
総合評価
(543件)| 142 | ||
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powered by ブクログアップルからのメールの広告に載ってたので読んでみました。 このミスなどミステリ賞をたくさんとっていることもあり楽しめました。 奇抜なトリックや人物がでるわけではなく、ミステリ小説でよくある事件にどこにでもいそうな探偵が挑む。もちろん、容疑者もどこにでもいそうな人間である。故に、全員が怪しく思える。 フーダニニートが止まらない‼︎ 上質な古典ミステリです。作者の経歴を見て納得しましたが。 古典ミステリが好きな方にオススメです。
0投稿日: 2019.02.06
powered by ブクログすごく面白かったけど、さんざん期待を煽られまくった後だったので、そこまで度肝を抜かれたわけではなかった。一粒で二度美味しいのはお得感があった。「こっち側」の犯人は、容易に想像がついたかな。
0投稿日: 2019.02.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
先人を越えようという努力が上滑りしてしまった感じ。でも、その頑張りに上下巻共に星4つにしました。 期待が大きすぎたなぁ。間に読んだ他の本の方がずっと面白かったし。 一気読みはないわぁー!
1投稿日: 2019.01.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
アラン・コンウェイというミステリー作家が私立探偵アティカス・ピュントのシリーズ第九作として「カササギ殺人事件」を書いて、その原稿を女性編集者が読んでいるという設定だ。その女性編集者のスーザン・ライランドは原稿を最後まで読み終わって怒っていた。「こんなに腹立たしいことってある?」原稿の結末部分が含まれていなかったのだ。この後、何を書いてもネタバレになりそうなので、あとは小説を読んでください。とても面白いです。女王陛下の少年007のAlex Riderシリーズを英語多読のために全巻読んだ時も、物語の力で最後まで読めた。面白かったなあ♪
4投稿日: 2019.01.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
下巻早々「犯人が!」と期待して読み始めたら、肩透かしをくらっちゃいました。 作中の「カササギ殺人事件」にどっぷり嵌まっていたようで、作中作だったことをすっかり忘れてました(笑) 下巻は「カササギ殺人事件」の作者の死から始まり、無くなった結末部分を探すことで、アランの死の真相に迫っていく形で物語は進んでいきます。 よく考えられている作品だと思います。 ただ、一個人としては本編に登場する人物が好きになれない上に、犯人の予想もついちゃっていたので(^_^;) どちらかというと作中作である「カササギ殺人事件」の方が面白く感じてしまいました。 下巻より上巻の方が面白かったという、ちょっと不思議な読後です。
3投稿日: 2019.01.26
powered by ブクログ上巻は、食事時などに少しずつ楽しみながら読んでいたんだけど、下巻はほんとうに何もかもほっぽらかして一気読み。久しぶりだこんなにのめり込んだの。一粒で二度おいしい、なんともぜいたくなミステリでした。訳もとても読みやすかった。 このブクログのレビューでもネタバレフィルターかけずにネタバレしたりしてる人がいるみたいだし、とりあえず何も事前情報入れずに読むのが吉。読み終えてからあれこれながめて楽しめばいい。
9投稿日: 2019.01.22
powered by ブクログ(上巻より続く) 下巻の現代に場面が変わり、『カササギ殺人事件』の編集者のスーザン・ライランドの視点に変ってからは、本当に一気読みでした。面白かったです。 どういうところが、クリスティ作品へのオマージュなのかも、丁寧に説明されていて、納得しました。確かにひどい残虐なシーンなどもなく安定して落ち着いて読める趣のあるミステリーだとは思いました。 でも、最後の解説にあるような、21世紀の謎解きミステリーの最高峰とまでは思わなかったです。
26投稿日: 2019.01.21
powered by ブクログ上下巻ながら2冊の本を読んだかのよう.思わず「アティカス・ピュント」シリーズをググるところでした.事故なのか殺人なのか,現実にも虚構にもあてはまる.それにしても疑わしい人だらけのイギリスの田舎の村,舞台装置が素晴らしい.
0投稿日: 2019.01.11
powered by ブクログ名探偵アティカス・ピュントか活躍するシリーズの最新作「カササギ殺人事件」が劇中劇のように使われ、その作者アラン・コンウェイの担当編集者が現実に巻き込まれるもう一つのミステリーが展開する、一粒で二度美味しい的なミステリー。設定が突飛だけれど、細部まできっちりと構築された見事な出来栄えである。どちらの犯人も意表を突いており、伏線の確認のためにもう一度読み直したい気にさせる。
0投稿日: 2019.01.09
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面白かったが、読み終わったー…という達成感のほうが強い、まるで二郎系ラーメンを食べ終えたかのような…
0投稿日: 2019.01.08
powered by ブクログ上巻の終盤、「このまま解決されるとするなら下巻のあの厚さは不自然なのでは…?」と思っていたらこの展開。びっくり。一度で二度と楽しめた。 下巻のページが左手から右手に移っていき、その残りが少なくなっていくのを惜しいと感じた。面白かった。
1投稿日: 2019.01.07
powered by ブクログ面白い。古典的なミステリー好きなら是非読んでほしい。作中作のミステリーも面白いのだが、その作中作がその外側のミステリーと関連するという、書くのに15年かかるわなという手の込んだミステリー。大変だったと思うが、翻訳もいいと思う。一度最後まで読んでから、もう一回最初から読みたい。そんな作品。
0投稿日: 2019.01.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
19/01/02読了 仕掛けを丁寧に鮮やかに回収。入れ子、対のとりかたも凝っていて、うまい。ミステリらしいミステリで面白かった。 手紙の歪さは気になったけど、そのカラクリなのはいまいち納得いってない笑
0投稿日: 2019.01.03
powered by ブクログ上下巻が分かれていることの意味を知るって感じですね。(ゲームの王国も上下巻に分かれていることに意味ありでしたが)この上巻の最後の後、下巻の出だしを読み始めたとき、そ、そんな、と思った人は多いでしょう。 ネタバレしないようにがんばると、どちらの殺人事件もきちんと解決して、スッキリしましたなんていう感想になっちゃいますね。 しかし、クリスティ愛にあふれた作品です。 最後の一行に大きくうなずいた人は多いのでは。
0投稿日: 2019.01.02
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上巻はしっかりと古きよき推理小説で、下巻に入ってからは先が気になって一気読み!でした。 上巻は丁寧すぎるというか、途中でやや飽きそうになってしまったところもあったのだけど、ほぼ二作分の内容を上下巻にうまく収めたのはよいアイディア。 探偵の名前のアナグラムのオチは、自分の好きなキャラでやられたらぶちギレるじゃすまないな(笑) 他の謎解きも練られててすごかったんだけど、この本でいちばん衝撃受けたのそこでした。 クリスティーを改めて読みたくなったな~。
0投稿日: 2018.12.30
powered by ブクログ現実と虚構が入れ子構造になり、どこまでが真実か…対比させて考えてよいのか、大変楽しく読み応えがありました。 それに、翻訳めちゃくちゃ苦労したんじゃないか…というアナグラムや言葉遊びの数々…物語の根幹に関わってくる部分だから、下手に訳せないと思うと、本当にすごい。脱帽です。
1投稿日: 2018.12.26なぜわれわれは「探偵」を必要としていのか?
読者は作品にどれほど心を寄せたとしても、その作者に同等の気持ちを抱くことはないばかりか、逆に不愉快に感ずることもあるのだということを、下巻を読みながら痛感した。 作中にもこんな文章が出てくる。 「人生は芸術を模倣するかもしれない - でも、たいてい芸術ほど美しくない」。 なぜこれほど多くの読者が、無数のジャンルのある小説の中で、ミステリという特殊な形式に熱狂するのかを分析しているところも面白かった。 曰く、すべてが不確実なこの日常の中で、ミステリこそが読者に真実の探求を通じて、満ち足りた喜びを与えてくれるから。 「何より探偵役が、ほかのどんな登場人物よりも、ほかに類のない形で読者と結びつくことができる存在だからなのだ」。 この稀有な登場人物である「探偵」がどのように登場したかは、ケイト・サマースケイルの傑作ノンフィクション『最初の刑事』を読めばよくわかる。 なぜ都会よりも田舎がミステリの優れた舞台となりえているかを分析している記述もあった。 曰く、お互に誰もが知っているという濃密な関係性が、秘められた感情や抑圧された怒りを増幅していくからだ、と。 探偵が登場するミステリ小説を読んだとき、その見事な謎解きもさることながら、次の3点の指標から面白さを分析している。 1)探偵役が謎の解明に乗り出す必然性、2)犯行の動機の腑に落ち感、3)犯人の狡猾さ。 1)は、小説の欠落部分を探すというのは、警察でもない素人が謎の解明に乗り出すのに何ら不自然さを与えない。 2)も、まあ文句はないが、3)については犯人がとる捜査の撹乱手法の稚拙さや証拠の隠匿・隠滅の不徹底など不満が残る。 特に、作者が仕掛ける目くらましも後から振り返ると過剰で、駅での偶然の出会いを徒に先延ばしした。
0投稿日: 2018.12.26
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確かに面白い。けど、ここまで大評判になるほどかな~っていう気もするけど・・・ ミステリ好きには堪らない、フーダニットの本格推理小説。 多すぎる容疑者、二転三転するストーリー、魅力的な探偵、そして見事な伏線回収。 クリスティへのオマージュといわれる、どこか懐かしいスタイルの殺人事件。作中作という構想の奇抜さがこの作品のキモだけど、事件そのものはありふれた感じで、犯人も推理しやすい。 凝ったアナグラムも翻訳では十分楽しめないのが残念。むしろ訳者の努力が偲ばれる。 上下巻、びっしりの文字でかなり時間もかかって、その割に満足度は低め。あ~疲れた。
1投稿日: 2018.12.25
powered by ブクログこのミス2019海外編第1位、三連休のドトールでなんとか読了できました。「名探偵ポアロ」「刑事フォイル」の脚本家が構想15年の本格的英国ミステリー。大好きだった「バーナビー警部」テレビシリーズ原題はMidsomer Murders なんですねえ。きっと本作は映像化されそうです。
0投稿日: 2018.12.23
powered by ブクログ今年の話題作。古典的な探偵小説と現代サスペンスを同時に味わえる、一粒で二度おいしい作品。物語はふたつのパーツの組み合わせで成り立っている。上巻は、名探偵アティカス・ピュントの活躍を描いたパートである『カササギ殺人事件』という作中作で、下巻は、編集者である「わたし」が作者アラン・コンウェイに絡む衝撃的な事件の謎を追うパート。 プロットは巧妙で構成は緻密。容疑者はもつれ合い、様々な動機が見え隠れしつつ、ストーリーは二転三転する。上巻と下巻がカードの表と裏のようで、読み進めるほどにシンクロし、絡み合った糸をほどけばどちらの事件も解決するという鮮やかさで、フーダニットとしての完成度が極めて高い。 やや細かすぎて散らかってる感もあるが、終盤の伏線回収は心地よかった。シニカルなラストも嫌いではない。ミステリを読む楽しみはこういうことだったとあらためて実感させてくれる逸品。アナグラムを違和感なく日本語に訳した翻訳者の手腕とセンスには脱帽です。
1投稿日: 2018.12.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
〇 総合評価 ★★★★☆ 〇 サプライズ ★★★☆☆ 〇 熱中度 ★★★★☆ 〇 インパクト ★★★☆☆ 〇 キャラクター★★★★☆ 〇 読後感 ★★★☆☆ 〇 希少価値 ★☆☆☆☆ 作中作『カササギ殺人事件』は、1950年代半ばのイギリスの田舎町を舞台とした本格ミステリ。アガサ・クリスティへのオマージュを感じさせる作風であり、登場人物の多くが何らかの「秘密」を隠し持っているために、真相が隠されるという構成。作中作だけを見ると、ややサプライズ感は薄いが、丁寧に作られた良作。ロバートが14年前に弟であるトムを殺害した事件がベースとなる。メアリが事故死をしたが、彼女が死亡したことで、残した手紙からロバートの秘密がマグナスに知られてしまう。そのため、ロバートがマグナスを殺害する。このシンプルな構成を隠すためにさまざまなミスディレクションが仕掛けられている。ロバートは手紙を探すためにマグナスの屋敷に侵入し、その事実を隠すために銀製品を盗む。その途中で落とした銀のバックルをブレントが拾い、ホワイトヘッドが経営する骨董屋に売る。そのことからピュントは湖に銀製品が沈んでいることを推理する。 クラリッサ・パイは本当はマグナス・パイより先に生まれていたが、エドガー・レナード医師がマグナスの母に脅され、マグナスが先に生まれたという嘘の出生証明書を書いた。このこともミスディレクションとして描かれる。エミリアとアーサーの教会の牧師夫妻はヌーディスト。二人で森で裸でいる写真をメアリに知られてしまう。これもミスディレクションとして描かれている。 最大のミスディレクションはロバートの弟のトムの存在。トムの死の原因がロバートにあり、メアリはロバートがこれ以上犯罪しないように目が届くところに置いていた。ロバートとジョイの結婚に反対したのも、ロバートからジョイの家族を守るため。これをメアリはロバートを溺愛していると誤信させるような書き方がされている。これら多数のミスディレクションと隠された秘密から、シンプルな真相――メアリは事故死、マグナス殺害はロバート――が示される。作中作だけを見ると傑作とまではいえないが、丁寧に書かれた良作。 これを、編集者であるスーザンが『カササギ殺人事件』の結末部分を探しながら、その作者アラン・コンウェイを殺害した犯人を捜すという話が覆う形の構成となる。作中で、『カササギ殺人事件』の登場人物は、スーザンが取り組むアラン殺害事件の関係人物をモデルとしていることが分かる。また、アラン・コンウェイが書いてきたという架空のシリーズ「アティカス・ピュント」シリーズには、さまざまなアナグラムや名前の遊びが隠されていることが分かる。作中作『カササギ殺人事件』の登場人物に被せる形で、現実世界の登場人物が描かれる。 アラン・コンウェイには素人のアイデアを盗んだという疑惑が出てくる。不治の病で、殺害する意味もなさそうだが、殺害されたとすると容疑者は多い。同性愛の恋人であり、アランが数日生き残れば遺産のほとんどを相続できなかったジェイムズ・テイラー(作中作のジェイムズ・フレイザーのモデル)、アランの姉クレア・ジェンキンズ(クラリッサ・パイのモデル)、ピュントシリーズの映像化を計画しアランのわがままに振り回されていたレドモンド、アランから学生時代にひどい目に遭わされたロブスン牧師(オズボーン牧師はそのアナグラム)などが挙げられる。 現実世界の主人公=探偵役のスーザンは、恋人アンドレアスから結婚を迫られ、仕事を辞めてほしいと言われる。作中作『カササギ殺人事件』の結末部分の所在を探しながら、駅で偶然ジェマイマと出会うことなどからチャールズが犯人という真相に気付く。 現実世界の真犯人もそこまでサプライズはない。アランを恨む人間ばかりで、誰が犯人でもおかしくない構成。それだけに誰が犯人でもそこまでの意外性はない。チャールズが犯人でも大きな驚きはなかった。彼の動機――アティカス・ピュントは "a stupid cunt" という英語圏で非常に下品な言葉のアナグラムであり、アランがそれをマスコミにばらしてシリーズを潰そうとしたことを阻止するため――には説得力がない。そんなことで本当に売れなくなるとは思えない。この点は英語圏との文化差かもしれない。 二つのミステリを読むような構成のため、下巻の導入部分ではやや没入感が削がれる。この点は熱中度を割引せざるを得ない。下巻は下巻で面白いが、作中作の真犯人が下巻のラストまで分からないのはやや引っ張りすぎか。それでも作中作は良作であり、現実世界との絡みも良い。総合的に見ると、現実世界も作中作も丁寧に描かれている。読む前の期待が高すぎた分、損したような気持ちもある。欠点はフェアすぎて意外性が少ないこと(期待値が高すぎたのもある)と、アラン殺害の動機の弱さ。丁寧な作品だが、強烈なインパクトには欠ける。★4の評価で。 〇 メモ ★ 全体 上巻は作中作『カササギ殺人事件』についての描写。最後のセリフは「(マシュー・ブラキストンを示し)自分の妻を殺したのだ」という描写で終わる。 下巻はピュントの謎解きから始まるのではなく、スーザンによる容疑者の推理。ブレントについて「謎解きミステリ第一の法則『もっともあやしい容疑者はけっして真犯人ではない』に引っかかる。したがってブレントは犯人ではないのだろう。」というメタ的な発言まである。 アラン・コンウェイは下巻の序盤で死亡する。「遺書」と思われる手紙が届いていたことが分かる。手紙は手書きだが、封筒はタイプされていた。 スーザンは『カササギ殺人事件』の結末部分の原稿を探す。スーザンはジェイムズ、カーン、クレアに会って話を聞くが、『カササギ殺人事件』の原稿は見つからない。 スーザンはアランの死が自殺ではなく、殺人ではないかと疑う。アイヴィー・クラブのウェイターであるドナルド・リーから、アランが自分の作品のアイデアを盗んだという話を聞く。ドナルドから、アランとチャールズの会話を聞いた可能性がある人物がマシュー(アガサ・クリスティの孫)だと聞き、マシューの話を聞く。アランは「私は決して受け入れないぞ。そんな――」と言っていたという。 スーザンとチャールズはアランの葬儀に参加。牧師のロブスンに出会う。また、ピュントシリーズをドラマ化しようとしていたプロデューサーであるレドモンドに会い、アランとドラマの配役などで揉めていたことを知る。アランの姉、クレアがアランについての文章を書き、スーザンに渡す。スーザンは牧師のトム・ロブスンとも話をし、トム・ロブスンがアランにぞっとするような写真を撮られ、恨んでいたことを知る。 スーザンはジェイムズと酒を飲みながら話をし、アランがピュントのシリーズにアナグラムなどの言葉遊びを隠していたということを知る。スーザンとホワイトの会話。アランは投資の失敗からホワイトを訴えると言っていた。 スーザンのもとに、ドナルド・リーから原稿が届く。アランがドナルドの着想を盗んでいたのは間違いない。スーザンに封書が届く。それはジョン・ホワイトがアランを殺害しようとしている場面を写した写真が入っていた。 スーザンはアラン殺害の容疑者の一人と考えている、アランの元妻メリッサに会いに行く。メリッサから、かつてメリッサとアンドレアスが付き合っていたことを知る。アンドレアスにはアランを殺害する動機があるのか。 メリッサの話を聞いて帰る途中、スーザンはアランの作品に隠された秘密に気付く。アランのこれまで出した作品の頭文字を繋げると「アナグラム解けるか」というメッセージになるのだ。 スーザンは駅で偶然にチャールズの元秘書、ジェマイマに出会う。ジェマイマは自ら退職したのではなく、チャールズに解雇されていた。そして『カササギ殺人事件』の原稿は、スーザンが聞いているより早く届いていたという。 スーザンはクローヴァーリーフ・ブックスに行き、チャールズの机から『カササギ殺人事件』の結末部分の原稿を見つける。この原稿はアラン殺害の手掛かりになるので、チャールズに隠されていたのだ。 真相が明らかになる。アランを殺害したのはチャールズ。アランは自身が不治の病であることを知り、自らが作り出したアティカス・ピュントに隠されたアナグラム(a stupid cunt)をラジオなどで明らかにし、どうせ死ぬならアティカス・ピュントを道連れにしようとしていた。チャールズはそれを阻止するために、アランを殺害した。チャールズはアランが送ってきた手紙の三枚目に、『カササギ殺人事件』にあるピュントの手記を挟み込み、遺書に偽装した。そのため、『カササギ殺人事件』の結末部分を隠した。 スーザンから自首するように勧められたチャールズは、スーザンを殺害しようとする。スーザンはアンドレアスに助けられる。 クローヴァーリーフ・ブックスは倒産。スーザンはアンドレアスと結婚し、クレタ島でホテルの仕事に携わる。 ★ 作中作「カササギ殺人事件」について サクスビー・オン・エイヴォンという村を舞台にした古風なミステリ。メアリが階段から落ちて死亡。メアリの葬式から物語が始まる。謎の人物が葬式の途中で退席する。ジョイがピュントに、メアリの死がロバートの仕業でないことを証明してほしいと依頼するが、ピュントはその依頼を受けない。 サー・マグナス・パイが殺害される。これをきっかけとしてピュントが捜査を始める。サクスビー・オン・エイヴォンでのピュントの捜査。この村の人間は何か「秘密」を隠している人物が多いと感じさせる描写が続く。 メアリが書いた日記が見つかる。メアリは村中の人のあら探しをしていたような日記であり、特にブレントとホワイトヘッドに対して悪印象を抱いていた。ジョイについても、ロバートとジョイの結婚に反対する記載がある。 ブレントは道で拾った銀のバックルを、ホワイトヘッドの骨董品屋に売る。これはパイ屋敷から盗まれたと思われる銀製品の一部だった。 オズボーン牧師夫妻の尋問。夫妻が何か秘密を隠しているような描写。 ピュントによるジョイとロバートの尋問。メアリが死亡したときの二人の様子や、ロバートの子どもの頃のエピソードが描写される。 アーサーが描いたフランシス・パイの肖像画が処分された理由は、サー・マグナス・パイがフランシス・パイと喧嘩した際に怒って絵を切り刻んだからということが分かる。 クラリッサ・パイが本当はサー・マグナス・パイより先に生まれていたが、レナード医師が嘘の出生証明書を書いていたことを知る。また、エミリアの病院から毒を盗んでいたのはクラリッサ・パイだった。 ウィーヴァー夫人がサー・マグナス・パイに脅迫状を出していたことが分かる。 湖から、サー・マグナス・パイ屋敷から盗まれたはずの銀食器が見つかる。犯人はなぜ、せっかく盗んだ銀製品を湖に捨てたのか? ロバートの弟であるトム・ブラキストンは、少年時代にパイ屋敷の庭の湖に落ちて死亡していた。 上巻は、メアリの夫マシュー・ブラキストンを示し、「あの男こそは、この事件のきっかけを作った人物なのだからね」「自分の妻を殺したのだ」というピュントのセリフで終わる。 下巻の最後で結末部分が見つかり、真相が明らかになる。メアリは事故死。マグナス・パイを殺害したのはロバート。ロバートは14歳のときに弟のトムを殺害していた。メアリはそのことを知っており、「世間」からロバートを守るためにロバートを見守っていた。メアリは自分がロバートに殺害されたときのために、マグナスにロバートのことを書いた手紙を残していた。ロバートはその手紙を取り戻すためにパイ屋敷に侵入し、見つからなかったため、偽装のために銀製品を盗み、池に沈める。 ★ 登場人物 ○ スーザン・ライランド 物語のヒロイン。上巻のプロローグから登場するが、名前が判明するのは下巻の18ページ目。 ○ アンドレアス 52歳。ギリシャ語の教師で、学校の休暇中はギリシャに帰省する。 ○ アラン・コンウェイ ミステリ『アティカス・ピュント』シリーズの作者。下巻の冒頭で死亡が明かされる。 ○ チャールズ・クローヴァー スーザンが勤める出版社「クローヴァーリーフ・ブックス」の社長 ○ ケイティ スーザンの妹。アランをスーザンに紹介する。 ○ ジェマイマ・ハンフリーズ クローヴァーリーフ・ブックスの従業員。すでに退社している。 ○ ジェイムズ・テイラー アランの交際相手だった男性。作中作のジェイムズ・フレイザーのモデル ○ クレア・ジェンキンズ アランの姉 ○ サジッド・カーン アランの顧問弁護士 ○ ジョン・ホワイト ヘッジファンド・マネージャー ○ ドナルド・リー アイヴィー・クラブのウェイター。スーザンに対し、『羅紗の幕が下りるとき』は自分のアイデアを盗まれたと話す。 ○ マシュー・プリチャード アガサ・クリスティの孫。アイヴィー・クラブでのアランとチャールズの会話をスーザンに語る。 ○ トム・ロブスン 牧師。アランの葬儀に参加 ○ レドモンド ピュントシリーズをテレビドラマ化しようと計画しているプロデューサー ○ メリッサ・コンウェイ アランの元妻。スーザンの恋人アンドレアスと過去に交際していた。 ★ 作中作『カササギ殺人事件』の登場人物 ○ メアリ・エリザベス・ブラキストン 階段から落ちて死亡する。村の多くの人物の秘密を知っていた人物。 ○ ロバート・ブラキストン メアリの息子。ジョイ・サンダーリングと婚約している。過去に弟トムを殺害していた。マグナスを殺害した犯人 ○ トム・ブラキストン ロバートの弟。少年時代、パイ屋敷の庭の湖に落ちて死亡した。 ○ マシュー・ブラキストン メアリの夫。メアリの死後、サー・マグナス・パイを訪ねてパイ屋敷を訪れる。 ○ ジョイ・サンダーリング レッドウィング医師の病院で働く従業員。ロバートの婚約者。ピュントに捜査を依頼するが断られる。村の掲示板に、メアリ殺害の時間にロバートと一緒にいたという声明文を出す。 ○ サー・マグナス・パイ 屋敷で殺害される。メアリに宛てた手紙を保管していた。作中作で2人目の被害者 ○ レディ・フランシス・パイ サー・マグナス・パイの妻。不倫していた。 ○ クラリッサ・パイ マグナスの妹。実は兄より先に生まれていたが、出生証明書を偽装された。エミリアの病院から毒を盗んでいた。 ○ エミリア・レッドウィング医師 医師。フィゾスチグミンという毒を紛失した(盗難された)。そのことをメアリに相談した直後、メアリが死亡する。 ○ アーサー・レッドウィング エミリアの夫。画家であり、フランシス・パイの肖像画を描いた。 ○ ロビン・オズボーン牧師 村の牧師。ディングル・デルという森が宅地開発で売られることを憎み、サー・マグナス・パイに敵意を抱いていた。夫妻でヌーディスト。これはミスディレクションとして描かれる。 ○ ヘンリエッタ・オズボーン ロビン・オズボーンの妻。夫婦そろって秘密を抱えている。 ○ ブレント パイ屋敷の管理人。道に落ちていた銀のバックルを拾い、ホワイトヘッドの骨董品店に売る。 ○ ジョニー・ホワイトヘッド ロンドンから引っ越してきた骨董品店の店主。ブレントから銀のバックルを買い取る。 ○ ジェマ・ホワイトヘッド ジョニー・ホワイトヘッドの妻 ○ ウィーヴァー夫人 エミリアの病院やクラリッサの家の清掃をしていた老人。エミリアの病院のタイプライターを使うことができた人物。サー・マグナス・パイに脅迫状を送っていた。 ○ ジェフ・ウィーヴァー 教会の庭の手入れをしていた老人 ○ ジャック・ダートフォード フランシス・パイの不倫相手 ○ エドガー・レナード医師 元医師。エミリア・レッドウィングの父。マグナスとクラリッサの出生時に、マグナスが先に生まれたという嘘の出生証明書を作成した。 ○ アティカス・ピュント 探偵。ヒトラーの強制収容所を生き延びた人物。末期がんを患い、あと2~3か月の命とされている。最後はクラリッサが盗み出していた毒=フィゾスチグミンで自殺する。 ○ ジェイムズ・フレイザー ピュントの秘書。現実世界のジェイムズ・テイラーのモデル ○ レイモンド・チャブ警部補 ピュントと旧知の警部補。メアリとマグナスが死亡した事件の捜査を行う。
0投稿日: 2018.12.22
powered by ブクログアクセルを思い切り踏んだ瞬間に、異次元に飛ばされるような仕掛けがある。しかし、読み進めるとそれも単に構造の1つに過ぎないと気がつく。 一気に読んでヘトヘトに疲れました。大変面白かった。
0投稿日: 2018.12.18
powered by ブクログ久しぶりにワクワクしながら読み終えた。 下巻の導入部分の意外な始まりに、 (いよいよ謎解きが始まるかと思ったのに、 この肩透かし感は何?) 今までにない新鮮な気分。 ペンとノートを片手に頭を悩ませる犯人探しや、 昔と今のイギリスやギリシャを 地名を頼りにGoogleしながら風景を確認する作業も楽し。 装丁も謎だらけで文句なし。 主人公の女性編集者にも共感できる部分が多かった。
7投稿日: 2018.12.15
powered by ブクログ1粒で2度おいしい“探偵小説”である。帯紙のキャッチコピーや、裏表紙の内容紹介が既にネタバレになっていて勿体ないと思える驚きの二重構造。予断を持たずに読んだ方が楽しめるし、衝撃も大きい。「構想15年」のアイデアに拍手。
0投稿日: 2018.12.15
powered by ブクログアンソニーホロヴィッツ? 荒木飛呂彦のイラストで覚えてた。 ストーム・ブレイカーシリーズの人だよね? そのあとホームズのパスティーシュを やって、公認のジェームズ・ボンドをやってと…ティーン向け作家をしていた反動か、やたらと「箔」のついた物件を攻める作家なのか?と疑い 「次はクリスティいったれ!…でもクリスティっぽいのをただ書くのじゃつまらんので、一小説丸々別の話で包んでみたらどうか?」とか、考えたんじゃないの?と更に疑惑を募らせ、なかなか手に取らなかったのだけど 逆に考えると「ミステリー愛」無くしては出来ない。なかなかプレッシャーの大きな作品を書いてきたって事なのかも?とか考えつつ読み始める。 (読み終えて) 物語は、主人公の編集者が小説「カササギ殺人事件」を読みだすところから始まる。 このある作家の新作「カササギ殺人事件」を読んでると、たびたび 「アレ?今何を読んでるんだっけ?」と思うくらい、クラシックで王道なクリスティっぽい雰囲気の探偵小説が続く… そして上下巻には理由が… 全体的にド王道ミステリーとしか言えないのですが、出版業界、作家志望あるあるやらを絡めて来て面白い。 でも、クラシック感はそんなにワクワクしないのよね…なんでなのか。
10投稿日: 2018.12.12
powered by ブクログ読了し、即パソコンを開いてレビューを書こうとした矢先、このミス海外作品1位のニュース。4冠は伊達じゃない。それくらい抜群の面白さであった。 「アガサ・クリスティのオマージュ」と評される作中作と、その作品の編集者である”わたし”を語り手として現実世界の入れ子構造。この2つが絡み合い、最終的に両方の謎が解決に向かっていくのがこの下巻。 作中作のアティカス・ピュントによる謎解きパートの意外性にやられた。そのどんでん返しは思いつかなかった。完敗。ある現象が引き金となって、これまでのすべての出来事の見え方が一変する。そんなミステリの醍醐味を、改めて味わわせていただいた気がした。 海外ミステリはほとんど読んだことはないが、これをきっかけに読んでみたいと感じさせる1冊。いやあ、お見事でした。
0投稿日: 2018.12.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小さな村で、家政婦が死んだ。密室となった屋敷の中で、階段の上から落ちたようだ。これは事件なのか、殺人なのか? 村人の1人、ジョイは名探偵アティカス・ピュントのもとに相談に行くが、ちょうどピュントは脳腫瘍で余命わずかということを告げられたばかりで余裕がなく、依頼を断ってしまう。しかし次の日、死んだ家政婦を雇っていた家の主人が首を切られて殺害される。ピュントは重い腰を上げ、村へと向かう。 ピュントがすべての謎を解き明かし、さああとは関係者を集めるだけ…となったのだが、原稿はその結末部分が欠落していた。編集者のスーザンは欠けた原稿を求めて奔走するが、訃報が入る。作者のアラン・コンウェイが自宅で転落死したというのだ。現場となった自宅に向かうと、スーザンは多くの符号に気づく。ここはあの「村」だ。ピュントの最後の舞台となった、あの村だ。現実と小説が混じり合う。アランはどうして死んだのだろう?自殺なのか、他殺なのか。 おもしろく読んだのだが、Twitterや帯に期待度を上げられすぎていてやや期待はずれ。 遺書めいた手紙が実はその人物が書いた小説の一部だった、というのは使い古されたトリック。 とはいえどこがクリスティのオマージュであるとかを詳しく解説してくれているのでわかりやすい。最後のほうで主人公がグレン・モーレンジイを飲むシーンにはクスリときた。リンカーン・ライムへのオマージュだろう。
0投稿日: 2018.12.10
powered by ブクログスーザン・ライランドは編集者。人気ミステリー作家、アラン・コンウェイの名探偵アティカス・ピュントシリーズの最新作の原稿を読み始めて驚愕する・・・1955年、貴族のパイ宅で家政婦が死んだ。事件の捜査を依頼されたピュントは一旦断るが、第二の殺人が行われた。現地に向かうピュント。怪しい者たちだらけ。探り当てた真実とは・・・という作内のミステリーに加えて、その原稿を読むライランドの周辺で起こる事件。こちらは解決するのか・・・ 本格的な謎解きミステリーはものすごく久しぶりに読んだ。学生の頃に山ほど読んで、たぶん飽きてしまったのだろう。以降読むのは、スパイ小説とかサイコスリラー、リーガルサスペンスとか、ミステリーでも、作者が読者に対してフェアな戦いを仕掛けるような本格ミステリーではないものばかりだった。 そして久しぶりに読んでみたら、なかなか面白かった。 様々な伏線が張られていて、どう回収するのかと思っていたけれど、ラストで全てきっちりと回収されていた。見事。 入れ子型の構造も奇をてらっているのではなく、ちゃんと意味があった。複雑な作品だったけれど、意外と読みやすい逸品だった。
0投稿日: 2018.12.10
powered by ブクログ元々大作は好きだし、作中作自体も読み応えがある入れ子構造となった本書は、私のような向きにとっては贅沢とかゴージャスとかいった形容がふさわしい小説かもしれない。 随所で言及もされているが、コナン・ドイルやアガサ・クリスティなどのいわゆる英国古典ミステリーを彷彿させる空気にも満ちていて、嬉しくなる。 「絹の家」を物している著者だから当然ではあるけれど。 発見された作中作の最終章で、ピュント氏が推論のみをベースにしながら、ズドンと断じきるところも、いかにも、”らしい”(笑)。 途中で正直、中だるみするところもあるので、ヴォリュームはもう少し絞り込めたとは思うし、本編・作中作ともに物語の仕舞い方が若干乱暴だなとも感じるが、上質のエンターテインメントであることは間違いない。
0投稿日: 2018.12.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
書評が大絶賛だったのでかなり期待していたものの、事件自体にはそんなに驚きはなかった。しかしこの本の本質は、犯人捜しよりもそのプロットにあった。逆に言えばプロットが凄すぎてミステリー自体が少し目減りしてしまった感。よくある、過去の事件と現在との因縁とはちがう、2つの物語。下巻を読むときも、上巻を手放さないほうがいいかも・・・
0投稿日: 2018.12.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
下巻の1ページ目に唖然.そうか,上巻の冒頭に感じた違和感の理由は,そういうことだったのか・・・・・ 上巻は古き良き時代のミステリーに捧げられたオマージュ,下巻が本筋で,それぞれ単独では傑作とはならないレベルのようにも思うが,両者を入れ子にする構成・アイディアの妙で「ミステリが読みたい! 2019年版」海外部門1位に. この作者にとって,ヤングアダルト小説やホームズもの,ボンドもの,ドラマ脚本以外の,初のオリジナルミステリー,とのことなので,若い人かと思ったら既に63歳.芽が出ない作家志望者のパッとしない小説,純文学を気取ったコピーもどきの小説を作中で書き分けてしまうなど,大御所です.女王陛下から既に叙勲もされています. 本書については散々言われていますが,ぜひ予備知識無しで読んで下さい.
0投稿日: 2018.12.01
powered by ブクログ下巻は、「カササギ殺人事件下 アンソニー・ホロヴィッツ 」 で始まる。アティカスはどこへ行ったの? へぇーそういうことね、スーザンの調査ぶりが素人っぽい中にも執拗さがあって面白い。そして二つの事件の犯人は……はい、思いもよらない人でした。
0投稿日: 2018.11.29
powered by ブクログ「なんの下調べもせず、批評やコメント、感想を見ずに読んだ方がいい」まさにこの通りの作品だった。 下巻を読み始めた時点で唖然としたのも事実。上巻を読んだ人達は皆、つい上巻を見直してしまったと思う。それほどまでに、精密に作り上げられていた。 ネタバレになるのでこれ以上は書けないけど、ぜひ「なんの下調べもせず」読み切って欲しい。
0投稿日: 2018.11.25
powered by ブクログちょっと細切れで読んでしまったので、改めて上巻から通しで再読。これはもう1回、メモでも取りながらじっくり読んだ方がいいかもね。
0投稿日: 2018.11.23
powered by ブクログ読みはじめると、上巻の物語が作中作であることにまず驚愕する。そこからその物語の編集者視点になり話が進んでいく。そして2つの物語は絶妙に絡み合い、最後に私たち読者は真実にたどり着く。読了した後は上質なミステリーを堪能できた高揚感に浸れるはず。
0投稿日: 2018.11.18
powered by ブクログ「カササギ殺人事件」はあくまで作中作。 それを忘れる程に上巻のあの雰囲気に没頭していた者程、下巻を開いた途端にスーザンと同じ憤りを感じる羽目になる。 消えたミステリの結末、転落死した作家、間に合わなかった遺書の書き換え、作中作のモデル達、伏せられていた過去の関係、そして隠された暗号。 時代を現代に移し、新しい謎を振りまきながら下巻は全く別の展開を見せ初める。 古典ミステリの良さを存分に出しながら、下巻の展開と明かされた秘密はある意味とても現代的。 アラン・コンウェイの破天荒な性格が判明しても尚「カササギ殺人事件」は面白いし、それだけでシリーズ物として成立するだろうに、これを一冊限りのトリックとして作中作に丸ごと使ってしまう甘美な贅沢さ。 まさしくミステリファンへのプレゼントだった。 訳で読んでいる以上アナグラムはどうしようもない。けれど暗号に関しては訳者さんに心から拍手。
1投稿日: 2018.11.17
powered by ブクログ下巻の1ページ目を読み始めて、 あぁ、そういうことだったのかと。 そこからは結末まであっという間であった。 何ともネタバレ無しでは説明しにくい作品。 ただミステリーという概念をひっくり返す傑作であろう。 こういうのが読みたかったんだよ。
0投稿日: 2018.11.13
powered by ブクログかなり前のめりに下巻に突入したのに、強烈な肩透かし。全く違うストーリーがスタートしました。しかし、そんなことどうでもよくなるほどの充実感に包まれてます。こんなミステリーは初めて。一粒で2度美味しい、いや三度以上です。今日からアンソニーホロビッツの作品をあさりまくる自分の姿が見えます。でもアラン、あんなに素晴らしいストーリー作れてるのに、と思わざるを得ません。
0投稿日: 2018.11.05
powered by ブクログ個人的なことだが、昨日の出来事が脳裏によみがえる。作品を世に出したいことが重要なひとや、筋が追えない作品を読めない、そんなことがここには書いてあって笑えて仕方なかった(笑)
0投稿日: 2018.10.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小さな村で起こる事件。村の人たちの表と裏の顔。みんななにかを隠しているような、嘘をついているような。そして探偵のピュント。上巻では謎が深まる展開でどうなっていくのか楽しみだった。下巻に入り展開が変わりまずそれに驚いた。上巻とは違う面白さもあり、でも謎解きの面白さはそのままに。作家の性、描くことが、苦悩が苛立ちがある。どんどん見えてくる作家の人となりと真相。小説と現実。結末へと向かう流れ、たくさんの仕掛け、驚き。小説を読むことの喜びがこの作品にはある。
1投稿日: 2018.10.21
powered by ブクログそして、下巻へ突入するが、そこに上巻の謎解きはなく、あるのは私と同じフラストレーションを抱えた編集者の登場だったとは…。 上巻と下巻で巻頭に列挙される登場人物の名前がガラリと変わり、ここからお話は、上巻で繰り広げられた「カササギ殺人事件」の結末と、その作者アラン・コンウェイの死の謎の、2つを追いかける、何とも外連味たっぷりの展開に。 探偵役は件の編集者スーザンに押し付けられることになり、彼女がお話を整理してくれながら謎解きが進むのは有り難いが、物語が重層的になったため、色んな資料が提示され続け、その量とスピードには些か焦れる。 まあ、これがクリスティの時代のペースだろうし、何とな~く底意地悪い雰囲気までクリスティぽくって、こんなお話を読むのは久しぶりな感覚。 図らずもスーザンが『読んで、読んで、指の下をページがするすると流れていき、ふと気がつくと、左手側のページのほう右より少なくなっている。もっと速度を落とさなくてはと思うのに、結末がどうなるのかを早く知りたくて、ひたすら先を急いでしまうのだ』と記したようにページを捲る。 話が進むに連れ謎は深まるばかりで、私にはさっぱり解決の糸口が見つけられずだったが、周到に蒔かれた伏線と綿密に練られた構成には、それもまあ当然。
0投稿日: 2018.10.21
powered by ブクログ読み始めて数行でやっと気がつく。ああそういうことだったのか。どうしよう、楽しめるだろうか。私が好きなのは昔ながらの古風な英国を背景にした、クリスティを思わせる話運びなのに。とりあえず1時間ほど続きを読んで、気になりつつも眠る。目覚めた瞬間から読み始める。(とは言っても昨夜は夜更かししていて起きたのは朝とは言えない) 左手のページの方が少なくなってから今日は赤を開ける。昨日の極甘口の白を飲む気分ではない。夕方16:30。これを書いてる。著者の他の作品はすでに昨日入手済みだ。 早めのお風呂に入って世界を味わい直して、それから次に何をするかを考えよう。すぐに別の本を手にするにはもったいない。読みたいと思える作者に出会えるのは嬉しいものだ。ああ、面白かった。
1投稿日: 2018.10.08
powered by ブクログ一行目で何それ!?ってなってからは一気読み。 口に入れた料理があまりに美味しくて気がつくとダイエットも忘れて食べ尽くしてしまっていたような感覚だ。 クリスティが大好きで、辞書を引きながら読んでた子供時代の気持ちを、大人になってからも味わえるなんて思わなかった。 あー面白かった!!
0投稿日: 2018.10.08
