黒ひつじさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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進撃の巨人(13)
諫山創 / 別冊少年マガジン
新生リヴァイ班と、エルヴィンの新たな企み
80
前巻のエレン奪還作戦で右腕を失ったエルヴィン団長や、クリスタ(ヒストリア)の生い立ち、また一歩近づいた巨人の謎など、気になる展開は山ほどあれども、まずは何を置いても、しばらく登場のなかったリヴァイ兵長…が満載だということをお伝えします!むしろ出ずっぱりと言ってもいいほどに。
女型の巨人戦で悲しい結末を迎えた旧リヴァイ班ですが、新たな作戦の元に再びリヴァイ班が結成されました。熟練の兵士達を失ったいま、新兵ばかりとなってしまった調査兵団の中で、リヴァイとハンジがリーダーとして立つ姿が印象的です。
しかし、巨人の正体が明らかになるにつれ、調査兵団の仕事はどんどん辛いものになっていきます。自分がこれまでやってきたことの意味をリヴァイが自らに問うシーンでは、読んでるこちらまで苦しくなってきます…。全てを終えても、彼らの気持ちが晴れることはないのでしょう。
巨人との戦いのスペクタクルがメインだった前巻に比べ、13巻は物語が進む回でした。エルヴィン団長の真意が明らかになる次の巻まで待ちきれません! 続きを読む投稿日:2014.04.08
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アルスラーン戦記(1)
荒川弘, 田中芳樹 / 別冊少年マガジン
100点満点のものがたり導入
63
鋼の錬金術師ファンとしては、荒川弘のファンタジー作品というだけでも、ワクワクしますが、原作があの田中芳樹さんということで、面白くないわけがありません。
この1巻は、主人公アルスラーン王子の暮らしぶり…から、初陣で厳しい現実に叩き落とされるまでが描かれ、これから始まる波乱の序章的な内容。自然と登場人物も多くなりますが、少ないページ数の中でもそれぞれの人物の個性を鮮烈に印象づける手腕はさすが。
シリアスな展開の中に時折見せるギャグ要素が荒川作品の魅力ですが、アルスラーン戦記でも今後でてくるのでしょうか?これから描かれるアルスラーン王子の成長が楽しみです。 続きを読む投稿日:2014.04.08
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進撃の巨人(16)
諫山創 / 別冊少年マガジン
レイス家の秘密、アッカーマン家の秘密、、、
30
ここまで謎に包まれてきたレイス家の力が明らかになる16巻。
対峙するヒストリアvsエレンがどう動くのか、終始ハラハラさせられます。
前巻からヒストリアの心の揺れに「ちょ、待てまて」とツッコミを入れつつ…読んでいた身としては、最後にヒストリアがあの選択をしてくれて良かったです。
エレンといえば、攫われる→奪還作戦→暴走、のパターンが様式美と言ってもいいくらいになっていますが、今度こそ自分の力で打開できるのか…この巻ではその触りまでなので、続きが気になる。まったく良い所で終わらせてくれます。
気になるリヴァイ兵長は本巻もご活躍。でも、対人バトルではなく、小さな体で巨人を鮮やかに倒す兵長が見たいんだ…! 続きを読む投稿日:2015.04.08
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進撃の巨人 悔いなき選択(1)
諫山創, 駿河ヒカル, 砂阿久雁(ニトロプラス), 「進撃の巨人」製作委員会 / ARIA
まだまだ青いころの兵長
19
月間ARIA11月号に掲載された時は、あまりの人気に異例の翌号再掲載となった、リヴァイ兵長がエルヴィン団長と出会い、調査兵団に与する過程を描いた進撃スピンオフ作品がようやくコミックになりました。
若…手のころから今と変わらぬ策士ぶりを見せるエルヴィンに比べ、地下街のゴロツキとして仲間とハシャぐリヴァイの青いこと!ぶっきらぼうだけど根っこは仲間思い、なのは変わりありませんが、なにせ精神的にはまだ深みがなく、幼い。
「兵長!」と男女問わず部下に慕われる今の姿とギャップがありすぎて、見たかったような見たくなかったような兵長の青い姿に若干の気恥ずかしさも。
絵柄は、本家よりもキレイです。兵長も格好良いです。
ただ、その分巨人の迫力や残虐さは半減していて、本家の荒削りの絵の魅力を再認識しました。 続きを読む投稿日:2014.04.08
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スタンフォードの自分を変える教室
ケリー・マクゴニガル / 大和書房
意思も筋肉も同じということ
17
新年の決意に際して、ふさわしい1冊。ダイエット、恋愛、勉強…いままでなぜ何度もチャレンジしては失敗してしまっていたのか。科学的に説明されることで、なるほどと思い当たる事がいっぱい、、、、。
心に残っ…たのは、意志力も筋肉と同じように鍛えられるものだ、ということと、将来の自分とのつながりが希薄だから、未来のための投資がうまくいかない、というくだり。
あとは、「やらない力」には限界があるので、「やる力」に目標を言い換えるということ。
新年の決意を、決めただけで満足してしまうのではなく、ちゃんと自分の意志力を鍛えて、実現できるように、頭を使ってやっていきたいと思いました。 続きを読む投稿日:2014.04.09
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アルスラーン戦記(2)
荒川弘, 田中芳樹 / 別冊少年マガジン
確実におもしろさが増してます
14
賢く類まれな能力をもった隠者ナルサスや、美しく強気詐欺師?ギーヴなど、どんどん魅力的な人物が登場してきた2巻。世間知らずの箱入り息子だったアルスラーンも、敗戦や逃亡生活の中で急速に成長し、ときおりハッ…とするような台詞を吐いたりします。本当に、荒川さんの描く人々は何故こんなに魅力的に映るんでしょう…!ちょっとしたモブキャラも心を込めて描いている気がします。
どうやらアルスラーン王子の生い立ちも色々謎がありそうな感じが匂わされ、色んな人が交差し始めた2巻は、間違いなく1巻よりも面白くなって来ています。変な話ですが、始まったばかりだというのに、早く終わりが見たい気持ちが強くなりました。期待以上のモノが出てくる予感がするので。 続きを読む投稿日:2014.05.08