
総合評価
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powered by ブクログ八月中に読めた「八月の御所グラウンド」 万城目学は裏切らない。 久々の万城目学の京都ものとあらば、読みかけの本をほっぽり出して読む価値ありと、1日で読む。 あー、やはり 面白うてやがて悲しき万城目かな 最後はじんと来て泣けた。 軽く書いているようなのだが、京都の空気を吸っているような、時空を超えていくような、不思議な感じかするのはさすが。 京都の空気をたくさん吸った。
26投稿日: 2023.08.28
powered by ブクログ万城目学さん大好き。楽しみにしていた本。 女子全国高校駅伝。 私ひとりで走ったんじゃない!あなたの言葉のおかげで勇気が蘇ったんだょ! 新選組が沿道を一緒に走っていた。 しかしそれを見た人は誰もいない。ビデオにも映っていない。本物か? 戦った他校の選手との会話。芽生えるライバル心。友情?また会いたいよね!来年も! 新選組はなんだったのだろう。 たまひで杯という名の野球大会。3万円の借財と豪華な奢り肉の恩。 彼女が別れを告げた。理由は「火がないから」どういう意味なのか? 御所にグラウンド、本当にあるのか?調べたらあった。びっくり。何面もあり意外に広い。 たまひで杯は、30年以上続く伝統ある野球大会。 「オリコンダレ」→放り込んでやれ。 沢村栄治と京都。 沢村栄治の出身は、三重県の宇治山田。小学校卒業後、京都の学校に進学。5尺7寸4分→174cm。 お盆だから? 疑惑だらけでゾクゾクする。 遠藤くんも、 イケメンの山下くんも、野球がやりたかった! 明日の最後の試合、勝てますように祈りたい。 夏を感じる話だった。
13投稿日: 2023.08.27
powered by ブクログ万城目学さんの久々に京都を題材とした小説ということで、楽しみにしていました。 中編2つが所収されている。 方向音痴でコースすら迷う女子高生の駅伝のお話。 何故かお盆時期に朝の6時から御所グラウンドで野球大会を行う大学生たち。 どちらもくすりとしてしまう不思議な設定に、切なさを感じるお話でした。 8月だからこそ読みたい一冊
10投稿日: 2023.08.25
powered by ブクログ2篇のお話に繋がりはなさそうに見えるけれど、しっかり繋がっていると言うか、最後まで読んで「ああなるほど、やっぱりそういうことか」と腑に落ちるようになっている。 初めのお話は布石にもなっているのだろうな。この辺り、「さすが!」と唸らされてしまう。 まさか草野球から沢村栄治に繋がるとは思わなかった。 誰かに話しても信じてもらえないような、自分でも信じられないような、不思議な出来事。 不可思議に思いながらも「酒が入っていたらあの球は取れない」とお酒を抜いてきた多聞くんしかり、ただ野球がしたかったという思いはみんな同じだったのだろう。 五山送り火と合わせてさりげなく平和への思いを忍ばせる、素敵な物語だった。
2投稿日: 2023.08.24
powered by ブクログ万城目さんらしい小気味いい文体。初期のホラ話に全振りした作品のエッセンスを残しつつ、テーマ性を感じる作品だった。収録2作品とも高校生におすすめしたい青春小説。「八月の御所グラウンド」は考えさせられる内容でもあるので、読書感想文にもおすすめ。
2投稿日: 2023.08.24
powered by ブクログ物語の舞台は、真冬と真夏の京都。 「八月の御所グラウンド」の『たまひで杯』の設定が面白い。 お盆の時期でもあり、戦没者にまつわる話は切なくもある。 シャオさんのキャラがなかなか良かった。 京都好きな自分としは、京都が舞台の本がまた一冊増えた。
5投稿日: 2023.08.23
powered by ブクログ冬の全国高校駅伝大会と真夏の草野球、2篇が収録された本。 特に2篇目の八月の御所グラウンドは8月半ば、夏の終わりを感じ始める今の時期に読むのにピッタリな作品。 万城目さんの本は基本何かしら和風メルヘンな事が起きる。けれど、劇画調にならず、日常と京都という舞台でそれをまるっと受け止めてしまう包容力がある。メルヘンなのに、読んでいてホッとする。
4投稿日: 2023.08.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ちょっぴり切なくて、でもほんのり温かい作品。 高校駅伝の話は、前向きになれる少女たちのお話。サカトゥーを鼓舞するのに一役買った新撰組が面白すぎる…さすが万城目さん!! 表題作は、自分の上司たちを立てるために朝イチから野球を行う若者たちを描いていると思いきや… まさかの展開に、胸がギュッと締め付けられた! また終戦、送り火の日に読み直したい1作
4投稿日: 2023.08.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
◯一二月の都大路カルテ 実際にありそうな話。だけど途中でできた彼らはどういう存在なのか、最後までわからなかった。 ◯八月の御所グラウンド みんな野球がしたかった、というのは本当に伝わってきた。お盆に読むべきです! 「あなたには、火がないから」と「あの3人は結局どういう存在なのか」が、最後までわからなかったので、もう一度読んだ方がいいのかな?二つ目はこれ以上突っ込んではいけないから、小説って面白いのかな、と思った。 なお、二つが収録されているが、この二つにつながりはない。 登場人物の不思議っぷりは、今までより弱いかなー…
2投稿日: 2023.08.16
powered by ブクログ久方ぶりの、京都を舞台にした中編2篇。一つは12月、もう一つは8月の物語。 女子全国高校駅伝に臨むサカトゥーこと坂東、ひょんなことから補欠の身分の気楽さを取り上げられて正選手の、しかもアンカーに抜擢されてしまう。ひどい方向音痴の彼女は、たったひとつ、右に曲がる箇所があるだけのコースと教えられたのだが・・・。 京都御所の敷地内に、グラウンドがあるんだ。知らなかった。「俺」も知らなかった。まさか地獄の釜のような真夏の京都で、野球をすることになるなんて・・・。 どちらも万城目ワールド全開の、ちょっと不思議なお話。特にタイトルになっている方は、理詰めの構成で、らしいなぁ、とほくそ笑みながら読んだ。快感。 万城目学の描く女性がとても好きだ。生き生きしていて、すぐそこにいるような気がしてくる臨場感。女子高生の描写は、これ以上砕けた表現だとちょっと嫌悪感を覚えるかもしれないが、そこは文学上の高校生としての表現を保っていて、好ましかった。若いっていいなぁ、と素直に思える彼女たち。「八月の・・・」シャオさんも知的でクール。 男たちは癖が強いのが多いが、「八月の・・・」は物語の性質上、抑えめである。それよりもあの3人の男たちの正体について、この終わり方?!と、読了直後は思ったが、これ以上続けたら野暮なのかもしれない。脳内で続きを作って楽しむことにした。お盆に読むのがぴったりの小説。 初候補から16年半にして、2024年1月17日、第17回直木賞受賞。 今更か!!おめでとうございます。
6投稿日: 2023.08.14
powered by ブクログAmazonの紹介より 京都が生んだ、やさしい奇跡。 ホルモー・シリーズ以来16年ぶり 京都×青春感動作 女子全国高校駅伝――都大路にピンチランナーとして挑む、絶望的に方向音痴な女子高校生。 謎の草野球大会――借金のカタに、早朝の御所G(グラウンド)でたまひで杯に参加する羽目になった大学生。 京都で起きる、幻のような出会いが生んだドラマとは――。 今度のマキメは、じんわり優しく、少し切ない 人生の、愛しく、ほろ苦い味わいを綴る傑作2篇 万城目さんの作品というと、「奇抜」「不思議な世界観」「登場人物の勢い」といったワードが思いつくのですが、個人的に今回はちょっと弱めかなと思いました。 一見、特に違和感のないスポーツでの一場面でしたので、普通のスポーツ青春小説かと思っていました。 ところが、後に奇妙で不思議な要素が加わります。話だけ聞くと、ゾワっと恐怖がくるのですが、恐怖感はありませんでした。みんなと一緒に応援している光景は、読んでいてほっこりしました。ただ、その裏にある真相を知るにつれて、切ない気持ちにもなりました。 京都を舞台にした2つの作品。〇〇通りといった京都の人なら誰でも知っている名称が登場し、より京都の雰囲気が味わえます。マラソンと野球、どちらも、登場人物がはっちゃけていましたが、ジワジワとくる優しさが良かったです。 京都✖️ファンタジーというと、森見さんのイメージが思い浮かぶのですが、こちらは個人というよりは団体での団結力が際立っていて、ある季節の青春の1ページを見たような感覚がありました。 個人的に「謎解き」も楽しみたいなと思っていたのですが、この作品は特にそういった要素は弱く、みんなでこの雰囲気を楽しもう!といった雰囲気があって、ちょっと物足りなさはあったかなと思いました。 それでも、どちらの作品も「優しい」奇跡を味わったことにより、良い余韻を浸れたなと思いました。
5投稿日: 2023.08.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
京都×青春+スポーツ=サイのコー!! 京都の冬と夏は地獄だ。住んだことがあるわけじゃないけれど、よく知っている。 その地獄の冬と夏に京都でスポーツをするって、これは地獄の二乗ではないのか。 けれど、そこにマキメ的ファンタジが加わるとなればこれはもうファンにとっては地獄の二乗から一転極楽浄土しかないってもんでして。 鴨川ホルモーで度肝を抜かれてから幾星霜。あのすっとこどっこいな青春がこんな形で昇華されて戻ってくるなんて。しかも感動を連れてくるなんて! 冬の京都の街を駆け抜ける駅伝女子たちや、灼熱真夏の御所グラウンドで野球に興じる男どもの、暑苦しくも汗臭くも感動マシマシな青春がまぶしすぎて苦しいっっ!! それにしても方向音痴が駅伝選手に全力で共感してしまったではないか!
6投稿日: 2023.08.08
powered by ブクログ本作は「十二月の都大路上下ル」、「8月の御所グラウンド」の2編からなる作品ですが、どちらも少し不思議でホッコリするお話だったように感じました。 まず「十二月の都大路上下ル」は女子駅伝の物語で、チームメイトの体調不良により急遽駅伝のアンカーを任された女の子のお話。突然のメンバー変更による緊張と絶望的な方向音痴を抱える少女のレースは果たしてどうなるのか?というストーリー。 キャラクターに万城目学さんっぽい味があって、それが好みだったかなぁと。 「8月の御所グラウンド」は、お盆期間中に突如予定がなくなった主人公が友達に誘われて、野球大会に参加するお話。 京都大学では実際に農Gや御所でソフトボールや野球の大会をしているとのことで、そこからインスパイアされたのかなぁと思いながら読んでました。 こちらはストーリーが個人的には好みで、少しの謎解き要素に京都という舞台効果もあって、現実にはあり得ないけどあり得ちゃいそう…みたいなストーリーになってるのが好みでした。それとオチも晴れ晴れとしてて読んでて気持ちいいラストでした。
33投稿日: 2023.08.05
powered by ブクログ【京都が生んだ、やさしい奇跡】ホルモー・シリーズ以来16年ぶり。京都×青春感動作。京都で起きる奇跡のような邂逅とドラマとは?
2投稿日: 2023.07.03
