ひとり占めセオリー
北上れん
ひとり占めセオリー
北上れん
ビーボーイコミックス
可愛い~!
背中から抱っこな表題作も可愛くて良かった。高尾&若宮の方が好みではあった。高尾がまあタイプなんですが、無自覚だった若宮が自覚して暴走してヤキモキして、そんで焦らされてドキドキそわそわアワアワしてるのが最高に可愛かった。西岡先生プレゼンツも良かったです。同級生相手だと子供みたいで可愛い♪ 一冊まるごと可愛さてんこ盛り!
1投稿日: 2014.04.14
阪急電車
有川浩
幻冬舎文庫
心温まるラブストーリー
一駅分の話が短く、サクサク読めて面白い。それぞれに出てくる人々が少しずつリンクして、一人一人の物語が電車の中に幾つも出来上がっている。上りと下りの間には半年程度の時間があって、前半で芽生えそうだった恋が発展していたり、傷ついていた人が希望を持って頑張っていたりと、その経過も楽しめた。心が温かくなるような読了感でした。
13投稿日: 2014.04.14
世界記憶コンクール
三木笙子
創元推理文庫
友情が良い!
シリーズ二作目。短篇集。今作は里見高広&有村礼の消極的ホームズ&強気ワトソンコンビだけでなく、高広の義父基博の若かりし頃や、森恵が主人公の話、礼との出会い等々、一辺倒でなく楽しめました。 「氷のような女」の基博と秀真、「黄金の日々」の恵と幸生の友情も良かった。切ないお話だった「生人形の涙」のアーリントン卿と静聴にも、これから同じような友情が芽生えれば良いな…。相変わらず礼の絵を好きすぎる高広と、ホームズに夢中でキラキラしてる礼。この二人の友情もまた微笑ましいというか何というか。
1投稿日: 2014.04.14
奇蹟審問官アーサー 死蝶天国
柄刀一
講談社ノベルス
超常現象に挑む…若き奇跡審問官
奇蹟審問官アーサー・クレメンスが事件の謎を解くシリーズ三作目。短篇集。今までの二作品より、宗教議論的色合いが減っていますが、事件の動機はやはり宗教的心理が大きく関わっているよう。 「聖なるアンデッド」腐らない死体、生きている屍、聖なる遺体。自らの信じる神と異端。狂信者になってしまう過程が垣間見える一作で良かった。 「生まれゆく者のメッセージ」キリスト教ではなくチベット仏教においての転生がテーマの作品でしたが、こちらも興味深く面白かったです。
5投稿日: 2014.04.14黒衣の税理士
海野幸, 麻生海
黒衣の税理士
海野幸,麻生海
シャレード文庫
お仕事BL
中古車店社長でヤクザの加賀美と、常に黒いスーツを身に纏い、ヤクザ相手だろうと怯まず渡り合う税理士の黒崎玲司。杜撰な経営にだらしなく着崩した浴衣で事務所を闊歩する加賀美にキレた玲司は、加賀美を筆頭とした、やる気のない従業員達に経理指導を始める。従業員達も一癖あって面白かったです。
0投稿日: 2014.04.13
SRO1 警視庁広域捜査専任特別調査室
富樫倫太郎
中公文庫
ドキドキハラハラ
総理の鶴の一声で警視庁に新設された、広域捜査専任特別調査室・通称SRO。室長である山根警視長をはじめ、メンバーは警部以上のキャリア5人と事務職2人の7人のみ。リアルではないが、一癖も二癖もあるメンバー全てに過去があり、悩みや葛藤、事情があり。更に警察庁や警務部の思惑、それら色々なものが絡み合い、最初はバラバラだったSROが次第に一つに纏まっていく…よくある展開ではあるのですが面白かった。シリアル・キラー「ドクター」との対決。ラストの展開はスピード感があってドキドキハラハラ。いやぁ、面白かったです。
3投稿日: 2014.04.13
『クロック城』殺人事件
北山猛邦
講談社文庫
メフィスト賞受賞作品
ミステリが主なのかSFが主なのか。ボウガンで幽霊を撃ち抜く探偵が主人公。終末が連呼されている割に悲観的な空気は薄かったです。自ら幽霊になった少女、眠り続ける女性、SEEMや11人委員会、キャラクターとして濃い要素が沢山あるのに、それらも印象が薄い気がした。SF、ファンタジーが好きな人にはオススメする一冊。
0投稿日: 2014.04.13
ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~
三上延
メディアワークス文庫
軽いテイストだが、本好きにはオススメしたい
北鎌倉の古書店店主である篠川栞子は驚くほど内気な人だけれど、本の話になると途端に饒舌になる。子供の頃のトラウマで本が読めなくなってしまった五浦大輔は、本当は本が読みたい。本の話をしたい栞子さんと、本の話が聞きたい大輔。割れ鍋に綴じ蓋コンビ(笑) ミステリーだけど殺伐とした話は少なく、本にまつわる謎を解くのが中心という感じ。作中で取り上げられた作品の蘊蓄も深すぎず、サクサク読めて軽いテイスト。登場キャラクターは個性もあり、エネルギーを感じられ面白かったです。
2投稿日: 2014.04.13
天地明察 下
冲方丁
角川文庫
はーーー、楽しかった!
泣いたり笑ったり、最後まで面白かった。本格的な改暦への挑戦。挫折して、死んでしまいたいほど落ち込んで、だけどそこから這うようにして立ち上がる。物語にぐんぐん引き込まれていく。そんな春海を見守る人々。新たに登場した保科や光圀からはそれぞれの立場ゆえの、今まで生きてきた重みが感じられ、漸く姿の見えた関孝和はイメージ通りだったけど、登場シーンには些か吃驚。でもあの激しさも春海への想いの一つなんですよねえ。
0投稿日: 2014.04.13
つれづれ、北野坂探偵舎 著者には書けない物語
河野裕
角川文庫
掛け合いによる謎解きと深まる謎
シリーズ第二弾。前作での依頼者だったユキから紹介されて、幽霊の噂の出ている演劇サークル「ラバーグラス」の依頼を受ける事になった二人。大学を訪れると、そこには二人がよく知る幽霊が居た。シリーズ通してのストーリーが少し進んだ感じです。ラストには二人が探偵を続けながら探し続けているものが垣間見え、今後の展開が非常に楽しみな事に…。
2投稿日: 2014.04.13
