
クリーピー
前川裕
光文社文庫
たまたま映画化の話を耳にして手に取ってみました
若干無理な設定もありますが、実は隣の家族が入れ替わってたら?という内容にはぞくぞくしました。一家失踪事件と自分達の周りで起こる不可解な事件が点と点でつながったとき一気に面白さが加速していきます。 ただ、最後はちょっとまとめ過ぎましたね。どなたかがおっしゃってるようにお昼ドラ的な終わり方になってるのが残念。 しかし、とても個性的で楽しく読ませてもらいました。
3投稿日: 2016.07.04
鼻
曽根圭介
角川ホラー文庫
期待しすぎてた
期待が大きくホラーに飢えてたのに以外と淡々としてた。 特にコメントもなく星2つ。
0投稿日: 2016.06.30
グラスホッパー
伊坂幸太郎
角川文庫
伊坂ワールド全開の殺し屋達
裏家業組織令嬢の男が交通事故で亡くなった。しかし、それは押し屋とよばれる殺し屋によって突き飛ばされたのではないかと物語が動き出す。 相手を自殺されるのを仕事にしてる鯨、ナイフでの暗殺家業の蝉、そして謎の人物押し屋。接点のない3人の殺し屋と、妻をその令嬢の男によって事故で殺され、復讐心で令嬢に潜り込んでいた主人公。 伊坂さんらしくもっとぶっとんでもよかったと思う!と感じてたらぶっとんでいた。(私は最後まで気づかなかったです・・・) 読んだ後に裏解釈の『グラスホッパー』のストーリーを知るでしょう。
4投稿日: 2016.06.17
その女アレックス
ピエール・ルメートル,橘明美
文春文庫
ダークな展開で何が起こるってるのかさえ謎に包まれる
なぜ、若い女性が理由もなく拉致監禁になったのか。 手を出されるわけでもなく「お前の死んでいくのが見たい」とその男は言う。 また、女性が車に連れ込まれたと言う情報だけで顔も年齢もしらない女性を探す個性豊かな刑事達。行方不明者届けも出されてない、 数日いなくても誰も気づかれない女性は本当に存在するのか、本当に事件は起きたのか。 最後まで楽しく読めたんだけどラストがちょっと物足りない。
2投稿日: 2016.06.05
ハイペリオンの没落(上)
ダン・シモンズ,酒井昭伸
ハヤカワ文庫SF
正直に言って・・・・
読むのに苦痛。大作として絶賛されているようですが、万人受け、特にSF初心者におすすめするような本ではないと思う。 第2部で一度完結するようですが購入済みの最後の下巻を読む気がおきない・・・いつか第1部から再読してやり直します。
1投稿日: 2016.05.20
幻惑の死と使途 ILLUSION ACTS LIKE MAGIC
森博嗣
講談社文庫
S&Mシリーズの中で一番面白い
悲しくて華麗な一人のマジシャンのイリュージョンに脱帽。ラストに犀川先生が明かす推理はただただ言葉もありません。
4投稿日: 2016.04.19
煙か土か食い物
舞城王太郎
講談社文庫
癖になるスピード感!これが噂のMaijoか
純文学っぽい文体にグロテスクなミスてーりー展開。 テンポよくさまざまな謎を解き明かしていく主人公の奈津川四郎。 最後に待っていたのは煙か土か食い物!続編の文庫化希望です。 さっそくリクエストしておきました。
2投稿日: 2016.04.06
ハイペリオン(下)
ダン・シモンズ,酒井昭伸
ハヤカワ文庫SF
最後の「訳者の物語」を読んで第2章への興味が湧いてきた
7人の巡礼者のストーリーは最後まで楽しめましたが、やっぱり上巻と一緒でいまいち細かいとこや大事なとこが頭に入ってきませんでした。 しかし、最後の翻訳者の解説がとってもわくわくさせる内容で、なるほどーっと細かい設定や大事なとこがぼんやりとですがインプットされました。 この作品は実在するイギリスのロマン派詩人ジョン・キーツの物語詩、「ハイペリオン」と「ハイペリオン没落」(どちらも未完)を下書きに、 物語中に別の物語を挟み込む形式でによって作られてます。「ハイペリオン」が7人の巡礼者の語る話。「ハイペリオン没落」ではすべての物語には答えがあり完結する。とても楽しみです。 名作と聞いて読む前に少し解説を知ってから読んだほうが私はおすすめかな。
1投稿日: 2016.03.02
ハイペリオン(上)
ダン・シモンズ,酒井昭伸
ハヤカワ文庫SF
惑星ハイペリオンに向かう訳あり7人の過去とは
ハイペリオンに向かうまでの間7人が語り出す自分の過去の話によって、少しずつ惑星ハイペリオンと地球を取り巻く世界観が見えてくる。 一人ひとりの話の中身は大変な苦労や問題を抱えててるようで、ハイペリオン巡回にも特別意味がありそう。また、広大な惑星間を移動するために低温睡眠を利用してることもあり、皆が同じ時代時間軸で生きていたわけでもなく、いくつか意味ありげなキーワードも出てくるのでページ数は気にならず一気に読めた。さまざまな伏線は下巻で解決されるのだろうか、上巻で3人の話を聞くことが出来た。続きが楽しみである。
2投稿日: 2016.02.16
宇宙英雄ローダン・シリーズ 電子書籍版1 スターダスト計画
K・H・シェール,松谷健二
早川書房
10年後の1971年を描いた世界
半世紀たって始めて読んでみた「 宇宙英雄ローダン・シリーズ」。 流石に古臭いスペースオペラかと思ってたらいやいや、いきなりこの展開で来たか!と度肝を抜かれました。世紀末も宇宙人との遭遇も身近な脅威と感じられたこの時代でのインパクトはすごかっただろうな。
1投稿日: 2016.01.19
