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saneyukiさんのレビュー
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  • 応天の門 2巻

    応天の門 2巻

    灰原薬

    コミックバンチKai

    どちらかといえば藤原氏のターン

    ご来訪ありがとうございます。 安定の2巻です。この巻で登場人物のおおよその初期配置が完了する感じです。 という訳でこの時代どうしても外せない藤原氏側の描写がやや多めでしょうか。 藤原高子については私はあまり知識がないので書けることが無いのですが、本作品では面白い人物になっております。 道真を翻弄するところは、やはり藤原氏に連なる人物。やはり只者では無いというところでしょうか。 徐々に登場人物の深掘りに入っていきます。 どうでも良いことなのですが、道真の嫌そうな顔の表情がとても好きです。

    0
    投稿日: 2016.12.30
  • とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の一方通行(2)

    とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の一方通行(2)

    鎌池和馬,山路新,はいむらきよたか,山路新

    電撃コミックスNEXT

    自ら本物の化け物と名乗るヒーロー

    ご来訪ありがとうございます。 2巻はまだまだこれからという感じです。何しろ一方通行は学園都市でも第一位の能力者。 このあたりで出てくるレベルの敵では一方通行に返り討ちにされだけという圧倒感。 一方通行の魅力はこの辺りにもあるのかもしれませんね。 3巻から学園都市の能力者が暴れ出します。

    0
    投稿日: 2016.12.29
  • 応天の門 1巻

    応天の門 1巻

    灰原薬

    コミックバンチKai

    道真少年の面妖事件簿

    ご来訪ありがとうございます。 6巻まで読んだ印象等してはとても良い作品だと思います。簡単ながら紹介してみたいと思います。 無知な私ならともかく菅原道真となれば、歴史に詳しくない方でも学問の神様として記憶しているかと思われます。 私の場合学問の神様にすがる以前の問題でしたので、大阪に住んでいならが大阪天満宮って行ったことないんですよね。もっと勉強しろと雷に打たれそうです。 そんなことはさておき、劇中ではまだ少年の道真と女性関係に色々問題のあるオッサン在原業平がコンビを組んで面妖怪奇な事件の解決に乗り出すというストーリー。 よくこんなこと考えるなと思ってしまいます。 道真と業平は何かで交流があったような感じの記述を見たことがあるので、完全な創作ではないと思います。大雑把に藤原氏と反藤原勢力として二分するなら交流はあったと見る方が自然でしょう。 歴史物としても、とてもしっかりした内容です。それでいてあまり歴史に詳しくない方でも読めるように配慮されているためハードルは低いかと思います。 ただタイトルは「応天の門」なので、物語は藤原氏の権力基盤が形成されていく過程が描かれていくと思われます。 応天門の変を少しだけ簡単に書いておきますと、応天門で火災が起こる事件です。 この事件で藤原氏の対抗勢力が放火の犯人として流罪となり藤原氏の権力基盤が確立されます。冤罪説の絶えない疑惑満載の事件です。 応天門の変まで物語が進むなら、どのような結末になるかとても楽しみです。 応天門の変に限らず、平安時代はもっと注目した方が良い時代です。人気があるのは戦国時代とかですが、藤原氏が日本史に与えた影響は計り知れないと考えています。 その藤原氏全盛(五摂家は全て藤原氏なので平安時代以降藤原氏が消えて無くなった訳でなは無いです)時代、日本という国はどのような状態だったかをしっかり直視した方が良いと思います。憲法で軍隊を廃止し国庫に入るはずの税は藤原氏の懐に、国民の生活は恐らく日本史史上でも最悪だったかもしれません。国とは何の為にあるのかを考えされられます。あまりにもひどい政治の末に私設武装集団が軍事力を背景に国を運用しなければならないほどです。それは明治維新まで続きます。 本作品がもっと注目されて、そして平安時代が改めて見直されたら、それはとても良いことだと思っております。

    4
    投稿日: 2016.12.25
  • ガールズ&パンツァー 3

    ガールズ&パンツァー 3

    才谷屋龍一,ガールズ&パンツァー製作委員会,鈴木貴昭・グラフィニカ

    MFコミックス フラッパーシリーズ

    恐らく第63回戦車道大会最大の頭脳戦

    字数不足で一気に行きます。 大洗女子とプラウダ高校の戦いはファンの間でどのような見解になっているかはチョットわかりませんが、少なくとも西住しほの見解「大洗女子の勝利は相手の油断」ではないと思っています。母の見解は劇中で西住まほも否定しています。 昨年の大会で西住みほは戦列を離れて敗北したわけですが、これはフラッグ車の目前まで敵が迫っていたことになります。 西住みほの行動を別にしても割と危ない局面と言うことになります。 西住まほを相手に互角の戦い(想像ですが)ができるカチューシャはやはり優秀な指揮官だとしたら、今大会の準決勝・・・一体何があったのか? 妄想を働かせてみようと思います。 準決勝の西住みほは精彩を欠きます。事前に立案した作戦をメンバーの反対意見により、みほは自分の案をあっさり破棄します。 西住みほは恐らくこの戦いで負ける気だったと私は見ています。大洗女子は初出場としては十分な戦果です。みほは自らを指揮官というよりはアドバイザーとして考えており、この大会が終わったら戦車道から引退するつもりだったのではないかと考えています。コミック版は実家から通達されていたことですし。 ただ西住みほのフォローをすると、進んでも引いても同じとは言えます。それほどの戦力差ですし、西住みほのカードは歴女チームとバレーボールチームの二枚のみ。この状況は生徒会チームとの隔たりの大きさからきており、準決勝は大洗女子の潜在的問題が浮き出たと言えます。 それに対して序盤のカチューシャの戦い方は低スペック集団相手に、よく言えば丁寧に戦っていると言えます。カチューシャのドクトリンである圧倒的戦力差で押しつぶせば事足りたのですが。 やはりカチューシャは西住みほを高く評価していた。これに尽きると思います。ダージリンが探りを入れた時は舐めてかかっていた感じですが、同志諸君騙されてはいけません。カチューシャは重度のツンデレです。 この戦いの分岐点は追い詰められた大洗女子が建物に逃げ込むところになります。 先に「偉大なるカチューシャ戦術」の配置を思い出していただき、西住みほが降伏を諭した場面でみほは「囲まれていては」と告げているが、プラウダ校の配置は包囲ではないです。良くて封鎖です。 極端な話、建物の入り口から見て反対側の壁をブチ抜き、脱出する手段も無いとは言えません。 ではどうすれば良かったか? 私なら建物をぐるっと囲うように車輌を進め建物を破壊、瓦礫の下の大洗女子を埋めてしまいます。 劇中で西住みほが怪我人が出ることの懸念していたのは、この局面を想定してのことでしょう。そしてカチューシャはそれ以上を考えていた。うっかり瓦礫の下に大洗女子を埋めてしまえば、フィールドは極寒の地。救出が遅れれば怪我人では済まない事態が起こることを懸念していた。ウラル山脈より高い貴さとバイカル湖のように深い慈愛を備えた彼女が、その状況を良しとするとは考えられない。昨年仲間を助けて戦列を離れた西住みほの目の前で。そのような人物なら劇場版であれほど仲間から周囲から愛されることは無いでしょう。アニメ版のダージリンのセリフ「搾取するのが」のシーンを無視しているのは、真剣に見ているオレンジペコに緊張感を与える為でしょう。ダー様はカチューシャの真意を見抜き、オレンジペコは気付いていないの図。 横道に逸れましたが建物を破壊せずに大洗女子を倒す方法・・・「とんち」でなければ答えは一つしかありません。 大洗女子に出て来てもらう。 そこで「偉大なるカチューシャ戦術」の出番です。あの配置の真意は「建物を破壊しない」に尽きます。ここまでくれば3時間の停戦は当然の一手。大洗女子には戦車を修理してもらわないと建物から出ることができません。 ただカチューシャの言うように「挟んでおしまい(アニメ版)」になるのかはちょっと私には分かりませんでした。まぁ、カチューシャなら包囲の薄い所の雪中に有刺鉄線を敷くぐらいの愛嬌はあるかもしれません。 敗北によって新しい世界を見ることができた軍神は、負けられない戦いに突き落とされます。ここからの西住みほは怪物です。普通は建物を出た直後を狙われるはずですが、プラウダ校は直接狙わないことを看破します。 なぜなら被弾した大洗女子の戦車が建物に逃げてしまっては千日手、ではプラウダ校の砲門はどこに向いているか?包囲の薄い方と判断、故に包囲の厚い所へ大洗女子は突貫します。 そしてプラウダ校を敗北させたのはバレーボールチームの89式でしょう。プラウダ校の全火力を凌いだのですから。 字数不足で色々削りましたが私の妄想では、この準決勝は名勝負となりました。 ちなみにプラウダ校では私はノンナが好きです。はい。

    0
    投稿日: 2016.12.10
  • アトム ザ・ビギニング4(ヒーローズコミックス)

    アトム ザ・ビギニング4(ヒーローズコミックス)

    手塚治虫,ゆうきまさみ,カサハラテツロー,手塚眞

    月刊ヒーローズ

    いくら生みの親でも尊厳まで奪う権利はない

    ご来訪ありがとうございます。 まず最初に書いておきたいのは「アニメ化おめでとうございます」です。私は何一つ貢献していませんが、自分が面白いと思ってい読んでいる作品がアニメ化されるのはとても喜ばしいです。 とても良い作品だと思っていますので、もっと知名度が上がると評価はそれだけ上がると信じております。 さて、4巻は密度の高い巻です。AIや技術的な話で私が書けることはないので、ストーリーの中で気になったことを書いてみます。 私が説教じみたことを書くのは、ちょっと変なのですが、 とりあえず土足厳禁の場所は、ちゃんとスリッパに履き替えましょう。 マナーが悪くても凄い人は確かにいますが、それでもマナーはちゃんと守った方が良いです。 利点? 一つと言う訳でもないですが、分かり易いものを挙げると下らないトラブルに巻き込まれる確率が減ります。逆に言えば敢えてマナーを乱すとトラブルが起きる。挑発行為としてしばしば用いられますが、またまた言い換えますとマナーを乱すと言うことは挑発していると受け取られる・・・可能性があります。 やはりマナーは守った方が良いです。 あまり大したことの無い前置きは置いておいて、AIが進化したらやがて本作品のように「心」が芽生える・・・かもしれません。テクノロジー大好きの私としては、そんな時代を見てみたいと思っておりますが、やみくもに「心」を作らない方が良いとも考えています。 魂や霊といった存在が実際のところ、どのようなものかが分かっていない以上、次に重要なのは「心」だと無知なりに考えています。 人間が物として扱われた時の悲惨さは少し調べれば簡単に実例が出てくるでしょう。では、機械なら、人工の心なら物として扱って良いか? ですが、物として扱うなら「心」は要らないと思います。 今のところ私は「生きている」は「心を持っている」と定義しています。鳥さんや、猫さんも「心を持っている」と考えています。実際心を持ていると思います。 逆に考えると、人工のものでも「心」があるなら「生きている」となります。 でないと、人工で作られた生命体は「生きていない」となってしまうからです。 理論になっていないので、少なくとも私の中では・・・ですが。 人工の心を扱う境界線は、ヒロシが尊厳まで奪う権利はないのシーンを・・・をキモいと考えるか賛同できるかだと思います。 今書いた内容が決して正しいと言う訳では無いので、そう言うことを考えている人もいるのだから、世の中は広いぐらいに読み流してくださいませ。 それにしても、こんな深いテーマ扱って大丈夫なんだろうか? 多分答えは出ないと思うのですが・・・やはり次巻が楽しみです。

    2
    投稿日: 2016.12.09
  • 狼陛下の花嫁 15巻

    狼陛下の花嫁 15巻

    可歌まと

    LaLa

    出番少ないのにインパクトは人一倍の氾紅珠

    ご来訪ありがとうございます。 今回のオチは好きです。 ネタバレも含みますので、未読の方は先に本作を読まれることをお勧めします。 私は軍事モノが好き(演説する程では無いですが)ですが正確には外交戦が好きです。軍事ですら外交手段の一つ。いきなり軍事行動というのは国家間では普通無いです。もっとも国際ルール的なものから完全に逸脱しているなら問答無用の軍事行動は起きます。宇宙人などテクノロジーが完全に超越している場合とかは人間同士でも実例があります。 今回乗り込んできた朱音姫は自国との国力差を考えると、囚われる危険もあるわけで、でもいきなり幽閉は無いと確信できるほど白陽国を信用しているようです。 白陽国は軍事国家でありながら国際的信用を得ている訳でして、国際的な信用を得ているからこそ外交する余地があるということ。 どんなに強大な国でもルールは守った方が良いと言うことです。 深い意味はないですが、強調しておきます。 前置きが少し長くなりましたが、やはり李順さんが良い味を出しています。 早い段階から狼陛下と朱音姫との婚姻は無しで手を打っています。隣国の事情をあまり知らない様子だったのは如何なものかとは思いますが、朱音姫の手持ちのカードは自分自身のみでは思惑を洞察するのはちょっと無理かもしれません。 そう言う意味では朱音姫は色々ぶっ飛んでいるキャラクターでした。また再登場したら面白いかも・・・氾紅珠が。 それにしても妖怪妃は世界中に広まる流れ? それはとても楽しみです。

    2
    投稿日: 2016.12.09
  • ガールズ&パンツァー 2

    ガールズ&パンツァー 2

    才谷屋龍一,ガールズ&パンツァー製作委員会,鈴木貴昭・グラフィニカ

    MFコミックス フラッパーシリーズ

    もう出オチとは言わせない

    ご来訪ありがとうございます。 本作品のレビューについては他の方の方がお勧めです。 私のは大部分が妄想ですので、参考にはならないと思います。 アニメ版との違いを抜き出しつつ、ネタバレ気味で今回も書きたいと考えております。 流石に2巻は安定感が増してきます。次の3巻は全体の雰囲気がアニメ版のガルパンに近くなってきます。1巻だけでは評価できない作品だと感じました。 さて聖グロリアーナとの練習試合はここで終結します。 聖グロリアーナの勝利が確定した直後のダージリンの表情は印象的でした。聖グロリアーナにしてみれば勝てば良いと言う試合ではなかったので、ややご不満な感じ。 殲滅戦でありながら生徒会チームを仕留め忘れていたなど、大会直前なのに課題の多い結果というところでしょうか。 次のサンダース戦の相手指揮官ケイはどちらかと言えば勝利より自身の戦車道を優先する方でした。この戦いを飛ばして、何よりも勝利を重視する指揮官アンチョビが代わりに登場します。 「これが本当のアンツィオ戦です!」はアニメ版で飛ばされたアンツィオ戦をOVA化した時のタイトルですが、本作に収録されているアンツィオ戦は完全オリジナルです。 設定が固まっていなかったのでしょう、アンチョビはアニメ版に比べると性格や考え方が異なります。副隊長カルパッチョは、本作オリジナル。OVAでも、そのまま登場しました。 とても面白い戦いですので、内容については本作でお楽しみください。 ガルパンは基本的にサクセスストーリーで「陽」の部分のみを描くように徹していると思われます。コミック版とアニメ版の最大の違いは「陰」の部分が描かれていることでしょう。 西住みほのターニングポイントとなる昨年の大会決勝戦についてアンチョビは批判をします。アンチョビの怒りの根源がどこにあるのかは物語に絵が描かれていないため、実のところアンチョビは何に対して怒っているのかは私にもわかりかねます。ただ単に負けたことに対して怒りを感じているのなら、優勝者以外全てにその矛先は適用されます。 敗北につながるミスをしたことに対して怒りを感じている・・・という低いレベルとも思えません。結局みほとアンチョビは分かり合うことあはりません。 しかし、アンチョビの問いかけは3巻の伏線となっています。 満足できれば負けても良いという考えは本当に大丈夫か?それで良いのか? 負けることが許されない戦いで、本当に同じことが言えるかどうか難しいところです。 余談ですが、負けるとわかっていてもそれでも戦うときは、どのような場面でしょう? 頭の中ではわかっていても言葉にできない方もいらっしゃるかもしれませんが、参考までに回答の一例を書いておきます。 戦って敗北することで生じる被害より、戦いを避けた事の方が損害が大きい場合・・・です。 例えば、自分の命より恋人の安全を優先する場合などです。3巻は西住みほ最大のピンチが訪れます。 彼女の戦車道は果たして弱いかどうか、アンチョビの問いかけは同時にみほの試練となります。 キャラは違えど流石はアンチョビ。この巻は深いです。 昨年度の大会における西住みほの行動については、 野上武志先生、鈴木貴昭先生の作品「リボンの武者 5巻」の解釈が神がかっています。 こちらも合わせてオススメしておきます。

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    投稿日: 2016.12.02
  • ガールズ&パンツァー 1

    ガールズ&パンツァー 1

    才谷屋龍一,ガールズ&パンツァー製作委員会,鈴木貴昭・グラフィニカ

    MFコミックス フラッパーシリーズ

    秋山優花里目線の物語

    ご来訪ありがとうございます。 本作品のレビューについては他の方の方がお勧めです。 私のは大部分が妄想ですので、参考になりません。 ただ先に書いておくとすればアニメ版を観ていない方が気になって読んでみる・・・は、やや覚悟が必要です。 字数の許す範囲でなるべくアニメ版との違いを(と言う名の妄想)書いておきたいとは思っておりますが、 ①本作品を4巻まで読み終える。 ②続けて劇場版を見る。 結果・アンチョビよ、一体何があった? などの事態にはご注意ください。 執筆時期がアニメ版と同時期頃なので設定が固まっていない部分があります。 またガールズ&パンツァー(以降、ガルパンと表記)と言う物語が異なる目線で描かれています。 私は作者の主観が出ている方が好みです。なので本作の評価は高いのですが、アニメ版の忠実再現を望まれる方には真逆の評価となるでしょう。 基本的なストーリーは同じで、アニメ版では割愛されたアンツィオ戦は本作オリジナルです(アンツィオ戦は別ストーリでOVA化されました)。後に執筆されるマジノ戦も面白いので、抑えておいた方が良い作品かと思われます。 さて序盤で字数を使いすぎましたがアニメ版との最大の違いは、主人公が秋山優花里です。 ワトソンの目線で描かれるホームズといった感じです。 ガルパンのアニメ版の主人公、西住みほに対するワトソン役に適しているのは武部沙織と秋山優花里でしょう。ストーリー面でも内面でも西住みほに近い存在です。 余談ですが私は4号のメンバーは西住みほの分身と捉えています。 秋山優花里・家族関係(お互い気にかけているのだが噛み合っていない)、みほの本音。 武部沙織・みほのコンプレックス、なりたい自分、みほと真逆。 五十鈴華・流派(母親とは異なる考え方を持っている。後に一定の理解を示す)。 冷泉麻子・母と娘(麻子は祖母だが、みほと母の関係も決して悪くない。家族は流派は、それはそれ、これはこれ、なのでしょう)。 ざくっりと書きました。登場人物でストーリーを補完する手法はダンダムOOや夜のヤッターマンでも見受けられましたが、ここまで大規模なものは記憶にないです。 なので、自分で書いておいてちょっと自信がない。 ですが、こうやって分割しておかないと西住みほを掘り下げるために、みほのストーリーばかりになってしまいます。とても高度な手法とだけ追記しておきます。 取り敢えず1巻については、 バーンと読んでしまって、 ダーッと世界観を感じ取って、 ドーンと2巻へ行かれるのがよろしいかと思います。

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    投稿日: 2016.11.20
  • とある魔術の禁書目録(6)

    とある魔術の禁書目録(6)

    鎌池和馬,灰村キヨタカ

    電撃文庫

    人間関係に深みが増す6巻

    ご一読ありがとうございます。 1巻からレビューを書き始め6巻にたどり着きました。 道のりはまだ遠いようです。 さて小さなイベントが何気無い顔で連なっていますが、人間関係の枠が一つ広がります。 主だったものを記載しますと、インデックスと御坂美琴がここで初めて顔を合わせます。 超電磁砲でニアミスがあったかもしれないので、もう少し書き足しますと上条当麻の近くにいる異性として認識します。 もっともあまり絡むことがありません。 重要なキャラクターとしては、風斬氷華です。インデックスと友達になります。 氷華は後にも登場しますので、記憶から消さないようにしてください。 小萌先生はやはり素晴らしい・・・。 ストーリーとしてはまだまだこれから、伏線張りました感が強く故にあまり内容は書けません。インデックスの活躍は必見かと思います。

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    投稿日: 2016.11.14
  • エルフを狩るモノたち2(1)

    エルフを狩るモノたち2(1)

    矢上裕

    COMICメテオ

    まず最初に前作を読まれたかにお伝えしたい。往年のパワーは健在であると。

    アニメ化もされていたが、それでも少し知名度は低いかもしれない。 それでも私のように続編を期待していた方がいると嬉しいと思う。 先にストーリーを簡単に書いておくと、 新谷麻依は14歳の一人っ子(本作初登場)。彼女はお兄さんという存在に憧れて・・・お兄さんが欲しかった。そんな彼女が家でカレーを食べながら格闘技の番組を見ていたら、画面の中で戦っていたのは龍造寺淳平(本作の主人公)だった。 ちょうど家に帰ってきた酔った母親が、テレビを見て恐ろしいことを語る。 (淳平は)あなたの、お兄ちゃんよ ・・・と。 翌日酔いを覚ました母親に麻依が問い詰めたところ、麻依には兄がいたらしい。母親が離婚する前で麻依が生まれる前のことだという。 突然の兄の存在にファンタジーを感じる彼女をよそに、実際のファンタジー(異世界)ではある事件が起きていた。 ウォータバブル王国のエルフの女王ロッタと闇の軍勢頭領ガズモッドが、王国の王位を巡って勝負をしていたのだ。 苦戦を強いられているロッタは切り札の召喚魔法を使う。・・・使ってしまう。 無敵の空手家 龍造寺淳平 銃器大好き 井上律子(始めての方に対して補足しておくとミリタリーマニア) オスカー女優 小宮山愛理 天才魔術師エルフ セルシア・マリクレール 彼ら「エルフを狩るモノたち」と麻依を間違って召喚してしまう。麻依は異世界に召喚されたという事実に驚きつつも、兄に会うことができたのだ。 そして兄は強かった。闇の軍勢の皆様お疲れ様でした。 だが麻依は知らなかった。いや、知ってしまった。 エルフを狩るモノたちが何故そう呼ばれたいたか。 彼はら、エルフを見つけて裸にしてしまうのだ。主に淳平が。 もちろん理由はあるのだが、エルフを脱がしていく兄の姿を見た、麻依の最後のセリフは本作でお楽しみください。 基本的に前作を踏襲していいます。それでいて、前作を知らない方でもほぼ大丈夫です。 舞台は前作とは別の異世界で異世界側の登場人物は一新します。 新規の方でも大丈夫にはなっておりますが、74式戦車については説明がなかった。 ここで簡単に書いておくと、74式戦車には霊が宿っていて戦車ですが生きています。前作で召喚された時に一緒に74式戦車も異世界にやってきました。霊が宿るまでは律子が操縦していました。 本シリーズも見所は多いです。4巻から語られるリヴァイアサンは恐らくシリーズでも最強クラスの敵でしょう。 8巻では不老不死を求めサキュバスを殺そうとするエクソシストと戦う淳平の話はとても良いです。淳平怒りの鉄拳が炸裂します。 全体的に痛快で良質なストーリーなので、本当のところは女性を含めて万人に勧めたい。 しかしエルフを脱がすというシチュエーションに抵抗を感じると、この作品は厳しいです。 独特の世界観とストーリ構成なので、好き嫌いがハッキリ出るかもしれません。 スパイスの効いた痛快なファンタジーをお求めなら、本作品も候補に入れて欲しい。なにしろファンタジーの職業で女優は私の知る範囲ではないです。 それもメインのメンバーでチームの中核です。 それだけでも本作の特殊性を感じることができると思います。

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    投稿日: 2016.11.13