
韓国人に生まれなくてよかった
武藤正敏
悟空出版
嫌韓本ではなく憂韓本
ちまたによくある嫌韓本ではなく、憂韓本だと感じました。 相手をバッサリ斬るのではなく、ほんのり暖かいというか。 ハートを感じますね笑。 朴槿恵前大統領弾劾の時、自分たちの大統領を辞めさせて、状況は悪化すること必至なのに、なにがそんなにうれしいのか?と、TVニュースを見ながら首をかしげていたのですが、最後の章を読んで心にストンと落ちました。もちろん、様々な思惑が絡み合っていたのは間違いないでしょうが、若年層の怒りというか哀しみが伝わってくるかのようでした。 丁寧な筆致で、冷静な状況分析が入っていますので、意味がとりにくい部分はありませんでした。他の嫌韓本を読むと筆者の理不尽への怒りが流れ込んでくるかのようで、モヤモヤして心が沈むのですが、それが薄かったのは、ひょっとしたら本書の最大の特徴かもしれません。 文大統領就任前に書かれた本ですが、まさに本書が憂慮していたとおりに推移してきています。過去の日韓関係者の努力が水泡に帰さないことを願うばかりです。
0投稿日: 2019.01.11五等分の花嫁(7)
春場ねぎ
週刊少年マガジン
一花の内面の揺れが甘酸っぱい巻でした。
新刊の発売、首を長くして待ってました! だから、その辺差し引いてレビュー読んでいただけると幸いです笑。 表紙の一花がメインといっていい内容になっています。 表紙は五月から始まって、姉妹を順番にまわっているのですが、 ちゃんと表紙のキャラが活躍するのは狙っているのか、編集がうまいのか。 巻頭で人気投票の結果がのっていますが、それも興味深かったです。 人気も五当分したいのか、首位のキャラは割りを食った感じに見えました。 ちゃんと見せ場はありますけどね! 最後の試験編は、どれも見どころがたくさんありましたが、 一花編のラストの表情が一番印象に残りました。 今がいつまで続くかなんてわからない…。 今までもラブコメでしたが、本格的にラブコメモードに入るのか!? と予感させる巻でした。 次が待ち遠しいです。
0投稿日: 2018.12.23やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。13
渡航,ぽんかん8
ガガガ文庫
作風はかなり変わったけれども、面白い!
人気ラノベは、クライマックスに近づくとだんだん筆が重くなり、 刊行間隔も開いてくる…というのはわりとあることですが、 このシリーズもそういう流れにあります。 刊行間隔が空いたためか、言葉遣いがかなり変わった印象を受けました。 序盤からのテンポは悪くなりましたが、構成のレベルは上がっていると思います。 好みが分かれるかもしれませんが、しっかり終わらそうという意思を感じました。 表紙の結衣が可愛いのですが、本編での彼女はなんというか…。 でも、結衣はやっぱり素敵ですね。いろはすもがんばってはいるのですが。 おそらく次が最終巻じゃないかと思います。 大団円とはならずとも、明るいエンディングを期待しています!
0投稿日: 2018.12.16この素晴らしい世界に祝福を! 15 邪教シンドローム【電子特別版】
暁なつめ,三嶋くろね
角川スニーカー文庫
このシリーズの味が存分に出ていると思います。
このすば節全開でした!カズマと魔王軍幹部との戦いがバカバカしくも、このシリーズの味が存分に出ていて、クスクスと笑いながらあっというまに読了。表紙が1巻の構図に近かったのですが、読み味も似ていた気がします。 この頃影が薄かったアクアが前面にでてきた巻でもあり、アクアに対するカズマの葛藤ぶりもくすりとさせてもらいました。そろそろクライマックスか?と思わせて、もうひとひねりありそう!?
0投稿日: 2018.12.08あなたに伝えたい政治の話
三浦瑠麗
文春新書
リアリスティックでフェアな姿勢
学者さんが書いた政治の本というと、なんだか難しい本のように思えますが、ですます調で書かれているうえに論旨も明快なので、どんどん読んでいけます。 また、あえて詳細な各論に入ることはせず、おおまかな概論について書いていますので、内容がマニアックになりすぎないところも、読みやすさを生んでいると思います。 この本の良さは、語弊があるかもしれませんが、優しさがあることだと思います。優しさというより人間的と言った方がいいかな? こういう悪いところはあるけど、結果的には良い部分もあるんだよ、というような悪いところばかりを拡大しない姿勢と言いますか…。 ぐうの音もでないほどに相手をやっつけるわけでもなく、ずばずばと物事の見方に斬り入るわけでもない。 政治の本としてはいたってリアリスティックでフェアな姿勢で書かれています。 昨今の学術書以外の政治関係の書籍は、攻撃的なものが多いので、この点は新鮮に思いました。 欠点としては、一冊の本としてはまとまりに欠けることでしょうか。学者さんが書いたにしては、すべてを網羅しているわけではなく一冊の本としての構成はゆるめです。
0投稿日: 2018.12.07渡くんの××が崩壊寸前(1)
鳴見なる
月刊ヤングマガジン
不思議な雰囲気のラブコメ
ちょっと不思議な雰囲気のラブコメです。 表紙の女の子サツキは、病んでそうに見えてひたむきなところがありますが、やっぱり病んでるところがあると思います。主人公のナオトも、妹想いの優しい兄貴と思いきや…?重くなりそうな要素があちこちに盛られていますが、画力の高さとユーモアセンスで読みやすさを保っているところが良かったです。 飛び抜けて面白い!と感じたわけではありませんが、なぜか先が気になる物語だと思います。あと、もうひとりのヒロイン?のユカリさんが可愛すぎです笑。
0投稿日: 2018.11.19五等分の花嫁(6)
春場ねぎ
週刊少年マガジン
五人揃えば最強だ!
写真の人である零奈の登場から始まり、 二乃と五月の帰還でひさしぶりに5人揃うけれど? 零奈の正体は気になりますが、 話の持って行き方がうまくて、一気に読まされました! 表紙のとおり五月が活躍しますが、 どちらかというと二乃のターン!って感じでした。 好感度がググッとあがりましたね^^ 五人揃った見開き絵も、とても可愛いです。
0投稿日: 2018.09.17五等分の花嫁(5)
春場ねぎ
週刊少年マガジン
相変わらず!
林間学校という大きなイベントをはさんでどうなるか気になっていたのですが、安定の面白さです。五つ子全員が可愛らしくて先が気になり、笑わせるところはしっかりあり、まさにラブコメですね!性的な要素に頼らないところがいいと思います。 コメディ寄りだった四葉がメインの勤労感謝の日、 一花と三玖を巻き込んだ子守?編、 五月と二乃をクローズアップした期末試験の途中まで、 という内容の一巻です。 あんなに可愛い誘いを微動だにせずことごとく断る風太郎ってすごいです笑。
0投稿日: 2018.08.08はたらく魔王さま!SP
和ヶ原聡司,029
電撃文庫
ありそうでなかったシチュエーション
短編出してないで本編の続きはよ書けと思いつつ、 表紙のエミリアの屈託なく笑う姿と、勤勉な魔王達が農業をやるという、 ありそうでなかったシチュエーションに興味を持ち手にとってしまいました。 手に取ったら最後、一気に読まされました。 これぞ、はたらく魔王様だ!という内容で、話もよくまとまっています。 時期的には、夏休みに千葉遠征をした直後にあたります。 あの頃は平和だった!笑 本編の神討ちが霞むくらい面白かったです。
0投稿日: 2018.08.08さくら荘のペットな彼女
鴨志田一,溝口ケージ
電撃文庫
題名から敬遠していましたが、それは間違いでした。
題名からなんとなく敬遠していましたが、一気に読み終えてしまいました。 素直に面白い小説です。 絵の才能は絶大だが生活能力が皆無、ということで予想できる展開はあるのだですが、 それ以上に登場人物をうまく生かしていて、全員に好感が持てます。 また、ユーモアとシリアスの使い分けが心地いいテンポを生んでいて、 先が気になることと読んでて重くなりすぎないことを両立しています。 なによりも、熱いです! これは読んで確かめてみてください。 なんで空太がましろにそこまでこだわるのか、 ましろが空太に好意を抱くのかは、少し曖昧に感じました。 それは次巻以降ではっきりしていくのでしょうか? 楽しみです。
0投稿日: 2018.08.08