
ハイペリオン(上)
ダン・シモンズ,酒井昭伸
ハヤカワ文庫SF
惑星ハイペリオンに向かう訳あり7人の過去とは
ハイペリオンに向かうまでの間7人が語り出す自分の過去の話によって、少しずつ惑星ハイペリオンと地球を取り巻く世界観が見えてくる。 一人ひとりの話の中身は大変な苦労や問題を抱えててるようで、ハイペリオン巡回にも特別意味がありそう。また、広大な惑星間を移動するために低温睡眠を利用してることもあり、皆が同じ時代時間軸で生きていたわけでもなく、いくつか意味ありげなキーワードも出てくるのでページ数は気にならず一気に読めた。さまざまな伏線は下巻で解決されるのだろうか、上巻で3人の話を聞くことが出来た。続きが楽しみである。
2投稿日: 2016.02.16宇宙英雄ローダン・シリーズ 電子書籍版1 スターダスト計画
K・H・シェール,松谷健二
早川書房
10年後の1971年を描いた世界
半世紀たって始めて読んでみた「 宇宙英雄ローダン・シリーズ」。 流石に古臭いスペースオペラかと思ってたらいやいや、いきなりこの展開で来たか!と度肝を抜かれました。世紀末も宇宙人との遭遇も身近な脅威と感じられたこの時代でのインパクトはすごかっただろうな。
1投稿日: 2016.01.19天地明察(特別合本版)
冲方丁
角川文庫
泰平の江戸時代に行われた歴史的変革
暦と言うものがここまで国を揺るがすとは.....。読めば読むほどこの時代での改暦が宗教、農業、政治までも揺るがす一大事な事業なのだと、読んでてどんどん引きこまれます。たまにはこう言う歴史小説もとてもたのしい。
2投稿日: 2016.01.10空中庭園
角田光代
文春文庫
角田光代らしい視点から覗く家族の不自然さ。
家族のモットーは「何ごともつつみかくさず」。家族で隠し事は持たない。 そんな簡単なようでごく当たり前のような家族感を家族一人ひとりの視点で描かれた短編小説です。 「隠さず話すことで相手を気づ付けてることも気にせず自分は重荷を下ろす。」 角田さんは独自の視点で問いかけてきます。気づくことはいけないことなのか、隠すことは悪いことなのか、混乱しながらも最後まで読み終えました。
4投稿日: 2015.12.18虐殺器官
伊藤計劃
早川書房
我々の平和な世界を構築するための虐殺の器官
数年先の近未来の世界で。 「人は見たいものしかみない。悲惨に覆われているか、気にもしない。そして世界は2つに「憎しみ合う世界と、平和な世界に」」 虐殺する側とが虐殺される側しかない平和な世界。虐殺の器官と呼ばれる方程式の全貌が明らかになったとき 今世界で起こってる紛争はこの方程式を完成させるために行われてるような錯覚さえ起こす。
1投稿日: 2015.12.12グイン・サーガ1 豹頭の仮面
栗本薫
ハヤカワ文庫JA
これから「グイン・サーガ」の長い長い物語を体験出来る自分は幸せかな
作者が亡くなり未完成作品となったが、続編プロジェクトによりこれからも継続することになったそうで、 何十年もの時を超えてまずは1巻からと読みすすめてまいます。 世界観や生い立ちなどは簡潔に最小限にまとめられてて、そのおかげでストーリーに集中して没頭出来ます。 150巻以上?!もあるらしいので、1年で10巻ずつ。読み続けて・・・、10年以上も楽しめそうです
3投稿日: 2015.12.06戦闘妖精・雪風(改)
神林長平
ハヤカワ文庫JA
トム・クルーズ主演実写映画化来る?!の前に
OVAを観て雪風のファンになり、20年以上も前に作られたハードなSFを読んでみた。 異世界から現れた正体不明な生命体ジャムと、人類が作り上げた戦術戦闘電子偵察機「雪風」との戦い。 極めて高度な中枢制御体を搭載し、データリンク制御で多数の無人戦闘機を操ることも出来る。膨大な電子データから解析される戦術的な答えには人は必要ではなく、ましてや急速な旋回Gには人間は耐えられず足かせとなる。 雪風は乗客保護装置を切り設計限界を超えた戦いをしはじめた。パイロットの命令にはエラー判断し自動制御でも作戦を遂行する。 ジャムは直接人を狙ってこない。脅威なのは雪風でありそれに対応しようと色々と仕掛けてくるのだがことごとく失敗し、主人公であり雪風のパイロット深井零少尉に接近を試み始める。。。。
3投稿日: 2015.11.23双頭の悪魔
有栖川有栖
創元推理文庫
タイトルからしてホラーテイストなミステリーを期待してたんだけど・・・
ミステリー感というより謎解き重視になってて正直今回はあまりおもしろくなかった。9月から読み続けて次の本が読みたいのでやっと昨日一気に読んだ。 次は誰が殺されるんだろうと言う緊張感が正直なかったのが残念。
2投稿日: 2015.11.03火花
又吉直樹
文春文庫
購入してみて以外とページ数が少な
と思ったら、まあ、よくまとまってる。 又吉の芸人としての内面が二人の芸人を通してうまく描かれてるとは思う。片手までやってこの程度と言ってたので次回作で本物かどうか楽しみではある。
2投稿日: 2015.09.19疫病神(新潮文庫)
黒川博行
新潮文庫
疫病神って二宮かい
色々こんがらがって最後は何が何やらわからずに読み終わった。 ドラマとは違った二宮と桑原のからみは面白かった。
1投稿日: 2015.09.16