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マチネの終わりに(文庫版)
マチネの終わりに(文庫版)
平野啓一郎/コルク
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総合評価

623件)
4.0
201
182
130
32
10
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    感情の変化をここまで繊細に美しく表せるとは。 言葉の選び方、情景描写のしかたひとつひとつがきらきらしていた。特に、父親との和解の部分での運命の話が心に響いた。

    0
    投稿日: 2017.02.07
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    2017/2/4 読了 過去は変えられないと思っていた。 人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか? そのとおりだと思った。 現在の真実と過去の真実は違う。 振り返ってみると過去の真実が現在の真実ではないかもしれない。 人はよく、あの時ああ思ったけど、今はそう思わないという。 本当にそうか立ち止まって考えたい。 方

    0
    投稿日: 2017.02.04
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    「過去は変えられる」 美しく静かで精巧、平野さんの日本語に魅せられた。 あとがきで、亡くなったジャーナリストの後藤健二さんに取材していたことを知った。

    0
    投稿日: 2017.02.04
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    インテリで、かつ、恋に落ちてる状態の奴らだから、何言ってんのかよくわからない。けど、思ってたより、ハラハラドキドキして楽しめたし、傷ついた人達が運命を受け入れて、立ち直っていく様は、勇気になる。

    1
    投稿日: 2017.02.03
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    中盤からの展開に完全に引き込まれた。 ザワザワして、ザワザワして。 ザワザワがなくならないまま進み、そしてクライマックス。 新幹線の中での読了感。ひとり幸福な気持ちを味わうことができた。

    0
    投稿日: 2017.02.03
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    20170203 読み終わるのに時間がかかった。なんと無くまどろっこしい感じがしたから。半分以降は一気に読んでみた。この話はテンポがゆっくりだから、少しづつ読むよりは良かった。読後感は人それぞれかも知れないが基本は幸せになるのではと思います。

    0
    投稿日: 2017.02.03
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    ちょっとしたことで未来も過去も大きく変わってしまう。 現在だけが変わらない苦しいもの。 本当に自分にとって大切で必要でかけがえのない人というのは、音楽や絵画、映画のように自然に感じるものだなと感じた1冊。

    0
    投稿日: 2017.01.31
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    心理描写に加え、美術館にいるような気になる情景描写、すべてが素晴らしい。 「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えている…それくらい繊細で感じやすいもの」

    0
    投稿日: 2017.01.29
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    テレビ番組での宣伝がとてもよかったことと、職場の女の子の評価が高かったので、図書館の順番を待ちきれず購入した本。 期待し過ぎたせいか、それ以上ではなかったけれど、恋愛以外の背景もしっかりした内容だったので大満足できました。

    0
    投稿日: 2017.01.27
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    あの人に値する存在でありたいと願わないとするなら、恋とは一体、何だろうか? 美しく切ないさまざまに息を呑む、満たされていく。 これぞ、恍惚な読書体験。

    0
    投稿日: 2017.01.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    平野さんの小説は気になりながらも読んだことがなく。 新聞小説で話題となったと聞き、手に取ってみました。 噂通り(?)格調高いというか品のいい文体。スケール感。その中にメインとしてあるのは世界情勢ではなく大人の恋愛。これはアラフォー以上向けですね。完全に。 なかなかこんな恋愛は現実には難しいでしょうけれど、ないとは言い切れなそうなエピソードの重ね方のうまさですね。 さすが文章の手練れという感じがします。 「愛しているからこそ関係を絶つ」という言葉がズシリと来ます。そういうこと現実にあると思います。 あえて言わない、相手と壁を作る、二度と会わないなど通常の愛情関係ではあり得ないことやするべきではないことを愛しているからこそしなければならないということは現実にはままあるでしょう。 他人の理解は求められないでしょうけれども。でもそれは大人にしかできない決断と行動だと思います。 このストーリーはフィクションであるけれども、人生って本当に出会いとタイミングだなーとつくづく思わされます。 三谷の立場からこの話を書いたら全然違う話になったでしょうね。三谷を嫌いと思う人は多いかもしれないけど、でもその気持ちにも痛いほど共感してしまいます。いや、私もこんな人ヤだなとは思うのですが。 登場人物のある会話の中に「人生はどこまで運命的なのか」という言葉が出てきますが、この話は恋愛を描いたというよりこの主題によって紡がれた登場人物それぞれの人生の、それぞれの運命の形を著した一冊なのでしょう。

    1
    投稿日: 2017.01.24
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    良い!三谷さん嫌いやけど、気持ちわかるなぁ。好きだけど言えないとか、あの時あーしていたらとか。あー良い!

    0
    投稿日: 2017.01.23
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    38歳の天才的なクラシック・ギター奏者と40歳の美しく理知的なジャーナリスト。 二人の間を様々な物が通り過ぎた。 運命は二人の関係を祝福しなかった。 ウィットに富み、繊細な筆致で物語られる二人の人生について。 美しいギターの旋律がそこには流れている。 自分の内的世界の様子は外側にいる人にはどうしても伝わらないし また周りが自分をどう感じているのかも内的世界にばかり目を向けていては分からない。 誤解とすれ違い。 伝わらないことに苦しんだり、意外にも温かい視線に救われたり。 自身の欠けた半身のように、自分を理解してくれる人がいたなら。

    0
    投稿日: 2017.01.21
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    「普段」より一段高く、「知る」ことを教えてくれる作品。 普段の私は、恋愛小説って、「恋愛小説」でしょ?(知ってる)(おもしろいけど) (惹かれて、困難があって、なんやかんやで結ばれるんでしょ?) ってうすうす思っているらしかった。 もっと、他のことも知ることができる。 この本では…。

    0
    投稿日: 2017.01.21
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    アメトーク読書芸人で紹介されてた本。 はじめは なんてことない本なのかと思いきや 中盤あたりから 止まらなくなっていった。 2人が日本で落ち合うところからが 止まらなくなった。

    0
    投稿日: 2017.01.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    *天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。 出会った瞬間から強く惹かれ合う二人だが、洋子には婚約者がいた。スランプに陥りもがく蒔野。人知れず体の不調に苦しむ洋子。やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまうが……恋の仕方を忘れた大人に贈る、至高の恋愛小説* 格調高く、美しく、静謐な世界。もし10年前に読んでいたら、登場人物たちの華々しい経歴や、ややご都合主義的な展開に共感出来ず、あっさり読み飛ばしていただろうな。今だからこそ理解できる、物語の背景や行間に流れだす感情にしばし揺られてみる。大人になるのも悪くない。

    4
    投稿日: 2017.01.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    うーん、何というか素晴らしいTVドラマを見せてもらったような感じがした。帯に大人の恋の物語と書いてあったけど、本当にドラマか映画にしてもらいたいような内容だと思う。 ただ、私が無知なのか「マチネ」の意味がわからず、ついつい調べてしまった。(^_^) ミュージカル等で昼公演をマチネ、夜公演をソワレというらしい。初めて知った。そして、最後の場面で主人公の「蒔野」がコンサートの最後で言う「このマチネの終わりに・・・」という言葉でフィナーレとなる。最後の場面もすごく映像化しやすいのではと思った。 内容的には相手を想うばかりに身を引いた一人の女性の物語である。自分に落ち度があるわけでもなく、彼を慕う別の女性によって、はからずも恋を引き裂かれてしまい、それぞれの意思のすれ近いによって、別々の人生を歩んでしまう悲惨さを切なく描いている。そして、その原因を作った女性を恨むのでもなく、自分の心に残った過去を変えようとしている。その切なさが最後に感動を呼ぶ。 最初はただ単なる恋愛小説かなあと想っていたけど、中頃から突如として内容が重くなるけど、続きはどうなるのかと想わせる終わり方で、続編も期待したい。

    0
    投稿日: 2017.01.15
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    蒔野も洋子も、それぞれ天才アーティストとエリート国際ジャーナリストかつ多言語を操る美男美女ということで、存在が遠すぎてほとんど夢物語のようだった。 知性と芸術性が溢れんばかりの文章にもいささか胸焼け気味でしたが、つまるところ切ない大人の恋愛小説でした。 最後まで読んでも、どうしてここまで強く2人が惹かれ合ったのか分からない。 分からないけれど、分からないからこそ運命の出会いたり得ているのかもしれないとも思えるし、そういう本能と直感の恋愛はすごく好き。 家庭や国境や時の流れや、障害はいくつもあったけれど、蒔野と洋子は結ばれて欲しいなと純粋に願いました。 40代からでも、男と女は新しい愛をこんなにも大切に育んでいけるものなんですね。 小説上の綺麗事とはいえ、希望のように思えます。

    0
    投稿日: 2017.01.14
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    主人公の洋子と蒔野との恋愛にはあまり興味なかったが、後半の洋子と父親ソリッチとの会話がとても印象に残った。 自分の人生は大きな何かに導かれているのでは? 何かができるはずだという未来への希望は、何かできたはずではとうい過去への悔恨となりうる。 どこかで誰かが傷つこうと、関係が断たれてしまおうと、システムそのものの存続には影響しないことを誰のおかげ、誰のせいだと考えても途方に暮れる。などなど...。 過去は変えられるという蒔野の言葉があるが、過去に対する自分の想いを変えられることができるということだろうなと思う。 ある感情、心の状態などの表現がとてもうまい。 孤独の解釈など、そういうことだったのかとハッとした。 物語自体は現代のあらゆる問題を盛り込んではいるが、男女のすれ違い、運命といった既視感かあるものではないだろうか。

    0
    投稿日: 2017.01.14
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    スッキリと読める恋愛小説。 その所々に我々の日常に見え隠れする イラクの厳しい情勢で 耐え抜く人の姿が描かれており、 筆者の紛争に対する強い主張が伺える。 あとがきの最後の一文に 筆者の真意の全てが凝縮されている気がする。 ジャーナリスト後藤氏については、 この情勢下での渡航について賛否両論あったが、 彼のような存在が平和を当然に感じる我々に 大切なものを伝えてくれてるんだと実感した。

    0
    投稿日: 2017.01.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    著者の「私とは何か「個人」から「分人」へ」からの本書。 上記の新書で興味を持ち、小説も読んでみたくなった。 ただ、恋愛小説。 あまり得意な分野ではない。 そして、ここでも分人が出てきた。 洋子は蒔野といるときの自分が好きなのだ。 蒔野との分人は幸せなのである。 それにしても、すれ違いの恋にまどろっこしく、ヤキモキさせられた。 そして、最後にはたまには恋愛小説もいいかもという気にさせられた。

    0
    投稿日: 2017.01.13
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    ことばのひとつひとつが正確に心情を表していて、美しい文学作品でした。 刺さるというか、ずっと携えて生きたくなるような素敵なことばがちらほらありました。

    0
    投稿日: 2017.01.10
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    2017年の1冊目。人に勧められて読んだのだが、読んでて苦しくなるくらい入り込んだ。 愛や運命、過去と未来、現在。考えさせられることや感じることが多くて読書ってやっぱり素晴らしいな、と思う。そして本当に言葉の美しい小説。今までのベストじゃないかというくらい言葉が美しい。 やっぱり勧められて読むと自分では読まない本との出会いがあるから素晴らしい。今年はどんどんそうしていこう。 相手のことを心から愛せないという以上に、相手といるときの自分を愛せないというのは、互いにとって大きな不幸だった。 この一文に深く頷いた。

    1
    投稿日: 2017.01.09
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    2017年1冊目。 大人の愛と生の物語。それぞれの関係によって愛の形は様々で、またその愛の形が各々の人生を方向付けていく。 蒔野と洋子をつないだエピソードに漂うセピア色の痛みも、早苗やリチャードの愚直な痛みも、ジャリーラのやるせない痛みも、大人だからこそ感じられる気がする。共感、というよりは思わず同調してしまう場面が多くあった。 平野さんの緻密な言葉選びがとても好き。一言も逃してはならない気持ちにさせるのは、今回の作品も同じで満足。

    0
    投稿日: 2017.01.09
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    長い恋愛小説。一人一人の人生観が絡み合って内容は深い。洋子と蒔野がなかなか繋がらないのは、よくある恋愛物語であるが、普通の恋愛小説と違うのは、描写の違いなのだろう。 結末は読者によって受け取り方は異なるだろう。他人、環境に影響された人生をどのように受け入れられるか考えさせられる。 「過去は未来が変えられる。」印象に残る言葉である。

    0
    投稿日: 2017.01.09
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    アラフォーの男女を主人公にした、大人の恋愛小説。 10代20代の恋愛と違って、壮年期の恋愛って仕事やら色んな「事情」を抱えているだけに成就しにくいと思うんだけど、そのお陰で物語としてはドキドキするし切なくなったりもする。 そういうこともあって大人の恋愛物って素材としてそもそも面白いんだけど、平野啓一郎の手にかかれば華やかで知的で示唆的で複層的な物語になるからすごい。平野啓一郎って文章も上手くて洗練されてるし、めっちゃ博識でテーマも幅広いし、シンプルな問いかけも一々示唆的だしどんだけ頭良いねんって感じ。 ただ中盤あたりでストーリーがかなり強引になって割と白けた。恋愛物に「すれ違い」は必須なのは理解してるけど、あの展開はないわ…ラストも個人的にはちょっと気にくわないかなぁ。。面白かったけど。 しかしこういう恋愛に憧れてると晩婚になるんだろうな。20代で結婚して家庭を築いている人からしたらこういう話は「気取ったチャラチャラした恋愛」に思えるのかもしらん。結論、大人の恋愛は物語の中だけに止めましょう。

    0
    投稿日: 2017.01.08
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    プロのクラシックギタリストである蒔野聡史と、海外の通信社に勤務する小峰洋子。華やかな音楽や映画作品、時事的な出来事など幅広い分野を織り交ぜながら展開する、一筋縄にはいかない大人の恋愛模様。 この作品では“心のつながり”がひとつのテーマになっています。恋愛小説ではありますが、互いの年齢や立場、状況などから情熱だけで突っ走るような真似はしません。むしろ大人だからこそあれこれ思惑が募り、不器用に、遠回りをして、結局手からすり抜けることばかり。こんなに“きれい過ぎる”恋愛模様は現実的ではないとは思います。でもどうしようもなく人として惹かれる者同士、分別ある距離感を描いているので嫌味がありません。どことなくフランス文学を読んでいるようでした。 読んだ後、とても好きで大切にしている吉野弘さんの『生命は』の詩が思い出されました。孤独に生きる生は存在しない。本人の意図しない瞬間であったとしても生命と生命は紡ぎ、ほどけ、再び紡がれながら世界はゆるやかに構成されている、といった旨の内容です。この小説の軸となる部分と重なる気がしました。 終わりが近づくにつれて、あとに残る気持ちは特有の寂寥感?と不安な気持ちも抱えながらラストまで一気読み。結果、残ったのはただただ心地好い余韻と満足感でした。 〜memo〜 マチネ(午後の演奏会)

    6
    投稿日: 2017.01.08
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    珍しく純文学系を。純文学ではありなのか、視点のブレが気になる。視点を変えるんなら少なくとも1行空けるなりしないと。表現も性には合わないのが実感。学生時代に受けた現代文のテストに出てきそうな文章。

    1
    投稿日: 2017.01.05
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    クラシックギター奏者・蒔野聡史とジャーナリストで有名な映画監督の娘の小峰洋子の恋愛小説。 会った最初から話がつきない二人は、 相手の事を好き・愛しているだけでなく、理解している。だからといって、一緒にいれるわけではない。タイミングや他の人の思惑も絡んで、「なんで」 と何回も歯痒く思い事もしばしばあります。なぜなら、マンションでのギターのシーンや二人だけの会話、会えない時の相手を想う場面があまりにも綺麗だからです。 周りの人の思いも当人を考えての行動や言葉だから、「二人の邪魔をしている」と言い切れない。そのタイミングでは最善をしているから。悪と善は表裏一体だと読みながらおもいました。 やはり、今はすぐなくってしまうもの。後悔しないよう、自分を騙さないよう生きていかなくては。 ラストの蒔野さんと小峰さんの再会のシーンは、美しい。

    0
    投稿日: 2016.12.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    恋愛小説ながら、過去と将来の狭間で主人公の男性天才ギターリストと彼を恋する女性の葛藤が凄まじい。 何故、あの時・・・ 欺瞞による失恋と結婚。今更、欺瞞による恋愛関係の切断を告白されても、どうすればいいのだろうと考えさせられる。 最後は、ハッピーエンド的なところも。 とりわけ感動するまでのストーリーではなかったかな・・・

    0
    投稿日: 2016.12.30
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    「過去の修正」を大きなテーマとして,展開されるアラフォー恋愛ストーリー。大枠のストーリーはありがちに感じるが,とにかく平野啓一郎の人物・情景描写が凄すぎる。音や臭いすら感じるような精密な描写に引き込まれる。最後50ページの盛り上がりも素晴らしい。10年後にもう一度読み返したい小説。

    0
    投稿日: 2016.12.30
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    好意的な感想が圧倒的に多いところ大変に肩身が狭いのだが、私には×であった。 愛の棚、ギャップ、障害…と恋愛小説に必要なものはきちんと入っていて、更に、時事、文化、震災までもが絡む構成と力量には恐れ入ったが、人物の誰にも感情移入出来ずに困った。 終わり方も不満で、これはダメでしょーと思う始末。 やはりキレイ過ぎるのではないだろうか。 むしろ三谷の愚挙が最もリアルで人間的に感じられるほどである。 今の時代になんでこんなにすれ違うのか、ちょっと小細工が過ぎるような気もするし、さすがに2人とも仕事はしているがイイトシの大人なのにこんなに恋愛中心でいいのか?とも疑問に思ってしまう。 大変に質のいい理想的な感傷が残るのも、大人の美しい恋愛ストーリーであることも確かであるが。。。

    1
    投稿日: 2016.12.29
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    物語自体より、文章が印象的です。デビュー作の『日蝕』もそうでしたが、平野さんの文章がとても好きです。 『マチネの終わりに』の文章は、かなり気取ってます(笑)鼻に付く直前。 でも、昔読んだヨーロッパ作家の名作集の古っぽい翻訳を思わせる文体。それが登場人物やシチュエーションにマッチしています。 大人の恋の物語。 叶わなくともジンワリ響きます。 最終的に叶っても、あの2人に生活感が出ちゃったら嫌だから、あの終わり方でよし。

    0
    投稿日: 2016.12.27
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    過去や未来に想いを馳せるとき、自分が生きて、考えてきたぶん、そのときの実感も景色もかわっていくかもしれないのなら、本当に、先が読めないなあ。 人生は終わらない。 歳をとるのもいいなあと思えた。

    0
    投稿日: 2016.12.23
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    濃厚。美しくて、静かで、知的で、文学的で、芸術的。 光溢れる静かな公園でもう一回読みたい。 40代近くなったときにも読み直していまと感じ方が違うのか感じてみたい本。

    0
    投稿日: 2016.12.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    序文の、たった3頁を読んだだけで、「暗い森の中」へと迷い込むように、 物語の中へと分け入っていた。 そして、ゆっくり、恋をするように物語の魅力にとりつかれていた… 心の奥で、深く互いを求めながら、ある企みにより別々の人生を生きることになってしまった天才ギタリストの薪野聡史とフランスの通信社の記者である小峰洋子。 二人は、感情を爆発させることも、互いを縛ることもなく、ただ静かに熱く、熾火のような愛を心の中に絶やさずに、それぞれの人生を生きていた… そして、5年半の月日を経て、二人は再会する。 切ない…、苦しすぎる…。 これは大人の男と女の愛の物語。 文学的な表現や哲学的な言葉に出くわす度に、一度では飲み込めない言葉を、何度も咀嚼し、味わい、感覚として胸に落とし込む作業の楽しさ!これぞ、読書の醍醐味! それでいて、終始一貫してストーリーは美しく、哀しい 。 とてつもない作品を読んだような気持ちに高揚しながら、読後は目を閉じて感情の波に身を任せた。

    0
    投稿日: 2016.12.21
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    テレビで見て興味を持って手に取った一冊。 淡々とストーリーを書いていく文体がかなり好み。こういうのをホンマの恋愛なんかなと感じた。 これは本当に読んで良かった。今年読んだ中でもトップクラス。 #読書 #読書記録 #読書倶楽部 #マチネの終わり #平野啓一郎 #2016年111冊目

    0
    投稿日: 2016.12.19
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    久しぶりに文学としての小説と出会ったと思えた。ただただロマンティックで完璧。まるで蒔野のギターのよう。 それぞれの理由と背景が露になるとき、現実や未来から過去は変えられる。 時間が過ぎることは誰にも等しく時には残酷だけど、時間が過ぎることで状況は変わる。そのとき、その事象や対象への思いが過去と現在では変化したり或いはしていないことに気付く、人生の不思議。 音楽や映画という分野は時間経過を伴う芸術であり、読書もまた時間を伴う鑑賞行為。小説内に流れる時間を意識させられた作品だった。

    0
    投稿日: 2016.12.17
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    マチネとは午前の公演の事で、タイトルの意味はラストに繋がる。30代後半〜40代前半のギタリストの槙野とジャーナリストの洋子の恋。それは容姿だけじゃなく、歳を重ねたお互いの才能や知性、価値観に惹かれたインパクトがある出会いから始まっていく。パリ・東京の遠距離恋愛。ギタリストの槙野に恋する早苗の嫉妬からすれ違いが起き、洋子と槙野は別れてしまう。やはり身近に居る存在の強みと、嫉妬や憎しみが引き起こす揉め事。恋愛にはよくある事だからこそ、相手に本心や弱い自分を打ち明けたり、信頼する事の大切さを改めて実感した。ラストの続きは5年前に思ってたお互いの感情をその日だけでも確かめ合うのだろう。と思った。中年の恋愛話でもあるが、クラシックや文学や社会情勢も盛り込んだ内容。

    0
    投稿日: 2016.12.16
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    文学に造詣の深い人たちが口を揃えて「素晴らしい、奥深い」と賞賛する本を基本的におもしろいと感じられない人間なので、無理かなーと怖々開いたものの、これは良かった。懸念していたよりは。 なんとなく、素敵な外国の絵本を上手に日本語訳したような表現をそこかしこに感じます。綺麗でうっとりするけれど、染み込みにくい。苦いけど甘いというか。 そして全体を縦に貫く「未来が過去を変える」というテーマ。みんな大小あれどもここに共感を感じるから自分の内側でそれぞれ咀嚼して物語を味わえるのかなと。 でも無知が過ぎて、この物語の本質を3割も理解できていない自覚があります。 もう少し、歳と一緒に経験や知識を重ねてから改めて読んでみたい。 今の青い自分とは違った結末を思い描けるのかもしれません。

    0
    投稿日: 2016.12.15
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    まだ、なかなかことばにできなくて、自分の中で反芻してる感じ。誰に感情移入して読んだんだろう?とか、自分でも分からなくなって、また違うタイミングで読んだら、別の人物の立場で読みそう。 たぶん、何回かこのあと読み返すことになりそうな本でした。

    0
    投稿日: 2016.12.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読みが足りないのかもしれないが、私は好きじゃなかった。 「相手を思うからこそ関係を絶つという愛」というが、そのようなものは本当に死ぬか生きるかの瀬戸際でしか発揮されない(それでも絶つくらいなら死を選ぶという選択肢もありうるとは思うけれど)と思う私は、薪野と洋子から相手に対する”真剣さ”を感じられなかった。(”真剣さ”があった人物といえば、良いか悪いかは別としてある意味三谷くらいかな) そもそも薪野と洋子が別れるに至らなくてはならなくなった理由というもの(三谷が作出したものだが)がありきたりで「え?それ?」というくらい拍子抜けしたし、薪野が見る洋子が、”ソリッチ監督の娘”、”才色兼備の女性であること”(つまり周囲に見せびらかせる)という部分がやたらとクローズアップされていて、そのミーハーさが鼻につく。 なんだかんだ言って、心にモヤモヤを持ちながらもろくに行動もせず妥協に走った男女なのにここまで情熱的な恋愛小説みたいに持て囃されるのがよくわからなかった。それが大人の分別というならば、それは内心努力をしたくない言い訳に過ぎないと私は思う。 なので、彼ら2人の考えや台詞と行動との間に矛盾を感じたのだった。 結婚生活がつまらない人、少しでも妥協して結婚をしたと思っている人、旦那や奥さんよりも好きな人に出会ってしまったと言っているような純愛ぶった不倫をしている人達なら、このような小説はかなりの慰めになるのかもしれないと思った。慰めというより、陶酔(現実逃避ともいう)と言った方がいいかも。 少なくとも私は彼らのような人生は歩みたくないなと思った。 ただ、音楽や文学作品、聖書に至るまで様々な引用があるのはとても好奇心が刺激され面白い。小説を通した選書のような感じで読む分にはとても良いと感じた。

    3
    投稿日: 2016.12.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この小説について書くためには何から書いていいのか…。多くの要素と構造があるし、それぞれが互いに独立しつつ、絡み合っている。大仰な言い方かもしれないが「分人」が文体として昇華されているようにも思える。 とはいえ、そのなかでも「過去は変えられる」というライトモチーフは主軸に近い位置にあるのではないか。ベルクソンを思わせるこのモチーフは、この小説が「人間味」を持つための役を果たしている。人の思考や感情、果ては行動に至るまで、このモチーフが通底しているのではないかとさえ思える。逆に、もしこのモチーフが反転していたら、どんな殺伐とした風景が広がっていただろう。 考え、行動することで変えられるのは未来の方ではなくむしろ過去の方であるということを知るときにこそ、人は本当に自分を愛せるようになるのかもしれない。

    2
    投稿日: 2016.12.09
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    作為的・無作為的に発生するイベントをマイルストンとして人生は形成される。一方でそれとともに形成される価値観が、時として、マイルストンの意味を変えることもある。んでもって、この価値観てのは、結構無作為的な要素が大きいところが楽しいんだろな。

    0
    投稿日: 2016.12.08
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    クラシックギターが聴こえてくるような美しい小説であるのは、イラクやユーゴスラビアの紛争が人に襲いかかる酷さも同時に描かれているからかもしれない。ユーゴの映画監督を父に、被爆経験のある長崎出身の女性を母に持ち、ジャーナリストとして赴いたバグダットでテロの襲撃を体験し深く自分を責めている洋子には、蒔野のギターが与える慰めはいかばかりだったろう。 重要なシーンで洋子が聴くアンナモッフォのヴォカリーズが、その時の洋子の心情に寄り添うようで、静謐とはこういうことだろうかと思った。

    0
    投稿日: 2016.12.06
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    アメトークで紹介され、興味を感じた本。全体的に、大人の恋愛ものであり、情緒ある風景と音楽の風に乗せられ、清々しさが残る読後。物語の人物の年代からすると、仕事、家族のことなど様々な変化が起こる中で、恋というのはどのようなものなのか、昔と違う恋に対する思いの変化、人生経験を積み重ねることにより、新たに生まれる心情などが細かに描写されており、過去は上書きされ、常に変化しているのが感じられる。震災から家族や仕事等に対する考えの変化、大切な人への思いも感じられ、様々な物語が紡がれ、重量感あるものへとなるのを感じる。

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    投稿日: 2016.12.05
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    究極の大人の純愛小説。久しぶりに濃厚な小説を読んだという余韻に浸っている。 40代の人生半ばに達している主人公たちはそれぞれに自分の来し方、これからの人生のあり方を考える。「過去は未来によってかえられる」というキーワードが小説全体に響きわたる。これが単なる恋愛小説にとどまらず、ちょうど年齢的にターニングポイントにあたる40代以降の人生についても考えさせられる一編にもなっている所以のひとつだ。 恋愛小説には不可欠のすれ違い、思い違い、ライバル等を配しながらきらびやかで多彩なボキャブラリーを駆使し主人公たちの気持ちを細かく表現している。ことばの緻密な表現により登場人物たちの行動や気持ちに共感させられる。久しぶりに日本語の美しさを再発見した作品であり、このような作品は平野啓一郎でなければ書けなかっただろう。 結末は読み手に委ねられたような余韻を残し小説は終わる。 その終わり方、そして日本語の美しさが心に深く浸透し当分はこの余韻から離れられないだろう。

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    投稿日: 2016.12.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    天才ギタリストと、才色兼備な記者の恋物語。3回しか会っていないのに人生を狂おしいほどに変化させてしまうのが恋のなせる技なのかな。お互いを慮り過ぎるがゆえにすれ違う恋にハラハラしながら読み終えましたが、最終的に2人はどのような未来を選ぶのだろうか、ってのは気になるところ。 ・変えられるのは未来だけではない。出来事によって過去をも常に書き換えられていく ・きれいな人生を生きるために生きているのではない! ・主役を支える脇役で生きるのが自分 なんかは印象に残りました。

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    投稿日: 2016.12.04
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    ああ、恋がしたい 心で感じる恋がしたい 誰かのことを心から想う 恋がしたい 愛の形はさまざま 過去は変えれる、未来につながる

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    投稿日: 2016.12.03
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    いやああああ一気に読んでしまったー!大人の恋愛。こんなことありえないと思うのだけど。たった3回しか会ったことない人を何年も愛するなんて。こんなに高尚な会話、作り話以外に存在するのかな。 それから、自分が間近に見聞きしてきたイラク戦争、リーマンショック、東日本大震災がでてきて、自分が歴史のページの中に存在してきたことにちょっと驚いた。これまで、歴史の出来事は記憶の中にはなくて、記録の中にしかなかったから。 最近のニュースの出来事も、すっかり歴史の1ページになっちゃったんだなぁ。 大人になったものだ。

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    投稿日: 2016.12.01
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    2016.11.27 評判良くて手にとったものの。 高尚すぎて私には合わなかった。 主人公も立派すぎて、全く共感できず。 むしろ、人間臭い早苗の出現にほっとした。 ラストの先が気になるけど、 こんな終わり方のが美しいのかも。

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    投稿日: 2016.11.27
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    私には少し、難しかったかな。社会情勢や、音楽の内容が多く、登場人物同士の繋がりが少なく感じてしまった。 終わりのコンサートからの場面は言葉少ない感じだか、その場面が浮かんでくるような素敵な内容になっていて、よかった。

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    投稿日: 2016.11.25
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    皆さんが絶賛するほどとは思いませんでした。文章は素敵でしたけど、人物像の描写が足りない感じがしました。 2人がどうなるのかは気になったので最後まで斜め読みした感じですが結末もちゃんとどうなったのか書いて欲しい派なので、ご想像にお任せします的なのは無責任だと思う、個人的には、です。 結末をどうまとめるのかも、作家さんの力が出る所だと思っています。 自分でそれぞれ考えて、みたいなのならある意味誰でも思い付きますよね? どう結末を収めるのかも大事だと思うんですが。 でも恋愛小説だから、これでいいのかもしれませんが、それにしては社会情勢や音楽や色々盛り込みすぎなのかな?

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    投稿日: 2016.11.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルに惹かれました。 読みやすい軽いタッチの文体です。 恋愛小説ですが、落ち着いた年齢の二人が それぞれの仕事上の立場を踏まえつつも 恋に落ちていく様が描かれます。 洋子に共感できない方もいらっしゃるとは思いますし 綺麗事だけで本当にこれでうまくいくのか、と思うところで 終わってしまうストーリーではありますが 人生にはああした 身も世もない恋を抱く瞬間もあると 私は思いました。 ジャリーラの前で蒔野が歌ったシーンは響くものがありました。 さらりと爽やかに読める恋愛小説だと思います。

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    投稿日: 2016.11.20
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    読み終わるまで眠れない!と、 のめりこんだ本は久しぶり。 この本の主人公たちのように、 職業的に成功しているわけでもなく、 ハイレベルで素敵な恋愛をできてるわけでもないが、 そうだよなー、 男と女ってそうだよなー、と 妙に納得してしまうところがあるのがさすが。

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    投稿日: 2016.11.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「結婚した相手は、人生最愛の人ですか?」という紹介文の通り、最愛の人ではない人と結婚することになったが、その過程がよく有る話という感じがしたし、最愛の人になる過程がちょっと足りない気がした。 でも最後の2ページではハッピーエンドを願いながら読んでいた自分がいた。

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    投稿日: 2016.11.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    40代が主人公でこんなピュアな純愛書いてくれてうれP。二人の会話が芸術的すぎて取り残されまくりだけど、全然気取ってなくて、自分の言葉で話せることが二人とも楽しそうでステキ。 たった1人の妨害で関係が壊れたなんて残念過ぎる。メールやりとりだけで別れてしまうなんてあるかなあ。

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    投稿日: 2016.11.15
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    恋愛小説というものはもしかしたら始めて読むかもしれない。未来が過去を変えるという話については何かを気付かせてくれる表現だった。3.11などのエビソードやSkypeでのやり取りなど同時代的な描写は、個人的にはなんとなく浮いているように思ったが、ラストのコンサートシーンはとても良かった。

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    投稿日: 2016.11.12
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    自分の恋愛経験と重なる部分多く、あっという間に感情移入しまくり。 すれ違い場面には、強引な所も感じなくはないが、恋愛中には色んなことが起こるものである。昔見たテレビドラマ「思い出にかわるまで」を思い出す。 「マチネの後わりに」とは違い、恋人との再会をはたせていない自分は、今後の発展を想像出来ない。ただこれ以上進むと、色々ややこしい事が待っていそうで、このままそっとしておこう。

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    投稿日: 2016.11.08
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    なるほど、恋の効能は、人を謙虚にさせることだった。年齢とともに人が恋愛から遠ざかってしまうのは、愛したいという情熱の枯渇より、愛されるために自分に何が欠けているのかという、十代の頃ならば誰もが知っているあの澄んだ自意識の煩悶を鈍化させてしまうからである。(p.74) 孤独というのは、つまりは、この世界への影響力の欠如の意識だった。自分の存在が、他者に対して、まったく影響を持ち得ないということ。持ち得なかったと知ること。−−同世代に対する水平的な影響力だけでなく、次の時代への時間的な、垂直的な影響力。それが、他者の存在のどこを探ってみても、見出だせないということ。(p.121) 洋子は自分が、出口が幾つもある迷宮の中を彷徨っているような感じがした。そして、誤った道は必ず行き止まり、正しい道へと引き返さざるを得ない迷宮よりも、むしろ、どの道を選ぼうとも行き止まりはなく、それはそれとして異なる出口が準備されている迷宮の方が、遥かに残酷なのだと思った。(p.182)

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    投稿日: 2016.11.08
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    薪野のギターのアルペジオが本当に聴こえてくるかのようなシーンがいくつもあった。戦争やPDSDであったり、二人の運命であったり、胸が苦しくなる場面も多々あったのに、とてもとても美しい小説という印象が残った。このタイトルもこの装丁も全てが一貫して美しく清らかに感じる。 また、最後の協力者の項に、イラクに関する取材において後藤健二さんへの謝辞があり、ここまで含めて一つの小説であるのだと思った。

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    投稿日: 2016.11.05
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    文字・文章によって 演奏 をどこまで表現できるのか? と読む前は懐疑的だったけど、 演奏 音楽のチカラを 臨場感もって瑞々しく描き切っていて感嘆した。 平野さんすごいね。 リアリスト視点で 最愛の人にとって自身は課題解決の存在であり得る? の問いを模索する様が、 思慮深くロジカルにも見えるし逡巡にも見えた。 逡巡は恋なので当然のことですし。 そんな洋子と蒔野のやりとりに 共感できて投影できて グッと物語に入りこめて、 読み進むスピードは加速していった。 けど、それも200ページあたりまで。。 早苗のアレはちょっと。。 以降は 入り込めず残念。 ガヴォット・ショーロ、というブラジル民謡曲を知ったり、 クロアチアのファシスト政党 ウスタシャを知るきっかけにもなった。 良作は そんなキッカケを包含しているものなので、 その点では本作には満足。

    0
    投稿日: 2016.10.27
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    壮大でな大人のラブストーリー。 途中から これ絶対 映像化されるなぁ と思わせるくらいドラマチックで 情景が想像できる美しい物語でした。

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    投稿日: 2016.10.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    良かった 分人に対する説明がないため、非常に読みやすい 私が幼稚なため、内容は難解ではあるが、10年後に再読したい作品 早苗が罪悪感を持ちながら生きてきたこと、それによる献身も、ひどく虚しいものである なぜ黙っていなかったのか、また、なぜ結婚を受け入れたのか 彼女自身、疲弊したのであろうことは想像がつくが、この出産を控えた時期に洋子との再会、蒔野が自分を捨てるはずがないという計算がなければ告白せずにいただろうなぁ 彼女のその生き方に、疑念と軽蔑が残る

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    投稿日: 2016.10.10
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    自分とは、あまりにかけ離れた人物たち、背景に違和感と憧れを感じつつ、40代の男女の恋に憧れました。数十年ぶりにロマンチックで切ない気持ちを味わいました。年甲斐もなく、こんな気持ちになってみたいと思ってしまいました。

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    投稿日: 2016.10.09
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    蒔野、洋子、早苗それぞれの恋愛感を描く純愛小説。 三人三様の思いに対してどうして、なぜともどかしさを感じることも多々あるが、もし自分がその立場だったらと思うと切なく納得してしまう。 色々な想いを巡らし、我慢していく結果、不幸になっていくのかと思いきや、最後はほっこりと終わり救われた。

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    投稿日: 2016.10.09
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    途中、胸が張り裂けそうだった。 そんな感情が生まれた作品。 「過去は変えられる」って、慰めにもなる、希望にもなる言葉。

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    投稿日: 2016.09.29
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    とても美しく、洗練された大人のための恋愛小説。彼らにとって、愛は単に欲求を満たしたり、社会的地位を得たりするためのものではない。その人間性を深く尊敬し、満ち足りた時間を共有しながら、時に過去の意味をも塗り替えつつ、歳月を共有していければいい。ただ、そんな二人であっても、恋愛は恋愛だから、相手のことが不安になったり、隠し事をしたり、時に仕事や人生の問題と綯い交ぜになったりする。そんな二人に揺さぶられて、私は中盤で読み進めなくなってしまった。 それでも迎えたラストの、マチネーの終わり。子供も仕事もあるのにどうするの、と極めて女性的な心配をする人もいるのだろうけど、私は、二人はこういう時間を共有して、魂が触れ合っていればそれで十分なんじゃないかと思った。

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    投稿日: 2016.09.19
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    天才にはなれないからこの感覚は共感はできない。でも理解はできるかな。 洋子の潔さが好きでした。 私だったら三谷を殴ってる。あと、完膚なきまで言葉で叩きのめしてる。 平野さんの小説は何度か読んだことがありましたが、少しイメージ変わったかな。 読みやすく感じたのは、私がその分大人になったからなのかな。

    2
    投稿日: 2016.09.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この作家さん、初めて読みました。私にとって難しい漢字を使う作家さんでした。きっと年齢は高い人だと推測するのだけど、いくつなんだろう?って、思って調べたけど若かった…。ということは、私の漢字力不足ってことか。 内容的には、婚約者がいる美人の洋子と独身のギタリスト蒔野が出会い意気投合。メールをやりとりしてパリで再開して日本で結婚する約束をするが、ギタリスト蒔野のマネージャー三谷に再会の邪魔をされてそれぞれに結婚して子供ができる。洋子はギタリストのコンサートを見に行き、そこでギタリストの妻となったマネージャー三谷が二人を邪魔した事を知る。蒔野も妻になった三谷から、邪魔をしたのが自分だという事を告白する。やるせない蒔野。 蒔野がニューヨークでリサイタルを開いた時、ようやく洋子が観に来てくれた。ハイドパークの池を散歩しようと思うと舞台から洋子に向けてつぶやく。 そして、歩いているとベンチには洋子が居た…。 最後の出会い方が感動的だった。 プラトニックな二人は、これからどうなるのだろう? 洋子は離婚したが、蒔野は子供が生れたばかり。蒔野は離婚しないだろうし。 親友になるのだろうか? 最後までいっていないし、三谷という鉄壁の障害があれば二人が結ばれるという事はないだろうな~…。

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    投稿日: 2016.09.19
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    ハッピーエンドで良かった〜。もう、それだけが心配だった。 平野啓一郎さんの小説は、私には難解なイメージがあったが、これはものすごく読みやすかった。 新聞の連載小説だったのか。これなら、毎日読むのがとても楽しみだったろう。 ま、こんなベタな恋愛小説も書いてくださって、ありがとうとお礼を言いたい。 "人に決断を促すのは、明るい未来への積極的な夢であるより、遥かにむしろ、何もしないで現状に留まり続けることの不安だった。" 150ページ "洋子は自分が、出口が幾つもある迷宮の中を彷徨っているような感じがした。そして、誤った道は必ず行き止まり、正しい道へと引き返さざるを得ない迷宮よりも、むしろ、どの道を選ぼうとも行き止まりはなく、それはそれとして異なる出口が準備されている迷宮の方が、遥かに残酷なのだと思った。" 182ページ

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    投稿日: 2016.09.18
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    難しい会話。何がなんだか。2人の関係がたった一つの事から急転直下で変わってしまうとは。直接確認取らずに。そこから先、読むのやめようかと思った。で、運命の2人、この先どうするのよ。子供がいなかったら簡単な話。自分を優先するのか子供を優先するのか。一般庶民の生活感がゼロで全てが遠すぎる。 恋はするものじゃない、おちるものなんだ って台詞を思い出した 芥川賞作家というのがとてもわかる。

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    投稿日: 2016.09.16
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    2016.9.12 よーこさんと平野さんの対談をきっかけに知った本。平野さんは初読み。 大人の洗練された恋愛ーーー相手を思って高揚する気持ちや嫉妬、不安、いろんな感情は歳を重ねても変わらずにあるものなんだと。私はこの登場人物たちよりまだまだ子どもだけど、その事実に、ただただ、ああそうなんだと。 ラストには安堵。この先この二人がどうなるのか現実的なところは分からないけれど、結婚という形で結ばれなくても心が通い合う存在もあるのかなあ。そうだとしたら、一生を誓い合ってする結婚ってなんなんだろう。 願わくば、心から愛する人と生涯を共にしたいな。 それにしても、知的で美人な女性なんて、素敵すぎる。

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    投稿日: 2016.09.13
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    なんだろう、読み進めることがちょっとだけできなかった、久々の小説でした。 平野さんの小説好きなんですが、どうしても、どうしても一気読みできるような読み方が出来ず、 読み進めることが出来ませんでした。 そういう小説に出会うのもまた、出会うかな。

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    投稿日: 2016.09.12
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    ギター演奏家の蒔野聡史とジャーナリストの小峰洋子の5年半の歳月の物語。一気読みする大人の恋愛小説。メモ。 (1)人は変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は未来は常に過去を変えてる。変えられるとも言えるし変わってしまうとも言える。 (2)いい歳して知的でない女と寝てしまうと明け方惨めな気分になるよ。 (3)恋の効能は人を謙虚にさせること。年齢と共に人が恋愛から遠ざかってしまうのは愛したいという情熱の枯渇より愛される為に自分に何が欠けているのかという十代の澄んだ自意識の煩悶を鈍化させてしまうから。 (4)わたしと結婚して子供を育ててって生活を、蒔野さん、現実的に考えられる?それがこの関係のための正しい答えなのかしら? (5)孤独というのは、つまりは、この世界への影響力の欠如の意識だった。…自分の存在が他者に対して全く影響力を持ち得ないということ。持ち得なかったと知ること。 (6)みんな自分の人生の主役になりたいって考える。それで苦しんでる。 (7)尊ばれない事は忘れ去られる。これは我ら人類のもっとも人類の美しい掟の一つだ。(アラン) (8)明晰さとは太陽にもっとも近い傷だ。(ルネシャール) (9)どんな方法でもいいから、彼の側に居続けたいと思っていました。…正しく生きる事がわたしの人生の目的じゃないんです。わたしの人生の目的は夫なんです。

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    投稿日: 2016.09.03
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    大好きな平野さんの最新作です。ファンなのに読むの遅くなっちゃった。 平野さんの作品は恋愛ものじゃないほうが好みなんだけどな・・・なんて思いながら読み始めましたがすぐに撤回! 深い深い感銘を受けてしまい、この人のファンでよかった、やっぱり素晴らしい小説家だ、とあらためて思い、この作品は私の中で今年のナンバーワンです。 今までの作品よりも読み易く、けれども相変わらず知的好奇心をくすぐられ、そしていつもの美しさや繊細さは顕在で、深く考えさせられ・・・もう、なんと表現したらよいかわかりません。 具体的には難民問題や自爆テロ、被ばくなど社会的テーマを扱いながら、そこに音楽という芸術を絡めた恋愛小説で、そこには哲学を感じ、未来と希望がみえるのです。 作品の構成としては、基本に忠実な「起承転結」から成るきわめてオーソドックスな形なのに全く飽きることはありません。 エンタメ小説のような、起承転転転、みたいなことをしなくても読ませるんですよね。本当に素晴らしい。 今回読んでいて一番胸に沁みたのは「未来は過去を変えられる」ということ。この作品の主題でもあるのではないでしょうか。 人は、未来だけを変えられると思い込んでいるけれどそうではない、未来の行動によって過去の印象も変わりつづける、という考え方です。 日ごろから「分人」を主張される平野さんの、その考え方の延長にあるものだと思います。納得感があり、またひとつ重要なことを教えてもらえた気持ちです。 ああ、本当によい作品。読んでよかった。

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    投稿日: 2016.09.02
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    恋愛小説というよりも、現在、未来によって過去に意味を与えられることへの希望を感じさせるふたりの生き方に感動しました。 何故、と泣きたくなるような事も、後から振り返れば、「あの時の壮絶な苦しみのがあったからこそ今の自分がある。」という価値を見出だして、感謝の気持ちにも変えていける。 これまで自分が漠然と信じてきた「ムダなことなんてひとつもない」というのは、そういうことなのだと繋がった気がします。 生きる意味と向き合い続けた蒔野と洋子が美しかった。 蒔野のスランプとその後のより色彩豊かな人格、音楽へのステップアップは、今の自分の闘病生活とも重なり励まされるものだったし、洋子の視点での蒔野のニューヨークでの演奏の描写には思わず涙が出ました。 大げさかもしれないですが、 私自身、こうやって生きる意味を考えていける歓びに涙が出て、心が震えるほどの感謝を感じました。 結局単行本も買いましたが、最初に読むきっかけになったKindle Unlimitedには感謝!

    0
    投稿日: 2016.09.01
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    内容紹介 天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。深く愛し合いながら一緒になることが許されない二人が、再び巡り逢う日はやってくるのか――。 出会った瞬間から強く惹かれ合った蒔野と洋子。しかし、洋子には婚約者がいた。スランプに陥りもがく蒔野。人知れず体の不調に苦しむ洋子。やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまうが……。 芥川賞作家が贈る、至高の恋愛小説。

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    投稿日: 2016.08.30
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    40代の恋愛がテーマ。 主人公の二人とほぼ同世代なので、パートナーへの愛は冷めても子供への愛情は冷めない、とか、心というかメンタルが思わしくないときは、刺激よりも癒しのほうが必要なのはそうだろうな、とか、やっぱり人生で一番好きだった人のことは忘れることはできないなぁ、等々、理解できるところは思った以上にあった。 でも、この主人公の二人、美しくて才媛な女と、天才ギタリストの男という、あまりにも完全すぎて嘘っぽいというか、一昔前の話っぽく感じてしまった。 まぁ、そのせいでいらぬ嫉妬を受けるわけだし、つまらぬ横やりが入って遠回りをするわけですが。 二人が完全なので、ギタリストの妻になった女のした行為にあんまり苛立たなかった。 正直、この二人が感情的に怒ったり、苛立ったりしている様子が見たかったかもしれません。

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    投稿日: 2016.08.28
  • 不完全なところも見たかった。

    40代の恋愛がテーマ。 主人公の二人とほぼ同世代なので、パートナーへの愛は冷めても子供への愛情は冷めない、とか、心というかメンタルが思わしくないときは、刺激よりも癒しのほうが必要なのはそうだろうな、とか、やっぱり人生で一番好きだった人のことは忘れることはできないなぁ、等々、理解できるところは思った以上にあった。 でも、この主人公の二人、美しくて才媛な女と、天才ギタリストの男という、あまりにも完全すぎて嘘っぽいというか、一昔前の話っぽく感じてしまった。 まぁ、そのせいでいらぬ嫉妬を受けるわけだし、つまらぬ横やりが入って遠回りをするわけですが。 二人が完全なので、ギタリストの妻になった女のした行為にあんまり苛立たなかった。 この二人が感情的に怒ったり、苛立ったりしている様子が見たかったかもしれません。

    6
    投稿日: 2016.08.28
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    美しい文章でした 美しい恋愛でした もどかしいけれど 音楽の素養がない私はちょっと近づけない部分もあったけれど 住む世界も想いも広がっていて憧れました 美しいラストでした マチネの終わりに でも共感しにくかったな ≪ コンサート 心の余韻 そのままに ≫

    0
    投稿日: 2016.08.25
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    昔テレビで、『未来日記』という番組があった。 見ず知らずの男女が未来日記に書かれたとおりの言動をしなくてはいけないのだが、次第に惹かれあう二人が最高潮に達する直前で無惨にも引き裂かれてしまう。 日記に翻弄される様は涙を誘い、感動を呼んだ。 ギタリストの蒔野聡史とジャーナリストの小峰洋子。独りよがりな恋愛に突き進むほど、彼等は若くない。 それぞれ大人な対応をしていく中で描かれるアーティスティックな描写と二人の距離感が心地よく読む手が止まらない。 読後に誰がいい、悪いと話をするのはそれこそ大人ではないのかもしれない。 充分に官能的で、充分に芸術的で、充分に感傷的な、悲劇であり喜劇だと思う。

    0
    投稿日: 2016.08.21
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    「未来は常に過去を変えている」。 確かに、知らなかった過去の事実を後から知ることで、その過去に対する認識は変わる。人とのすれ違いは、この物語ほどまではいかなくても、そうした知りえなかった事実や認識の違いの積み重ねで起こる。それを偶然と思うか必然と思うか。それに第三者の意図が加わったらどうなのか。運命と諦めるのは簡単だが、何か出来たかもしれない。あるいはしない方がよかったのかもしれない、と思うと運命では片付けられない。 「過去を変えながら、現在を変えないままでいる」ことが可能であれば、そうしたいと思うことが私にもある。しかし過去の事実を知りようのない今は、現在を変えずに生きていくしかない。

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    投稿日: 2016.08.21
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    平野啓一郎、文体があまり好きじゃない 三谷がふつうに悪いヤツでしょ ふたりのやりとりとかラストとか 想い合う様子、描き方は良い、かなあ

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    投稿日: 2016.08.11
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    蒔野聡史と小峰洋子という互いに40代に差し掛かる男女の恋愛。本作で平野啓一郎初読。 本流は40代の男女の恋愛にありつつ、国際問題、政治・社会問題や文学・音楽といった芸術関係等々をこれでもかと配置することで非常に立体的な印象のある作品。この手の作品は、無知な僕から見ると知識のひけらかしに思えて「鼻持ちならねえ」みたいな感想に辿り着きがちなんだけど、本作は全くそんなことがない。それは、繰り返すけど本作の本流はあくまで男女の恋愛にあり、40代のいい大人が初対面で恋に落ちてしまうその様を、「直感」だとか「運命」みたいな安易な言葉で表現したって全然許されるはずのところを、二人の感情をしつこいくらいに丁寧に、胸焼けするくらいに流麗に描いてくれる作者の筆力が、膨大な知識を単なる装飾とした恋愛小説に仕上げていてくれるから、ということなんだと思う。 読み終わった今でも、僕はこの二人の恋愛は「運命」としか言えないものだと思っている。それは運命に対する僕の個人的な考えから出てくる感想であって、人生は「なるようにしかならない」くらいの考えしか持っていない僕には、この二人のそれぞれの運命とそこから沸き立つ感情が、お互いのライフステージを伴ってここまで著しくリンクする奇跡というのがとてもじゃないけど許容できない。許容できないけど目の前に立ち現れることは神の思し召しとでも位置づけるしかなく、そういう意味でこの二人の出来事は僕にとっては「運命」となる。 そんな運命的な出来事を、置かれた状況も立場も違う男女を使って描き切る作者が凄すぎる。この二人にはモデルがいると序文で言ってるけど、「嘘だろ絶対」と未だに思っている僕が居つつ、本作には「お前には分からんよ」と僕には想像し得ない事実を突きつけるような説得力と、何より事実であってほしいと思わせる魅力に溢れている。 物理的な離別の時でさえお互いの感情は非常に近いものがあったと思うので、本作は断じて「悲恋」ではなく、なんなら高尚な「純愛」だと言い切っちゃってもいいくらいに思っているけど、それでもやっぱり、心身ともに二人には幸せになって欲しいと願わずにいられない程度には、悲劇的な話だった。キーマンとなる三谷ほど、自分の生き方に確固たる信念を持っているわけではないけど、あの嘘のメールを送ってしまう心境にはとても共感してしまって、心を揺さぶられてしまった。意識的にか無意識的にか、三谷の取ってしまった行動に近いことって僕も絶対やってきただろうなと、自分と三谷を切り離して見ることができなくなってしまった。主役の二人がある意味近寄りがたい人間に思われるだけに、三谷に感情移入してしまう人ももしかしたら結構多いんじゃないかな、と思う。 読了後、揺れっぱなしの気持ちのまま序文を読みなおして、さらに気持ちが揺れ動いた。決して長くはない文章の中にこの二人の恋愛の物悲しさが凝縮されている気がして。余計な断りとして、わざわざ「あとからここに添えられたものである」と記した作者も、もしかしたら今の僕と同じような気持ちでこれ書いたのかもしれないという予感がして、なんとなく作者に対して親近感が湧いた。 揺れっぱなしの気持ちの余韻に浸るのも悪くはないんだけど、今はあえて他の作品を読んで気持ちを上書きしてしまいたい。僕は日頃全く読書をしない人間だが、読書の愉しみというのはこういうことでもあるのかもしれないと気づかせてくれたことだけでも、僕にとっては本作を読んだ意義がある。とても辛くて、よい作品だった。

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    投稿日: 2016.08.10
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    途中の偶然にもほどがある出来事で少し興ざめした。 しかし、それを補ってもあまりあるほどのラストは本当に良かったと思う。

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    投稿日: 2016.08.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    思想が各論点においてすべて浅い。20歳そこそこレベル。他の部分は恋愛絡みのNaverまとめ読んでるみたいな感じ。あと、経済学をきちんと勉強したことがないのに、洋子と夫の会話周辺で金融を題材に用いて語りまくってますが、まともな人間には影で嘲笑されるのでやめたほうがよいかと。 一方、数回しか会わないなかで深まっていく関係という設定は確かに見どころ。

    2
    投稿日: 2016.08.08
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    あちこちで絶賛されている本書だったので、初読みの作家さんだったけれど手に取ってみた。 むむ。 どうなんでしょうか。この安っぽいストーリー。 これが新聞連載が終わった時にはマチネロスに陥った読者多数とも言われた小説なのか? アマゾンの評価もぶっちぎりの高評価だけれども・・・。 物語は簡単に言ってしまうとクラシックギタリストの蒔野とジャーナリストの洋子の恋愛もの。 強く惹かれあう二人は運命のいたずらかすれ違い別々の人生を歩むようになる。 何度も繰り返される「未来は過去を変えてくれる」の台詞だったり、国際政治問題への提言の数々、豊富なクラシックの知識を土台に芸術家特有の苦悩を描く筆力、などなどなど、完成度の高い作品であることには間違いがない。 でも、いかんせん陳腐だよ。 使い古したネタが昭和かよってつっこみたくなってしまうメロドラマ感・・・。 もしやこの小説はストーリーはさておき、登場人物一人ひとりの綿密な心理描写だったり、ストーリーに肉付けされた芸術性やら政治問題を堪能するものだったのか。 それだったらもうちょっと楽しめたのかもしれないなぁ。 ごめんなさい、どうしても世間の評価と乖離があるようで・・・。

    21
    投稿日: 2016.08.03
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    出来事だけ見れば、ひどく滑稽で、リアルっぽいフィクションである。現実でも自分や他者をこういった視点で見ることはできない。そのため、なにかに振り回されているような感覚を持つことがある。p.397 に出てきた〈ハイパー・ロマンティシズム〉は全く知らない言葉であった。こういうものことかと思うほど、よくも丁寧に語彙豊富に描けるものだなと感心していた。それは著者のねらうところではなく、自分の不勉強のせいである。 登場人物のように、バイリンガルであったり、何ヵ国も跨いでいるアイデンティティーを持つ人の世界の見え方は、全く想像が難しい。今、インターネットが普及しているエリアにおいては、以前より境目が曖昧になってきている。そういう視点を持ちやすくしている。 著者がツイッターでつぶやいているような出来事が、事実としてしっかり織り混ぜられていた。関心が気になるの人なので、他作品も読みたい。 ツイッターで流れてきた断片に惹かれて読むに至った。いくつかを引用する。 p.40 『ーー生きることと引き替えに、現代人は、際限もないうるささに耐えてる。音ばかりじゃない。映像も、匂いも、味も、ひょっとすると、ぬくもりのようなものでさえも。・・・・・・何もかもが、我先にと五感に殺到してきては、その存在をめいっぱいがなり立てて主張している。・・・・・・社会はそれでも飽き足らずに、個人の時間感覚を破裂させてでも、更にもっとと詰め込んでくる。 p.150 幸福とは、日々経験されるこの世界の表面に、それについて語るべき相手の顔が、くっきりと示されることだった。 20160730

    0
    投稿日: 2016.07.30
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    すれ違いで別れてしまった蒔野と洋子。あの時ああしていれば、こうだったらと考えてしまう。別々の人生を生きながらもどこか深いところで繋がっているような相手を思い合う気持ちが切なくて、どうか二人が再会できますようにという願いで読んでいた。

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    投稿日: 2016.07.29
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    とにかく、文章のひとつひとつがしっくりくる。 ハーレクインロマンス的な設定であるにもかかわらず、政治的な問題を不自然でなく絡めて、読み応えのある作品になっている。 このユーゴスラビアの映画監督のモデルは誰?

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    投稿日: 2016.07.28
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    魅力的な主人公たちと惹きつけて離さないプロット。美しい結末。本の装丁もこの小説にピッタリで素敵です。

    0
    投稿日: 2016.07.24
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    平野さんの小説は、『日蝕』や『葬送』などの評価から非常に晦渋な小説という印象があり、敢えて読むのを避けていた作家のひとりであった。しかし、読書論や分人主義に関する評論を読み、その流れで、その思想を下敷きとした小説『ドーン』も読んでイメージが変わった。この小説については、SNSなどで見かけた他の方の評価が高く、それではということで手に取ってみた。 それは、饒舌な小説で、そして小説らしい小説だった。端正な小説で、例えば第二章で終わりにして切り取ったとしても、優れた短編小説として読むことができる。正直に言うと小説を夢中で読んだのは久しぶりだ。その語り口やプロットは、なぜか二十歳のころに夢中で読んだミラン・クンデラの小説を自分に思い起こさせた。クンデラの小説と同じように、音楽について多く触れられるところもそういう印象を受けた原因のひとつなのかもしれない。そしてもちろん「恋愛」に対する小説としてのスタンスが似ている、と言えるのかもしれない。 クンデラの小説が、恋愛小説でありながらもそれだけではなくそこに恋愛を越えた人生哲学のような何かを含むように、この小説も正しく恋愛小説でありながらもそれだけに留まらない。そして恋愛と絡んで、生殖(Reproduction)がテーマになっていることも見逃すべきではない。子供という存在が無から現れることで、それは過去に対して引き返せない一線が引かれたことが意味されている。その事実において、なかったことにはできない過去となることが強く意識されているのだ。洋子が蒔野とパリで会う前に行った婚約者リチャードとの性行為による妊娠の可能性があることから求愛を受けることを躊躇し、その心配がなくなったとの瞬間に受け入れる気持ちになったというところからそのテーマへの布石がひかれている。この点は、この小説を何歳のときに読むのかで受け止め方が変わるだろうなと思う。 イラク紛争、リーマンショック、東日本大震災、といった現代の歴史のフレームを鍵とすることで、個人の意志や選択では抗えない運命があることが示される。さらには、30年戦争、第一次大戦、第二次大戦(長崎原爆投下)、ユーゴ紛争、という過去の戦禍を登場人物の会話や体験の中に絡めることで、何度か言及される「過去」についての我々の姿勢のようなものを語らせてもいる。 しかし、ひとつ言わせてもらえれば、自分の好みかもしれないが ラストは違った形であってほしかった。もっと違えようがあったはずであるがゆえに、違和感が残った。 ☆『マチネの終わりに』特設サイト http://k-hirano.corkagency.com/lp/matinee-no-owari-ni/ 新聞連載だったらしい。

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    投稿日: 2016.07.24
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     職場の子に「今まで読んだ中で一番面白かった本は?」と質問して挙がったタイトル。アマゾンやらブクログやらでの評価も高かったのが後押しとなって読んでみたが、いやあ長かった。小説自体が長かったわけではなく、次から次へとページをめくりたくなるタイプの小説ではなく、少し開いたらなかなか手を出しにくくなる。そんな小説だった。  内容だけみれば、ある男女が激しく求め合うのだが、色々な障害に邪魔されて、また、第三者の故意の障害もあって、2人はすれ違ってしまう。というような、ひと昔前のメロドラマのようなものなのだが、文体のせいか、それとも作者の世界観のせいか、物語全体が芸術的なものに感じられてくる。  それでも、やはり読んでいる時間はじれったい恋にヤキモキしてしまい、ぐんぐん読み進めることはできなかった。が、ラストが秀逸でこれからの2人の未来を見てみたいと思った。

    1
    投稿日: 2016.07.24
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    「羊と鋼の森」のレビューでこの本が推されていたため手に取ってみた。 主役の一人がギタリストなため、音楽に関するものが多いし、もう一人の主役の女性も頭が良く映画や音楽に造詣が深いため、二人の会話のレベルが高い! ついていけなくて、なかなか読み進められないところもあったが、二人の擦れ違いや想い合いに「これぞ大人の恋愛か」としみじみ思わされた。 また、イラク問題。 最近いろんな国でテロが勃発している中、外国で、外国のために暮らしている人々のことを思うと胸が苦しくなった。 大人の恋愛。とくにこういった擦れ違いものは、昼ドラなどでよく描かれてきたものだろう。 しかし、その背景や心理描写、モデルがいるほぼノンフィクションなことを思うと、良いものを読んだ、という気持ちになれた。

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    投稿日: 2016.07.23
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    「人生の道半ばにして正道を踏み外し」つつあった四十歳の男と女の五年半の軌跡が綴られている。  テーマは恋愛であるものの、バグダッド、ユーゴスラヴィア、長崎・・・と様々なバックボーンが複雑に絡み合う。  蒔野と洋子を取り巻く出来事と、答えのでない問いに、煩悶されながら読み進める自分を見出す。 あらすじ( k-hirano.com/lp/matinee-no-owari-ni/ から、抜粋)  物語は、クラシックギタリストの蒔野と、海外の通信社に勤務する洋子の出会いから始まります。初めて出会った時から、強く惹かれ合っていた二人。しかし、洋子には婚約者がいました。やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまいます。互いへの愛を断ち切れぬまま、別々の道を歩む二人の運命が再び交わる日はくるのかー 本文からの引用 幸福とは、日々経験されるこの世界の表面に、それについて語るべき相手の顔が、くっきりと示されることだった。 「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えているんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?」 洋子は自分が、出口が幾つもある迷宮の中を彷徨っているような感じがした。そして、誤った道は必ず行き止まり、正しい道へと引き返さざるを得ない迷宮よりも、むしろ、どの道を選ぼうとも行き止まりはなく、それはそれとして異なる出口が準備されている迷宮の方が、はるかに残酷なのだと思った。

    0
    投稿日: 2016.07.23
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    クラシックギターの演奏者として芸術を極めようとする男性と、ジャーナリストとして過酷な場に身を置くことも厭わない女性。一度会っただけで、運命の相手と感じて強烈に惹かれ合う男女の恋愛を描いた小説。 前半は、芸術性でくるみながらも、別の女性のなり振り構わない妨害や、じれったいすれ違いなど、余りにもお決まりのパターンにやや鼻白む。が、後半は二人それぞれの深刻な苦しみによって、絵空事から現実に降りてきたと感じた。 ギターの音色が聴こえてくるような雰囲気にどっぷりと漬かって、高尚な大人の恋愛世界を楽しめるか、それとも何だかねと冷めた目で読み終えるかは、紙一重。 いい作品だとは思いつつ、紆余曲折を経た二人の姿をやや退き気味に見てしまうのは、私の擦れた心に問題があるのかしら。

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    投稿日: 2016.07.21
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    2016/07/19 過去は変えられる。 なるほど確かに、と思ったと同時に、そうだとすると人生とはなんて希望に満ちているのだろうと思った。 難しい部分もあったけれど、まさに大人の恋愛小説。

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    投稿日: 2016.07.19
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    心が痛くなるような切なくて美しい恋愛小説。 魂が呼び合うような運命の恋だというのに、早苗のささいな嘘から、すれ違い結ばれないというのは何とももどかしい。蒔野と洋子を取り巻く複雑な状況や思いが絡み合って…あーどう書いても陳腐な表現になってしまう。二人の高尚な会話にもついていけなかった(-_-) ニューヨークで、マーキン・コンサート・ホールの舞台に立った蒔野は、会場に洋子がいることに気づく。二度目のアンコールに応えこう言うのだ。 「今日のマチネの終わりに、みなさんのためにもう一曲特別な曲を演奏します。」  for you がみなさんのためにではなく、本当はただ洋子だけのために。そして、あの「幸福の硬貨」を弾きはじめると、洋子の感情は抑え切れず涙と共に溢れ出した。これが一番心に残るシーンだった。

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    投稿日: 2016.07.12
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    魂が惹かれ合う 恋って、こんな感じに始まるんだよなあと 思い出した。 登場人物がキャラ立ちしてて 痛い痛い 自己嫌悪になるような人の弱いところを キャラに確立してて、 あー、痛い 主人公のふたりだけが まっすぐでまぶしい。 うらやましいです

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    投稿日: 2016.07.09