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でんきぶらんさんのレビュー
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  • 天地明察(特別合本版)

    天地明察(特別合本版)

    冲方丁

    角川文庫

    泰平の江戸時代に行われた歴史的変革

    暦と言うものがここまで国を揺るがすとは.....。読めば読むほどこの時代での改暦が宗教、農業、政治までも揺るがす一大事な事業なのだと、読んでてどんどん引きこまれます。たまにはこう言う歴史小説もとてもたのしい。

    2
    投稿日: 2016.01.10
  • 空中庭園

    空中庭園

    角田光代

    文春文庫

    角田光代らしい視点から覗く家族の不自然さ。

    家族のモットーは「何ごともつつみかくさず」。家族で隠し事は持たない。 そんな簡単なようでごく当たり前のような家族感を家族一人ひとりの視点で描かれた短編小説です。 「隠さず話すことで相手を気づ付けてることも気にせず自分は重荷を下ろす。」 角田さんは独自の視点で問いかけてきます。気づくことはいけないことなのか、隠すことは悪いことなのか、混乱しながらも最後まで読み終えました。

    4
    投稿日: 2015.12.18
  • 虐殺器官

    虐殺器官

    伊藤計劃

    早川書房

    我々の平和な世界を構築するための虐殺の器官

    数年先の近未来の世界で。 「人は見たいものしかみない。悲惨に覆われているか、気にもしない。そして世界は2つに「憎しみ合う世界と、平和な世界に」」 虐殺する側とが虐殺される側しかない平和な世界。虐殺の器官と呼ばれる方程式の全貌が明らかになったとき 今世界で起こってる紛争はこの方程式を完成させるために行われてるような錯覚さえ起こす。

    1
    投稿日: 2015.12.12
  • グイン・サーガ1 豹頭の仮面

    グイン・サーガ1 豹頭の仮面

    栗本薫

    ハヤカワ文庫JA

    これから「グイン・サーガ」の長い長い物語を体験出来る自分は幸せかな

    作者が亡くなり未完成作品となったが、続編プロジェクトによりこれからも継続することになったそうで、 何十年もの時を超えてまずは1巻からと読みすすめてまいます。 世界観や生い立ちなどは簡潔に最小限にまとめられてて、そのおかげでストーリーに集中して没頭出来ます。 150巻以上?!もあるらしいので、1年で10巻ずつ。読み続けて・・・、10年以上も楽しめそうです

    3
    投稿日: 2015.12.06
  • 戦闘妖精・雪風(改)

    戦闘妖精・雪風(改)

    神林長平

    ハヤカワ文庫JA

    トム・クルーズ主演実写映画化来る?!の前に

    OVAを観て雪風のファンになり、20年以上も前に作られたハードなSFを読んでみた。 異世界から現れた正体不明な生命体ジャムと、人類が作り上げた戦術戦闘電子偵察機「雪風」との戦い。 極めて高度な中枢制御体を搭載し、データリンク制御で多数の無人戦闘機を操ることも出来る。膨大な電子データから解析される戦術的な答えには人は必要ではなく、ましてや急速な旋回Gには人間は耐えられず足かせとなる。 雪風は乗客保護装置を切り設計限界を超えた戦いをしはじめた。パイロットの命令にはエラー判断し自動制御でも作戦を遂行する。 ジャムは直接人を狙ってこない。脅威なのは雪風でありそれに対応しようと色々と仕掛けてくるのだがことごとく失敗し、主人公であり雪風のパイロット深井零少尉に接近を試み始める。。。。

    3
    投稿日: 2015.11.23
  • 双頭の悪魔

    双頭の悪魔

    有栖川有栖

    創元推理文庫

    タイトルからしてホラーテイストなミステリーを期待してたんだけど・・・

    ミステリー感というより謎解き重視になってて正直今回はあまりおもしろくなかった。9月から読み続けて次の本が読みたいのでやっと昨日一気に読んだ。 次は誰が殺されるんだろうと言う緊張感が正直なかったのが残念。

    2
    投稿日: 2015.11.03
  • 火花

    火花

    又吉直樹

    文春文庫

    購入してみて以外とページ数が少な

    と思ったら、まあ、よくまとまってる。 又吉の芸人としての内面が二人の芸人を通してうまく描かれてるとは思う。片手までやってこの程度と言ってたので次回作で本物かどうか楽しみではある。

    2
    投稿日: 2015.09.19
  • 疫病神(新潮文庫)

    疫病神(新潮文庫)

    黒川博行

    新潮文庫

    疫病神って二宮かい

    色々こんがらがって最後は何が何やらわからずに読み終わった。 ドラマとは違った二宮と桑原のからみは面白かった。

    1
    投稿日: 2015.09.16
  • 天使の屍

    天使の屍

    貫井徳郎

    角川文庫

    浅くて狭い世界 14歳

    薬物を投与された状態で連続自殺が起こっていく。いじめなのか、他殺なのか。子供たちに聞いても謎は深まるばかり。 「今更聞いたってどうするんですか、死んでも知られたくないことだってあるんです。」 思い返すと自分にもそう言う時代があったんだと懐かしい。中学生と言う小学生から上がったばかりの中途半端な年齢で、小学生まで許されなかったことがだんだんと解放されて、社会の中へもがいていく。中には悪に手を染めたり誘われたり。それに気づかなかったのは親の責任なのか誰の責任なのかと自問自答しながらも息子の死について追っていく父親。そのもがいていく社会が親と同じ社会ではなく、あくまでも中学生の世界だった。

    5
    投稿日: 2015.08.28
  • 封印再度 WHO INSIDE

    封印再度 WHO INSIDE

    森博嗣

    講談社文庫

    二人の関係が気になるところ

    事件とは関係ないとこであの犀川先生が取り乱し、萌絵に全力アピールするとこがとてもわくわくした(笑)。 今回のトリックもなかなか高度な内容で理系ミステリー作家の真骨頂。しかし、これがミステリーか?としてはあれだけど、まあ、最後まで楽しく読了できました。 相手に伝える表現と言うか言葉のフワフワとしたミステリーも楽しめます。

    3
    投稿日: 2015.08.15
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