筆者も書いてますが、テルマエ・ロマエ自体、当初は１話完結の読み切り企画だったそうなので、全体を通してみると、人気が出る前と出た後（またはルシウスがすぐにローマにて戻れる話の頃と、戻れなくなった後）とで、各話の完結度が違います。筆者が扱いたいテーマ（古代ローマ人が現代日本を見て驚くポイント）の次元が変わったといってもいいかもしれません。６巻まで読み切る価値があるかは人に依ると思います。ただ、４巻まで読んでしまったら、完結するまで読んでしまいたいというのが、お風呂に入ってスッキリさっぱりしたい大方の日本人の価値観なんじゃぁないでしょうか。私は、最後まで読んで風呂後のようにスッキリはしました。シリーズ完結にフルーツ牛乳で乾杯！

正直おもしろいです。読んでいて、人生、面白く生きなきゃという気になります。頭コチコチを自認する私は、あ～、こんな本が面白くなってきてしまったんだなぁ、残念だなぁ、やられたなぁ、と思いながら読みました。最後までページをめくると「もっと読みたい人は、（電子版じゃなくで）書店で売っている紙の本を買ってね」と言われて、ええ、これって有料なのにお試し版だったの！？と、のけぞりました。人生、これくらい商売上手、シタタカでないといけないのだと思います。 まぁ、表紙にビビりながら電子版でこっそり読むんじゃなくて、書店で紙の本を買ってでも読みたい人間なのか試すための試験版（＝踏み絵）と思えばよいんでしょうが、続きを読みたい人はせめて差額精算にしてよ（とってもセコいですが）、やられた～という気分になりました。。。でも、悔しいけど、面白いです。 P.S. 本を読まないと意味が分からない感想かもしれませんが、もし書店でこの本買ったら女性の店員さんに「お揃いですね」と言ってもらってトキメキたいです。

８巻が出たのを期に、改めて１巻から読み直しました。エウメネスの数奇な運命、ストーリー展開に圧倒されながら、紀元前の世界に惹きこまれます。伏線と思われるつながりの無い話もあるので、今後の展開が楽しみです。残虐なシーンも多く性描写もあるため大人向けですが、当時の社会背景やギリシアを中心とする世界観を理解するには、子供にも読ませたい良い教材でもあるんだけどなぁと思ってしまいます。

深いテーマを追いつつも、手に汗握る戦闘シーンが復活。ヴィンランド・サガはこうでなくちゃと、最初に話に引き込まれたことを思い出しました。