あきばさんのレビュー
参考にされた数
403
このユーザーのレビュー
-
アルケミスト 夢を旅した少年
パウロ・コエーリョ, 山川紘矢, 山川亜希子 / 角川文庫
すべては自分の中にある。心に勇気と元気を与えてくれる本です。
5
中学生くらいのときに一度読んだ本なのですが、大人になってなんとなく改めて読み返してみました。
改めて読み返してみると、新しい発見がたくさんありました。
昔はただのストーリーとしてしか見えていなかっ…たものが、改めて読み返すと、
すごく普遍的な何かに置き換えられるような部分が多く、すごく心に染みました。
自分にとっての使命とは何か、そのために自分は何かできているんだろうか、気づかないふりをしているのではないか。
自分の心との対話を、最近しっかりできていないな~などと感じながら一気に読んでしまいました。
多くの人に読んでほしい本です。そして、読む時期や状況によって、また違う見え方がする本だと思います。 続きを読む投稿日:2015.09.08
-
統計思考入門 ― プロの分析スキルで「ひらめき」をつかむ
水越孝 / プレジデント社
数字で考えるってどんなこと?という人に。
5
身近な現象を事例に、統計学の考え方に基づき、事実をどう分析し、捉えるかを実際にやりながら、統計思考を示してくれる本です。
ただ、具体的な統計学の手法を教えてくれるというよりは、あくまでも考え方を教え…てくれる本です。
具体的な計算式や、言葉に関しては、詳しく記載されていない為、各論を知りたい方には向いていないかもしれません。
個人的には、統計学のすごさもそうですが、統計学のズルさ、危うさも感じた本でした。統計学は、事実をどう捉えるかの学問の為、分析する側の着眼点、軸によって、それこそ全く違う結果になる。だからこそ、基本的考え方や、一定の知識、テクニックを持つことが本当に大切。
統計の具体的な手法や、テクニックを学ぶきっかけになる本だと思います。 続きを読む投稿日:2016.01.07
-
2052 今後40年のグローバル予測
ヨルゲン・ランダース, 野中香方子, 竹中平蔵 / 日経BP
これから来る未来は変えられないかもしれないけど、何ができるのか、そして、想定される未来になった時に、どうすべきか。
5
人口データ、資源のデータ、経済成長率、生態系、気温、などなど、様々な専門家が、未来を予測したものをまとめ、丁寧に説明してくれます。
本書では、現在から40年先をターゲットに描かれていますが、根底にある…ものは、40年前に現在を予測している同様の文献です。
もちろん科学的な予測精度含めて上がっているので、今回の予測精度は高いのだと思いますが、一番興味深かったのは、「人」はどのように判断・意思決定をしていくのか、という点を、40年前に描いた予測と
現実の乖離から学び、改めて今回の予測に反映をしていること。
正直読んでみて、未来に対して希望を持てるようになったかというと、そんなことはありません。
正直、無力感を改めて感じました。
ただ、微力ながら何ができるのかを考えること、もしこの予測通りの世界になった時に自分はどうするか、を考えることができたので、この本によってすごく貴重な体験ができたと思います。 続きを読む投稿日:2016.07.30
-
プロが教える! ホームマッサージで元気になる本
松田慎太郎 / 中経の文庫
マッサージの基本が書いてある本です。
5
何か目新しいことが書いてある本ではないですが、マッサージの基本的なやり方がわかりやすく書いてあるので、
奥様とか旦那さんの為に読んでみる、というのにはオススメです。
症状毎におすすめのマッサージ方法…も載ってます。 続きを読む投稿日:2015.04.10
-
なぜ人と組織は変われないのか ― ハーバード流 自己変革の理論と実践
ロバート・キーガン, リサ・ラスコウ・レイヒー, 池村千秋 / 英治出版
必要があるとわかっていても変われない理由。それは自分を守ろうとする無意識の自分。
5
多くの方は変わらなければいけない、または変わりたい、と本気で思っていても、実際には変わることができるのは少数。必要だとわかっていても、85%の人が行動すら起こさない。
それはなぜなのか。
それを、事例…をあげながら丁寧に説明すると同時に、それを克服するためのステップを提示してくれる本です。
マネジメントなど、組織・人を動かす立場にいる方や、そういった立場を目指す方にとってはもちろん、変わりたいと本気で思っている方には、すごく参考になる、新しい発見のある本田と思います。
この本で書かれているのは、その原因は、「自己免疫機能」という自分を守ろうする意識が働くから。
変わるためのアクセルを踏む(変わりたいと本気で思っている)と同時に、ブレーキも同時に踏む(別の理由で変わりたくないとも思っている)という状況が、無意識下で起こっている状況。
この無意識下というのが非常にやっかいで、自分が持っている固定観念や、こだわり、プライドが、表面化しているため、なかなか気づくことができない。
これを免疫マップというワークを通じて、自分で自分を認識し、徐々にそこから解放されていく過程を紹介。そして、これは組織においても同じです。
個人的には、これに本当に納得で、読みながら、自分の触れられたくない部分を、ぐりぐりいじられているような、辛い気持ちになりました。なかなか本を読んでこのような気持ちになる経験は少なく、それだけ真正面から人のずるさや、本能に向き合った本なのではないかと思っています。
もう少し早くこの本に出会いたかったと本気で思える本です。
実践までは、少し時間がかかりそうですが・・・。 続きを読む投稿日:2017.03.21
-
生産性
伊賀泰代 / ダイヤモンド社
外資系にいた著者から見た、日本の企業の弱さ
5
もちろん、日本の企業には、強いところは良いところはたくさんあるのですが、外資系にいた著者から見ると、この「生産性」の観点においては、
日本の企業の多くは弱く見える様です。
本書で指摘されている内容は…、納得できる内容が多く、いわゆる日本の企業で働く私には、耳が痛い内容も多かったです。
生産性は、インプットを減らすことに目が行きがちだが、アウトプットを上げることをしていかないとそもそも限界がある。
著者がこれまで携わってこられた採用領域を例に上げ、
生産性が上がらない障壁となっていることの一つとして、「経営者の見栄」を挙げているのは、興味深かったです。
そして、生産性を上げる方法を、インプットとアウトプットにおいて、それぞれ改善と革新という観点で整理をするやり方は、今後生産性を見るうえで、フレームとして使いやすい概念だと思います。ここで得られた知識をもとに、ちょっと実践をしてみようと思える本でした。そして、何%改善という積み重ねも大切ですが、〇倍にしよう、というレベルのものでないと、なかなか革新は生まれないですし、そういうことに挑戦をし続けること、考え続けることに、価値があるのかなと思った本でした。
生産性に関して、掘り下げられてはいますが、著者の専門である「人材」領域の話が多く、組織論や育成に興味のある方なら、より刺激を受けられる本だと思います。 続きを読む投稿日:2017.03.23