kurosukeさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録
井川意高 / 双葉社
家業として
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上場会社であるにも関わらず、オーナーがおり家業として一族経営していた大王製紙の、御曹司の物語。ギャンブルの部分を除いても面白いと思う。当世流行の、企業ガバナンスの一言では論じられない問題を含んでいる。
投稿日:2014.01.12
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世界はこのままイスラーム化するのか
中田考, 島田裕巳 / 幻冬舎新書
難解だが、島田氏との対話形式によりより一層の中田氏のイスラム教に対する考えが明確に理解出来る
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専門的な中田氏のイスラム教に対する考え方を、対談形式で宗教学者の島田氏がうまく誘導し、噛み砕いた形で読者に対して理解させようと試みている。対談形式でなければ、中田氏のイスラム原理主義的な考え方を正確に…引き出す事が出来なかったのではないかと思う。その意味で、中田氏の単独著書よりは対話形式により、より一層わかりやすく、深い理解を得られる意味では、本書は有用である。 続きを読む
投稿日:2016.01.10
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北朝鮮はどんなふうに崩壊するのか(小学館101新書)
惠谷治 / 小学館101新書
緊急シュミレーションとはいうものの...むしろメインは北朝鮮の権力構造の説明
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内容自体は、北朝鮮の国の形(権力構造)を非常に平明に記載しており、解り易く、一読の価値は有る。
軍事力の分析は、核兵器の小型化と、現在のノドンロケットの開発、その組み合わせがどの様威力を発揮するかと言…う事。未完成という事だが、完成の暁には、米国に被害が及ぶ事になるが、その様な脅威を米国が放置するか否かの視点が無い。
最大の変数は、中国となっているが、現状の中韓、特に韓国の中国への媚び方を考えると、むしろ統一後の朝鮮は、歴史的な面からみても、中国への傾斜が強まり、米国離れが進むと考える。肥大する中国は既に、干渉地帯を必要としない可能性があり、その場合は日本自身が干渉地帯としての機能を覚悟する必要が有るのではなかろうか。
その意味で、北朝鮮のみならず、ロシア等、各国との地政学的な力関係にも、もう少し触れて欲しかった。 続きを読む投稿日:2013.11.10
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プロ法律家のビジネス成功術
金森重樹 / PHPビジネス新書
司法書士の開業バイブル
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色々な事業を運営している筆者が、司法書士という資格を武器に使い、どの様な
切り口で金儲けに繋げていったか、を惜しげもなく披露している。
この値段で、これだけの知識を得られるのは、コスパ抜群。
筆者の成…功者としての書きっぷりには、若干鼻がつく部分も有るが、敵を味方に
する為に、仕事を回してやる等、頭が軟らかく、柔軟な部分が大きい。
士業を行なっている方だけで無く、そうで無い人も考え方はとても参考になるので
一読の価値有り。
続きを読む投稿日:2016.03.13
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中国GDPの大嘘
高橋洋一 / 講談社
中国の偽統計、誤った事実認識は体制崩壊を導くと言う事
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確かに言っている事には一理あり、中国の現状の認識は間違っていない。
その意味で、金を出して読む価値は有る。
一方で、本書でも述べられているが、高級官僚はそれに気付き、その対策を真剣に考えており、
近隣…諸国を犠牲にしても、体制の存続の為には経済的にも軍事的にも無理はするはず。
過去、米国がくしゃみをすれば、日本は風邪を引くと言われた時代が有ったが、現在の日本経済
も、中国と一体化しており、対岸の火事では済まされない。日本としても、自己を守る為には、
中国の足を引っ張るのでは無く、援助する対応が必要となろう。米国も守ってくれない。
その部分では、筆者は楽観的で、中国が沈めば、日本が浮き上がると考えているが、小員は疑問
に感じる。 続きを読む投稿日:2016.05.02