
MONSTERZ
渡辺雄介
集英社文庫
切ないモンスター…
異常な能力を持つ人間の精神の葛藤。 殺戮行為は許せない!と… 苛立ったり、同情してみたり、 「自分が同じ立場なら?」と、 考えさせられたり…。 複雑な気持ちになる作品でした。 モヤモヤ感が残るままの作品が好みなのですが、 この作品に関してはこういう終わり方がいいのかも。 期待以上におもしろかった。 ※この作品中にも、「あれ?」と釈然としない 部分がありますが、それは読んでの お楽しみということで。
9投稿日: 2014.05.08セカンド・ワイフ
吉村達也
集英社文庫
この作者にしては、B級…
設定に無理があるかな。イマイチでした。 確かにホントにある話しだと気持ち悪いけど…。 ラストまで引きずるほど焦らした「真相」が、 それまで盛り上がった読み手の想像・予想より、 かなりB級だったので。 読み手の個人差はありますが、 再読はないと思いますね。
0投稿日: 2014.05.02影踏み
横山秀夫
祥伝社文庫
ドロボーさんの話し…
最近読んだ「BORDER」という本でも 死者と会話する的な内容があったが。 話しは違えど、若干の共鳴部分が あり、面白く読めた。 泥棒稼業の登場人物たちそれぞれの 盗みの特徴を示すキャッチコピーが なかなか笑える。 泥棒さんの、家族・兄弟・異性への 愛を含む切ないお話しです。 結構、僕好みの本でした♪
4投稿日: 2014.04.28夏と花火と私の死体
乙一
集英社文庫
手に汗握る…
子供の頃、大人に隠し事をした時を 思い出しました。 作者は、16歳の時にこの作品を 書いたと知り、2度びっくり! メッチャ、ハラハラしたなぁ。 現在の作者さんは、一体どんな 作品を書くのか、他の作品も 読んでみたい気がします。 しかも、福岡の人なんですね。 これは、読んでみる価値「大」だと 思いますよ、ホント。 ※語り手が幽霊ではなく… 死体目線ってのがこれまた 不思議な感覚です。
1投稿日: 2014.04.15ふたご
吉村達也
角川ホラー文庫
完全同一体…
ドラゴンボールのセルみたいな 「完全同一体」という言葉。 あり得ないような、あり得そうな 話し。 この作者は、この手の話し… うまいですよね。 なかなか、おもしろかった。 忘れた頃、再読もできそう。
2投稿日: 2014.04.12パパとムスメの7日間
五十嵐貴久
幻冬舎文庫
娘を持つ親なら必見…
昔、転校生という男女の心が 入れ替わる物語があったけど。 その話しを想像しながら購入。 この作品は、父と娘の立場で 展開されるので当然、別もの。 サラリーマンと女子高生… 途中、「この先こうなるのかな」と 予測しながら読み進めていき、 前半はニヤニヤしながら読んで 後半の後半は、ハラハラドキドキ! まさか…ああいう展開になるとは! 娘を持つ父親は必見の良作だと 思います。←もちろん、それ以外の人も。 ※これもドラマになってました。 YouTubeで全話見れますね。 でも良かった…本から読めて♪ ※2「パパママムスメの10日間」という続編も 出てますね。早くストアに置いてほしいな。
2投稿日: 2014.04.05無痛
久坂部羊
幻冬舎
痛いです…
タイトルは「無痛」ですが、 内容はとっても痛いです(><@) グロい部分もあります。 僕的には、ハラハラさせられ 好みの作品でした。 続編がある?的な話しも聞きますが 本当に続編あるのかなぁ。 あるならば、読んでみたいですね。 「そうきたか!?」というラスト だったので、続編にも期待したい。 でも…イバラが出ないと話しが 成り立たないけど、続編もイバラが 出るんでしょうね、タイトル無痛だし。 そういう意味でも、楽しみです。 ※本屋で紙の本見かけたら、 メッチャ分厚いですね。 面白かったので、電子書籍だと ページ数気にならなかったです。 注:続編は「第五番」でした。
19投稿日: 2014.03.31つきまとわれて
今邑彩
中公文庫
教科書みたい…
今邑彩さんの作品は 文章が非常に読みやすいですね。 教科書読んでるみたいだ。 短編集なのに、登場人物だけが それとなく繋がっているという 何だか不思議な、お話し。 短編だから、やはり物足りないが 長編ばかり読んでる方であれば たまには、この手の本を手にして 骨休めしてもいいかもしれません。 今邑さんも、亡くなってるんですよね。 故人に敬意を←といいたいですが もうこの作者さんの作品を読めない という点で辛口点数ですm(__)m
3投稿日: 2014.03.26BORDER
古川春秋,金城一紀
角川文庫
シリーズ化しないかな…
ドクロの表紙につられて 購入。期待してなかったけど 文章が読みやすくて、 内容的にも良かった。 主人公・石川刑事の 死者と会話できるという 小説ではありがちな話しも とてもよく、まとまってた。 登場人物それぞれの個性も 主人公を引き立てるために 一役かっていたかな。 シリーズ化を望む作品だと 思います。 ※追記:ドラマになるんですね。 がっかりさせないでほしいな。 ※追記2:ドラマ面白かったですね。 原作と大きな差はなかったな。 忘れた頃、再読が楽しめそうです。
13投稿日: 2014.03.23Fake
五十嵐貴久
幻冬舎
読み応えあり…
ページ数が多いものが好みなので 僕個人的には、読み応えあった。 ページ数の割には、冗長な内容に 陥ってもいなかったし。 話し自体は、これから読む方々の 楽しみを奪いたくないので 控えますが。 「リカ」を書いた作者にしては 後味爽やか←ですかね【笑】 買って損には、ならないと 言えますね。
2投稿日: 2014.03.20