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あきばさんのレビュー
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  • あなたの性格は変えられる

    あなたの性格は変えられる

    心屋仁之助

    中経の文庫

    自分はこうあべき。かっこいいと思われたい。それが、自分を苦しめているもの。

    少しテンションが下がっている時に読んだこともあってか、すごく心に刺さりました。 書いてある内容としては、すごく目新しいものがあるわけではありませんが、 語りかけて来るようなわかりやすい文体で、自分と認める、信じる手助けになるはずです。 ちょっと最近疲れたな~、まわりのプレッシャーに押しつぶされそう、そんな風に感じている方は 読めば少し気持ちが楽になると思います。 結局は、こうあるべきだという固定観念や、回りのプレッシャーなどは、案外取るに足らないもので、 自分で自分をきちんと認め、評価をし、意味付けをしてあげないと何も変わらないんだろうな~と 読みながら感じました。

    3
    投稿日: 2015.08.31
  • こんな僕でも社長になれた

    こんな僕でも社長になれた

    家入一真

    ワニブックス

    笑いながら、家入さんの半生を追体験出来ます。

    幼少期の話から、笑いっぱなしで、家入さんの半生を追体験出来ます。 読んでいて、辛くなるくらいの絶対絶命のピンチや、もう笑うしかない話や、男気のあるカッコイイ場面など、 様々な場面が出てきます。 家入さん自身はすごく謙遜されて書かれていますが、読んでみて思うことは、 やっぱり家入さんは強いと思います。軸があると言った方がいいかもしれませんが。 自分が好きであることを、回りがなんと言おうとやろうとすることは、すごく勇気がいること。 正直嫌だろうがなんだろうが回りに合わせた方が楽。 でもそこでそのときは「逃げ」から生まれたものであっても、他の人と違うことをし、それを強みにする。 こうやってまとめてみると、そういうことなんだと思うのですが、 その渦中にいたご本人は死にそうなくらいしんどかったと思います。 読んでいて辛くなるくらいの場面もありました。 でもそこで、開き直り、笑いに変え、奮い立たせて動いてきた社長の、笑えて、最後に熱くなれる本です。

    1
    投稿日: 2015.08.31
  • 起業のリアル

    起業のリアル

    田原総一朗

    プレジデント社

    理想は分かった。でも、どうやって稼ぐの?

    このキャッチに全てが込められていると思います。 田原さんだからこそ、ここまでぐいっと切り込めますし、田原さんだからこそ、インタビューされた皆さんも 率直に話してくれたのではないでしょうか。 しかも質問の仕方も含めて、難しい言葉がなく、本当にわかりやすいです。 一人ひとりのインタビューは、そこまで長くなく、核心まで掘り下げるほどの量がなく、 少し物足りない気もしましたが、 「なぜこの事業をやっているのか」「何が強みなのか」「どうやって稼ぐのか」 という点は抑えて頂いています。 また、ホリエモンを一つの基準として置き、どう違うのかも対比があり、わかりやすかったです。 そして16人の話が終わった後、最後に満を持して堀江さんとの対談。 もうそこまで読んだ頃には、堀江さんに聞きたいことでいっぱいになってるはず(笑) ビジネスに興味のない方でも、難しい言葉も出てこないので、「情熱大陸」みたいに楽しく読める本です。

    1
    投稿日: 2015.08.31
  • 知っておきたい「酒」の世界史

    知っておきたい「酒」の世界史

    宮崎正勝

    角川ソフィア文庫

    醸造酒と蒸留酒。違いがわからないという方は、読むとお酒の味わい方が変わるかも。

    個人的には、お酒にあまり詳しくはない方なのですが、この本を読んでお酒に対する見方が変わりました。 そもそも、人類におけるお酒とはどういったものだったのか、それぞれのエリアでそれぞれの発展を遂げた お酒が、製法が世界各国に広がるにしたがって、新しい製法と現地のお酒が融合し、また新しい地域にあったお酒が生まれる。 そんな歴史を味わいながら飲むとまた一味ちがうお酒になるはずです。 蒸留酒と醸造酒。 本当に基本的なものですが、そもそもどういった歴史で生まれ、そしてそれがどのように世界に広まっていったのか。 その歴史をしるだけでも、一読の価値があると思います。 あまりお酒に詳しく無い方で、酒の歴史を知りたい方にはおすすめです。

    6
    投稿日: 2015.08.31
  • 知っておきたい仏像の見方

    知っておきたい仏像の見方

    瓜生中

    角川ソフィア文庫

    仏教の種類と意味がわかりやすくまとめられています。

    仏像がそもそもなぜ作られたのか。 そして、どういった種類があり、また形に込められた意味など、非常にわかりやすくまとめられていました。 画像付きでまとめられているので、あまり詳しくはないけど興味がある、そんな方は一見の価値があると思います。 この本を読んでから、仏像を見ると、また違ったものに見えるはずです。

    8
    投稿日: 2015.08.31
  • とんび

    とんび

    重松清

    角川文庫

    不器用な父 と 息子。それを見守る温かい人達の話です。

    重松さん自身が言っている様に、本当に不器用なお父さんと息子の話です。 不器用というと、まっすぐで曲がったことが大嫌いな頑固なお父さんをイメージするかもしれませんが、 決してそういうわけではありません。 がんこではありますが、暴走することもあり、間違うこともあり、そして弱いときもあり、と人間くさいお父さんが 主人公です。カッコ悪いところもたくさんあります。 でも、ちょっと憧れてしまいます。 そして息子がとんでもなく出来た息子です。 ただ、僕が一番感じたのは、主人公二人を取り巻くまわりの人たちの温かさでした。 そうした人と人のつながりが人を強くすること。 そして、人それぞれ、置かれた環境の中で、まわりに助けられながら成長していくこと。 それを、親子の半生とともに体感できる本でした。 重松さんの本を読むといつも思いますが、これも人に優しくなれる本でした。

    4
    投稿日: 2015.08.31
  • 挫折を愛する

    挫折を愛する

    松岡修造

    角川oneテーマ21

    最近、少し元気出ないな~、先に明るいこともないな~、そんなときに。

    修造カレンダーを見たことがあったり、持ってる方であれば、あの一枚一枚を詳しく書いている本だと思えば大丈夫です。 ただ、正直合わないなと思っている方でも、読んでみると、真面目な松岡さんのコメントもあるので、意外な発見があるのではないかと思います。 特に松岡さん自身が経験してきた挫折や、葛藤に関してのエピソードは、やはりプロの世界だけあって、想像するだけでしんどい状況がいくつも出てきます。 そしてそういった状況を乗り越えてきたからこそ、アスリートの言葉の裏側にも共感できたり、想いをはせられるのが松岡さんなんだと思います。 プロの厳しい世界の中で、自分と向き合ってきた人たちのエピソードから、勇気とやる気をもらえる本だと思います。

    4
    投稿日: 2015.07.09
  • ジョーカー・ゲーム

    ジョーカー・ゲーム

    柳広司

    角川文庫

    スパイの美学。

    それぞれ、とんでもないプロフェッショナルであるスパイ達の話です。 もともと、こういうスパイ系の話が個人的に好きなので、ワクワクしながら、最後まで読めました。 フィクサーの様なボスと、スパイとして養成された精鋭達。 それぞれのストーリーの中で出てくる人の心理や、状況の背景を読み、鮮やかに切り抜けるところは、 やっぱりワクワクします。 ただ、何故スパイ達がそこまで出来るのか。彼らを突き動かすものはなんなのか。 に関してもう少し言及してもらいたかったな~と感じました。 自分にはこれくらいのことは出来なくてはいけない、 というプライドだけでは、いくらなんでもしんどいかなと。

    4
    投稿日: 2015.07.09
  • 稲盛和夫のガキの自叙伝

    稲盛和夫のガキの自叙伝

    稲盛和夫

    日本経済新聞出版

    京セラをここまで育てた執念が感じられる本です。

    一から京セラを創りあげた稲盛さんの自伝的本です。 鹿児島での幼少時代の経験、就職、京セラの立ち上げ、新規事業の立ち上げ、と回想を交えながら語られます。 アメーバ経営といわれる京セラの型が、どんな想いから生まれているのか、 何故あれほど、人、を大切にした経営が出来るのか、が垣間見える本でした。 要所要所で、人に支えられ、助けられ、そして自身の血の滲むような努力がそこにあり、 ここまでの想いで、何かに打ち込んだことがあるかと自分の人生を振り返ってしまいました。 自分にはまだまだ想いが足りないですね。 正直、稲盛さんがすごすぎて、やっぱり自分はここまでは出来ないと思ってしまう場面も多々ある本でしたが、 カッコ良い大人、目指したい大人を見せてもらいました。

    2
    投稿日: 2015.07.09
  • 疲れすぎて眠れぬ夜のために

    疲れすぎて眠れぬ夜のために

    内田樹

    角川文庫

    なんとなく感じていることを、言語化してくれて、納得出来るところが多い本でした。

    はじめて内田さんの本を読みましたが、楽しく一気に読めました。 自分の可能性を最大化するためには、自分の可能性には限界があることを知っておく 「言論の自由」は受け手の存在も含めて考えるべきもの、 利己的とは。 など、引きこまれて読んでしまいました。 自分の子育てを反省するような言葉もあり、今までなんとなく感じていたことや、自分では言語化できていなかったことが、言語化されていて、思考が深まる本だと思います。 ただ、文化やらしさに言及している箇所に関しては、「そうなのかな~」と思うところもあり、 突っ込みたくなるところはあるので、定量的な裏付けがないと気持ちわるい、といった方には合わないと思います。 個人的には、結構楽しく読める本でした。

    3
    投稿日: 2015.07.09