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八月の御所グラウンド
八月の御所グラウンド
万城目学/文藝春秋
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総合評価

614件)
3.9
136
271
156
16
1
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    京都が舞台のファンタジー?小説。女子高生駅伝大会&草野球大会を巡る不思議なお話。京都の歴史と風情を感じる事ができました。直木賞受賞作という事ですが、軽いタッチですごく読みやすかったです。青春っていいなぁ〜

    16
    投稿日: 2024.09.02
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    万城目さんらしい異界京都の不思議な夏のお話。野球大会を続けるのは結局「彼ら」のため? 8月にこの小説を読めてよかった。

    1
    投稿日: 2024.09.02
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    いったい何年振りの万城目学?ホルモーに妙に湧き踊り、鹿男とトヨトミに裏切られ(いや、別に作家は裏切ってなどいない。勝手に裏切られたと思っただけ)、お別れだとばかりに遠ざかっていたけれども、直木賞受賞作とのことで、読んでみました。さらっと読めて、心地よい読後感で、良い意味で力の抜けた文体になったな、万城目学も大人になったと妙に感心した、って作家のほうが年長者で京大法科卒ですから、こんな上から目線などとんでもないのでありますが。万城目学の良いところは残して感じさせ、突拍子もないストーリーも、そう感じさせない話の運び方になっており、この作品は好きだな。表題作のほか、一作収録。どちらも良い。そして、1日遅れてしまったけど、8月の作品を、今読んだことも良かった。

    1
    投稿日: 2024.09.01
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    十二月の京都で、八月の京都で、不思議な体験をする主人公。 ボスは、たまひでのママのためだけでなく、ママのお兄さんのために、野球大会を守り続けているのだろうか。 送り火の最中、朽木と多聞が語るシーン、 多聞の、「みんな 、生きたかっただろうなあ」という言葉に、情感が込められていました。 最後の試合に、みんなで自転車に乗って来てくれたかなぁと思いを馳せつつ、来年の8月に映像化してくれたら嬉しいなと願っています。

    3
    投稿日: 2024.08.31
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    新聞の書評で読んで図書館で予約して半年待って、 忘れた頃に読むことが出来ました。京都を舞台にした本で、比較的土地勘もあるので、臨場感を感じながら読めました。一冊に2作掲載されていて、先ず 『十二月の都大路上下ル』は、女子高校駅伝の話で、ちょっとミーハーな高一の女の子が、思いがけなく 駅伝のアンカーで走る話。テンポよく気持ちよく、 楽しく読めて、それでも若さっていいな…と感動。 表題作な『八月の御所グラウンド』は、大学生男子が草野球に誘われる話で、一見、ナンセンスに見えて、戦時中に兵役にとられて戦死した沢村栄治投手まで登場する、奇想天外で、心に残る秀作。さすがに直木賞作家は巧い…と、しみじみ。

    1
    投稿日: 2024.08.31
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    良かった、すごく。 中高生に読んでほしいなぁって思う。 ⁡ 万城目学さんの小説をきちんと読んだことがなくて、直木賞受賞されていることと習い事の先生からおススメされて読んでみました。 ⁡ 中盤くらいまでで万城目学さんてファンタジー系を書かれる方なのねー楽しいお話なのかななんて思ってたのですが、違う違う、全然違う。 まさかそういうメッセージに繋げるの?!って 予想外の結論でした。

    2
    投稿日: 2024.08.31
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    夏の終わりの今にぴったりな、不思議なお話。 駅伝もよかったけれど、やはり2作目の野球の話がよかった! なぜか揃ってしまう、朝6時からの野球。 一緒に野球をしたメンバーの過去を思うと、つらいところもあるけれど、こうやって一緒に野球ができたことは心温かくなる。 京都というのが、また雰囲気を出していますよね。

    92
    投稿日: 2024.08.28
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    京都を舞台にした高校女子駅伝と草野球の2篇の話。京都の歴史に埋もれた不思議な魂が蘇り、なぜか気持ちを前向きに引き出してくれる。タイトルから青春熱血物語かと思ったが、独特の世界観がある2篇だった。

    2
    投稿日: 2024.08.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前半の凪いだ気持ちが、後半、どんどん先が気になって、最後は、爽やかで、温かい気持ちになりました。戦争から逃れられなかった若者たちの無念にも思いを馳せ、心から二度と繰り返してはいけないと改めて思わせてくれました。

    4
    投稿日: 2024.08.25
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    スポーツっていいね!大学生っていいな!と思えた作品。やっぱり京都と大学生は相性がいい。 生きること、やりたいことができること感謝をして生活をしたい。

    2
    投稿日: 2024.08.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    京都を舞台にした小編2作。 2作目の「八月の御所グラウンド」はまさに今、お盆期間の話だったので、より実感が湧いて感動出来た。切ないけど素敵な話だった。野球がやりたかったのに戦争に行って死んでしまった若者たち。京都だからこそ、こんなファンタジーも有り得ると思ってしまうのだろう。

    5
    投稿日: 2024.08.19
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    「八月の御所グラウンド」(万城目 学)を読んだ。 
万城目学さんが早朝の草野球を描いたらやっぱりこうなるよな。 
さわやかでユーモラスでそのくせものすごくせつなくて《あーやられた!》と唸らされる。 
W.P. キンセラ(永井淳 訳)の「シューレス・ジョー」を思い出した。 
「十二月の都大路上下(カケ)ル」
「八月の御所グラウンド」
の二篇収録。 
「十二月の都大路上下(カケ)ル」も楽しい。
(少し泣かされた)
私も筋金入りの方向音痴なので余計に感情移入してしまった。 
あー面白かった。

    8
    投稿日: 2024.08.18
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    大学時代、私も研究室対抗で京都の御所グラウンドで野球していたことを思い出した。そのときも友達の友達とか助っ人頼みながらやってたけど、もしかしたら本小説のような助っ人も居たのかも。

    1
    投稿日: 2024.08.18
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    読み終わって祖父のこと思い出してたら8月15日でした。新聞社のカメラマンだったので戦場で撮った写真を屋根裏に置いてて祖母が売れるんじゃない?と言ったら泣きながら全部庭で燃やしてたって子供の頃聞きました。最後の戦友会行ってくるわって言ってたの祖父が何歳の時だったかなぁ。不思議な体験もあったのかもしれません。聞いてみたかったです。

    1
    投稿日: 2024.08.17
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    まさにドンピシャな時期に偶然この本を読めました。 こういう話だとは知らなかったので、終戦時期と重なり余計に亡くなった人達の心情を改めて考える事が出来ました。 ちょっと不思議で、切なく、心が少し温かくなる話です。

    2
    投稿日: 2024.08.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「十二月の都大路上下る」は、素直に好きだった。 主人公のサカトゥーとチームメイトの咲桜莉の関係も、レースでお互いに刺激し合いながら共に走り、ふしぎな男たちを目撃した荒垣との関係も清々しくて、こういう関係、こういう時間を過ごせるのって、いいなあと思った。 「八月の御所グラウンド」には、やられてしまった。久しぶりで、泣きました。 主人公の朽木と多聞を中心に見れば、一夏のふしぎな体験を描いた青春小説と片付けられてしまうかもしれないけれど、草野球の試合にどこからともなく助っ人として現れた、えーちゃんたち三人を中心に見たら、これは戦争によって「奪われた青春の物語」なわけで、「もっと野球をしたかった」「もっと生きたかった」という三人の思いをしっかり受け止めなくてはと思った。 (本当はこれって、この三人だけの思いじゃないんだよね。そういう思いを抱えて死んでいった人たちがどれだけいたことか) 「たまひで杯」のなんだかよくわからない由来や、ユニークな登場人物たちによって、重たいだけの物語にしないからこそ、彼らの無念さがより深く伝わってきました。 「俺たち、ちゃんと生きてるか?」 最後のシーンも、しずかに心にしみてきました。 しっかりと受け止めた朽木と多聞の姿が未来への希望であり、万城目さんの願いなのかな。 いつ読んでも魅力的な物語だと思うけれど、もうすぐ八月十五日を迎えるこの時期にこの本を読めて、よかった。

    2
    投稿日: 2024.08.11
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    青春も感じられるし、万城目ワールドも感じられるし、全瞬間が面白かった。 全ての現象が「京都だから」でまとめられてるのはなんだかなあと思ったけど、戦死した球児が現代に現れ一緒に野球をしてる事に 「ただ野球がしたかったから」と解釈した彼等の気持ちは納得できる。 いろんな背景と感情があって、国の事情に振り回されて若くして戦死してるだけでも悲しくなるのに、ただ野球がしたかったから現代に現れたなんて余計に悲しさが増す。 新撰組と並走する駅伝の話も面白かった。 不思議な事が起きても、それは京都だから。 やっぱり京都は魅力的な場所だなあ。

    1
    投稿日: 2024.08.11
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    めっちゃ良かった。しみじみ… 京都の学生ライフのぞくと、もうちといろいろすれば良かったと毎度思う。 万城目さんの本はいくつか読んだけど、これが1番好きだなー 8月であることの意味。盆と戦争。甲子園の時期でもあり。 しっとり、京都を舞台にした二篇でした。

    1
    投稿日: 2024.08.10
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    京都が舞台の話は読んでいて楽しい。 個人的には野球の方が面白かった。 駅伝の方は、烏丸をとりまる、からすまると読んでしまうほど京都を知らない女子高生目線で、これはこれで修学旅行を思い出すような懐かしさを覚える。 野球の方は、京都の学生の話なので、2年住んだ私も近い感覚で読めた。夏の茹だる暑さも思い出す。出町柳も賀茂大橋も私の行動範囲だったので懐かしい。 話自体、面白かった。野球の方は途中で登場した中国人のシャオさんが何とも言えないスパイスになり面白さが増した。 そして、おじさん達のマドンナのための何十年も続くたまひで杯。ご褒美はたまひでのママのチュウ。そのために若者達を巻き込む老害。もう本当笑える! いや、京都の夏やばいから!教授が若い時と暑さ違うはずだから!そんな老害の被害に遭いながら、だんだんハマっていく若者達。とフェードアウトしていく若者達。そしてその穴を埋めるために加わる人たち。それだけで面白かったが、違う展開になっていき、面白く読み終えた。

    13
    投稿日: 2024.08.10
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    1話目は、真冬の空気感やスタート前の雰囲気など細かく書かれていて駅伝の雰囲気を感じることができた。2話目は丁度今くらいの真夏の話で暇を持て余した大学生が所属の違うメンバー達と野球をするのは新鮮で良いシチュエーションだと思った。都市伝説的な話はどうだったのか気になる。入学から半年後に学徒出陣で亡くなったなんて悲し過ぎるし、今のありがたみを感じた。

    2
    投稿日: 2024.08.09
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    タイトルから単純に、8月なのでこれを読まなくては…という動機で気軽に読み始めたのですが、期待値以上に良かったです。これまたタイトルから勝手にスポ根、あるいはスポーツ青春物かと思っていたのですが、『十二月の都大路上下ル』の方は確かにそんな雰囲気でしたが、表題の方はちがいました。寄せ集めメンバーによる野球なのでどこかズッコケみがあるようなユニークさを描こうとしているのかと思いきや…これはズルかった(涙)。やはり、お盆とか終戦記念日とかある8月に読むのにふさわしい物語ですね。 京都という土地はひょっとしたらこんな奇跡が起こりうるものなのでしょうか?修学旅行でしか行ったことが無いのですが、そんな気がしました。 「みんな、野球がやりたかったんだ」 戦争と平和について語られることの多いこの時期(8月)、もっと生きていたかったのに生きられなかった人達の思いに心を馳せる、そんなきっかけを作ってくれる物語。 少し、映画『フィールド・オブ・ドリームス』を彷彿とさせますね。 この小説も映画になりそう…

    8
    投稿日: 2024.08.08
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    万城目学さんの本、初読みでした。 少し物足りない感があったのですが、不思議な感じと生を感じられた。読んだ時期も偶然ですがちょうど良かった! 『鹿男あをによし』をドラマで見たことがあって、あーこの不思議な感じ なるほど~って思っちゃいました。万城目学さんの本、また読もうと思いました。

    18
    投稿日: 2024.08.07
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    『十二月の都大路上下ル』は高校駅伝の話で、超方向音痴の女子高生坂東ことサカトゥーが新選組を目撃してしまう。表題作の『八月の御所グラウンド』は、草野球の試合に駆り出された大学生の朽木が、学徒出陣で戦死した選手達とプレーする話。舞台が京都、そして八月のお盆前であるというだけで、ハチャメチャな設定もまぁあるだろうなと思える不思議。

    7
    投稿日: 2024.08.07
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    二篇の小説。どちらも面白かった。特に表題作。戦争を知らない僕らが、戦争について思うことを表現するとしたら、まさしくこういう物語がしっくり来るんだろうなぁ。

    3
    投稿日: 2024.08.06
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    スポーツ系の小説、久しぶりに読んだ。 スポ根!!ってほどではないけれど、じんわりとした火が心地良くて、どこか不思議で。 学生時代の部活のような、何かに夢中になる時間をまた過ごしたいなと思わせてくれる作品。 ここで終わるの?!感は否めないが、それもこの作品の不思議な魅力に繋がっているのかなぁと思ったり。

    1
    投稿日: 2024.08.05
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    「十二月の都大路上下」「八月の御所グラウンド」どちらも、さわやかな読後感だった。 どちらも、過去と現在がシンクロするところが良かった。 昔の人に会ってみたいな。万城目さんは、女子の気持ちも男子の気持ちも気負いなく描けているところがいい。 「八月の御所グラウンド」は、青春を感じながら、戦時中の人々の想いにも想像を膨らませることができた。しみじみ.....。これからお盆、そして高校野球もはじまるので、いいタイミングで読むことができた。 万城目ファンだけでなく、野球好きの方、おすすめ!

    8
    投稿日: 2024.08.05
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    大きな事件があるわけではない。派手な出来事があるわけでもない。それでも、沁みてくるのが万城目学の文章ですね。読後が実に爽やかです。

    2
    投稿日: 2024.08.05
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    本作も万城目学節がしっかりと発揮されていて非常に満足した。完全フィクションでも完全ノンフィクションでもないところは彼の得意分野で、読んでいて誰もが惹き込まれる。ノンフィクションの部分については、それについての知識がないほうが読んだ後に色々調べてみたくなるので心配はいらない。 今作は万城目学にしてはめずらしく最後の締めをせずに話が終わっていた。この点については賛否両論あるだろう。私は万城目学のバチッと終わらせるスタイルも非常に好きなので、何となく不完全燃焼だと感じる方は彼の他の作品も読んでみてほしい。 追記 他の方も触れているが今回は帯の内容がとっても残念だなと思った。裏表紙側はおとなしいが、表紙側が盛大にネタバレをしてしまっているのは如何なものかと思ってしまった。 (ちなみに私は帯ネタバレ対策をして全く帯に目を通さずに読んでいたので無事回避)

    2
    投稿日: 2024.08.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    えっ、これで終わるの?という拍子抜け感が否めない。 マラソン中に並走してきたあの集団は、ランナーの2人にしか見えていなかった。草野球に参加してくれる彼らは、戦時中に亡くなった人物であった。 その設定に対しては素直になるほどとやや驚く気持ちがあったものの、 その後が尻すぼみで何も膨らまない。 読者に余韻を任せるタイプなのかもしれないが、単純に面白み・うまみが少ないと感じてしまった。 というか帯で盛大なネタバレしてるし、その帯以上のことも起こらないけど大丈夫そ?

    3
    投稿日: 2024.08.04
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    24/08/03読了 表題作を夏に読めたのよかった。 十二月の話と合わせて収録なのなんだろうなと思いながら読み進めてたので、気づいて沁みた。

    1
    投稿日: 2024.08.04
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    いい話でした。終戦記念日とお盆と高校野球の夏、今が読み頃。野球ファンが読んで「ちゃんと生きよう」と思えたらいいですね。

    2
    投稿日: 2024.08.03
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    大好きな万城目さんの作品が直木賞!と飛び跳ねて、買いに行って、楽しみすぎて読み終えるの嫌で今日まで温めてた(笑)京都が舞台で、そして期待通り「現実的ではないけれど京都だからあるかもしれない」と思わせる登場人物と物語。題名被りで8月に読んでよかったかも。戦争というものの無意味さ、虚しさをこの夏に再度考えた作品でした。どうか、無意味な争いでたくさんの夢や希望、みんなのやりたいことが途切れませんように。続編も早く読みたい!

    3
    投稿日: 2024.08.02
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    表題作は、爽やかで切ない話だった。この酷暑の夏読むのにピッタリかもしれない。 もう1つのお話もほっこりして好きだった。

    15
    投稿日: 2024.07.31
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    前半はいつもの万城目ワールド全開の軽快な作品かと思ったけど、中国人留学生のシャオさんが登場したあたりから趣を変えていきます。読み終わった直後には、京都の御所グラウンドに立ち昇る陽炎と消えゆく大文字焼きが目に浮かびました。素晴らしい作品だと思います。

    10
    投稿日: 2024.07.31
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    思いもかけない展開に引き込まれた。軽い読み物を想像していたら、途中から、正座をして読みたい気持ちになりました。温かい読後感。

    1
    投稿日: 2024.07.30
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    少し不思議なお話 もしかしたら、自分の周りにも、昔生きていた方がいるかも 心がほんわか温かくなりました

    4
    投稿日: 2024.07.30
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    京都を舞台にした万城目さんらしいファンタジー。 駅伝のはシュールで笑えた。コスプレだと思ったって…。 御所グラウンドは切ないけど、楽しいから来るんだろうというとらえ方が令和っぽい?なんだか爽やかな気分になった。 えいちゃんのことは知識としては知っていたけど、戦争の犠牲になったことは初めて知った。本文にもあったけど「みんな生きたかっただろうなぁ」と。 直木賞受賞作。

    9
    投稿日: 2024.07.30
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    万城目さんは今回で2作目。 今作は駅伝モノかーと読んでいたら突然心霊モノのような展開になりトリプルアクセルでピューっと飛ばされたような感じになったらすぐ終わってしまってさらに両頬を往復ビンタされたような感じに陥ってしまった(⌒-⌒; ) 基本的に前情報を入れないで読むので予想外の展開に面食らうこともあるのだがここまでのは初めてでこっちが「アイヤー」と言いたくなってしまったよ!! でもって表題に移っていくのだが、読み終わってようやく『十二月〜』は前振りだったのかなーと思えたが作品紹介を見たらそういうわけでもないような気もするしやや謎。 セリフや設定の中に独特の世界観を感じさせてくれたし、この時期に読めたことによって感じることもあった作品。 来月京都に行くので何となくでも雰囲気を感じれたら良いな〜。

    48
    投稿日: 2024.07.28
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    もっと長編作として読みたかった…くらい燻っている火が少しずつ大きく熱くなっていくような、そんな物語でした。 十二月の都大路上下ルは、何というかサクッと終わってしまった感があって、これこそ続編を読みたい!と思いました。 八月の御所グラウンドは、どこに話が繋がるんだろうなぁと思ってたけど、まさかそうくるとは。 「なぁ、朽木。俺たち、ちゃんと生きてるか?」 はっとさせられた。 偶然にもお盆がもうすぐやってくる。ダラダラと甘えたことを言ってないで、しっかりとそして楽しく生きようと思いました。

    10
    投稿日: 2024.07.26
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    生きたくても生きることができなかった時代に、好きな野球を戦争によって奪われた時代に、運命というには残酷でさぞ無念だっただろう3人が、時代を超えておもいっきり野球ができたら素敵だなと思う。2作とも不思議で素敵なストーリーだった。

    14
    投稿日: 2024.07.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2024/7/読了 遂に! 直木賞を獲ったマキメ先生の受賞作である。 お盆休みの時期で、メンバーが揃うかすらも怪しい野球大会、〈たまひで杯〉だが、何故だかメンバーは揃い試合が成立。そして、土壇場で頭数を合わせてくれた助っ人の正体は――? 理詰めでいけば、有り得ざることが起きているのだが、それを「そんなこともあるんじゃない?」くらいの感覚で、ふんわり受け入れているこの世界感。意地悪くいえば思考放棄かも知れないが、それで素敵な“場”ができているなら良いじゃないか。

    18
    投稿日: 2024.07.21
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    京都を舞台に起こるスポーツ青春小説です。 直木賞受賞作ということで図書館で予約してやっと読めました。 1作目は駅伝。2作目は草野球。 どちらも摩訶不思議な登場人物がでてくるんですがどっちともつかないラストになります。 私は2作目の草野球のほうが好きかな。 確かに沢村栄治ももっと野球したかっただろうなあ・・・。

    1
    投稿日: 2024.07.21
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    あり得ない設定ではあるが、楽しめた。もうすぐ8月15日。19歳、20歳で学徒出陣させられた若者のことを思うと、ちゃんと生きなければと思った

    92
    投稿日: 2024.07.20
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    二本立てですが、「八月の御所グランド」の方が私は好きです。 単なるファンタジーではなく、色々と感じるところがあります。 皆さんもこの作品を読めば、クソ暑い夏の京都に行きたくなるのではないでしょうか。 少なくとも私はこの夏京都に行こうと思いました。 堕落した学生時代を思い出しつつ、襟を正して明日からしっかり生きなければと思いました。

    2
    投稿日: 2024.07.18
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    大好きな万城目学と直木賞受賞作ということで読んでみた。 短編二作品で構成されている。 ひとつ目は、スーパー方向音痴な陸上女子が高校女子駅伝を走る話。 読んでても青春を感じられる話では女子高生の微妙な他人への気遣い感とスポーツ小説の要素が入ってて面白い。 ふたつ目は、京都の御所グラウンドで八月のお盆シーズンに行われる野球大会の話。 フィールドオブドリームズのようなストーリーで、最初はイヤイヤ野球に参加していた主人公がドンドン野球を楽しんでいく話と別の話が並行して進んでいく。 自分の子供時代にとにかく野球が楽しかったのを思い出す。 やっぱり野球だなって思う話でした。

    2
    投稿日: 2024.07.17
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    読了。面白くて一気に読んじゃった。 読みやすく、爽やかな読後感。何より万城目作品ならではの不思議な要素が中盤からどっと押し寄せてくる。散々惹き付けられてからのラストの余韻は堪らん。どっぷり京都。じんわり火が灯る。

    3
    投稿日: 2024.07.15
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    はて、真相は?そりゃ彼らは壬生狼であり、はたまた伝説の剛腕投手と野球を愛する学徒兵たちであってほしい。久々のリドル・ストーリーでありました。京都という深い歴史のまちで、近現代の戦さに翻弄されて散っていった彼らが、月並みな女子高生や大学生のスポーツイベントに出現する(全国高校駅伝を駆けるサカトゥーを月並みというのは失礼かな)。あの幻がリアルの若者たちに特別なメッセージを与えるわけじゃないけど、なにか消極的な心に火を灯す一助になってくれたのかも。都大路と京都御所を舞台とし若者をワキに、幻をシテに描く現代能楽。

    4
    投稿日: 2024.07.15
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    「十二月の都大路上下ル」 サカトゥーの方向音痴と読み間違えの落ち度が、とてもかわいいし、なんか愛されるキャラだなと感じます。でも本チャンはメッチャ強っ!こういう子いますね。 「八月の御所グラウンド」 恋愛系で始まるからちょっと退屈だなとはじめは思いました。しかも野球があまり興味がないので、こちらもどうなるのかと思いました。 しかし興味なくてもこんな変化球なら誰でも楽しく読めるようになっていたし、何より暑い夏に読むにはピッタリでした。京都の夏、しかも8月ならなお臨場感ありますね。 あとシャオさんは単刀直入な性格らしいですが、中国語訛りの日本語の喋り方を想像するときっとかわいいだろうなと思いました。 表紙の真ん中辺りに人がいると思いますが、わたしは老眼で人数までわかりません。もし6人だったら意味があるのかなと思いました。 表紙の帯に「感動と感涙」の傑作青春小説と書かれていましたが、正直、泣きもせず感動もせず。でも面白いし、笑いどころもあり、そして京都のお盆の情景が素敵でした。

    22
    投稿日: 2024.07.15
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    第170回直木賞受賞。 万城目ワールド。 でも今まで読んできたモノよりは、少し柔らかめで、初心者も入りやすい。。。 でも、やはり私は入り込めず、、。 残念。

    2
    投稿日: 2024.07.14
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     現代の中に紛れ込んだファンタジーとの接点を描いた京都が舞台の二篇のお話でした。  前半は、冬の京都を舞台とした『十二月の都大路路上下ル』。冬の都大路といえば、陸上に疎い人でも名前くらいは知っている全国高校駅伝の代名詞。そこに挑む女子陸上部の駅伝チームは、出走前日にしてメンバー変更があった。体調不良の選手に代わって走ることとなった主人公は一年生で、しかも超絶と言っていいほどの方向音痴。しかし、走り出したところで奇妙なものを見てしまう。  後半は、夏の京都を舞台とした『八月の御所グランド』。灼熱地獄と化した夏の京都盆地から逃げ出すことに失敗した大学生の主人公は、借金のカタに何故か学生・社会人が入り混じる早朝の草野球の試合に駆り出されることに。『たまひで杯』という局所的に伝統のあるそのリーグ戦の試合は、毎回当日の朝まで人数が集まるかどうかというギリギリの状態なのに、何故か人数がそろう。そのうち、試合の度に助っ人として参加してくれる物好きな野球好きに、何か秘密があるのではないかと気付いてしまうが。  前半も後半も、京都が舞台の話ということで、底冷えのする冬の京都の寒々しさと、山々に囲まれて逃げ場のない夏の京都の蒸された暑さを一冊で感じられるようでした。  前半は、スポーツものとして読むのであれば超絶方向音痴のピンチランナーというだけでも面白みがある半面、ファンタジーな要素の旨味をあまり感じることができませんでした。もう少し、あの雪の中で何かが起きたり違うことが起きれば印象が変わったかもしれません。SF(少し不思議)な話として読む分には物足りない気がしました。  後半は、少し長めのお話だったこともあり、初めはしぶしぶの体だった主人公が段々と野球をするのが楽しい、楽しみだと感じるように変わっていく過程を読み手も一緒に楽しむことができました。酔狂を通り越して『狂』の類だとしても、ただ楽しいと思える何かがあるということは羨ましいことです。  しかし、一体自分たちは誰と野球をしていたんだ、と考え出したところから物語の雰囲気ががらりと変わりました。京都の、大昔の古い歴史とまでは言わない、まだかろうじて見聞きしたことのある範囲で想像ができるレベルの昔に起きた事実を紐解いていくにつれ、熱気でゆらめく陽炎の向こうに立つ彼らの姿を想像しました。  ただ、野球が好きだったのだろう人たちのことを、ただそれだけのことができない時代に生きた人たちのことを、じわりと考えさせられる話でした。  夏本番の前に読めてよかったと思います。  同作者さんの本は多く出版されているようなので、また改めて機会があれば読んでみたいものです。

    2
    投稿日: 2024.07.14
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    万城目学、有名どころながら一度も読んだことがなかった。直木賞受賞作ということで気になって読んだが、私にはあまりハマらなかった。 謎解き的な面白さを感じる部分もあるが、登場人物の心情の描写に惹かれるでもなく、かといってストーリーに圧倒されるものがあるわけでもなく、味気ないような気がした。

    3
    投稿日: 2024.07.13
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    初めての万城目作品。面白かった! 2篇収録されていて、どちらもすぐにその世界へ入り込めてあっという間に読めた。 『十二月の都大路上下ル』のレースシーンは、テレビで観戦しているのと同じくらい臨場感があってワクワクした。方向音痴な主人公のおかげで緊迫した空気感だけで終わらなかったのがまた面白かったんだと思う。 『八月の御所グラウンド』たまひで杯という草野球に初めは嫌々仕方なしに参加した主人公。物語の最初は何となく身体に力が入っていないような印象だったけれど、回数を重ねる事に想いが少しずつ変わり最後の方は初めよりもシャンとしてたと思う。そういうところが読んでいて気持ち良かった。ちょっと不思議な話だけど、グッとくるところもあった。最後どうなったかな。 【みんな,野球がしたいんだろ?なら、やろうぜ】 あの場面での、このセリフがカッコいい!

    4
    投稿日: 2024.07.13
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    直木賞を受賞したということで手に取った作品。万城目さんは何度もノミネートされていますが受賞にはなかなか至らなかった作家ですが、ついに受賞されたということで気になり読むことになった。 表題作は展開が読めなくて、先が気になり頁を繰る手が止まらなかった。数十年御所Gで続くたまひで杯という草野球大会に始まり、野球に関心のある留学生が登場し、最後にはまさかの沢村栄治が出てくるという展開。球界の偉人が出てくるとは全く予想外で読んでいて驚いた。京都だからこんなこともあるのかなと思いながら、京都の長い歴史を考えると多少不思議なこともあるのかと勝手に納得し読み終えた。 別れた恋人に「あなたには、火がない」と言われた朽木だが、たまひで杯に出会い、球界の偉人と野球をやるうちに心を燃やす対象を見つけることができたのだろうと思うと嬉しい。

    25
    投稿日: 2024.07.13
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    今更ですが、読むのは初めての万城目学作品。(映像はいくつかあり。) 高校女子駅伝と 草野球(に近い)の2本収録。 駅伝の方は軽いファンタジーで読みやすい。 野球の方もファンタジーだが、ちょっと涙腺にきた。 今日がお盆の入りの日(東京なので7/13)だからかな。 自分には京都人の親族が現在形で在住(御所まで徒歩数分の場所)しているので、 景色もありありと浮かびとても楽しめた。 かつて、自分の思い願う人生が許されなかった志半ばの若い人たちに思いをはせ 幸いなことに自分は中年にまでなれたことに感謝をして 今日は亡き父のお迎えに実家に行く。

    8
    投稿日: 2024.07.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読んでいて?となりかけていたが後半になるにつれ盛り上がる。のだけど、フっと話が終わってしまう。蛍みたいな小説。駅伝の話はキリよく終わってたのだが、この話はもう少し読みたかった。ただ、沢村栄治との草野球、観てはみたいけど参加は遠慮しとこう。。。

    1
    投稿日: 2024.07.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

     これが直木賞作品!? 受賞作全てを読んできたわけではないが、各段に読みやすい、軽い作品ではなかろうか?  そして、これが万城目学の代表作?! いや、ならないだろうなあ(本作だけでは)。  作風こそ、初期のころ、いや、処女作の『鴨川ホルモー』の舞台、自身の学生時代を過ごした思い出の地、京都に舞い戻り、歴史を取り入れた摩訶不思議なテイストは懐かしい。  ちょうど、本書を読み終わるころ、書店で直木賞受賞後の初作品として『六月のぶりぶりぎっちょう』が並ぶようになった。なるほど、タイトルから分かるように、今、『オール讀物』でこのシリーズが定期的に掲載されているのだろう。帯には“直木賞受賞シリーズ”とある。『〇月のxxx』と題した京都を舞台とした作品群なのだろう。  であれば、それらのシリーズが完了したところで、この京都をめぐる一連の現代のおとぎ話の全貌が知れるのではなかろうか?   本作も2編が収められており、2作目にあたる表題作の中に、1作目の「十二月の都大路上下(カケ)ル」の陸上部ベンチコートが登場したり、完全な連作ではないが、それとなく関連性を滲ませている。なにしろ、「八月の~」には、『鴨川ホルモー』の重要ポイントである居酒屋「べろべろばあ」が登場してるのだ。なにかしら仕込みがあると思っていいのではなかろうか。  今作、きわめてストレートな爽やか青春譚かと思い読み進めたが、やはり出たなと、歴史の亡霊?登場というところでニヤリとさせられた。一方で、万城目、なにも変わってないじゃんとも思わされ、では、何故、このテイストで、いまさら直木賞とも訝って読み終えてしまったのも、正直な気持ち。  あえて、これじゃ万城目らしくない!と言っておこう。そう、このままじゃあ、らしくないのだ。  きっと、『六月のぶりぶりぎっちょう』以下、数作品を通じ、月ごとのエピソードに彩られた一年が締めくくられたときに、京都を舞台とした一大絵巻、大曼荼羅が出来上がるのではなかろうか?!  ホルモーやトヨトミで見せた、歴史の綾を自在に操り、巧みに辻褄合わせをした、あの手練れを、また見せてもらいたい。  大いなる期待を込めて、初期からのファンとしては、ひとまず、直木賞受賞、おめでとう!!!

    7
    投稿日: 2024.07.08
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    京都で起きた少し不思議な奇跡のような物語が二篇。 熱いなぁ!青春だなぁ! 二篇とも、思わぬ形でそれぞれスポーツに参加することになるのだが、やっぱり、スポーツっていいね。 万城目さんの文章は淡々としているが、そこから、優しさと、切なさと、胸の奥底からグッとくる熱いものを感じた。 「十二月の都大路上下ル」は、女子全国高校駅伝にピンチランナーとして挑む、絶望的に方向音痴な女子高校生の短編物語。 ちょんまげがどう繋がるのかぁと不思議に思いながら読み進めた。きっと、来年また会えるね。爽やかな読後感だった。 「八月の御所グラウンド」は、謎の草野球大会たまひで杯に参加する羽目になった大学生の中編物語。 こんなに優しく切ない奇跡があるんだね。戦争で命を、青春を、夢を、すべてを失った青年たちを想うと胸がキュッとする。純粋に野球を楽しみたかっただけなんだよね。 万城目学さんの「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」が好きで、他の作品も読みたいなぁとずっと思っていた。 こういう優しい読後感の小説が多いのだろうか。 もう少し他の作品も読んでみようかな。

    60
    投稿日: 2024.07.06
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    直木賞受賞作品で京都を舞台にした二つの青春話 「十二月の都大路上下ル」 女子全国高校駅伝(通称「都大路」)にピンチランナーで出場することになった坂東の不思議で青春な1ページのお話 「八月の御所グラウンド」 主人公は、京大4回生の朽木君 にわかのチームメイトと知る人ぞ知る御所のグラウンドで謎の草野球大会「たまひで杯」に出場するお話 冒頭の京都の夏の猛暑の描写が京都を知る者には染みます シャオさん、えーちゃんなど魅力的なキャラクターが登場します 特に中国人留学生の烈女シャオさんの振る舞いが痛快で最近中国人女性と関わることが多い私としてはうんうんそうそうなんて思いながら楽しく読みました えーちゃんや仲間たちとの野球を通じた不思議な交流 京都の町並み、京大生、中国人、お盆、戦争への怒りなどがいい塩梅でミックスされたほろ苦い味のあるお話で高評価です 鴨川ホルモー以来の「三条木屋町べろべろばあ」の登場にも心躍りました

    3
    投稿日: 2024.07.05
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    京都に住んでいるので読み終わった週末、実際に御所グラウンドに訪れた。 実際にそこで野球が行われているのではないかと錯覚するほど、小説にのめり込んでいたとそこで実感した。 個人的には中国人の女の子が趣があった。

    2
    投稿日: 2024.07.04
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    借金のカタに、8月早朝の草野球への参加を余儀なくされた大学生。やっと揃った9人ギリギリのチームの緩いような試合。人数を揃える為にツテで参加した若者達。 千年の歴史を持ち、陰陽師が跋扈した京都ならではの不思議世界観が妙にリアル。 149ページでゾワッと鳥肌たった。直木賞に選んで下さった事に感謝。

    12
    投稿日: 2024.07.04
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    万城目学さん初読み。直木賞受賞作ということで手にとってみた。 うん、普通に面白かったです。 でもでも、どの辺りが評価されての受賞なんだろう? 自分が勝手に想像していたものよりも、かなり軽めの読み心地で… 色々起こる不思議な出来事も、ここは京都だからっていう解釈であってますか? 皆さんのレビューを見ていると他の作品の方がおすすめとの声もあるので、別の本も読んで、万城目さんの世界観を探ってみようと思う。

    48
    投稿日: 2024.07.02
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    万城目さん、大好きだけど読み始めてからノってくるまでに時間がかかるから積読してしまいがちだった。けど今作はめちゃくちゃ読みやすくてふた晩で読んでしまってびっくり...!『鹿男あをによし』『鴨川ホルモー』あたりは私自身も中高生。高校生や大学生、京都の位置関係の解像度が上がっているからなのか、駅伝大好きでキーワードがナチュラルに入ってくるからなのか。 真実を全て明かさず明日も「野球しようぜ!」なの、彼らも救われただろう。八月になる前に読み切れてよかった。次はぶりぶりぎっちょう。

    1
    投稿日: 2024.07.02
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    楽しく読みました。 どちらももうちょっとこの世界にいたいと思いました。 京都だけにこんなこともあるかもな~って感じです。

    1
    投稿日: 2024.07.01
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     「鴨川ホルモー」、「鹿男あをによし」を読んだ時の衝撃と面白さはなかった。万城目さん、大人になったなぁという感想。でも京都に脈々と息づく歴史を現代にも感じさせる作風は変わっていなくて安心しました。

    1
    投稿日: 2024.06.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めて万城目学の文章を読んだ。 映像化されたものはいろいろ見てるけど。 文章は読みやすくて、一瞬で読み終わった。 全部に霊的なものが絡んでくる感じか。 京都だから?笑 怖くなくて、ちょっとワクワクするやつ。 同じくその霊的なものと関わった人と、秘密を共有して思わず絆が生まれる感じも、ワクワクした。

    0
    投稿日: 2024.06.30
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    京都の御所グラウンドは、たまに横を通っていますが、そこではそんな面白いことが!? と、足を止めるようになりました。 個人的には一話目が良かったな

    7
    投稿日: 2024.06.25
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    万城目さんの過去作品は いづれも楽しめたが、今回の作品は、過去に他作家にて味わったように思えた。 何故 直木賞作品なのだろう?

    1
    投稿日: 2024.06.24
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    万城目さんの作品は、大学生時代を過ごした京都を思い出させてくれて、元気が出るけど、少し切ない感じがします。

    0
    投稿日: 2024.06.23
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    京都を舞台にした2篇が収録されている直木賞受賞作。 多聞の口からこぼれた「みんな、生きたかっただろうなあ」の一言にグッときた。 今作は短編で少し世界観に浸りきれなかったので、次は長編の「とっぴんぱらりの風太郎」を読んでみようと思う。

    4
    投稿日: 2024.06.23
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    ホルモー、鹿男に次いで万城目作品3作目でした。他二作品に比べてとっぴすぎる前提はないものの、「京都だからな」でなぜか納得してしまう素敵なストーリーでした。読みやすさも、キャラクターも掘り下げられてないのに魅力的。凡読者としては、もっと読みたい!続きを知りたい!です笑

    5
    投稿日: 2024.06.22
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    万城目さんの小説を久々に読みました。 あれ?読みやすい、、、と第一印象。以前読んだ小説はなかなかのクセがあったように思いましたが、8月の御所グラウンドは読みやすかったです。 どちらも京都が舞台の内容で、誰も傷つかない、心が優しくなれる話でした。登場人物がみんないい人。直木賞受賞作なんですね、知らずに読んでいました。

    2
    投稿日: 2024.06.22
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    いつもとちがい読みやすかった。 登場人物皆がすてきな万城目ワールド。火がない…そんな人生は面白くないってメッセージを頂きました。感動しました。

    9
    投稿日: 2024.06.21
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    京都での12月の全国高校駅伝、8月の御所G早朝野球の2作。 スポーツ+不思議のお話。 感動ということはないが、登場キャラにも好感が持て、じんわりとくる読後感を味わった。 24-12

    1
    投稿日: 2024.06.21
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    学生時代を京都で過ごした。 アルバイトしながら夏を過ごしたこともある。 京都には、逢魔が時という言葉に相応しいような時間と場所がある。 万城目学氏の作品には、京都の学生のはちゃはちゃな、でも時には深く考える感じと、若者の疾走感と、夕暮れ時の深く暗い感じと、盆地のものすごい暑さが溶け込んでいる。 本書には、表題作と女子駅伝を題材にした中編の二篇が収められている。 その疾走感は、鴨川ホルモーを彷彿とさせる。 そして漂う京都の歴史のベール感も。 面白くて一気読みした。

    10
    投稿日: 2024.06.20
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    京都を舞台とした、駅伝と草野球のお話し。 直木賞受賞作。 ファンタジー?なのかな? もう少しどんでん返し的なものがあるのかなぁと思い読み進めていきましたが… でも爽やかな読後感です。

    37
    投稿日: 2024.06.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読みやすく優しい青春物語。 それでいて確かに万城目さんの作品だと感じる。 人の気持ちが動く瞬間を感じられる、八月の御所グラウンドの終わり方が好き。

    3
    投稿日: 2024.06.19
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    直木賞受賞作ということで読んでみた。 確かに郷愁を誘う京都の風景。新撰組や沢村栄治をオマージュした話は読みやすいのだが、だからどうした?という疑念も残る。舞台が京都だから、何となく誤魔化されていないか。 とはいえ、京都に旅行したい気分になるにはおすすめの本である。

    2
    投稿日: 2024.06.18
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    優しいほろにが小説 日本人が持ってる戦争に対する悲しみ?を少し感じさせる。日本人が共感できる悲しみも持った作品だと感じた。 京都だからファンタジーなことが起きてもおかしくない。 鴨川ホルモーで出てきたべろべろばぁー?出てきて嬉しかった。

    3
    投稿日: 2024.06.17
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    前半の十二月の都大路上下ル 先輩の不調によりピンチランナーとして女子全国高校駅伝に挑んだ方向音痴の女子高生。 壬生の新撰組の亡霊と一緒に走るサカトゥ。 爽やかな青春物語です。 後半の八月の御所グラウンドは 謎の草野球大会でした。

    81
    投稿日: 2024.06.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    直木賞170回(2023下半期)受賞作。 十二月の都大路上下ル(女子全国高校駅伝) 八月の御所グラウンド(早朝の野球試合) 登場人物が過去の人々と交わる不思議な出来事に遭遇するが、それが少しも怖いことではなく心に残り心温まる内容。

    0
    投稿日: 2024.06.15
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    初めての万城目さん 前情報無しで読み始め、途中まで読みやすいスポーツ系かと... 直木賞受賞作品なんですね あるある満載の京都という土地柄や季節が相まった作品 やりたいことが出来る自由に感謝です

    8
    投稿日: 2024.06.15
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    これまでの万城目作品と比べると万城目ワールド感が薄く感じた。もっと奇想天外で破茶滅茶でみんな一生懸命な万城目作品の方が好みなので、そう感じるのかもしれない。

    1
    投稿日: 2024.06.15
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    第170回直木賞受賞作。 「12月の都大路上下ル」と表題の「八月の御所グラウンド」からなる。 なぜ猛暑真っ盛りの京都で野球をするのか。 助っ人として登場する3人とは? ただ彼らは生きたかった、野球をしたかったのだろう。 何を語るわけではないのに、彼らの思いがグッと心に刺さる。 多聞は無事に卒業できただろうか(笑)

    8
    投稿日: 2024.06.15
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    万城目学が直木賞。 そんな時代が来るなんて。 と思いつつ、読んで納得。 いつもの万城目さんとはちょっと違う。 何というか、とっても読み易い。 テーマもすっごく明確。 いつもと違うけど、これはこれで好き。

    1
    投稿日: 2024.06.15
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    十二月の方ももちろん面白かった。だけど、八月の方、久しぶりに万城目学の本を読んだけどこれぞ万城目学!って感じでかなり引き込まれた。どんでん返しじゃないけど、読み始めた時思いもしなかった方向に話が進んでワクワク、そして悲しい。アトラクションのように楽しめた。

    0
    投稿日: 2024.06.14
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    意外な展開だった。 京都の街の不思議な魅力を感じる。 読み終わって、生きていることをかみしめた。 ただ、読むタイミングがよくなかった(俺たちの箱根駅伝 上を読み終わった状態)。同じスポーツものだけれど、方向性が違うので、切り替えがうまくいかず。しかも都大路の話から入るもんだから……スポーツ小説としては少し物足りないけれど、読後感はとても良かった。

    41
    投稿日: 2024.06.14
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    御所グラウンドで出会うあの世のものたちとのファンタジー。静かに反戦や平和をうたう。セカンドハウスや健勲神社、大文字…。懐かしい時空、京都の磁場にいざなわれる。

    2
    投稿日: 2024.06.13
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    個人的には直木賞受賞作(八月の御所グラウンド)より巻頭の『十二月の都大路上下ル』の方が面白かったのですが。。。

    1
    投稿日: 2024.06.12
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    図書館で借りた本 2023年下半期(第170回)直木賞受賞作 万城目学さんの本を読んだのは『プリンセス・トヨトミ』以来、2冊目。今回の本は短編と中編の2作。プリンセス・トヨトミは映画の予告を見てから読んだと思うので、恐らくは2011年かその翌年に読んだはず。割と間が空いてしまった。 プリンセス・トヨトミは割と面白かったという記憶はあるけど、内容はほとんど覚えていない。トヨトミは豊臣秀吉のトヨトミで、主人公の女の子は現代の女子だったという記憶。今回の2作品は、ともに過去の人物が現代にやってきている点が共通している。最初の短編では赤穂浪士が、2作目の中編では沢村栄治が出てくる。 万城目学氏の作品は全て過去との不思議な繋がりが描かれてる?ワンパターンなのかもしれないけれど、書ける話は多そう。 深く感動するまではいかないけれど、読みやすくて読後感の良い2作品だった。

    1
    投稿日: 2024.06.12
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    夏の京都で起こる不思議な2つのエピソード。文面はさらりとしつつも読後は生きていることの大切さを感じる。

    2
    投稿日: 2024.06.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これは泣ける 途中で物語の時期に気がつき、時代の哀しさにふれ、最後の送り火 新幹線の中でも読んでいて涙を抑えるのに必死…… 切なすぎるな 京都に行きたくなる もちろん御所グラウンドへ笑

    2
    投稿日: 2024.06.10
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    京都が舞台、野球。万丈目学の本。 どんなかな? 野球知らない、京都は好き。 引き込まれていきます。外国人のシャオさんがおもしろいキャラクター。 不思議な展開にしたがって野球の事も調べてしまいました。

    3
    投稿日: 2024.06.10
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    万城目学の他の作品が好きなだけに、これで直木賞を取ったというのが正直信じられない。直木賞という賞の信頼性すら揺らぎかねないとまで言うのは言い過ぎか。 冒頭の主人公と、親友のやり取りのところはやはり万城目学とでも言うべきか、相変わらずの快調な語り口はぐいぐい読み進めてしまうものだった。京都の学生の美しさは何度擦られても僕には刺さるのと、親友が外資系コンサルティングファームに内定したり、研究室の教授に頭を下げて卒業させてもらおうとするところは親近感が上振れた。研究室の仲の良さとか、祇園で酒の味や舞妓の遊び方を教えてもらう、なんて学生生活は全くの無縁では合ったが、、、 前半の章ともっと連携させてほしいと思ってしまうのは、最近の伏線ばかりのエンタメが主流になっているからか 後半の話も、突然トーンが変わって、最初そのネタが示された時は怪談的な面白さも感じたけれど、最後まで読み進めるうちになんだかそれ以上の驚きはなかった。 題材も個人的にとても思い入れを持てるネタではなく、どこかありきたりに感じてしまった。 やはり構成力というよりは文章力が評価された一作ということだろうか。 書評を見ていきたい。

    0
    投稿日: 2024.06.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    京都を舞台に、夏休みに実施される個人的な野球試合に「たまひで杯」に参加する大学4年生が主人公。 中国留学生のシャオさんが、いるいる!というキャラ。 戦士した青年たちがチームに参加していた、そんな不思議なことがありえそうな空気感が魅力的。

    1
    投稿日: 2024.06.09
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    2024年「八月の御所グラウンド」読了。「読後感が爽やか」で司書さんがオススメしてくれたシリーズの1つ。ライトな雰囲気から、え、あれ?サスペンス?ホラー?という感じになりつつも、やはり読後感は爽やかだった。不思議な話の展開も「ここが京都だから」という謎の理屈で納得してしまう面白さがあった一冊。

    3
    投稿日: 2024.06.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    万城目さんの直木賞受賞作。タイトル作を含む短編集。作中に京都の地名がたくさん出て来て一緒にあちこちした気分になった。 タイトル作品は京都御所にあるグラウンドで野球をするお話。まさか御所にグラウンドがあって野球やサッカーが出来るなんて知らなかったので驚いた。 そして沢村賞という賞があるのは知っていたけれど沢村栄治さんの経歴は全く知らず今回初めて知ってその経歴に驚いた。平和っていいな。したいことが出来ること、楽しい野球が出来ることって幸せだ。

    2
    投稿日: 2024.06.07
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    プリンセストヨトミ以来、久しぶりに万城目さんの小説を読みました。 やはり万城目さん。少し不思議な話で京都の話。 読みやすく1時間ちょっとで読み終わってしまいました。

    1
    投稿日: 2024.06.06
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    感動&感涙の傑作青春小説との帯に惹かれて読みました。どんな感動かワクワクして読み進めましたが、いい意味で予想が外れました。ダラダラ惰性で日々を過ごしていた主人公は爽やかな気持ちでこれから前に進めることでしょう。私は毎日楽しくいつ死んでも悔いはないように生きていますが、それでもこれを読んだあとは、より幸せを噛み締められたし、気持ちの良い感動を味わえました。2つ話が入っていますが、どちらも面白かったです。面白い展開でまたこの作者の作品を読んでみたくなりました。 読んでよかった。

    2
    投稿日: 2024.06.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    青春×幽霊?の話 京都ならではの雅で不穏な雰囲気がずっとある 関東育ちのわたしには地名がピンとこないところもあったけど、すごいおもろしかった 1話が真冬で2話が真夏で季節感のギャップも楽しめました。 ▼一章目 女子駅伝に急遽代走することになった主人公はめちゃくちゃ方向音痴で本番中も道を間違えそうになる。 そしたらお化け?の新撰組が助けてくれる。 本章は出てくるキャラみんなに味があってページ数の割に満足感がありました。 けど右左忘れるのって方向音痴とはまた違う問題なような気も、、 わたしも方向音痴だけど、右左忘れると言うより曲がるタイミングを間違えがちです。 ▼2章目 本のタイトルにもなっている2章目 こちらは草野球にイヤイヤ参加する主人公。 途中フラっと参加した人が沢村栄治?かもしれない (沢村栄治は野球の第一人者ですごい人) 他にも日本野球を立ち上げた人?が仲間となって夏の野球を楽しむ感じは奇跡体験?恐怖体験?どちらともいえないドキドキ感があっておもしろかったです。 野球偉人たちは実は戦死しており夏の終戦際を思い起こさせる展開も見事でした。 烈女の女性キャラがハキハキ物事いう感じとかも好きです

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    投稿日: 2024.06.05
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    直木賞受賞作品という事でハードルがかなり高かったせいか読み終わって肩透かしをくらった感じ。 大衆小説じゃん、これ。

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    投稿日: 2024.06.05