フジッコさんのレビュー
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12
このユーザーのレビュー
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図書館戦争 LOVE&WAR 1巻
弓きいろ, 有川ひろ, 有川浩 / LaLa
図書館戦争好きならおすすめです!
6
原作を読んだ方にも安心できる作品です。大筋での話の流れは変わりませんが、漫画という表現手段で、「ああ、こんな表情をしてたのね」とわかりやすく、堂上教官のツンデレが楽しめます。図書館ファンなら「そうそう…。こんな事もあるんじゃないかなーと思ってた!」と思わず手を打ってしまいそうなオリジナル話も巻末についています。10巻まで読みましたが続編を楽しみにしています。電子版早く出て欲しいです 続きを読む
投稿日:2013.10.31
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海街diary 1 蝉時雨のやむ頃(1)
吉田 秋生 / 月刊flowers
日常ってこんな感じなのかも
2
吉祥天女、BANANA FISH以来、久しぶりに読みました。さすがの画力、でも以前の作品とはガラリと違いますね。共通しているのは確かな人間観察、かな。登場人物の日常が丁寧に描かれ、親しい人が病気になっ…たり遺産問題が発生したりと事件は起きますが、生きていく中でこういう事って起こるよね、と読んでいてストンと受け入れてしまいます。
5巻まで一気に読んでしまいました。続編が待ち遠しいです 続きを読む投稿日:2013.10.31
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暗殺教室 1
松井優征 / 週刊少年ジャンプ
読まないなんて損してた
2
目を引く表紙とタイトルでかえって敬遠してしまって未読でしたが、試しで読んで未読だったことを後悔した本です。
タコに似た超生物の担任の殺せんせーを卒業までに暗殺するのが落ちこぼれ中学生たちの使命です。暗…殺をしようとする子ども達を軽くいなして、それどころか手入れしつつ指導していく殺せんせー。こんなにも生徒の心と体をまるごと受け止めてくれる先生は今までいなかった、と言い切っていいと思います。自分が中学生だった頃、こんな先生に教わりたかった!とは言い切れませんが(何しろ人類じゃない)会いたかったなと思う気持ちも否定できない、読後に不思議と暖かい気持ちになれる本です 続きを読む投稿日:2015.04.08
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銀の匙 Silver Spoon(1)
荒川弘 / 少年サンデー
生きることは命を頂くこと
1
イマドキの若者=夢がないっていうのはもはや珍しい事ではないと思います。勉強だけが取り柄の主人公が、農業高校にただ、「寮があるから」という理由だけで入ったしまったという設定に引き付けられました。携帯電話…が通じないなんて序の口、学校の敷地外にうっかり出ただけで遭難しかかってしまうという現実!生き物相手ということはやたら朝早かったり、臭かったり、汚いこともざら。びっくりというか、笑ってしまいます。巻が進むと当たり前のことながら生き物を頂いて生きているという事や、食べるために育てているという現実に直面する主人公と一緒に押しつけではなく考えさせられます。 続きを読む
投稿日:2013.10.22
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ヘヴン
遠藤淑子 / メロディ
空の青さが心に突き刺さってくる読後感です
1
舞台は核戦争が起こって文明や人々の暮らしが後退している世界です。
マットが出会った中古ロボットのルークは今ではもう失われた大戦前の高度な技術によって作られた要人暗殺ロボットでした。なぜ、そんなロボット…が開発されたのか、後半のエデン2によって明らかになります。その設定がとてもシビアで辛いのです。でもだからこそのストーリーの深みと言えると思います。悲しいことがあった時に見上げる空はなぜか青かった気がします。自分の胸の中のやるせなさと、そんなことににお構いなしの青空と、そんな経験が蘇ってきました。
作家さんのファンならぜひ一度は目を通してみてはどうでしょうか 続きを読む投稿日:2015.09.17
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犬ぐらし
遠藤淑子 / ヤングアニマル
犬はかわいい、だけじゃない。まあ当然ですが
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遠藤さんの作品が好きで、昔の王室スキャンダル騒動の頃から追っかけてます。絶妙な力の抜け加減が気持ちよく、シリアスな展開でも笑ったりホッとしたり、ストーリー展開のうまさを感じます。
この作品はエッセイで…すから、どシリアスな展開ではありませんが、犬を飼うということの大変さ、というか、ぶっちゃけて言うとトイレのしつけとか、匂いとか、そりゃ汚いこともあるよね、ってこともわかりやすく描かれています。犬の気持ちって本当のところはわからないんでしょうが、ナナっちの行動を愛情をもって描かれていますので、見ていてナナっちはきっとそう思っているに違いないと思えます。ナナっちがだんだんと遠藤さんの相棒に見えてくるような気がしてきます。
遠藤さんのファンの方にはオススメの本です 続きを読む投稿日:2015.09.03