でんきぶらんさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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青の炎
貴志祐介 / 角川文庫
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天使の屍
貫井徳郎 / 角川文庫
浅くて狭い世界 14歳
5
薬物を投与された状態で連続自殺が起こっていく。いじめなのか、他殺なのか。子供たちに聞いても謎は深まるばかり。
「今更聞いたってどうするんですか、死んでも知られたくないことだってあるんです。」
思い返す…と自分にもそう言う時代があったんだと懐かしい。中学生と言う小学生から上がったばかりの中途半端な年齢で、小学生まで許されなかったことがだんだんと解放されて、社会の中へもがいていく。中には悪に手を染めたり誘われたり。それに気づかなかったのは親の責任なのか誰の責任なのかと自問自答しながらも息子の死について追っていく父親。そのもがいていく社会が親と同じ社会ではなく、あくまでも中学生の世界だった。 続きを読む投稿日:2015.08.28
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今はもうない SWITCH BACK
森博嗣 / 講談社文庫
switchback。なかなか良いサブタイトルですね
5
思いっきりやられました。古典的な密室に隠された壮大なトリック。
シリーズ読んでてこれを推してる人が多いですね。
事件とは関係ないとこでドキドキハラハラしたものです。(笑)
S&Mシリーズラストあと2…冊。楽しみです。あ、これは最初に読まないように・・・最低限前作は読んだほうが良いです・・・ 続きを読む投稿日:2017.04.13
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笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE
森博嗣 / 講談社文庫
「トリックだけわかった人が一番騙されている」
5
メイントとして進行するミステリーは古典的でそこまで驚きもなく読めました。テンポもよく過去作では一番よかった。
あまりにもあっけない終わりと意味ありげなラストの会話シーン。そして「笑わない数学者」の意味…するものとは。
自分では理解不可能で感想や解説HPとかで調べてみると・・・。逆トリックだとー。なんじゃ~!
続きを読む投稿日:2015.02.08
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旅者の歌 始まりの地
小路幸也 / 幻冬舎文庫
3部作の序章!丁寧な背景設定でどのような困難が待ち受けてるのか
5
兄が馬に姉が鷹に許嫁が猫になり、人の心を残したまま野獣に変身してしまった。主人公は人間に戻すべく、旅者となり4人で見果てぬ大地を目指す冒険ファンタジー。
ちょうどStoreで特集組まれてて、無料冊子「…小路幸也 解体全書」を読んだら面白そうな作家さんだったので購入してみました。
必ず最後はハッピーエンドにすることがモットーだそうで他の作品も含めて楽しみな作家さんです。
代表作の「東京バンドワゴン」シリーズも気になる。
続きを読む投稿日:2014.12.25
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隣の家の少女
ジャック・ケッチャム, 金子浩 / 扶桑社BOOKSミステリー
「苦痛とはなにか、知っているつもりになっていないだろうか?」
5
1960年代に起きた実際の事件(シルヴィア・ライケンス事件)が元になってるそうだが、絶望、絶叫、憎しみ、悲しみ、終わりのないエスカレートする暴力。
カルト的な作家として有名でスティーブン・キングも大絶…賛らしいがこの本は読んでつらいだけだった。 続きを読む投稿日:2016.09.20