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私が殺した少女
私が殺した少女
原りょう/早川書房
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総合評価

141件)
3.5
19
50
41
12
5
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    西新宿の私立探偵・沢崎が主人公。実はシリーズもので、本作の1年前に出た『そして夜が甦る』が1作目。作中にも、前作をうかがわせる記述がところどころにあるのだが、ストーリー的には前作を読んでいないとわからないことはないと思われる。 探偵・沢崎のもとに依頼の電話が入る。行方不明の家族を探す依頼だったが、「依頼人」宅に行ってみると、すでに警察がいて、沢崎は誘拐犯の一味と疑われる。わけがわからないまま、彼は少女誘拐事件に巻き込まれ、「犯人」の指示で身代金受け渡し役を引き受ける羽目になる。あちらこちらと振り回されて、挙句に殴られ、身代金を奪われる。 少女はバイオリンの名手で、将来を期待されていた。その家庭にはなかなか複雑な事情があった。警察からの犯人の一味ではないかとの疑いが晴れぬまま、沢崎は少女の叔父の依頼で、さらに事件の背景に迫っていくことになる。 果たして少女は無事なのか。男のような女のような声の「誘拐犯」は誰なのか。 最後に沢崎が突き止める「真相」とは。 ストーリーはかなり練られたもののように感じるが、それよりも文体が特徴的である。冒頭近くの まるで拾った宝くじが当たったように不運な一日は、一本の電話ではじまった。 というのがすでになかなかすごい。幾分、シニカルでしかし自虐が過ぎるわけではない文体が、作品全体の空気をどこかさらりとしたものにしている。個人的にはところどころ凝りすぎで若干鼻につくのだが、ベタつかない点は美点である。 沢崎は、引用文に違わず、誘拐犯と疑われたりぶん殴られたりと散々な目に遭うし、犠牲者の描写もそれは凄惨なのだが、全体として硬質で都会的。 最終的に沢崎がたどり着く「真犯人」には、私としては少々違和感があるが、見事なタイトル回収、ということになるのだろう。 巻末のあとがき代わりの「ある男の身許調査」によれば、著者の経歴はなかなか異色なようである。さまざま蓄積された「教養」が文体の背後にあることがうかがえる。バーテンダーが『白痴』というタイトルの本を読んでいるのが見え、沢崎がチップを渡しつつ「『悪霊』も読みたまえ」というと、バーテンが礼を言いつつ「失礼ですがこれは坂口安吾ですので・・・」と返すエピソードが個人的お気に入りである。 沢崎が乗るブルーバード。身代金受け渡しのために使用されるあちらこちらの公衆電話。両切のタバコ。バーや喫茶店。重病の暴力団幹部とその用心棒。 さまざまな「小道具」が作品の雰囲気づくりに一役買っているのだが、実はかなり「時代」に依存しているものであったりする。本作発表は平成元年だが、多分に昭和の香りがする。西新宿という、都会だけれどハイソではない舞台でそれらが映える。 本書の著者はもう亡くなっているので、新作は望めないが、果たして令和の時代のハードボイルドというのはどういうものになるのだろう。公衆電話で探偵が右往左往させられることもないし、タバコをぷかぷか吸ったりできないし、泥酔して暴力沙汰もまずいし、反社勢力を登場させるのも、LGBTQを揶揄するのも慎重を要するだろう。おんぼろのブルーバードを爆走させて無断駐車もできないだろうなぁ・・・。 それでも探偵はクールに都会的でいられるものなのか。それはそれでちょっと読んでみたいような気もする。

    13
    投稿日: 2025.12.29
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    第102回直木賞受賞作。そして、日本で正統派ハードボイルド小説を確立した小説。 この作品は、探偵・沢崎シリーズの2作目にあたる。1作目は『そして夜は甦る』、タイトルも良いし、内容も良い。この2作目はタイトルが気になったが、直木賞受賞作でもあり、原尞の代表作と言われているので、読むしかないと思って読んでみた。 探偵・沢崎が、作家の娘が誘拐された事件に巻き込まれて始まっていく。犯人からは、なぜか身代金を運ぶ指名を受けていたため、警察や依頼人からは犯人の一味と思われてしまう。何とも言えない驚きの展開でストーリーが始まる。 1/2位を読み終えたところで、誘拐された少女や犯人の行方がわかりそうになり、これで終わってしまうのかと思ったが、そうではなかった。そこからまた新たな驚きの展開があり面白くさせてくれた。 緻密なプロットになっていて起承転結がしっかりしていると思った。人物や事象を濃密に描写していて、作品を豊かにしている。じっくり読むのに向いている小説だ。 主人公の探偵・沢崎のセリフ回しや醸し出す雰囲気、両切りのタバコ、古びた愛車ブルーバード、事務所は西新宿、こういう描写が特長的でハードボイルドを感じる。 ハードボイルド小説を堪能させてくれた。探偵・沢崎シリーズは、短編を入れて全6作品ある。次の作品を早く読みたい!

    2
    投稿日: 2025.12.11
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    第102回直木賞受賞作。チャンドラーの多大な影響を受ける作者のハードボイルド調ミステリー。母親の行動には違和感が残るがそれをおいても落ち着いた渋い文章と魅力的なキャラクター、そして最後の謎解きが見事でミステリーファンには外せない一冊!

    0
    投稿日: 2025.09.26
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    沢崎のセリフのほとんどが洒落てるけど嫌味で回りくどい、でもそこがいい。 2作目になって、錦織とか橋爪の絶妙な距離感がいいなって思う

    0
    投稿日: 2025.08.18
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    原尞氏の作品は、デビューから2023年に亡くなるまで長編5作、短編集1作のみ。 今回、数十年ぶりに読み直し、味を噛み締めながら楽しんでいます。 時系列に従うと次は短編集『天使たちの探偵』、1990年の作品です。とても楽しみ。

    31
    投稿日: 2024.09.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    東西ミステリ国内版26位の本作を読了。 誘拐の真犯人は依頼主の真壁脩本人。 脩は義理の兄である甲斐正慶の養子である慶彦が清香を喧嘩の後、瀕死にまで負わせてしまった為、殺人を誘拐に偽装工作する。 小説家である脩はゴーストライターで性転換手術を受けたい清瀬と共謀し、偽装誘拐を計画。主人公の沢崎やバイクライダーの2人を利用し身代金を運ばせる。 事件時にらは清香は死亡。廃屋に遺棄(後に沢崎自身が発見)。沢崎は正慶の依頼により、息子たちの潔白を調査するが、その過程で異母子の千秋から清瀬にたどり着く。 瀕死の清香にトドメを刺したのは妻の恭子。ヴァイオリンの天才である恭子の将来に絶望したため恭子は清香を殺害。最終的には一家揃って自首。 誘拐の犯人が自作自演を割とパターンとしてありがちだなとは思いました。 ただ、犯人当てミステリと言うより、ハードボイルド作品としては色々読む所が有りました。 こちらの作家さん、レイモンド・チャンドラーから影響を受けているようで、端々にオシャレな比喩が出てきます。探偵に余裕を感じますね。 4人の子供たちへの捜査パート等々、ちょっと中弛みが出る部分も有るけど、読んで損は無いと思います。

    2
    投稿日: 2024.09.12
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    「そして夜は蘇る」に続く探偵・沢崎シリーズ第2作目。 日常の些細な出来事から生じてしまった殺人事件。間接的に事件に関わっていた少年・慶彦の葛藤と、それを知った沢崎の普段は見せない言動の描写がこの作品に温かみを与えているように感じた。 東野圭吾の「真夏の方程式」を思い出すような作品だった。

    2
    投稿日: 2024.07.30
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    依頼の電話があって出かけたのに、警察に囲まれた。 初っ端からすごい疑いをかけられています。 協力するか否かの選択も、したくないものがありますが 料金を説明して仕事とするのがすごいというか…w 身代金の受け渡し、入った邪魔に、呼び出し電話。 あからさまな罠もあり、どうなってこうなるのか。 容疑者多数に、首を突っ込んでくる兄も。 背負うには辛すぎる真実が分かった時 おろしていいというのに、ほっとします。

    1
    投稿日: 2024.02.09
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    作家がお亡くなりになったというニュースを聞いて再読。 チャンドラーにあまり通じていないので、それらしいのか判断できかねるんですが、オチへの流れがちょっと慌ただしいというか推理モノとしては弱いのかなぁという感じが。 でもそういうのではなく探偵につきまとう雰囲気が重要というかもしれませぬ。 ただ当たり前ですけど昭和・平成の始め感がすごい、この作品のテイストを良くも悪くも決定している気がしますなぁ。

    0
    投稿日: 2023.08.01
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    久しぶりにじっくりとサスペンスを堪能しました。 ハードボイルドミステリーでしょうか。 感傷や恐怖の感情に流されない探偵・沢崎が誘拐殺人事件の犯人を追います。 将来を嘱望されたヴァイオリンの天才少女が誘拐される。要求された身代金は6千万円。 沢崎は、その身代金の受け渡しに 巻き込まれてしまう。 身代金受け渡しに失敗した彼は、彼女の生存に責任を感じながらも、冷静に犯人を絞り込む。多くの関係者が絡み、ストーリーが緻密で繊細。 結末には、違和感が残りますが、関わった人達の心情を描きながら核心に近づく魅力的な作品でした。 作家原尞氏も直木賞受賞の本作も 全くノーマークでした。本とコさんご紹介、的確で素敵なレビューありがとうございました。

    61
    投稿日: 2023.07.21
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    前から読んでみたかった探偵沢崎シリーズです。 登場人物のだーれも携帯を持っていない、そんな時代の話。 本作で沢崎氏は、誘拐事件に巻き込まれて右往左往させられるのですが、 電話で連絡をとる場面が多々あって、それが全部公衆電話で、沢崎氏は テレカにすら、なんとなく拒否感を持ってて。 どうしても、今読むと陳腐なかんじは否めない。中途半端な時代ものみたいで。 今更ながら携帯電話の起こした変化の凄まじさを実感します。 そんで、ハードボイルドですよ。探偵っすよ。今読むと陳腐なところもあるけど、 文句なしにカッコいいんですよね。酒と煙草と車。 探偵って、警察からも依頼人からも、いいように利用されたり スケープゴートにされたり、めっちゃ弱い立場なんだけど、沢崎氏は矜持を失わず 警察に脅されようがヤクザに邪魔されようが、殴られ蹴られされても自分の進むべき方向を見失わないんです。んで、彼の日常は一切、語られない。心情も、思いも。 タフでなければ生きていけない。 おすすめです。古いですけど。

    4
    投稿日: 2023.07.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    様々なことが回りくどく語られていくが、結局は兄弟喧嘩の弾みで死んでしまった少女、殺してしまった少年を庇うためのことだったとか、ちょっと感情移入はできなかった。

    2
    投稿日: 2023.06.03
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     今月4日、作家の原寮さんが逝去されました。2018年発表の『それまでの明日』しか読んだことがなく‥、えっ、これがまさかの遺作!  本作は、1989年刊行の直木賞・ファルコン賞W受賞作品です。優れたハードボイルドという証なんでしょうね。  本書は、探偵の沢崎がシリーズ化された第2作とのことで、沢崎が「私」という一人称で語る、ヴァイオリンの天少女の誘拐事件を軸にした物語です。  なるほど、沢崎の特定の感情に流されず、強靭で時に冷酷な言動の描写や、天候、実在の街並み、家屋周辺や室内に至る詳細な表現から〝硬派〟という印象を受けます。  読み手は、探偵である沢崎視点で事件と様々なエピソードに触れ、緻密な新展開が続くスピード感があり、飽きさせません。  誘拐犯は誰? 事件の真相は? と最後のギリギリまで焦らされながら、突然解決に向かう終末の展開に‥。ん? (読み手の私は)沢崎に置いてかれた? と若干の「狐騙されモード」もありました。  タイトル『私が殺した少女』の「私」に、いろんな人を当てはめられる意味合いを感じ、そこにも著者のねらいがあったのかなと考えました。  巻末の(あとがきに代えてー敗者の文学)「ある男の身許調査」、原尞さんによる「私がはじめて原尞に会ったとき〜」で始まる文章は、寡作である著者の半生を語るもので興味深かったです。  心よりご冥福をお祈り致します。 合掌‥

    56
    投稿日: 2023.05.15
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    この2週間、ハードボイルド小説を立て続けに3冊読みました。 本家チャンドラー「ロング・グッドバイ」、それに日本のチャンドラーと言われている 原尞の「私が殺した少女」と「愚か者死すべし」です。 3冊とも文章が簡潔で大変読みやすかった。 個人的には「私が殺した少女」が一番面白かった。 その中の一件を紹介しましょう。 『私はパッケージを破ってタバコを一本抜き取ると、   フィルターをちぎり取って火をつけた。   二人は、それを不思議な儀式でも見物するかのよう目つきで見ていた。』 これら小説はこのタバコを吸ったときのように、すうーと一気に文章が入ってくる。 フィルターやパイプをつけて吸った時のように屈折して喉に入ってこない。 ハードボイルドとは堅く茹でた卵のこと、でも続けざまに3冊も読むと 私の頭の中は、「スクランブル・エッグ」になりそうです。 彼は作品のほとんどを一人称で書いている。 これは素晴らしい事だと思います。

    2
    投稿日: 2023.05.11
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    バイオリンの天才少女身代金誘拐事件に巻き込まれた私立探偵 警察や暴力団にも物怖じしない沢崎がかっこいい 昭和の匂い漂うキャラクター ブルーバードの連呼 公衆電話 そして煙草の吸いすぎ! 結末はどんでん返し的な やり切れない家族だなぁと 

    1
    投稿日: 2023.03.30
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    チャンドラーに耽溺したと作者が言うように、まさにフィリップマーロウのごときハードボイルドな探偵沢崎の物語。 人の望むように動くのを嫌う偏屈で厄介な私立探偵として動きながら、人情を見せたり人間らしく弱ったりする様は魅力がある。 沢崎の魅力だけのみならず、事件の真相も二転三転しはっとする終わりを迎えるストーリーテリングは見事。

    1
    投稿日: 2023.02.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私立探偵って大変だなあと思う。 依頼人の勝手な依頼を、仕事だからと受け入れ、警察に目の敵にされたとしても、弱音を吐くことはできない。 あくまでも守秘義務を貫くストイックが要求される。 というわけで、どこまでも巻き込まれていく主人公の沢崎は、依頼人から請け負った仕事をこなすうちに、誘拐事件の真相にたどり着く。 が、実行犯から事件の真相へたどりつく部分が、飛び過ぎて置いていかれる。 どうしてその真相にたどり着いたのか、そのとっかかりがどうにも納得できなかった。 とはいえ、被害者がいたいけな少女であることに加え、結構残虐な事件だったので、沢崎がどう解決するつもりなのか、彼の行動から目が離せなかったのは事実。 最後の最後。 この事件の真相を解明した沢崎のセリフが刺さる。 「家族を守ると言うが、(中略)一番苦しめているのは、(中略)つまりはあなた自身ではないのですか」 家族の問題って、突き詰めればそういうことなのかもしれない。

    1
    投稿日: 2023.02.04
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    結末は予想できなかった。 探偵を雇う意味があったのか•••まあ、そうしないとストーリー成り立たないか

    1
    投稿日: 2022.12.29
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    期待して手に取ったが文体が古く、読み続けるのが苦痛になってしまった。 時代を超えて読まれる作品、時代と共に消えてしまう作品があるのですね。

    0
    投稿日: 2022.09.11
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    前作に続いて実にハードボイルドで、前作よりもドライブが増してエンタメ力アップしている。 書き出しから実にハードボイルド。 「夏の初めの昼下がり頃だった。(中略)道路は混まず、外気はさわやかで、ブルーバードはいつになく快調だった。私のツキもそこまでだった。まるで拾った宝くじが当たったように不運な一日は、その電話で始まったのだ」 いきなり展開される誘拐事件。続々と登場する容疑者たち。しかし真相は、思わぬ方向から明らかになって…。名品。

    0
    投稿日: 2022.07.05
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    通勤の電車内で読んでいるので時間は少し掛かったが、読み始めると次が気になっていたのでそれなりに面白かったのだろう。 途中探偵の物言いや行動が気になってきたので、もういいかと読むのを止めようかとも思ったが、読み続けられたのは最後のどんでん返しを期待したからだ。 でも何となく予想できちゃったんだよな。

    0
    投稿日: 2022.06.14
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    主人公の愛車について、その名前を連呼し過ぎ、との評が複数あり、それに就てコメントしたが、曰く「ブルーバードは幸福を運ぶ青い鳥の寓意であり、それを希求しているのだが、実際には不幸と悲劇を運んで来る」。それにつけても、同書「裏筋」冒頭にある、「まるで拾った宝くじが当たったように不運な一日」とは如何なる意味か。寧ろ、当たり籤を間違えて捨てた方が、臍を噛む想いがする譬えに相応しいのでは?

    0
    投稿日: 2021.10.13
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    ハードボイルド特有の面倒な言い回しに、最初は苛立ちましたが、収束のさせ方はさすがでした。 後味がいいとは言いかねる題材ではありましたけど。

    0
    投稿日: 2021.07.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1989年の直木賞作品なので、30年以上前。時代は否応なく感じる。電話とか、煙草とか、今では使えないような表現とか。 生粋のハードボイルド作品の割には、暴力的ではないので、読みやすいし、なかなか真相を読むことはできず、面白かった。 真相は悲劇的で、救いはなさすぎ、と思ってしまった。

    1
    投稿日: 2021.06.13
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    探偵 沢崎シリーズ 第二弾 長編小説。 誘拐された少女の身代金受け渡し依頼を引き受けてしまう沢崎だが、その身代金を奪われてしまう。 誘拐された少女のおじから、自分の子供達がこの事件に係わっていないかを調べて欲しいと依頼がある。 その依頼を引き受け調べていくうちにだんだんと犯人が絞られていく。 探偵沢崎がかっこよく、事件そのものは推理小説風だがそれほど複雑でもなく、「探偵がかっこいい小説」くらいの感じで読み進めていたのだが、最後の最後にさすがこのミスの1位を獲得しただけのどんでん返しにビックリさせられた。

    1
    投稿日: 2021.05.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1人の娘が誘拐され、犯人は身代金を要求。犯人は、その引き渡し人に探偵である沢崎を指名。沢崎は身代金の運搬役に指名され、犯人の命令に駆けずり回されるが、思わぬ邪魔により、失敗。 その後、少女は遺体で発見される。 以後、様々な謎が明らかになり、最後にはどんな結末になるのか。読み始めると、量は多いが止まらない一冊。 いわば、大どんでん返しの一冊だが、その仕方に少し違和感。なるほどなーで、終わってしまうのがちょっと残念だった。大どんでん返しのストーリーは好きだが、こういう系だと。もう少しハラハラドキドキ感が欲しかった気もする。

    0
    投稿日: 2021.04.21
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    誘拐事件に巻き込まれる探偵物語なり。 テンポがよくて、話の進め方がうまいので 一気に読めた。読み物としてはかなり面白いと思う。 しっかし、なんでブルーバード連呼すんだろ。 「車」でよくね?

    1
    投稿日: 2021.03.21
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    一部で大人気のハードボイルド作家、原?の直木賞受賞作。 探偵「沢崎」が活躍する著者の2作目。 友人の勧めにより読んでみる事に。 内容は、ある誘拐事件の容疑者と疑われてしまった沢崎が その事件に深く関わっていきながら 真実に辿り着く…という、いわば普通の探偵物ミステリー。 ただし最後に思い切ったどんでん返し有り。 じゃあ何が面白いのかというと、沢崎というキャラクターである。 渋い。言葉の選び方が面白い。 「さすが探偵」と思わせる落ち着きと、スリリングな展開の中での 本気の沢崎がカッコイイ。 この作品自体が書かれたのが古いのか、 敢えて少し古い時代設定をしているのかよくわからないが、 描写に古めかしい部分があるのは事実。そこが気になる時もある。 (サッカーボーイがダービー云々…って、わかる人しかわからないだろうし) しかし、そこはそういう時代の物語だと割り切れば良いであろう。 伏線の張り方、登場人物の個性、セリフ回しなど 非常に洗練された小説である。 しかし物語全体としては至って普通。王道。 ワクワクして読み進めるというよりかは、落ち着いて読める作品かと。

    0
    投稿日: 2021.03.14
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    私立探偵・澤崎を主人公にしたシリーズの第2弾。今回は依頼人に電話で呼び出された澤崎が家に向かうと、そこには警察が待ち構えていて身柄を拘束されるところから始まる。 この家の娘が誘拐され、身代金の受け渡しに探偵と名乗る男を差し向けると犯人から電話があったのだと説明を受けた澤崎は、続く犯人からの電話で身代金の運搬役に指名される。 都内を犯人の指示に従って駆けずり回る澤崎だったが思わぬ邪魔が入り受け渡しは失敗。少女は遺体で発見される。 澤崎は自分のヘマが殺したかもしれない少女のため、彼女の伯父から受けた依頼もあって誘拐事件の謎を追う。 シリーズ第1作『そして夜は甦る』に比べて文体のキメキメ度合いや、キャラクターの掛け合いに見られるスカした感じが減ってる。方の力が抜けてこなれた感じ。 本作は誘拐された少女の兄が影の主役とも言える。目立つ活躍は終盤に入ってからだが、読み終わってから改めて振り返ると重要な存在だ。

    0
    投稿日: 2020.08.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    結末に唖然。開いた口がふさがらない。 悪い意味で。 まぁ親父が怪しいなとは思っていたけど・・・ 兄弟げんかで娘が死んでしまったんですが、それでは義兄に申し訳ないので大掛かりな偽装誘拐仕込んでみました!って? え?え?うそでしょ? そんなしょーもない理由で?ひとかけらすらも理解できない。共感ゼロ。 親父はもちろん糞。嫁さんは更にありえない糞だけど、そんな糞野郎どもの犯行を見抜けてしまう探偵も糞。 輪をかけて息子は、、、初登場からラストまで正義感面していけしゃあしゃあと生意気なこと抜かしてましたなあ! 中学生でこんな二面性持ってちゃサイコキラーまっしぐらだね。救いようのない屑。 子供は親の道具ではありません。胸糞悪いです。 でもあとがきだけは良かったので2点。

    0
    投稿日: 2020.04.18
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    20年位前発売時に読んだが、今回再読。 日本のハードボイルドの傑作といわれているの作品の一つ。 確かに文体や会話、表現方法にその特徴がよく出ている。ちうかフィリップ・マーロウそのものだろう。 解決編がラストほんのわずかで、ミステリーとしては伏線もろくに貼っていない。あくまでも沢崎という探偵の生きざまを楽しむ小説。 ハードボイルドらしく、所々に名文句が挟まる。

    1
    投稿日: 2019.07.28
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    今回沢崎は誘拐事件に巻き込まれます。登場人物は多いのですがごっちゃにはなりません。ただハードボイルドなのに意外と淡々と読めてしまいました。文章が硬く悲惨な描写があってもあまり血生臭く感じないからかもしれません。その文章に好き嫌いが分かれて評価も様々なようですが、多少気になる点はあっても作りはよくできてると思いますし、まだ完全に内心を見せてくれない沢崎が本当に渋くて私は好きです。事件解決のもの悲しさよりむしろ、すべてが終わったあと事務所で彼の見せたほんの小さな変化が一番印象に残りました。

    0
    投稿日: 2019.06.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    沢崎探偵シリーズ第二作。 この作品は読んだことがある気がした。 シリーズものは最初から読むことにしているので、 なぜ1作目を読まずに2作目を読んだのかは全く覚えていない。 覚えていないと言えば、ほとんど内容も覚えていなかった。 幸運と言うべきか。 ハードボイルドに不可欠なもの、主人公の生き様、に加えるとすれば、 都会的雰囲気、としたい。 それは、LAでもNYでも東京でも良いはず。 ただ、新宿では鮫が泳いでいるらしいが、 東京は現実であるがゆえに、虚構の舞台にはなりにくい。 ただ、この作品の中の東京は、現実ではない。 ブルーバードが走り、喫茶店で呼び出しがかかり、第一勧業銀行がある東京。 懐かしいというには、多分、自分は若すぎる。 覚えていたのは、結末。 うろ覚えながらそれを覚えていたから、 誘拐の身代金の運搬に失敗するという、 息が詰まる展開に耐えられた。 面白かった。

    1
    投稿日: 2019.05.30
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    読む手が止まらない。後半の東京駅に向かう場面はたまらない、グッときた!天使たちの探偵もすぐに読むことしよう。

    2
    投稿日: 2019.03.15
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    思いがけない誘拐事件に巻き込まれた、私立探偵の沢崎。 事件は目まぐるしく展開し、身代金受け渡しも失敗してしまいます。 誘拐事件は最悪の結果に。 沢崎はある筋からの依頼で、事件を確認していきます。 その先には、意外な結末が。 本格的なハードボイルド小説です。 沢崎の言葉、言い回しが、ハードボイルドで、絶妙です。 日本のハードボイルドでは、トップクラスでしょう。 他の作品も読んでみたくなりました。

    0
    投稿日: 2019.02.20
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    14年ぶりの新刊を読む前に予習。30年前の作品ながらそれほど違和感はない。昭和の匂いを強く残す車、電話、煙草等の使われ方や、機知に富んだセリフに何度もニンマリさせられた。

    2
    投稿日: 2019.01.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    憧れのマキコさんが勧めてくれたこの寡作の小説家は、なんと高校の先輩でした。そして、私の好きなジョージさんが、この先輩のことを「日本にもこんなハードボイルドが書ける人がいるんだと思ったよね」なんてかっこいいこと言ってました。確かにおもしろかったし、読み応えあったけど、怖かったわ。

    1
    投稿日: 2019.01.24
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    結末から言うと、なんで最初に救急車呼ばなかったの?と言う……蓋を開ければ単純な事故だったのになぁぁ~~て思った。それに付き合わされ巻き込まれた探偵サンが気の毒で。。前回よりは、しっかり!読めた。沢崎は依頼人にも誰にも容赦ないくらいのクールな人間なのね。また、そこが魅力なんだけど。え?という驚きはなかったけど、本当に細かく細かく書かれてる作品。『さらば、長き……』を続けて読みます。

    1
    投稿日: 2019.01.20
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    真相に近づいたかと思ったら離れたりまた近づいたり、というミステリー小説としての面白さも抜群だが、そもそもの文章力のレベルが非常に高く、一文一文にセンスが溢れていてさすが原尞だとおもった。

    1
    投稿日: 2019.01.05
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    主人公である私立探偵「沢崎」が幼いバイオリニストの少女の誘拐事件の依頼を受け、登場する冒頭シーンから「おっ!」と思わせ、最後まで繊細に練られたハードボイルドミステリーだ。 ヤクザが絡むサブストーリーは特に必要性も感じなかったが沢崎が登場するシリーズの2作目という事もあり、1作目にその詳細があるのか?と思ってしまった。 あまり作品が多くはない作者「原尞」実はジャズピアニストということもあり、ここにこんな和音を?こんなとこでそんな弾き方?というイメージで読み終わった。

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    投稿日: 2018.12.10
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    "渡辺探偵事務所に所属?する沢崎という名の探偵を主人公としたシリーズもの第二譚。 この探偵との、腐れ縁である渡辺探偵事務所を立ち上げた渡辺氏と彼が起こした事件に大きくかかわった新宿西署の錦織刑事とのやり取りが、面白いと感じて、シリーズを読破しようとたくらんでいる。 この作品は直木賞を受賞しているらしい。 この文庫本の「あとがきに代えて」も粋な読み物になっている。 作者と登場人物が直接対峙する物語。 このシリーズ本は、「そして夜は甦る」が410ページ、本書が431ページあり、読み始めるのに気合を入れたくなるくらいの長編小説。 14年ぶりの新作が発表されている。文庫本を順番に購入して読み進めたい。14年目の新作、その本までたどり着けるか・・・"

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    投稿日: 2018.11.25
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    結末は全く読めなかったが、あまりワクワク感がなく読むのに時間がかかってしまった。 やはり時代背景が今と違いすぎるからかな。

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    投稿日: 2018.08.18
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    直木賞受賞作との事で期待して読んだが、少し物足らなさを感じた。 でもハードボイルド調の独特の雰囲気があり読んでいて心地よい。細部に感心する様な伏線がもう少し欲しかった。 後付けの様な部分も気になった。 雰囲気を味わう作品として理解する。

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    投稿日: 2018.06.21
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    私立探偵沢崎シリーズの二作目。鮮烈なタイトルにしてやられた感を覚えながら読了。入り組んだ人間関係や偶発的な事故から成る可能性をひとつひとつ丹念に潰していく様は地道かつ冗長ながらも、徐々に真実に近づく高揚感を肌で感じられるので読み応えがある。クールでシニカルな沢崎だが、時折見せる脆さに前作「そして夜は甦る」より人間味を感じた。前作同様にラストはどんでん返しだが、伏線らしい伏線が見当たらなかったので唐突感が否めず、動機も含めて随分と強引に思えてしまった。物語の緊迫感重視なら本作、完成度重視なら前作という印象。

    0
    投稿日: 2018.06.20
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    探偵沢崎シリーズ第二弾。今回も沢崎はクールに渋い。突然、誘拐事件に巻き込まれた沢崎。予期せぬアクシデントに見舞われて誘拐事件は最悪の結末を迎えるがその背景に隠された真実とは。相変わらず人間関係が複雑だが、その人間関係も事件の遠因となるのでしっかりついていかないといけないのが辛いところ苦笑。それでもそれを乗り越えた読後の満足感はたまらない。少年と探偵の掛け合い(少年を少年扱いしない沢崎はさすがだ)をはじめ、相変わらず会話の隅々まで素晴らしい。一瞬だが渡部との出会いもある。そんな一瞬の邂逅ながら心に残る場面とする手腕がお見事。

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    投稿日: 2018.05.16
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    シリーズ2作目。一作目に続いて再読。 ハードカバーに帯によると第102回直木賞だったのね。 文庫化で再読、そして久々の新刊の前に又再読です。

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    投稿日: 2018.05.04
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    話の展開からは想像もつかない結末であったが、それ故にいい意味で裏切られたがそれがこの作品の最大の魅力だと思う。個々の人物像や犯罪の描かれ方以上に、そのプロデュース能力が傑出しているように感じる。沢崎という主人公も自身の性向が殆どつかめない面白い存在だった。

    0
    投稿日: 2018.04.28
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    単行本刊行時と文庫化された時に読んだので、22年ぶり通算三度目の読書。 まるで拾った宝くじが当たったように不運な一日は、一本の電話ではじまった。私立探偵沢崎の事務所に電話をしてきた依頼人は、面会場所に目白の自宅を指定していた。沢崎はブルーバードを走らせ、依頼人の邸宅へ向かう。だが、そこで彼は、自分が思いもかけぬ誘拐事件に巻き込まれていることを知る…緻密なストーリー展開と強烈なサスペンスで独自のハードボイルド世界を確立し、日本の読書界を瞠目させた直木賞・ファルコン賞受賞作。 先日の「それまでの明日」よりも読みやすかった。ただし、テレホンカードを使わないとは、驚き。

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    投稿日: 2018.03.24
  • 私立探偵の沢崎シリーズ2冊目

    語り口は前作より自然になったがやはりチャンドラー色を残した作風だ。しかしチャンドラーが描くマーロウは事件を積極的に解決する気迫を余り感じさせない探偵だったような記憶がある。スペンサーは探偵業に対する葛藤をスーザンと語ることで乗り越えアイデンティティーを確立していった。だが沢崎は根っから探偵業が好きで、私生活で女性に振り回されない潔さがある。そこが少し寂しいところでもあり読みやすさでもある。 今回もお約束のように本来は関係ない事件に巻き込まれながら沢崎らしく動き回り深みにハマる。 ミステリ要素も面白いので、沢崎が語る「最近の若者」批判などに共感しながら読んでいた。ところが途中で重大な事実に気がついた。本書は1989年発行である。この当時の私は25歳、批判される側の年齢である。後半は気を引き締めて読み進んだ。 11歳の天才ヴァイオリン少女の誘拐が今回の事件であるが家族の問題が複雑に絡んでいる。【人間のすることはすべて間違っていると考えるほうがいい。すべて間違っているが、せめてゆるされる間違いを選ぼうとする努力はあっていい】25歳の時に読んでいたら読み飛ばしたかもしれない言葉をかみしめながら読了した。

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    投稿日: 2018.03.23
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    内容(「BOOK」データベースより) まるで拾った宝くじが当たったように不運な一日は、一本の電話ではじまった。私立探偵沢崎の事務所に電話をしてきた依頼人は、面会場所に目白の自宅を指定していた。沢崎はブルーバードを走らせ、依頼人の邸宅へ向かう。だが、そこで彼は、自分が思いもかけぬ誘拐事件に巻き込まれていることを知る…緻密なストーリー展開と強烈なサスペンスで独自のハードボイルド世界を確立し、日本の読書界を瞠目させた直木賞・ファルコン賞受賞作。

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    投稿日: 2018.03.09
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    どう評すればよいのか悩ましい作品。読んだあとに、これまでの登場人物はどんな心理で行動してたのか、改めて読み直したくなるかも。 1988年出版ですが、時代を感じる長編ミステリでした。

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    投稿日: 2018.02.20
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    1989年下期:第102回直木賞受賞作品。 シリーズのようですが初読。ドキドキする探偵小説でした。こう…私はミステリーというと、いわゆる推理マンガのような、登場人物がぱっと勢ぞろいしてさて誰が犯人でしょうという選択式?に慣れてしまっているのですが、この作品は時間軸が進む中で、アクションあり尾行ありで、じわじわと色んな登場人物に接していきます。 探偵沢崎がなかなか冷めた、かっこわるさもあるキャラクターでまた良かったです。彼のジョークを交えた?状況描写が、小説ならではの楽しみを感じさせてくれます。 ドラマにしてもきっと面白い作品だと思います。

    0
    投稿日: 2018.02.17
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    前作を読んだのが、もう10年ぐらい前。内容なんて、全然覚えてない。でも、14年ぶりに新刊が出ると言うので、続きを読んでみることに。 作品は1988年に書かれており、いろいろ現代とは違う部分も多いが、最初からレイモンド・チャンドラーの影響をもろ受けたような展開に古さよりも渋さを感じる。昔ながらの「ザ・探偵小説」と言う感じ。沢崎の一匹狼感もいい! この後、6年の時を経て発表された第3弾は時代背景がどうなっているのか?沢崎の活躍もだけど、それが一番気になる…

    4
    投稿日: 2018.01.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    魅力的なキャラクターで好感はもてる。 時代を感じるがそれもまた懐かしくもあり悪くない。 展開はなかぬか読めなくて、予想外の結末なんだけれども、主人公が犯人に気付くまでの伏線というか、過程がなくてスッキリ感がない印象。

    0
    投稿日: 2018.01.20
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    アッと驚く仕掛けやトラックはなく、私立探偵の淡々とした風貌や謎解きを気怠げに描写する…これがハードボイルド推理小説というものなのだろうか。自分にとっては初となるジャンル開拓だったが、好きな人は本当に好きそう、という凡ゆるジャンルに共通する感想しか抱かなかったのが正直なところ。 レイモンド・チャンドラーも興味はあるけれど、"相手の皮肉にユーモアを交えて上手いこと返した俺"的表現は少し勘弁…。

    1
    投稿日: 2018.01.02
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    ハードボイルドものが嫌いなわけじゃないが、今作はあまりハマらなかった。 面白くないというよりただの好みの問題で、 主人公沢崎の語り口調がまどろっこしく感じたのとオチのタイプが好きじゃなかった。 ただ、丁寧にストーリーがなぞられていて、無理がない展開でその点はとてもよかった。

    0
    投稿日: 2017.09.19
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    登場人物の数が多く物語も7割を読み終えてもいい意味で先が見えない! 最後も2転3転する展開があり、終始楽しめました! 主人公の探偵沢崎のふてこくもどこか人間味溢れるキャラクターも良かった!

    2
    投稿日: 2017.08.18
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    多くの感想で「ハードボイルド」という単語が出ていて、読了後は「これがハードボイルドなのかぁ」という感想を抱いた。語り部自身が主人公なので、衝撃的なシーンなどはあまりに冷静な言葉で描かれていたので、主人公の熱が伝わりにくかった。

    0
    投稿日: 2017.03.28
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    誘拐事件の駒として扱われた探偵・沢崎。 警察は何とか沢崎を事件から引き離そうとするが、犯人の指定により身代金を運ぶはめになる。 しかし突如現れた二人組に襲われた沢崎は、意識を失っている隙に身代金も奪われてしまう。 襲われたのは偶然か、それとも最初から仕組まれたものだったのか。 警察との感情的な対立。 誘拐事件の被害者家族となった父親や兄との会話。 そして、誘拐された少女への思い。 我が子が誘拐犯では?と疑う少女の叔父の依頼により、沢崎は四人の子供たちのアリバイを調べ始める。 その過程で明らかになっていく人間関係。 子供を守ろうとするのは親の本能なのかもしれない。 けれど、方法を間違ってしまうと子供の未来は捻じ曲げてしまうことにもなりかねない。 何となくだけれどドラマ「魔王」の芹沢父子を思い出してしまった。 とても丁寧に描かれている物語だった。 沢崎の過去も含め、物語の展開やそれぞれの関係性にも無理がない。 「えっ、それってこじつけだよね」と思うような理由付けや、「そんな偶然ないでしょ!」と思うようなご都合主義の物語が多いためか、逆に新鮮に感じた。

    0
    投稿日: 2017.03.23
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    ネットで本を見てたら、私へのオススメ本で出てきたので 気になって、調べると、とても評判が良かったので買ってみた。 けど、なかなか進まない。 どうも引き込まれない。 探偵モノ、嫌いじゃないのに。なんでだ? ミステリー要素だってあるし。 再び、他の人達の感想などを読んでみると そうか、これって、ハードボイルドだったんだ。。。 人のココロを丁寧に描写したり 細かく揺れ動く手にとるような描写の文章に惹かれる私には 超苦手なジャンルこそがハードボイルド。 はい、途中リタイア決定ですーー;

    0
    投稿日: 2017.02.10
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    身代金誘拐事件に巻き込まれた 私立探偵・沢崎。 警察の必死の捜査にも関わらず、 身代金も犯人も行方が知れず、 人質となった天才バイオリニスト少女の 安否も不明となった。 沢崎は孤独に事件の真相を追う。 大傑作。 これを本格ミステリとして 読むのはおすすめ出来ない。 本格としてはアンフェアな部分も多く、 用意されているオチも さほど強烈な一撃をくれない。 だが、ハードボイルド・エンタメ小説 としては、日本の文芸界の歴史に 名を刻む一冊だと感じた。 昭和の香り漂う大都会で活躍する 探偵の姿や、登場人物達の口調、 キャラクター、文章の語り口、 ユーモア、誘拐事件の謎、 好き嫌いは出ると思うが、 ハマる人には堪らない作品だと思った。 私にはどストライクだった。

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    投稿日: 2017.02.05
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    清々しいまでにハードボイルド。気を緩めると笑っちゃうほどにハードボイルド。カッコいい。時間の仕掛けも巧妙。巻末のあとがきもカッコいい。

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    投稿日: 2016.09.27
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    初めて読んだ原尞の作品。シリーズものの二作目と知ってはいたが、一作目を知らなくても大丈夫と聞いたので安心して読んだ。結果的に、主人公に馴染みのありそうな登場人物は出てくるものの、ストーリーは純粋に楽しめた。 タイトルからしてなにかしらのミスリードが含まれている作品だろうと構えていたが、想像以上に大仕掛けなトリックだったために良い意味で驚かされた。 主人公の性格も魅力的に思えた。ハードボイルドについて詳しくないが、これぞハードボイルドと思えるような冷静な皮肉屋だ。機会があれば同じシリーズの作品も読みたい。

    1
    投稿日: 2016.08.02
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    物語の序盤で最大の悲劇が出てくる作品は僕の読書歴の中では珍しい。そのインパクトが大きすぎたせいか、ミステリ要素は少し物足りなく感じてしまった。 あらすじ(背表紙より) まるで拾った宝くじが当たったように不運な一日は、一本の電話ではじまった。私立探偵沢崎の事務所に電話をしてきた依頼人は、面会場所に目白の自宅を指定していた。沢崎はブルーバードを走らせ、依頼人の邸宅へ向かう。だが、そこで彼は、自分が思いもかけぬ誘拐事件に巻き込まれていることを知る…緻密なストーリー展開と強烈なサスペンスで独自のハードボイルド世界を確立し、日本の読書界を瞠目させた直木賞・ファルコン賞受賞作。

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    投稿日: 2016.07.03
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    そうか、ミステリとは探偵が主人公の物語なのか。てっきり犯人の苦悩が主題だと思っていたが。噛み砕きにくい文章、少しずつ読み進めていった体験。

    0
    投稿日: 2016.06.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    長かった。 ページ数が多い上に文字が小さいので 今の私には読了できないかと不安になるくらい長かった。 そのご褒美として、ラスト大どんでん返しが待っている。 諦めなくて良かった。 沢崎という男にとても興味が出てきた。 最初は冷め切った皮肉屋かと思っていたが、 子供の様子を心配したり、心を痛めたりするところを見ると、 意外といいやつなのかもしれない。 『そして夜は甦る』が初登場作品だと後で知ったので 今度読んでみようと思った。 余談ですが、 ある男の身元調査、良かった。

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    投稿日: 2016.06.17
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    なんかいろいろ賞を取っているらしいのはともかく、なかなかユニークな本である。 主人公の探偵が、誘拐事件の身代金運びを依頼され、運んでいる途中で邪魔が入ったため、当然のようにタイトルのような話になっていくわけだが、その真犯人を追っていくと…。 探偵が事件の解決をするのではなく、事件のキーパーソンになり、警察とは犬猿の仲。藤田宜永などのように、よくある構造なのだが、事件の解決部分はめっぽう面白い。 逆に、何故か関係のないエピソード(瀕死のヤクザや一億円を持ち逃げした元探偵仲間)がいくつか挟み込まれるときには、テンポが落ちて渋滞に巻き込まれたようになってしまう。 全体に面白かったけど、最後に探偵が謎の「原尞」なる変な人物に会ったとか、せっかく盛り上がった物に冷水をぶっかけられたような展開で、☆2つくらい減らす。

    0
    投稿日: 2016.04.03
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    登場人物に魅力があり人格の描写は上手いが、状況描写がやや冗長で飽きを感じてしまう。話の展開も今となっては途中で予期してしまうもので、最後の方は作業的に読むことに。恐らく出版された当時は斬新な展開だったことを思うと、リアルタイムで読みたかったなーと残念な気持ちが残る。

    0
    投稿日: 2016.02.18
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    またいつものハードボイルドか~、って最初はちょっと引き気味でしたけど、読み進めるにつれ、その人物造形の妙とかも相俟って、どんどん惹き付けられました。結局謎は分からないままでしたが、家庭内問題の難しさがうまく表現されていたと思います。殺されかけたヤクザの話、どうなったんでしょう?これ、シリーズを通して描かれていく話題なんかな?きっと他の作品も読むように仕掛けられた謎なんでしょう。

    1
    投稿日: 2016.02.04
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    うだつの上がらなさそうな探偵が、予期しないまま犯罪に巻き込まれてしまう。警察と対立しながらも少しずつ真実に近ずいていくが、それが真実なのかわからない。真実は予期せぬところから露呈した。 タバコが心理描写に一役買っているが、みんなタバコ吸い過ぎ。

    0
    投稿日: 2016.01.27
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    読み進めるうちに、なんとなくストーリー性として無駄な場面が多いような気がして、すべて読むのは時間の無駄なような感じがしてきたので、途中とばして最終章だけを読んだが、特にびっくりするような結末でもなく・・・。

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    投稿日: 2016.01.15
  • 巻き込まれ型ハードボイルド探偵小説の良作

    渡辺探偵事務所の沢崎に、一本の仕事の依頼の電話がかかってきます。その依頼からその事件に関わることになり、男としての信念(ハードボイルドではそこが重要)に従い、探偵沢崎の捜査の行き着いた先は・・・ ロバート・B・パーカーの「初秋」にも通じる、男の本当の強さと優しさ的な話を読みたい人にはお勧めです。 今の時代には受けないのかも?! それでも、自分は探偵沢崎が好きだったりします。

    1
    投稿日: 2015.11.18
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    当時としては斬新なストーリーであったと思うので、なかなかいいと思います。 しかし、テレホンカードがまだ出たばかりの頃の話なので、なんだかやきもきしてしまいます!

    0
    投稿日: 2015.08.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ハードボイルドという分野なのですね、個人的には無駄に長いというイメージでした。 とくに魅力的な登場人物もいなく、対したどんでん返しではなかった気がします。(どんでん返しというより、登場人物達が一度も考えていなかった展開、というだけ) ミステリとして読んでも面白く無い。

    0
    投稿日: 2015.07.12
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    少し重苦しい雰囲気のミステリーが読みたくなったので、評判がよさそうだった本書を手に取りました。 依頼の電話を受けて、ドアベルを鳴らした家で待ち構えていたのは、混沌とした誘拐事件だった。 私立探偵である沢崎は、見ず知らずの推理小説家である真壁脩の娘 清香の誘拐事件における身代金運搬係として犯人に指名されてしまう。 持てるすべての力を尽くして身代金の搬送を行うも、不幸な事故により受け渡しは失敗に終わる。 自責の念から、誘拐事件の真相解明に奔走する沢崎。 最後に彼が掴んだのは、あまりにも残酷な真実だった。 良質なハードボイルド小説です。 最初から最後までじっとりと暗い空気で進行していくので、犯人が誰か当ててすっきり!という感じではないです。 あらすじでも書いたとおり、主人公 沢崎は見ず知らずの少女の誘拐事件に巻き込まれ、身代金の運搬という大役を押し付けられてしまいます。 誘拐事件に全く関係ない第三者が介入してくる展開は非常に斬新ですね。 さらに彼は、過去に警察との間でトラブルを起こしており、警察にものすごく邪険にされます。 巻き込まれたという意味では被害者、人命救助の視点では協力者なのに…本人も言っていますが「ツキがなかった」のですね。 捜査を手伝ってくれる人間がほとんどいない中で、沢崎はなんとか事件の真相を突き止めるべく動いていくわけですが、彼の地道かつ孤独な捜索が渋くて格好いい。 うーん、ハードボイルド。 そして何よりラストの解決編の意外性。 ここまで堅実に着実に進めてきた結末がそんな驚きの展開になるの?!と思わず唖然としてしまいます。 重量感と斬新さが融けあった良作でした。

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    投稿日: 2015.06.28
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    初のハードボイルド小説。 淡々と流れていくストーリー、どこで盛り上がっているのかいまいちわからず。 最後もいまいち。 女性が読むにはむずかしいのか…?

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    投稿日: 2015.05.11
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    前作『そして夜は甦る』から2年後の話。 はっきり言って前作はあまり好みじゃなくって、でも一緒にこの本も買っちゃってたから読んでみただけなんだけど。 回りくどさがなくなって、かなり読みやすくなってる。 ハードボイルドは健在だけど。 他にも、やくざの登場が中途半端だったり、まさか○○ちゃったのを△△が……とか想像してたらその通りだったりとまぁいろいろあるけど、くどさがなくなった分、真相に近づいていく緊張感が際立って良い感じ。 回り道してるのも、ドキドキ感をうまく煽ってるし。 探偵沢崎のシリーズは、全部「このミス」でベスト10入りしてる。 これは読まなくちゃ。

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    投稿日: 2015.05.09
  • 本格的なハードボイルド小説

    寡作な作家だと思います。本格的なハードボイルドが読みたくて、購入しました。話の内容は少し時代背景を感じさせますが、読みごたえのあるハードボイルド小説です。

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    投稿日: 2015.04.08
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    これぞハドボ。 合間合間に読んだのは間違い、こういうのは一気に読んでしまわないとね。まあ、おもしろかったけどね。

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    投稿日: 2015.03.06
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    渡辺と暴力団のくだりはいらなかった。話に何の関係もないし。それから無駄な描写が多過ぎる…ちょっと合わないかなこの作家さんは。

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    投稿日: 2015.02.23
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    犯人の動機が微妙すぎる。。そしてレイモンドチャンドラーの探偵マーロウに雰囲気等が似すぎてて。。うーん。

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    投稿日: 2015.02.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    やっと読めた。ふー疲れた…。 直木賞受賞作で、ネットで調べたら読むべきミステリで名前が挙がっていたので読んでみたが、何だコレ…。 つ、つまらないぞ! 誘拐事件に巻き込まれていく探偵事務所の主人公。 事件を追っていくうちに… という展開だが、伏線がないのにどこで気づいたの?っていう描写が多く、探偵だからそう考えるだろっていう感じで淡々と進んでいくので論理性が感じられない。 東野圭吾さんが好きなので、読んでて気持ち悪いところが多々有ります。読むのが苦痛だった。 探偵の同僚はなぜでてきたのか…? 特定の警部との関係が示唆されていたが、収束しないのに何故とりあげたのか…? わからないことが多い。 だからつまらない。完結していないモヤモヤが残ります。

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    投稿日: 2015.01.03
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    1989年直木賞作品。 依頼人に呼び出された探偵が、天才バイオリニスト少女の誘拐事件に巻き込まれるという話。渋いキャラクターの探偵は好みだし、二転三転する展開も面白かったが、犯人の動機が全く理解不能。これで残念ながら興醒めしてしまった。

    0
    投稿日: 2014.11.21
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    主人公の探偵が非常に不運な人。最初から最後まで彼がものすごく不運。とにかくすごい運が悪い。殺人事件ミステリーで、真相もまあまあ興味深くて、適度に入り組んでいて面白くて、ただただ探偵が不運。

    0
    投稿日: 2014.10.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    探偵・沢崎のもとにかかってきた一本の電話。目白にある邸宅へ向かった沢崎は誘拐事件に巻き込まれたことを知る。 ハードボイルド系のミステリ小説というより、ミステリ要素のあるハードボイルド小説のような印象。

    0
    投稿日: 2014.10.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    寡作といわれる作者の2作目で、正直なところあまり期待しないで読んだのですが、完成度が高い硬派な推理小説でした。 本当の動機は何だったのか。誰が真犯人なのかは最後に謎解きをされるまで明らかにならず、「よく思いついたな~」と感心するような斬新なアイデアです。 考えてもいない展開があり、スリリングでした。でも、「こんなことするかなぁ?」という疑問は残りましたが。あと、名前が付いた刑事が必要以上に多かった気がします。十数年前の小説なので、時代背景がやはり今と違いますね。主人公の車がブルーバードで、それがしょっちゅう出てくるのですが、当時はブルーバードが中流層の憧れだったんだろうな、と思いました。あと、探偵が警察と協力して捜査をするという設定は、ちょっとリアリティに欠ける気がしました。 推理小説で、たくさん登場人物がいる場合、私の勝手なルールでは、犯人候補は少なくとも前半には出ているべきだと思うのですよ。 最近読んだ推理小説では、必ずタバコがモチーフとして頻繁に描かれます。あれは何でなんでしょうね。タバコを吸うしぐさや行動が、心象を表しやすいのでしょうか。 原氏のデビュー作も評判がいいので、読んでみたいと思います。

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    投稿日: 2014.09.18
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    「ハードボイルド」と一つのジャンルとして扱われている昨今。「チョット読み難いかも。。」とか思ってたんですが、ぜんぜん普通に読めたナリ。事件も2転3転して、どんどん読まされてしまったナリ。 人間関係が多少、前作の続きになっているので、そちらを先に読んでたほうが良かったなぁと。 まぁ、読んでなくても全然読めますけどね。 (なるべくならって事ナリ。) 関係無いけど。。。 ハードボイルド系って、酒とタバコと女が出てきて、ニヒルで荒っぽいキャラが出てくるって事? (個人的な疑問ナリ)

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    投稿日: 2014.07.27
  • かっこいいおっさん、探偵沢崎!

    ショッキングなタイトルと違ってホラーものではなく、中身は物静かな探偵のハードボイルド小説。 以前から各所のオススメミステリーでも名前が上がってたので、今回、「本好きこそ押さえておきたいこの賞作品特集」で半額セールだったので手にしてみました。 一本の事務所への電話から誘拐事件に巻き込まれ、誘拐犯の一人として逮捕された挙句、身代金の受け渡し人として事件に協力する羽目になる。 スタイリッシュな展開で、探偵沢崎を中心に事件の全貌が見えてくる。本作がシリーズ2番目で警察に疑われた理由も前作での出来事が絡んでいますが、前作読んでなくても問題ないです。 中々の長編小説ですが最後まで楽しめました。 1989年頃なので色々と時代的な設定が皆さんがおっしゃるように昭和満載です。

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    投稿日: 2014.07.14
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    平成元年の直木賞受賞作。ハードボイルド系のミステリー。携帯電話がない時代、少女の身代金目的の誘拐事件に探偵が巻き込まれ、独自に捜査する展開になるが…特に衝撃的な話では無い。出版当時は最後に判明する犯人が驚愕する時代だったのかな?と想像した。

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    投稿日: 2014.06.28
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    話の展開がスピーディーで飽きることなく読み終えました。犯行動機など違和感をおぼえるところがあったけど、面白かったです。

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    投稿日: 2014.06.25
  • 肩の力が抜けた感じがいいです。

    肩の力が抜けた感じの探偵沢崎の雰囲気が好きです。描写のひとつひとつにリアリティがあふれています。ストーリーも期待を裏切りません。やっぱ「このミステリーがすごい」の1989年ベスト1に選ばれただけのことはあります。

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    投稿日: 2013.12.29
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    面白かった! この人上手ねー、本格派って感じ。 読み応えあったし。本読んだーって気になった。 よかった。

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    投稿日: 2013.12.15
  • 淡々と…

    ハードボイルド語り口なので 嫌いな方には、長編だし 途中でイラッとするかも。 ほとんど無感情な話口で 物語が進む分、ラストの どんでん返し等、驚きは 薄いです。 僕は読んでるうちに、この 淡々と話す主人公口調が 心地よく感じましたけど。 伏線ではない無駄な描写も 多いですが、そこがまた 登場人物の何気ない動作等を 連想して、読み手の空想力を かきたてるのにいい感じかな。

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    投稿日: 2013.12.07
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     うお。ハードボイルドだ。  おもしろいのだけれども……。うん。この現代日本にこの小説のような会話をしている人が存在しているのか、もうほぼギャグじゃ無いのか、というツッコミ心が抜けなかった。ハマれなかったのかなぁ。  携帯電話の無い昭和の時代にはいたのかしら。  でもこのシリーズはもっと読んでみたいなぁと思わせる。  後書きもおもしろい。自虐過ぎず、過剰すぎず、自分を客観視している方だなぁ。

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    投稿日: 2013.11.25
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    ハードボイルドはあまり得意ではありませんが、緊迫した雰囲気と常に先が気になる展開で、ページを捲る手が止まりませんでした。 文章は繊細で無駄のない描写で読み易いです。結末に多少の唐突さと既視感がありますが、間違いなくハードボイルドの代表作だと思います。

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    投稿日: 2013.11.22
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     第102回直木賞受賞。私立探偵沢崎が誘拐事件の身代金受け渡し人として指定される。なにやら、コナン君が事件現場に必ず出くわす様な、願っても無いシチュエーションである。

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    投稿日: 2013.11.07
  • 直木賞受賞の傑作ハードボイルド。

    探偵沢崎シリーズ第二弾。 ヴァイオリンの天才少女が誘拐された事件に巻き込まれた沢崎。彼がやがて辿り着いた真実とは…。 錦織・橋爪・相良など、前作からのキャラクターも健在。猟犬・沢崎のハードボイルドな生き様と、前作にも増して暗く・思い雰囲気が、重厚なミステリーを形作っている良作。今回は設定上、音楽的な内容も関わり、フリーのジャズピアニストという作者の経歴も多分に活かされていておもしろい。 結構な長編なのだが、ボリュームに比例しない読みやすさは著者の推敲の賜物か、驚異的。

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    投稿日: 2013.10.11
  • 原寮の直木賞受賞作で沢崎シリーズ第2弾

    まずは衝撃的な題名である。この題名だけでいろいろと話を想像してしまうのだが、その意味は物語の途中でわかってくる。今回、主人公の沢崎は最初から振り回され、読者もおなじく何が起こっているのかかわらずスピーディーな展開に巻き込まれる。だた後半、犯人がわかってからの動機についてはもう1つ弱いようには感じた。が、それを差し引いても無駄を削ぎ落とした文章やそこで語られるセリフが、本当ハードボイルドしていて、なかなかここまで独自の探偵ものを描いた日本の小説は少ない。しかも小説の中ではほとんどすべての地名や店名などが実名で出てくるため、かなりリアル。 私はこの2作目から読んだ為、最初は沢崎の勤める「渡辺探偵事務所」ととの関係がよくわからなかったのであるが、事務所の責任者である渡辺は行方不明ということで、むしろメインの話より個人的には沢崎の過去の方に興味が湧いた。ぜひ若かりし沢崎の話を描いてもらいたい、沢崎の人となりがどう形成されていったのか興味がある。まあ、ハードボイルド小説の主人公は、ポリシーはあるがどこか皆な偏屈だから。 作者は、遅筆家で有名であるが、最新作をぜひお願いします。

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    投稿日: 2013.09.24
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    チリは南北に長い国として有名だ。その北部アタカマ砂漠から首都サンティエゴまでは何と延々砂漠を24時間のバスライド。この本はその時ずっと読んでた一冊。ひたすら主人公沢崎がかっこいい作品。下の名前が気になります。

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    投稿日: 2013.09.13
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    探偵が誘拐事件に巻き込まれ・・・。ストーリーが緻密で、面白いが、赤電話が緑電話に変更されていった年代の話なので、ところどころ例えに使われてる有名人が分からなかったりもする。

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    投稿日: 2013.09.01