
コミック版 100円のコーラを1000円で売る方法2
永井孝尚,阿部花次郎
中経☆コミックス
戦略とは何をやらないかを決める事
ストーリーは普通に面白い。 ライバル会社の反撃に窮地に立つものの、見事に乗り越えていきます。ラストではまたすごい展開が待っておりますが、こちらについては本作をお読み下さい。 ランチェスター戦略など本作もいろいろ登場しますが、 ①何をやらなければならないかを理解して、行動できる人。 ②何をやらなければならないかを理解しているが、行動できない人。(あるいは行動しない人) ③何をやらなければならないか分かっていないが、行動できる人。 ④何をやらなければならないか分かっていなくて、行動もしない人。 ①から④のタイプの人がいたとして、①が伸びて行くのは明白です。 ④がダメなのも明らかです。 意外にも、②より③の方が最終的には伸びて行くそうです。 本作の宮前 久美はもちろん優秀な方なのですが、どちらかと言えば③のタイプとして描かれているかと思われます。 とにかく行動し、トライ・アンド・エラーを繰り返し正解を探す姿にも注目してみても良いかと思います。
0投稿日: 2016.10.24
ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です! 7
弐尉マルコ,ガールズ&パンツァー製作委員会
MFコミックス アライブシリーズ
幽閉中の西隊長が何気にカッコ良かったりメガネの左衛門佐がグッジョブだったり福田の体操服カットはもっと大きめにとか
ご一読ありがとうございます。 内容無視して、個人的妄想増量で書いております。 ガルパンの続編に喜び、最終章というワードに憂いの状況ですが、ラブラブ作戦もこのままアニメ化を願ったり(リボンの武者もね)しております。 知波単のターンかと思っていたら、今回も要素てんこ盛りでした。それでも知波単を考察(妄想)してみたいと思います。 旧日本軍をモデルにしているためか、突貫のイメージが強いというか突貫でキャラが立っている知波単軍団だが、よくよく考えてみるとそれ程変な事はしていない。 仮にプラウダと通常距離(と書くと妙だが、知波単が突貫しない場合)で撃ちあった場合、知波単に待っているのはジリ貧だ。そもそも知波単の火力は低すぎるのだ。 戦車について大した事は書けないが、知波単の戦車は良くも悪くも日本の縮図だ。 さらに戦術については勉強不足なので、えらそーな事は書けないが、元々日本は地形的に奇襲が有利な配分になっている。乱暴な表現で書くと地理的に奇襲が成功しやすい。 少数の兵が大軍を打ち破るのは魅力的なシチュエーションだが、戦略で考えた場合、相手より多い兵力を相手より優れた装備(火力)で、相手より高い練度の兵を投入するのが本質・・・と、書きたいところだが、このように書くとちょっと誤解されるのでもう少し直球の表現を使うと、いかに相手をハメ殺すかを考えるのが戦略だ。 平原にどっしりと構えたプラウダ対して、知波単にできる事は「無い」。 これは、火力の乏しい知波単に対して、プラウダが自軍の優位点である火力、装甲で戦い知波単をハメ殺している状況だ。 これに対抗して知波単は一つの回答を出したと言える。 即ち敵フラッグ車に対して一撃離脱の強行だ。 突撃というのは本来悪い戦術では無い。もちろん但し書きが付く。 悪質な表現だと分かっていながらストレートに記載するなら、敵の防御力が低く自軍の兵の命が安い場合に限れば・・・だ。 やられる側にとっては爆弾テロに近い。そんなものに付き合って自軍の兵を損耗させるのは馬鹿馬鹿しい、それが突撃だ。 知波単の突貫が成立するのは戦車道は競技で、誰も死なないからで、上手くいかないのは敵の防御力が高いからだ。そんなギリギリな事を愚直に遂行する軍団。それが知波単学園だ。リボンの武者向けの武士(もののふ)達といえる。 劇場版のエキシビジョンマッチで知波単が今一つなのは、大洗女子と大きく戦術がかけ離れているからだと思われる。 対して、後半ゲリラ戦に転じた瞬間、力を発揮したのは、知波単の本来のあるべき姿だったのでは無いだろうか? 奥が深いぞ知波単学園。ますます気にってしまった。
0投稿日: 2016.10.23
ガールズ&パンツァー リボンの武者 5
野上武志,鈴木貴昭,ガールズ&パンツァー製作委員会
MFコミックス フラッパーシリーズ
舐めてなどいない。仲間たちはみな散っていった
御一読ありがとうございます。 皆様にささやかな妄想が伝わるように、今回も全力で妄想しております。 ネタバレ全開ですから、先に本編をお読みくださいませ。 さて、この巻も見所が多すぎで、字数が足りない。 とにかく書いておきたいのは、黒森峰が10連覇を達成できず敗退した西住みほの「お仲間救出劇」の「解釈」だろう。西住みほしか助ける事ができなかった・・・とは、妄想大好きの私でも妄想し切れなかった。 この解釈を「是」とするなら、西住みほはこの時すでに黒森峰の潜在的弱点に気づいていた・・・という事になる。 私の脳内妄想で西住姉妹は、あまり高く評価していなかったが再検討の余地が出てきた。この妄想だけでご飯3杯はいける。 話を本作に戻すと今回は主人公の連合チームと逸美エリカ率いる黒森峰の戦いがメインとなる。面白い事に「お仲間救出劇」のもう一人の主役、赤星小梅が参加している事だろう。逸美エリカと赤星小梅、西住みほを追う・・・なのに対極の2人が協力して戦う姿は、幅広い層に好かれている西住みほの懐の大きさを感じてしまうシーン。今日も妄想が美味い。 そして黒森峰戦、この戦い簡単に書いてしまうと、黒森峰を嵌め殺した訳なのだが、少しだけ考察してみたい。 戦いの帰趨を決めたのは、7対7の場面だろう。一見赤星小梅が進言した分散策が黒森峰の敗因の様に映るが、これは最善策だと思っている。伏兵と同数3輌の黒森峰別働隊はシナモンロールにとっては最悪の展開だ。黒森峰には全軍で突撃して欲しかっただろう。何しろ、伏兵3輌で奇襲できる。頭に血が上っていた逸美エリカは全軍突撃を指示した公算が強い。 黒森峰別働隊と、伏兵3輌が交戦して伏兵が1輌でも討ち減らされていたら黒森峰に敗北していたと思われる。 黒森峰の敗因はあの場所で戦った事だろう。そもそも伏兵が潜んでいると分かっている所で戦うのは無理筋だ。この作戦の恐ろしい所は、伏兵は居るが1輌(黒森峰側から見れば)なので大した事はない・・・と思わせる事だろう。 わざわざ民家に火を放って、無策で決戦はリアリティが無さすぎる。ちょっと怪しい位が丁度良かったのだろう。 正に嵌め殺しだ。 しかし黒森峰は最前手を打ってきた。赤星小梅小隊を1輌も損なう事なく壊滅させたボルドーは大金星といった所か。 決して一方的な戦いになっていなかった所に黒森峰の恐ろしさが滲み出ている。 名勝負と言ってよい。
0投稿日: 2016.09.23
アトム ザ・ビギニング2(ヒーローズコミックス)
手塚治虫,ゆうきまさみ,カサハラテツロー,手塚眞
月刊ヒーローズ
友達を造りたいのか、神を創りたいのか議論しているけど、友達で神ならそれでよくね?と考える私はきっとアホなのだろう。
自分のつない文章で売り上げが落ちてしまわないかと、よく考えてしまいます。凄腕の人がレビューを書いてくれれば私の駄文は地の底に埋もれる訳で、そうなれば好きなことを気にせず色々書けるのに・・・と他力本願なことを考えている人が書いています。 それはダメだろうと思う人は読まない事をお勧めします。 1巻のレビューでは全くストーリーに触れなかったので、多少は触れてみたい。 意外にも早く、あるいは今更A106の危険性をヒロシは感じ始める。A106はそもそもそこらへんのロボットを倒してしまう性能を現時点有している。普通に危険だろう。しかしそれより自身が窮地の時は頼もしく感じても、頼もしさの骨幹となるAIを危険と判断するダブルスタンダードの方が私は危ういと考える。 思考、考察は大いに結構だが、方針は明確にしておかないと行動が横道にそれる。 人間同様の自我を有してほしい、しかし人間を超えた動作は不気味だからダメ。 では、ヒロシは人間を作りたいのだろうか?人間が居るのにわざわざ人間を量産する必要があるのだろうか?もし人工の人間に需要が有るとすれば恐らくAIより危険か陰湿な用途だろう。 という感じで本末転倒なことになりかねない。今回はヒロシを引き合いに出してしまっているが、実際でもよくある事だ。方針、目標とはとても大事なのだ。 一つ一つの行動が正しいか正しくないはか、目標に沿っているかどうかで判断するしかないからだ。 そして、目標そのものを危険と判断したなら、速やかにその目標を破棄する必要がある。 なので、人間のステータスを超えた存在を創るという点ではブレないウタマロウの方が説得力を感じてしまう。 私の思慮が浅いからかもしれないが、ただ、ヒロシの悩みは物語の方向を決めてしまう。慎重に判断して欲しいと切に願う。 それにしてもカサハラテツロー先生の絵は割と好きだ。
1投稿日: 2016.07.31
アトム ザ・ビギニング1(ヒーローズコミックス)
手塚治虫,ゆうきまさみ,カサハラテツロー,手塚眞
月刊ヒーローズ
開始とか始まりとかな訳なので、私たちの現在の世界に近い世界観
どちらかといえば自分の好き勝手なことを書いて、ほとんど本題から外れていま。 戯言に付き合う気はないという方は、読まないことを推奨します。 本作は鉄腕アトムの世界観を用いて、独自のストーリーを描いている作品と思う。 同じく鉄腕アトムの世界観を用いた浦沢直樹先生の作品「PLUTO」は私は未読になので残念ながら比較できない。電子書籍化されていないので。 本作、アトム ザ・ビギニングは3巻まで読んだ印書としては、ロボットの開発よりAI(人工知能)が主体のようだ。 1巻は純粋に世界観を楽しむのが良いと思う。実際にストーリーが動き出すのは2巻以降。 とりあえずAIについて少しだけ私の乏しい知識で書いてみたいと思う。 3巻にAIにまつわる解説が付いているので、私よりこちらの方が詳しい。これをきっかけにAIについて興味を持てればなお良いと思う。 3巻の解説をさらっと書いてしまうと、今のAIブームは3度目とのこと。AIのブームが去ったのは当時では役人立たないとの判断なのだろう。 またブームがやってきたのは、裏を返せば役に立つという判断。 割と現金だな人類。 もっとも、ハードウェアの性能向上や、インターネットに知識や情報が集積され独自で学習できる環境、新たな理論の構築なので当時とは状況が異なっている。遅かれ早かれAIが台頭するのは時間の問題だったのかもしれないが、私はもう一つ追加したい。 それは、世の中がマニュアル化されてきた事だ。 決められた手順通りに作業をするという点においては、人間は機械には及ばない。AIが人間の記憶力を超えた膨大な情報から適切なマニュアルを選択し実行できれば、その有効性は世界の頭脳を結集しなくても理解できる。 今の仕事と呼ばれる作業の大半はマニュアル化され、マニュアル通りに作業することを求められている。むしろ独自で勝手な判断、行動をしないように指導を受ける。今の世の中はコンピューターの及ばない思考という人間の武器を自分で捨てて、コンピューターの領域である決められたルーチンワークに特化しようとしている。くどいようだがAIの優位性が認められるのは当然だ。 挙げ句の果てには自分で判断できなくなってきて、全部AIに判断を委ねようとか考えている人もいる模様。 そんなんで大丈夫か?人類。 人類より高い判断力を備え、人類より高い性能持った機械の体を備えたロボットに対してい人間は恐怖を抱かず本当に折り合えるのか? は、本作では避けられないテーマだと思うし、ロボットに限定しなければ以外と多い題材だ。それが悪いという話ではなく、色々な人が取り組んだ魅力的なテーマだ。 石ノ森章太郎先生の作品「キカイダー」だったと思うが、良心回路を与えられ感情を持ったロボットキカイダーに対して、敵の首領はこんな感じの事を言っていたと思う。(違っていたらごめん) 機械は人間の言う通りに動けば良いので、感情は不要。 味気ないが、至極ごもっとも。 この物語の着弾点はまだ分からないが、アトムの名を冠しているのだ。夢のある結末を期待したい。
2投稿日: 2016.07.31
狼陛下の花嫁 14巻
可歌まと
LaLa
新婚夫婦は犬も食わぬ・・・違った?
13巻まで買った人が今更私のレビューを読んで購入をやめたりするとは思えないので、好き勝手なことを書いております。 ネタバレもあり、変な先入観を抱いたりするのが気になる方は、読まないことをお勧めします。 バイトで嫁を演じていた主人公が相思相愛の末めでたく夫婦となりました(13巻)。ありえない仮定、かつ何の意味も持たない意見ですが、私が作者ならここで終わらせる。目的を達した主人公を描くのは難しい。主人公の影が薄くなりサブキャラが目立つパターンの一つ。バイト妃というステータスはかなり強力だと思っていたし。 続きは確かに読みたかったが、内心正直ちょっと苦しいのではと考えていた。 が、やってのけた。 見事に続刊が出た。基本的に何も変わらないまま。(そーきましたか) 確かに対外的には最初から嫁だったので、事情を知らない人たちにしてみれば、いつものことではある。 ただ、この14巻について言えばイチャイチャ度にサービスパックがインストールされたのか、犬も食わないほど堅牢になっている。 基本的にリア充は敵なので、読まなかった事にしようかとも考えたが、旦那曰く、 嫁が可愛すぎるので自重して欲しいとか言い出した。 この点については同意できるので、読んだ事にした。なので少しストーリーの方に触れてみる事にする。 今更ながら、他国の姫が登場した。これについてはちょっと考えていた。嫁を娶らない理由として、旦那の内面の要素が大きいとは言うものの、権力争いを避ける意味もあった・・・はず。なら差し障りのない他国の姫を受け入れるのは考えられる話だ。 バイト姫のポジションは多分ここ。(少なくとも誰かさんの妄想ではそうなっている) 他国の姫とやらのステータスが強力だと、バイト姫のポジションが失われる。なので今まで登場しなかったのかもしれない。 視点が国内のことから他国との折衝へと向けられるということかな。 なんにせよ、今までの雰囲気を堅持しているのは嬉しい限りだ。
1投稿日: 2016.06.27
ガールズ&パンツァー 激闘!マジノ戦ですっ!! 2
才谷屋龍一,ガールズ&パンツァー製作委員会
MFコミックス フラッパーシリーズ
エクレール隊長って胃潰瘍なんじゃ?
前巻のレビューに引き続き適当な事を書いております。ネタバレもあるので気になる方は読まない事をお勧めします。 マジの学園の戦術は面白いと思う。得意の防衛戦術と思わせ一両だけ遊撃に回している。カメさんチームがやっていたのと同じだ。無理に不得手な機動戦術を全車両で実行するより現実的な回答な気がする。 先入観と巧な誘導で西住みほはマジノ学園の全車両が防衛戦を敷いていると誤認する。 ファンから怒られそうだが、西住みほの戦術は大体破綻している。戦力差がありすぎて破綻するのは已むを得ないが、5体5の戦いで火力は大洗女子の方が上だ。これはさすがに言い訳できない。作中でも西住みほは悔やんでいる。ただ、戦車に不慣れな大洗女子のメンバーに気を配りすぎて注意が散漫になっていた可能性はあると思う。 だが、大洗女子の本当の恐ろしさは地力の強さだろう。なぜか強い。 結局各々の技量任せの戦い方が大洗女子の基本戦術になっている感じがする。 戦車を操り戦う競技なので、この方が本来の姿なのかもしれない。 という気が最近してきた。 本編と細かいところの相違はあるかもしれないけど、面白いです。
0投稿日: 2016.06.25
ガールズ&パンツァー 激闘!マジノ戦ですっ!! 1
才谷屋龍一,ガールズ&パンツァー製作委員会
MFコミックス フラッパーシリーズ
堅守に特化した・・・していた学校
妄想を多分に含んだ割といい加減なレビューな上にネタバレもあるので、気になる方は読まないことをお勧めします。 マジの学園ってどこと戦ったのだろう・・・と第63回戦車道全国高校生大会のトーナメント表を見てみると、アンツィオ高校と戦って敗れている。そういえばアンチョビ姉さんがそんなことを言っていたような気がする。 そのマジノ学園と大洗女子が全国大会の前に練習試合をするというお話。 で、マジノ学園は基本的にはその名にふさわしく陣地戦重視という基本戦術を用いていた。 保有している戦車も防衛向きで戦術も決して悪くないと思うのだが、戦術の見直しを提唱し先代隊長から交代したエクレールという人物が隊長を務めている。 戦術ではなく戦力に問題があるような気がするのだが、機動戦術で戦いたいらしい。 このエクレール隊長は西住流に憧れを抱いており、その影響を受けているのかもしれない。 フランス製の戦車にこだわらず、混成部隊にすれば良さそうな気もする。 そう考えると大洗女子の戦力は面白い。現在の大洗女子は売れ残った戦車を用いているとのことだが、だとすると本来大洗女子の戦力はどれほどの物だったのだろう? 完全に妄想だが、多種多様な戦車を揃えあらゆる局面で戦えることに特化していたのではないだろうか?ある種の戦術マニアだったかもしれない。 スピンオフ作品のリボンの武者に登場する主人公メカ、九十七式装甲車は実は大洗女子が元々保有していたもので、主人公は大洗女子本来の戦車道を継承している・・・・だったら面白いな。 横道に逸れたが両校が戦うのは次巻。マジの学園のために丸々一巻使っているだけに、描写はしっかりしている。 ストーリーは面白いと思います。
0投稿日: 2016.06.25
清須会議
三谷幸喜
幻冬舎
信長の後継者を決定させてしまった会議
役に立たないことを割と適当に書いておりますので、まともなレビューを読みたい方は他に素晴らしいレビューを書かれている方がおりますので、そちらをお読みくださいませ。 歴史的に有名な会議である清須会議を題材にして、歴史上の人物をコミカルタッチで描かれたユニークな作品だ。 私の乏しい知識でこの清須会議を少しおさらいすると、本能寺の変で織田信長が討たれ既に信長から家督を譲られていた織田信忠まで失ってしまったため、後継を決める必要が生じた。 したがって清須会議は本来織田家の後継者を決める会議という表現が正しいのだが、信長の後継者を決める会議という表現は的を得ていて好きだ。(余談だが私は三法師擁立は会議に出席した4将が結託したという説を採用している。その方がしっくりくるからだ) のちの歴史を辿れば信長の後継者を〜の理由は明白だが柴田家との戦いのための布石が既に行われていたことが大きいだろう。 賤ヶ岳の戦いの勝敗は、この会議で既についていた。もう少し書き加えると賤ヶ岳の戦いが始まる頃には柴田側に出来る事はほぼ無くなっていた。(長浜城、岐阜城は要は各個撃破された。長浜城は清洲会議で柴田勝豊が城主になっている。勝豊は秀吉が指名している) 秀吉の戦略眼が尋常ではないのは、この会議だけでも十分伝わることができる。 で、この作品はそんな部分をすっぱりかっ飛ばしている。 せっかくの好題材をこの会議の意味の大きさが語られていないのは残念な気がして、レビューを書いていたのだが、書いているうちにこれで良かったような気がしてきた。 上記の話など少し調べればすぐに分かる事で、実際の謀略などそれこそ秀吉に聞くしかわからない。 歴史に詳しくない人には柔らかく、歴史の知識が増えてくるに従ってなんだかありえそうな話に見えてくる懐の深さが純粋にすごいと思う。 もう少し勉強してから改めて読み直したい。
1投稿日: 2016.06.25
ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です! 6
弐尉マルコ,ガールズ&パンツァー製作委員会
MFコミックス アライブシリーズ
ポジション的には、劇場版の後の話
いい加減な事をわりと好き勝手に書いておりますので、気になる方は読まないことをおすすめします。 リボンの武者4巻と同じ日にリリースされた。在って無いようなストーリーだが、劇場版の後日談的な内容。本作の読者で劇場版を観ていない方は、少し厳しいかもしれない。登場人物がかなり増えている。劇場版については、お前もか島田流!とか色々書きたいことがあるのだが、恐らくその機会は無い。 さて、要素が多すぎて要約するのが難しい。私が気に入っている話は、33話の母親が登場する話。以前から思っていたのだが、西住竜は親子の対話がなさ過ぎる感じがしていた。時々言葉だけは登場する島田流は、真逆のキャラクターを期待していたのだが、西住姉妹を合わせて年齢を差し引いたような人物が現れた。お前もか島田流! リボンの武者の四巻のレビューで少し書いたが、コミュニケーション能力の低さは弱点以外何物でも無い。お母様達は是非猛省を・・・と思っていたら36話でお母様が登場した。この話も面白かった。 余談だが、ガルパンFebriで島田愛里寿と何とかコミュニケーションを取ろうとする選抜チームのお姉さん達の話が、収録されていた。作者はいちはや先生。おなんじ事思っていた人案外多いかもしれない。 知波単高校の面々は平常運転だった。デフォルメする必要の無いキャラクターって、凄いと思う。是非リボンの武者にも登場して欲しい。 最後にお姉さん達にいじられる辻廉太氏(文部科学省の人)だが、私の中では評価が高い。彼ほど大洗女子を高く評価していた人は恐らく居ないだろう。持てる権限をフルに使い万全の体制で臨んだ敵役の人は、他のアニメを含めてもほとんど居ない。 好き勝手に書いたけど、深く考えずに読むのが一番というシリーズ。ファンには安心の一冊だろう。
0投稿日: 2016.05.01
