Reader Store
ramsさんのレビュー
いいね!された数852
  • ブランケット・キャッツ

    ブランケット・キャッツ

    重松清

    朝日文庫

    レンタルキャットと訳有りな借り手を描いた短編集

    貸し出される猫の種類や特徴一つ一つに全て意味があり しかもそれがストーリーにキチンと乗っかっているあたりはさすが重松さん 同じタッチの話が多いのは少々気になりますが 読後感も温かく安心して読む事ができます

    0
    投稿日: 2013.11.03
  • 楽園のカンヴァス(新潮文庫)

    楽園のカンヴァス(新潮文庫)

    原田マハ

    新潮文庫

    ルソーと美術に対する深い愛情と敬意が溢れ出すような緊迫感が漂う作品

    美術をテーマとしたミステリですが、美術の知識はなくても大丈夫 話題作を次々に出している作家さんであり、プロのキュレーターでもある原田さんが ルソーと美術をテーマとした奥深い世界に愛情を込めて導いてくれます 約300ページの良い夢をどうぞ

    6
    投稿日: 2013.11.02
  • 女神のタクト

    女神のタクト

    塩田武士

    講談社文庫

    うん、面白かった!

    主役から脇役まで、よくもまぁこう個性的な人物を揃えたもんですよ 他の塩田作品どうよう文章に粗さもありますが テンポの良さ、後半の盛り上がり、締めの心地良さ、少しばかりの恋愛話と 実にバランスが良く、とても楽しめるエンタメでした

    1
    投稿日: 2013.11.02
  • メリーゴーランド

    メリーゴーランド

    荻原浩

    新潮社

    働くお父さんはツライのです

    ユーモラスで時に笑えて時にしんみりして時に腹立たしい 荻原さんらしい話です 最後の冷や水が私には冷たすぎたかな

    0
    投稿日: 2013.11.02
  • 家日和

    家日和

    奥田英朗

    集英社文庫

    隣の家庭を覗いた気分

    ほぼ充実している家庭のホンの少しの心の隙間を コミカルに描いていた作品 でも大丈夫、最後はキチンと収まるのが奥田さんの短編集の良いところ

    0
    投稿日: 2013.11.02
  • 僕とおじいちゃんと魔法の塔 1

    僕とおじいちゃんと魔法の塔 1

    香月日輪

    角川文庫

    香月さんらしい、親子で楽しめる本です

    少年の眩しいばかりの成長、親としてどう接していくべきか いろいろ考えさせられる話でした 普通って何?良い子って何? 人の本質を考えながら読むのも良し 子供と一緒に娯楽作品として楽しく読むのも良し いろいろな楽しみ方ができる本でした

    6
    投稿日: 2013.11.02
  • ガール

    ガール

    奥田英朗

    講談社文庫

    奥田テイスト全開です

    なるほど、働く女性の心理は複雑なのですね でもそれを男性作家さんの話で知るとは思いませんでした 女性が共感しながら読むのもよし、男性が勉強しつつ楽しむのもよし いつもの奥田テイストで最後はホッと前向きになれる話ばかりです

    3
    投稿日: 2013.10.31
  • 阪急電車

    阪急電車

    有川浩

    幻冬舎文庫

    舞台設定が絶妙です

    都会過ぎず田舎過ぎない片道わずか15分のローカル線と言う舞台がもう絶妙 他人との間に壁を作りひたすらスマホと睨めっこの山手線では こんな温かみのある話は生まれなかったでしょう 複数のストーリーがオムニバス形式で絡み合いながら進む話 少し甘味を付けたミルクティーでも飲みながら一気読みがお奨め

    7
    投稿日: 2013.10.29
  • 温かな手

    温かな手

    石持浅海

    東京創元社

    これが石持流!?

    イケメン、美女の兄弟は実は人が食べ過ぎたカロリーを吸い取ってエネルギーとする異生物 しかも難事件を次々と解決してしまう名探偵 名探偵とパートナーのが活躍するミステリですが… さすがは石持ちさん、設定といい事件の内容といいかなり独特 初心者は少し戸惑うかもしれませんが、ファンにはたまらないのかも

    1
    投稿日: 2013.10.28
  • 私にふさわしいホテル

    私にふさわしいホテル

    柚木麻子

    扶桑社BOOKS

    柚木さん思い切りましたね~、まさに痛快でした

    「ユズキ、直木賞あきらめたってよ」  豊崎由美さんにここまで言わしめただけあり 出版業界の暴露?話が満載 こんなに笑えた話は久し振りかもしれません 一人の新人作家が文壇の華にのし上がろうとする姿が ユーモラスかつ痛快! ところであの大御所って〇〇さん!?

    0
    投稿日: 2013.10.28