Hachiroさんのレビュー
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184
このユーザーのレビュー
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カラマゾフの兄弟 完全版
フョードル・ドストエフスキー / ゴマブックス
底本は角川書店版です。
35
翻訳者などの情報が出ていませんので書いておきます。
「カラマゾフの兄弟」には多くの翻訳があるようですが、この電子書籍は中山省三郎氏の翻訳によるもの。角川文庫から上・中・下巻と全3巻で出版されていた書籍…を元に制作された電子書籍です。
電子書籍なので気軽に購入してしまいましたが、ポケットに入る端末の中にこんな大作が入っていてどこでも手軽に読めるなんて、すごいことですよね。 続きを読む投稿日:2015.04.13
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エヴェレスト 神々の山嶺 電子特別合本版
夢枕獏 / 角川文庫
Reader でもストレスなし、期待して読みます。
12
購入しました。本編のあとに著者による「ヒマラヤ漂流 『神々の山嶺』へ」という約150ページのエッセイ写真集があり、さらに未収録写真40枚も収録とのことで結構ファイルサイズが大きいです。
私にとっては、…専用機Reader (PRS-T3S) でストレスなく読めるかが実は一番不安だったのですが、本編を読むことに関してはページ送りなどで特別待たされるということもなく問題は無さそうです。安心して楽しみます。 続きを読む投稿日:2016.03.09
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幻魔大戦 全20冊合本版
平井和正, 生頼範義 / 角川文庫
この後どうなる?
9
まさか私が幻魔大戦のレビューを書いてしまうとは思わなかった(だってこれ普通の小説じゃないし、積極的にはお薦めできないもの (^^; 。)が、第20巻のレビューで幻魔大戦シリーズの概要説明まで書いてしま…った。ついでなのでこの作品を読んではまってしまった人のために、もうちょっと書きます。
当時の平井和正氏はたぶんこの作品を書き上げて死ぬつもりの勢いだったと思います。でもそうはならなかった。幻魔大戦シリーズは「ハルマゲドンの少女」を書いたところで長期の中断となりました。しかし「幻魔大戦」で勢いづいたのか氏はそれまでの遅筆家から一変、以降の作品群は膨大な巻数を重ねていきます。長編シリーズだけでも「黄金の少女」(全5巻)、「地球樹の女神」(全14巻)、「犬神明」(全10巻)、「ボヘミアンガラス・ストリート」(全9巻)、「月光魔術團」(全37巻)、「インフィニティー・ブルー」(全8巻)、「アブダクション」(全20巻) と順に追えばこんな感じ。私もついて行けてません (^^; 。
そして20年が経ち、地球樹の女神と幻魔大戦とボヘミアンガラス・ストリートとアブダクションを統合した秀作「その日の午後、砲台山で」が発表され幻魔大戦が復活します。その後「幻魔大戦deep」そして「幻魔大戦deepトルテック」で幻魔大戦シリーズは無事完結となりました。あー長かった。 続きを読む投稿日:2015.02.03
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真幻魔大戦1 超意識との邂逅
平井和正, 生賴範義 / e文庫
祈、早期全15巻刊行!
8
なかなか電子化されず近年は入手不可能だった「真幻魔大戦」、Kindleより1ヶ月遅れましたがついに刊行です。著者あとがきなど紙媒体のトクマ・ノベルズ版と同内容のものに「SFアドベンチャー」誌連載時の生…頼範義氏の挿絵まで追加された完全版といえる内容です。
全15巻早期刊行を祈るのみ。そのあとは引き続き「ハルマゲドンの少女」も出してくれたらもう言うことはありません。よろしくお願いします。 続きを読む投稿日:2016.03.09
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幻魔大戦 1 幻魔宇宙
平井和正 / 角川文庫
幻の角川版幻魔、感激の生頼範義イラスト入り!もう泣けてきそう。
6
私は実はこの作品に特別な思い入れがあり、自宅の書棚を確認するとこの第1巻の書籍は30年以上前に購入した角川文庫版のほかにもハードカバーの徳間書店平井和正ライブラリーとリム出版平井和正全集、新書のアス…ペクトノベルズの4冊がありました。(^^; (集英社文庫版は購入せず)
今回リーダーストアの電子書籍版を自分へのクリスマスプレゼントのつもりでダウンロードしましたが、大感激で思わずレビューを書いてしまいました。なんと当時の角川文庫のまま生頼画伯の挿絵入りなのです。表紙イラストも画面いっぱいの大きさで収録されています。本作の電子書籍は過去にはたぶんe文庫とApp Storeから出ていたと思いますが(これらは買ってない、そもそも全巻出てるのか?)生頼イラストは付いていないはず。
これを持ち歩けるなんて感無量です。全巻購入しなければ…^^;。次はぜひとも徳間版「真幻魔大戦」とノンノベル版「アダルトウルフガイ」も生頼画伯の挿絵入りでお願いしたいです。 続きを読む投稿日:2014.12.24
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空色勾玉
荻原規子 / 徳間文庫
スサノオ異伝
6
荻原規子さんのデビュー作とのこと、私はこの作者の本を今回初めて読みました。あとがきによれば創作のきっかけは「ナルニア国物語」の作者C・S・ルイスの「自分が一番読みたいものは自分で書けばいい」という言葉…だったそうです。そして出来上がったお話は遠い昔の豊葦原の中つ国が舞台でした。
この作品に登場する神を古事記の神の名にあてはめれば、
輝(かぐ)の大御神 → イザナギ
照日王 → アマテラス
月代王 → ツクヨミ
となり、そして
闇(くら)の大御神 → イザナミ
稚羽矢 → スサノオ
なのでしょう。そう、稚羽矢(ちはや)が登場したところから物語は大きく動きます。日本神話最大の英雄スサノオの全く新しい壮大なファンタジーが始まるのです。
中年男の私でもとても楽しく読めました。 続きを読む投稿日:2015.06.03