
妖奇庵夜話 誰が麒麟を鳴かせるか
榎田ユウリ,中村明日美子
角川ホラー文庫
心やさしき者達
はあ。喉の奥に何かが引っかかっているような。苦しいような。善悪はデジタルに割り切れないし、立ち位置で変わるし。でも、それぞれのキャラに気持ちがグッと寄っていくと 苦しい。榎田先生、次巻出るまで悶々とお待ちしてます。
0投稿日: 2019.03.23ジャパネスク・リスペクト! 氷室冴子『なんて素敵にジャパネスク』トリビュート集
氷室冴子,我鳥彩子,後白河安寿,岡本千紘,松田志乃ぶ,山内直実,後藤星
集英社コバルト文庫
買ってよかった!
ジャパネスク愛に満ち溢れたトリビュート。読み進めるうちに笑みが、そして気がついたら涙が。ああ、嬉し涙ってあるなーと。 氷室先生の作品世界は、みんなの心の中で今も生き続けていますよー。 さあ、もう一度ジャパネスク全巻読み直すぞー! (ただの怪しいおっさんでした。)
1投稿日: 2018.12.12宮廷神官物語 一(角川文庫版)
榎田ユウリ
角川文庫
またまた楽しみなシリーズが・・・
カブキブ終わっちゃって寂しいなぁと思っていたら、 すかさず本作が。しかもシリーズとは。菅野雪虫先生や小野不由美先生、上橋菜穂子先生ファンなら無視できないアジアンテイストファンタジー。妖琦庵夜話シリーズも続いているのに。榎田ユウリ先生も素敵な作品を書き過ぎ。読みたい本が止まらないことの幸せが。死神シリーズまで手が回らないよー。
0投稿日: 2018.04.05黄砂の進撃
松岡圭祐
講談社文庫
対をなす。まさに義和団事件の表裏の物語。
黄砂の籠城上・下と同時購入。一気に読破。両面から見ることで初めてわかる事件の真相いや深層。柴五郎のような軍人が閑職につかされることがその後の日本の運命を決めてしまったのだろうか。戦後の日本は宗教的に「ニュートラル」な感じが強いが、戦前も独特な立ち位置だったんだなーと。今も世界のあちこちで宗教による、又は宗教の所為にした戦争が起こっている。全ての人民に教育を受けさせることが必要なのは自明だが、それを許さない事情や理屈が永遠に平和を遠ざけているんだろうな。批判に耳を貸さず、法より人命より宗教が優先される社会のなんと多いことか。宗教を否定して自らを賞賛させる独裁者も、悪しき教祖となんら変わらない。人に知恵を授け、正しく導くものこそが宗教や法であってほしいと切に願う。
0投稿日: 2018.03.29田中くんはいつもけだるげ 10巻
ウダノゾミ
ガンガンONLINE
まったり ほっこり ありがとう
祝!10巻。 今回もホッと心が温まるエピソード満載で、仕事のストレスも何処かへ消えてしまいそう。ついでにやる気も消えてしまいそう・・・ダメダメ。現実に戻って頑張らなくちゃ。そして、疲れたらまた1巻から読み直そう! 西園寺さんをはじめ、オールキャストで読者の心に溶け込んで来る暖かい気持ち。まさに春の陽だまりのような作品です。
1投稿日: 2018.03.22沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一~巻ノ四 映画カバー合本版
夢枕獏
角川文庫
空海って弘法大師だよね・・・ こんなに艶っぽいキャラだっけ?
夢枕先生、合本版で一気に読ませていただきました。確かに傑作です。おもしろい。陰陽師の晴明と博雅の名コンビに負けない空海と逸勢の掛け合いがいい感じ。陰陽師ワールドに、中国大陸プラスシルクロード経由の南蛮人・チベット人など多種多様な登場人物が物語を拡げて、ページをめくる指がとまらない!あっという間に2回読了ですよ。劇場版を観に行く前に、予習のつもりで北大路欣也版の空海もバッチリ観ちゃいました。毎年何気なく初詣に行っていた成田山新勝寺も真言宗 『密』だったなあ。登場人物全てが絡み合う謎を解いて『密』を我が物にするまでの物語が深いなあ。飄々として、時に妖しくニヤつく空海が最高。帰国後の活躍も読みたいなあ。でも、東天の獅子の続きも読みたいなあ。夢枕先生、どうか健康で創作をお続けください。
0投稿日: 2018.02.28カブキブ! 7
榎田ユウリ
角川文庫
とうとう千穐楽!
いよっ!青春!! どうなることかとヤキモキしたけど、うーんっ!よかったー。 エンドタイトルがまさに眼に浮かぶようで、気がつけばじわっと涙が・・・ いい話じゃないですかー。これで終わりと言わず、是非とも外伝などお願い申し上げ奉りまする。 渡子ちゃんの今も気になるし。悪い奴等がどーなるのかも。キリコさんに殺されるかも・・・ 兎に角、落語も歌舞伎も世代交代という新陳代謝を繰り返し、残っていってほしいですね。 新歌舞伎座にもいってみようかな。
1投稿日: 2017.11.25カブキブ! 6
榎田ユウリ
角川文庫
1巻から一気読み
アニメを見て、妖琦庵夜話全巻読んで、やっと購入。母と子の関係は榎田先生の重要なテーマなのかな。そんなことを考えながら、クロの熱意と周囲のキャラの素晴らしい個性の生み出す奇跡のような展開にワクワクしながら一気に読んでしましました が、 ここまで?次巻は来月? うーん待つのがツライ。早く7巻発売してーー!!
0投稿日: 2017.10.19花咲舞が黙ってない
池井戸潤
中公文庫
まだまだ続くぞっ?
舞のストレートなつっこみと、相馬さんのナイスなフォロー。すっかり定番化したシリーズに、いよいよ変化が。新たな登場人物も参加し、あのシリーズのあの人も登場。ってことは、あのシリーズに舞が登場もあり得るわけで・・・。 池井戸先生のバンカー愛に満ちたこのシリーズ、でも、相馬さんや芝崎さんも忘れないでねー。次回作も楽しみに待ってます。
1投稿日: 2017.09.10妖奇庵夜話 花闇の来訪者
榎田ユウリ,中村明日美子
角川ホラー文庫
おもてとうら なのかな
カイと先生、マメと・・・ 作品に一貫したテーマが表と裏なのかな。 カブキブを読もう!と思って試し読み版を読んで、本作にはまって全巻購入。本巻がどれほど待ち遠しかったことか。 仄暗く、妖しく、時に愛しい描写に、ジワジワとはまっています。続巻が定期的に出るのは嬉しいものです。 小野不由美先生や火浦功先生(は極端すぎるけど)、シリーズが途切れていると気が変になりそうで。 榎田ユウリ先生、どうか健康で、良い作品を生み出し続けて下さい。 カブキブも読まなくっちゃ。アニメ第1期終わっちゃいましたね。とってもよかったですよ。 本作は、ところどころ心に痛いシーンが。街でつのつののお菓子を見ると、フッと涙ぐみそうになるのは榎田先生のせいですよ。和菓子が食べたくなるのも(元々好きじゃん)。妖人『本の虫』になれるように頑張ろう。 えっ、そんなのいないって 。それは残念。
0投稿日: 2017.07.25