
三銃士 上
デュマ,生島遼一
岩波文庫
これぞ冒険活劇~
学生時代に映画を観て(C・シーンのではありません)から、この原作を読みました。 主人公・ダルタニアン、三銃士たち、それぞれの物語があり楽しかった作品です。 フランス革命前の華やかな時代が舞台ですので、世界史の参考になるかも? 冒険あり、恋愛あり、スリリングな展開あり・・・早く続きが読みたい・読み終わりたくないと思った作品のひとつです。
2投稿日: 2013.10.09
侠客(上)
池波正太郎
新潮社
歌舞伎と違って・・・
幡随院長兵衛がまだ若い頃から話は始まります。 読み終わって、もし歌舞伎の公演があるとしたらとてもラッキーかも。作品の奥行きが深くなります。 この小説は舞台と違って長兵衛が殺害される直前で終わりますが、 舞台を観たことのある私は、この小説を電車の中で読んでいてラストに差し掛かったときに 不覚にも泣いてしまいました。電車の中だったのでこらえようとしたのですがダメでした。
1投稿日: 2013.10.09
百億の昼と千億の夜
光瀬龍
早川書房
馬鹿な私には、漫画が先で正解でした。
原作を先に読んでいたら、おそらく理解不能だったかも。 それくらい奥深い作品です。未だに理解できていないかもしれません。 読み返すごとに、ますます迷路にはまっていくような・・・
0投稿日: 2013.10.09
金田一耕助ファイル12 悪魔の手毬唄
横溝正史
角川文庫
映画が先か、原作が先か。
私は映画を見てから原作を読みましたが、原作の良さを損なうことなく表現していたなぁと思っています。 原作を読んでから、もう一度映画を観るとこの作品の悲劇的な背景がより一層浮き彫りにされていると感じました。 一人の男に翻弄された四人の女性が受ける悲しみは、読んだ当初幼かった私でも涙しました。 戦中・戦後のどさくさが生んだ悲劇でもありますね。 これを読み終えたら映画をご覧になることをお勧めします。レンタルできると思いますので・・・
2投稿日: 2013.10.09
人形佐七捕物帳 巻一
横溝正史
グーテンベルク21
コミカルな横溝正史もイイ!
金田一耕助シリーズを読まれた方は多いでしょうが、この人形佐七シリーズも面白いです。 昔、テレビ時代劇でも何回か放映されていました。 エログロっぽいところは金田一シリーズと変わりませんが、人形佐七は全体的にカラッとした展開が多いです。 佐七と女房のお粂、佐七の子分・辰と豆六とのやり取りは読んでいて笑ってしまいました。 推理小説としてはもちろん、時代小説好きな方も楽しめると思います。
3投稿日: 2013.10.09
スタンレー・ホークの事件簿 I 仮面――ペルソナ
山藍紫姫子
角川文庫
表紙買いです。
本仁戻さんの表紙イラストに一目惚れで購入しました。山藍紫姫子さんの作品は初めてです。 シリーズの序章で主人公スタンレーとロスフィールドの関係説明を重視しているような気がします。 警察が舞台なので一応殺人事件がらみで話は進みますが、この事件に関しては劇的な展開があるわけでもなく・・・あっというまに犯人が逮捕されてしまうので、推理小説の要素は少ないかも。 この一冊だけ読むと中途半端な気分になるかもしれません。
0投稿日: 2013.10.09
すり替わった恋
シルヴィア・アンドルー,古沢絵里
ハーレクイン・ヒストリカル
ラブコメの王道。
一卵性双子の入れ替わりで騒動が起きるのはラブコメの王道ストーリー。 この作品の場合は、周囲を混乱に陥れて面白がることではなく、悲しい理由があり 双子姉妹の姉が妹・ロザベルを思いやってのこと。 そして、入れ替わったことにより姉自信にも災難が降りかかってきて・・・ 「夢の舞踏会へ」と同時進行の話なので、合わせて読むことをお勧めしますが、 片方でも十分楽しめます。
0投稿日: 2013.10.06
なぜ、「これ」は健康にいいのか?
小林弘幸
サンマーク出版
なるほど~と思います。
体調の良し悪しの根幹は「交感神経」のバランスにあり! それを解りやすく解説しています。 交感神経のバランスのとり方や簡単な体操も載っています。 なぜ、交感神経のバランスが崩れるのか・バランスが崩れることによって どういう症状があらわれるのかを先生が実際に診た患者さんを例に解説しています。 私もこれを読んでからは、ときどき「今バランスはいいのか?」と身体の状態を気にするようになりました。
0投稿日: 2013.10.06
夢に見し人
ニコラ・コーニック,小長光弘美
ハーレクイン文庫
ジェーンのお転婆ぶりは、ほほえましいです。
ジェーンが婚約者を嫌がり、機転を利かせてお転婆ぶりを発揮して撃退してしまい 婚約者の兄であるデラヘイ公爵が、ジェーンと頭脳戦を繰り広げるところは 読んでいてニヤニヤしてしまいました。 後半はデラヘイ公爵とジェーンがお互いを意識しあい、近づいてゆくのですが ジェーンがなかなか踏み切れないところは、乙女心にさすがのお転婆ぶりも鳴りをひそめますが。 デラヘイ公爵の小憎らしいほどの落ち着きぶりも大好きです。
1投稿日: 2013.10.04
流れ星に祈って
リンダ・ハワード,岡聖子
MIRA文庫
最後までかわいそうなサラ・・・
片思いは本当につらい。親友のダイアンに好きな人を譲り、ダイアンが不慮の事故で亡くなり 悲嘆にくれるサラの想い人ロウムをそばで見守るだけでも辛いのに、 そのロウムと便宜的結婚をしても、ロウムがダイアンに未練たらたらで・・・ サラは「そばにいられるだけでいい」と割り切ろうとしますが、無理ですよね。 ロウムが早く自分の奥底に隠れている想いに気づかないかな、と読みながら思いました。 最後は、大団円なんですけどね。
0投稿日: 2013.10.04
