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つたもみじさんのレビュー
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  • つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない

    つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない

    河野裕

    角川文庫

    物語を創り上げるストーリーテラーの力技

    連作短篇。非常に読みやすい文章。神戸・北野坂の小さなカフェ「徒然珈琲」に、いつも背中合わせに座る二人の男。小説家・雨坂続と、その元編集者であり現在はカフェ「徒然珈琲」オーナー&探偵を営む男・佐々波蓮司。佐々波は普通に幽霊を見る事ができ、そして二人は探偵を続けながら、ずっとあるものを探し続けている…。引き込まれるストーリーに、ストーリーテラーの、ものすごい力技を見た気分。面白かったです。続編期待。

    2
    投稿日: 2014.04.13
  • 人魚は空に還る

    人魚は空に還る

    三木笙子

    創元推理文庫

    とっとと謎を解け!という、些か迷惑なワトソン

    時は明治、至楽社に務める記者:里見高広と、帝都一の天才絵師:有村礼の二人が帝都で起きる事件の謎を解く連作短篇集。ミステリとしては軽く、謎解きとしては少々物足りない。自分がホームズ役だなんてとんでもないと消極的な高広を、ホームズ物を贔屓とする礼が焚きつけて焚きつけて…まあ、なんと迷惑なワトソンがいたことか(笑) 殺伐とした事件は起こらず、犯人を糾弾するだけではなく、どこかほっこりとする読了感。

    2
    投稿日: 2014.04.07
  • 透明ポーラーベア/I LOVE YOU

    透明ポーラーベア/I LOVE YOU

    伊坂幸太郎

    祥伝社文庫

    ほっこり

    転勤で遠距離恋愛になってしまうカップルと、その(男の方)姉の元彼のカップルとが動物園で偶然に出会い(再会し)、そこから半日ばかりのストーリー。どれだけ親しくしていても別れればそれまでなのだろうか…いや、人はどこかで繋がっている。素直なラブストーリー。心がほっこり暖かくなるような読了感。

    2
    投稿日: 2014.04.07
  • ポヨポヨ観察日記 1

    ポヨポヨ観察日記 1

    樹るう

    バンブーコミックス 4コマセレクション

    愛と癒しの一冊

    まるでビーズクッションのような猫・ポヨと佐藤家の愉快な家族たちの物語。強面なのにポヨにデレなお父さん、ポヨにデレ過ぎて溺れかけている萌ちゃん。英くんとの対決も面白い。後半は作者さんが拾って育てた飼い猫ムーとの実録漫画になっていて、どちらも猫に対する愛情が溢れんばかり。犬を飼っているマキちゃん、ハムスターを飼っている鈴木、クラスメイトのペットへの愛情も良い。愛と癒しと笑いに満ちた一冊でした。

    0
    投稿日: 2014.04.07
  • 文庫版 豆腐小僧双六道中ふりだし

    文庫版 豆腐小僧双六道中ふりだし

    京極夏彦

    角川文庫

    楽しい妖怪物語

    とある豆腐屋廃屋で感得され、この世に湧いた豆腐小僧を主人公とし、妖怪という居ないモノに対する説明であったり、概念であったり、わかりやすく仕立ててあります。主人公の豆腐小僧は可愛く、しかし相当な馬鹿っ子で、出会う妖怪達から妖怪の何たるかを諭され、ツッコミ入れられ、それでも笑える合いの手を返したりのオトボケぶり。この馬鹿っ子に説明するという体なので、かなり噛み砕かれ、読んでる方も妖怪の何たるかが分かりやすい。他シリーズのようにおどろおどろしい事もなく、滑稽で愉快な1冊でした。

    2
    投稿日: 2014.04.07
  • 文庫版 豆腐小僧双六道中おやすみ

    文庫版 豆腐小僧双六道中おやすみ

    京極夏彦

    角川文庫

    流れるような文章のリズムが心地良い

    ちと冗長に過ぎるかなぁという感じですが、相変わらず流れるような文章のリズムが良くて読み易い。珍道中を始めた豆腐小僧を主人公にして、滑稽達磨や三毛姐さん、カンチキや八咫烏や白山正法坊に、前作で出てきた妖怪もこぞって登場。ますます賑やかしくて楽しい一冊。

    1
    投稿日: 2014.04.07
  • 豆腐小僧その他

    豆腐小僧その他

    京極夏彦

    角川文庫

    豆富小僧はいつの時代も健在

    時代は江戸から現代に。豆腐小僧から豆富小僧へ。200年ぶりくらいに湧いた豆富小僧を主人公にして、妖怪という居ないけれど居る…が、わかりやすく説明されています。200年が過ぎても豆富小僧は可愛らしくお馬鹿で滑稽。

    1
    投稿日: 2014.04.07
  • 虚構の殺人者 東京ベイエリア分署

    虚構の殺人者 東京ベイエリア分署

    今野敏

    ハルキ文庫

    人間小説

    安積と部下達との人間関係。嫌いだ嫌いだと心の中で思いながら村雨を信頼していたり、嫌な奴だと繰り返しながらニヤリと速水と笑いあう。この人間同士のやり取りが好きです。

    2
    投稿日: 2014.04.05
  • 硝子の殺人者 東京ベイエリア分署

    硝子の殺人者 東京ベイエリア分署

    今野敏

    ハルキ文庫

    人間小説

    安積班シリーズ第三弾。相変わらず安積さんは愛されてるなぁ。安積の部下達も人間味があって、同僚との関係や被疑者とのやり取りの中に、葛藤や戸惑いを感じられて面白い。速水小隊長はいつも出てくるたびに安積に絡んでは二人でニヤニヤしてて楽しい。

    3
    投稿日: 2014.04.05
  • 時を巡る肖像

    時を巡る肖像

    柄刀一

    JIPPIノベルス

    絵画を見たくなる

    執念、妄執、情念、愛憎、あらゆる人の想いを強く感じる話の数々。どの話も面白く、登場する絵画の数々を見てみたくなりました。そして…天眼の朋明の描く絵を。家のあちらこちらに置かれているデルフト焼きの壺のエピソードに、ほろり。

    2
    投稿日: 2014.04.05