
総合評価
(283件)| 107 | ||
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
超正統派ミステリを、 有栖川先生の特徴である生き生きとしたキャラクターと軽妙な筋運びでやってくれるのだから、おもしろくないわけがないじゃないですか! しかも作中にはクイーンよろしく、読者への挑戦状が三度も挟まれています。これでワクワクしない人いる? 芸術家たちが作った、外界から閉ざされた村「木更村」を訪れるなりそこから戻りたくないと言い張る友人のマリアを連れ戻すため、有栖川有栖をはじめとした大学生四人組が木更村に乗り込むが大雨のなか橋が流され木更村と夏森村が分断される。そしてそれぞれの村で殺人が起きて・・。 どうですかこの怪しい舞台設定!最高!クラシックの美! 私はこういうの大好物なので、一気に読んでしまいました。 あと個人的にシュヴァルの理想宮を知った直後くらいだったのですごくタイムリーでした。なんたる偶然。 おそらくどれだけ時間がたっても色あせないであろう、 不朽の名作です。
0投稿日: 2018.04.13
powered by ブクログ面白かった!! 大好きなフーダニット! フーダニットで調べていて、読みたかった小説の一冊だったのだが、たまたまブックオフで見つけて購入。 これがまた、有栖川先生の直筆サインが入っていて100倍嬉しい(*^^*) たまたま月光ゲームも読んでいたのだがシリーズものだったということは知らなかった。 先に孤島パズルを読んでおくべきだった(^_^;) まず厚みがいい。 これだけの時間を登場人物と過ごせるというのは私にとっては最高の時間。 そして読者への挑戦。それが三回も! 一つはかろうじて分かった気がしたが、最後は作者のミスリードにまんまとひっかかる展開! これが何よりの道楽(*^^*) あーやっぱり私はミステリーが好きだ! フーダニットが大好きだ! 本当に楽しい時間をありがとうございました!!
9投稿日: 2018.04.06
powered by ブクログ学生アリスシリーズ3作目です。前作で傷を負ったマリアが行きついた木更村。限られた芸術家しか入れない閉鎖的な村で起こる殺人事件。マリアの父親の依頼でやってきた推理研究会の面々が滞在する村でもまた殺人事件が起きる。作中の 細かいエピソードに深く切り込み過ぎて退屈になりやすい場合が多いこの方の長編物で、この作品は違いました。一部またか、と思う部分はありましたがマリアとアリス、交互に描かれる世界が最後に繋がった瞬間は読みごたえアリです。江神さん以外でも推理出来るのね。という感じでした(笑)
1投稿日: 2018.03.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
再読。 初めて読んだんじゃないか、、ってほど すべての内容を忘れていた。 ので、存分に楽しめました。 やっぱり長篇小説は面白いな~と思う。 「切り取られた耳」には本当にビックリした。 織田&望月コンビが愛おし過ぎる。笑
0投稿日: 2018.02.25
powered by ブクログ分厚かった。推理小説なのだがマリアとアリスの関係が、きゅんきゅんした。アリスはマリアのこと大好きだけど、マリアはどうなのかな。学生アリスシリーズは、女王国の城で出ているもの全部。あとがきに、あと二作出すつもりと書いてあったので、一作はこれから出るのかな。
0投稿日: 2017.10.14
powered by ブクログ順番どおり丁寧に読みたい学生アリスシリーズ。 3作目のこの作品は、前作で心に傷を負ったマリアが旅に出て、ある村から帰ってこなくなったところから始まる。 マリアはなぜ戻ってこないのか?心配したマリアの両親から頼まれ、推理研の4人はマリアがいる木更村へ出かける。四国にあるこの村は、芸術家が集う有名な村だった。心配するアリスたちの話と、マリアの独白という二つの視点から物語は進んでいく。 実は私にとって、この作品は学生アリスシリーズに手を出した切っ掛けだ。 もともと作家アリスシリーズを読んでいたのだけど、この双頭の悪魔に出てくる登場人物の一人が探偵役の火村の原型なのだと知ったために俄然、学生アリスシリーズが読みたくなったのだ。ただし学生アリスシリーズは青春物語でもあるため、シリーズを順に読んでいく必要があった。わくわくしながら読み進めて、ようやくこの作品にたどり着いた。 アリスら4人は木更村、という人を寄せ付けない村に居ついたマリアを、奇襲攻撃をかけて取り戻そうとする。江神部長はなんとかもぐりこむが、大雨で村と外をつなぐ橋が壊れ、村から出られなくなってしまう。そんななか村に集まっている芸術家が殺される。村に入れなかったアリスたちのほうでも、同じ旅館に宿泊していた男が何者かに殺されてしまう。容疑者になりながらも地道な捜査を始めた…。 この作品の面白いところは本来探偵役の江神のそばにいるはずのアリスが二手に分かれていること。マリアが代わりにワトソン役を勤めるが、アリスたちは望月・織田と3人で議論を交わしながら推理を進めていくのだ。江神部長のほうはなんとなく「大丈夫!」と思えるが、アリスたちの迷走しながら真実に肉薄していく様子も面白い。 そして3回もはさまれる「読者への挑戦」!なんとなくこの人かなあ?とアタリを付けることができても、その論理的な根拠が思いつかない…。ミステリの醍醐味だなあ。一応、今回も犯人と理由を考えてはみました。外れました。いいとこいった推理もあったんですけどね…。悔しい。初読の面白さです。しかしながら再読にも耐えうる、厚みのある作品。今回も楽しく読めました。 みんなやんちゃですばらしい。 火村の原型はかなりヘビーな過去を持っているのですが、火村が持つ謎のヒントになったりするんだろうか…。 ところで学生アリスは推理小説を書いていて、そこには「臨床犯罪学者」の人物が描かれている。こういうの、どきどきしますね!つまり作家アリスは学生アリスを書いていて、学生アリスは作家アリスの話を書いているという。(ファンなら周知のことですけど)あー面白い!世界観が面白いなあー! そしてさらに4作目に飛び込んでいくのです…。
1投稿日: 2017.06.15
powered by ブクログ寺尾文庫。 有栖川有栖って人気作家だけど わたしはもういいかな。すごく面白くないってわけじゃないけど 惹かれません。
0投稿日: 2017.06.12
powered by ブクログ新本格を読むのは2作目。ページ数の割にはすいすい読めた。学生ノリが良いのかも。読後感としては、なるほどという感じで可もなく不可もなし。とりあえず、三部作は読んでみるか。
0投稿日: 2017.03.25
powered by ブクログ「孤島パズル」の衝撃から立ち直れずにいたマリア(有馬麻里亜)は一人旅に出る。 友人に会うために訪れた村で芸術家たちだけが暮らす木更村の存在を知ったマリアは、好奇心もあり木更村に向かう。 世間とはほとんど没交渉の木更村は、とある資産家の個人が所有する村だった。 マリアの両親からマリアを連れ戻すように依頼されたアリス(有栖川有栖)たりは、さっそく木更村へと向かう。 木更村での出来事はマリア視点で、夏森村の出来事はアリス視点で語られ、物語はふたつの村に分かれて進んでいく。 木更村へ渡る唯一の橋は台風の影響で壊れてしまい、木更村は陸の孤島と化していた。 「自分より情けない女の子を発見して、同情しながらほくほくしてるのよ。 あなたはいつまでたってもそうなのね。それが性根なのよ」 マリアの心の声である。 同時に語られる高二のときのエピソードとあわせて、マリアがどんな女性なのか、片鱗が伝わってくる。 一方のアリスは、「弱い者にしか向かっていけない者がこの言葉(報道の自由、言論の自由)を口にするのを聞く時、僕は心底不快になる」 夏森村で偶然知り合ったカメラマン・相原と会話をしているときのアリスの心の声である。 まっすぐなアリスの性格をよく表している。 木更村にある鍾乳洞内で殺された画家の小野。 彼は木更村の現在の持ち主菊乃の婚約者でもあった。 遺体や彼の持ち物に振りかけられていた大量の香水。 そして、切り取られた耳。 夏森村ではカメラマンの相原がやはり殺されていた。 そして、推理小説ではお馴染みの読者への挑戦状が計3回提示される。 1. 小野博樹を殺害したのは誰か? 2. 相原直樹を殺害したのは誰か? 3. 第三の殺人を犯したのは誰か?そして事件の全貌は? ひとつひとつが整合性のあるロジックで構成され、伏線も多くしっかりと回収されている。 料理のメニューをめぐる会話など、ごく自然な流れの中に重大な事件のヒントが隠されていたりと、ミステリー好きにはたまらない。 不自然さのない事実の積み重ねやそれぞれのキャラクターの個性に合った行動が交錯して、純粋に読んでいて面白かった。 切なくてどこか哀れさが漂う事件の結末だったけれど、閉じかけていたマリアの世界がようやく外に向けて開かれたようなラストで、ホッとした。
0投稿日: 2017.03.02
powered by ブクログ休みを使って一気読みしたー 長かったから疲れたーーー笑 でも面白かったです。 難しくないから分厚いけどそれなりに直ぐ読める(*^▽^*) 学生アリスシリーズはお気に入りなので、楽しめました。 女王国の城はもう読んじゃったので、あと1冊で完結するらしい…悲しい
0投稿日: 2017.02.02
powered by ブクログ3 フーダニットの本格推理小説。 2つの村の殺人事件がつながっていくなかなか面白いプロット。読者への挑戦であまり考えずに先に進んでしまうので面白さを味わいきれてない気も…
0投稿日: 2016.08.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルが秀逸。 とにかく長い。 導入も長いが、解決編も長い。 読者への挑戦状通り、動機は考えに入れずに論理的な推理だけでまずは考え、その上で動機を考えると、もしかしたら全貌も推測出来るのかもしれない。 しかし、何だか拍子抜けする全貌だった。 逆に単純過ぎるっていうか… あと、犯人が死んでばっかなのがちょっとなあ。 そういう性格の人たちが犯人だからしょーがないのか? こういうの書く時って、トリックから先に考えるのかな? 舞台設定が大仰過ぎる気もしたけど。 もうちょっとコンパクトにならなかったもんかなあ。
0投稿日: 2016.06.16
powered by ブクログ運命は逃げるものを小突き回す、というマリアの独白が印象に残った。 火村先生のモデルというか原型?のキャラクターが出てきた。詩人だ。火村先生が時々びっっっくりするくらいキザなこと言うのも、納得。そして火村先生が殺したいと思ったのは自分の父親なんだろうか。
0投稿日: 2016.04.20
powered by ブクログ著者とがっぷり四つの正統派ミステリ 学生アリスシリーズの、ひいては有栖川有栖を代表する人気作。分断された村の内側と外側で巻き起こる殺人事件。江神、有栖川、両者の冴えた推理に注目です。 読者への挑戦が3度用意されるという類を見ない試みですが、全てが論理的な説明をもって解決できます。ただし、着眼点を変えることで芋づる式に犯人が判明するわけではなく、推理に必要な情報を拾って組み立てる必要があるので、難易度は高いと思います。私はお手上げでした。 とはいえ、大ボリュームながらそれを感じさせないリーダビリティに満足。特に江神と犯人が対峙する場面には釘付けでした。
1投稿日: 2016.04.13
powered by ブクログパズル系推理小説の中でも傑作。シチュエーションが好みでワクワクする。 分量的にも分断された2つの世界としても、小説を2冊並行して読んでいる感覚だった。 最後の繋がり方も納得しつつ読めたが、後から思うと閉ざされた空間内でそこまで水面下でやりとりをするのは難しいのでは?と感じたり。。。 動機面からもう少し考えてみればトリックは比較的楽に分かったかもしれない(負け惜しみ) 状況を説明するにも美しい表現を使ってくれるので、長さの割に飽きが来ない。 人物たちの会話もキャッチーで次々読んでしまった。
1投稿日: 2016.04.07
powered by ブクログ学生アリス(江神二郎)の長編シリーズ。 評価が高いミステリと知って調べたらこれは三作目だというから、折角ならと前二作を読み終え、ウキウキしながら手つけた。 はりめぐらされた伏線。全てきっちり回収してくれて気持ちがいい!パズルがカチッとハマる爽快さ! 楽しめた。
0投稿日: 2016.03.15
powered by ブクログ江神二郎シリーズ長編第三作。一番評価が高いとされてるのがこれ・・・だったような。たしか。 で、やっぱりおもしろかったです。谷の向こう側とこちら側で断絶された状況でそれぞれ事件が発生して最終的にすべてが合致していく感じがなんとも。齟齬が出ないように書くのが大変だったんだろうなあ・・とか余計なことまで思ってしまいました。
1投稿日: 2016.02.19
powered by ブクログ初の有栖川有栖でした。 めずらしく、ドラマの影響で。 面白かった〜 これを期にしばらくミステリーに はまりそうです。 読者への挑戦がある所がいい。 ここで推理してくださいね、 って言ってくれてるみたいで にぶい私でも推理することが できてすごく嬉しい。 続き物だったみたいで真ん中から読んで しまったらしいが、 それはそんなに気にならなかった。 他のも絶対読んでみようと思う。
2投稿日: 2016.02.13
powered by ブクログ他人を寄せ付けず奥深い山で芸術家たちが創作に没頭する木更村に迷い込んだま、マリアが戻ってこない。救助に向かった英都大学推理研の一行は、大雨の中木更村への潜入を図る。江神二郎は接触に成功するが、ほどなく橋が濁流に呑まれて交通が断絶。川の両側に分断された木更村の江神・マリアと夏森村のアリスたち、双方が殺人事件に巻き込まれ、各々の真相究明が始まる……。 マリア編とアリス編が交互に描かれるので長くても辛くはなかった。
1投稿日: 2016.01.27
powered by ブクログ双頭の悪魔、なるほどなー、そういう動機ってあるんだねえ。全然思いつかなかった。さすが有栖川有栖先生!
1投稿日: 2016.01.23
powered by ブクログ江神さん不在の推理研チームが、議論しながら真実に辿り着いていくのが面白かった。本人らに実感薄いのも含めて… 志度さんの存在感や、作中にずーっとつきまとう香り、マリア・アリス・そして江神さんの珍しい感傷。このロマンチックさが好きなんだな。謎云々の評価は分からない。ただ前作の方が頭を使って読んだ気がする。
0投稿日: 2015.12.13
powered by ブクログ普通の推理小説なのですが、章の途中で「読者への挑戦コーナー」が設けられており、「ここまでの小説を読んだ中で、あれこれの謎を解け」と問題が出題される面白い構成です。恐らくサスペンスファンの方は、問題出題されるまでもなく、自分で色々考えて推理しながら読むのでしょうが、私は推理しながら読む方ではなかったので、結構新鮮でした。 芸術家たちが隠れ住む村ということで、登場人物がオシャレ感満載。香水を調合する人が登場する小説とか読んだことなかったです。
0投稿日: 2015.11.23タイトルからしてホラーテイストなミステリーを期待してたんだけど・・・
ミステリー感というより謎解き重視になってて正直今回はあまりおもしろくなかった。9月から読み続けて次の本が読みたいのでやっと昨日一気に読んだ。 次は誰が殺されるんだろうと言う緊張感が正直なかったのが残念。
2投稿日: 2015.11.03
powered by ブクログシリーズ第3作。 日本人作家に限定すれば、とあるトリックの代表作と言えるのではないかと思う。 相変わらずの閉鎖された空間での連続殺人事件。 回を重ねたことによって、人物像も分厚くなってきた。 パズルとしてだけでなく、読み物としての面白さも増した気がする。 ただし、ひとの描き方の濃淡は著しい。 それが、パズラーの意図するところか、シリーズ物の必然かは窺い知れない。 シリーズ5作品を読んで、初めて明らかになるのかもしれない。
0投稿日: 2015.08.17
powered by ブクログボリュームがあって面白かった。 2つの場所で起こった殺人をふたりの視点から見ていく構成も良かったし、徐々に関わりが見えてきてわくわくした。 実は最大のトリックはどこかで目にしてしまって知っていたのだけど、 知らなかったら絶対分からないと思った。 それを知っていても犯人は分からなかったし。。 楽しく読めました。
1投稿日: 2015.07.29
powered by ブクログ有栖川有栖氏の推理小説『双頭の悪魔』を読了。ちょっと状況を詳しく描きすぎていて冗長に感じた部分もあったが、密室殺人的なある限られた空間での殺人の謎を大学生らが解いて行くシリーズ物の一冊ではあるが、謎の構成、謎解きまでのステップなど正統派の推理小説に仕上がっている。まあなかなかです。
0投稿日: 2015.07.09
powered by ブクログひとつ入ってるだけでもうれしい読者への挑戦がみっつも入っていて得した気分……。解けるか解けないかは置いといて、挑戦するのは楽しい。 名探偵コナンでの蘭や金田一少年の美雪のように、探偵もののヒロインは、殺人事件に心を痛めても次の事件まで引きずることはほぼない。毎回初めて死体を目にしたように悲鳴を上げ続ける。しかしこの学生アリスシリーズのヒロイン、マリアは前回の惨劇に心を痛めていて、1作かけてアリスたちのところに帰ってくる。ショックを受けている姿が妙にリアルで、舞台設定や登場人物の不自然さを緩和してくれたように感じた。 事件自体の論理的な解決もよかったけれど、マリアの葛藤がミステリとして新鮮でよかった+話に生かされていたので★5。
1投稿日: 2015.07.04
powered by ブクログ天災により分断された二つの集落。 二つの視点を交代しながらそれぞれで起こる二つの事件を視る。 数々のWhyが積み重なり、Whoの答えとなる。 事件を装飾する猟奇性、異常性を論理により取り除いたとき、姿を現わす悪魔は人間の顔をしている。 江神二郎と学生アリスのシリーズ3作目。
0投稿日: 2015.06.29
powered by ブクログ正直序盤のマリアにイライラしすぎて50ページくらい読んで読むのをやめようかと思いました。 ただまぁわかっていたことですが、このシリーズ面白いんですよね。作者で1番好きなシリーズです。 考えながら読んでみましたが、完全回答とはいかないですね。うん、難しい。
0投稿日: 2015.04.28
powered by ブクログ学生アリスシリーズ第3弾。 江神・マリアとアリス・望月・織田がそれぞれ交通の断絶された川の両側で殺人事件に巻き込まれる。 トリック自体はありふれたものだが、加えられたスパイスのおかげで最後の挑戦まで楽しめる作品に。 ただ、最後の犯人断定の根拠が弱い所がマイナス。 意図的なアリバイトリックではない以上、偶然などへの明確な回答が欲しかった。
0投稿日: 2015.03.22
powered by ブクログ学生アリスシリーズ第三弾。 江神、アリスのどちらか、もしくは二人が揃った効果が天変地異的な嵐を呼ぶ男となるらしい(笑) 事件が起きるまでが長くて読者探偵としてはいつ事件が起こるのかとやきもき(笑) 江神の過去もちょっと出てきたり、マリアが江神に気持ちが行ったりするのでちょっとアリスがかわいそうになってきたかも(笑)
1投稿日: 2015.03.02
powered by ブクログマリアが戻ってこないと、有馬家から連絡を受けた推理研の面々は、マリアを迎えに出撃する。 マリアは、世間と隔絶された芸術家の村で過ごしていた。 そこへ乗り込むものの、濁流で村にかかる橋が流れて、推理研は分断されてしまう。 別々のところで起こる殺人事件。推理研が夫々で真相究明に挑む! ヒントがちりばめられているので、 トリックは結構簡単にわかる。 けれども、それだけではすべての謎が解けない。 その造りが秀逸だなあと思った。 微妙な関係のアリスとマリアにまたもや切なくなる。
0投稿日: 2014.11.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「読者への挑戦状」が3度も挿入された超本格ミステリーです。前2作にもまして、全容解明への難易度は最高レベルでしょう。結末に至り、ようやくタイトルである『双頭の悪魔』に隠された意味が判ります。有栖川有栖の最高傑作ではないでしょうか。
1投稿日: 2014.11.16
powered by ブクログ四国山中に孤立する芸術家の村へ行ったまま戻らないマリア。英都大学推理研の一行は大雨のなか村への潜入を図るが、ほどなく橋が濁流に呑まれて交通が途絶。川の両側に分断された江神・マリアと、望月・織田・アリス――双方が殺人事件に巻き込まれ、各各の真相究明が始まる。読者への挑戦が三度添えられた、犯人当ての限界に挑む大作。 ・レビュー 前前作『月光ゲーム』、そして前作『孤島パズル』同様、今作も非常に面白い。ミステリのレベルとしては前2作を大いに上回ってるかもしれない。個人的には、純推理ものとしては最高の出来だと思った。 さてさて、まず、この小説前2作より分厚。そしてエラリー・クイーンに倣った恒例の「読者への挑戦」がなんと3回もあるという、非常に楽しみがいのあるミステリだと思う。 なぜ3つも挑戦が仕込まれているかというのは、この推理小説の舞台設定にも起因する。 前作『孤島パズル』にて心に傷を負ったマリアは、家出にも近い一人旅に出てしまい、物語はマリアの父親が英都大学推理小説研究会の面々に娘を連れ帰ってほしいと頼むことから始まる。 マリアが滞在しているのは高知県の山奥にある木更村。この村は芸術家が芸術のためだけに集まり外界との接触を最低限に制限している村となっている。行き来するためにはただひとつの橋を渡る他ない。アリス、江神、織田、望月は、マリアに会うために木更村に隣接する夏森村に向かう。 そこでマリアと会おうと試みるもとある誤解によって木更村の住人に追い返されてしまう。義憤に駆られた面々は雨と闇夜に乗じて潜入を試みるのだが、大雨に見舞われ橋が落ち、木更村と夏森村が分断されて孤立してしまう。そして江神のみが木更村に、アリス、織田、望月は夏森村に分かれることとなる。 電話も繋がらないという互いに何が起きているか把握できない状況の中、両村でそれぞれ殺人事件が起き、マリアと江神、アリスと織田と望月は、それぞれ推理によって事件の解決を試みる。 と、概要を書くだけでこの長さ(笑) 当然ながら、前作まで語り手であったアリスは夏森村にしかいないので、本作は夏森村での出来事はアリス、木更村での出来事はマリアがそれぞれの視点で語る構成になっている。 交互に彼らの視点が切り替わっていくという構成が非常にテンポが良く面白い。事件と推理が進んでも飽きが来ずに読みやすくなっている。 相変わらずの仄かな青春要素もあり、面白かったりするんだけれど、新鮮だったのが夏森村での推理。このシリーズはワトソン役的な人物が非常に多い。英都大学推理小説研究会、通称EMCのメンバーがほぼワトソン役であり、江神さんが最年長であり部長であり、そして探偵である。しかし、今回は分断されているので、江神さんは木更村にしかいない。 まず木更村に関しては孤島パズルによく似た雰囲気だった。江神さんが推理を進めていきいつもどおりに真相に迫っていく。 新鮮なのは夏森村での面々、全員ワトソンなのに推理しなきゃいけないのだ(笑) これが安定感のある木更村とは違ってかなり一般読者に近い視点で推理を進められるポイントで面白い。旅館であーだこーだと推理合戦を繰り広げ、失敗しては立ち直り、そしてやはりだんだんとではあるが真相に近づいていく。この様は名探偵が不在であるからこその面白みがある。 今回はアリスがなかなかのキレを見せていて見どころの一つだろう。 個人的には、木更村の語り手マリアが、自分の内面と戦っていく様も良かったと思う。殺人事件で傷ついた心が癒えかけたところで再び殺人事件に巻き込まれたのだから、やはりそのあたりの絶妙な描写は作品に緩急が付いてよかった。 さて、3つの「読者への挑戦」に話を戻したい。 これが難易度としては月光ゲームと孤島パズルよりややわかりやすい程度の謎が中ボスのような感じで相次いで発せられる。非常に技巧的でシンプル、判ってしまえばなんてことはないが、気づきにくいトリックで構成されている。 そして最後に2つの謎が追加される。これが第三の挑戦。そして全部解ければ晴れて全貌が明らかになるというものだ。3つ目はかなり難しかった。 今回、かなり悩んで推理した僕なのだけれど、残念ながら解けたのは第1第2の挑戦だけだった。感想やレビューなどを見て回ってみると成績としては悪くはないようだけれど、いざ答え合わせをしてみると第3の挑戦で提示された謎の真相に何故気づかなかったのだろうという「やられた感」が残る。 久しくミステリで完敗したことはなかったのだけれど今回は負けを認めざるをえない。 推理小説としては指折りのクオリティであり、純粋なミステリでは今まで読んだものの中で最も感嘆した作品だった。文句なしの最高得点。 また、後半に至って、このシリーズ全体に関連するような設定も明かされたりする。正直なところ、その部分を読んで、まだ完成していないこのシリーズを最後まで必ず読もうと決意した。 そんな気になる話も出てくるし、ラストの「対決」とも言える江神さんと犯人の対峙とその結末は最大の見所かと思う。 徹夜本にしてみようとは言えないボリュームだったりするけれど、決して一気読みができないような内容ではない。テンポは非常に良いので、読んでいて楽しい推理小説だろう。ぜひ、この巧妙な殺人の謎を解いてみてほしい。
4投稿日: 2014.10.20論理的な本格ミステリー
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2投稿日: 2014.10.19
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学生アリスシリーズ。前作で親類の中で殺人が起こり、傷心のうちに家でしたマリア。一月経っても帰ってこない一人娘を心配した父親はアリスたちに娘に会いに行ってくれないかと依頼する。 そこで巻き込まれたマリアと江神のいる木更村事件とアリスたちが滞在する夏森事件。アリバイがない人は動機が不明。動機がある人はアリバイがある。この二つの事件に繋がりがあるのか?
0投稿日: 2014.10.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
外部の人がアクセスできない孤島系で、仲間内の誰が犯人かを推理するフーダニット。 参加者は全員アーティストという特殊な設定です。大学の推理小説研究会のメンバー達がメインの登場人物になるというのも、孤島(ではないが、雨で橋が流される)というのも、先に読んだ綾辻氏の「十角館の殺人」に似ています。 感想を一言で言うと、「冗長で退屈」でした。事件が起こるのが本の始めから3分の1程度と遅くて、また、登場人物がたくさんいるため仕方ないのですが、一人一人の描写があり、読者がそれを把握していかないといけないプロセスがちょっと面倒です。 いくつか根本的な疑問がありました。「何でマリアはすんなりとアーティストの共同生活に受け入れられたか」「どうして誰も橋を架けようとしなかったのか」など。 判断に必要な情報を読み終えた後、読者は3度挑戦されます。ところがですね、ヒントの出し方が、どうでしょうか?あの情報だけで解けなくはないですが、ハラハラではないですし、目から鱗ではないですね。誰が犯人でもビックリ!とはならないです。ヒントを出して読者に考えさせるという作品では、東野氏の「どちらかが彼女を殺した」の方が数段テクニック的には上です。また、十角館の方が、犯人が分かったときの衝撃がすごいです。ただ、最後の謎解きで、想定していた人と外れたという読者は私以外にもたくさんいるのではないでしょうか。 同じ新本格派なら、先に読んだ法月氏の方が私は好みでした。
0投稿日: 2014.09.18
powered by ブクログここのところ、有栖川さんの作品を読み続けている。 みんな面白いのだけれど、★4つまでは届かずにに★3.5くらい。 しかし今回読んだ双頭の悪魔は、文句なしの★4つ。 文庫本で680ページの大作だが、一気に読まされてしまった。 読者への第1の挑戦はソコソコ分かったが、第2の挑戦、第3の挑戦はお手上げ、だった。
0投稿日: 2014.09.06長さを感じさせない青春ミステリー
「毎日電話をかけること」 一人旅の条件として親の言いつけを守っていた娘マリアが、ある日突然連絡を絶ってしまいます。 彼女が最後に訪れたのは、閉鎖的な芸術家のコミュニティ、木更村。 娘は無事なのか、何か事件に巻き込まれたのか、それとも――? 心配した親から相談を受けた大学のサークル仲間、アリスたちが、マリアの捜索とそこで起こる事件の解決に挑みます。 3度にわたって行われる読者への挑戦、難解なパズルを紐解く快感、そして本格派でありながら青春ものとしても楽しめるライトな読み心地。 ボリュームに対して全く長さを感じさせないミステリーの傑作です。
8投稿日: 2014.08.23
powered by ブクログ今月の3冊目。今年の13冊目。 タイトルの通り。むしろタイトルの内容をどう、回収していくのかが、自分としてはすごい気になっていました。読み進めていくうちに、あ、なるほどね、と気づく箇所が非常に多くあります。面白かったです。
0投稿日: 2014.07.27
powered by ブクログ有栖川有栖の『双頭の悪魔』を読了。学生アリスシリーズの3作目である。 シリーズでお馴染みの「読者への挑戦状」だが、もちろん本作にも。しかもその数3つ。 「読者への挑戦状」では謎が提示されるのだが、それまでに与えられている情報を元に謎を解かなければならない。 熟考すれば謎を解くことは可能なのだが、伏線があまりに巧妙で難しい。 今回は前述のとおり、「読者への挑戦状」が3つある。1つ出てくるごとに読者は一度考えを整理することができるので、その点ではある意味読みやすいとも取れるかもしれない。実際、本作もあとがきを抜いて683ページあったが、大して長いとは感じなかった。 ストーリーの面白さがそう感じさせなかったということもあるかもしれない。そして、作家の文体も自分に合っている。 特に後者は長編を読むに当たっては殊更に大事なことではないだろうか。おそらく誰でも、自分に合わない文体の活字を長々とは読みたくないであろう。 このシリーズは登場人物も魅力的なのですが、今回、英都大学推理研の部長こと江神先輩の自身の自身についての話が非常に気になった。このようなシリーズ通しての謎は、読者を惹き付ける要素としてかなり有効だと思う。 江神先輩の話は、話的にシリーズ最終巻の5作目にならないと判明しないだろうと思う。4作目の『女王国の城』は既に文庫化しているので、その内に購入しなければ。 本作は、これまでに読んでいる有栖川有栖の作品の中では一番だった。二つの村で切り替わりながら進んでいくストーリー、警察などの介入不可の陸の孤島状態での事件(クローズド・サークル)、論理的な推理、3つもの読者への挑戦状と、本格ミステリ好きにとってワクワクさせられる要素が満載。率直にとても面白かった。
0投稿日: 2014.07.243度にわたる読者への挑戦
江神シリーズ第3段は大ボリュームです。 お値段が前作2つに比べて高いと思いましたが、ページ数が多くなっているので登場人物の設定や山深い情景や豪雨の中の屋敷への侵入劇等が刺激的、かつ丁寧に描かれていて面白かったです。 そして3度にわたる読者への挑戦の章‼ ボリュームがあっても読み手を飽きさせません。 前作の孤島パズルの続きの設定ですが読んでなくても充分楽しめますし、孤島パズルのネタバレがしてあるわけでも勿論ありませんから安心して読めますよ。 陸の孤島となった過疎の村で同時に起こる殺人事件を江神とマリア、アリスとモチと信長の二手に別れて犯人を追い詰めて行きます。 前作と違ってアリス達の推理が冴えます。江神が橋が流された向こう側に居るからから頼れない分頑張ってます。 それと今回のアリスとマリアには微妙な変化がありました。ずっと会えない事がお互いへの思慕に繋がったのかなあ。ふふふ。。。 次作が楽しみです。
1投稿日: 2014.06.26
powered by ブクログ王道どころを虱潰しにしようのターン! マリアとアリスが語り手を交互に務める構成で(こういうの大好きです) いつ交わるのだろう…と読み進めていたのだけど 後半で耳が出てきた時は悲鳴をあげたくなるほどの快感!w 今回は探偵たちが大活躍だけど やっぱり江神探偵がダンチで好きです そして3つの読者への挑戦に対して それぞれ探偵役の推理と言う名の解説がわかりやすくてたまりません たまにマリアとアリスのお互いの想いが描かれてたりもしてロマンチックな印象も強かったです 江神さんが珍しく自分のことを語るシーンもあって何とも言えない気持ちに… 「スナフキンにはぐれたムーミン」っていうのも大好きだし、 語り手アリスのラスト 「―もう、どこへも行くなよ」がかっこよすぎるし、 トリック以外でも楽しませてくれる一冊でした! 蛇足だけれど、 このシリーズの結末で頭に浮かぶのはあの探偵漫画の主人公探偵の 「犯人を死なせてしまう探偵は殺人者と変わらない」 という台詞
0投稿日: 2014.06.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
傷心旅行に出たマリアは、外からの接触を遮断して創作に没頭する芸術家たちの住む木更村に入ったまま帰ってこない。 救援を頼まれた英都大学推理研の一行は、木更村へ向かった。 潜入に成功した江神と、追い返されたその他のメンバー。 間もなくして木更村と夏森村を結ぶ唯一の橋が豪雨の為崩壊した。川の両側に分断された江神・マリアとアリスたち、双方が殺人事件に巻き込まれ、各々の真相究明が始まる。 其々の村での様子がマリア、アリスによって語られている。 江神が単独で謎を解明していくのに比べ、アリスたちがディスカッションしながら謎解きしていく様が面白い。 ヒントがあちらこちらに散りばめられ、「読者への挑戦」が3度にも渡る。 3度ということは・・・お察しの通りなのだが、からくりは、もう少し複雑。勘の良い方ならタイトルから想像できるかもしれない。 何故そうしたのか、疑問が残ったままの部分もあるけれど、それぞれの謎解きにぐいぐいと引きこまれました。
0投稿日: 2014.06.22鮮やかなのは推理だけじゃない
江神&アリスシリーズ第3弾。ページ数はいきなり跳ね上がり(『月光ゲーム』の約2倍)、語り手は2人(アリスとマリア)、「読者への挑戦」は計3回と、いろいろ大ボリュームな作品に仕上がっています。 とはいえ、そのボリュームを感じさせないところが本書のすごさでしょう。登場人物も24人(!)いるのに、ちゃんと書き分けられていて把握しやすかったです。 今回アリスは江神と別行動を取りますが、名探偵に頼れないぶん、これまで以上の活躍を見せています。望月&織田の先輩コンビも、前作での出番の少なさを取り戻すかのような出しゃばりっぷりです。 自然あふれる場所を舞台にしているせいか、巧みな情景描写からはその場の風や匂いまで感じ取れるようでした。なにげない台詞や情景が記憶に残る作品です。
3投稿日: 2014.06.21信頼できる二枚看板の磐石な一冊。安心です。
頁数は多いですが長いとは感じさせません。 それは単に二つの事件が平行して進行しており二本分のボリュームがあったからですが、それを1+1>2にしてしまう所が本作の凄み。 両話を交互に良い所で場面転換させる事と、二つの一見無関係な事件にさりげなく関連性を差し込む事で、兎に角先が気になり頁を捲らせてくれます。 更に一方の視点しか無い江神が他方の事件の関連性と本質まで捉えて纏めて解決する様には舌を巻きます。 期待感溢れる題材と展開にお得意の消去法理論。 信頼できる二枚看板を得た氏の作品は最早磐石、そう感じさせる一冊でした。
2投稿日: 2014.04.24
powered by ブクログ学生アリス三作目。 川で分断された江神マリアとアリスモチ信長。そして双方で起きる殺人事件。 相変わらず江神さんの論理思考は美しい。 それなのに、こんなに美しい論理を紡ぐ江神さんがただ「言葉」に捕われているなんて。このまま消えちゃうんじゃないかってくらい悲しい。 江神さんが死んだらわたしは泣く。 エピローグのマリアとアリスに救われた。嬉しい。とても。
0投稿日: 2014.02.07
powered by ブクログ鑑賞に支障はないが、迂闊にもシリーズ第3弾だということを、読み始めて少し経ってから気が付いた。 良くも悪くも、旧き佳き古典本格ミステリー。 クローズドサークルのフーダニットとして、真っ向から挑んでいるという気持ち良さはある。
0投稿日: 2014.01.23
powered by ブクログ久しぶりに小説。 有栖川有栖さんのはなにげに初めて。 サスペンス、ミステリーものが好きなので、楽しめたが、どこかちょっとサラッとしている印象を受けた。 充分に面白いけど、自分には他の作家の方が合ってるのかな的な。 もう一冊、他のを読んで確かめたいところ。
1投稿日: 2014.01.22
powered by ブクログ「孤島パズル」に続く、シリーズ三作目。川の両側に分断された村での殺人事件で、その両方で事件は起こるのだけど、探偵役は片方の村に閉じ込められた状態になる一風変わったクローズドサークルもの…ですかね。 橋が落ちて物理的に行き来できない中、その両方の集落で起こる殺人事件にはどういう関係があるのか?犯人はどういった方法で彼らを殺害したのか? 作中、「読者への挑戦」が三度入る長編推理小説です。 前作、前々作でもそうでしたが、きちんと伏線が張ってあり、犯人を限定できるようになっています。ただ、動機というか、「なぜそのような方法を選んだのか」、というのはちょっぴり弱いような気もします。なので、犯人を推理しながら読む場合、「この人には物理的に事を行えない」という風に考えて行かないと難しいかな。 先程、探偵役が片方の村に閉じ込められる、と書きましたが、今回分断される片方の村には探偵役がいません。じゃあどうするか?本作で特に面白かったのが、この辺りの事情でした。推理小説研究会のメンバーが、ああでもない、こうでもないと肯定や否定を繰り返しながら真相に近づいて行く論理的会話がとても面白い。 多くの探偵役は、その頭の中で論理を展開させ、答えが出きったところで開陳するわけですが、恐らくその頭の中で行われているであろうことを数人の人間が会話展開していくわけです。 そして、結末。 前述の通り、少し動機付けは弱いように思うのだけど、推理を楽しむという意味では、推理小説研究会メンバーの会話などとても面白いと思います。ただ、原稿用紙1,000枚ということで、まあ、結構な分量ではあります。本作から読んでも楽しめるとは思いますけど、あまり推理小説を読まないという方は、一作目「月光ゲーム」、或は二作目「孤島パズル」から読んだ方がいいかもしれません。活字自体に普段触れないという方は、「孤島パズル」の方がシンプルでいいかな。 最後に。 個人的には、ヒロインのマリアが今作では好きになれなかったので、次回作「女王国の城」に期待です。
0投稿日: 2013.12.28有栖川有栖の傑作ミステリ!
断絶された二つの場所でほぼ同時に起こる殺人の謎に迫る。この二つの場所に関わりのある人がほとんどいない状況の中で、結末に行き着くまでになんと大きなスケールの物語が展開することか。これがまた見事にパズルのピースがはまるかのごとく埋め合わされていく様子は圧巻。 当然、僕はいつものように設定された「読者への挑戦(本作では3回設定されている)」はいずれもわかりませんでした。
4投稿日: 2013.12.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白いんだけど、やっぱり納得が出来ない。彼女は八木沢を殺す必要があったのか?八木沢は相原を殺したくなるほど憎む必要があるのか。などなど。トリック的には面白いし、ページ数の割にはスピーディーで読みやすいし、それほどの文句は無いのだけれども、やっぱり文句を言ってしまう。 と言っても、それほど無理な展開は無いので、安心?して読み進めることが出来る。ファウスト作家ならばもう一捻り来るところをストレートで投げてくるので、逆に混乱してしまって面白い(たとえば、ファウスト作家ならば由衣が犯人にさせられたりするのでは?)みたいな。 複雑に考えずに論理的に追い詰めて考えられる部分はとてもシンプルでわかりやすい。ただ、上にも書いたけれど、やはり動機が今一にしか思えない。他にも八木沢が小野を洞窟で殺す必要は無かった気がするとか。いくつかの部分で気にならざるをえない。 ただ、そんな複雑なことを考えず、本格らしいパズル的に話を読み進めるならば、とても愉しく(いや、人が死ぬから興味をもってくらいにしておくべきか)読むことが出来る。 江神さんとアリス、マリアはいつもの通りで、キャラクターを愉しむことができるのも相変わらず。 などと考えながらも、個人的には長編より短編(スイス時計とか)の方が好きだな。と感じました。
0投稿日: 2013.11.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
<ネタバレ有り> ++++++++++++++++++++++++++++++++ 文庫版で再読。初読時に「マリアがどうして木更村に受け入れられたかがよく分からない」という感想を書いてたのですが、それは納得できました。加筆されてたのか、それとも読み逃してたのだろうか。 事件の真相についてはすっかり頭から抜け落ちていたのですが、確たる物的証拠がないからか、犯人を追い詰める工程がどうも全て想像の上に成り立ってるような気がして(もちろんそうではないんでしょうが)少し納得がいかない部分もありました。あとまるっきりスルーされてるけど封筒に同じサイズの封筒を折り目を付けず入れる方法って…?? でも全体的にはやはり面白かった。学生編はEMCがわいわい楽しくやってる半面腹の底にずどんとパンチを食らわせてくるようなところがあって、一筋縄ではいかないとこが好きです。
0投稿日: 2013.10.01
powered by ブクログ江神さん 3 あー、やっぱ長編はいいなぁー。 読者への挑戦が3回入る。 様々な芸術家たちが、ほぼ自給自足の暮らしをしている 排他的な木更村。その村からマリアが出てこない。 木更村の江神・マリアと 夏森村のアリス・織田・モチ。 分断されてしまった二つの村でそれぞれ殺人が起こる。 それぞれの殺人の動機が不明。 試行錯誤して、迷走しながら推理するアリスたち3人が良かった! この3人の活躍もっと見たい。
0投稿日: 2013.08.18
powered by ブクログ大好き。 二つの立場から進んでいく話。 後で調べてみると『もっとすごい!!このミステリーがすごい!』1988-2008年版ベスト・オブ・ベスト国内編の八位だったらしく、それも頷ける。孤島パズルとは違った面白さがある。
0投稿日: 2013.07.28
powered by ブクログ木更村と夏森村、双方で起きた殺人事件がどう繫がるのかが最大のポイントです。二通の手紙の行方、香水の謎、犯人の動機など、論理を一つ一つ丁寧に組み立てていくプロットは前作と同様に素晴らしく、トリックも衝撃的でした。本格ミステリーの醍醐味を味わえる傑作です。
0投稿日: 2013.07.20
powered by ブクログ学生アリスシリーズの3冊目。 やっと読めた!のだけれど、もう4冊目が読みたくなっている。 なんてことでしょうか…。 とても分厚い文庫本。 愛用のブックカバーがワンサイズ(もしかしたらツーサイズ?)小さい洋服であるかのように、読んでいる間中窮屈そうで可哀想になった。 でも、ごめん。このブックカバーが江神さんのイメージに合っているんだ。もうちょっと我慢してくれ。と、そのSOSを聞き流した私は鬼かもしれない。本当にごめんよ。 次は上下巻みたいだから、1冊の厚さはもう少し薄いはず。 そうでありますように…。 でもそれだけの厚さを誇るミステリの威力ときたら…、素晴らしかったというしかない! 場所の設定。 状況の不可解さ。 登場人物の怪しさ。 そして何よりもいつものメンバーをバラバラにしてしまうという手法! 江神部長の推理の素晴らしさにももちろんうっとりだけど、モチさん、信長さん、アリスの3人の掛け合いから生まれる推理の面白さがこの本の1番の見所ではないかと思う。 人が死んでいる事件でこんなこと言ったら不謹慎だけど、本当にドキドキしっ放しだった。面白かった。 そして江神さんのお母さんの占い。 この話の詳細は次回に続く…よね? もう気になって仕方ない。 上下巻だろうと、ブックカバーに入らない厚さだろうと、絶対読むぞ!と決意。
13投稿日: 2013.07.14
powered by ブクログこのシリーズは初めて読んだが、推理する側のキャラクターが確立されていてそれぞれに好感が持てた。トリックも合理的かつ意表を突くもので、私の好きなストーリー展開だったかが、真犯人の動機だけがちょっと弱いのではないか…と感じた。芸術の世界は奥深いということなんだろう。
0投稿日: 2013.07.12
powered by ブクログ積読。内容は忘れてました。分断された村の内と外でほぼ同時期に起こった殺人事件の謎に立ち向かう推理研の面々。すごく読み応えがありました。けっこう切ない。後半で緊迫感が薄れてきたように感じたのは残念。最後の解決編の見せ方は少し物足りなかったかなと。
0投稿日: 2013.05.01
powered by ブクログこの作品にジローとシェーンベルクの『月に憑かれたピエロ』が出てきていたのを発見して驚いた。たまたま去年、この曲を生で聴く機会があって、まだ覚えている。どうも知らない相手でもないような感じがしたのは当たってたか。
0投稿日: 2013.04.30
powered by ブクログ実は昔読んだときはイマイチという感想しか持ってませんでした。 自分の殻に閉じこもるマリアも木更村の住人のキャラもなんだかイライラして… そっちが気になって犯人探しどころじゃないよ!というのが本音でした。 で、そういうのを許せる大人になった今読んだら…おもしろい。 木更村の江神さん、マリアの探偵助手コンビと残されたアリスたち3人組がそれぞれ事件を追い、双方が見事にパズルを解いていく過程を楽しめました。 とてもよく練られた小説だなと思います。 最後に犯人の動機について。 どうしても手に入れたい、手放したくない。 自分には何が大切で何を犠牲にできるのか。 周りからしたらただのわがままなんだけどそこまで執着できるものに出会えた犯人は幸せですね。 と思ってしまいます。だからって許されるわけではないですが。
0投稿日: 2013.03.12
powered by ブクログ面白かったです。 読者への挑戦状が(犯人当て)3つもあるので、その都度自分の考えを整理しながら読めます。 そのため、長編でありながら、あまり長さを感じませんでした。 挑戦には見事に3連敗しましたが。 推理以外にも、アリスの恋模様、江神さんの過去とこ未来が気になってしょうがありません。 それもこのシリーズの大きな魅力です。 早く女王国の城を買いに行かなければ!
0投稿日: 2013.02.24
powered by ブクログ江神さんの過去。 そして別シリーズ火村英生のモデルは、本作の詩人・志度晶である。とあとがきに書いてあってビックリ! 昔読んだときはわからなかったマリアの気持ちが少しわかった気がする。
0投稿日: 2013.02.23
powered by ブクログ有栖川有栖の傑作。 断絶された二つの場所でほぼ同時に起こる殺人の謎に迫る。この二つの場所に関わりのある人がほとんどいない状況の中で、結末に行き着くまでになんと大きなスケールの物語が展開することか。これがまた見事にパズルのピースがはまるかのごとく埋め合わされていく様子は圧巻。 当然、僕はいつものように設定された「読者への挑戦(本作では3回設定されている)」はいずれもわかりませんでした。(^^;)
0投稿日: 2013.02.05
powered by ブクログ他人を寄せつけず奥深い山で芸術家たちが創作に没頭する木更村に迷い込んだまま、マリアが戻ってこない。救援に向かった英都大学推理研の一行は、大雨のなか木更村への潜入を図る。江神二郎は接触に成功するが、ほどなく橋が濁流に呑まれて交通が途絶。川の両側に分断された木更村の江神・マリアと夏森村のアリスたち、双方が殺人事件に巻き込まれ、各々の真相究明が始まる……。
0投稿日: 2013.01.28
powered by ブクログ学生アリスシリーズ3作目らしいですがこれをいきなり読んだので、「あー前作でなんかあったのだな」って感じでマリアの青臭さにうんざりしながらも男性陣のオタ学生っぽい感じを楽しんで読み進めた。「あのトリックをこう使ってくるかー」というのと最後のあの人と江神さんの会話の読んでる側も圧倒されるパワーに感心。
0投稿日: 2012.11.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
学生アリスシリーズでは珍しく語り手がアリスとマリアのふたり。 怪しい村から帰ってこないマリアを救出(?)しにいくという、なんともワクワクする展開で、 なかなかマリアと再会できないアリスにメロドラマにも似た歯がゆさを感じた。 素直に面白かったが、トリックの魅力はもうひとつか。 もうひとひねりほしいところ。 なかなかの良作。
0投稿日: 2012.09.23
powered by ブクログ学生アリス&江神シリーズ第3弾。2作目の事件をきっかけに行方をくらました推理小説研究会の紅一点マリアを追って四国入りした会のメンバーが巻き込まれる事件。前2作と同様にクローズド・サークルもので、輪の中にもうひとつ輪がある2重のサークル。読者への挑戦が3度も差し挟まれる長編で読みごたえありすぎ。これでおなかがいっぱいになって、しばらく有栖川ミステリから離れていた。登場人物のひとりが、もうひとつのシリーズの探偵である火村先生のモデルになっている。
0投稿日: 2012.09.18
powered by ブクログぶ、分厚いっ!!!軽く文庫2冊分はありますね。 借りといて思わず読むのを躊躇してしまった。(笑) しかし、読み始めたらやはり面白いのです。読み応えたっぷり。 http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-939.html
0投稿日: 2012.09.03
powered by ブクログ川を挟んだ二つの村の殺人という設定がすごい。無駄に長い気もしたけどまぁ面白かったです。けどちょっと懲りすぎのような・・・。
0投稿日: 2012.08.30
powered by ブクログ初有栖川でした。 順番違うけど(笑) 二つの場所で起こる殺人事件。 ちょっと長いなぁ、という印象は否めないけど。 そこは推理研の面々のやり取りが面白くて退屈しなかった。
0投稿日: 2012.08.05
powered by ブクログ芸術家たちが集まり、創作活動を行いながら 人を寄せ付けることなく暮らす木更村。 迷い込んだものの、思いがけず理由を見つけてしまい 自らの意志でそこに留まるマリア。 彼女を連れ戻すべくやってきた 英都大推理研の面々。 アリスの学生シリーズ3作目。 2作目の「孤島パズル」を先に読むと 冒頭の導入がスムーズにいくのではないでしょうか。 もちろん、これはこれで個別の作品なので 前作を読まなくても支障はありません。 様々な目的を持ってそこに集まる「芸術家」 そこで行われる極力閉鎖された環境での「創作活動」 本当に存在するなら ちょっとだけ行ってみたい。 本当に、ちょっとだけ。
0投稿日: 2012.07.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
せーの、 またかよおおおおおおおお!!!! 事件(犯人?)の結末な意味でついつい「またかこんちくしょう」と頭を抱えました いやだって3作連続犯人死亡って…… 読者への挑戦はことごとく惨敗。香水のにおいで後つけたんじゃね?までは分かったけどそこから発展しないのが私の想像力と理解力の限界…
0投稿日: 2012.06.16
powered by ブクログ話はおもしろいがマリアがうざい。 自分はパズルの時は、いとこが殺されたのにノー天気でいたくせに、 今回は、他人が冷静だと、「なぜ冷静なの」ときたもんだ。
2投稿日: 2012.04.01
powered by ブクログ12年前に本書を読んだときの衝撃と充実感。作者の長編三作目にして、申し訳ないがやはりこれが最高傑作ではないか。 登場人物の造形、重厚感のある舞台設定、EMC面々の活躍、そして江神さんの秘密…。名探偵の推理が怒涛のごとく展開され、犯人と真剣勝負する場面は、本当に感動的だ。 加えて、学生編の瑞々しさ。物語の最後の悲劇性と江神さんのたたずまいが重なって、何ともいえない。 登場人物がリアルに息づいている。 江神さんという謎めいた人物が、いちばん実在感をもって感じられた作品だ。だから、私はこの物語が好きなのだと思う。 本格推理小説だからこそ、探偵は小説世界の中心となり、神の代理人となる。江神さんはそれを望んではいないだろうけど…。 5部作で完結というが、学生でなくなった江神さんの活躍は見られないのだろうか? 世界を放浪する探偵でもいいよ…と思います。 書くほうが大変だけれど。
0投稿日: 2012.04.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
このミス1993年第6位、2007年のベストオブベストでは第9位、著者の代表作なんでしょう。 前作「孤島パズル」で心に傷を負った、英都大学推理小説研究会の紅一点マリアが辿り着いた先は四国の山中、芸術家達がひっそり暮らすコミュニティ。彼女を迎えに行った江上部長以下、アリス、モチ、ノブナガ達は、本懐を遂げたと思った矢先、豪雨によって橋が流されクローズドサークルが二つもできあがり!そこで起こる殺人事件。二手に遮断されたメンバー達がそれぞれの事件へ関わっていきます。 行った先々でよくぞそんなに殺人事件に巻き込まれるな~と突っ込みたくなりますが、メンバー達の会話も楽しく、長尺の物語も一気にいけます。とくにアリス、モチ(エラリー・クィンに心酔)ノブナガ(ハードボイルドマニア)の3人があーでもない、こうでもないと言い合いながら、少しずつゆっくり真相に迫っていく様子は楽しい。 全体を見通していなくても真相に辿り着ける伏線ヒントが、作中に与えられていて、その都度「読者への挑戦状」が挟まります。残念ながらわからなかった…最後に全ての謎が解明されますが、そういうことかよ!と思ったものの、江上部長の論理を読み返して確認すると、ホントその通りで、計算され尽くした素晴らしいミステリであることが確認できました。 正統派ど真ん中のミステリ小説です。 作中に登場する「シュバルの理想宮」なるものに強く惹かれました。
0投稿日: 2012.03.22
powered by ブクログ読みやすい文章とシャープなロジックが見事だが、ちょっと期待が大きすぎた。『孤島パズル』のほうが好みだったかな。
0投稿日: 2012.03.03
powered by ブクログどこまでも論理的な推理で結末にたどり着けるように計算された小説。動機は弱い気がするが、読者への挑戦は完全に予想外の結末だったため完敗。 5部作で、随分と時間が空いてから4作目を出してるので、最後はいつになるのだろう?
0投稿日: 2012.02.24
powered by ブクログ川を隔てた2つの村で起きる殺人事件。 それぞれに閉ざされた状況でお互いの推理が進んでいき、最後にそれが一つに繋がっていく。 アリス達の議論からなる推理も良ければ江神さんの冴え渡る推理も良い。 長さを全く感じさせないまさに大作。
0投稿日: 2012.02.12
powered by ブクログ完全な推理小説。「そうじゃないと言っていないからそうだったと仮定する」のが得意な作者の、際どい推理が憎いほどのスリル。フーダニットでこの作品を超えるのは極めて難しいと思う。
0投稿日: 2011.12.17
powered by ブクログ学生アリスシリーズ3作目。 2組に分断されたEMCがそれぞれ殺人事件に巻き込まれる。 改めて読むと、アリスチームの推理が、討論形式でころころと転がっていく中で少しずつ真相に肉薄していく過程がとても丁寧に練りこまれておりすばらしい。 呼出状を巡る推理はその論理強度に些か疑問は残るが、それも純粋な論理によって構築され、3つの「読者への挑戦」を挟むほど重厚なこの作品のスケールゆえに言いたくなるただの我侭なのかも知れない。 数年ぶりに再読して、あとがきで学生アリスシリーズが全5作の予定であることを思い出して至極残念であるが、ヴァン・ダインが「1人の作家が書ける傑作は半ダースくらいだ」という趣旨のことを言っていた(確か)ことを考えると、それでいいのかもしれない。個人的には「女王国の城」までの学生アリスシリーズ、「マレー鉄道の謎」、「スイス時計の謎」で有栖川有栖の傑作枠半ダースは埋まっているので、是非ともその枠をぶち壊す結末を早く見せて欲しいものである。 後半、作品自体について書いてないけど、改めてシリーズへの愛を喚起された結果である。
0投稿日: 2011.12.17
powered by ブクログタイトルの格好良さがずば抜けている。声に出して読みたい題名。「人形ガーデン」でなくてよかった。(笑) 有栖川作品は謎解きのシーンに「ん?」と手が止まることが多いけれど、こういう伏線やトリックが凝った話だとなおさら いつものことながら無駄な会話、無駄な描写が多い。言い回しと比喩が素人くさいというか、下手。ミステリーとしてどうのこうのと言う前に、無駄な装飾つけなくても十分面白いのに、というか意味のない表現省いたらもっと薄くなるだろうに。ページ数の増加のために無理やりねじ込んでいるような文章の多さが鼻につく。 ただ、本格ミステリというには申し分ないとは感じて、学生アリスシリーズがミステリファンに受ける理由はひしひしとわかった。
2投稿日: 2011.12.01
powered by ブクログ文庫にて再読。ハードカバーのときにあった江神さんのセリフがなくて、あれっておもった。変えられたらしい、残念。さて、長い物語でしたが終盤は止まらず一気読み。これだけ長い物語を破たんなく終わらせられるのはさすがなのか。三つある読者への挑戦だが、アリスたちが議論して推理する場面に心が躍る。回答が出てきそうで出てこない感じがおもしろかった。終始アリスとマリアが離れ離れだったので焦燥感をあおられたけれど、そのもどかしさもまた物語を盛り上げたとおもう。 2010/03/11
0投稿日: 2011.10.17
powered by ブクログ学生アリス3作目。王道ミステリ。 橋をまたいで二つの殺人事件。ダブルクローズドサークルです。 そして「読者への挑戦」も3つ。 ということは必然的にその二つの事件は何らかの関係があるはず……と推理してみたものの、結局どんな関係かまでは突き止められなかった。 関係がわかった時はなるほどそうきたかってなったけど。 物語はアリスとマリアの二人の視点から物語が語られるわけで、二人の考え方や捉え方もまた面白かった。そして江神さんかっこいい。 あと個人的に志度さんがよかった。 学生アリスシリーズで一番面白かった気がする。
0投稿日: 2011.10.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
交換殺人の見事なひねり。華麗な推理には本当に感嘆した。前2作には食い足りなさを感じたが、今作は全くスキなし。文句無しに作者の最高傑作だ。題名もうまい。
0投稿日: 2011.09.23
powered by ブクログ学生アリスシリーズは大好きだ。 その中でも一番バランスが取れた作品だと思う。 多少強引なクローズドサークルな気はするけど、 望月も信長もマリアもいるし話の展開がおもしろい。 学生アリスシリーズはトリックとかそういうものを抜きにしても 他の部分でもワクワクできるからいいと思う。
0投稿日: 2011.09.18
powered by ブクログ火村センセ出てないミステリ。 有栖川有栖の渾身の一作。 この著書で著者がわかる。 謎と野獣の物語。 そして芸術の悲劇――――
0投稿日: 2011.09.16
powered by ブクログクローズドサークルもの。学生アリスシリーズ3作目かな。 川を隔てた2つの村それぞれで起こる殺人事件。 個人的には、江神二郎が犯人の前で事件の絡繰りを指摘するシーンには嘆息した。こう、「うわこの答えしかない」っていう、一種の圧倒的な感動が今でも忘れられない。大傑作。
0投稿日: 2011.09.12
powered by ブクログ何回読んでも、好きだなーと思う作品。 シリーズ全作読んだけど、やっぱりコレが一番好きだな、と思う。
0投稿日: 2011.09.07
powered by ブクログ若干前作「孤島パズル」から状況を引き継いでいる本作。 ある山奥にある芸術家ばかりの村で起きる連続殺人。 村が豪雨で閉ざされてしまい、その村自体が密室に なるようなストーリー。 最初の殺人事件の情景が、エラリークイーンの エジプト十字架の謎を彷彿とさせる。 エラリークイーンを尊敬している氏ならではのオマージュか。
0投稿日: 2011.08.22
powered by ブクログ月光ゲーム、孤島パズルに続くシリーズ3作目 古本屋の100均コーナーでふと発見し衝動買い 前2作読んだのは学生時代になんでほぼ設定を忘れてたが、全く問題ないストーリー展開で一安心 700ページ近い長編にも関わらず、最後まで中弛みしないのは、浮世離れした芸術家達と学生探偵 の人物描写が秀逸である事が大きいと思われ 勿論、終盤の推理展開は、散々張り巡らした伏線をしっかり回収しつつ読者を裏切る怒濤の展開で、ミステリーとしても傑作 10年以上放置してたけど、読んで良かった
0投稿日: 2011.08.20
powered by ブクログクローズドサークル×2 ページも厚くなってコストパフォーマンスもアップ。 とても読みやすく章立てもわかりやすく考えやすい。 あとがきには耳に痛いことも書いてあったが今回は片方の犯人は推理することができたので まぁいいかな。
0投稿日: 2011.07.16
powered by ブクログ学生アリス。 シリーズ3作目。 前作のショックで、休校し旅行に出て戻らぬマリアを迎えに行くEMCのメンバー。 江神とマリア、アリス、モチさん、信長に別れそれぞれ事件に巻き込まれる。 「人は知らないうちに人を食べていることがあるのよ」 うーん、重い。上質ののフーダニットミステリー。 お約束の読者への挑戦もあります。 窓をたたく江神さんと、自分の話をする江神さんが印象的。 何度読んでも、江神さんの話を読むと泣ける。信じないで欲しい。 あぁ、たまらんなぁ。 江神さんの苦悩がつらい。
0投稿日: 2011.06.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本格推理モノは苦手だと言ってたのに、手を出してしまった。。 長かった・・・。 そして、うーん。 怒られるかも知れないけど、長い割には犯人も動機も普通。 でも、読者への挑戦!犯人は誰だ!と聞かれても、分かんなかったけどね 殺すほどの動機だったかなぁ・・
0投稿日: 2011.06.04
powered by ブクログとても推理小説らしい推理小説でした きちんと一つ一つ考えれば解けるはず…なんだけど、やっぱり難易度は少し高いかなあ マリア視点、アリス視点と交互に変わっていくのも、飽きなかったしいい
0投稿日: 2011.05.29
powered by ブクログ学生アリスシリーズ3作目! +あらすじ+ 娘を連れ戻してほしいのです 山間の過疎地で孤立する芸術家のコミュニティ・木更村に入ったまま戻らないマリアを案じる有馬氏。 要請に応えて英都大学推理小説研究会の面々は四国へ渡る。かたくなに干渉を拒む木更村住民の態度に業を煮やし、大雨を衝いて潜入を決行。 接触に成功して目的を半ば達成したかに思えた矢先、架橋が落ちて木更村は陸の孤島と化す。 芸術家たちと共に進退きわまった江神・マリア、夏森村に足止めされたアリスたち 双方が殺人事件に巻き込まれ、河の両側で真相究明が始まる。 読者への挑戦が三度添えられた、フーダニットの限界に挑む大作。 妙なる本格ミステリの香気、有栖川有栖の真髄ここにあり。 (本書あらすじ引用) 上記の通り、3回も読者への挑戦がありました。 でも、いつもどおり推理せずに読むから、読者への挑戦は華麗にスルー← クローズドサークルは大好物だけど、2つに分断されるのはちょっといやだったなぁ。やっぱり英都大学推理研のみんなは一緒にいてほしい。 話はすごく面白かった。やっぱり江神さんシリーズ大好きだ! 次は女王国。いつ読めるかなー^^;
0投稿日: 2011.05.23
powered by ブクログクローズドサークルものが好きなのだ。絶海の孤島とか、吹雪の山荘とかのあれである。外界とは出入りできない。犯人はこのなかに。盤と駒。閉塞と調和。謎解きの正確さが開放感をたかめるのも愉しい。 アリスものでは、江神さんのいる学生アリス派。なかでも「人はこんなふうに笑ってもいいのだ」という初登場シーンが大好きな志度晶のいる、シリーズ三作目をチョイス。 世界を閉じておくための暗い意思だけが、自由に歩きまわる。
0投稿日: 2011.04.15
powered by ブクログ図書館より。 学生アリスシリーズのなかでも、江神さんの出生の秘密が明かされたり、マリアの乙女な心理描写があったりで結構どきどき楽しめた。 マリアがほろっと泣くシーンに身もだえ。やっぱりヒロインはたまにはデレがないといけないでしょう(笑) 個人的にはマリアとアリスがもっともっと距離を縮めるのではないかと思っていただけにちょっと物足りなかった。女王国の方でもそんなになかったし。これはもしや、もっともっと続くのであろうか・・・そうならうれしい。。。 ※追記 110626 先日のGWに、聖地巡礼の旅に出た。 西陣、北白川、同志社らへんを巡った。 総日数7泊の旅は、京都を飛び出し岡山、神戸と続いたが、道中なぜかずっと、この作品でマリアが逃避行のように京都を避けていた理由を考えており、いつしか(大変ファン諸兄に失礼だが)自分自身をマリアに重ねていた。実際、そのときの自分も、仕事に自信が持てずに休みに入ってすぐ、逃げるように旅に出たくちだったからだ。 そういうわけで、この作品は、 この旅のおかげでわたしにとって特別なものとなったように思う。 *** 200211 ◆読書記録2冊目 ◆No.080
0投稿日: 2011.03.30
powered by ブクログ読者への挑戦が三度もある本格ミステリーの名作。 江神さんによる快刀乱麻の解決も素晴らしいですが、アリスとモチとノブナガの三人があーでもない、こーでもないと話し合いながら真相に迫っていくのが楽しかったです。
1投稿日: 2011.03.09
powered by ブクログ無名の芸術家達が自給自足の生活を送る 閉ざされた村で起こった殺人事件。 クローズドサークルもの。 タイトルをよく耳にしたという理由で この本を読み始めたが これがシリーズものの3作目だったのは かなりショックだった。 ちゃんと調べてれば良かった。 前2作を知らなくても十分楽しめたけど。 王道中の王道ミステリ。 ミステリのミステリたるを楽しむ本だけど、 今更気付いたが、 自分には本格ミステリは向いてないかも。 謎解き以外の楽しみ要素がないと、 何だか物足りなかった。
0投稿日: 2011.03.02
