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hazu-haya-yuさんのレビュー
いいね!された数580
  • 天使の囀り

    天使の囀り

    貴志祐介

    角川ホラー文庫

    遠い未来に

    タイトルとアマゾンが舞台というのに興味を持ち読んでみたら、グッとわしづかみにされて一気に読んでしまった。気持ち悪いけど先が知りたい。想像したくないけれど頭に浮かんでしまう。面白かった。 新種の薬草から新薬を作れる時代。起こりえる?と錯覚しそう。 何作か読みましたが、題材のふり幅が大きいので驚いています。

    3
    投稿日: 2013.11.06
  • 利休にたずねよ

    利休にたずねよ

    山本兼一

    PHP文芸文庫

    利休が肖像画から飛び出してきた

    タイトルがいい。 古い肖像画の平坦なイメージしかなかった利休が、人間臭く掘り下げて描かれていてとても読みごたえがありました。時間を遡らせ、登場人物を絞ることで、美を追求する利休と戦国時代を生き抜く利休のポジションに深みが増している様に感じました。 電子書籍だからこそ出会えた一冊だと思っています。

    10
    投稿日: 2013.11.02
  • つやのよる

    つやのよる

    井上荒野

    新潮社

    死の間際に何を思うか

    読み終えるのがまどろっこしかったです。 好みではありませんでした。 主人公が今一つ、つかみどころがなくて。

    0
    投稿日: 2013.11.01
  • ヒトリシズカ

    ヒトリシズカ

    誉田哲也

    双葉文庫

    タイトルに惹かれて

    サスペンス小説に似つかわしくないタイトル。 このタイトルから、どんな話が繰り広げられるのかとても興味をもちました。 装丁された絵も素敵です。この2点は選ぶ時のポイントにしてます。 意外性もあり楽しめました。

    0
    投稿日: 2013.10.30
  • 私は、フジコ

    私は、フジコ

    真梨幸子

    徳間文庫

    凄い小説家がいたものだと

    殺人鬼フジコの衝動を先に読んでからこちらを読みました。 どうすればこうした話が書けるのか…カルチャーショックでした。 でも不思議なことに嫌いではありません。誰の心の奥にも在るかもしれない黒い塊。 フジコがウォーと叫ぶとこちらの黒いものが拭い去られる様な、吸い取られる様な妙な感覚。 真梨幸子さんに脱帽です。

    2
    投稿日: 2013.10.27
  • 終戦のエンペラー 陛下をお救いなさいまし

    終戦のエンペラー 陛下をお救いなさいまし

    岡本嗣郎

    集英社文庫

    世代を超えて読める本

    終戦と天皇というともすれば難しくなる題材が、ボナー・フェラーズ氏と河井道さんを中心に読みやすく書かれていると思いました。「あぁ、そうだったのか。」「こう結びつくのか」などと忘れていた事、知らなかった事が多くあり、目からウロコの思いで読みました。時代背景から戦争と宗教を書かれていたのも興味深かったです。

    0
    投稿日: 2013.10.27
  • 天地明察 上

    天地明察 上

    冲方丁

    角川文庫

    星は人を魅了する

    文章に勢いと流れがあって、一気に読み終えました。星好きの私はワクワクして読みました。 今よりも人生の短い時代。生き続けることの難しかったであろう時代。 主人公のひたむきさと生きる強さに感動。読み終えたとき、とても清々しい気持ちになりました。

    3
    投稿日: 2013.10.27
  • 人類資金I

    人類資金I

    福井晴敏

    講談社文庫

    戦前戦後の資料や時代背景が丁寧に描かれていて、どこまでが作り話・・と思わされるリアリズム。 他の作家の方もM資金について題材にされてますが、ひと味違った面白さでした。 福井晴敏さんの作品は初めて読んで、この本に続きがあることも知らず一巻の終わりになって苦笑いしました。 読む楽しみが増えました。

    9
    投稿日: 2013.10.16
  • 清須会議

    清須会議

    三谷幸喜

    幻冬舎

    勝家ユニーク!

    硬くてテンポの遅い時代小説も多い中、はじめはかるいなあと思いつつ、気が付けば一気に読んでしまった。秀吉は多くの小説で慣れ親しんだ人物。それと対峙する勝家がとても個性豊かに描かれていて、ほんとにこんな人物かなと信じ込みそうになる程イキイキしていた。心理描写や性格・持ち味うまく書き分けてる。

    2
    投稿日: 2013.10.05
  • ロスジェネの逆襲

    ロスジェネの逆襲

    池井戸潤

    ダイヤモンド社

    前シリーズとはひと味違う面白さ

    銀行と証券会社の微妙な対立関係が面白い。読み始め、半沢になにが合ったと思わせるすべり出し。徐々に半沢ワールドに引き込まれていた。育った時代背景の違い、生き抜く社会の変化の様がイキイキと描かれていたと思います。

    0
    投稿日: 2013.09.29