
分解
酒見賢一
ちくま文庫
収録作品は
収録作品は 「ピュタゴラスの旅」 「エピクテトス」 「分解―DECOMPOSITION(& ASSEMBLING)」 「音神不通」 「この場所になにが」 「泥つきのお姫様」 「ふきつ」 「童貞」 いろいろなお話が読めて良かったです。私は「泥つきのお姫様」が面白かったな。 「童貞」はこのタイトルの文庫もありますね。読み応えのあるお話です。
0投稿日: 2015.04.01
宇宙兄弟(17)
小山宙哉
モーニング
次の巻を早く買わないと。
この巻の最終話では、ついに上官たちの前での日々人の現場復帰がかかった試験が始まった。そこでもし何かがあれば宇宙飛行士復帰は絶望的だろう。絶体絶命のピンチというところで終わってしまってるよ。次の話が気になってしかたない。
2投稿日: 2015.04.01
幻魔大戦 全20冊合本版
平井和正,生頼範義
角川文庫
この後どうなる?
まさか私が幻魔大戦のレビューを書いてしまうとは思わなかった(だってこれ普通の小説じゃないし、積極的にはお薦めできないもの (^^; 。)が、第20巻のレビューで幻魔大戦シリーズの概要説明まで書いてしまった。ついでなのでこの作品を読んではまってしまった人のために、もうちょっと書きます。 当時の平井和正氏はたぶんこの作品を書き上げて死ぬつもりの勢いだったと思います。でもそうはならなかった。幻魔大戦シリーズは「ハルマゲドンの少女」を書いたところで長期の中断となりました。しかし「幻魔大戦」で勢いづいたのか氏はそれまでの遅筆家から一変、以降の作品群は膨大な巻数を重ねていきます。長編シリーズだけでも「黄金の少女」(全5巻)、「地球樹の女神」(全14巻)、「犬神明」(全10巻)、「ボヘミアンガラス・ストリート」(全9巻)、「月光魔術團」(全37巻)、「インフィニティー・ブルー」(全8巻)、「アブダクション」(全20巻) と順に追えばこんな感じ。私もついて行けてません (^^; 。 そして20年が経ち、地球樹の女神と幻魔大戦とボヘミアンガラス・ストリートとアブダクションを統合した秀作「その日の午後、砲台山で」が発表され幻魔大戦が復活します。その後「幻魔大戦deep」そして「幻魔大戦deepトルテック」で幻魔大戦シリーズは無事完結となりました。あー長かった。
10投稿日: 2015.02.03
幻魔大戦 20 光芒の宇宙
平井和正
角川文庫
幻魔大戦、第一期完結
無印とか小説決定版といわれる「幻魔大戦」第一期はこの巻で終了です。30年前の私は何度読み返したかわかりません。さて平井氏がライフワークとした幻魔大戦シリーズは、次に何を読めばいいのかとなりますね。まあ何から読んでもいいんですけどね。 順序からいえば本作の前に「新幻魔大戦」があり、その後に本作と「真幻魔大戦」が同時進行で執筆され相互補完関係にありました。「真」は第三部まで書かれましたが、第二部のラストシーンは舞台や登場人物は違えど本作のラストシーンと対になっているような感じです。この後「真」は引き続き第三部が発表され、本作無印「幻魔大戦」は第二期のタイトルを「ハルマゲドン」と変更して執筆するものの単行本三巻分まで書いたところで中断となりました。「真」第三部も「ハルマゲドン」も途中で書くのを止めてしまった感じで、次は17歳の東三千子を描いた「ハルマゲドンの少女」を執筆します。その後作者は他の作品に移ってしまい、幻魔大戦シリーズは長く書かれませんでした。 で、どの作品を読めばいいかということですが、 シリーズとして読むのならまず「新幻魔大戦」があります。これがシリーズの全ての始まりですので、本作を読んだ後だと話が戻る感じになりますが…。石ノ森章太郎氏による劇画も小説版も内容は同じです。途中からは江戸時代が舞台になりあの人も登場しています。 本作のストレートな続編は「ハルマゲドン」ですが、これは少し書きかけただけで発表していなかったものが後に出版されたものです。作品の助走部分だけで中断してしまっており別に読まなくてもいいと思います。 一方「真幻魔大戦」はぜひ読んでほしい。本作中の布石の意味はこれだったのかと「真」を読んでわかるものが色々あります。ただ残念なことに未だ電子化されておらず、現時点では古本で読むしかすべがありません。 とりあえずは本作角川文庫版をこころゆくまで再読するのが楽しいかも。読み返すたびに新しい発見があるかもしれません。 その後については全20巻合本版のほうにレビュー投稿してしまいました。
3投稿日: 2015.02.02
幻魔大戦 5 巡り逢い
平井和正
角川文庫
巡り逢いの書
小説は必ず1巻から読まなければならないわけではない。 運命的な出会いはいつどこで訪れるかわからない。 この巻の副題は私には象徴的だ。だって私が平井和正に 巡り逢った記念の1冊だもの。 表紙を飾っている井沢郁江と木村市枝があまりに魅力的 で、偶然手にしたこの1冊で私は HIRAIST になった。 この巻では他にも市枝の弟の明雄や、私が本作品中で 最も贔屓にしている河合康夫君が初登場。 主人公と若き同志たちとの巡り逢いの書。この巻が面白 かったら、あなたも HIRAIST になれる見込みあり。(^^)
2投稿日: 2015.01.19
幻魔大戦 1 幻魔宇宙
平井和正
角川文庫
幻の角川版幻魔、感激の生頼範義イラスト入り!もう泣けてきそう。
私は実はこの作品に特別な思い入れがあり、自宅の書棚を確認するとこの第1巻の書籍は30年以上前に購入した角川文庫版のほかにもハードカバーの徳間書店平井和正ライブラリーとリム出版平井和正全集、新書のアスペクトノベルズの4冊がありました。(^^; (集英社文庫版は購入せず) 今回リーダーストアの電子書籍版を自分へのクリスマスプレゼントのつもりでダウンロードしましたが、大感激で思わずレビューを書いてしまいました。なんと当時の角川文庫のまま生頼画伯の挿絵入りなのです。表紙イラストも画面いっぱいの大きさで収録されています。本作の電子書籍は過去にはたぶんe文庫とApp Storeから出ていたと思いますが(これらは買ってない、そもそも全巻出てるのか?)生頼イラストは付いていないはず。 これを持ち歩けるなんて感無量です。全巻購入しなければ…^^;。次はぜひとも徳間版「真幻魔大戦」とノンノベル版「アダルトウルフガイ」も生頼画伯の挿絵入りでお願いしたいです。
6投稿日: 2014.12.24
プロジェクトX 挑戦者たち 起死回生の突破口 魔法のラーメン 82億食の奇跡 カップめん・どん底からの逆転劇
NHK「プロジェクトX」制作班
プロジェクトX 挑戦者たち
カップヌードル誕生
日清食品“カップヌードル”誕生の物語。今じゃ当たり前のカップ麺ですが、それまでには存在しない、概念すらない食品だったんですね。これを作るぞって思いついたのは安藤百福さん。世界初のインスタントラーメン“チキンラーメン”の発明者にして日清食品の創業者、NHK朝ドラ「てるてる家族」では中村梅雀さんが演じてたあの人ですよ。ドラマの中でも紙コップにチキンラーメンを割って入れて、やってましたね。そして具に使うのは「エビだよ~」ってね。この人のアイデアなくしてカップ麺は存在していない。もし他の会社が完成させてたとしてもエビは入ってなかったかもね。(^^; チキンラーメンの後、インスタントラーメンは雨後の筍のようにいろんな会社が発売して供給過剰、違う新しいものを開発しないと会社の存亡もわからない。そんな状況の中で百福さん思いついちゃったんですね。そこからが大変、日清食品社員たちの苦闘が始まるのです。初めて作るっていうのは大変なことなんですね。紙コップでは耐久性がないし熱湯を入れたら熱くて持てない、容器の素材は何がいいのか? 次は麺、カップの形に合わせて作ってみると厚みがあるから中のほうがうまく出来ない。なんやかんやでカップや麺に目処がついたら次は具材の開発、3分で食べれるように戻すには…。その度に開発メンバーが苦闘して百福社長がアドバイス。それが正鵠を得てるの。この人神様か? この新製品を1個100円で売りたい「それじゃ高くて売れないよ」とは社員の声。百福社長「具にエビさえあれば売れる。エビはめでたい、高級感がある」。具材担当の大野さんはフタを開けたときの見た目にこだわっている、エビは色が赤くて形がクルンと丸まってないと…。そんなこんなでついに完成、しかし食品市場は保守的、今までにない新しいものは受け入れてもらえない。営業担当さん、さあどうする。 というお話。おもしろかったです。
1投稿日: 2014.09.03
