saneyukiさんのレビュー
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エルフを狩るモノたち2(1)
矢上裕 / COMICメテオ
まず最初に前作を読まれたかにお伝えしたい。往年のパワーは健在であると。
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アニメ化もされていたが、それでも少し知名度は低いかもしれない。
それでも私のように続編を期待していた方がいると嬉しいと思う。
先にストーリーを簡単に書いておくと、
新谷麻依は14歳の一人っ子(本作初…登場)。彼女はお兄さんという存在に憧れて・・・お兄さんが欲しかった。そんな彼女が家でカレーを食べながら格闘技の番組を見ていたら、画面の中で戦っていたのは龍造寺淳平(本作の主人公)だった。
ちょうど家に帰ってきた酔った母親が、テレビを見て恐ろしいことを語る。
(淳平は)あなたの、お兄ちゃんよ
・・・と。
翌日酔いを覚ました母親に麻依が問い詰めたところ、麻依には兄がいたらしい。母親が離婚する前で麻依が生まれる前のことだという。
突然の兄の存在にファンタジーを感じる彼女をよそに、実際のファンタジー(異世界)ではある事件が起きていた。
ウォータバブル王国のエルフの女王ロッタと闇の軍勢頭領ガズモッドが、王国の王位を巡って勝負をしていたのだ。
苦戦を強いられているロッタは切り札の召喚魔法を使う。・・・使ってしまう。
無敵の空手家 龍造寺淳平
銃器大好き 井上律子(始めての方に対して補足しておくとミリタリーマニア)
オスカー女優 小宮山愛理
天才魔術師エルフ セルシア・マリクレール
彼ら「エルフを狩るモノたち」と麻依を間違って召喚してしまう。麻依は異世界に召喚されたという事実に驚きつつも、兄に会うことができたのだ。
そして兄は強かった。闇の軍勢の皆様お疲れ様でした。
だが麻依は知らなかった。いや、知ってしまった。
エルフを狩るモノたちが何故そう呼ばれたいたか。
彼はら、エルフを見つけて裸にしてしまうのだ。主に淳平が。
もちろん理由はあるのだが、エルフを脱がしていく兄の姿を見た、麻依の最後のセリフは本作でお楽しみください。
基本的に前作を踏襲していいます。それでいて、前作を知らない方でもほぼ大丈夫です。
舞台は前作とは別の異世界で異世界側の登場人物は一新します。
新規の方でも大丈夫にはなっておりますが、74式戦車については説明がなかった。
ここで簡単に書いておくと、74式戦車には霊が宿っていて戦車ですが生きています。前作で召喚された時に一緒に74式戦車も異世界にやってきました。霊が宿るまでは律子が操縦していました。
本シリーズも見所は多いです。4巻から語られるリヴァイアサンは恐らくシリーズでも最強クラスの敵でしょう。
8巻では不老不死を求めサキュバスを殺そうとするエクソシストと戦う淳平の話はとても良いです。淳平怒りの鉄拳が炸裂します。
全体的に痛快で良質なストーリーなので、本当のところは女性を含めて万人に勧めたい。
しかしエルフを脱がすというシチュエーションに抵抗を感じると、この作品は厳しいです。
独特の世界観とストーリ構成なので、好き嫌いがハッキリ出るかもしれません。
スパイスの効いた痛快なファンタジーをお求めなら、本作品も候補に入れて欲しい。なにしろファンタジーの職業で女優は私の知る範囲ではないです。
それもメインのメンバーでチームの中核です。
それだけでも本作の特殊性を感じることができると思います。 続きを読む投稿日:2016.11.13
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ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です! 8
弐尉マルコ, ガールズ&パンツァー製作委員会 / MFコミックス アライブシリーズ
大洗女子の生徒会が刷新されました
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ご来訪ありがとうございます。
ネタバレはないように努めておりますが若干あります。この時点でダメだと思う方はごきげんよう。
今回妄想控えめです。
さて、リトルアーミーⅡの3巻でも少し触れていましたが、…ラブラブ作戦でも大洗女子の生徒会が刷新されました。
リトルアーミーでは触れていなかった新役員も本作では紹介されています。
リトルアーミーでは未だに角谷杏を会長と呼ぶみほが可愛い。なのでみほは会長ではありません。
劇場版の小説でも生徒会メンバーから「戦車道に専念してもらう方が本人にとってプラスとなる」という感じの理由でみほは候補から外されています。
最終章に向けて情報が展開されているようですが、ここで書いても良いかどうか判断がつかなかったので、ご存知ない方は本作でお楽しみください。
それにしてもラブラブ作戦の7巻予告ではいよいよ文科省役人の時代来てるぞと思っていたのですが、表紙は愛里寿でした。文科省・・・自粛中か?
あまり書くと削除されてしまいそうなのでここまで。
もっとも7巻おまけの4コマで8巻の表紙は大学選抜チームになる感じがしておりました。
表紙の通り今回は大学選抜チーム多めです。バミューダお姉さんたちが頑張っています(私目線)。
バミューダお姉さんたちの恐ろしさは甲乙付け難いところでしょうか(私目線)。
未だに推しメンが決められない。
まぁ他の方にはどうでもいい話ですよね。
生徒会長が刷新された時の話で文科省役人が登場します。
ああいうのは好きです。 続きを読む投稿日:2017.04.22
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とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の超電磁砲(1)
鎌池和馬, 冬川基, はいむらきよたか / 月刊コミック電撃大王
本編未読でもあまり問題が無い良質のスピンオフ
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ご一読ありがとうございます。
取り敢えず、思いつくまま書いています。
アニメも2期まで放映されたので、知名度はあると思う。
アニメ版の完成度も高かったが、こちらもとても良いものだ。
原作を知っておく…に越した事はないが、原作未読でも問題ない。
この巻は学園都市の雰囲気を楽しめれば良いかと思う。
水面下で事件は進行中だが、焦らず脇を固めた余裕のストーリー運びで安心感がある。
お勧めできる一冊だ。
先に原作を読んでみたいと考えているなら、原作の1巻で事足りる。
原作の3巻は美琴メインの話で、超電磁砲にも登場する。
先に読むか後で読むかは悩ましいところだが、原作未読なら超電磁砲で読んでしまう方が、情報量は多い。
さて、ここからはある程度知っている人向けに書いているが、原作既読で本作を読んでいないのはちょっと勿体無い。
本作中でも、原作の進行状態が垣間見えるので私も楽しみにしている。
日付とイベントで大体想像はつくが、カミやんの忙しさが何と無く分かる。
大事な事なので、もう一度書くが
この作品はお勧めです。 続きを読む投稿日:2016.10.31
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ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です! 3
弐尉マルコ, ガールズ&パンツァー製作委員会 / MFコミックス アライブシリーズ
正にアンツィオ日和の3巻
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ご一読ありがとうございます。
本文を書く頃には既に7巻が絶賛発売中となっております。
6巻と7巻でレビュー(実際はただの妄想)を書き2巻も書いたので、この巻も書いてみようと思いました。
丁度アンツィ…オ戦がリリースされたのか表紙はプラウダなんだけど、アンツィオの描写が多いというか、面白い。
中でもアンツィオ日和は河嶋桃がアンツィオの捕虜となるのだが、あれよあれよという間に桃がアンツィオの総統にまで登りつめてしまうという話が、お気に入り。
結末は本作を読んで頂くとして、今回は河嶋桃について考察のふりをした妄想を、ほそぼそと書いてみようと思う。
戦車道大会で優勝することとなる大洗女子、必然として指揮官の西住みほの評価は当然高い。しかし、大洗女子の真の恐ろしさは、恐るべき人材層だと考えている。
特に、生徒会、バレー部、自動車部は凶悪のレベル。
さらにその中では生徒会が洒落になっていない。悪魔と契約でもしているのか・・・とさえ思えてくる。
その生徒会である河嶋桃の評価はファンの間でどのようになっているかは分からないが、少なくとも・・・しかし推測だが河嶋桃と、武部沙織の両名がいなかったら大洗女子は軍団として機能しかなかった公算が高いと思っている。
目立った実績はなくても、組織の中核となる人物はいるのだ。これを見誤ると大体組織は崩壊する。
生徒会の3名はそれぞれ役割分担ができているように見えるが、何気にお互いがそれぞれをカバーできる高い水準を有している。中でも河嶋桃(何故か広報)は生徒会長・角谷杏、生徒会長副会長・小山柚子の代役ができると考えた方が良い。
杏不在の時は桃が実質指揮をしている。会長はあの性格のなので、普段から実務は柚子が取り仕切っているのだろうが、桃なら実務もこなすだろう。
河嶋桃は良い意味で石田三成みたいな人物ではないかと思われる。
逆に柚子は会長の代役は難しいかもしれないが、桃がパニックに陥った時は代わりに柚子が指示を出している。
杏は何でもそつ無くこなせそうな印象があるが、普段の様子を見ると実務能力は柚子が最も高いかもしれない。だた、杏は構想力と人脈が凄い。これは桃、柚子には無い能力だ。
生徒会は、今すぐ天下を狙った方が良い。
話が少し逸れたが、河嶋桃の発言は割と現実的である。声優さんの力量がすごいのか砲弾同様あさっての方向を向いた発言をしているみたいだが、彼女は大洗女子の状況を全身全霊で如実に表している。無茶なことを言っているのは火砕流の中でも無理を突き通す西住流の方だ。
更にはカチューシャをひとにらみで黙らせる西住まほに対しても強気のツッコミが出来るのも流石桃ちゃんである(劇場版)。私の聞き間違いでなければだが。
こうして箇条書きにしても河嶋桃の魅力と実力は書ききれないほど凄い。
縁の下の力持ちという印象は拭えないが、これだけ目立つ縁の下もないだろう。 続きを読む投稿日:2016.10.29
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アトム ザ・ビギニング2(ヒーローズコミックス)
手塚治虫, ゆうきまさみ, カサハラテツロー, 手塚眞 / 月刊ヒーローズ
友達を造りたいのか、神を創りたいのか議論しているけど、友達で神ならそれでよくね?と考える私はきっとアホなのだろう。
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自分のつない文章で売り上げが落ちてしまわないかと、よく考えてしまいます。凄腕の人がレビューを書いてくれれば私の駄文は地の底に埋もれる訳で、そうなれば好きなことを気にせず色々書けるのに・・・と他力本願な…ことを考えている人が書いています。
それはダメだろうと思う人は読まない事をお勧めします。
1巻のレビューでは全くストーリーに触れなかったので、多少は触れてみたい。
意外にも早く、あるいは今更A106の危険性をヒロシは感じ始める。A106はそもそもそこらへんのロボットを倒してしまう性能を現時点有している。普通に危険だろう。しかしそれより自身が窮地の時は頼もしく感じても、頼もしさの骨幹となるAIを危険と判断するダブルスタンダードの方が私は危ういと考える。
思考、考察は大いに結構だが、方針は明確にしておかないと行動が横道にそれる。
人間同様の自我を有してほしい、しかし人間を超えた動作は不気味だからダメ。
では、ヒロシは人間を作りたいのだろうか?人間が居るのにわざわざ人間を量産する必要があるのだろうか?もし人工の人間に需要が有るとすれば恐らくAIより危険か陰湿な用途だろう。
という感じで本末転倒なことになりかねない。今回はヒロシを引き合いに出してしまっているが、実際でもよくある事だ。方針、目標とはとても大事なのだ。
一つ一つの行動が正しいか正しくないはか、目標に沿っているかどうかで判断するしかないからだ。
そして、目標そのものを危険と判断したなら、速やかにその目標を破棄する必要がある。
なので、人間のステータスを超えた存在を創るという点ではブレないウタマロウの方が説得力を感じてしまう。
私の思慮が浅いからかもしれないが、ただ、ヒロシの悩みは物語の方向を決めてしまう。慎重に判断して欲しいと切に願う。
それにしてもカサハラテツロー先生の絵は割と好きだ。 続きを読む投稿日:2016.07.31
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サラリーマン祓魔師 奥村雪男の哀愁 1
佐々木ミノル, 加藤和恵 / ジャンプSQ.19
願わくば丸ごと出雲さん特集でお願いします。
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ご来訪ありがとうございます。
本作品は青の祓魔師のスピンオフです。なので本編をご存知ではない方は、少し厳しいかもしれません。
アニメ版しかご存知でない方も大丈夫ですが、本レビューを書いた時点ではまだ放…映されていない設定も若干出てきます。(3巻ぐらいになると)
基本的に奥村雪男の日常を描いた内容です。
賛否については「かなり壊れている」を受け入れらるかどうかにかかっているかと思います。
私としては「もっとやれ」と言ったところで、とりえず出雲さんが出ていればOKと思っていたら、出雲さん・・・現在発売されている3巻までで1番登場してるのは1巻だけなのでは?
_| ̄|○
出雲さんと雪男は本編でも接点は低い。本作品は雪男が主人公。妙なところで再現度が高いのが恐ろしい。
絵については、雰囲気が似ているのか違和感ないです。
クロとか。(←おい)
東堂(恐ろしいことに登場する)に至っては、むしろ本編より良くないか?公園でお酒飲んでる姿は、どことなくサラリーマン的哀愁が漂っている。
この勢いで外道院ミハエルとかも登場して欲しい。いじりがいのあるキャラだと思います。
総じて良質なスピンオフで安定感があります。
この系統は深く考えなのが1番でしょう。 続きを読む投稿日:2017.03.05