないじゃない。 うまくコントロールしてさ、上手に立ち回る術は身に着けたかもしれないけど、根っこは何にも変わらない。 その上手に立ち回る術がない分、彼らの行動はストレートで、人のいやな部分を、ダイレクトに見せ付けられる。 それが今で。 ここに長くいたら、 わたしは、今まで「これが私だ」と思ってきたものがすべて、なきものになってしまう気がする。 わたしは、こんな人間だったのだろうか。 日々そんな思いが、頭を覗かせては、もぐらたたきのように、日常がそれを押さえ込む。 わたしらしさって、いったい何なんだろう? 本を読んで、啓蒙的にそれを授業に生かしていく、 今までそのように行ってきたものが、まったく効果をなさないで、頭ごなしに「それは違う!」という主張を中学生に教え込んでいるような気分になる。 先日、「いじめ」とされる行動を指導する場面があった。 いじめは許されるものじゃない。そんなことは、分ってる。ただ、「いじめられた」とする子(と親)が、普段の日常会話があまり通じなくて、通じないと友達が投げかけた言葉を無視するという行動をとってしまう子だった。 それさ、友達だと思ってた子にそんなことされたら、しかもそれが何度も何度もされたら、その子を気にかけて話しかけたり関わろうとしてきた子も、嫌になっちゃうの、わたし分かる気がしちゃうの。 教員だからさ、「この子はそういう子なんだ。」って思って、それなりに接することができるけど、友達だったら違うじゃん。「なんで、無視するの?わたし、困ってる様子だから、気にして声をかけたんだよ?」ってわだかまり、絶対持っちゃうと思うの。でも、「私はいじめられている」って訴えが、先行するんだよね。 「いじめは許される行為じゃない」よ?「いじめられてる側にも、問題があるということは、ない。」って、指導する人間の心構えには、書いてあるよ?分かるの。「いじめられてる側にも問題がある」ってことを認めてしまったら、教師がいじめを容認する場面が出てきてしまうことがあるって、分かるの。でもさ、それじゃあ、やさしさを拒絶されることの悲しさは、どこに持っていけば、いいの? そう思ったら、わたし何にも言えなくなっちゃって、 でもベテランの先生は、加害者とされる人たちを、完膚なきまでに攻め立てたの。 あぁ、わたし、ここにいてはいけない人間なのだ。 そう思ってしまった。 わたしは、頭で分かっていても、 「いじめられる側にも問題がある場合もあるんじゃないか。」って、思ってる。 そうじゃない!って、貫けない弱さを抱えている限り、私はここにいては、いけないんじゃないかって、思わされた。 教員をして、8年目だけれど、 わたしは、これから先の自分の生き方に、 教員以外の選択肢を持たなくてはならないのではないかと、 本気で思わされる、今日この頃。 愚痴を言わせていただくのなら、 中学生にもなったら、教員を頼るな。 って、正直思ってしまう。 昔と今は違うけれど、 「自分の現在おかれている最悪な状況を、先生になんかに、助けてもらいたくない。」 わたしは、少なくともそう思ってました。 怒れる刃の矛先を、教員に向けるのはかまいませんが、 人を傷つけるような刃の鋭さを、いずれは自分で、自分の鞘に収めなくてはなりません。 それができるまで、何度でもわたしは、失敗に付き合います。それが仕事です。 でも、「自分で何とかしなくちゃ」と、思わない人間が、「誰かが何とかしてくれる。」「先生が何とかしてくれる。」そう思う人間が、 親も含め、あふれかえってる気がします。 そんな私を取り巻く現在に、 このお話の主人公たちは、強く、美しく、眩しく映ります。

    1
    投稿日: 2014.09.13
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    家族や病気など重苦しくなりがちなテーマを(もちろん登場人物たちは皆真剣に悩んでいます)美しく描いた素晴らしい作品です。

    0
    投稿日: 2014.08.16
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    吉田秋生には、「カリフォルニア物語」からハマった。 「BANANA FISH」を読んで、もうこの人は 「日本の宝」だと公言するようになった(^ ^; 過去作も、単行本で手に入るものは全て読んだし、 夜叉の途中まではリアルタイムで追っかけてた。 が、その辺から忙しくなっちまって マンガ読まなくなってのぅ...(^ ^; で、本作。実は古本屋さんで 「すずちゃんの鎌倉散歩」だけ先に買ってて(^ ^; 「ラヴァーズ・キス」は読んでたので、 何やら関連作品があるらしいな、程度に思ってた(^ ^; で、今回、やはり古本屋さんにて1〜4巻まで 安げに売ってたので衝動買い(^ ^ まず一巻目は「蝉時雨のやむ頃」。 四姉妹が一緒に暮らすようになるまでの展開と、 すずちゃんが所属するサッカーチームの スター選手の衝撃の展開まで。 やはり...い〜わ〜(^o^ 登場人物の心の機微を、重すぎず固すぎず 丁寧に描き出す吉田節(^ ^ 仕事のこと、恋愛のこと、いろいろありつつ それぞれに成長していく登場人物たちを 俯瞰する視線には、大いなる愛がある。 そして、メインの舞台となっている 鎌倉の風景の描き方がまた素晴らしい(^ ^ いやこれは「鎌倉散歩」別冊で出したくなるわ(^ ^

    0
    投稿日: 2014.08.11
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    ずっと気になりながらも読むのを迷った作品。やっと読み始めましたが、すぐに世界に引き込まれました。 親子関係、姉妹関係、恋人、様々な複雑な要素が絡み合いながらも、鎌倉という地で生きていく様子が、すごく見ていてひこまれます。母親の異なる妹が、山形から鎌倉へきてみんなとの距離を少しずつ縮めながら生きていく様子が良かった。

    3
    投稿日: 2014.06.28
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    個性的な三姉妹。 父の死を契機に腹違いの妹との生活が始まる。 旦那に死なれた奥さんを娘があれは大丈夫と女性視点で怜悧に観察しているところが印象に残りました。

    0
    投稿日: 2014.06.04
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    雪って不思議だね いつもと同じ風景なのに 雪が降ってるだけで なんだか違う世界みたい ー二階堂の鬼ー

    1
    投稿日: 2014.05.15
  • 登場人物どれも魅力的なキャラ

    鎌倉を舞台に描かれた姉妹の物語。 家庭環境は複雑なはずなのに、お互いそんなことを感じさせないくらい爽やかなのは、各キャラの人間性からか、鎌倉という土地からか。 巡る季節とともに四姉妹それぞれの状況は変化していきますが、合間合間に人間社会の理不尽さや悪しき風習などを風刺っているところもあり。 のんびりとした日常漫画ですが、作者のメッセージはひしひしと伝わってきます。

    3
    投稿日: 2014.04.30
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    大好きなBANANA FISHの吉田先生の作品。古都・鎌倉を舞台に異母4人姉妹の日常が描かれている。何気ないセリフ・心理描写なのに、心にずっしり響くものがあるのが、見事であっぱれ。大好きな作品です。

    0
    投稿日: 2014.04.22
  • 読んでいる時間がただただ心地よい

    大好きなBANANA FISHの作者のマンガということで、期待して読んだけど、その期待を裏切りませんでした!複雑な家庭環境ながら、まったく暗さを感じさせずに生きる三姉妹(途中で四姉妹になる)のキャラがどれも良くて、自分が三姉妹なだけに、かなり共感して読んでしまいます。 絵も好きだし、鎌倉のゆったりした空気感も良い。 ここ最近で一番のヒット。

    2
    投稿日: 2014.04.05
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    大好きなBANANA FISHの作者のマンガということで、期待して読んだけど、その期待を裏切りませんでした!複雑な家庭環境ながら、まったく暗さを感じさせずに生きる三姉妹(途中で四姉妹になる)のキャラがどれも良くて、自分が三姉妹なだけに、かなり共感して読んでしまいます。 絵も好きだし、鎌倉のゆったりした空気感も良い。 ここ最近で一番のヒット。

    3
    投稿日: 2014.03.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    唐突な質問なんだが…皆さんは鎌倉へ行ったことがありますか? 私も数回しか行った事はないのだが 大変良い所である 細い路地が多く、いかにも古都の風貌を兼ね備えておるのだが 海が近くにあるせいか若い人も多く住んでおり 古さの中に若さが旨く共存しており面白い町である 坂が多いので、坂道から見える海が人の心を解き放つような感覚がある そんな町に「幸」「佳乃」「千佳」の三姉妹が住んでいる 父親は15年前に借金と女を作って出て行った 父親が居なくなって2年ほどで母親は男を作って出て行った 残った三姉妹は祖母に育てられたのだが、その祖母も他界している そんな折、三姉妹のもとに父親の訃報が届く 葬式に行きたくはないのだが…行ってしまう気持ちが良く解る(笑) つまり、興味半分。こういう時、好奇心の方が勝ってしまう そこで自分達の母に良く似た「弱さを武器に生きているウザイ女」と出会い 異母姉妹である「すず」と出会う 弱さを武器に生きているウザイ女を母に持つと その子供は人より数倍早く大人にならなくてはいけない 長女の「幸」に良く似たその子を三姉妹は放ってはおけなかった 文章にするとエライ・ド・暗い話となるのだが… 周りから見るほど当事者は「そんなに暗くない」ってな雰囲気が良く出ている そりゃ~二親に捨てられた訳だから辛くないっと言えばウソになる 長女の「幸」は芯が強くシッカリしているし 次女の「佳乃」は男に貢ぐし 三女の「千佳」は年上好みだし 三人共にシッカリと二親に捨てられたトラウマを持っている でも、トラウマも長年やっていると…それが「自分」なわけなんだし それが普通の彼女達なりのプロテクターなのだ(笑) 私の父親も女を作り出て行った その時、父の妻だった継母さんは、自分も他の女から父を奪ったって事を ものの見事にコロっと忘れて、ハデに泣いたり喚いたりしておった(笑) が…チョビっと可哀相かな~っと同情しかけた時に…男を作って出て行った 泣いたり喚いたりする女は、一見弱そうで実は強い(笑) 多少飽きれたが、誰かに頼っていないと生きられない女も大勢いる それを罪だと言えるほど私は子供ではなかった 年齢的には子供だったが、早くに大人にならなくては この家族の中では生きられなかった 春先に、その父の愛人から我が家に電話があった 父が心臓発作で倒れ手術中だという 我が実家の「家庭の事情」ってモノをよく知るダンナ様は「行くな」と言った 日曜の19時である。父は現在東京に住んでいるので 我が家から飛んで行っても1時間はかかる 多少迷ったが…いや、本当に迷ったのだ…が、好奇心が勝ってしまった 肉親をこよなく愛する人々には罵倒されそうだが そういう家族も居るコトを解って欲しい 病院へ到着しても手術は終わってはいなかった 実は…本当にオマヌケなのだが…手術の間、私は父の愛人と 二人っきりで待合室で並んで待たねばならないって事を… まったく想定していなかった 限りなく…気まずい雰囲気であった(笑) 父の愛人や妻たちと話すのは慣れておったのだが… 私と同じ歳の父親の愛人とは何を話してよいやら解らんかった 大変都合の良い事に…夜の待合室には誰も来ないし、誰も通らん。 ポツリ、ポツリと、どんな状況で父が倒れたのかを聞きながら 時をやり過ごすしかなかった (これほどの気まずさは経験したことがなかったぞ…笑) たまたま常勤しておった先生が、カテーテルでの心臓手術の権威だったらしく 父の手術も無事終了しICUで父の寝顔を見て、その日は帰った。 翌日、柄にもなく花束なんぞを持って父の病室を覗くと バケモノ張りの回復力を見せて父が起きておった 第一声が「帰れ!お前なんぞ呼んでない!」である 最後に会ったのが3年ほど前で… 父の「金貸してくれ~」ってな借金を断り、 大喧嘩して別れたのが最後であるので さもあらん(笑) 「ほうか、それだけ元気なら大丈夫じゃろう。帰るわ!」っと 啖呵を切って帰ってきた 手術後の父の姿が、小さなジジイに見えたもんで 少々同情して翌日も顔を出したのが間違いじゃった まったく、私も歳を取ってヤキが回ったもんである(笑) 我ら親子を知る人は皆、似たもの親子と呼ぶがの(最悪である…) それから2週間ほどして…父が入院していた病院から電話が来た 普通…容態が急変したんかっ!?って思うじゃろう~~ 我が父は…病院代を踏み倒し…治療半ばで逃げたらしい…。 クソオヤジ~~~! っと叫んだのは言うまでもない(笑) 何時か私の所にも、この漫画と同じように父の訃報が届くだろう その時私は信長のように父の祭壇に灰を投げて 「この、クソオヤジ~!」っと叫べるだろうか? やってみたいな~~なんぞと考えると顔がニヤケる(笑) どうせ、葬式代一式私が払う事になるんだろうし 借金もあるだろうし、その時の愛人は私よりも若いかもしれんしの この位はやっても良いかもしれん(笑) おっと、漫画の紹介だった…(ハハハハハハハ) つまり、傍から見たらシンジラレナイ状況であっても 子供の頃から慣れ親しんでいる世界なもんだから辛気臭さは無いのである むしろ肝が据わっている分、小気味良いのである そんな漫画だからオススメだと思う(笑)

    1
    投稿日: 2014.02.23
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    鎌倉と大賞にホイホイされて。笑いにジェネレーションギャップを感じると言えば悪口のようだけど、毎話の深さと文化や植物の知識から年功を積まれた教養のある著者さんだと思う。でもおもしろければ持っておきたいわけじゃない、絵柄の好みが邪魔する。しかしシャチ姉みたいな看護師が苦手で苦手で。←決定打 しかしこの方の名言「子供であることを奪われた子供ほど哀しいものはありません」「死んでゆく人と向きあうのはとてもエネルギーのいることなの 許容量が小さいからってそれを責めるのはやっぱり酷なのよ」

    0
    投稿日: 2014.02.23
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    複雑だけれど前向きな姉妹たち日常生活をリアルに描いている。だからなのか、生きて行くうちの理不尽なことや、人の弱さも強みも、優しさも、読後感にすぅーっと訪れて、何故だかじんわりと感動する。

    0
    投稿日: 2014.02.07
  • 気持ちよく泣ける・愛しい物語

    吉田秋生さんの本は、バナナフィッシュ以来。 Reader Storeでたまたま、この「海街diary」を見つけて読みました。 彼女の描く、スッと切れ長の目のキャラクターが男女を問わず好きなんです。 海街diaryの登場人物でいうなら、長女・幸がいちばん好きです。凛としたところも。 まずは第1巻を試し読み、と思って買いましたが、読み始めたら涙が止まりませんでした。気持よく泣けるお話したちでした。 なので、つづけて5巻までイッキ買い、イッキ読み。 どっぷりと海街diaryに浸りました。 愛しい物語です。

    6
    投稿日: 2014.01.08
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    kananoさんから布教本。私には兄弟姉妹はいないので兄弟仲が良いのも悪いのも想像するしかないのだけれど、こういう姉妹の関係は羨ましい。血縁が有るとか無いとかじゃなくって、彼女たちの人間性が整っているから家族として暮らせるのではないかな

    1
    投稿日: 2014.01.06
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    三人姉妹のやりとりが楽しいです。 それぞれにいろんな事情を抱えていて、本当にリアルな人間群像。 街の雰囲気やその土地の空気も感じられる魅力的な作品でした。

    0
    投稿日: 2014.01.01
  • たんたんとした日常がきれい

    近所の本屋で、なにやら大賞をとったという陳列があって興味を持ちました。 ひどく懐かしい名前であったこともあって、思わずポチりました。 結果は大正解。 こういった日常を優しく描いた漫画は大好きです。 二巻以降タイトルが変わっていくこともあって、続刊を読むことが非常に楽しみです。 とにかく、優しい気持ちになりたい人にはお薦めです。

    2
    投稿日: 2013.12.27
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    誰かのレビューに書いてあった「誰が読んでも心に響く」が本当にしっくりくる。悩みの種のオンパレードって感じなんだけど、内面描写を毎回しっかり書いているので雑多な印象ではなく、むしろ作者の引き出しの多さとその丁寧さに感心してしまう。

    5
    投稿日: 2013.12.10
  • 鎌倉を舞台にした異母4姉妹の家族の絆の物語

    『海街diary』は、鎌倉を舞台にした、異母4姉妹の家族の絆の物語です。 私はまだ電子版の出ている3巻までしか読んでいないですが、 早く続巻を読みたいと思っています。 まじめでしっかり者の長女、香田幸、酒好きでちょっと奔放の次女、香田佳乃、天然系でユニークなキャラの三女、香田千佳、中学生ながら責任感のある四女、浅野すず。 そんな異母4姉妹が、父の死をきっかけに、鎌倉で一緒に暮らすことになるところから物語が始まります。 母と娘の複雑な感情、仕事や学校、恋の悩みも織り交ぜながら、この4姉妹が織りなす家族の絆が描かれており、良質の大人のコミックに仕上がっていると思います。 また、大仏、鶴岡八幡宮、御霊神社、七里ヶ浜の海、江の島、鎌倉の花火大会、切通し、谷戸(やつ)、路地の佇まい、梅や桜などの四季折々の花など、そんな鎌倉の歴史、風景、自然がこの物語に溶け込んでいて、作品に深みが出ていると思います。

    5
    投稿日: 2013.12.02
  • 素敵

    日常をテーマにした作品。マンガ大賞も受賞した作品ですね。 鎌倉が舞台となった漫画で、人間模様がおもしろいです。

    1
    投稿日: 2013.11.20
  • 大好きなものがたり

    鎌倉で繰り広げられる4姉妹のお話。 静かにこころに降り積もっていくような、そんな物語で 気がついたら涙がとまらなくなってしまうことも。 ラヴァーズ・キスのキャラクターも登場しています。

    4
    投稿日: 2013.11.12
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    登場人物がみんな悩みを抱え成長していく…と書くとまたありきたりなという印象ですが、内面の描写がものすごく上手なので簡単に感情移入してしまう。もうみんな好きすぎる…そして風景もとても綺麗です、こんな町に住みたい。 私はこういう少女漫画が書きたい、少女漫画の教本のような一作です。

    0
    投稿日: 2013.11.09
  • 日常ってこんな感じなのかも

    吉祥天女、BANANA FISH以来、久しぶりに読みました。さすがの画力、でも以前の作品とはガラリと違いますね。共通しているのは確かな人間観察、かな。登場人物の日常が丁寧に描かれ、親しい人が病気になったり遺産問題が発生したりと事件は起きますが、生きていく中でこういう事って起こるよね、と読んでいてストンと受け入れてしまいます。 5巻まで一気に読んでしまいました。続編が待ち遠しいです

    2
    投稿日: 2013.10.31
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    誰が読んでも心に響く、普遍的に価値のある作品だと思う。手放したくない、ずっと側に置いておきたい。色んな絆が描かれている。帯コピー「別離と慕情」。

    3
    投稿日: 2013.10.15
  • 以前の作品との違いに驚き

    賞を取ったということで、久しぶりに吉田秋生の作品を読んだのですが、昔読んだマンガとあまりに雰囲気が違うのに驚きました。 身近にありそうなに感じられるストーリーに、柔らかい雰囲気を感じさせる絵柄と、昔の作品からは想像できないような作品で、多くの人に受け入れやすいマンガになっているような気がします。

    2
    投稿日: 2013.10.14
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    5巻まで読みました。 漫画ですが、これはかなりぐっときた!! まるで向田邦子の小説を読んでいるよう。そして漫画ならではの楽しさもあり。たくさんの人が出てきて、交差し合うのに、ごちゃごちゃしない力量。 鎌倉の街並みが美しく、本当に素敵な作品。

    0
    投稿日: 2013.10.02
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    ハードなテーマを扱ったBANANA FISH以来、吉田秋生の作品は20年以上振りに読んだけど、こんな日常をテーマにしたのも描くんだ! 鎌倉の街並みが緻密に描かれているのもいい。 心を打つセリフが随所に出てくるけど、個人的には看護師の幸姉の 『大人にならざるを得ない子供』の哀しさを訴える場面が一番心に残った。 重い病気を患った子や複雑な家庭で育った子は、驚く程しっかりしていて大人びている、環境が彼らを子供でいさせることを許してくれないから。だが、子供に大人の責任を負わせてはならない、という趣旨で語られていた。 避けされない状況はあれども、子供が子供でいられる環境は幸せと言えるのでしょう。 日常を描いたものではあるけど、扱ってるテーマは深い。マンガ大賞受賞をきっかけに読み始めたが、最後まで追いかけてしまうと思う。

    0
    投稿日: 2013.09.28
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    書店に平積みしてあったし,なんだか賞も取ってるみたいだったので,暇つぶしにと買いましたが,買わなくても良かった・・・ 借りて読むくらいで十分かな・・・

    0
    投稿日: 2013.09.28
  • とてもほんわかしているのに

    結構複雑な血縁関係、事件も重いことが、さらっと展開していきますなのに、暗くないのは、鎌倉の景色のせいでしょうか?5巻まで読みましたが、今後が楽しみです。

    2
    投稿日: 2013.09.26
  • 鎌倉に行きたくなります

    鎌倉の風景がとてもきれいで、4姉妹の心の移り変わりと合っています。 出来事は家族、友達、恋愛などのありふれた話なのですが、なぜかしみじみ読めます。 5巻まで読みました。

    3
    投稿日: 2013.09.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1〜5巻まで 2013マンガ大賞を受賞した作品ということで読みました。 舞台が鎌倉で3姉妹が暮らす家に、母親違いの妹がやってくる話。 いかにもドラマ化されそうなストーリー。こんな姉妹生活やってみたいな〜って。 姉妹それぞれキャラクターがしっかりあるのが面白い。 しっかりもので看護婦の姉、恋愛体質な次女、暢気な3女。 そして、この3姉妹に加わった母親が違う、しっかりもののすず。 現実味ありそうな感じもまた良かった。 追記 5巻:死や愛についてのストーリーに非常に深みがあって、本ではなくマンガならではの良さがあった。すずちゃんも風太くんも声にはしないでお互いのことを思いあっていたりして、こうやって人って成長していくのかーと。

    1
    投稿日: 2013.09.23
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    鎌倉が舞台となっている漫画です。 漫画大賞とった作品だから、と思って読んだのですが、イマイチインパクトがないと思ってしまいました。 漫画喫茶でよんで1週間たちましたが、 ぼんやりとストーリーを覚えているだけで、特に印象に残っている場面とかはあまりありませんでした。 絵は素敵なので、もっとわくわくさせてくれたら、良いのだけどな〜と。

    0
    投稿日: 2013.09.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    幸「死んでいく人に向きあうのはとてもエネルギーがいることなの」 「許容量が小さいからってそれを責めるのはやっぱり酷なのよ」

    0
    投稿日: 2013.08.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集的なものかと勝手に思っていたけど、2話目が続きだとわかってうれしかった。 一人でがんばっていたすずが幸せになりそうで、うれしいけど、三角関係とかやめてほしいなぁ

    0
    投稿日: 2013.07.03
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    キャラクターの違う三姉妹に腹違いの末の妹がやって来た。 って設定だけでもー反則なぐらい面白くなりそうな感じ。

    0
    投稿日: 2013.07.01
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    人生に少し疲れた時に読むといい。バナナフィッシュとか夜叉とか、非日常の中のギラギラした熱情を感じたけど、この作品は、日常の中にある静かな熱情を感じさせてくれる。冷静に見れば、登場人物は結構な不幸にあっている。辛いことがあったって、きっと誰か見ててくれる。包み込む家族、友人がいる。読むと心がほんわかしてきます。

    1
    投稿日: 2013.06.18
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    三姉妹+異母姉妹の末っ子の同居生活。 こういうありふれた日常の漫画をきちんと読むようになったのは、年を重ねた証拠なのかしら?

    3
    投稿日: 2013.06.12
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    同僚の先生に教えてもらい購入。 -----(以下、何か心に響いた言葉)----- 私の勤務している病院の小児病棟には、いわゆる難病といわれている子が大勢います。 そういう子は、例外なくいい子でしっかりしています。 なぜだか分かりますか? 厳しい闘病が、彼らが子供でいることを 許さないからです。 子供であることを奪われた子供ほど 哀しいものはありません。

    0
    投稿日: 2013.05.30
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    友達に借りて再読。 出た頃に立ち読みしてましたが、 すっかり忘れてました(^^;; あの人が気になり、 ラヴァーズキスも読む。

    1
    投稿日: 2013.05.26
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    なんとも言えないおもしろさ。 読み終わったあと、 おおきく息を吐き出しました。 感慨深い作品でした。

    0
    投稿日: 2013.05.25
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    この作品、漫画大賞にも選ばれたようですが、大好きです。少女マンガでは超有名な作家さんですが、男性でも楽しめる作品。鎌倉に住みたくなります。

    1
    投稿日: 2013.05.21
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    1巻~5巻まで読了 リアルなストーリー。 日常のいろんなことを描いているんだけど、飽きることなく どんどん話に引き込まれていきます。 4姉妹となったそれぞれにストーリーがあって 面白かったです。 たまーにすずちゃんと幸姉の顔がこんがらがるのですが(笑) 姉妹だから似てるってことですね。 レンタルして読んだのですが購入して何度も読みたくなってしまいました。

    2
    投稿日: 2013.05.21
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    基本的になが〜いシリーズ物が好きなんだけれど、これも、ずっと読んでいたくなるシリーズだ。 河よりも長くゆるやかに、を読んでからもう随分長い年月が過ぎたけれど硬質さとしなやかさが入り混じる世界観が心地いい。 漫画という平面なのに距離感や音や空気感がまるで映画のように立ち昇ってくる。

    1
    投稿日: 2013.05.20
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    鎌倉で暮らす四姉妹の物語。遺産相続や不倫、恋愛や別れ、病気など、日常の事件がありつつ、現実的。甘くなく、辛すぎもせず。レビューに「BANANA FISH」以来と書いている方が多いけれど、私もそのクチ。「BANANA FISH」の連載期間9年の間に少し絵が変わったけれど、それからそのまんまなんだなぁと感動。猫っぽい目が好き。

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    投稿日: 2013.05.19