
灰と幻想のグリムガル level.4 導き導かれし者たち
十文字青,白井鋭利
オーバーラップ文庫
読んでいて主人公たちの成長が楽しい。
この巻から、主人公たちは新しい場所に冒険にいき、新しく仲間を受け入れます。 新しく仲間を受け入れることで、自分たちがしなければならないこと、今まで仲間が人知れずカバーしていたことの大きさがわかったようです。 この辺は読んでいる私自身も色々と考えさされました。 戦闘シーンの描写が上手い作家さんです。戦闘シーンでは緊迫感が伝わってきます。 しかし、主人公たちがなぜゲームのような世界に飛ばされてきたのか、なぜ名前以外の記憶がないのかその辺の説明が4巻になってもありません。 ゲームのような世界でありながら、普通のRPGだと強くなるには武器や防具などの装備品を頻繁に取り替えたりして整えると思いますが、この辺はあまり取り沙汰されてはいません(全くないわけではありません。今回は、主人公が武器をグレートアップする描写があります) ともあれ読んでいて主人公たちの成長が楽しめる本です。
0投稿日: 2014.09.26
彼女はたぶん魔法を使う
樋口有介
創元推理文庫
ラストでニヤリ
本の名前が印象的な柚木草平シリーズです。 読んでいて柚木草平の台詞にニヤリとしてしまいます。 端々に出てくる台詞回しはCSIマイアミの主人公みたいです(笑) 冴え渡る推理を期待している方はご用心、柚木草平さんは、名探偵ではなく女性に頭が上がらないフリーライターです(笑) ラストで柚木草平最大(?)のピンチを迎えます。 次の巻ではピンチについての話はなくなっているみたいなので、そこで魔法を使われたのでしょう(笑)
2投稿日: 2014.09.23
灰と幻想のグリムガル level.3 思い通りに行かないのが世の中だと割り切るしかなくても
十文字青,白井鋭利
オーバーラップ文庫
過去の記憶
この巻では、過去の記憶がない主人公ハルヒロが後輩の登場で断片的に記憶を取り戻します。 それでも、主人公たちが連れてこられた謎は解決しません。 そんな大きな謎を残しながらも主人公たちは、集団での戦闘を迎えます。 この巻でも、主人公たちはパーティーそして個人的にも成長していきます。 戦闘につぐ戦闘で、多くのパーティーが傷つき倒れていきますが、主人公たちは相手側のボスにまでたどり着きます。最初は圧倒的な戦力差でしたが、そこで主人公たちが取った行動はパーティーとして大きな成長をしたと思います。 今回はラストで衝撃的な要素があったので、次の巻が気になります。
1投稿日: 2014.09.15
るろうに剣心―特筆版― 下
和月伸宏
ジャンプSQ.
楽しめました。
上巻と同じですが、前作よりは特筆版のストーリーの方が楽しめました。 上巻のレビューにも書きましたが、奥義名の読み方やが前作と違っていたりして作者の遊び心(なのかどうか分かりませんが)が楽しめました。 斎藤一が好きな方は、下巻の彼の決め台詞にときめくと思います。
0投稿日: 2014.09.07
るろうに剣心―特筆版― 上
和月伸宏
ジャンプSQ.
リニューアル(?)のるろ剣
前作(と言っていいのか分かりませんが)のるろ剣とはストーリーと作者の画力が違っていました。私としてはこちらのストーリーの方が好みです。 剣心の技の名が変わっていたり(厳密には読み方)と作者の遊び心なのか分かりませんが良い意味で前作と違っていることが読んでいて飽きませんでした。
3投稿日: 2014.09.07
灰と幻想のグリムガル level.2 大切じゃないものなんか、ない。
十文字青,白井鋭利
オーバーラップ文庫
憎まれ役(?)もつらいね。
本巻では憎まれ役(賑やかし)のランタの活躍する話が印象に残りました。 序盤の主人公たちは相変わらずの弱さを発揮しますが、徐々にですが、個人的にもパーティーとしても強くなっていきます。 リーダーとしても一回り成長していくハルヒロに頼もしさを感じます。 他の方のレビューにもありますが、戦闘シーンの描写が良いです。
1投稿日: 2014.09.06
灰と幻想のグリムガル level.1 ささやき、詠唱、祈り、目覚めよ
十文字青,白井鋭利
オーバーラップ文庫
RPGの世界
記憶を無くしてゲームの世界に放り込まれたという設定。 主人公たちはあぶれてしまった者同士でパーティーを組み冒険をしていくのだが、リーダー的な素質に恵まれた仲間のおかげで、何とかうまく行きそうだった矢先、その仲間を失ってしまう。 仲間の死を乗りこえ成長していく主人公たちに感動しました。 最初はライバルや仲間との出会いから話がはじまるのだが、主人公たちの主要な人物が登場するのだが、キャラクターとして嫌な人物もいるし、名前と簡単な説明(主人公視点での)しかされてない登場人物もいるので、後から出てくるたびに読み返して再確認しました。 ウィザードリィではお馴染みのマップ制作や馬小屋(最下級の宿泊施設)が出てくるのでファンとしては嬉しくなる表現が出てくるので読んでいて楽しめる作品になっている。
0投稿日: 2014.09.01
メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット
伊藤計劃
角川文庫
ゲームも楽しいが小説も楽しい
メタルギアシリーズのゲームは好きですが、それを抜きにしても小説として楽しめました。 もちろん、ゲームのファンであれば、随所にある著者のメタルギアシリーズに対する愛がわかると思います。 もし、ゲームが未経験なのでこの小説を買い控えている方ならこの小説を読むためにゲームを始めても良いと思うぐらいの名著だと思います。 私としては雷電と子供の出会いのエピソードを読んで、自分の子供が生まれた時を思い出して泣きました。 小島監督のあとがきは必見です。
4投稿日: 2014.08.30
賢者の弟子を名乗る賢者1
りゅうせんひろつぐ,藤ちょこ
GCノベルズ
老人キャラから美少女キャラに
最強(あるいはそれに近い)老人キャラから強さはそのままに美少女キャラに変わってしまったという設定で 現実からゲームの世界に転生(原因不明のログアウト不可)という話であるが、なかなか楽しめた。しかし、値段が高めに設定されているので、この作家さんや作品が好きな人なら別だが、初めて読む人にはコストパフォーマンス適には微妙。
0投稿日: 2014.08.05
怪談イズデッド(1)
飯島しんごう
good!アフタヌーン
怪談は死なず
多くの人が知っているあの怪談の幽霊(?)達が生き残り(怪談としての生き残り)をかけて知名度を上げていく話 怖い怪談ではなく、微笑みと苦笑に彩られています。 普通の怪談に飽きた人は是非一読を。
0投稿日: 2014.08.05
