
クリスマスを探偵と
伊坂幸太郎
河出書房新社
素敵なクリスマスに
御本人も書いていらっしゃるように展開はバレバレでしたけど、ホッと心が温かくなる作品でした。
1投稿日: 2014.04.05
ペンギン・ハイウェイ
森見登美彦
角川文庫
切ない初恋物語
研究熱心な小学四年生、アオヤマ君の淡い恋物語。謎のお姉さんとペンギンと、おっぱいの話。ウチダ君、ハマモトさんとの共同研究や、スズキ君達との対立や小学生らしいイタズラもあり、微笑ましい雰囲気もある可愛い話。コミカライズしても楽しめそうな作品でした。
0投稿日: 2014.04.03
カクレカラクリ An Automaton in Long Sleep
森博嗣
MF文庫ダ・ヴィンチ
青春ミステリー
理系の廃墟マニアな大学生2人と、同級生の実は旧家のお嬢様との、ひと夏の青春ミステリー。廃工場の見学を目的に訪れた同級生の故郷の村で、隠れ絡繰りの噂を聞き、その謎を解き始める2人。石碑の暗号は眺めているだけで解けるようなレベルで拍子抜けでしたが、廃墟探索も、カラクリ探しも、どちらも冒険!って感じで楽しくて良かった。
0投稿日: 2014.04.03
幽談
京極夏彦
角川文庫
厭な気持ち悪さが、クセになる。
現代の、幽き八つの物語。短篇集。怪談やホラーのようにハッキリとした怖さはないけれど、物語に織り込まれた据わりの悪さ、厭な気持ち悪さに浸食されるようで、じわじわと怖かった。得体のしれないモノの淡々とした恐怖。そこに確かにあったものが、突然崩れ始めていく恐怖。「十万年」だけは、趣の違ったロマンティックな終わり方だった気がするが、「成人」「逃げよう」「知らないこと」この辺りの、正体のわからない不気味さは流石。
3投稿日: 2014.04.03
天地明察 上
冲方丁
角川文庫
学生時代に出会いたかった一冊
純粋でいて、とても真摯。算術ってこんな風に楽しむ、楽しめるものなんですね。数式を詰め込むだけの数学が大嫌いだった学生時代。その時にこの本があれば、少しは数学を楽しもうと思う気持ちになれたのかもしれない。文章のテンポも良く、魅力的で己の道に真っ直ぐな登場人物も多く、気持ちよく読めました。
1投稿日: 2013.12.26
