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ことくさんのレビュー
いいね!された数626
  • 鋼鉄の叫び

    鋼鉄の叫び

    鈴木光司

    角川文庫

    想像力をかきたてられる作品

    戦時中と現在と話が折り重なって展開していきます。 私自身戦争物が苦手なので(ミモフタもなくてすみません)読み進めるのに難儀しました。 でももし自分が現代に生まれたのでなく、戦火の中で特攻隊員だったら。。。と考えさせられる内容でした。 読んで良かったかと聞かれるとyesですが、好みの問題で星3つです。

    0
    投稿日: 2015.07.28
  • 球体の蛇

    球体の蛇

    道尾秀介

    角川文庫

    嘘に翻弄されっぱなし…という感じ

    もし主人公が幼なじみに恋心を抱かなければ、この哀しい物語は始まらなかったのかも。 自分のためにつく嘘、他者のためにつく嘘、嘘と真実が交錯し、話はどんどん進んでいきます。 何が本当なのか分からなくて、私個人としては、すっきりしない読了感でしたが、後でもう一度読み返したら、違う感想を抱くかもしれません。

    0
    投稿日: 2015.07.26
  • 名残り火

    名残り火

    藤原伊織

    文春文庫

    てのひらの闇続編

    購入するまで『てのひらの闇』の続編だと思いませんでした。(書籍説明文を読んだらすぐ分かることでした) 私個人としては前作の方が読みごたえがありましたが、前作読んだ方はこちらも読まないと気がすみませんよね(笑) それにしても藤原さんの描く主人公は皆似たタイプなんですね。魅力的ですが女性を寄せ付けないストイックさがあります。こんな人がいたら惚れちゃいます。

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    投稿日: 2015.07.25
  • ダナエ

    ダナエ

    藤原伊織

    文春文庫

    3つの作品からなる中篇集

    『ダナエ』、『まぼろしの虹』、『水母』の三篇からなる中篇集です。 個人的にもともと長篇集が好きなので、どの作品も若干物足りなさを感じました。 もっと読んでいたいという気持ちにさせられるから、きっと物足りなく感じたのだと思います。 個人的には『まぼろしの虹』、『ダナエ』、『水母』の順に面白かったかな。

    0
    投稿日: 2015.07.24
  • シリウスの道(下)

    シリウスの道(下)

    藤原伊織

    文春文庫

    脅迫状の真実が明らかに

    誰が何のために脅迫状を書いたのか、その真実が明らかになります。 25年の空白の時を経ても尚、お互いに信じ合える主人公と友人との関係にはジーンとしてしまいました。 主人公の広告マンとしての仕事っぷりも、実際にはあり得ないだろうと思いながらもスイスイ読めました。 仕事仲間のキャラも立っていてとても楽しく読めました。

    0
    投稿日: 2015.07.24
  • シリウスの道(上)

    シリウスの道(上)

    藤原伊織

    文春文庫

    それぞれの物語

    辰村という広告マンを中心に過去から現代へと話が展開していく。 幼い頃大阪で一緒に時を過ごした辰村と勝哉と明子の運命がが25年の時を経てまた絡み合う。 『テロリストのパラソル』にも描かれていたバーが登場するのもまた一興。もしこの本を読むなら『テロリストのパラソル』を読んでからにするのをお勧めします。

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    投稿日: 2015.07.24
  • てのひらの闇

    てのひらの闇

    藤原伊織

    文春文庫

    なんて魅力的な登場人物

    『テロリストのパラソル』に続き読んだ本作品。結論から言うと想像の上を行く内容でした。 主人公と主人公を取り巻く人々の個性が際立って、頁を捲る手が止まらない!そんな感覚を覚えました。 ハードボイルドが苦手な私ですが、これってハードボイルドにジャンル分けされるのかなぁ? とにかく藤原ワールドにハマりまくりです。 電子書籍化されていない作品もあるようですが、全部制覇しなくちゃと久々のワクワク感でいっぱいです。

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    投稿日: 2015.07.22
  • テロリストのパラソル

    テロリストのパラソル

    藤原伊織

    角川文庫

    何度も読み返したくなる本

    ハードボイルドってちょっと苦手だけど大丈夫かしら。。。という心配は無用でした。 特に中盤から後半にかけてのストーリー展開にはグイグイ引き込まれてしまい、気がつけば一気読みして後半部分はもう一度丁寧に読み直し『うーむすごい』と思わず唸ってしまったほど。 この作品、著者がギャンブルでかさんだ借金を返上すべく賞レースに応募して江戸川乱歩賞&直木賞を受賞したという…なんて無頼な方なんでしょう! でも残念なことに著者の方、若くしてお亡くなりになってるんですね。 この方の他の作品は是非読まねば!と思わせる逸品でした。

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    投稿日: 2015.07.22