
日本人の知らない日本語 なるほど~×爆笑!の日本語“再発見”コミックエッセイ
蛇蔵,海野凪子
コミックエッセイ
本当に知らなかった‥‥
最初から最後まで笑いながら読みました。でも、随所に、そうだったのかと勉強になるところもたくさん。各話の間で出て来る日本語1級のテスト問題は間違ってばかり(汗)。花札の赤タンに書いてあるのはてっきり「あのよろし」だと思ってましたよ。「の」の上に変な棒があるような気はしてましたが。しかも、もし読めたとしても、意味も分かってませんでした…。自分が、日本人なのに割烹や料亭の暖簾を読めないのも日本の国語教育のせいなんですんね。ヘ〜と思ったところを挙げようと思ったら、本の殆ど全部を紹介してしまいそう。ネタバレどころの騒ぎじゃありません。読んで損無し、超オススメします。
6投稿日: 2013.10.07
俺物語!! 2
アルコ,河原和音
別冊マーガレット
作者の理想の男性像、全開!
すっ、すごいです。「理想の男を動く絵(漫画)にしてみました」という勢いで、アルコさん、河原さんたちの「理想の男性像」が全開です!こんな男でいられれば、こりゃ人生突き抜けるわな、と思いました。女性のみなさん、漫画の世界で妄想に浸るのは全然OKなんですが、読後にリアルの世界に戻ってきて、理想と現実のギャップに苦しまないようにして下さいね! でもまぁ、男はある意味、あんまり考えずに、突き抜けているくらいの方がもいいのかなぁ(でも女性に対する優しさは忘れずにいれば)とは思いました。一瞬プレッシャーのようなものを感じました(汗)が、なんだかんだ言って勇気付けられました。(えっ、無理やり!?)
4投稿日: 2013.10.05
俺物語!! 1
アルコ,河原和音
別冊マーガレット
「俺がモテるわけが無い!」 そんな男がモテるんです!
いいですね、猛男!こんな男らしい男こそ、本当の男!(当たり前か) 優しくて強い男はやっぱりモテます、男にも女にも。ジャンルとしては少女マンガだそうですが、男でもハマりました。
7投稿日: 2013.10.05
聖☆おにいさん(1)
中村光
モーニング・ツー
ギャグマンガですけど
日本人漫画家による日本人の宗教観を題材にした即興漫画でございます。宗教漫画ではなく、ギャグマンガの経典であり笑いの福音書です(笑)。
1投稿日: 2013.10.04
LIAR GAME 1
甲斐谷忍
週刊ヤングジャンプ
おカネが人の本性を暴く!
バカが付くほどの正直者で心優しい女性が主人公。主人公を支えるイケメンの詐欺師。この2人を中心に、人間の意外性を、ライアーゲーム(嘘つきゲーム)に巻き込まれた人たち(参加者)を通じて描いています。当初は設定に無理があるような気もしたのでが、読み進めるにつれ違和感を感じなくなりました。1話読む毎に、次の展開がどうなるのだろうかと楽しめます。5年くらい前にドラマ化されたようです。私自身は見ていなかったので比較はできませんが、漫画(原作)→ドラマ化→ノベライズ→劇場版(映画)と展開した経緯のある、根強い人気が証明する、プロットのしっかりした作品です。
3投稿日: 2013.10.02
リーダーの掟 プーチン絶賛の仕事術
飯島勲
プレジデント社
プーチンが絶賛したのは・・・
プレジデント誌に連載されている「リーダーの掟」から一部を単行本化したものです。本書のサブタイトルに「プーチン絶賛の仕事術」とありますが、プーチンが絶賛したのは、飯島氏本人や、飯島氏の仕事術に対してではなく、もちろん本書に対してでもありません(笑)。ロシア語訳が出ているわけもないですし・・・。本書の目次や書籍説明を見る限り、プーチンが絶賛した中身を書いてしまうとネタバレになるようですので、ここでは書きませんが、飯島氏の計画についてのネット上の反応のほうが私には面白かったです。 なお、飯島氏の抽斗が大きいので、話があちこち飛びまくります。これを器が大きいとみるのか、面白い人とみるのか、リーダーの掟だと思うかのは、受け手の性格によると思いますが、私は単に商社マンぽいと思いました。 話の殆どが、小泉政権の自賛か、民主党政権への憤懣かなので、政治的信条がある人には読むのがつらいかもしれません。私は単純に「読み物」として楽しみました。ライトノベルならぬライトビジネス書(=コラム集)ですかね。期待せず、肩の力を抜いて読むのがよいと思います。
0投稿日: 2013.10.02
日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体
深尾葉子
講談社+α新書
昨今の社会問題の背景に光を当てた好著
本書は、現代日本社会の病理についてのちゃんとした調査研究成果に基づく考察なのですが、タイトル(及び目立つ黄色表紙と過激な絵)があまりにも刺激的過ぎて、物議を醸した「話題の本」です。タイトルだけ見たら、とても、大学院准教授が書いた本とは思えませんよね。著者は、専業主婦攻撃の本だとして、「中身も見てない」人たちからツイッターで攻撃されたそうです。 タイトルや表紙は、出版社が付けた「売らんかな」という商売戦略上の話し(実際には著者の表現上の嗜好も反映されているとは思いますが)だとして、実際に読んだ人の中には、自分の家庭の病理を鮮やかに解剖分析され、読んでいる最中にお腹を下してしまったそうです。読者にある程度の覚悟を求められる本かもしれません。ちなみに、私の場合は、あっ、とか、うっとか思うシーンがゼロではなかったとだけ書いておきます(笑)。 なぜ社会の中枢にいる年収1000万円クラスの男たちのおこずかいが月3万円に過ぎない一方で、その奥さんは自分や子供の服なら10万円ぐらい平気で出せるのか。百貨店の売り場が10フロア中8フロアは女性向けになっていること証左として、社会で財布を握っているのはだれなのかの構造を見てきます。 また、なぜ今の若い男は、仕事でくたくたになっても家に帰ってイクメンするのか。頑張っておむつがえしている夫に対して、どうして妻はいつも不機嫌なのか。といったことを、著者は男女の愛としてではなく、親の世代から受け継がれた支配と被支配の関係として紐解きいています。 今の日本が変われない最大の理由は、政治が悪いとか法律に問題があるとかそういうことではなくて、社会の中枢にいる男たちの後ろに、そのリソースを吸い尽くす存在としての妻子がいて、住宅ローンがあって、車のローンや生命保険にがんじがらめになっているから。社会に巣くう岩盤のような利権構造を、家庭内の人間関係と通して、豊富な事例を以て解き明かします。 著者の本当メッセージは、「愛の無いまま家庭を築いても幸せになれないことに気付いてほしい」ということだと思いますが、昨今の社会問題の背景に光を当てた好著だと思います。 タイトルにとらわれずに、ぜひご一読を!
2投稿日: 2013.10.01
年収が上がらなくてもお金が増える生き方
藤川太
プレジデント社
自分の価値観やライフスタイルをチェックするきっかけになります
一言で言えば、「年収700万円の人が年収500万円の人にように生活すれば貯金ができますよね」という話です。 確かに単純計算すれば、35年働くとして、200万円×35年+退職金で1億円貯められますもんね。年収よりも200万円低い生活レベルを維持できる生活習慣をもっていて、これだけの貯蓄があれば、公的年金だけでも経済的に心配することはなくなるとは思いました。言い換えれば、収入が増えたからといって年収相応の生活をするといつまでたっても貯金できないですよ~、ということかと思います。当たり前のことを言っているのでしょうが、実行に移すには家計を客観視するキッカケが必要なので、自分(=我が家)にとってはとてもよい本でした。いくつかは既に実践出来ていることでしたが、やっていることが正しかっという自信にもつながりました。 筆者は、これからは増税や社会保険料負担の増加により、実質的な収入が下がるのが当たり前の時代なので、時間軸をもって経済的におかれた環境を見つめることが出来ないと、「贅沢はしていないから大丈夫ななず」といった感覚では、家計が破綻してしまう(=早めに手を打たないと家庭も破綻してしまう)時代に突入していると説きます。そうだろうなと思います。以前からの常識(自分の親や諸先輩の価値観)から脱却して、いかに当たり前と思っている出費(=家計の固定費)を減らすことができるかが、貯金できるか出来ないかの差、もっと端的に言えば、安心して老後を迎えられるかどうかの分かれ目、と理解しました。 同じような本は他にもありますので、何冊の買う必要はないとは思いますが、具体的に何をしたらよいのかわかりやすいという意味で本書はお勧めです。節約というと、つい食材費や消耗品に手を付け勝ちですが、食材費をケチっていまいち美味しくない食事を手間をかけてつくったり、数十円安い肌触りの悪いティッシュで生活実感を悪化させたりするのではなく、価値観やライフスタイルを変化させ、メリハリの利いた固定費の削減で無理をせずに計画的にお金を貯められる人になりたい方は是非。
3投稿日: 2013.09.30
ブラックジャックによろしく1
佐藤秀峰
佐藤漫画製作所
過酷な医療の現場
漠然と医者ってエリートだよねと思っている人は、認識を改めるきっかけになるのではないでしょうか? 電子版を無償提供しているのは、配信業者と筆者のビジネス上の思惑の一致がベースにあるのでしょうけれど、1巻だけでなくシリーズ全て無償提供しているのは、医療を取り巻く問題について出来るけ多くの人に考えるきっかけにして欲しいという情熱があるからなんだと思います。主人公も筆者も熱い!
2投稿日: 2013.09.27
スティーブ・ジョブズ(1)
ウォルター・アイザックソン,ヤマザキマリ
Kiss
続きがとても楽しみです
スティーブ・ジョブズが ウォルター・アイザックソンに自伝を書くよう依頼される逸話のところから始まり、原作に忠実だなぁと思いました。マイコンとかマシン語といった言葉がわからない人にとっては、パソコン黎明期以前のコンピューターがどういうものか想像すらできないと思いますが、ヤマザキマリ氏の畏敬すべき調査努力によって、絵で表現されています。アップルを創った2人のスティーブと呼ばれる、スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックの性格・風貌の違いが感覚的にも理解できます。原作を読んだことがある人でも、改めて興味深く読めるのではないでしょうか。ヤマザキマリ氏は、原作を読みながら退屈で寝てしまったそうですが、退屈しない偏屈な(でも魅力的でもある)人間としてのスティーブ・ジョブズを表現してくれるようです。続きがとても楽しみです。
6投稿日: 2013.09.26
